バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

CT Gastrography 仮想内視鏡画像 (CTで胃をみる3)

2014年07月30日 | CT
こんばんは、すきくぴです。
今日もCTでわかる胃についてです。
今回お示しします画像は、内視鏡で表示されるように画像を処理したものです。
名付けて仮想内視鏡像です。
胃のヒダが写し出されているのがわかると思います。
ここ最近、CTの機器や画像処理ソフトが進歩しており、このようにCTでも胃の中を観察することができるようになってきました。
実際の内視鏡とは違って、あくまで画像の処理のため、細かいごく早期の胃がんを発見することは難しいといえますが、ある程度でこぼこしている早期胃がんであれば、見つけることが可能です。進行胃がんですと、ほとんどの場合、CTでもわかります。

しかし、実際にはCTで胃がんを見つけている検診施設はほとんどありません。それはバリウム検査や内視鏡検査の技術で、充分に早期胃がんを発見することができるからです。また、CTの装置はバリウムや内視鏡よりも高額であり普及していないのも理由です。

けれど、今後の発展次第で胃がん検診でCTが用いられる日が、もしかしたらくるかも?しれません。


CT Gastrography (CTで胃をみる2)

2014年07月28日 | CT
こんばんは、すきくぴです。
昨日に続きCTでわかる胃の3D、CTGastrography(CTガストログラフィー以下、CTG)についてお話します。CTGは、あらゆる角度から胃の3D像を把握することができます。
そのため胃壁にある所見を調べることができます。
ただし、胃の粘膜がわずかに炎症を起こしている場合や、早期の胃がんの種類によってはCTGではわかりにくく、胃X線や胃内視鏡検査のほうが病変発見には優れています。進行胃がんですとほとんどの場合、CTGでわかります。
このCTG画像は私の胃ですが、発泡剤を飲み検査台の上に寝て、息を止めるだけです。
非常に楽です。胃X線のように動くことやバリウムを飲む必要はありません。
またゲップの我慢は必要ですが、CTGは寝たままの検査なので、胃X線のようにゲップが出やすいこともありません。
CTGは今後、普及する可能性を少なからず秘めています。




CT Gastrography (CTで胃をみる)

2014年07月27日 | CT
こんにちは、すきくぴです。
今日はCTで胃をみる、CT Gastrography(CTガストログラフィー)についてです。
昨今、CTの性能や技術が進歩し、3Dで立体的に画像をつくりだすことができるようになりました。
今回表示している画像は、CTで撮影された3Dの胃です。
撮影の手順ですが、まず始めにバリウム検査で用いられる胃を膨らませる発泡剤を水で飲んでいただきます。
次に上向きで撮影台に寝ていただき、息を止めてもらいます。検査時間は約5分です。
あとは得られた画像を技師のほうで処理し、このような3Dが作れます。
3Dを作る時間は10分程度です。3Dは胃の辺縁にある病気をみることができます。

バリウム検査の1時間前なら水を飲んでよい

2014年07月23日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、すきくぴです。
今年の夏もたいへん暑いですね。
さて今日はバリウム検査の1時間前ならば、水を飲んで良いお話しをします。
バリウム検査の注意事項には、前夜9時以降は食べたり飲んだりしないようになどと書かれていると思いますが、バリウム検査の一時間前ならば、コップ一杯の水ならば飲んでも支障はありません。コップ一杯というと、200ccくらいです。
くれぐれも熱中症には気をつけてください。

バリウム飲用後、どのくらいでバリウムが出るのか

2014年07月22日 | 胃X線を受診される方へ
こんにちは、すきくぴです。
バリウム飲用後、どのくらいでバリウムが出るものなのでしょうか。多くの場合、その日か翌日に出ると思うなのですが、それ以降に出る人もいるのでしょうか。あまり腸内にバリウムが残ったままになると、腸内でバリウムが固まり、腸の機能を失い、人工肛門になったり、最悪の場合、死に至るケースがあります。
処方された下剤や食物繊維をしっかり摂ることは大切です。
前回の記事に似た内容ですが、あらためてバリウム飲用後のケアに注意していただきたいと思います。

バリウム飲用後は、食物繊維を摂って

2014年07月21日 | 胃X線を受診される方へ
こんにちは、すきくぴです。
バリウム飲用後ですが、バリウムは固まりやすく、便秘をしやすくなります。
そのため、バリウム検査後に処方される下剤を飲むことは大切ですが、そのほかに食物繊維を摂ることも必要です。ごぼうなど、食物繊維が豊富な食材はバリウムを速やかに排出させるために重要です。
三日以上、便の出ない方は、特にお勧めです。

次年度には進行胃がん

2014年07月20日 | 胃X線を受診される方へ
こんにちは、すきくぴです。
胃がんX線検診は、年に一回、受診することができますが
その年、検診を受けず次年度に受けて、進行胃がんで発見されるケースがあります。
それは高齢者の方や、ピロリ菌に感染している方など、胃がんになりやすい方に多いです。
進行胃がんで発見されるのは残念でなりません。定期的な受診をお願いします。

