ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

10.12.26 stella lee jones

2010-12-29 07:45:43 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.12.26 吉祥寺Silver Elephant 
<PROGRESSIVE LIVE 2010>
FLAT122やエレアス等で活躍されているギタリスト<平田聡さん>率いるプログレバンド<stella lee jones>。結成は2009年5月頃でエレアス結成とほぼ同時期だったようで。メンバーは平田さんの他、ピアノ<佐藤真也さん>、ベース<三ケ田晋さん>、ドラムス<谷本朋翼さん>、パーカッション<工藤げんたさん>、アコーディオン<佐々木絵実さん>、そしてヴァイオリン<テイセナさん>の7人という大所帯バンドです。エレアスのライブで平田さんとテイセナさんの素晴らしい演奏に惹かれてstella lee jonesにも興味を持ったのですが、どういうわけかなかなかスケジュールが合わなくてこれまでライブを観れずにいたんです。そして今回やっと観れるチャンスが。いったいどんなサウンドを聴かせてくれるのか、対バンも観たいバンドなので12/26を楽しみにしていました。

 さて当日。朝から所用で静岡市に行っていたもので、新幹線で東京へ。でも早めに吉祥寺に着いたので、まずお店に行って予約したチケットを買って、それから1時間ほど夕食をとったり、CD店をチェックしたり。そして開場時間にお店にいって若い整理番号だったので余裕で席をGETして開演をノンビリ待つことに。お客さんはいつものプログレファンと、最後のバンド目当てのいつもとちょっと異なる客層の方々が混在し、ほぼ満員ですね。
 ステージは後方左からエレピ・ベース・ドラムセット・コンガにジャンベその他いっぱいのパーカッション群。フロントは左がギター、中央がヴァイオリン、そして右がアコーディオンです。

 18時5分ころ、客席が暗くなってメンバーの皆さんがステージに登場!拍手で迎えられます。テイセナさん、今日はGパンと黒地にお花柄のトップスでフワフワの襟にリボンが。とっても可愛いっす。平田さんはグレー系スーツでキメてシブくてかっくいいっす。
 1曲目は「Synapse」。シンバルのアップテンポのリズムからはじまってピアノ・ギター・ベースがユニゾンでテクニカルなリフを奏で、ヴァイオリンがゆらゆらとしたリフ、ピアノが綺麗なフレーズを奏でて。そしてヴァイオリンがロマンティックなフレーズを美しく奏でて。その後一旦静かになり、アコーディオンがゆったりとしたリフを鳴らし、ヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、そしてギターがメロウなフレーズを奏でて。中盤ではパワフルなパーカッション&ドラムをバックに伸びやかに力強く。中盤ではピアノの綺麗なソロ、ギターのメロウでテクニカルなソロ、ヴァイオリンのロマンティックなソロと続き、バックではドラムが叩きまくりで盛り上げます。終盤ではミドルテンポのリフが雄大にながれ、そしてブレイクもキメてそしてダイナミックなリフへ。ヴァイオリンの艶やかな音色も。ラストはアップテンポのパワフルなドラムとユニゾンリフでFin。

 続いて2曲目は「Kagerou」。シーケンスの神秘的なサウンドが響き、パーカッションがターンテーブル風のマシンでディスクスラップのようなサウンドを。そしてパワフルなパーカッションリズムでギターがアルペジオリフを奏で、シンバルのアップテンポのリズムにのってキーボードが伸びやかなサウンドを響かせ、ヴァイオリンがパワフルなリフを、アコーディオンが素朴な音色を、まるで波のように引いては押し寄せる感じで聴かせてくれます。その後ピアノのアヴァンギャルドなソロからアップテンポでギターとヴァイオリンのパワフルなユニゾンリフと、アコーディオンとヴァイオリンのゆったりと伸びやかなフレーズ、そしてユニゾンでパワフルでダイナミックなリフを鳴らして盛り上がって。中盤ではアコーディオンとギターがテクニカルなリフを奏で、パワフルな変拍子リズムにのってヴァイオリンが明るく爽やかなリフを。その後ピアノの綺麗なリフをバックにヴァイオリンのゆったりとロマンティックなフレーズがながれ、ギターがまろやかなサウンドでエモーショナルなソロを。そしてピアノとヴァイオリンとベースがユニゾンリフ、アコーディオンがアップテンポで力強いリフを。佐々木さんは足を上げてエネルギッシュに。ダイナミックなリフからギターがメロウで伸びやかなフレーズを奏で、そしてアコーディオンとピアノが力強いリフをまるで波が押し寄せてくるかのように響かせて。終盤ではヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンで伸びやかでゆったりとしたフレーズを奏で、その後ギターが力強くメロディアスなフレーズを弾いたあと、ピックスクラッチのヘヴィサウンドを鳴らして、パワフルに盛り上がってFin。

 「こんばんは、stella lee jonesです。はじめまして」「たくさん集まってくださって」「クリスマスが終わって盛り下がった日にきてくださってありがとうございます」って平田さん挨拶を。そして演奏した2曲のタイトルを言おうとしますがド忘れしたようで、メンバーに「なんでしたっけ?」って聞いて爆笑!ここでFLAT122のCDを「今日忘れた」って。テイセナさんはご自身のソロCDを持ってこられたようで「ちゃっかりしてますね」って爆笑!

 3曲目はテイセナさんの曲で「Ceaseles memory」。パーカッションがさざ波の音や鈴虫の音、そしてウインドベルを鳴らし、ギターがアルペジオのゆったりとした幽玄な音色を響かせて、ヴァイオリンがしっとりと哀愁ただようフレーズを奏で、アコーディオンも加わって。パーカッションのトライアングルの音色がいいアクセントになって響きます。その後ピアノリフをバックにアコーディオンが素朴でしっとりとしたメロディを奏で、ヴァイオリンとアコーディオンのユニゾンからヴァイオリンののびやかでしっとりとしたフレーズがながれて。中盤では一旦止まったあと、キーボードがコミカルな音色でリズミカルなリフを弾き、ヴァイオリンがゆったりとたおやかに、ギターが素朴な音色でゆったりとメロウに、そしてアコーディオンも加わって大河のながれのようなゆったりとしたフレーズを奏でて。終盤ではアコーディオンとギターがしっとりとしたリフを、ヴァイオリンが伸びやかに力強くメロディを奏でて、そして徐々にパワフルにダイナミックにドラマティックに盛り上がって。ラストは一旦止まってキーボード・ギター・アコーディオンがゆったりとリフを奏で、ヴァイオリンの伸びやかな音色がながれてFin。

 「ありがとうございます」って平田さん。今日は全部で6曲を予定されているそうで。「次は2曲続けて・・・」って曲のタイトルを言おうとしますが、また「なんでしたっけ?」ってド忘れされて爆笑!「2曲続けるってことはわかってるんですね」って谷本さんがツッコミをいれてさらに爆笑!

 谷本さんがスティックでカウントをいれると「あ、ちょっと待って!」って平田さん、エフェクターのセットがまだのようで。そして4曲目の「クラウズ」がはじまります。パワフルなドラムからダイナミックなバンドリフが。そしてアコーディオンのしっとりとしたリフからヴァイオリンの伸びやかなフレーズがゆったりとながれて。ヴァイオリンとアコーディオンが幽玄なフレーズを奏で、ギターがゆったりとしたフレーズを弾き、ヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンで。ドラムがパワフルに叩きまくり、ミドルテンポでヴァイオリンとアコーディオンがリズミカルにユニゾンリフを、ギターがテクニカルなリフを奏でて。中盤では一旦止まってピアノがしっとりとしたリフを、ギターがアルペジオメロを奏で、そして神秘的でスペーシーなサウンドが場内に響き渡って、ピアノの哀愁ただようソロへ。その後ミドルテンポでリズミカルになってアコーディオンのパワフルなソロ、ギターの弾きまくりのテクニカルなソロが。ドラムも叩きまくってます。そしてゆったりとロマンティックなムードになってアコーディオンとヴァイオリンがユニゾンで、ギターも加わってゆったりと。終盤ではパワフルでダイナミックなドラムからギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフがダイナミックに。そしてマーチング風スネアにのってパワフルなリフが。ラストはヴァイオリンとアコーディオンがしっとりとしたフレーズを奏でて。

 続いて5曲目は「Parallel Railways」。雑踏の音のSEがながれ、げんたさんが電車の車掌さんのようなホイッスルを鳴らすとアコーディオンが♪シュッシュッ!って蒸気機関車の発車するサウンドを鳴らして、それが徐々に早くなって、さらにパーカッションがマラカスをシャカシャカと。ドライブ感躍動感たっぷりでかっくいいっす。そしてアップテンポのパワフルなドラムがはいってピアノが力強いリフを、ギターとアコーディオンがテクニカルなユニゾンリフを奏でて。その後ヴァイオリンが力強く爽やかなフレーズを奏で、ギターとアコーディオンが躍動感たっぷりのリフを。中盤ではギターとヴァイオリンがハーモニーで力強いフレーズをパワフルなベースとともに奏で、アコーディオンも加わったユニゾンリフからアコーディオンのテクニカルなソロが。ラストはアコーディオンが♪シュッシュッ!って蒸気機関車音を鳴らし、今度は徐々にゆっくりと。そして最後はジャバラをおもいっきり伸ばして♪シュ~ってまるで停車したかのように。再び雑踏のSEがながれてFin。

 「ありがとうございます」って平田さん。5曲目がポップな雰囲気の曲ってことから「AKBに唄ってほしいけど5拍子だから無理かな」って。ここで「もう終わりかな?あ、もう1曲あった!」って爆笑!次の曲が最後ということでまず各メンバーのライブインフォを。Stella lee jonesは次回は来年4/9で、あのAPJと対バンだそうで。平田さんが難波さんを「山下達郎さんや竹内まりやさんらと共演している・・・」って紹介しますが、げんたさんが「難波さん紹介するなら“センス・オブ・ワンダーの”って言ったほうがわかりやすいでしょ」ってツッコミをいれて爆笑!ここはプログレの聖地であるシルエレですもんねぇ。ナイスツッコミです。平田さん「APJこないだ観に行ったんですけど、素晴らしいですね。MCが最高でした」って爆笑!すると「その挑戦的な態度は何なんだ?」ってげんたさんがツッコミを。
 ここで「じゃあついでに」ってメンバー紹介を。「可愛いとこから、テイセナさん!」拍手です。そしていきなり「熟女!」って平田さん。佐々木さん立ち上がって「何で!ひどい!」って大抗議!平田さん平謝りであらためて「佐々木絵実ちゃん!」って。続いて「ピアノ、佐藤信也くん!」拍手です。佐藤さんは体調を崩しておられるとか。でもここまではパワフルな演奏を聴かせてくれてます。「ベース、三ケ田晋さん!」拍手です。「ドラムス、谷本朋翼さん!」拍手です。「じゃあそういうことで・・・」って平田さん。でもあらためて「パーカッション、工藤げんた!」拍手です。そしてげんたさんが速攻で「ギター、平田聡!」って。もちろん拍手です。

 オーラス6曲目は「眩暈/めまい」。パワフルでミステリアスなリフから叩きまくりドラムとともにアップテンポではじまってスリリングに展開していきます。ユニゾンのテクニカルなリフからギターが弾きまくりのアグレッシブなソロを。ベースもめっちゃテクニカルにラインを弾いて。ソロが終わると拍手です。続いてピアノがゆったりと幻想的なソロを。静かななかドラムがアタック音を響かせ、パーカッションが神秘的に鳴らしそして音が飛び交うカオス状態に。その後叩きまくりドラムをバックにピアノがパワフルなソロを。アップテンポになって佐藤さんめっちゃエネルギッシュにアグレッシブに弾きまくって。凄いっすね。体調が悪かったなんて信じられないっす。ソロのあと佐藤さんがリングモジュレーターのような効果音を響かせ、そしてドラムのパワフルなリズムからギターとベースのテクニカルなリフが。中盤ではめっちゃ叩きまくりのドラムソロがたっぷりと。これまたエネルギッシュですごい迫力で超かっくいいっす。終盤はパワフルでヘヴィでダイナミックなリフがスリリングに展開され、叩きまくり弾きまくりで盛り上がって、ラストはテクニカルなユニゾンをキメてFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀を。「ありがとうございました。Stella lee jonesでした。またお逢いしましょう」って平田さん挨拶を。時計を見ると19時3分と、約1時間のとっても素敵なライブでした。
 初めて観た聴いたstella lee jones、まずは7人編成のその厚いサウンドに圧倒されちゃいましたね。凄い迫力です。そしてメンバー皆さんのその高い演奏力による絶妙なアンサンブルもたっぷり堪能でき、テクニカルなソロも聴けて満足っす。ひょっとするとかなりJAZZ寄りで前衛的で難解なのではと勝手に想像していたんですけど、それどころかパワフルでダイナミックでしかも繊細で美しい面もありのドラマティックな聴き応えのある曲も多くて、なおかつ各パートも良さもふんだんに楽しめてめっちゃ嬉しかったっす。MCも面白かったしね。平田さんの軽いボケに谷本さんやげんたさんのツッコミはもう爆笑でした。次回のライブもぜひとも観にいきたいっす。そして現在制作中らしいアルバムもすっごい楽しみです。

