バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

ピロリ菌の感染率

2014年05月29日 | 予防 胃がん 
おはようございます、すきくぴです。今日はピロリ菌についてお話しします。

日本におけるピロリ菌の感染率は、団塊の世代以前の方に多いとされています。
それは、上下水道が十分に完備されていなかったのが原因と考えられています。

団塊の世代以前の人は、約80歳前後と高いピロリ菌感染率といわれています。
一方、10代や20代ではほぼ欧米並みのピロリ菌感染率となってきています。
したがって、今後胃がんになる方は段階的に減ってくるでしょう。

賛否両論ありますが、今後もしかすると胃がん検診では、バリウムを飲むことがなくなるかもしれません。

それでは今日はこの辺で。すきくぴでした。

ヘリコバクターピロリ菌 どのようにピロリ菌に感染するのか

2014年05月27日 | 予防 胃がん 
人はどのようにピロリ菌に感染するのか。
実は、感染経路ははっきりわかっていませんが、
口を介した感染(経口感染)が大部分であろうと考えられています。
ピロリ菌の感染率は、乳幼児期の衛生環境と関係していると言われ
上下水道が十分に普及していない世代の人で、高い感染率となっています。


ヘリコバクターピロリ菌 ウレアーゼという酵素

2014年05月26日 | 予防 胃がん 
こんばんは、すきくぴです。今日はヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)の続きです。

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を産生します。
胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解することができます。
この酵素を利用すると、ピロリ菌は周辺をアルカリ性の環境にすることができ、胃酸を中和することによって身を守っています。

昔は、胃の中には酸性であることから菌は住んでいないであろうと考えられていました。
ピロリ菌は、胃の中に住めるのです。


ヘリコバクターピロリ菌について

2014年05月25日 | 予防 胃がん 
こんにちは、すきくぴです。今日はヘリコバクターピロリ菌(以下、ピロリ菌)についてお話しします。

前述の記事にもありましたが、ピロリ菌は、胃がんになる最大の原因と言われており、胃がんの99%以上がピロリ菌です。
今日は、ピロリ菌について詳しく触れます。
ヘリコバクターピロリ菌は、helico bacter pylorus と書き、helicoはらせん、bacterは 細菌、pylorusは幽門からきています。
ピロリ菌の大きさは2.5~5μm、鞭毛といわれる尻尾が4~8本あり、1983年にオーストラリアのワレンとマーシャが発見しました。
その後、さまざまな研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深くかかわっていることがわかりました。



バリウム日記 早期胃がんの発見

2009年01月31日 | 予防 胃がん 

ブログを始めてまもなく半年が経とうとしていますが
ブログを始めたきっかけは、胃透視を受診される方々にとって、役立つ情報を提供したかったからです。
普段、日常業務を行っていて、胃がん検診を受けられるひとたちの理解が思った以上に得られていない印象を受けていました。
そこで、少しでも多くに人が胃透視について、理解していただける内容を掲載していこうと考えました。
その気持ちが、ブログを開設したきっかけです。

また、自分自身が勉強したことを、インプットばかりするのではなく、アウトプットをする。つまり、自分が学んで考えたことを人に教えたり、伝えたりする行為が自身の技術向上に繋がると、書籍から学びました。
この教えに則って、ブログを開設しました。

このブログでは、胃透視で撮影された写真を掲載したりしました。
胃透視を受けられる方を対象したものばかりではなく、胃透視に従事する方々を対象にした記事も書きました。
写真の質がいまひとつであるのにも関わらず、一流の放射線技師さんからのコメントもあり、大変嬉しく思っております。私の力だけではなく、皆様のおかげでここまで、ブログが大きくなれました。

事実、インターネットの検索項目に、「胃がん バリウム」と打てば、この「バリウム日記 早期胃がんの発見」が始めのページに現れるようになりました。検索エンジンに対して高率にヒットまでに成長しました。
もう立派な胃がん内容を掲載しているホームページの代表の一つと考えることができましょう。

皆様のおかげです。ありがとうございます。

 


がん予防 みその力

2008年12月29日 | 予防 胃がん 

みそは、こうじ菌とバクテリアなどの微生物によって発酵し、熟成したダイズタンパク質が、より消化吸収しやすいアミノ酸に変化してできたもので、米にはない必須アミノ酸が含まれているそうです。

