バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

検診 待ち時間とシーズン

2010年12月09日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは。
明日はもう金曜ですね。

さて、今年も、春に比べ受診者数が少ないです
この時期は、受診者数が少ない分、待ち時間が短いです。この時期の検診をお勧めします。
4~6月はピークです。あまりお勧めしません。待ち時間大変長いです。

胃X線の病変発見と追加撮影 主に側面について

2010年12月05日 | 早期胃がん発見 Point
こんばんは。
皆様いかがお過しでしょうか?
胃透視の調子はいかがですか?

最近、私の胃透視中における所見の気付き方に変化が現れてきました。
今日はそれについてお話しします。


実は近頃、私はポジショニング時での透視観察で、正面のみならず側面や斜位から異常所見に気付けるようになってきました。例えば、背臥位の第1斜位の撮影時に、側面として異常に気付き、背臥位の第2斜位でその病変を正面視で確認できるようになりました。あるいは逆に、背臥位の第2斜位で側面として現れていることに気付き、背臥位の第1斜位にすると正面というように。


胃X線の撮影では、撮影する部位と視るべきところをきちんと把握して撮影することが求められます。例えば背臥位の第1斜位では、主に体部の大彎と前庭部の小彎を視る体位ですが、目的とする部位はそれだけではなくて、側面として現れる部位が存在します。考えてみたら当たり前のことなのですが、最近そのあたりを意識できるようになりました。

今まで病変の正面ばかり考えていましたが、先輩方から側面も撮ることの重要性を教えていただいたおかげで、このように、病変の側面像に対する意識や撮影技術が向上しています。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。


先日は、背臥位の正面や背臥位の第2斜位のポジショニング時、側面??にある複線化に気付いたので、とりあえず側面と思われるところを追加で撮影しました。このとりあえずがポイントなのですが、のちに触れることにします。これからお話しする内容は、最近うまく側面が撮れていたのに、失敗してしまったケースです。

腹臥位の撮影中、透視にて体中部前壁やや小彎寄りにバリウム斑とその周囲の透亮像の存在に気付きましたので、腹臥位の第1斜位にし、病変部が正面となるようにし、二重造影の1、2法を撮影しました。
撮影後、側面の写真と正面の写真を比較してわかったことなのですが、側面は背臥位の第2斜位、もしくは腹臥位の第2斜位のどちらかになると思うのですが、背臥位のほぼ正面で撮影し、複線化として撮影されていました。
もし仮に、背臥位の正面で辺縁に複線化があれば、病変の正面は体中部小彎ですよね。

本症例で感じた点です。側面や斜位で病変に気付けるようになったことは病変発見からしてレベルアップしていると実感しました。
しかし、いきなり側面から試みたため、今回失敗してしまったと感じています。
今までどおり、まずは正面がどこかを正しく認識する。そのあとに側面の撮影に入る。
側面に近いところで気付いたからといって側面から撮るのは失敗します。慣れたら側面からでもうまく撮れるのでしょうか??今の私では、このあたりが精いっぱいです。




追記)背臥位の正面と背臥位の第2斜位を行き来しているさいのポジショニング時に、側面に現れた複線化といいますか、伸展性が呼吸具合によって悪く見えたりなど。腹臥位撮影時前に異常を疑えた能力を身に付けたことに、自己のパワーアップを感じました。
この複線化は、体中部前壁の小彎寄りだとすぐ言えるようになることが今後の課題です。
技術向上を確信した瞬間というのは大変遣り甲斐あります。そして撮影技術向上はそのまま受診者の方たちの精度向上に直結します。今後も頑張ります。

長くなりましたが、今日はこのあたりで失礼します。管理人すきくぴでした。