バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

透視でみるべきところ 胃X線

2010年09月20日 | 早期胃がん発見 Point
こんばんは。
お久しぶりです、皆さまいかがお過ごしでしょうか??



さて、今日は透視観察について簡単に書きます。


先日、他の技師が撮影した画像を見て、私がチェックをかけた所見があったのですが、
追加撮影がなされていませんでした。私は、基準撮影のみで画像からチェックしました。
基準撮影のみなので、良悪の鑑別は厳しいのですが、チェックさせていただきました。

透視動画が残されていた症例であったため、透視の動画を見てみたのですが、確実にうまく流されていたところがありませんでした。残念です…。



さて、ここで…。本記事のポイントです。

なぜ、撮影している技師は検査中に異常を指摘できなかったのか。追加撮影し、読影医により有益な画像を提供できなかったのか…。

それは…。見るべきところを理解して透視をみているかどうか、すなわちただ漠然と透視を出しているかどうか、その辺のところをよく考えながら透視観察しないといけないというところです。

次回の勉強会では、透視観察のみるべきポイントを議論していきたいと思います。
今見たところはどの部位なのか、そして検査しながらまだ透視で見ていない部分はどこなのか。そこらを認識しながら撮影することが求められると思うのです。