バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

がん検診を受けて

2014年11月21日 | すきくぴの独り言
こんばんは、すきくぴです。

日本におけるがん検診にはいくつかあります。
肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんがあります。これらは5大がんと言われてたりします。
おかげさまで私は、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がんに携わることができています。
ところで皆さんはがん検診を受けていますか??
これら5大がんは比較的早期に発見できる方法があるため、検診が行われています。
一方、肝臓がん、膵臓がん、胆のうがんなどは早期で発見する方法は一般的に難しいため、これらにはがん検診が存在しません。
何が言いたいかというと、がんを早期に発見できる可能性のある検診があるのにも関わらず、受けないという考え方が、医療従事者として私には理解できません。
今一度、受けられたことのない方はぜひ受診をお願いいたします。

画像問題が多く出題される予定

2014年11月07日 | 胃X線読影
こんにちは、すきくぴです。
ついにあさってが試験になります。
毎日少しではありますが、事前配布されている胃がんX線検診読影部門テキストを読んでいます。
さて、受験の手引きには画像問題が出題されるとされており、その中で胃X線画像が特に多く出題されると示されています。胃の解剖から胃がんに対する画像が出題されると思われます。

前庭部大彎に存在した早期胃がん

2014年11月05日 | 早期胃がん発見 Point
こんばんは。今日は、頭痛のまま胃X線検査の検診に従事しました。
今朝から頭が痛く、頭痛薬を飲んだのですが、いまひとつ効きが悪く、調子の悪いままの検査となってしまいました。
そんな中、30人程度検査を行いましたが、その中でおひとり、早期胃がんであろう症例に出会いました。前回でもお話ししましたが、目的部位とするところへバリウムを流したり溜めたりして撮影していたところ、前庭部大彎付近にうっすらと溜まる所見を確認しました。中々うまく撮れなく、計0分程度検査時間を要してしまいましたが、なんとか存在診断が可能であろう像が撮影できました。頭が痛くても発見できてよかったです。
本症例は約1㎝程度の分化型0-Ⅱc、粘膜内がんを考えますが、さてどうでしょうか。
昼からはお休みをいただき、寝込んでしまいました。
早く治りますように。

二重造影法第Ⅱ法が、追加撮影にて活躍する

2014年11月04日 | 胃X線読影
こんにちは、昨日の続きです。
二重造影法には2つあることを前回お話ししました。
病変が疑われた場合にはぜひ二重造影法第Ⅱ法を撮影しましょう。
撮影する部位によっては、Ⅱ法を表現することが困難なことがありますが、できるだけⅡ法を使って追加撮影しましょう。隆起したものであれば、バリウムがはじき、陥凹したものであれば、バリウムが溜まります。

4大撮影法 二重造影法

2014年11月03日 | 胃X線読影
こんにちは、今日は胃X線検査において重要である撮影法についてです。
撮影法には4つあり、

1.充盈像
2.粘膜レリーフ法
3.圧迫法
4.二重造影法

に分けられます。
現在、新・胃X線撮影法ガイドラインでは、二重造影法が主体となっています。
検診では撮影時間が限られていますので、より少ない撮影枚数でより多くの胃の粘膜の状態を把握する必要があります。それが二重造影法です。
二重造影法とは、陽性造影剤であるバリウムと、陰性造影剤である発泡剤を飲んで検査を行っていきます。寝台を水平位にしたのち右回りで回ってもらうことで胃の粘膜面に付着されている粘液をはがし、代わりにバリウムを塗り付けます。
ここで必要なことは、ただやみくもに撮影するのではなく目的とする部位にバリウムを塗り付けて撮影することです。
二重造影法にはさらに2つにわけられ、胃の粘膜面を模様として表す第Ⅰ法とバリウムを流したり溜めたりしながら粘膜面の凹凸を表す第Ⅱ法があります。
ガイドラインに示されている二重造影法は第Ⅰ法にあたります。

胃X線検査における病変発見のコツ 2

2014年11月02日 | 胃X線読影
胃X線検査における病変発見のコツですが、前回ではバリウムのはじきや溜まりを認識することが必要と述べました。
しかし、これだけでは足りません。
あなたは胃にはどのような疾患があるかご存じですか?胃には隆起性病変と陥凹性病変に分けられますが、これらにはどういった疾患があるかを把握していますか?
参考文献としていくつかありますが、今日はアトラスを載せておきます。日本には胃に関する良書が数多くあります。

胃と腸アトラスI 上部消化管 第2版
クリエーター情報なし
医学書院

胃X線検査における病変発見のコツ

2014年11月01日 | 早期胃がん発見 Point
おはようございます。
胃X線検査における病変発見のコツです。
胃X線検査では、検査中でバリウムを胃の粘膜に付着させて撮影していきます。
その際、胃粘膜に病変があった場合、例えば隆起したものであれば、バリウムがはじき、陥凹していればバリウムが溜まります。
ガイドラインには予め決められた撮影体位があります。撮影する前には決められた部位にバリウムを流すことを意識しながら、前述したように病変の有無を確認していきます。