福井県との県境に近い湖北の山々は積雪が多いこともあって、日本海型の植物が多く、多様な植生群落を形づくっています。
箱館山で見たエゾユズリハ:蝦夷譲葉(ユズリハ科ユズリハ属)もそんな一つです。
多雪地帯の林床に多い常緑の低木で、下部で分枝して株立ちになり、高いものでも1~2mくらいにしかなりません。
ユズリハに似ていますが、葉はやや薄くて小さく、長さ9~15㎝で、支脈の数は少なくなっています。
ユズリハは本州では太平洋側に多いのに対し、エゾユズリハは日本海側に多く、比較的はっきりした地域分布になっています。
ヒナユズリハの別名があります。