畑の縁にニラ:韮(ユリ科ネギ属)の白い花が咲いています。
中国やインドなどにも広く分布する多年草で、日本でも山野に生えていますが、多くは畑で栽培されています。
全体に特有の臭いがあり、葉は幅4mmくらいで2列に並び立ちます。
花は秋、高さ30~40cmの花茎を出し、半球形の散形に径6~7mmの花を密生します。
花被片の先は尖り開出します。
古名にカミラ、コミラ、ミラがあり古事記にも出てくるそうです。「葷酒山門に入るを許さず」の葷はニラやネギなど臭いの強い野菜を指しますが、あまりにも美味だから、あるいは単に臭いが修行の妨げとなるのか、精力がつきすぎて妄念が生じるというのか、なぜこれらを食することをタブーとしたのかはよく分かりません。