今日から夏休み 羽目を外す 飲酒運転にも注意を

2014年07月19日 | すきくぴの独り言
こんにちは、すきくぴです。
さて今日から夏休みの方も多いのではないでしょうか。
小学生などは夏休みに入ったようですね。
夏休みにはプールや海、キャンプなど楽しいことがたくさんあります。
家庭にお子さんがいれば、毎日賑やかなことでしょう。
羽目を外しすぎず、怪我や事故には注意して過ごしたいですね。
そして飲酒運転にも気をつけましょう。

今年度から胃がんX線検査は予約制

2014年07月18日 | すきくぴの独り言
おはようございます、すきくぴです。
冒頭にありますが、私の勤務している地域の胃がんX線検査は予約制になりました。
そのため、予約をされた方は、あまり待たすことのなく検査を行うことができるようになりました。待たせていないという気持ちは、撮影しているこちらにしても、気持ちに余裕が生まれます。あせって撮影すると、胃がんの見落としに繋がります。予約性になって良かったと感じます。

バリウム検査 三日以上、便が出ない

2014年07月17日 | 胃X線を受診される方へ
おはようございます、すきくぴで。
バリウムを飲むと、後日に便としてバリウムは排出されますが、普段から便秘がちなかたは要注意です。
実際には三日以上便が出ないかたは、バリウムがうまく排出されない可能性が高いため、バリウム検査をお断りすることがあります。
バリウムは多くの場合、24時間以内に排出されるのですが、48時間以上たっても排出されないこともあります。
そうなると、便が腸の中で固まってしまい、最悪の場合、手術をすることがあります。
普段から便秘がちなかたは、検査を受ける前にスタッフへ申し出てくたざい。またきちんとした説明を受けてください。

バリウムを飲むのに、ストローは有効か

2014年07月16日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、すきくぴです。
先日、胃X線検査の研修会に参加したさい、バリウムを飲むのが苦手な方には、ストローで飲ませるのが有効であるという話がありました。
はたしてどうでしょうか、近日、苦手な方に出会った場合にはストローを試してみようと思います。ストローを用いると飲みやすいのでしょうか。
もしストローを試された方がいれば、感想を聞かせていただければ幸いです。

発泡剤の追加は何回までが限度か

2014年07月13日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、すきくぴです。
バリウム検査では、発泡剤をバリウムで飲用してもらい、胃を風船のように膨らませて撮影していきます。げっぷが出てしまうと、胃がしぼんでしまい、胃の粘膜がよくわからず、胃がんの見落としに繋がります。そのため、げっぷの程度によっては、発泡剤を追加することがありますが、実は何度も発泡剤を追加することはできませせん。それは何度も発泡剤をバリウムで飲用していくと、胃の中にバリウムが充満しきってしまい、胃の粘膜が観察できなくなってしまうからです。実際、検査をしていると発泡剤の追加は二回が限度ではないでしょうか。バリウム検査を受けられる方は、げっぷを我慢してくださいね。発泡剤を何度も飲むのはつらいと思います。

胃がん検診の認定技師について

2014年07月07日 | 胃X線撮影
こんにちは、すきくぴです。
今年も9月に胃がん検診認定技師の試験が行われます。
この度入社してきた後輩たちは、試験勉強の真っ最中です。
私は昨年に受けましたが、そのときの試験内容はテキストから出題されました。
意地悪な質問はほとんどなく、試験前に行われる講義からも出題されました。
今年も一人でも多くの認定技師が誕生し、胃がんの発見に結びつくことを願っています。

げっぷが出たのはわかります

2014年07月05日 | 胃X線を受診される方へ
おはようございます、すきくぴです。
バリウム検査をしていて、胃がしぼみ、胃を膨らませる発泡剤を追加しようとしたところ、
しばしば、「げっぷを出したのが、わかるのですか?」と言われます。
バリウム検査は、リアルタイムで胃の膨らみ具合を確認しながらおこなうため、げっぷの有無はすぐにわかります。げっぷしてないと公言してもわかるので、検査中にげっぷが出たらすみやかに申し出てください。

バリウム検査について 検査台が立っているときにげっぷが出やすい

2014年07月01日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは。
バリウムの検査中、げっぷがでないように我慢されていると思いますが、
検査台が立っているときにげっぷがでやすいと言われています。
それは胃を膨らませた空気が上へ上へあがろうとしており、検査台が立っているときに空気は食道を通って、口から出そうになります。
したがって、検査台が上げ下げされながら検査は進んでいきますが、検査台があがっているタイミングでは、特に注意してつばを飲み込むようにしてげっぷを我慢していただきたいと思います。
また、検査をする撮影者は、無意味に検査台をあげるのはやめましょう。受ける人はげっぷの我慢に必死です。
げっぷが出ないように検査を進めていくことは、撮影者の腕の見せ所でしょう。