10.12.19 ARS NOVA with あるがさゆりさん

2010-12-26 06:58:13 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.12.19 沼袋Sanctuary
<クリスマス・スペシャル・ライブ>
 美女キーボーディスト<熊谷桂子さん>率いるプログレバンド<ARS NOVA>。昨年2009年にニューアルバム「Seventh Hells」を発表し、今年2010年6月には元ドラマーの高橋明子さんが一時復帰しての女性トリオバージョンをちょこっと披露し、その後セットチェンジして現メンバーでの演奏と、ヴォーカルにinterpose+のあるがさゆりさんを迎えての演奏というスペシャルライブを行ったんですよね。そして9月にドイツで開催されたプログレフェスに出演。このライブ、当初は明子さんを擁しての女性トリオで出演のはずだったのですが、急遽interpose+のドラマー佐藤カツさんがヘルプしての演奏となったようで。それでも地元ファンに大受けでメンバーはサイン攻めにあったとか。今年大活躍のARS NOVAですが、さらに12月にDVD2枚を発表し、12/19にクリスマススペシャルライブを行うとの情報が。ところがこの12/19はシルエレでも観たいバンド満載のプログレフェスがあってどちらを観に行くかすっごい迷ったんです。そんな迷っているときにふとウエノ氏のブログを観たら、今回のライブではクリスマスソングメドレーと「第9合唱」のプログレバージョンも演奏するとのこと。「第9合唱」めっちゃ好きだし、大好きなヴォーカリストさゆりさんも出演されるとのことで、interpose+のライブもしばらくなさそうですからやっぱり観ておきたいなぁと、ライブ前日にSanctuaryに行こうと決断しました。オープニングアクトのMARSもすっごい観たかったし。

 さて当日。決断が遅かったので予約できませんでしたから早く行っても仕方ないので開演5分前に会場へ。ステージではウエノ氏とサンタコスの可愛い女の子2名がARS NOVAメンバーからのクリスマスプレゼントの抽選会を行ってました。予約しなかった自分は権利ナシっす。客席を見渡すと・・・自分と同年代のおぢさんが多くてちょっとビックリ。先日のGERARD出演のイベントとは大違いだわ。それと暮れの忙しい時期とあって満員御礼ではなかったですね。

 19時半頃にMARSの演奏が終わってステージの幕が閉じてセットチェンジです。<ARS NOVA>、現メンバーはキーボード<熊谷桂子さん>、ベース<PANKYこと柴田伸子さん>、ギター<半田聡さん>、ドラムス<HAZIMEさん>の4人編成で、今回もゲストヴォーカルに<あるがさゆりさん>が迎えられてのライブです。
 19時50分頃、ステージの幕が開いて客席が暗くなって、そしてメンバー登場です。熊谷さんは金髪に黒のゴス系衣装で、PANKYさんも黒の肩出しのSEXYな衣装で。半田さんはブラウンボディの7弦ギターを抱えて。

 熊谷さんがお店の方に合図をしてそれまでながれていたSEが止まると、シンセのしっとりとした音色がゆったりとながれ、♪ジャーン!とダイナミックなバンドイントロが。そしてパワフルなドラムとともにミドルテンポでシンセとギターのヘヴィなリフがながれ、それが徐々にテンポダウン。そこからアップテンポのパワフルなベースリフがはいってパワフルにスリリングに展開していきます。中盤ではギターのアグレッシブなソロ、リフを挟んでエモーショナルなシンセソロとパワフルなベースソロが続き、ドラムも叩きまくりで盛り上がって。終盤ではミドルテンポでゆったりとした落ち着いた感じになり、ここでヴォーカルのさゆりさんが登場!金髪カーリーウィッグにサンドベージュ系(?)のSEXYなドレスをまとってめっちゃ綺麗っす。そしてファルセットの美しく澄んだ歌声を聴かせてくれて。でもヴォーカルパートが終わると楽屋へ。終盤はミドルテンポのシャッフルっぽいリズムでパワフルに盛り上がって、キーボードとギターのユニゾンリフもキメて、ラストは徐々にテンポダウンして♪ジャーン!でFin。

 続いて2曲目はヘヴィなギターリフとシンバルのカウントからはじまってミドルテンポのダークでヘヴィなリフがダイナミックに。その後アップテンポのリズミカルな変拍子リフがパーカッシブなオルガンリフとともにながれ、そのままアグレッシブなオルガンソロへ。そしてミドルテンポのダークなリフとアップテンポの疾走リフとめまぐるしく展開し、ギターのテクニカルなタッピングやミドルテンポでのシンセソロ、ダークリフをはさんでアグレッシブなオルガンソロと続きます。中盤ではスネアロールからミドルテンポでオルガンのダークリフが響き、そしてオルガンのテクニカルなリフが。熊谷さんは左右の手を交差させて弾きまくり、ドラムも叩きまくって盛り上がって。その後ミドルテンポでギターのエモーショナルな泣きのソロとシンセのゆったりとしたソロが。終盤ではダークでダイナミックなリフから一旦ドラムが止まってキーボードのクリスタルなサウンドのミステリアスなリフが響き渡って。

 「こんばんは皆さま、メリークリスマス!」って熊谷さん。「クリスマスライブにようこそいらっしゃいました」って挨拶を。そして「今夜ならではの特別な企画もありますので最後までお楽しみください」って。「最初から凶暴すぎるARS NOVAでしたが」って爆笑!ここでPANKYさんが挨拶を。「皆さんこんばんは」「ようこそ、おいでいただきましてありがとうございます」って丁寧に。「世の中ずっと景気よくないですけど、今日だけはクリスマス気分を楽しんでいただけたら」「宜しくお願いします」って、大拍手です。

 3曲目はハイハットのカウントからアップテンポのヘヴィなリフ、ミドルテンポのダークリフ、パワフルな変拍子リフと続き、アップテンポでシンセのパワフルなリフが。めっちゃスリリングでダークです。そしてベースのアップテンポのリフからキーボードがミステリアスなリフを、ギターがテクニカルなタッピングリフを弾き、シンセのゆったりとしたリフからアップテンポになってパワフルに盛り上がるも徐々にテンポダウンして。中盤ではちょこっとドラムソロが。そしてスネアロールからミドルテンポのパワフルなリズムでダークリフがながれ、その後アップテンポになってパワフルな叩きまくりドラムとスリリングなキーボードリフが。終盤もミドルテンポのヘヴィでダイナミックなリフからアップテンポになって盛り上がって。

 続いて4曲目はシンセのしっとりとしたリフからはじまります。そしてベースのリズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって哀愁ただようシンセリフ、オルガンのヘヴィなリフがながれて。その後、力強いシンフォニックサウンドのシンセリフからパワフルなバンドリフとオルガンフィルの掛け合いも。中盤ではミドルテンポでゆったりと雄大な感じになり、ギターのメロウなフレーズがながれ、そこにキーボードが加わってユニゾンで奏でて。そしてベースのアップテンポのリフからパワフルになるも、再びミドルテンポになってダイナミックで雄大な感じに。とってもドラマティックです。終盤盛り上がったあと一旦止まって静かになり、シンセのクラシカルなリフとしっとりとしたベースラインがながれ、そしてミドルテンポのパワフルなドラムがはいってギターとキーボードのユニゾンリフからギターのメロディアスなソロが。

 「ありがとうございます」って半田さん。「今年2回目のライブなんですが・・・来年はもっとやりますか」って。そして「ここで前回に続いて素敵なヴォーカリストを紹介したいと思います。あるがさゆりさんお願いします」って、あらためてさゆりさん登場!大拍手で迎えられます。半田さん「今日は初めてですか?あれっおかしいな、さっき見かけたような気がするんですけど・・・気のせいかな?」って。「たぶん気のせいです」ってさゆりさん、爆笑!「2度目のライブです」「今日は皆様とちょっと早いクリスマスを楽しめたらと思います。宜しくお願いします」って、拍手!

 5曲目はシンセの叙情的なリフがしっとりとながれ、ギターのメロウなアルペジオリフと味わい深いベースライン、そしてさゆりさんのファルセットの美しい歌声が。その後ギターのメロウなフレーズからミドルテンポのダイナミックなリフがはいって、キーボードとギターのユニゾンリフとファルセットの美しいヴォーカルが。そしてパワフルなミドルテンポでシンセソロとギターソロが続き、再びシンセとギターのしっとりとしたメロディがゆったりとながれて。終盤ではミドルテンポのパワフルなリフからギターのテクニカルかつメロウなソロ、そしてヴォーカルのスキャットも。

 続いて6曲目はしっとりとしたシンセリフから力強い中音域のヴォーカルがはいって、そしてパワフルなシンセリフからギターとユニゾンの壮大なスケールのダイナミックなリフがドラマティックに響きます。その後アップテンポのパワフルなドラムにのってオルガンのヘヴィでダークなリフがながれ、中音域の妖しいヴォーカルがはいって、そして力強いスキャットも。続いてミドルテンポの叩きまくりドラムとギターのエモーショナルなソロ、そしてパワフルな早口ヴォーカルも。その後オルガンのリズミカルなリフからアップテンポのスリリングな疾走モードになってアグレッシブなシンセソロ、エネルギッシュなギターソロと続き、叩きまくりドラムとギターとキーボードのユニゾンテクニカルリフも。中盤ではキーボードのメルヘンチックなリフがゆったりとながれ、そこに力強いファルセットの歌声がはいって、そしてアップテンポになってヘヴィなオルガンリフとリズミカルで優雅なファルセットヴォーカルがながれて。その後ミドルテンポのオルガンリフからアップテンポになってリズミカルなギターリフ、そしてしっとりとしたシンセリフがドラマティックにながれて。終盤ではアップテンポのパワフルな疾走ドラムからダイナミックなリフと妖しくも力強いヴォーカルのスキャットがはいって、そしてギターとキーボードのパワフルなユニゾンリフも。その後シンセの重厚なサウンドのダイナミックなリフが鳴り響き、ラストはゆったりと雄大なフィナーレへ向かい、劇的に盛り上がってFin。

 「次の曲が本日のハイライトです」「今夜限りのクリスマスメドレーARS NOVA式をお送りします」って熊谷さん。ここで「合唱隊2名を、イチゴちゃん!フユちゃん!」ってライブ前に抽選会をお手伝いされていた可愛い女の子お2方が登場!大拍手で迎えられます。そしてウエノ氏もステージ隅でコーラスで参加です。
 7曲目は「クリスマスの奇跡」。シンセのゆったりとした音色とクリスタルなサウンドが荘厳に響き渡り、そしてコーラスが入って。まずは「Silent Night」です。さゆりさんのファルセットめっちゃ綺麗!そして半田さんとウエノ氏の男性コーラスも太く、いい声でよく響いてます。そして一転テクニカルなギターリフからアップテンポの疾走ドラムがはいってシンセがメロウなリフを。その後パワフルでダイナミックなユニゾンリフ、そしてミドルテンポになってブレイクもキメて、ミドルテンポのパワフルなドコドコドラムとオルガンリフが。中盤ではギターが第9の序章リフをシンセとユニゾンで奏で、パワフルなドラムをバックにギターがテクニカルなソロを。そしてドラムが止まってパイプオルガンサウンドの「合唱」のメロディがながれ、ミドルテンポのパワフルなリズムにのってファルセットの力強いヴォーカルがはいって。その後アップテンポの疾走ドラムにのってアグレッシブなギターソロ、テクニカルなシンセソロと続き、ドラムも叩きまくって盛り上がります。終盤ではゆったりと雄大な感じになり、ヴォーカル&コーラス隊が「合唱」を歌って。そしてミドルテンポのダイナミックなリフから曲は「Joy To The World」へ。合唱隊とパワフルなドコドコドラムとともにダイナミックに盛り上がってラストは劇的にFin。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございました」って熊谷さん挨拶を。「楽しんでいただけましたでしょうか」「ちょっと早いクリスマスでしたけど、皆様に素敵な夜をお届けしたくて、こうして集まってクリスマス曲を演奏できて私達も楽しかったです」「また来年お逢いしましょう」って。メンバーの皆さんはお辞儀をしたあと手を振りながら楽屋へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。するとほどなくメンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手で迎えられます。
 「アンコールありがとうございます」って熊谷さん。「来年の予定はまだ決まってませんが、このメンバーでレコーディングやライブをやりたいと思っております」「個人的にも海外のアーティストとのコラボも」って。

