バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

バリウムを飲むとき むせないためには

2013年11月16日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、すきくぴです。
今日は、バリウムを飲むときの注意点について書きます。
先日、70歳台の男性がバリウムを飲むときに、顎をいっきにあげてむせてしまいました。
顎をあげて飲むと気管にバリウムが入りやすいため、顎をひいて飲む必要があります。
飲む前には、顎をひいて飲みましょう。と、声をかけるのですが、その方は緊張してしまって、つい顎をあげていっきに飲んでしまったのでしょう。
皆様、バリウムを飲む際には、顎をひいて飲んでください。

第6回胃X線を楽しく学ぶ会 に参加して

2013年11月12日 | 研究会や学会
こんにちは、管理人すきくぴです。
今日は、先日参加しました第6回胃X線を楽しく学ぶ会(大阪大会)について報告します。

私が勉強になったのは、神奈川県労働衛生協会 本田今朝男先生がご講演された追加撮影のポイントです。
普段、私たちが胃X線検診を行い、病変に気がついた場合には、病変部位に対して追加撮影をしますが、有効な追加撮影が行えず、その後の読影で苦慮することがしばしばあります。理由としては、病変部位をきちんと判断できていないことがあげられます。
本田先生は、病変の存在する場所をきちんと把握し、その目的とする部位にあった正しい撮影体位で追加撮影することが必要であると言っておられました。
実際の講演では、マーゲンファントムを用いながら説明をされました。大変わかりやすいお話でした。


次に勉強になったのは、育和会記念病院 小豆誠先生がご講演された精密X線検査のポイントでした。
精密X線では、撮影者みずから受診者の腰に手をあてたり、あるいは手を受診者のお腹にあてて、揺さぶることで、胃がんを微細に描出するというものでした。

私の施設は検診施設なので、胃がん術前の胃X線検査を行いませんが、検診においては皆さまの施設でも、受診者の体位変換のみのいわゆる遠隔撮影で行われることが多いと思います。
検診中、胃粘液やバリウムの付着不良によって、病変部位に気がついても、いまひとつはっきりしないことがしばしばあり悩みでしたが、そういった場合には、可能であれば今回の精密X線の手技を取り入れることによって、病変部位を明瞭に写し出し、さらなる胃がんの発見に繋がるのではないかと考えました。

今回は大変有意義な時間でした。ご講演された先生方ありがとうございました。
そしてカイゲンファーマの方々、お疲れ様でした。
今後とも勉強させていただきます。
どうもありがとうございました。

第6回胃X線を楽しく学ぶ会