秋を彩っていたモミジもあらかた散り終えた公園の一角にエンコウカエデ:猿猴楓(カエデ科カエデ属)がまだ黄色い葉をつけています。
山地に生える落葉(小)木で、イタヤカエデの変種というとおり、秋には黄葉し、葉縁に鋸歯がありません。葉の切れ込みが大変深くなっていて、葉柄も長く5~12cmになるのが特徴です。
どの図鑑でもエンコウカエデの名は木の葉の裂片が細長く手長猿の手を思わせることからいうとありますが、手長とはふつう腕が長いということですから葉柄の長さを指しているのかもしれません。別名にアサヒカエデがあります。