 オーラス8曲目はシンバルのカウントからアップテンポのパワフルでヘヴィでダイナミックなリフが。めっちゃノリノリっす。キーボードとギターのユニゾンリフからミドルテンポになってゆったりとギターのメロウなフレーズがながれ、そしてパワフルなドラムにのってシンセのゆったりとしたリフ、オルガンのテクニカルなリフがながれ、そこにギターが加わってユニゾンで。中盤ではアップテンポになってキーボードソロ、ギターソロと続き、パワフルなユニゾンリフからダイナミックに盛り上がります。終盤ではミドルテンポで重厚なシンセサウンドがながれ、そしてパワフルなドラムからゆったりと雄大な感じになります。ラストはテクニカルなキーボードリフからアップテンポのパワフルなドラムにのってダイナミックなユニゾンリフが。そして♪ジャーン!で弾きまくり叩きまくりで盛大にFin。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございました」って熊谷さんが挨拶を。「皆様にとって来年も良い年でありますように」「来年またお逢いしましょう」って。メンバーの皆さんはお辞儀をして手を振りながら楽屋へ・・・時計を見ると21時5分。このあと熊谷さんがステージに戻ってサイン会等があるようですが、権利のない自分はここで退席して店を出て駅へ。1時間15分のめっちゃパワフルでかっこよくて素敵なライブでした。

 タイトでパワフルでしかも華麗なスティックさばきのHAZIMEさんのドラムス、テクニカルでかっちょいい半田さんのギター、SEXYで力強いリズミカルなPANKYさんのベース、綺麗でありながらダークでヘヴィな熊谷さんのキーボード、良かったですねぇ。そして美しくも力強いさゆりさんのヴォーカル、ほんと素敵でした。特にさゆりさんの歌う「合唱」が聴けてめっちゃ嬉しかったっす。来年の活躍も期待しております。

10.12.19 MARS

2010-12-23 07:52:41 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.12.19 沼袋Sanctuary
<MARS復活>
 新潟の“女エマーソン”と呼ばれる女性キーボード奏者<KUMIKUMIさん>率いるプログレバンド<MARS>。1999年8月にアルバム「MARS 1999」を発表するものの、その後の活動がわからずにいたんですね。アルバムは、EL&Powellのような明るく楽しく力強いドラマティックなサウンドなんですけど、バランス的にドラムがやや控えめな感じで、ヴォーカルが自分の好みとはちと違ってたんですね。せっかくキーボードがエマーソン級なんですから、ドラムもPowell級の音量でミックスしてほしかったし、ヴォーカルもレイク級の人に唄ってほしかったなって思っていました。キーボードが素晴らしいだけにこのアルバム1枚しかないのは非常にもったいないと。ところがSanctuaryのスケジュール表を見てビックリ!なんと12/19のARS NOVAライブの対バンが<MARS>と書いてあるじゃないですか!調べてみたら<MARS>は2010年9月に復活してたんですね。
 メンバーは、KUMIKUMIさんの他、ドラムスの<オカダタカシさん>、ベースの<ナリタヒデオさん>のELPと同じトリオ編成です。当時のヴォーカリストが抜けてベースのナリタさんがヴォーカル兼任のようで。

 さて当日。この日はシルエレでもすっごい観たいプログレイベントがあって、どちらに行くがずっと悩んでいたんですけど、最終的に沼袋へ行くことに。日曜なのでゆとりを持って家を出発。会場には開演5分前に着きました。受付を済ませてフロアーに入ると、ステージではウエノ氏が女の子2人とプレゼントの抽選会をやってました。客席は・・・自分と同年代のおぢさんが多くてビックリ!GERARDのライブとは大違いだわ。入りはイマイチですけど暮れの忙しい時期は仕方ないっすね。

 18時35分頃、抽選会が終わると入れ替わるように<MARS>のメンバーの皆さんがステージに登場です。初めて拝見するKUMIKUMIさん、めっちゃスレンダーでしかも上品でおしとやかな感じで。衣装は黒系ですけど、銀ラメのキャミに黒ショートパンツにラメストにショートブーツというお姿です。ナリタさんはナチュラルのイーグルベースを抱えて。なかなか恰幅のいいどっしりとしたお方で。タカシさんはワイルドな感じでかっくいいっす。

 KUMIKUMIさんがお店の方に合図をすると、それまで流れていた音楽が女性ソプラノ歌手の歌う荘厳なAmazing Graceに。続いて男性テノールの日本語のAmazing Graceがながれて・・・ってよく見るとそれはSEではなく実際にベースのナリタさんが歌っていてビックリ!腹から出る太くて奥深いテノールヴォイス、いいですねぇ。そして♪ジャーン!ってクラシカルで盛大なバンドイントロが響きわたります。1曲目、ミドルテンポで明るく爽やかなシンセリフが響き、その後綺麗なピアノリフをバックにナリタさんの力強いヴォーカルがはいって、サビではタカシさんもコーラスで加わってドラマティックに。そして華麗なシンセソロのあと、一旦ドラムが止まってピアノのしっとりとしたリフレインがゆったりとながれます。そして壮大なスケールのバンドリフのあと、ミドルテンポの力強いビードにのって爽やかなシンセリフが。終盤では一旦ドラムが止まってピアノリフをバックにナリタさんのドラマティックなヴォーカルが。♪愛と希望の~与えたまえ~って、まるで聖歌のような。そしてパイプオルガンサウンドとともに盛り上がってFin。

 「こんばんはMARSです」「この名前で東京方面でライブをするのは8年ぶりです」ってナリタさん。ここ数年は別のバンド名で専任ヴォーカル入りの4人で活動されていたんだそうで。全く知らなかったっす。そしてこの9月にあらためて<MARS>としてトリオ編成で再始動されたそうで。「今日はARS NOVAのオープニングアクト、しっかり務めさせていただきます。宜しくお願いします」って。

 「次はカンツォーネを1曲」って2曲目は「コーレングラウト」っておっしゃったかな?パワフルなティンパニサウンドからはじまってダイナミックで壮大なシンセサウンドが響き、そしてナリタさんの奥深いヴォーカルがゆったりとたおやかにながれ、そしてドラムがはいって、サビでは力強く歌い上げて。とってもドラマティックなバラード曲ですね。メロディアスなシンセサウンドをバックにしてのオペラティックなヴォーカル、めっちゃ聴き応えあります。

 「ちょっと水を飲ませてください」ってナリタさん。そして「次はちょっと長い曲ですが・・・」ってはじまった3曲目は「Voice of the Universe」っておっしゃったかな。いきなり華々しい盛大なファンファーレからはじまり、パワフルなドラムからアップテンポでめっちゃ明るく楽しいシンセリフがながれ、そして美しいピアノリフとシンセリフが。その後再び明るくポップなリフが元気よくながれたあと、ドラムが一旦止まって、ピアノの美しくたおやかなリフがゆったりとながれ、ナリタさんの力強いヴォーカルとタカシさんの迫力のヴォーカルか交互に、そして綺麗なコーラスも。サビはパイプオルガンサウンドをバックに力強いコーラスが。パワーバラード調でドラマティックです。その後ミドルテンポのパワフルなドラムにのってピアノの力強いリフ、そして変拍子のシンセリフからピアノのテクニカルなリフが。バックではドラムが叩きまくってます。その後ミドルテンポで力強くも哀愁ただようシンセリフがながれ、そしてパイプオルガンがミドルテンポで爽やかなメロディを奏でて。終盤では一旦ドラムがとまって美しいピアノのリフレインがしっとりとながれ、そしてナリタさんとタカシさんの力強いヴォーカルが入って徐々に盛り上がっていきます。なんだかゾクゾクしてきちゃいました。ラストはリズミカルなピアノリフからアップテンポでスリリングに展開してFin。

 「ありがとうございます」「今日、新潟から出てきたんですが、雪もなく無事来れました」ってナリタさん。ここでHPの宣伝を。「MARS 新潟」で検索すると6番目くらいにヒットするそうで。そしてライブインフォですが、次回はここSanctuaryで2/11に行われるそうで。

 4曲目は「The Lost World」。ベースサウンドが響き、そしてキーボードのクリスタルサウンドがゆったりと幻想的にながれて。その後パワフルなドラムがはいってアップテンポであのEL&Powell風のポップで明るく楽しく力強いシンセリフが元気よくながれて。これすっごい聴きたかったのでめっちゃ嬉しいっす。その後、ミドルテンポのダイナミックなリフからアップテンポのリズミカルなピアノリフが跳ねるようなリズムで。ウキウキ♪してきちゃいますね。そしてミドルテンポのゆったりとした感じになり、ナリタさんの力強いヴォーカルがはいって。ナリタさんは拳を上げてパワフルに。サビではタカシさんもコーラスで加わってドラマティックに。中盤では一旦リズムが止まったあと、ピアノの哀愁ただようメロディがしっとりとながれ、そして幻想的なシンセソロへ。その後パワフルなドラムからパイプオルガンサウンドのダイナミックなリフがはいって、そしてピアノのしっとりとした瑞々しく綺麗なリフがながれて。終盤ではパワフルなドラムからナリタさんの力強いヴォーカルがはいって、そこにタカシさんのコーラスもはいって盛り上がります。その後パワフルなアップテンポのドラムのノリノリビートにのって明るく楽しいシンセリフが響き、そしてミドルテンポになってダイナミックなリフから壮大なスケールの曲調になって劇的なフィナーレが・・・と思いきや、再びミドルテンポでテクニカルなピアノリフがながれ、そしてゆったりと壮大なリフがダイナミックに響き渡って。

 「次が最後です」ってオーラス5曲目は「Rond of Roses」っておっしゃたかな?ゆったりとした重厚なシンセサウンドが響き、そしてダイナミックなリフと♪ダンドンダンドンってパワフルなティンパニサウンドが。あの「ツラトゥストラはかく語りき」ですね。めっちゃダイナミックなサウンドです。その後アップテンポのパワフルなドラムがはいってオルガンのリズミカルなリフが。めっちゃ明るく楽しくノリノリの曲調です。ベースもノリノリでアクションも交えて弾きまくってます。中盤ではシンセソロ、そしてナリタさんが「ドラムス、オカダ・タカシ!」ってめっちゃ叩きまくりのドラムソロへ。パワフルでエネルギッシュで凄い迫力っす!終盤ではゆったりと壮大なスケールでドラマティックな曲調に。そしてここでナリタさんが挨拶を。「MARSでした。どうもありがとうございました」「このあとARS NOVAの素晴らしい演奏聴けると思います」「露払い出来ましたでしょうか」って。続いてメンバー紹介です。「ドラムス、オカダ・タカシ!」「キーボード、KUMIKUMI!」「ベース、ナリタ・ヒデオでした」「最後までありがとうございました」「MARS、これからも宜しくお願いします!」って大拍手!そしてキーボードが「木星」のフレーズをダイナミックに奏で、ゆったりとドラマティックに劇的なエンディングを迎えます。

 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございました!」ってナリタさんが挨拶を。メンバーの皆さんはお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると19時半。1時間弱のとってもドラマティックで素敵なライブでした。めっちゃ感動!
 KUMIKUMIさんのエマーソンサウンド、たっぷり堪能させていただきました。綺麗で力強くて、しかも爽やかで繊細でほんといい音でした。凄腕の片鱗も聴けて嬉しかったっす。そしてタカシさんのドラムがまためっちゃパワフルでエネルギッシュで迫力あって、しかもテクニカルでかっこよかったっす!ヴォーカルもいい声してましたね。そしてナリタさんのベースもヴォーカルもレイク級で力強く奥深くてすごく良かったっす。後で知ったんですけど、ナリタさんはここ数年本格的に声楽を学んでおられるんだとか。テノールヴォイス、いい声でした。来年2月11日のライブも絶対観に行きたいっす。

