バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

褒めてますか?!

2009年09月27日 | すきくぴの独り言
こんばんは。
今日は、自分の私的な内容です。

本日は休日だったので、一日プライベートを楽しみました。

ドライブしたり、ランチしたり、その他いろいろ楽しみました。


そんな中、今日は自分の大切な人から、とあることを言われました。
それは・・・。
「あなたの、その一生懸命なところに惹かれた。」と。


これはのろけ話でもなく聞いてほしいのですが、良いと思うことや惹かれているところ、そういったことは口に出して表現したほうが良いと感じました。特にそれが身近な人の場合には。


嘘でないのであれば、言うべきでしょう。


最近のモチベーションの低下。
それを打破するきっかけとなる一言でした。

皆様、日頃から褒めていますか??
身近である人だからこそ、褒めましょうね

それでは、おやすみなさい。


明日以降も皆様にとって良い日でありますように。


病変の正面視

2009年09月26日 | すきくぴの独り言
おはようございます。

先日の胃研究会、お疲れ様でした。

今回の症例検討では、病変に対しての正面が撮影されておらず、病変が斜めから撮影されていました。そのため、病変の詳細な検討ができなかったという非常に面白い検討会でした。

読影をしていて、頭を悩ませながら考えましたが、詳細な検討は難しかったです。

病変位置の同定や把握。当然のことながら、大切であると実感しました。

勉強になりました。




発泡剤を飲むのが苦手?!

2009年09月22日 | 胃X線を受診される方へ
こんにちは。

先週あたりから、日に何件か続いて、バリウムや発泡剤が飲むのにためらわれる人に出会いました。

生理的に、バリウムや発泡剤を受け付けないのか??
検査を施行する側からすれば、もっとうまく飲ませてあげられる方法はないものかと考えます。

人によって飲めない理由はさまざまですが、
発泡剤のほうが飲みにくいという人が身近には多い気がします。

実際、発泡剤が苦手な人に聞くと、普段から薬局で処方される錠剤が飲めないのだと、話してくれました。


こういった、発泡剤などを飲むのに苦労されている方々に、撮影中出会った場合、皆さまはどのように対応されていますか??

私はそのような場合には少量に小分けにして、飲んでもらっています。
なんとか飲んでもらえています。つらそうに飲まれていますが・・・。



二重造影法1法を活かせ。

2009年09月18日 | すきくぴの独り言
こんばんは。今日は、胃透視でした。

中村信美氏が送る、胃癌X線読影法─ネガ像,ポジ像の対比による難読影103症例の解析を読みましたが、小Ⅱc、微小Ⅱcの描出は、普段のルーチンでは発見困難と予想されるものもありました。

結局は、二重造影法の第1法と透視観察を活かすための心がけが必要です。
二重造影法の第1法を活かすためには、

1:ローリングを妥協しない。→しっかりバリウムを胃粘膜に塗りつけて撮影すること。
2:空気量は適切に考慮したうえで撮影する。→空気量が減ると、大彎病変の指摘が難しくなったりするなど、ルーチンでは空気を多めにして撮影する。でないと、スキルスの初期像とされる、胃底腺領域に発生する未分化型のⅡcがヒダ間に埋もれ、見落とし易くなるなど。
3:高濃度バリウムで撮影する、→中濃度やゾル製剤は使用しない。など、他にもいろいろあると思います。

透視観察も大切ですが、透視観察しずらい部位が、いくつか存在するのは事実です。
二重造影法1法と透視観察の併用で、多くの早期胃がん発見に寄与できるよう、これからも頑張っていきます。


胃癌X線読影法─ネガ像,ポジ像の対比による難読影103症例の解析・・・。にしても良い本です。

胃癌X線読影法─ネガ像,ポジ像の対比による難読影103症例の解析─
中村 信美
医療科学社

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マクロとの対比

2009年09月17日 | 胃X線読影
胃癌X線読影法─ネガ像,ポジ像の対比による難読影103症例の解析─
中村 信美
医療科学社

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こんばんは。

今日、頼んでおいた書籍が届きました。

書店で眼にしたとき、この「胃癌X線読影法─ネガ像,ポジ像の対比による難読影103症例の解析」が、マクロとの対比が可能な症例が多くあることに驚きました。

普段、胃透視をしていて、胃癌の症例に出会った場合、ルーチン検査で、本当にその胃癌全体を、X線写真に表現できたのか??あるいは、胃癌の肉眼形態を表現することはできたのか、などが気になります。
その出会った胃癌症例の手術標本を、あとでマクロ的に見ることができれば、本当にX線写真で描出できていたのかなどを検討することができますが、実際の検診現場ではそのようなことが容易にできないのが現状です。


