バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃がんとたばこ

2014年05月31日 | 胃X線を受診される方へ
おはようございます、すきくぴです。今日は胃がんとたばこについてお話しします。

たばこはご存知の通り、多くのがんの発生を引き起こします。。
厚生労働省のデータによると、たばこを吸う男性の胃がんリスクは、吸わない男性の約2倍だそうです。

私はたばこを吸わないため、がんのリスクは低いほうだと思いますが、
0ではないため、がん検診を受ける必要はあります。
定期的な受診を。
すきくぴでした。

ピロリ菌の感染率

2014年05月29日 | 予防 胃がん 
おはようございます、すきくぴです。今日はピロリ菌についてお話しします。

日本におけるピロリ菌の感染率は、団塊の世代以前の方に多いとされています。
それは、上下水道が十分に完備されていなかったのが原因と考えられています。

団塊の世代以前の人は、約80歳前後と高いピロリ菌感染率といわれています。
一方、10代や20代ではほぼ欧米並みのピロリ菌感染率となってきています。
したがって、今後胃がんになる方は段階的に減ってくるでしょう。

賛否両論ありますが、今後もしかすると胃がん検診では、バリウムを飲むことがなくなるかもしれません。

それでは今日はこの辺で。すきくぴでした。

ヘリコバクターピロリ菌 どのようにピロリ菌に感染するのか

2014年05月27日 | 予防 胃がん 
人はどのようにピロリ菌に感染するのか。
実は、感染経路ははっきりわかっていませんが、
口を介した感染(経口感染)が大部分であろうと考えられています。
ピロリ菌の感染率は、乳幼児期の衛生環境と関係していると言われ
上下水道が十分に普及していない世代の人で、高い感染率となっています。


ヘリコバクターピロリ菌 ウレアーゼという酵素

2014年05月26日 | 予防 胃がん 
こんばんは、すきくぴです。今日はヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)の続きです。

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を産生します。
胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解することができます。
この酵素を利用すると、ピロリ菌は周辺をアルカリ性の環境にすることができ、胃酸を中和することによって身を守っています。

昔は、胃の中には酸性であることから菌は住んでいないであろうと考えられていました。
ピロリ菌は、胃の中に住めるのです。


ヘリコバクターピロリ菌について

2014年05月25日 | 予防 胃がん 
こんにちは、すきくぴです。今日はヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)についてお話しします。

前述の記事にもありましたが、ピロリ菌は、胃がんになる最大の原因と言われており、胃がんの99%以上がピロリ菌です。
今日は、ピロリ菌について詳しく触れます。
ヘリコバクターピロリ菌は、helico bacter pylorus と書き、helicoはらせん、bacterは 細菌、pylorusは幽門からきています。
ピロリ菌の大きさは2.5~5μm、鞭毛といわれる尻尾が4~8本あり、1983年にオーストラリアのワレンとマーシャが発見しました。
その後、さまざまな研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深くかかわっていることがわかりました。



第30回日本診療放射線技師学術大会 演題募集

2014年05月23日 | 研究会や学会


おはようございます、すきくぴです。先日第30回日本診療放射線技師学術大会へ演題を募集しました。

少し前に厚生労働省から ーム医療の推進により、
以前に診療放射線技師には読影の補助と検査に対する十分な説明を行うことと通達がありました。

胃がんX線検診において、撮影に所見に気がついて、その所見に対して的確な追加撮影を行うことは、読影をされる先生にとって、有益な情報となります。

当センターにおいても、追加撮影を積極的に行っていますが、撮影する技師によって、その撮影技術や所見を認識する能力、そして追加撮影の腕にも個人差があります。
この個人差を洗い出した結果を今度の学術大会では報告したいと思います。

より良い検査をめざして。

昨日より今日、今日より明日。ひとつ進歩を。すきくぴでした。


胃がんの発生は

2014年05月22日 | 胃(全般)


おはようございます、すきくぴです。今日は胃がんの発生についてお話しします。胃がんは、胃の粘膜層にある細胞から発生します。
前述したように、粘膜の細胞が傷ついたりして、細胞ががん化します。

胃X線や胃内視鏡検査で発見されるようになるには、このがん化した細胞の数が、何億個という単位になってからです。
肉眼で確認できるようになるには、何年もかかります。


がんの発生する仕組み(2)

2014年05月21日 | 胃(全般)


おはようございます、すきくぴです。今日は、がんの発生する仕組みの続きです。

がんというのは、正常細胞が傷つき、異常をきたし、異常が積み重なることで発生します。
通常、身体の中では、がん抑制遺伝子が働き、細胞が傷ついても、その細胞は修復されたり、死滅させたりします。
しかし、このがん抑制遺伝子に異常が起こると、正常な細胞は修復されず、がん細胞が増殖していくことになります。
がんは、遺伝子の異常です。





