バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

当センターで行われた胃がん検討会に参加して

2017年02月24日 | 胃(全般)
こんにちは、すきくぴです。

先日、当センターで胃がんの検討会が行われました。

逐年受診群で発見された胃がん症例が3例と、ピロリ菌感染の有無を胃X線画像にてチェックする症例が10例ありました。

逐年受診群の3例は、前年の画像で所見を拾えるもの拾いにくいものがありました。

ピロリ菌感染の有無10例は、現感染や既感染、自然消失など、難しい症例がありました。

今回も非常に勉強になりました。ありがとうございました。

日本消化器画像診断情報研究会福岡大会を終えて

2017年02月16日 | 大腸
このたび、日本消化器画像診断情報研究会の世話人から大腸CTに関する演題の申し込み依頼がありました。そのため、私は当センターで受診された大腸CT検査における苦痛度合いについてアンケートした結果を発表しました。
当センターでは2013年より大腸CT用炭酸ガス自動注入器を用いて大腸CTを行っています。この装置は大腸の腸管拡張を良好にしますが、炭酸ガスの注入は受診者への負担であるといえます。そこで今回、実際に大腸CT検査を受診された方々に対して検査に対する苦痛の度合を調査しました。
50人の受診者に腹痛やはきけの有無、おならの我慢が必要であったかどうか、大腸内視鏡検査に比べて楽であったかどうかを聞いたところ、腹痛のあった方は16%(8/50)、腹痛ではなく腹部が張ると訴えた方が22%(11/50)でした。はきけがあると答えた方は0%(0/50)、おならの我慢が必要であった方は64%(32/50)でした。また大腸内視鏡検査に比べて楽と答えた方は76%(38/50)でした。このことから大腸CT検査は何かしら苦痛を伴う場合があり、受診者の観察や心配りや、スムースな検査ができるよう事前にトレーニングを積んでおく必要があると言えます。