ひよりの音楽自己満足

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11.5.12 みつとみ俊郎&チーム絆チャリティーコンサート(大木理沙さん)

2011-05-14 21:27:43 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2011.5.12 文京区シビックホール小ホール
<みつとみ俊郎&チーム絆 東日本大震災チャリティーコンサート>
5年前、初めてMr,SiriusやPageantのアルバムを聴いた時に、楽曲や演奏はもちろんのこと、その素晴らしい歌声にめっちゃ感動したんです。<大木理沙さん>、日本ロック界にこれほど素晴らしい女性ヴォーカリストがいらしたのかって。もちろん両バンドともとっくに解散or休止ですし、理沙さんは今はバンドには参加されておらず、ヴォイストレーナーやスタジオでのお仕事をされているようで。でも、たとえどんなジャンルでもいいからいつかあの素晴らしい歌声を生で聴いてみたいってずっと願っていました。ブログやツイッターも毎日チェックして。そしてついに念願が叶う日が。

 <みつとみ俊郎&チーム絆>の主催による、東日本大震災チャリティーコンサートが5/12に開催され、理沙さんも出演されるとのこと。これはもう何がなんでも観に行かねば!とすぐに予約して当日を楽しみにしていました。超ドキドキ♪
 <みつとみ俊郎さん>は、音楽プロデューサーとして、作曲・編曲家として、フルート奏者として、その他含め、音楽界で活躍され、さらには料理研究家としても活躍されるなど、非常に多才な方です。今回はご自身が率いるレディースオーケストラ<flumus/フルムス>の指揮者としても、フルート奏者としても、さらに司会者としても活躍されるようです。
 今回の<チーム絆>は、社会貢献共同体ユナイテッド・アースの東日本大震災支援プロジェクトです。詳しくは検索してくださいませ。

 さて当日。開演が18時とのことですが、仕事が終わってからではとても間に合いません。でも急いで駆けつけて、15分過ぎくらいには着いたかな?受付を済ませ、小額ながら募金もしてホールへ。400人収容の小ホールで、後ろの席にはでっかいTVカメラがセットされていまし。今回Ustで中継配信されるとか。客席は2/3くらい埋まってたかな?自分は空いている前の方の席で鑑賞です。
 ステージは最初の出演者のバリトン歌手<Jeffrey Trambleyさん>と、ピアノ<村田千晶さん>が1曲目の演奏中でした。続いて2曲目は「You raise me up」です。Jeffreyさんはマイクを使わず生声でよく通る太い声を響かせて。ピアノの音色も綺麗です。
 2番目はソプラノ歌手<中村初恵さん>が登場し、同じく村田さんのピアノで「アヴェマリア」と「ゆりかごの歌」を美しい声でたおやかに聴かせてくれて。中村さんは薄いピンクのドレスで、村田さんはエメラルドグリーンのドレスと、とっても綺麗です
 3番目は、村田さんのピアノにフルート<野崎真弥さん>、クラリネット<三枝紘子さん>が加わって、Jeffreyさんと中村さんがデュエットの「West Side Story」。野崎さんと三枝さんは藤色のドレスすがたです。演奏もさることながら、踊りながら歌うお二人の演技も素敵で、ほんとミュージカルのワンシーンのようでした。

 4番目は、テノール歌手<今村一貴さん>が、ピアノ<古川琴子さん>、ヴィオラ<高尾真里枝さん>とまずは「荒城の月」を朗々と力強く歌って。古川さんは赤のドレスを、高尾さんはピンクのドレスで、今村さんは茶髪のイケメン君ですね。中盤ではヴィオラの艶やかなソロが。曲が終わるとしばし今村さんのMCタイムです。次の曲はTVドラマのテーマ曲ですが、譜面がないので古川さんにお願いしたという「愛する人よ」。「大切なひとを思い浮かべてください」って今村さん。ピアノをバックに今村さんは手を広げて力強く歌い上げて。中盤ではヴィオラのゆったりと美しいソロが。
 5番目はフルート三重奏です。先ほどの野崎さん、そして<大塚雪華さん><渡辺多真美さん>のお三方。皆さん美しいドレスすがたで、まずはゆったりとしっとりと「アニー・ローリー」を演奏。続いてアップテンポのリズミカルな「ジ・エンターテイナー」。とっても明るくて爽やかな感じの曲。どちらも聞き覚えのあるメロディですね。

