バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

第29回日本診療放射線技師学術大会三日目

2013年09月23日 | 研究会や学会
皆様お疲れ様でした。昨日で第29回日本診療放射線技師学術大会が終了しました。今日は最終日に行われました消化管器画像検査従事者フォーラムの内容を記載します。診療放射線技師法にある医師の立ち会い問題です。
巡回検診を行う際、医師を立ち会わせているかを、各自治体にアンケートしたところ、わずか2つの市のみが、検診中、必ず医師を立ち会わせているということでした。あとは、基本は医師を立ち会わせているが、場合によっては立ち会わせていないという意見でした。同じがん検診を行っているにも関わらず、地域によって、医師の立ち会いに差があるのは問題と考えますが、実際問題、医師不足や人件費などを考慮した場合、医師の立ち会いを必ず行うには、難しいとする施設が大半のようです。

第29回日本診療放射線技師学術大会 二日目 (冠動脈CT)

2013年09月21日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、管理人すきくぴです。
私は、先日から松江にきております。
今日は、第29回日本診療放射線技師学術大会 二日目です。
本日も、活発な討論が行われました。
私が興味を引いた内容なのですが、冠動脈CTの撮像について触れます。
皆さまご存じのとおり、MDCTの進歩によって、今や冠動脈のCTを鮮明に撮れるようになってきました。しかし、心房細動や高心拍の症例では、冠動脈がうまく描出できず、ぼけた画像になることがしばしばあります。演題の発表中や質疑応答の場面では、会場の多くの方がこのことに悩んでいるのだなと感じました。もちろん私も、普段から冠動脈CTを撮像していて悩んでいます。結論としては、現状のCTではこれらの症例に対しては困難であると言わざるを得ません。
原理的に考えますと、心電図を用いて、同期をかけて撮像し、一定の心拍でもってそれを画像化していきます。
高心拍だと、CTの時間分解能のほうが劣ってしまい、ぼけた画像になりますし、不整脈になると一定した心拍ではなくなり、乱れた心拍で撮像されたフェーズは使用できないことが多いです。


明日は、胃透視において大きな団体である消化管関連4団体合同企画、消化器画像検査従事者フォーラムがあります。楽しみですね。

管理人すきくぴでした。下にありますのは、心臓CTの撮像から画像処理までわかりやく記載されている書籍です。お手元にある方も多いかとは思いますが載せたいと思います。


超実践マニュアル 心臓CT
クリエーター情報なし
医療科学社

バリウムが飲めない

2013年09月18日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、管理人すきくぴです。
今日はバリウムが飲めない方、あるいは飲むのが苦手としている方の話です。
現在、使用されているバリウムは125~150cc程度かと思いますが、飲むのが苦手な方にとっては多いようです。
撮影する皆様は、なんとか飲んでもらうようにしていると思いますが、あまりにゆっくり飲むと、ゲップが出たりして、胃の中の空気量が減ってきてしまい、発泡剤を足すはめになったりしませんか?
飲むのが苦手方な方は、日に何人かいらっしゃいますよね。
私は最低でも、なんとか100ccくらいまでは飲んでもらい、体位変換を普段より増やして撮影したりします。
必ずしも全量を飲む必要はないように思います。無論、飲めるなら飲んでもらったほうが、同じ体位変換で胃粘膜の描出能は向上しますし、目的部位にバリウムを流すのが簡単です。
今後、飲みやすいバリウムの開発を期待したいです。
今日、検査を受けられた方、頑張って飲まれたと思います。検査お疲れ様でした。

第14回瀬戸内CTサイエンスセミナーに参加して

2013年09月08日 | CT
こんにちは。すきくぴです。
先日、瀬戸内CTサイエンスセミナーに参加してきました。
非常に勉強になりました。
昨今、CTは検出器の多列化に伴い、良好な任意の断層像や3D画像も習得可能となりました。
これにより、医療は大きく進歩したきたのですが、その分、データ量が増えてきており、サーバーの容量を圧迫してきているのが問題です。
短時間で、良好な画像を作成できる分、安易にサーバーへ転送していないかどうか、気持ちが欠けていると感じずにはいられませんでした。
日々、学習ですね。