みそには、殺菌や防腐効果があります。

またみそには、整腸作用があり腸の汚れを浄化してくれます。新陳代謝がよくなります。


以下に示すのは、とある調査の結果であります。

40歳以上の26万5千人を13間追跡し、みそ汁を毎日飲む人と、時々飲む人、あまり飲まない人、全く飲まない人の胃がんの発生率を調べたところ、毎日飲む人たちが全く飲まない人たちよりも、各段に低いというのです。

みそのパワーは絶大のようです。
一日に一回は、みそ汁を飲みたいものです。


唾液 がん抑制

2008年12月27日 | 予防 胃がん 
今日は、唾液ががん予防に効果あるという話をします。

食べ物を口に含んだときなど、良く噛むことで唾液がたくさん分泌されます。
唾液腺から不老長寿のホルモンといわれるパロチンが血中に放出されます。

また唾液中には、10種類以上の酵素が含まれているとされており、その中のペルオキシダーゼは、種々の発がん物質の解毒や、発がんの元凶と注目されている活性酸素を消去する作用があります。

とある大学の教授の発表では、
「一口で30回以上かむと十分に唾液が出る。唾液は30秒で発がん物質の毒性を消す」と主張されております。


がんの予防には、よく噛むことが大切だということですね。

私はあまり早く食べるほうではありませんが、これからはもう少しゆっくり噛んで、食事をしようと思います。




よく笑おう (^0 ^)y

2008年11月03日 | 予防 胃がん 
笑うことはストレス解消になります。

笑うと自律神経の働きがよくなり、高血圧や心臓病を防げます。
笑うと腹筋がよく活動し、便通がよくなります。
そして何より笑うと免疫力が高まり、がんの予防効果につながるそうです。

みなさんは普段から笑っていますか??冗談を言える相手や冗談を言ってくれる相手がいることは幸せなことですね。

がんは体に必要!?

2008年11月02日 | 予防 胃がん 
ガンにならない食べ方、生き方 (PHP文庫 い 49-7)
石原 結實
PHP研究所

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手術しても手術しても、その人の生命があるかぎり、転移してまた新しい場所に「がん」ができる。この現象は、がんが体にとって必要である証拠かもしれない・・・。


肺に痰がたまれば、咳で出そうとする。腐ったものを食べると嘔吐や下痢で体外に出そうとする。こういったメカニズムが働きます。私たちの体内で起きている反応は体を守ろうとするものばかりで、体に有害なものは一つもないのです。
そういう視点からみると、がんも体にとって必要なもの、何かよいことをしているものかもしれないというのです。
このようにがん性善説という立場から考えていくと、がんという病気の予防や治療法が自ずと明らかになってくるというのです。
「がんにならない食べ方、生き方」の本。興味が湧いてきましたか??


なぜ・・・。がんに!? 

2008年11月01日 | 予防 胃がん 


これは低分化型腺癌の0―Ⅱcです。深達度はsmの粘膜下層に留まる早期の胃がんでした。腫瘍径は短径が約2.5cm、長径3.0cmでした。リンパ管侵襲、静脈侵襲ともにありませんでした。

この写真に写っているのは早期の胃がんで発見された症例ですが、そもそもなんで胃がんになってしまうのでしょうか・・・。予防できるものなら予防したいと思いませんか??
そんな疑問に答えてくれる、がんの予防に役立つ本を載せます。


ガンにならない食べ方、生き方 (PHP文庫 い 49-7)
石原 結實
PHP研究所

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情熱を向けられる仕事

2008年11月01日 | 予防 胃がん 
とある画家の酒豪ぶり。
二日に一本、晩年でも三日に一本のペースでウイスキーボトルを空けていたそうです。この酒のペースは適性飲酒の範囲を超えた量だと思います。
アルコール依存症の人の平均寿命は53歳だそうです。
にもかかわらずこの画家は93歳まで生き、しかも晩年まで画業に励んでいたそうです。画業一筋!!
長寿のひけつ・・・。それは「情熱を傾けられる仕事があり、志をもって生きたこと」のようです。

みなさんは情熱ある仕事をもっていますか??
情熱を感じていますか??