 そしてついに!みつとみさんが大木理沙さんを紹介し、大拍手で迎えられます。黒のロングテールジャケット&パンツで、シルバーラメのトップスすがたで。初めて拝見する理沙さん、ロングのカーリーヘアで綺麗なお顔立ちで、しかもオーラというか風格・貫禄を感じますね。グランドピアノの前に座ってマイクの調整をして。みつとみさんと理沙さんはずっと以前からのお知り合いだそうで、みつとみさんが担当された番組の曲を理沙さんが歌われたりされているとか。そして演奏する曲のネコのお話を。ネコ大好きでネコと暮らしておられる理沙さん。あるとき道端で歩いているネコを見かけたそうで、面白そうなのでネコのあとを付いていったそうです。すると広場にネコが何匹も集まっていたとか。理沙さんの声がとっても綺麗でしかも可愛らしい話し方で、この時点でもううっとりです。
 曲はピアノ弾き語りで、まずは「猫の集会」。ピアノのゆったりとしたほのぼのした感じのメロディがながれ、優しい感じの歌がはいって、そしてリズミカルになって。童話の世界のようなとってもメルヘンチックです。表現力豊かな綺麗な歌声、歌詞の景色が目に浮かんできますね。
 次の曲は「祝祭の歌」。ピアノの低音のリフから力強いスキャットがはいって。どことなく郷愁を感じるような。そしてしっとりとした歌声が響き、叙情的な感じに。その後ハイトーンのスキャットも。中盤ではリズミカルで力強いピアノリフから広い音域のパワフルな歌声が響き渡って。背筋がゾクゾクしてきちゃいます。さらにファルセットでの美しいヴォイスも。思わず聴き入ってしまいます。終盤では美しく力強いスキャットが徐々にゆったりと。
 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございました。ゆっくりお楽しみください」って理沙さん。2曲だけでしたけど、理沙さんの奥行きや厚みのある美しく澄んだ歌声を生で聴けて観れてめっちゃ感激!いつかソロライブもやってほしいなぁ・・・

 7番目はピアノ<安達朋博さん>。まずはショパンの「ノクターン第20番 遺作」をしっとりと美しくゆったりと奏でて。続いては「バラ」を綺麗に流麗に奏でて。
 8番目は、みつとみ俊郎さんがフルートで安達さんとDUO。安達さんには譜面めくりのサポート女性が付いて。そしてピアノを弾き始めますが、テンポが合わずやり直し。安達さん、手を合わせて“ごめんなさい”ポースで平謝りです。あらためて始まるとアップテンポの流麗で綺麗なピアノリフがながれ、そしてフルートがはいって、徐々に力強く盛り上がっていって。中盤ではピアノのテクニカルなソロや、フルートのアグレッシブなソロも。なによりもみつともさんのそのフルートの澄んだ音色に驚きました。たいがいはかすれた音が入るのに、みつともさんの音色はすっごくクリアーで綺麗でした。曲が終わると大拍手!