四人囃子 NEO-N

2010-12-20 23:22:18 | 四人囃子
 時代と共に進化していく<四人囃子>。77年に「PRINTED JELLY」、78年に「包/bao」とコンスタントに作品を発表し、そして79年にこのアルバム「NEO-N」を発表します。が、坂下さんが脱退され、キーボードには以前ちょこっと在籍された<茂木由多加さん>が参加されています。
 このアルバムが発表されたのはレコード時代ということもあり、A面が「NEGATIVE FACE」、B面が「COLOR FACE」と題されています。
 A面「NEGATIVE FACE」、1曲目は「NOCTO-VISION FOR YOU」。綺麗なクリスタルサウンドが鳴り響き、そしてとっても楽しいマーチ風のリフがながれ、力強いヴォーカルがパワフルな変拍子リフと共に。プログレ風テクノポップって感じでしょうか。聴いていると、勇気が湧いて力がみなぎってくるかのようです。
 2曲目は「NAMELESS」。ダークで力強いリフからミドルテンポではじまって、テクノサウンドも交えながらパワフルにスリリングに展開していきます。中盤ではスペーシーで幻想的な感じになり、そして元のフレーズに戻って。この時代のYMOっぽいテクノサウンドのインスト曲ですね。
 3曲目は「NERVOUS NARRATION」。アップテンポのパワフルなリフからスリリングにはじまって、迫力のある力強いヴォーカルがはいって。かっくいいハード気味のポップロックですね。間奏ではパワフルな変拍子リフからリコーダーソロもちょこっと。そしてアヴァンギャルドでアグレッシブなギターソロとシンセソロの掛け合いも。
 4曲目は「NOTION-NOISE」。パワフルでダイナミックなリフからはじまってミドルテンポでゆったりとしたリフがながれて。目の前に広大な景色が広がるかのような曲調です。中盤ではバンドリフとドラムソロの掛け合い、そしてテクニカルなユニゾンも。爽やかかつどっしりとした感じのインスト曲ですね。 
 B面「COLOR FACE」となる5曲目は「9th NIGHT」。ダイナミックなリフからパワフルにはじまって、力強いミドルテンポでスペーシーなサウンドが響き、落ち着いた感じのヴォーカルがはいって。後半では力強いリフとヴォーカルがパワフルに響き、一歩一歩大地を踏みしめるかのようなサウンドに。
 6曲目は「NEO POLIS」。アップテンポのとっても明るく楽しいポップサウンドが響き、爽やかなヴォーカルがながれて。中盤ではシンセの爽やかで澄んだ綺麗なサウンドがながれて。聴いていて思わず笑顔になって身体でリズムをとってしまうような気持ちいい曲ですね。
 7曲目は「NILE GREEN」。哀愁ただようギターサウンドからゆったりと叙情的にはじまって。伸びやかなギターサウンドとリコーダーの素朴な音色が郷愁を感じさせます。後半には情感たっぷりのギターソロが。しっとりとしたインスト曲です。
 8曲目は「N・P・K」。ガムランのような神秘的な音色かたはじまって、そしてパワフルなリフがはいって。その後一転ゆったりとした哀愁ただようフレーズがながれ、そして再びパワフルなリフがはいって、そこに力強いヴォーカルが乗って。中盤ではアップテンポになって爽やかなサウンドがながれるも、再びゆったりとした哀愁ただようフレーズが。4分半と短いながらも複雑な展開、久々に“プログレ”を感じる曲ですね。
 9曲目は「♮ (NATURAL)」。ゆったりと幻想的なサウンドが抒情的にながれ、そしてミドルテンポのパワフルなリフがはいってヴォコーダーサウンドのヴォーカルが。サビはメロディアスに盛り上がっていきます。壮大かつとってもドラマティックな曲ですね。
 10曲目は「NEO NATURE∴450」。前曲の早廻しサウンド風のリプライズ的な50秒の小曲です。 
 このアルバムを最後にバンドは解散してしまいます。そして佐久間さんはテクノポップバンド<プラスチックス>で成功をおさめ、その後プロデューサーとしても大活躍。岡井さんもプロデューサーとしても活躍され、他メンバーもそれぞれ音楽界で活躍されます。
 89年には佐久間さん・岡井さん・坂下さんのお3方で再結成され、アルバム「DANCE」を発表。そして佐藤さん・森園さんを迎えてライブを行い、そのライブを収録したアルバム「LIVE FULLHOUSE MATINEE」も発表されます。
 2002年には森園さん・岡井さん・佐久間さん・坂下さんの2期メンバーでライブが行われ、そのライブもアルバムで発表されます。そして茂木由多加さんが天国へ旅立ってしまうという悲しい知らせも。
 2008年にはついに復活宣言されて不定期ながらもライブが行われています。

四人囃子 包

2010-12-17 06:20:48 | 四人囃子
 ギター&ヴォーカルに<佐藤満さん>を迎えて再出発し、77年にアルバム「PRINTED JELLY」を発表した新生<四人囃子>。78年には早くも次のアルバム「包/bao」を発表します。中国語(?)のタイトルの通りというか、ジャケットは万里の長城が描かれているようですが・・・よく見るとこれってPAが積み上げられているんですね。表が夜明け間近で、裏が朝の風景でしょうか。複雑なプログレ風路線からストレートなロック&ポップス風に近寄ったサウンド、今回も楽しみです。
 アルバム1曲目は「眠たそうな朝には」。佐久間さん作曲です。ダイナミックかつ爽やかなリフからアップテンポのノリのいいビートではじまって、爽快感たっぷりのヴォーカルがはいって。とっても楽しく爽やかなポップスですね。でもそういう曲ながらもドラムは複雑に叩きまくってます。間奏ではシンセの清清しいフレーズからリズミカルなピアノソロ、そしてエモーショナルなモーグソロと続いて。2ndヴァース後の間奏では掛け合いのようなアグレッシブなギターソロがたっぷりと。
 2曲目は「君はeasy」。岡井さん作曲です。ミドルテンポのパワフルなリフからはじまって、躍動感のあるビートにのってやや落ち着いた感じのヴォーカルがはいって。パワフルながら心地のよいポップスですね。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 3曲目は「Sweet Lover Song」。坂下さん作曲です。ドラムとハンドクラップからはじまってミドルテンポで爽やかなポップサウンドが広がって。ヴォーカルは坂下さんかな?爽やかで楽しいサマーポップスって感じですね。間奏ではピアノリフをバックに清清しいハーモニーのギターソロが。
 4曲目は「ビギニング」。佐藤さん作曲です。ミドルテンポの多重ギターリフからしっとりとはじまって、哀愁ただようヴォーカルがゆったりとながれて。間奏ではエモーショナルなモーグソロが。しっとりとしたアダルティな曲ですね。終盤にはテクニカルなギターソロも。
 5曲目は「MONOGOLOID-TREK」。佐藤さん作曲です。激しいドラムソロからダイナミックにはじまって、そしてアップテンポの跳ねるようなシャッフルリズムでややけだるい感じのギターリフがはいって。中盤ではパワフルな変拍子リフ、そして終盤ではバンドリフとパーカッションソロの掛け合いも。テクニカルな短いインスト曲です。
 6曲目は「機械じかけのラム」。佐久間さん作曲です。シロホン風のキーボードリフからアップテンポではじまってダイナミックなリフが。そしてパワフルでスリリングな曲調になって力強いヴォーカルがはいって。間奏ではバンドリフとパーカッションの掛け合いからモーグのうねりまくるサウンドをバックにアグレッシブなギターソロが。
 7曲目は「モロッカン ダミーズ」。佐久間さん作曲です。哀愁漂うストリングスオーケストラのゆったりとした荘厳な室内楽曲。中盤からはそこに隠し味的にエレクトリックサウンドが加わって。2分強の短いインストです。
 8曲目は「ファランドールみたいに」。坂下さん作曲です。ゆったりとほのぼのした感じの心地よいフレーズからはじまって、しっとりとしたヴォーカルがおだやかにながれて。間奏ではエモーショナルかつテクニカルなギターソロ、続いて軽快でジャジーなピアノソロが。バックのベースラインもJAZZしていてかっくいいっす。ラストではテクニカルなピアノリフをバックに伸びやかなサウンドのギターフレーズがながれてフェードイン。
 9曲目は「クリスタル ボム」。佐久間さん作曲です。アップテンポのパワフルできらびやかなシンセリフからはじまって爽やかで力強いヴォーカルがはいって。とっても明るく楽しいポップロックですね。間奏ではテクニカルなギターソロとモーグソロの掛け合いが。後のテクノポップの先駆けですね。
 10曲目は「Vuoren Huippu」。岡井さん作曲です。パワフルでダイナミックなリフから華々しく盛大にはじまって、アップテンポのシャッフルビートで明るく楽しい曲調に。“カーニバルがやってくる”みたいな感じでしょうか。どんどん展開していくのかと思いきや2分ちょっとでおしまい。アルバムのエンディング曲なのにオープニングみないな感じの曲ですね。続きがあるならばもっと聴きたいっす。 
 今回は長くても5分半というコンパクトな作品でまとめられていて、前作以上にポップ寄りになり、テクノ風エレクトリックサウンドがより多く取り入れられて、進化したサウンドが楽しめますね。

四人囃子 Printed Jelly

2010-12-14 21:03:32 | 四人囃子
 1974年、アルバム「一触即発」で日本ロック界に大きな衝撃を与え、そのハイレベルな演奏力とオリジナリティ溢れる楽曲で人気を博した、日本を代表するロックバンド<四人囃子>。75年にはこれまた名盤の誉れ高い2ndアルバム「ゴールデン・ピクニックス」を発表するも、なんと中心人物であるギタリスト<森園勝敏さん>が脱退してしまいます。存続の危機に見舞われたバンドですが、札幌で活躍していたギター&ヴォーカルの<佐藤満さん>を迎えて活動を再開。そして77年8月に新たな出発となるアルバム「PRINTED JELLY」を発表します。ひとつグニャリと曲がって崩れてしまったJELLYの、カラフルで綺麗ながらもどこか意味深なジャケットです。あらためて、メンバーはドラムス<岡井大二さん>、キーボード<坂下秀実さん>、ベース&ヴォーカル<佐久間正英さん>、そして佐藤さんの4人編成です。ライナーノーツによると、岡井さんは“よりシンプルにストレートに伝わる音創りをして行こうしている”と。
 アルバム1曲目は「ハレソラ」。パワフルでダイナミックなリフにマンドリンの爽やかな音色が加わってすっごく新鮮で晴れ晴れしたオープニングですね。素晴らしい!ヴァースに入ってミドルテンポではじまるも途中アップテンポになって。佐藤さんの力強くしかも味わいのあるヴォーカル、いい感じですねぇ。とってもポップなヴァースです、がギターはヘヴィサウンドで音に厚みがありますね。間奏まずはカラフルなキーボードソロ。そしてロックンロールギターリフから再びヴァースへ。次の感想ではミドルテンポのファンキービートにのって左右ギターの掛け合いソロが。バックではベースが力強くうねってめっちゃかっくいいっす。ラストはドラムも叩きまくりで盛り上がって。
 2曲目は「昼下がりの熱い日」。伸びやかでムーディなギターフレーズからミドルテンポでゆったりとはじまって、メロウなヴォーカルがはいって。爽やかながらしっとりとした感じで心地いいっす。間奏まずはメロディアスなギターソロが。途中からギター2本になって美しいハーモニーを聴かせてくれます。ヴァースの後の間奏は伸びやかで清清しいシンセのフレーズがながれ、そしてギターがアグレッシブに弾きまくって。ドラマティックでステキな曲ですね。
 3曲目は「シテール」。しっとりとしたアコースティックギターのリフから哀愁たっぷりにはじまって、ゆったりとしたヴォーカルが叙情的にながれて。佐藤さんの歌、しみじみと伝わってきますね。間奏まずは郷愁ただようリコーダーソロが。ヴァース後の間奏は泣きの情感たっぷりのギターソロが。
 4曲目は「N・Y・C・R・R・M」。アグレッシブなドラムからアップテンポでスリリングにはじまって、いきなりテクニカルなモーグソロが。そしてドライブ感たっぷりのビートにのって爽やかなヴォーカルが。サビではパワフルに。間奏まずはアップテンポでシンセソロ、続いてミドルテンポでベースソロ。そしてアップテンポに戻って力強いベースラインをバックにアグレッシブなギターソロが。中盤短いドラムソロのあとテクニカルなモーグソロがちょこっと。四人囃子では珍しい典型的なハードロックスタイル、意外ですけどかっくいいっす。ラストもギター&シンセ弾きまくりでFin。
 5曲目は「気まぐれの目かくし」。パワフルにはじまるも、ヴァースはしっとりと落ち着いた感じで。味のあるヴォーカル、いいですねぇ。間奏まずはメロウなギターアルペジオからはじまって伸びやかでエモーショナルなモーグソロが。続いてはメロウでテクニカルなギターソロ。あの時代のニューミュージックタイプの曲ですが、他より遥かにハイレベルですね。
 6曲目は「ヴァイオレット・ストーム」。9分の大曲です。アコースティックギターのゆったりとしたリフからフェードインしてきて、けだるい感じのヴォーカルがしっとりとながれて。そしてサビでは歌い上げてドラマティックに盛り上がって。間奏まずは伸びやかなシンセサウンドが雄大にながれ、そしてスネアがボレロリズムを刻んで、ダイナミックなリフへ。再びしっとりとしたヴァースに戻って、そしてサビで華やかに盛り上がり、ボレロリズムで盛大なフィナーレを迎えます。
 これまでの作品のような複雑な構成や変拍子はあまりなく、たしかにストレートで分かりやすい曲が多いですね。よりプログレッシブな曲がお好みの方々には物足りないかもしれません。しかしながらとっても楽しい爽やかな曲からはじまって、メロウな曲やしっとりとした曲、そしてドラマティックな曲などどれも非常に完成度の高い素敵なアルバムですね。佐藤さんのヴォーカル、力強くしかも独特の味わいがあり、ギターはテクニカルでヘヴィでかっくいいっす。森園さんとは異なるスタイルながら、いいサウンドを聴かせてくれてます。

