アマチャヅル:甘茶蔓(ウリ科アマチャヅル属)が、黒緑色の丸い実をつけています。葉を噛むとわずかに甘味があるのでこの名があります。
林の縁などの生える蔓性の多年草で、巻きひげで他物にからみついてのびます。葉は互生しふつう小葉は5個ある鳥足状の複葉です。雌雄別株で8~9月黄緑色の小さな星形の花が咲き、秋直径6~8mmの球形の果実をつけます。
図鑑では、花祭りに使う甘茶はこれではなくアジサイ属のアマチャで、アマチャヅルは特に有用性がないなどと書かれていますが、念のために広辞苑を引くと、甘茶=アマチャまたはアマチャヅルの葉を蒸して揉んで乾かしたもの。飲料。4月8日の潅仏会に甘露になぞらえ用いる。とありました。