 ここで15分間の休憩です。ステージはオーケストラ用の椅子と譜面台が準備され、足元は譜面台照明用の電気コードでいっぱいに。客席では女の子たちが募金箱を持って歩き廻って支援を募っています。

 9番目は尺八<Bruce Huebnerさん>と、ガットギター<原とも也さん>の<ZUI>というユニットです。まずは「イカルス」。ギターのゆったりとしたリフからはじまって尺八のしっとりとしたフレーズがながれ、そしてギターがリスミカルな明るい感じのリフを弾き、尺八の伸びやかな音色が響いて。途中に尺八のソロや、リズミカルなギターソロも。
 ZUIは結成して2年だそうです。普段はパーカッションの方もいらっしゃるそうなのですが、「今日は節約」って爆笑!なので手拍子をして欲しい、と。曲はZUIのテーマソングである「ずいずいずっころばし」。お客さんの手拍子にのって楽しくリズミカルに。途中には尺八のテクニカルなソロや、ギターのアグレッシブなカッティングソロも。そしてお客さんも一緒に歌って。曲が終わると大拍手大歓声!今日のなかで一番の大ウケでしたね。めっちゃ盛り上がりました。

 10番目は本日のトリ、みつとみ俊郎さん指揮のレディースオーケストラ<フルムス>の登場です。女性奏者の皆さんが色とりどりの美しく華やかで綺麗なドレスをお召しになって。まるでファッションショーのようですね。今回は男性奏者の方もサポートで数名参加されています。1曲目は「アイリッシュ・フォークテール」。ゆったりとたおやかに爽やかなメロディがながれて、ソプラノの美しい歌声が響いて。2曲目は「置き去りにされた愛」。ゆったりとしっとりとはじまって、中盤からは重厚なストリングスが響いたあと、JAZZのスイングモードになってSaxソロやフルートソロ、そしてユニゾンも。終盤ではゆったりと雄大な感じに。3曲目は尺八のBruceさんが加わっての「ふるさと」を。郷愁を感じる伸びやかな尺八の音色、心に染入りますね。

 ここでステージ後方にスクリーンが準備され、ステージが暗くなってそして「ママへのラブソング」という曲とともに赤ちゃん誕生の映像が写し出されて。それが終わると明るくなって、曲を作られた女性カウンセラーの方が登場し、しばしお話や詩の朗読を。そして林町小学校の女の子10人くらいの可愛らしい合唱隊が登場し、大拍手で迎えられます。そしてはじまった曲は「蒼穹の旅人(アルビノーニのアダージョ)」。暗くしっとりとしたストリングスからはじまって、バリトンのJeffreyさんの哀愁ただよう歌声が響き、そして小学生の合唱が。とってもドラマティックです。曲が終わると小学生合唱隊にお客さん大拍手です。

 オーラスは本日の出演者の方々が全員登場してのフルメンバーによる「瑠璃色の地球」です。この曲はずいぶん前に松田聖子さんが歌って大ヒットしましたね。自分も大好きな曲です。1stヴァースはソプラノ歌手の<橋本朗子さん>がしっとりと美しく歌われて。そして2ndヴァースは大木理沙さんが伸びやかな澄んだ歌声でドラマティックに力強く歌われて。そして全員でサビをコーラスで、盛り上がってFin。
 曲が終わると大拍手!最後に再び小学生合唱隊も登場して大きな拍手が送られます。そして手拍子が鳴り響くなか、出演者の皆さんはステージを去って。時間が押しているとのことで残念ながらアンコールはナシのようで。すぐに客席が明るくなってコンサート終了。時計を見ると20時55分。3時間のとっても素敵なコンサートでした。

 自分はクラシックの演奏会には滅多に行かないもので、貴重な経験をさせていただきましたね。クラシック歌手の方々のホール全体に響き渡る美しく力強い生の歌声、たっぷり堪能させていただきました。グランドピアノの美しい音色、そしてみつとみさんの澄んだフルートの音色、ほんと素敵でした。オーケストラではオーボエとファゴットの音色が特に印象に残っています。出演者の皆様、ボランティア・スタッフの皆様、お疲れ様でした。
 そして・・・念願かなって大木理沙さんの素晴らしい歌声を生で聴けて感激!またいつか機会があれば・・・嬉しいな。

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