蝋山陽子さん Sunny Days

2010-12-10 06:20:23 | ジャパン・プログレ
 かの英国Renaissanceの歌姫Annie Haslamさんを彷彿させる、とっても美しく澄んだ歌声の女性ヴォーカリスト、故<蝋山陽子さん>。Vermilion Sandsやθ-thateで活躍されるも、2004年8月に病により天国へ旅立たれてしまったんですよね。自分は蝋山さんが参加されたアルバムは前述のバンドの2枚だけかと思っていたんですけど、某プログレ系サイトに蝋山さんのソロアルバムが紹介されていて超ビックリ!全然知らなかったもので、見た瞬間に思わず声を上げてしまいました。で、すぐに通販サイトや某オクなどを探してみるものの全然見つからず。1990年に発表されたアルバムですし、おそらく初回プレスもそう多くはなかったのでしょうから、手に入れるのはもう無理なのかなぁ~ってほとんどあきらめていました。今年の初めくらいだったかな?某オクに出品されているのを見たんですけど“福沢さん”1枚くらいだったので貧乏な自分はちょっとためらってました。しかし最近になって超ラッキーなことに偶然手ごろなお値段で手に入れることが出来たんです。
 <蝋山陽子さん>のソロアルバム「SUNNY DAYS」。自然豊かな美しい高原のお花がいっぱい咲き誇る野原を散策されている蝋山さんのお写真のジャケット、ほんと素敵!澄んだ清清しい空気とお花の香りが伝わってくるかのようです。このアルバムでは蝋山さんがヴォーカル以外にもキーボードやギターやフルート、さらにコンピュータープログラミングも手がけておられます。そして<的場ひさしさん>がギター・ベース・ヴォ-カルで、<佐藤俊樹さん>がギターで参加されています。
 アルバム1曲目は「Sunny Days」。ゆったりとしたアコースティックギターのリフからほのぼのとした感じではじまって、澄んだ美しい歌声が心地よくながれて。心休まる素敵な歌ですね。しみじみと聴き入ってしまいます。サビではドラムがパワフルになり、厚いコーラスがドラマティックに展開して。間奏ではヴァイオリン風サウンドの伸びやかな音色がしっとりとながれて。ピアノのリフレインもとっても綺麗です。
 2曲目は「Edom o’Gordon」。ピアノのゆったりとした叙情的な雰囲気からはじまって、クリスタルなグロッケン風のサウンドが響き、そしてピアノリフをバックにしっとりとした美しいヴォーカルがはいって。その後ドラムもはいってヴァイオリン風の伸びやかな音色もたおやかにながれます。中盤からは力強くなって、ヴァイオリン風サウンドのキーボードソロがパワフルに奏でられ盛り上がっていき、終盤ではSax風サウンドのエモーショナルなソロやオルガンサウンドのソロも。 3曲目は「Morning Way」。小鳥のさえずりと小川のせせらぎの音が清清しくながれ、そしてアコースティックギターのリフがゆったりとながれ、そこにトランペット風サウンドが印象的なフレーズを。まるで新緑の爽やかな森をお散歩しているかのような心地よさのインスト曲ですね。
 4曲目は「Love Is Here」。ミドルテンポのパワフルなドラムからはじまって、フルートの素朴な音色が響き、そしてアコースティックギターのリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがゆったりとながれて。その後フルートのしっとりとしたフレーズがながれ、中盤からはミドルテンポのパワフルなリズムがはいって綺麗なコーラスが。そしてピアノリフをバックに力強く美しいヴォーカルが雄大にながれて。広大な景色が目に浮かぶような感じで、ゆったりとほのぼのと心休まる曲調です。ラストはフルートの音色がしっとりとながれてFin。
 5曲目は「The Blacksmith」。コーラスから静かにはじまって、そして一転パワフルなドラムがはいって、ヴァイオリン風サウンドのリフからミドルテンポで力強いヴォーカルが。アンデスミュージックのような雰囲気の曲調ですね。中盤からは男性ヴォーカルもはいって、その後リコーダーの素朴な音色のソロがヴァイオリン風サウンドのリフをバックにながれて。終盤にはアカペラのゆったりとしたヴォーカルソロも。
 6曲目は「The Bird」。小鳥のさえずりから、ゆったりとほのぼのとしたサウンドが響き、それが徐々に力強くなって、ミドルテンポのドラムをバックにしっとりとおだやかなヴォーカルが。中盤ではフルートのしっとりとしたソロがゆったりとながれ、その後美しいヴォーカルが。心に染入りますねぇ。
 7曲目は「The Drowned」。寄せては返す波の音からはじまって、力強くも美しいヴォーカルがゆったりとながれて。そしてシンバルロールが力強く響き、ミドルテンポでパワフルなドラムがはいってダークな感じのリフが。中盤ではクリスタルな音色のキーボードリフ、そしてお琴のような音色のリフも。どことなくアンビエント風の曲調ですね。ラストは波の音で静かにFin。
 8曲目は「Misty Bay」。再び波の音から静かにはじまって、ギターリフが静かにゆったりと。そしてパワフルなドラムからキーボードがリズミカルで楽しいリフを弾き、そして跳ねるようなJAZZ風リズムに。それが一旦止まって、ゆったりとしたギターのカッティングリフが壮大にながれ、そして力強いヴォーカルがゆったりと響きわたって。目の前の世界が広がっていくような感覚ですね。中盤ではアップテンポで明るく楽しいリズミカルなリフと、ミドルテンポで伸びやかなフレーズとピアノの美しいリフが交互に繰り替えされて。その後アルガンのエモーショナルなソロからゆったりとドラマティックなサビへ。そして再び波の音から爽やかなギターリフがほのぼのとした感じでながれ、そこからパワフルなドラムがはいって壮大なオーケストラサウンドが響き、力強いヴォーカルがはいって盛り上がっていき、ドラマティックな展開に。終盤ではパワフルなドラムをバックにキーボードのリズミカルなソロが。そして軽快なJAZZ風リズムになって、ラストは波の音で静かにFin。
 てっきりフォーク調の素朴で静かな曲ばかりなのかと思いきや、しっとりと美しい曲が多いなかでもプログレ風のドラマティックでパワフルな曲もあってたっぷりと楽しめますね。なによりも蝋山さんの澄んだ美しい歌声を様々な曲調で、時に繊細に美しく、時に太く力強いヴォーカルを存分に堪能できて嬉しいっす。
 とにもかくにも、蝋山さんが今現在この世にいらっしゃらないというのが残念でなりません。謹んでご冥福をお祈りいたします。

10.12.4 Elastic Tone

2010-12-07 22:32:40 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.12.4 沼袋SANCTUARY
<プログレな一夜の夢Vol,6> 
 今年2010年も、NOVELAのヴォーカリスト<五十嵐“Angie”久勝さん>率いる<Elastic Tone>、元Pageantのギタリスト<中嶋一晃さん>率いる<Go To HongKong>、そしてNOVELAのキーボーティスト<永川敏郎さん>率いる<GERARD>の3バンドが一堂に会するイベント「プログレな一夜の夢vol,6」が12月4日(土曜日)に沼袋のライブハウスで行われると。昨年も素敵なライブだったので今回もとっても楽しみにしてました。ただ・・・12/4は自分は仕事なんですよね。開演予定時間が18時なので、最初に出演のバンドが観れないんです。そのうえ最後のバンドも帰りの電車の都合で最後までは観れそうになくて・・・すごく残念なんですけどまあ2バンド目は確実に全部観れるので、それで良しとするかと。

 さて当日。仕事が終わったのが18時。もう最初のバンドは絶対に観れないっす。でも急いで駅へ向かって。結局会場に着いたのは19時で<Go To HongKong>が最後の曲を演奏中でした。最初から観たかったなぁ・・・でも・・・となると次は<Elastic Tone>。とっても楽しみです。
フロアーは超満員でもう熱気で暑いくらい。セットチェンジ中は人を掻き分けて物販コーナーへたどり着き、いくつかDVDを購入。特に<GERARD>は最後まで観れそうにないのでせめてDVDを買おうかなと。その後ドリンクを受け取って次のライブがはじまるのを待ちます。ふと廻りを見渡すと見覚えのある小柄な可愛らしい女性ミュージシャンが。ALHAMBRAの純子さんです。佐々井さんの応援にいらしたのかな。周りの親しい方々と談笑されてました。他にも見覚えのあるミュージシャンの方々が多くいらしてたような

 19時20分ころ、フロアーの照明が暗くなって、そしてステージの幕が開いて。ステージは左からキーボード・ベース・ヴォーカル・ギター、そして後方高台にドラムセットが。メンバーはアンジーさんの他、ベース<国分巧さん>、ギター<Randyさん>、キーボード<森藤晶司さん>、ドラムス<Tamaryangさん>の5人編成です。アンジーさん、黒の衣装で黒の帽子を。クールにキマっていてかっくいいっす。国分さんはブラウン系のソリッドなボディの5弦ベースを。Randyさんはレッドボディのイバニーズのハンバッカーストラトモデルです。

 そして1曲目がはじまります。ヘヴィなミドルテンポのギターリフからはじまって、メロウで爽やかなフレーズが。そして変拍子の複雑リズムの明るくメロディアスなイントロがながれて。そしてヴォーカルがはいって。小林旭さんの大ヒット曲「熱き心に」のプログレハードバージョンです。伸びやかでほのぼのした感じでいいすねぇ。サビでのビブラート、たまらないっす。間奏まずはメロウなキーボードソロ。続いてはエモーショナルなギターソロが。リズム隊もいい音してますねぇ。終盤、ヴァースのあとは、4拍子でゆったりなだらかにドラマティックに聴かせてくれ、そしてキーボードがメロディアスなフレーズを。

 「どうもありがとうございます」「1年ぶりのElastic Tone」です」ってアンジーさんが挨拶を。今日のライブが今年最後のライブだそうです。「最後まで楽しんでいってください」って、大拍手!
 2曲目は「Vの悲劇」。アップテンポのパワフルなリフからはじまってノリのいいグルーヴィーなビートにのって力強いヴォーカルがはいって。軽快なギターリフとパワフルなベースライン、かっくいいっす。間奏ではエモーショナルなギターソロが。アンジーさん、今日もハイトーンシャウト、冴えてますねぇ。

