蓼科高原でシロバナノヘビイチゴ:白花の蛇苺(バラ科オランダイチゴ属)の実が赤く熟しているのに出会いました。5月ごろ同じような所で白い花を見たときは、ヘビイチゴの色変わりくらいと思ってあまり気にもとめなかったのですが、のびた果柄の先にいくつかの半楕円形果実を垂れ下げている様子はどう見てもヘビイチゴのそれとは異なります。試しに口に含むと、すこしもっちりして、甘く芳香があり結構いけます。調べて見るとヘビイチゴがキジムシロ属であるのに対し、シロバナノヘビイチゴは、果物屋に出ている苺とおなじオランダイチゴ属ということがわかりました。美味しいはずです。
本州関東、中部地方などの低山帯から高山帯下部の日あたりのよい草地に生える多年草で、匍匐枝を出して繁殖します。
仲間ではないのにヘビイチゴの名がついているのは少し気の毒ですが、モリイチゴの別名もあります。