新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

日本一の大輪梅花【武蔵野】

2005-03-17 07:04:19 | 植物観察1日1題
桜の開花予想も出始めたというのに、花期の長い梅は、いまなおほぼ満開です。
大阪女子国際マラソンで、必ずTVに出る、此処、大阪城公園の梅園は、昭和49年3月府立北野高校卒業生が、開校100周年事業として22品種、880本の寄付したことにに始まり、今では95品種、1255本と拡充されています。
毎年のように訪れますが、カメラアングルが変り映えしなくなりいやになります。
写真は、日本で一番大輪の「武蔵野」という銘花です。
花の大きさを武蔵野の広大さにたとえて付けた名前だそうですが、少しこじつけが過ぎる感じです。それに梅の花は、大きければよいというものでもなさそうです。

琵琶湖春めく・鳥帰る

2005-03-16 07:36:50 | 植物観察1日1題
14日、湖北地方は雪雲が低く垂れ込め、春の雪が舞っていましが、25kmほど南下した此処守山市のなぎさ公園では、早春の陽光が降り注ぎ、早咲きの菜の花が満開でした。
比良山頂では、残りの雪が白く光っています。
琵琶湖湖上高く、帰る鳥が、1群また1群と、北のふるさとを指して飛立ってゆきました。
そういえば、その前に、立ち寄った高島市の野鳥観察センターの話でも、鳥が帰る時期に入り、
湖上の鳥の数が日々減っているとのことでした。

冬ソナの並木道(日本版)

2005-03-15 07:01:51 | 植物観察1日1題
湖北マキノ町(現在高島市マキノ町)のメタセコイヤ並木は、冬ソナの舞台に似ているとかで、にわかに中年女性の注目を浴びるスポットになっているそうです。
14日、あいにく木には雪は残っていませんでしたが、それなりの雰囲気がありました。
メタセコイヤの話は、よく知られている所ですが、すでに絶滅した植物だと言われていたメタセコイヤを化石の中から発見したのは大阪市立大学理学部付属植物園元園長の三木茂氏でした。
奇しくもちょうど同じ1943年に中国四川省の磨刀渓(現在は湖北省)で発見された樹木が、生きているメタセコイア属の植物であることがアメリカで確かめられ、1948年にメタセコイア・グリプトスト。ロボイデスとして正式に報告され、注目を集めました。
その後、アメリカから贈られた50本とかの苗木の子孫が日本各地で広がりました。
したがって樹齢は古くてもせいぜい50年くらいなのですが、成長が早いためこんなにも立派な並木になっています。


寒風に咲くカワヅサクラ(河津櫻)

2005-03-14 07:27:42 | 植物観察1日1題
14日、真冬並みの寒波襲来で、大阪でも雪が舞っていました。
その中で、長居公園の早咲きのカワヅサクラ(河津桜)が、薄紅色の花びらを寒風に震わせていました。
 河津桜は、寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種といわれており、樹形は広卵状で樹皮は紫褐色で光沢があります。花形は平開形で一重のやや下向きであり、花弁は5枚の円形で無毛です。開花は早く1月下旬ころから咲き始めます。
色は蕾の時は濃紅色ですが、満開時は淡紅色になります。
河津櫻の原木は、昭和30年ごろ伊豆、河津町の川沿いの雑草の中で芽吹いている櫻の苗を見つけて育てたのが、昭和41年から開花をみたもので、昭和49年に河津櫻と命名され河津町の町花となっています。

髭もじゃの踊り子ヒメオドリコソウ(姫踊子草)

2005-03-13 07:02:06 | 植物観察1日1題
どこの道端にも見られるこの草は、笠をかぶって踊る姿に似ている所からこの名がついています。ヨーロッパから渡ってきた、北半球温帯に広く分布するシソ科の帰化植物です。
在来種のオドリコソウ(踊子草)が、30~50cmの茎を持つのに対し、本種は10~25cmと低いため“姫”の文字をつけたものと思われますが、近づいてみると葉にも花にもびっしり毛が生えていたり、赤紫の葉の色も奇麗とは言い切れないので、“姫”が付いた種は、小さくて可愛いという、一般的なイメージには少しそぐわない気もします。

カモシカも省エネ?

2005-03-12 06:50:37 | 植物観察1日1題
3月8日、白山山麓、石川県白山自然保護センターの、ブナオ山自然観察舎を訪れました。
今年は雪が多く、3月というのに1m50cmもの積雪でした。
お目当てはカモシカ、クマタカ、イヌワシなどです。
カモシカは見えはしましたが、川を隔てた対岸にいて、残念ながら持参のデジカメデは撮れませんでした。
でも、観察舎の直ぐ近くで、新しいカモシカの足跡を見ました。
カモシカも、雪の上を歩くとき、人間の踏跡があるとその上を歩いて、足を雪に取られないようにするそうです。利口に省エネをしているということでしょうか。
写真少々不鮮明ですが、この前足2つ、後足2つの足跡(爪跡)はカモシカの特長だそうです。
この観察舎からの野生動物のライブ映像がネットで見られます。検索で、「インターネット自然研究所」を探し、「国立公園・野生ライブ映像」でOKです。

値百両、カラタチバナ(唐橘、唐立花)