 続いて3曲目はミドルテンポでメロウな哀愁ただようリフからはじまって。綺麗なピアノのリフレインとヘヴィなギターサウンドががながれ、そして哀愁たっぷりのヴォーカルがはいって。森藤さんとRandyさんのコーラスも綺麗にキマってます。とってもメロディアスな曲ですね。間奏のギターソロでは序盤は情感あふれる泣きメロを奏で、それが徐々に盛り上がってエネルギッシュに弾きまくって。終盤のサビのあとはピアノの美しいリフレインがゆったりとながれて

 「あらためましてElastic Toneです」ってアンジーさん。「無事ケンカすることなく、結成して1年経ちました」って、拍手です。今年10本くらいやったそうですね。「和気あいあいとやってます」って。ここで突然「ボクらの音ってどうでしょ?キライな人!」ってアンジーさんお客さんに。みんなビックリです。「手上げるひといないっしょ」って森藤さんがツッコみ、爆笑!
 Elastic Tone、来年序盤はライブはやらずにしばらくは曲作りに取り組むそうで。めっちゃ楽しみです。

 4曲目は「Whisper of my love」。アップテンポのキャッチーで明るく楽しいポップロック。軽快なギターリフにキーボードの透明感たっぷりの綺麗なサウンド、いいですねぇ。季節柄、クリスマスソングみたいな感も。ベースのチョッパー風のリフもかっくいいっす。サビのコーラスもキマってますね。中盤ではゆったりとダイナミックに。

 「ちょっと息切れした」ってアンジーさん。そして「普段やってることがだんだん頑張らないといけない歳になってきた」って。でも誰もフォローせずシーンと。「お世辞でも“そんなことない”って言ってほしかった」って、爆笑!「まったりといつも通りいきます」って。
 「あと1年半で“3回目の成人式”を迎えます」って。そして「アルバムを作るためにこのメンバーを集めて」「人柄重視で」って。そして“アンジーさんのバックバンド”ではなく、“バンド”として認められたいというようなことおっしゃってました。そしてGERARDファンの多い客席に「陰ながらでもいいから応援してください」って謙虚なアンジーさんです。客席からは「応援してるよ!」って声も。

 5曲目は「ブルームーン」っておっしゃったかな?アップテンポのパワフルなリフからはじまって、そしてミドルテンポでギターのメロウなリフがながれ、伸びやかなヴォーカルが。サビはゆったりと雄大にドラマティックに。そしてハイトーンロングシャウトが炸裂!中盤では変拍子のパワフルなリフからキーボードソロ、ベースのタッピング、そしてエモーショナルかつハードなギターソロが。終盤ではゆったりとのびやかに、そしてサビではドラマティックに歌い上げて、ハイトーンロングシャウトもキメて。ラストはパワフルな変拍子リフからエモーショナルなキーボードソロが。

 続いて6曲目はシンセのしっとりとした幻想的なサウンドからはじまって、そしてミドルテンポのパワフルなスネアリズムがはいってギターとベースの力強いリフがながれ、パワフルなヴォーカルがはいって。そして徐々に盛り上がっていってテンポダウンしたあと、一転アップテンポになってダイナミックになり、パワフルなオルガンリフがはいって、そして息の合ったブレイクをキメて。中盤ではミドルテンポでゆったりとしたキーボードソロが伸びやかなサウンドでほのぼのした感じで綺麗にながれて。その後ミドルテンポのパワフルな展開になってハイトーンシャウト炸裂!そしてアップテンポになってパワフルなドラムをバックにギターのアグレッシブなソロが。そこにベースが加わってステージ中央に並んでベースソロからギターとベースの白熱したソロバトルが。早弾きには早弾きで、タッピングではタッピングでと激しい掛け合いが。終盤ではヘヴィなオルガンリフからパワフルに盛り上がって、そして徐々にテンポダウンして。

 「あぶねーなー」って森藤さん。この元曲は<DOORS>の曲で、それを森藤さんがアレンジされたそうで。「ちょっとわからん曲がもっとわからん曲になった」ってアンジーさん、爆笑です。この曲は今回で3回目の演奏だそうで「だいぶ慣れてきた」って。アルバム収録候補だそうです。アルバムには「ライブバージョンをいれる」ってアンジーさん。スタジオで歌うよりもライブのほうがいい、「ライブ大好き!」って。ここでアンジーさん、物販のシェラザードのCDの宣伝、そして「ボクの素晴らしい仲間、ボクを支えてくれるミュージシャン!」ってメンバー紹介を。おのおのに大きな拍手と歓声が。「Elastic Tone、和気藹々とよくわからん曲をニヤニヤしながらやってますので、よかったらまたいらしてください。あと2曲です」って。

 7曲目は「Twilight Dream」。ミドルテンポのパワフルなヘヴィリフからはじまって、力強いベース&ヴォーカルがはいって。ゆったりとドラマティックに、そしてサビでは森藤さんがコーラスを入れて。勇気が湧いてくるようなかっくいい曲ですね。間奏ではアップテンポになってアグレッシブなギターソロが。国分さんとRandyさんがステージ前に並んでソロをキメて、そして再びタッピングバトルなどアツい掛け合いを。その後ミドルテンポになってピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが。そして再びパワフルになってヘヴィなギターリフがはいって、そしてドラマティックな展開に。ラストはマーチングスネアのリズムでシンセサウンドがゆったりとながれて。

 オーラス8曲目はシンバルのカウントからはじまってミドルテンポのシンセのダイナミックなリフからしっとりとしたヴォーカルが。バックではパワフルなベースラインがながれ、ギターとベースがヴォーカルの後ろに並んでリフを。ダイナミックなサビではドラマティックに歌い上げて。中盤ではバンドリフとドラムフィルの掛け合いが。その後一旦ドラムがとまって綺麗なピアノリフをバックに力強いヴォーカルが。そしてダイナミックなリフと交互に。その後サビで歌い上げたあと、ギターのアームグイングインのアグレッシブなソロが。ラストはダイナミックでパワフルなリフにハイトーンシャウト炸裂で劇的にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました。Elastic Toneでした」ってアンジーさんが挨拶を。メンバーの皆さんは大拍手大歓声のなか手を振りながら楽屋へ。時計を見ると20時20分。約1時間全8曲のめっちゃかっくいいライブでした。

 昨年のライブのときよりもバンドとしてまとまっていてすっごくよかったっすね。アンジーさん、ハイトーンヴィブラートも冴えて、中低音のしっとりした歌も素敵でした。MCもいい味だしてましたね。ベースの国分さん、今回はあの超テクベースもちょこっと披露してくれて嬉しかったっす。もちろんバックでも笑顔を絶やさず、そして躍動感のあるぶっといサウンドでバンドを支えてましたね。Tamaryangさんのドラム、タイトでパワフルでいい音してたし、叩きっぷりもめっちゃかっこよかったっす。森藤さんのキーボードもすっごい綺麗な音色だったし、コーラスも素敵でした。そしてRandyさんのギターもアグレッシブに弾きまくったり、泣きメロも良かったっす。Randyさんの別バンドのライブも観に行きたいっす。Elastic Toneはしばらくライブはなさそうですけど、楽しみにしてます。

10.11.27 鬼武みゆきさん

2010-12-04 07:02:16 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2010.11.27 横浜野毛DOLPHY
 自然の美しさ・雄大さ、さらには厳しさをも、時に繊細に、時に力強く美しいピアノの調べで聴かせてくれる女性ピアニスト<鬼武みゆきさん>。これまで何度かライブを観に行ってたんですけど、自分の事情でここ1年半ご無沙汰になってしまっていたんですね。なのでそろそろまたライブ観に行きたいなぁ~なんて思っていました。そんな折に11/27に野毛のいつものJAZZスポットでライブがあると知ったんですね。ところがその日は夕方に別の行きたいライブがあったんです。でもそのライブの終演予定時間が19時になっていたので、ひょっとしたら終わってすぐに駆けつけたら間に合うんじゃないかなって、行けたらいいなって思っていました。

 さて当日。夕方から川崎で行われたライブを鑑賞。で、終わったのが19時15分。どちらにしても開演には間に合いそうもないんですけど、最初の1-2曲をあきらめてでも観に行こうと大急ぎで駅へ。幸いバスも電車も順調に行って駅からダッシュして、野毛の会場に着いたのは20時でした。すでに1-2曲終わったところでちょうどMC中でした。今回はピアノ<鬼武みゆきさん>、アコーディオン<佐藤芳明さん>、パーカッション<岩瀬立飛さん>のトリオです。みゆきさん、今回は黒のお衣装で、とってもスレンダーで綺麗なボディラインが際立ち、しかもアクティブな感もあってほんと素敵!

 ほどなく曲がはじまります。アコーディオンの素朴な音色のメロディがゆったりとながれ、ミドルテンポのリズムがはいってピアノもしっとりとしたリフを。まずはピアノのエモーショナルなソロが。続いてピアノの力強いリフからアコーディオンのソロが。みゆきさんは身体を揺らしてパワフルにリフを弾き、そして岩瀬さんが力強いスキャットを。
 「美しい曲でしょ」「海が浮かんでくるような情景的な」ってみゆきさん。

 みゆきさんは先日まで海外からいらしたシンガーソングライターの方と全国ツアーをなされていたそうですが、よく「RとLの発音が違う」って注意されたとか。「Rはゴジラを思い出せ」って。なんかデス声になりそうですけど。次の曲は佐藤さんがSax奏者の川嶋さんとのコラボで作られた曲だそうで、そのタイトルの発音が難しいってことからそんな話題に。「That’s Light!」って佐藤さん、爆笑です。

 曲は「ウィードリーズリーズ」っておっしゃったかな?誰からはじまるのかと思ったら佐藤さんがアコーディオンを叩いてリズムを。そしてアコーディオンのアップテンポのリズミカルで楽しいリフがはじまって、岩瀬さんはカホンを叩いて、みゆきさんは手拍子を。その後ピアノとアコーディオンのテクニカルなユニゾンリフから、アコーディオンが伸びやかにさわやかなフレーズを。そしてみゆきさんと佐藤さんが笑顔で見合ってのアコーディオンとピアノの掛け合いからアコーディオンのリズミカルなソロが。続いてピアノのリズミカルでアグレッシブなソロ、そしてカホンのパワフルなソロが。佐藤さん、それにあわせてヘドバンしてます。
 続いてパーカッションのロングソロ。まずは鈴やベル、シンバルを静かに鳴らして。みゆきさん、楽しそうに見てます。シンバルで静かにミドルテンポのリズムを刻み、そして一転カホンをパワフルに叩きまくって。みゆきさんと佐藤さんは手拍子を。その後ピアノとアコーディオンがミドルテンポでダークでヘヴィなリフを弾き、そしてピアノのパワフルなソロ、アコーディオンのリズミカルなソロと続き、スリリングにダイナミックに展開します。まるで濁流が襲ってくるような凄い迫力です。

 曲が終わると大拍手!「佐藤芳明!」ってみゆきさん。「佐藤さんのアレンジ、素晴らしい!」って絶賛です。佐藤さんは謙遜されてますが。
 ここで恒例の“お客様からお題をいただく”コーナーです。みゆきさんが“お題”をもらって休憩中に作曲し、第2部ですぐ演奏する、と。毎度ながら凄いっす。もうアルバムが3枚くらいできるくらいの曲があるのではないかと。すると、前のほうの男性の方が手をあげて。その方は以前冬に友人とアメリカの東海岸方面に行かれて、海岸で洋風凧を揚げている見かけたそうで。イメージとしては“冬の海”“日本を思い出す”“ノスタルジー”のようで。そしてダイアナ妃追悼のエルトン・ジョンさんの曲のようなイメージだそうですが、あいにく誰もその曲を思い出せなくて。でも「がんばってみます」ってみゆきさん。

 第1部最後の曲は「ランゲージ」。岩瀬さんがトライアングルをアップテンポでリズミカルに叩いて、そこにピアノが加わって。岩瀬さん、なぜか佐藤さんの足元を見て笑ってます。そしてアコーディオンがはいってピアノとユニゾンでリズミカルなリフを。岩瀬さんはカホンを叩いてパワフルなリズムを。まずはアコーディオンの身体を揺すってのアグレッシブなソロが。ソロが終わるとみゆきさんが「佐藤芳明!」って、大拍手です。続いてはピアノのリズミカルなソロも。終盤めっちゃ盛り上がるもだんだんと静かになって。そして再び盛り上がってFin。
 曲が終わると大拍手!「佐藤芳明!」「岩瀬立飛!」「鬼武みゆきでした。どうもありがとうございました」ってみゆきさんが挨拶を。もちろん大拍手です。「ちょっと休憩します」って第1部終了です。時計を見ると20時43分でした。休憩中はみゆきさん、ずっとピアノに向かって作曲に専念です。

