バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

前庭部

2009年12月29日 | 胃(全般)
おはようございます。
普段からブログに足を運んでいただきまして、誠にありがとうございます。

うちは昨日が仕事納めで、今日から年末年始のお休みです。


さて、今年もいろいろなことがありました。
胃透視以外の勉強をしていたこともあり、胃透視に関しては残念ながらあまり進歩が見られなかったような年でした。

しかしながら、胃の研究会を立ち上げたこともあり、自分の胃透視を取り巻く環境は大きく変わり、なお一層忙しい年でもありました。



さて話は変わりまして。ここでは、自分なりに今年(今年度)の胃癌の発見成績について振り返ってみようと思います。
今年は施設を通して、前庭部付近の描出が悪かったように思います。
前年度ないし前々年度で発見されず、発見時に大きくなって発見されたがんが、前庭部に多く見受けられました。
特に前庭部大彎や小彎が目立ちました。
来年、年明けにはそこらを念頭に置いて、もう一度撮影法の在り方を勉強会などで話し合っていきたいと考えています。

寝台水平位で、とりあえず右回り3回転を行って、その都度撮影ごとに右回り1回転など。ルーチン通りに撮影はできていますが、ポジショニングのための透視になっているところがところどころ見られます。
そこを踏まえて前庭部など皆で意見を出し合って、撮影技術の向上に繋げていきたいと思います。


前庭部は難しいですよねぇ。

泡か、それとも透亮像なのか?!

2009年12月21日 | 胃(全般)
こんばんは。

毎日ブログの管理を行ってはいますが、投稿を控えており、すみません。

できる範囲で更新をしていこうと考えております。


さて、今日は「泡か、それとも透亮像のなのか?!」について少々書いていきます。


泡は、ここでは胃内の気泡とでも言いましょうか。
透亮像とは、ここではでっぱっているところを指すとしましょう。


うちの施設は体位変換が難しい人がくることもあり、思ったような造影効果が見られないまま胃検診を終わらせてしまうことも少なくありません。
造影効果が悪いのであれば、なおさら透視観察を併用し、病変発見の努力を行っております。

しかしながら、体位変換がうまくいかない場合には、バリウムの際に泡が残っていることが少なくありません。
先日、胃癌疑いで要精査となった症例では、ルーチン画像では泡なのか、透亮像なのか、判断に迷うものでした。

普段から泡が多い写真を撮影していると、いざ本物に出会っても見逃してしまう恐れがあるのではないでしょうか。

このような障害陰影があると、読影を困難にします。
撮影中、泡に向かってバリウムを走らせると、その泡は動いたりしますが、なんでもかんでも泡です!!とアピールする写真を撮影するわけにもいきません。
うちは、けっこう泡の集合体が多いのです。


泡のない写真を撮影したいものです。バリウムの濃度が高いのか。
う~ん、昔から気泡は悩みですね。
うちの写真は泡多いですよね??なぜなのだろうかぁ。

バリウムと内視鏡 (2009.12.12)

2009年12月12日 | すきくぴの独り言
こんばんは。
そしてお久しぶりです。
最近、多忙のため、大変ブログの更新が滞っております。
普段から、訪問していただいている方々には申し訳ないですが
これからもどうかよろしくお願いします。



さて、今日は、パソコンを使っていろいろなHPにアクセスしてみました。

そこでひとつ気になったページについて話します。



題名は「 健康診断はバリウムが良いのか?それとも胃カメラが良いのか? 」です。
投稿者は、どちらの検査が良いのかという疑問を投げかけていました。
そしてその疑問に対する回答には以下のようなものがありました。
「バリウムだけの検診は無意味である」と・・・。

回答者は一般の方のようでしたが、何を根拠にして回答されていたのか。
具体的なコメント書きはなかったのですが、胃透視従事者としての立場からすれば、残念でなりません。

バリウムだけの検診は無意味なのですかね??
透視と内視鏡は一長一短があります。


初めて飲む人への配慮 発泡剤

2009年12月06日 | 胃X線を受診される方へ
おはようございます。
休日はみなさん、いかがお過ごしでしょうか??

さて今日は、前にも似たようなことを掲載したと思いますが、
胃透視、初回受診について書きます。



先日、女性の方で胃透視が初めての方がいらっしゃいました。
その方は、待合室に流れている胃透視のDVDを理解していただいていたせいか、体位変換はスムースに行えました。

しかし、胃を膨らませる発泡剤を飲むのに苦労されていました。
昔から粉薬を飲むのが苦手なようで、涙ぐみながら飲んでいました。

それを見ると、「ゆっくり飲んでください。急がないでけっこうですよ。」
と、声をかけましたが、それを聞いて安心されたのか。
なんとかうまく飲むことができました。

介護や撮影に携わる者しだいで、飲みやすさというのは変わってくるのかもしれないと感じました。

やはり声のかけ方は、大切なのですね。

指骨折後の 胃透視

2009年12月04日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは。

今日は、胃透視を久しぶりにしました。

そして出張先で指を骨折しているであろう受診者を撮影しました。


その方は左指に包帯??テーピング??をされていました。
体調は良かったので、右回りの3回転を行ってもらい、胃粘膜にバリウムを付着させて撮影しました。

しかしながら、検査中盤、寝台の角度を逆さまにするのは諦めました。
自分の身体を支える力ために相当必要とする逆傾斜。
指のことを考えて行いませんでした。
そのため、前壁の一部が描出できませんでした。

普段から受診者の状態を把握しながら撮影していますが、今回のようにブラインドとなる部位が存在してしまうことがあるのは残念です。