2005-03-11 07:35:29 | 植物観察1日1題
3月7日石川県加賀市の「鹿島の森」(注参照)で見かけたカラタチバナ(ヤブコウジ科)です。常緑、小低木のこの木は、10月に赤熟させた石果を、翌年の初夏までつけているそうです。
鬱蒼と茂った常緑広葉樹林の林床に真っ赤な実が鮮やかでした。
別名は、橘、柑子(こうじ)、百両金、百両などで、実や花の変化が多く天明~寛政年間に大流行したそうです。
万両、千両と、この百両に、ヤブコウジの十両と、アリドウシの一両が加わって、一、十、百、千、万と赤い実の縁起物が揃い踏みです。
(注)鹿島の森は、石川県加賀市、大聖寺川の河口、北潟湖にある広さ4haのお碗型の島(今は陸続き)で、数百年間も斧が入っていないといわれる暖温帯性の照葉樹林で覆われていいます。タブノキを優先種として、スダジイ、ヤブニッケイ、ヤブツバキの巨木が多く、昭和13年に国の天然記念物に指定されています。

春間近かミヤマシキミ

2005-03-10 06:59:54 | 植物観察1日1題
雪間に蕾をつけたミヤマシキミです。
葉の感じがシキミに似て山に咲くところから、深山の名がついていますが、実際には深山より低い山の林中に多いようです。
葉は厚く長楕円形で両面とも無毛、ゴムのような質感があります。
類種に、ウチダシミヤマシキミ、ツルシキミなどがあるそうです。
花は4~5月に咲きますが、寒気の中今にも咲き出しそう風情です。3月6日ポンポン山(高槻市)で写しました。 

ネコノメソウ

2005-03-09 07:45:22 | 植物観察1日1題
先日、ポンポン山竈ケ谷(京都市)で見かけたネコノメソウ。
森の管理人のお話では、普通のネコノメソウではなく、此処でしか見られないヤマシロネコノメソウとのことでした。
友人の情報では、図鑑では、コガネネコノメソウ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)として出ているものと同じで、京都北山の皆子山で多く見られるとのことでした。
これについては情報が不足しています。どなたかご存知の方はご連絡下さい。

雪間に咲く福寿草

2005-03-06 19:56:32 | 植物観察1日1題
6日、ポンポン山(高槻市)を再訪しました。
早朝9時前の福寿草自生地には、日曜日なのに、ほかに人影もなく、ゆっくりと撮影できました。
雪間に、朝の光を浴びて開き始めた、福寿草の花びらにも葉先にも白く霜が光っています。
福寿草については2月20日に、庭の鉢植えで紹介しました。
福寿草もまた、“やはり野に置け”です。比べてみてください。

ジャケツイバラの実

2005-03-06 06:43:46 | 植物観察1日1題
川久保渓谷上流で見かけた一風変った大きな豆、ジャケツイバラ(蛇結茨)の実です。
鋭い棘にひっかかりながら近づくと、長さ8cmほどもある赤褐色の鞘に納まった種でした。不思議なことに鞘は皆水平に肘を張っています。
アジヤの温帯地方に広く分布し、日当たりの良い河原などに多いつる性の落葉低木で、鋭い棘があります。
和名は、茎の姿がとぐろを巻いた蛇に似ているためとかで、別名に河原藤があります。
初夏に20~30cmの総状花序に赤い雄蕊を持つ鮮黄色の花をつけるそうで。
そのころには必ず再訪したいものです。

ポンポン山早春(2)ヤマアイ(山藍)の花

2005-03-05 03:20:50 | 植物観察1日1題
ポンポン山(高槻市)への表アプローチに当たる川久保渓谷は、豊かな植生に恵まれています。
3月3日谷沿いの道傍に群生するヤマアイ(山藍)の穂状の花序が1粒だけ、春を待ち切れないかのように緑白色の花を開いていました。
日本から中国、ラオス、タイにかけて照葉樹林の半日陰に群生する多年草で、冬でも濃い緑色の葉が目立ちます。
古く小忌衣(おみごろも)をこの生葉の汁で染めたことから、ながらく藍(インジゴ)を含むと誤信されこの名もつきました。若芽、茎、根は乾くと藍色になりますが、これはインジゴによるものではないそうです。

ポンポン山早春(1)

2005-03-04 07:16:08 | 植物観察1日1題
3月3日早春のポンポン山(高槻市)に入りました。
頂上近く、カタクリが群生する明るい林間は、まだ、はだら雪が残っていました。
あと1月もすれば可憐な花を開くカタクリは、雪の下でじっと出番を待っています。
・・・“時は今ぞと思うあやにく
    今日もきのうも雪の空
    今日もきのうも雪の空
早春賦の一節がぴったりの今の季節です。(以下続報)


ホトケノザ

2005-03-03 08:18:26 | 植物観察1日1題
道端にごく普通に見られるホトケノザ(仏座)、世界各地の温帯地方に広く分布するシソ科の小型の越年草です。
筒状のの紅紫色の花を仏様に見立て、葉柄のない半円形の対生葉を蓮の台と見たものらしい。
近づいて見れば、それなりに可愛い花です。
別名、三蓋草、三階草、仏のつづれ、宝蓋草など。

春の七草にかぞえられるホトケノザは本種ではなく、菊科のタビラコ(田平子)のことだというのはよく知られています。