戦国武将 ガン死亡を例に

2008年10月23日 | 予防 胃がん 


今日は日本歴史の例を・・・
戦国時代を生き抜いてきた武将の死因についての記事に触れます。

有名な戦国武将の死因にはこんなものがあります。
1.武田信玄・・・食道がん
2.豊臣秀吉・・・消化器がん(胃がんが濃厚)
3.毛利元就・・・胃か食道がん
4.前田利家・・・消化器がん
といわれているそうです。

これら武将の特徴は人間関係の付き合いが上手な人たちであったようです。
多方面に人脈をつくり、人を囲い込みながら自分の勢力を伸ばしていく。
いかに多くの敵を倒しかではなく、いかに多くの人を自分の味方に引きいれたか、いかに敵を作らなかったかで、戦国の世を勝ち抜いてきたそんな武将たちのようです。

この武将たちの性格を現代にあてはめると次のようになるようです。
・人を大切にする、自分よりも人を優先。
・人への気配りに長ける
・約束をきちんと守る
・極力、敵をつくらないようにする。
・八方美人
・愛そうがよい など。

こういった人はストレスをため込みやすいと思います。そしてガンにかかる可能性が高いと思います。

あなたは必要以上に人に気を使ってはいませんか??
人を大切にすることは非常に大切です。
しかし、自分を大切にすることも忘れないで





ガンにならない心の習慣

2008年10月16日 | 予防 胃がん 

「ガンにならない」心の習慣 (ぶんか社文庫 さ 1-15) (ぶんか社文庫 さ 1-15)
斎藤 茂太
ぶんか社

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予防には、一次予防、二次予防、三次予防があります。
一次予防とは健康な人が食生活の改善などで健康の増進を行うことを指します。
二次予防とは早期発見、治療を指します。
そして三次予防とは治療過程における再発防止などの事を指します。

ガンにならない心の習慣・・・。これは一次予防に当てはまると思います。
この本は心の疲れやストレスがあると、がんになりやすいことをわかりやすく書いてあります。
文章など比較的、読みやすい構成になっています。興味のある方はぜひ一読ください。店頭にも並んでいると思います。文庫本なので値段もおてごろですし、持ち運びも苦労しませんよ。

早期発見(二次予防)も大切ですが、一番に力をいれないといけないことは、予防することだと思いますね。ガンにならない、それが究極の目標だと思います。

塩分 胃の敵

2008年10月13日 | 予防 胃がん 
塩分を取り過ぎると胃がんになりやすくなります。
統計的データによると東北地方では胃がんの死亡率が高く、反対に塩分をあまり摂っていない沖縄や九州では、胃がんの死亡率が低いです。
あと同じ東京を見ても、塩っ辛いものが好きな下町に住む人たちには胃がんになる人が多く、山の手に住む人には少ないそうです。

イクラやうに、たらこ、明太子や漬物といった塩分の多い食品を毎日のように食べる人も胃がんによる死亡率が高かったそうです。


塩分がなぜ、胃に悪いのか・・・。
それは塩分が胃の粘膜を溶かす作用があるからです。
溶けてしまいやすい状態になると胃の壁が傷つきやすくなってきます。


外食には塩分が高めで、味付けが濃いものが多いので気をつけたいところです。

とはいっても神経質になり過ぎると今度はそれがストレスになってしまうかもしれません。なのでほどほどに塩分を摂りましょう。
何事もほどほどが良いですね・・・。



ストレスが、がんのハイリスク

2008年10月11日 | 予防 胃がん 
遺伝子が傷つくと、細胞がガン化したりします。
健康な人であっても日常的に体のどこかの細胞で異常が発生し、ガン化した細胞が生まれてしまうことが言われています。

しかし、私たちの身体の中にはガン化に対応する免疫機能が備わっています。細胞が傷ついても修復したり、細胞がガン化してもガンを死滅させる機能が備わっています。普段はこの力によって身を守っているわけです。

この免疫機能は、あるものが原因になって衰えることがあります。
それはストレスであります。
精神神経免疫学の研究者たちによれば、過重なストレスで落ち込んだり、悩んだり、生きがいを失ったりすることで、
①傷ついた遺伝子を修復する機能が悪くなる。
②ガン化した細胞を自滅させる働きが悪くなる。
③成長してゆくガンを発見し、全滅させる働きが弱くなる
④ガンの転移を抑える働きが弱まる と報告しています。

ストレスがガンになるリスクを高めている!!精神神経免疫学の研究者たちの主張であります。

バリウムを飲んだりする二次予防も大切ですが、まずはストレスと上手に付き合うことや食生活に注意するといった一次予防が大切だと思いますね。

過度のストレスは問題ですね。
皆さんは普段からストレスを感じていますか??
無理はしていませんか??