バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

公民館などの検診先には、年明けでも受診者が多かった

2013年01月08日 | 胃X線を受診される方へ
こんにちは、管理人すきくぴです。

今日も、検診受診者の多さについて話します。

先日、この時期の自施設における検診受診者は少ないと述べましたが、
今日行った保健センターでのいわゆる住民検診は、胃がんX線検診が約40人と多く、12時過ぎまで検査がかかってしまいました。

予約制ではないため、2時間近く待たれた方もいらっしゃったと思いますが、それでも我慢して待っていただき、検査をさせていただきました。
同じ保健センターや公民館、集会所へ出向くのは、年に2、3回であったりすることが多いため、平日毎日開いている施設と比べると、年明けでも関係なく受診者が多いように思います。ちなみに今日の施設内の胃がんX線検診受診者数は約20人程度でした。

年明けの検診受診者は少ない

2013年01月06日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは、すきくぴです。
今日から年明けのセンター内での検診がスタートしました。
胃がんX線検診は、8名と少なく、ゆっくり気持ちに余裕を持って検査することができました。時期によっては午前中に70~100人以上撮影することがあります。もちろん2~3台態勢で行いますが、今日は1台で気持ちに焦りなくできました。

検診機関によっては、年明けからも多いのかもしれませんが、うちを含めて知り合いの検診機関に聞いたところ、4~6月くらいが検診のピークで最も多く、年明けは少ない傾向にあります。
盆シーズンも少ないのですが、待ち時間も考えると、受ける立場からすれば、今が受け時と考えます。受診者の方は参考にしていただければと思います。
今日はこのあたりで失礼します。

第2回 消化管先進画像診断研究会

2013年01月05日 | 研究会や学会
こんにちは、すきくぴです。
昨今、多くの施設でCTCの件数が増加傾向にあるようです。
CTC用炭酸ガス注入装置の薬事が通ったということで、今後さらに件数が増加すると考えられます。そしてそれに伴ってCTCを主題とした研究会も増えてきました。
そこで、今日はCTCにおける研究会の案内をします。

研究会名は、消化管先進画像診断研究会です。堀井薬品とのタイアップで開催される研究会です。記念すべき第1回は昨年の9月に東京で行われたようですが、残念ながら私は、他に用事があったため、参加する事ができませんでした。
次回は、3月に大阪で開催される予定ですが、ぜひ参加したいと思います。

第2回 消化管先進画像診断研究会(略はGAIA)

CTC、検診で利用していくために

2013年01月04日 | 大腸
こんばんは、管理人すきくぴです。
今日は、CTコロノグラフィーの目標を掲げたいと思います。
当施設では、昨年から年100例くらいのペースで、CTCを施行しています。
現在の当施設におけるCTCの流れは、便潜血陽性患者に対して、CFを施行し、そのあとそのままCTCを行うパターンに限られています。一次スクリーニングで、CTCは行っていません。
全例、GE社製、64列のMDCTで撮影していますが、残存ポリープの有無の患者に対しては、背臥位においては、noiseindex15.00、腹臥位は、noiseindex17.50で行っています。3D,NeuroFilterでスムージングさせ、0.625mmで再構成した像をもとに仮想内視鏡モードなどで読影していますが、今後、1次スクリーニングで撮影していくのを踏まえると、さらなる低線量での撮影を行う必要があります。当施設では、まだ逐次近似法が使えませんが、今後、逐次近似法の使用、あるいは、使用しなくても、より低線量で撮影した画像を読影医に理解してもらう努力が必要と考えます。
今後も、自分のできることをコツコツと積み上げていきたいと思います。
とりあえず、この3月に大阪で行われる第2回 消化管先進画像診断研究会(略はGAIA)に参加し、力をつけたいと考えています

2013 謹賀新年 胃角小彎、早期胃がんの発見

2013年01月02日 | すきくぴの独り言
こんばんは、すきくぴです。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年は胃X線のみならず、CTコロノグラフィーも撮影する機会をいただきました。おかげさまで、年100例近くの症例数となりました。
今年も昨年同様の検査業務になることが予想されますが、引き続いて検査技術の向上に努めていきたいと思います。

具体的にいいますと、対策型胃X線においては、ルーチン撮影での背臥位3体位におけるどれかの胃角アーチがスムースに追えない場合、腹臥位かあるいは立位の圧迫撮影を行ってみるように義務付けて、胃角病変の拾い上げ向上に努めていきたいと考えています。

過去の自施設胃がん症例を検討してみると、胃角小彎に存在する早期胃癌の追加撮影率が少ないことに気がつきました。実際、学会などでも、特に対策型検診においては、胃角小彎の早期胃癌拾い上げは難しいといわれていますが、自施設においても同様の傾向でした。
レトロスペクティブにみて、過去の胃角小彎に発生した早期胃癌を検討してみると、胃角のアーチに不整が認められているものがほとんどでした。つまり、胃角のアーチがスムースに追えない場合、その小彎にがんが存在していることがあるといえます。
したがって、撮影や読影の場合には、胃角アーチのイレギュラーを認めていることを認識することが大切であるといえます。また、撮影中に、それが気がついたのであれば、圧迫撮影を行った胃角小彎の画像を撮影し、アピールすることが大事と考えます。
圧迫撮影を行って、二重造影像で辺縁でしか捉えることが難しいところが、圧迫することで正面視に近づけることができます。偽陽性も考えつつ、試してみたいと思います。

うまくいけば、さらなる胃がん発見率向上になると考えます。過去同様、他部位指摘で胃角小彎の癌が発見されてしまうのは寂しいですね。対策型胃がんX線検診における胃がん発見率を0.60%以上にすることが、今年の胃X線に対する目標です。
CTコロノグラフィーについては、また後日考えがまとまり次第、アップしていきたいと思います。
皆さまは、今年の目標決まりましたか?また機会があれば教えてください。今後ともどうぞ、よろしくお願いします。