がんの発生する仕組み

2014年05月20日 | 胃(全般)
おはようございます。すきくぴです。今日はがんの発生する仕組みについてお話しします。

がんとは、無制限に増殖するものです。

からだの細胞にある遺伝子の一部に異常が起こると、勝手に細胞分裂を繰り返し増えていき、周囲の細胞を破壊しながら大きくなります。

そしてがんの恐ろしいところは、身体の他の臓器などに飛び火することです。この飛び火を転移といいます。

転移したがんは、手術をしても完全に取り除くことができません。


先日の記事にも記載しましたが、転移をしてしまうと助かる可能性が低くなるため、
より早期の段階で発見し、治療することが大切です。

今日も、検診の質向上のために、撮影した胃X線画像を見ながら反省している自分です。
より良い検査をめざして。
すきくぴでした。

第4回ピロリ菌感染を考慮した胃がん検診研究会に参加して

2014年05月19日 | 研究会や学会
第4回ピロリ菌感染を考慮した胃がん検診研究会に参加して


おはようございます、すきくぴです。今日は先日行われました第4回ピロリ菌を考慮した胃がん研究会に参加した感想についてお話しします。

平成23年12月に慢性胃炎の方に対して、ピロリ菌除菌治療を行う行為について保険適応になりました。
そのため、胃がんX線検診において今までどおり異常所見の有無を読影するだけでなく、胃X線画像から胃粘膜の委縮を判定し、胃X線上で胃炎が疑われる方に対しては
、後日、内視鏡検査を受けてもらうよう指導し、ピロリ菌の除菌をし胃がんになるリスクを軽減させるシステム作りが大切です。

今後は、ただ単に所見を読むだけでは訴えられるよという話しでした。
これは決して大げさではなく、学会の働きかけによって、ピロリ菌感染による慢性胃炎が胃がんのハイリスクであることを、国が認めてくれたため、慢性胃炎に対するピロリ菌除菌の治療が保険適応が決まったわけです。

昨日より今日、今日より明日。ひとつ進歩を。
大変勉強になりました。
明日も胃がんの早期発見を心がけて。
すきくぴでした。

胃がんX線検診の受診間隔について

2014年05月16日 | 胃(全般)


おはようございます,すきくぴです。今日は胃がんX線検診の受診間隔についてお話しします。
胃X線による胃がん検診は毎年の受診(逐年検診)が奨められていますが、乳がんや子宮がんは隔年検診です。
少し古いデータですが、間接X線による胃がん検診ではその効果は2年間持続するとの報告があり、がん検診の受診率が向上すれば、胃がん検診も隔年でよいのではないかという議論もあります。
当センターでは、住民検診を行っていますが、毎年受診される人より、2年ぶりに受診される人のほうが、進行胃がんで発見されるケースが多いです。
やはり早期で発見されるほうが、助かりやすいことが多いため、少なくとも胃がんX線検診は、毎年受けたほうが良いのではないでしょうか?
また、ヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)が胃がんになりやすいリスクであることは、本ブログを通じて何度もお話していますが、
ピロリ菌に感染している方は、毎年の受診を行うべきであり、そうでない方は隔年の受診で良いといえそうです。
当センターで発見される胃がんの症例をみても、ピロリ菌に感染している方がほとんどです。


胃内視鏡検診マニュアルクリエーター情報なし医学書院">胃内視鏡検診マニュアルより 胃集検の有効性と適性な受診間隔に関する検討 症例対照研究 日消集1993


昨日より今日、今日より明日。ひとつ進歩を。

胃液について(2)

2014年05月15日 | 胃(全般)
おはようございます。すきくぴです。
今日は、胃液の続きです。

胃には、胃底腺粘膜というものがあり、その中には主細胞や壁細胞、そして副細胞が存在します。
主細胞はペプシノーゲンを、壁細胞は塩酸を分泌し、副細胞は粘液顆粒を有します。

胃は、私たちにとって非常に重要な役割をしています。


第4回ピロリ菌感染を考慮した胃がん検診研究会

2014年05月14日 | 研究会や学会

おはようございます。、すきくぴです。今日は第4回ピロリ菌感染を考慮した胃がん検診研究会についてです。
今週の土曜に開催されますが、研究会へ参加し勉強してきたいと思います。
ヘリコバクターピロリ菌は胃がんのハイリスクです。
このハイリスクの方々を今後どのような方針で、検診を行っていけばよいのかどうかを学んできます。

昨日より今日、今日より明日。ひとつでも進歩を。


第4回ピロリ菌感染を考慮した胃がん検診研究会

胃液について

2014年05月13日 | 胃(全般)
こんにちは、すきくぴです。
今日は、胃液についてお話します。

胃液は、主に胃底腺から1時間あたり、約30~100ml、1日あたり1~2ℓ分泌されます。無色透明で粘り気のある体液であり、含まれる塩酸は胃酸とも呼ばれ、通常pH1.0から1.5程度の強酸性を示します。胃液には、塩酸および酸性条件下で活性化するタンパク分解酵素(ペプシン)が含まれており、これによってタンパク質を分解しペプトン)、小腸での吸収を助けます。

胃液が一日に約1~2ℓ分泌されているとはすごい量ですよね。

今日も基礎的な内容ですが、良い勉強になります。

昨日より今日、今日より明日。ひとつでも進歩を。

第30回日本診療放射線技師学術大会 演題募集延長について

2014年05月11日 | 研究会や学会
おはようございます。すきくぴです。
今日は、30回日本診療放射線技師学術大会の演題募集延長についてです。


先月で、演題募集を締め切る予定でしたが、演題の数を増やしたいとのことで、募集期間が平成26年5月16日(金)正午まで延長されました。

第30回日本診療放射線技師学術大会を,平成26年9月19日(金)から21日(日)までの3日間,大分県別府市「別府国際コンベンションセンターB-ConPlaza」にて開催致されます。

第30回日本診療放射線技師学術大会ホームページへ



昨日より今日、今日より明日。ひとつでも進歩を。