バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

親が胃がんの人

2008年09月04日 | 胃(全般)
胃がんについていろいろと検索していたら、親が胃がんの人は注意が必要!

という文章に出会いました。

内容は、「40歳未満の進行性胃がんは、家族に胃がん経験者がいると、そうでない場合に比べて約9倍もなりやすい」という調査結果です。


家族のがん歴は、問診項目上、非常に重要なのはわかってはいましたが、9倍も差があるなんて・・・。撮影するわれわれの教訓、それは・・・親や親せきが胃がんなら、より注意して検査すること!! ですね。


5年生存率 胃がんからみて

2008年09月04日 | 5年生存率や発見率
なぜ生存率を5年とするのか・・・。

それはがんの手術をしたのち、5年の間で再発がなければ、その後の再発はほとんどみられない。ということから5年生存率を用いるそうです。

さて、ブログ主題である「胃がん」についての5年生存率をみてみたいと思います。

今日はHPに載ってあった、国立がんセンターさんの、統計をお借りしたいと思います。

胃がん全体の5年生存率は、1963~1969年の統計では44%でしたが、1979~1990年の統計では72%と明らかに良くなってきているそうです。

病期別の5年生存率はⅠ期92%、Ⅱ期77%、Ⅲ期46%、Ⅳ期8%のようです。
このⅠ~Ⅳ期というのは、胃がんの進行度を表します。数字が大きくなるほど、悪くなります。
病期は、がんが深く潜るほど、より多くリンパ節に転移すると悪くなります。
他の臓器に転移していると、病期は無条件で、Ⅳ期となります。またスキルスもⅣ期にあたります。

現在、治療法が進歩したにもかかわらず、治癒切除例の5年生存率が88%、非治癒切除例の5年生存率が11%であるのに対し、切除不能例の5年生存率は2~3%と不良で完治は困難のようです(国立がんセンター)。内視鏡的切除例の5年生存率は、例外はあれど、80~95%と外科切除と同等に良好だそうです。

今回のPointです。
胃がんは完全に治癒できれば、胃がんで亡くなることは少ないです。
つまり、早期発見でより小さな段階で見つけることができれば、命の助かるがんなのです。