 21時15分頃、みゆきさんと佐藤さんがステージに戻って。岩瀬さんはカウンターのところで待機です。「大変お待たせいたしました。第2部を始めたいと思います」ってみゆきさん。最初に“お題”をいただいて休憩中に作った曲を演奏されるようです。イメージのキーワードから「ヨーロッパの白黒映画のような」「フランス的な暗い感じ」で考えたそうで、ピアノとアコーディオンのみでの演奏です。
 ピアノの哀愁ただようしっとりとしたフレーズからゆったりとはじまり、アコーディオンの素朴な音色がゆったりとながれて。まずはピアノの叙情的なソロ、続いてアコーディオンの哀愁たっぷりのソロが。終盤ではピアノもアコーディオンも力強い音色で盛り上がっていって、ラストはゆったりとしっとりとFin。

 「いかがでした?」ってみゆきさんがお題を出された方に。すると「CDにしてください」って、好評です。「シンプルなメロディを作ったんですけど・・・佐藤さん、素晴らしい!」ってみゆきさん、佐藤さんの曲中のインプロを絶賛です。そして「そのまま佐藤さんのソロにいっちゃおうか」って。
 ここで佐藤さんのソロコーナーです。アコーディオンの場合はJAZZ界ではなかなか参考になる方がいないんだそうで。でもアルトSAX等は音域が近いそうで。で、管楽器の場合はピアノやギターと違って“単旋律”。ここでアコーディオンソロを和音を入れない単旋律のみでやってみるそうで、「上手くいったらおなぐさみということで」って。
 アップテンポのリズミカルでテクニカルなリフからはじまります。緩急織り交ぜて表現豊かに聴かせてくれます。さらには“ネコふんじゃった”や“枯れ葉”のフレーズも折り込んで楽しませてくれ、そしてラストはハイテンポで弾きまくって、徐々にゆったりと。
 「佐藤芳明!」ってみゆきさん、大拍手大歓声です。「思わず和音弾きそうになった」って佐藤さん。「素晴らしい!」ってみゆきさん、絶賛です。

 「ちょっと早いけどクリスマスソングを」ってはじまった曲は「サンタが町にやってくる」。まず佐藤さんが「きよしこの夜」のフレーズを弾いて。皆さん聴き入っていると「誰か助けて」って佐藤さん、爆笑です。そしてピアノとパーカッションが加わって合いの手を入れて。そして本来の曲に入ります。ピアノのリズミカルなリフとアップテンポのカホンのリズムにのってアコーディオンがリズミカルにメロディを奏でて。跳ねるようなとっても楽しい曲調です。まずはピアノのパワフルなソロが。そしてアコーディオンのソロですが、再び「きよしこの夜」のフレーズをちょこっと弾いてそしてアグレッシブなソロへ。めっちゃ盛り上がってそしてパーカッションとアコーディオンの掛け合いですが、佐藤さんは弾かずにボディを叩いたりこすったりとパーカッションバトルになって。みゆきさんは譜面をバタバタさせて参戦です。そして佐藤さんが「ワン、ツー、せーの!」って合図して曲に戻ってアップテンポの楽しいメロディがながれて、ラストはだんだん静かになってテンポダウンしてFin。

 次は佐藤さんのオリジナル曲で「Luna Got To Do」っておっしゃったかな?“陽が昇る前に”という沐浴をテーマした曲だそうで。ピアノのゆったりとしたリフから始まって、アコーディオンが哀愁ただようしっとりとしたメロディを奏でて。ワルツリズムのロマンティックな曲調です。中盤ではだんだん盛り上がってそしてパワフルなパーカッションをバックにアコーディオンソロが。終盤ではアコーディオンがしっとりとしたリフを。曲が終わると「佐藤芳明!」ってみゆきさん、大拍手です。

 次の曲は「センセーション」。アコーディオンとピアノのアップテンポのパワフルなリフからはじまり、岩瀬さんは手拍子で。そしてピアノの躍動感あふれるリズミカルなリフにのって岩瀬さんがスキャットを。その後ピアノのパワフルなソロ、そしてアコーディオンのリズミカルなソロと続き、ピアノとアコーディオンの掛け合いも。パワフルに盛り上がったあと、パーカッションのカホンソロが。佐藤さんが横からシンバルを叩いてます。ソロが終わると「岩瀬立飛!」ってみゆきさん、大拍手大歓声です。その後ピアノはゆったりとしっとりとしたリフを奏で、さらにみゆきさんはスキャットも。岩瀬さんもスキャットに加わってとてもドラマティックな感じに。ラストは一転アップテンポのパワフルでスリリングな展開になって。曲が終わると「岩瀬立飛!」「佐藤芳明!」ってみゆきさん、大拍手です。

 「次が最後の曲になりました」ってみゆきさん。ここでまずはライブのインフォを。続いて物販のCDの宣伝を。佐藤さんはサルガヴォと2枚目のソロアルバムを持ってきているそうで。そのソロアルバムのタイトルが「ハンサム」だそうです。「佐藤さんがハンサムだから?」ってみゆきさんが尋ねると首を振って否定されて、「“2枚目”だから」って。爆笑です。一部わからないお客さんがいらしたので、みゆきさんが説明を。「ひねってますね」ってみゆきさん。「そのままですよ」って佐藤さん。たしかにそのままですね。こういうセンス、好きだなぁ。

 「このトリオまたやりたいね」ってみゆきさん。お客さん大拍手です。「ほんと?来てね!」って。そして本編最後の曲「ウーマン」へ。ピアノのしっとりとしたリフからはじまって、パーカッションが鈴を鳴らして。そしてホイッスルを鳴らしたあと、岩瀬さんはピアノのボディを叩いたり、ピアノ線をはじいたり。佐藤さんはシンバルを叩いてます。その後ピアノがたおやかなメロディを奏で、アコーディオンが素朴なフレーズを。そして徐々に盛り上がって、岩瀬さんがスキャットを。中盤ではアコーディオンのほのぼのした感じのソロ、そしてピアノがたおやかなメロディを奏でて。終盤ではドラマティックに盛り上がって、そしてゆったりとFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」「パーカッション、岩瀬立飛!」「アコーディオン、佐藤芳明!」「ピアノ、鬼武みゆきでした」って、大拍手です。そしてメンバーの皆さんは楽屋へ行こうとしますが、場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いてます。するとみゆきさん「ありがとうございます。すぐやらせていただきます」って大拍手!

 オーラスは「Good Luck」。曲をはじめようとするとアコーディオンからピーって音が。「失礼!Good Luck!」って佐藤さん、爆笑!あらためて。ピアノのしっとりとしたフレーズからはじまって、岩瀬さんがトライアングルでリズムを鳴らして。そしてピアノがゆったりと美しいメロディを奏で、アコーディオンが力強いリフを弾き、岩瀬さんがスキャットを。中盤ではミドルテンポのリズムをバックにアコーディオンのしっとりとした感じのソロ、続いてピアノの力強くエモーショナルなソロが。その後ピアノの力強いリフをバックにアコーディオンがほのぼのとした感じのメロディを奏で、終盤ではゆったりとしっとりとしたピアノリフがながれるも、再び盛り上がってドラマティックにFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」「岩瀬立飛!」「佐藤芳明!」「鬼武みゆきでした」って、大拍手です。そして拍手歓声のなかメンバーの皆さんはお辞儀をして楽屋へ。時計を見ると22時20分。1時間ちょいの第2部でした。佐藤さんのアルバムが欲しかったんですけど、今回はあきらめて自分はすぐ駅へ向かって。

 1年半ぶりの鬼武みゆきさんのライブ、ほんと素敵でした。観に行って良かったっす。時に繊細に美しく、時にパワフルにリズミカルに表現豊かに演奏される楽曲、聴き応えありましたね。さらにはメンバーの皆さん常に笑顔で楽しそうにされて、茶目っ気もあって、とっても楽しいライブでした。このトリオのライブもまたぜひ観に行きたいっす。

10.11.27 音楽絵ほん

2010-12-01 23:31:15 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.11.27 川崎ファクトリー
<音楽絵ほんlive@アートセッション川崎2010>
 Acoustick AsturiasやKTG、さらにはクラシック、そして作曲家としても活躍中のクラリネット&リコーダー奏者の<筒井香織さん>。筒井さんは絵本を書くのがお好きだそうで。以前CGで描いた絵をアニメにし、さらにその動画に音楽をつけてHPに公開されていたそうです。で、その音楽を実際に演奏しようと2008年からはじめたユニットがこの<音楽絵ほん>だそうです。メンバーは筒井さんの他、ピアノの<川越好博さん>、チェロの<井利智子さん>、オーボエの<大谷恵子さん>、そしてギターの<石垣一浩さん>の5人編成です。自分は2009年5月に初めて<音楽絵ほん>のライブを観ました。そのときは筒井さん・川越さん・井利さんのお3方でのトリオ編成での演奏でしたが、その美しい音楽世界にめっちゃ感動したんですよね。なのでまたいつか機会があればライブを観に行きたいと思っておりました。
 そんな折にいつものように筒井さんのHPをチェックしていると11/27に川崎でワンマンライブとの記事が。しかも今回は朗読とのコラボもあるとか。これはなんとしても行かねばと速攻予約して当日を楽しみにしていました。ただひとつ気になったのは会場の場所がよくわからなかったんですね。浜川崎駅の近くのようですが、ググってビューで見ても一般民家の画像しかないし。で、川崎ファクトリーでググったらようやくわかりました。設計事務所の工房のようなところで定期的に演劇や演奏会や様々な催しをやっているみたいですね。いったいどんな会場なのかも楽しみです。

 さて当日。開演予定時間は17時半。休日なのでのんびり家を出て会場へ。浜川崎へは電車の本数が少ないので時間に気をつけてやや早めに着くようにして。駅に着いてからは他のお客さんもいらして迷うことなくスムーズに会場に着きました。会場の前では近所の子供達が遊んでいて。以前はどこにでも見れた風景ですが、最近ではあまり見かけなくなったかも。なんかほのぼのしていいですねぇ。そして中へ。まさしく芸術家の工房みたいな感じで天井が高く、その天井には鉄工所にあるようなガータークレーンもあったり。でも壁には板が貼られていて木の暖かみが感じられましたね。ステージ前の席が空いてましたけど、前だとメモをとりにくいのでちょっと見づらいけど後ろの席に座って開演を待つことに。

 17時半を少し過ぎたころ、メンバーの皆さんがステージに登場。ステージ向かって左からグランドピアノ、クラリネット、オーボエ、ギター、チェロです。筒井さんは今回オフホワイトのお衣装で、大谷さんは花柄の派手なお衣装です。
 客席の照明が暗くなって、ステージが明るくなって、はじまった1曲目は「精神宮殿」。ピアノのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、そしてギターリフが入ってピアノが美しいメロディを奏で、チェロが深い音色のベースラインを響かせて。その後オーボエがゆったりと幽玄な感じのフレーズを奏で、クラリネットが抒情的な音色を響かせ、そして力強くなって盛り上がります。ピアノのパワフルなリフをバックにオーボエがゆったりとしっとりとしたフレーズを奏で、そしてクラリネットのエモーショナルなソロが。続いてはギターの素朴な感じのソロ、そして再びクラリネットのテクニカルなソロが。終盤は徐々に盛り上がってクラリネットが力強くフレーズを奏で、チェロがベースラインを響かせて、ラストはゆったりとしっとりとFin。

 「どうもありがとうございます」「アートセッション川崎にお越しくださってありがとうございます」って筒井さんが挨拶を。そしてここで<音楽絵ほん>の成り立ちと1曲目の説明をされて。
 次の曲は川越さんの曲だそうですが、川越さんは北海道出身ということもあり、曲のタイトルは“雪”や“春”が多いそうで、この曲では雪解けのふきのとうをイメージされたとか。

 2曲目は「早春」。ピアノの優しくほのぼのとしたフレーズからゆったりとはじまり、クラリネットとオーボエが美しいハーモニーを奏で、チェロとギターがベースラインを響かせて。その後クラリネットがリズミカルに明るく爽やかなフレーズを奏で、ギターが軽やかなリフを。そしてクラリネットとオーボエの爽やかなハーモニーのあと、ギターのテクニカルなソロが。終盤盛り上がったあと、ピアノがゆったりとリフを奏で、クラリネットとオーボエもゆったりと美しいハーモニーを。