しかし、胃癌X線読影法─ネガ像,ポジ像の対比による難読影103症例の解析を手に取ることで、あたかも自分がその症例に出会ったかのような、そして、興味を引くような内容となっています。

本日、うちにその胃癌X線読影法─ネガ像,ポジ像の対比による難読影103症例の解析が届きました。
また明日以降、みんなでその本を手にとって、検討していきたいと思っています。



発泡剤、バリウム飲めません。

2009年09月16日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは。
普段、胃透視をしていて、特に気にならなかったこと。
しかし、今日は立て続けに2件発生し、気になったことについて書きます。

内容は、タイトルにあるとおり、「発泡剤やバリウムが飲めない」についてです。

胃透視は、発泡剤で胃を膨らませ、胃の粘膜をバリウムで塗りつけて撮影する手技ですが

今日の2例は、発泡剤をバリウムで飲むとき、飲み込むことができず、バリウムと発泡剤を戻してしまいました。
しかし、2例とも、発泡剤約1.5gを3回ほどにわけて、しかも水でなんとか飲んでもらい、あとはいつもどおりバリウムを約150mLを少しずつ飲んでもらい検査を施行しました。

本ケースでは、発泡剤を水で飲んだため、胃内のバリウムは低濃度化し、いつもよりは胃粘膜を細かく描出することができませんでした。
しかしながら、発泡剤やバリウムを飲めないからと言って、頭ごなしに胃透視を中止するのは私自身が申し訳けなかったので、今回はなんとか検査を施行しました。


普段、胃透視を受けられている方たちは、バリウムや発泡剤の飲みやすさについて、どのように思っているのでしょうか??
一度、教えていただきたいものです。

それにより、同じ素材でも、もっとうまく飲ませる工夫やアイデアが生まれるかもしれません。



今回の2名の方には、今後検討して、胃内視鏡検査を考えてみては??と説明しましたが、私は何とも申し訳ない気持ちでした。
胃透視、もっと楽にできれば良いのですがね。

バリウムの特製 早期胃がん描出の観点から

2009年09月09日 | すきくぴの独り言
こんばんは。

今日は、高濃度バリウム製剤について語ります。
現在の胃がん検診では、多くの施設で二重造影法を用いていることと思います。

高濃度低粘性バリウムを用いることで、胃内の細かい粘膜を描出させ、所見を拾っていることと思います。


さて、最近の日常診療について話していきますが、最近、逐年受診しているのにも関わらず、進行胃がんで発見されるケースが目立ってきているように思います。

いろいろと検討したところ、理由のひとつとして、高濃度バリウム製剤の特製が生かされていないのではないかと考えます。
文字通り、高濃度バリウム製剤とは、高い濃度であるにも関わらず、粘性が低く、べたつきが少ない、にも関わらず、高い濃度なため、胃粘膜をきれいに写し出すことができる。
そんなバリウムが理想ですが、不幸にもそれが必ずしも生かされていないように思います。

そして、胃透視では、胃内に空気を入れて撮影。多くの場合、発泡剤を用いて胃内に空気を発生させています。
発泡剤は胃内で溶ける際、酒石酸ナトリウム(違っていたらすみません。)が発生し、べたつく要因になっています。
また、発泡剤の残りカスによる障害陰影が発生することがあります。


最近、偽所見が目につきます。
前々からあったのでしょうが、早期発見の観点から考えて、撮影手技だけではなく、ハード面についてもっと貪欲に考える必要があります。

胃透視の撮影技術も大切ですが、胃透視の生命線はバリウム、そして発泡剤です。
改良に手を加える必要があるでしょう。
現状に満足していてはいけません。常に進化すべし!!