きれいなbバラにはトゲがある、のたとえのように、いくつかの植物は、たぶん外敵から身を守るためにトゲをつけています。
植物園で見た聞きなれない名のクスドイゲ(イイギリ科クスドイゲ属)も、見事なトゲを持っていました。
日当たりのよい海岸近くの林内や岩場などを好む常緑低木~小高木で、若木の短枝が針に変形し、葉脇につきます。
雌雄別株で、晩夏、葉脇から総状花序をだし、径2.5cmくらいで、黄白色の萼片のみの花をつけます。秋に径5mmほどの球形の果実を黒く熟します。
和名のクスドイゲのイゲはトゲのことで、古名をクサフといい、クサフノイゲ→クスノイゲ→クスドイゲと変化したのではないかといわれています。