バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

retrospective (レトロスペクティブ)

2008年09月19日 | 早期胃がん発見 Point
retrospective・・・。

胃がん検診では、胃がん発見時の写真と、その発見された過去の写真について見比べることを言います。
なぜ前の検診では異常なしだったのか、を検討することが上達の近道であります。
比較検討はいくつかあるでしょう。
例えば、

① 粘膜変化に異常が現れないほどの、臨床的に診断不能ながんの大きさだった


② 診断可能な腫瘍径であるが、バリウムの付着が不良であったため、指摘が不可能だった。

③ 病変のできた位置(例:小彎)に小さながんができた場合、正面視が得られにくく、診断が難しかった。

④ ゲップがでてて、ヒダとヒダの間に小さながんが隠れてしまった。


このように検討内容はいくつもあると思います。
レトロスペクティブの検討は、上達するために必要なことなのです。