バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

CTColonography(CTコロノグラフィー)の有用性

2012年12月22日 | 大腸
おはようございます。
今日は、CTColonography(以下、CTC)について書きます。
当施設でのCTC対象者は、便潜血陽性後、大腸内視鏡検査時で、ポリープがあった場合や、癌を疑う、内視鏡が入らなかった場合などです。
ポリープがあった場合には、ポリペクトミーを行いますが、そのあとのポリープの残存有無の確認のため、CTCを行っています。
CTCには、内視鏡のような画像で表示できるvirtual(以下、VE)がありますが、このVEは、カメラを逆向きにして表示することもできます。すなわち、内視鏡は肛門から回盲部に向かってしか視ることができませんが、CTCでは、回盲部から肛門に向かって視ることも可能となるため、盲点がより少なくチェックすることが可能です。
もちろん、CTCはX線の吸収を利用して得た画像なので、直接大腸の粘膜面を視る内視鏡と違って、粘膜の色調変化はわかりませんし、凹凸の軽微な病変を拾うことが困難なこともあります。しかしながら、画像にして大腸をみることができるため、非常に有用と考えます。