 「どうもありがとうございました」って筒井さん。次の曲は“雹”をイメージした新曲だそうです。この曲ではリコーダーを演奏するそうですが「新曲なのでドキドキしてます」って。
 3曲目は「氷雨/こおりあめ」。ピアノのアップテンポのリズミカルなリフ、そしてギターの軽快なリフからはじまって、リコーダーの力強くリズミカルなフレーズがながれて。突き抜けるようなパワフルな躍動感がありますね。中盤ではピアノのゆったりとしたリフとギターのテクニカルなソロ、続いてピアノの瑞々しく美しいソロが。その後リコーダーが美しいフレーズを奏で、そこにオーボエがカウンターのメロを奏でて。終盤は激しいギターリフとともに躍動感たっぷりにパワフルに盛り上がって、ラストはゆったりとしたギターリフと、美しいピアノソロが。

 「どうもありがとうございます」って筒井さん。次の曲は筒井さんの曲で、「黄金の梨」というマンガの主人公のお人よしな魔法使いをイメージして作られたそうで。
 4曲目は「ペンクルーズの魔法使い」。リコーダーのメヌエット風の素朴なメロディがギターリフをバックに優雅にながれて。続いてリコーダーのリフをバックにオーボエが伸びやかにメロディを奏で、そしてピアノとオーボエが宮廷音楽のような華やかなリフを奏で、リコーダーとギターが素朴なリフを奏で、それが交互に演奏されて。その後オーボエの力強く伸びやかなフレーズがながれ、続いてピアノリフをバックにリコーダーの力強いフレーズが。それらをチェロの重厚なベースラインが支えてます。終盤ではバンドリフとリコーダーリフの掛け合いのあと、メロウなギターリフをバックにリコーダーのフレーズがながれて。

 次の曲は、あるフレーズを3パターンで演奏されるそうで。5曲目は「アシジのイルカリュック」。イタリアのとある田舎町に憧れていて、その町に住んでいるイルカの形をしたしゃべるリュックサックを持っている少年の物語につけた曲だそうです。
 まず1パターン。クラリネットとオーボエのアップテンポのリズミカルなユニゾンリフからはじまって、ピアノの軽やかなリフも加わって、そしてステージの照明が明るくなって。その後ギターとピアノの躍動感たっぷりの明るく楽しいリフのあと、ギターのテクニカルなソロ、そしてクラリネットのソロが。終盤では再びクラリネットとオーボエのアップテンポのリズミカルなユニゾンリフが。
 2パターンは、ピアノの優雅でゆったりとしたリフからはじまり、クラリネットとオーボエのゆったりとしたフレーズがワルツリズムで心地よくながれて。その後力強いピアノリフとクラリネットの伸びやかなソロが。ロマンティックバージョンですね。
 3パターンはバンド全体で一斉にアップテンポのパワフルなリフを奏で、躍動感いっぱいに明るく楽しく。ギターのエネルギッシュな激しいリフ、そしてオーボエの力強いリフからクラリネットのテクニカルなソロが。終盤ではパワフルでリズミカルなピアノリフがながれ、オーボエとクラリネットも加わって、それがだんだんとテンポダウンしていってFin。

 「どうもありがとうございました」って筒井さん。次の曲で一旦休憩に入るそうです。次は川越さんの曲で、ロシア方面のりんご売りの女の子の物語の曲だそうで。筒井さんはクラリネットをクリーニングしながらMCされています。
 第1部最後となる6曲目は「クララ」。ピアノのミドルテンポの力強いリフからはじまって、オーボエとクラリネットも加わって、そしてアクセントをつけた力強いリフが。そしてオーボエとクラリネットの伸びやかなフレーズがなだらかにながれて。中盤ではパワフルなピアノリフをバックにクラリネットのテクニカルなソロ、続いてオーボエのテクニカルかつ流麗なソロ、そしてチェロの味わい深い音色のソロも。終盤ではピアノのゆったりとしたリフがたおやかにながれ、クラリネットとオーボエもゆったりとフレーズを奏で、ラストはバンドの力強いリフでFin。

 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございました」って筒井さん。メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀を。「ではここで10分間の休憩をします」って。約45分の第1部でした。

 6時半頃、メンバーの皆さんがステージに戻り、チューニングを始めます。客席が再び暗くなって、筒井さんが「これから第2部を始めたいと思います」って。
 第2部最初となる7曲目は「草原のルカ」。ピアノのテクニカルなリフからはじまってリコーダーの雄大な音色が鳴り響いて。そしてピアノとギターのアップテンポのパワフルなリフに乗ってリコーダーの力強い音色が駆け抜けていって。躍動感たっぷりに疾走していきます。
 続いて8曲目は「風おくり」。リコーダーとオーボエのミドルテンポのユニゾンフレーズからはじまって、ピアノとギターの力強いリフがはいって。そしてオーボエ・リコーダーのテクニカルなリフと、チェロの伸びやかな音色が響いて。終盤ではオーボエがメロディを奏で、リコーダーがカウンターのメロを奏で、そして徐々にテンポダウンしていってFin。

 ここで筒井さんがAcoustic Asturiasの情報をちょこっと。「最近ブログが更新していませんけど」って、現在アルバムを制作中なんだそうで、レコーディングもほぼ終わっていて、来年の春に発売予定とか。そのアルバムに大山さんが編曲された「草原のルカ組曲」が収録される予定なんだそうで。めっちゃ楽しみです。

 「それでは今日のメインイベントを」って筒井さん。筒井さんは「洞くつの森」という長編大作を手がけておられていて、今回はその物語を朗読と演奏で聴かせてくれるとのことで、筒井さんはお話と音楽のコラボをやるのが夢だったそうで。この物語は筒井さんが学生の頃に見た“夢”を元に書かれたそうです。全部で現在16編まであるそうなのですが、今回は抜粋して聴かせてくださるとのことで。そしてここで今回朗読をされる<麻生素子さん>が紹介され、大拍手。麻生さんは演劇などをやっておられるそうで。

 「洞くつの森」今回は5つのシーンを披露してくださるそうで。まずはピアノのしっとりとした瑞々しいリフからはじまり、そして哀愁ただようメロディがながれて。
 ここで“田園風景”と物語の朗読が。「夕日は沈み、あたりは静けさに包まれ、どこまでも広がる田園風景のなか・・・」。シーンと静まりかえって聞き入ります。物語の情景が目に浮かんできますね。
 ピアノリフをバックにオーボエの伸びやかな音色がゆったりと響いて。クラリネットも加わってしっとりとした音色が響きわたり、ゆったりとたおやかに。
 次は“夜の森で”。木々が徐々に重なりを増し、深い森へと続いています。月明かりが・・・辺りは静寂に包まれて・・・
 ピアノのミドルテンポのリズミカルな3拍子のリフにのってオーボエのゆったりとした伸びやかなフレーズがながれ、そこにクラリネットも加わって力強い音色を響かせて。そしてオーボエとのユニゾンでゆったりとした心地よいフレーズを奏でて。
 次は“道案内のネコ”の物語の朗読が。二股の分かれ道のところでネコが待っていて、左の道に進み、そして森の奥へ。夜の森にネコの鈴の音が響いて・・・
 ピアノのリフからリコーダーの哀しげなフレーズがながれ、そしてチェロのしっとりとした奥深い音色が響きます。その後オーボエとリコーダーがユニゾンでゆったりと優しくほのぼのとした感じのメロディがながれて。そしてギターのアルペジオリフをバックにピアノの哀しげな音色のソロが。終盤では再びオーボエとリコーダーによるたおやかでほのぼのした感じのメロディがながれ、そしてだんだんゆったりとなって。
 次は“森の音楽会”の物語の朗読が。“霧のかかっている森にゴウゴウと水の流れる音が響き、そして音楽が聞こえてくる・・・ここでピアノがゆったりとしたリフを。”森の向こうにオレンジ色の光が・・・音楽に耳をかたむける・・・
 ピアノとチェロのダークなリフをバックにリコーダーとオーボエが哀愁ただようメロディをゆったりと。ガボット風かな。そしてリコーダーの力強い音色が響き、そこにオーボエが加わって暗く叙情的なハーモニーを響かせて。
 “広い岩の原、洞くつの森”・・・森を抜けると広い平原が。月明かりが反射して真っ白に輝き・・・
 ピアノリフがゆったりとながれ、ギターがしっとりとしたメロディを奏でて、
 “遠くのほうに洞くつの入り口が、ぽっかりと口を空けているのが見えます。いつか夢でみたような、懐かしいような、寂しいような・・・”
 オーボエとギターがユニゾンでしっとりとしたリフを奏で、そしてクラリネットもしっとりとしたメロディをゆったりと。
 “ボクはやがて洞窟の奥深くへ。天井には大きな鍾乳石が垂れ下がり、月の光のように輝いて・・・そして大きな湖が・・・”
 ピアノが透明感のあるしっとりとした音色を響かせて。
 “湖は湖底が見えるくらい透明でした。懐かしく暖かな気持ちに包まれ、ゆっくりと水を口にふくむ・・・”
 “これでおしまいです。主人公は次の旅へ、その先の物語りはまたいつか・・・”
「最後までお聴きくださいましてありがとうございました」って麻生さん、大拍手です。
 バンド全体でゆったりとミステリアスなメロディを奏で、そしてピアノの力強いリフをバックにクラリネット・オーボエ・チェロが力強くメロディを響かせて、そしてチェロの伸びやかな音色が響き、クラリネットとオーボエがパワフルなフレーズを。大きなうねりのようなダイナミックでミステリアスなフレーズがスリリングにながれます。終盤にはチェロの伸びやかなソロ、そしてクラリネットとオーボエが伸びやかなメロディをハーモニーで聴かせてくれて、それがだんだんゆっくりと。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは立ち上がって。「長い時間お聴きくださってありがとうございました」って筒井さん。<音楽絵ほん>は、来年5月にイベントがあるそうで、それに向かってアルバムを制作中だそうです。こちらもめっちゃ楽しみですね。

 大作の余韻に浸るなか、次へ。10曲目は「黄源の舞い」。ピアノの流麗なリフからリコーダーの力強いフレーズがながれ、そしてアップテンポのパワフルなリフが。その後しっとりとしたピアノリフをバックにリコーダーとオーボエがテクニカルなユニゾンを。その後ギターのパワフルなリフやオーボエの伸びやかなフレーズがながれ、そこにピアノも加わって。終盤ではリコーダーとオーボエがユニゾンで力強いフレーズを響かせて。

 11曲目は「水晶」。ピアノの透明感のあるしっとりとしたリフからゆったりとはじまって、そして石垣さんのカウントからアップテンポの躍動感たっぷりのパワフルなリフが。続いてクラリネットとオーボエのユニゾンでのフレーズがながれ、チェロの伸びやかなベースラインが響いて。中盤ではピアノのリズミカルなリフをバックにクラリネットとオーボエの伸びやかなフレーズがながれ、そしてギターリフをバックにピアノのパワフルでテクニカルなソロが。続いてピアノリフをバックにテクニカルなギターソロも。その後クラリネットとオーボエが綺麗なハーモニーを聴かせてくれて。終盤ではピアノとギターのアップテンポのパワフルなリフにのってクラリネットとオーボエが伸びやかなフレーズを奏でて。

 「早いもので次が最後の曲となりました」って筒井さん。ここでメンバー紹介が行われ、メンバーおのおのに大きな拍手が。最後に朗読の麻生さんも紹介され、大きな拍手が送られます。
 オーラス12曲目は「紅河」。ピアノのリズミカルで流麗なピアノリフからはじまって、オーボエが優しく暖かい感じのたおやかなメロディを奏で、そしてピアノの綺麗なリフをバックにクラリネットのしっとりとしたメロディがながれて。その後ミドルテンポでクラリネットとオーボエのたおやかなフレーズがながれ、そしてピアノリフをバックにギターのエモーショナルなソロが。中盤ではオーボエの伸びやかなソロが。そこにクラリネットが加わって美しいハーモニーを奏でて。終盤では雄大でドラマティックに盛り上がっていって、ラストはピアノがゆったりとしっとりと。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは立ち上がって。「どうもありがとうございました」って筒井さん。このあとこちらのオーナー様の主催で自由参加の打ち上げのようなミニパーティーが行われるそうです。でも後の予定がある自分はここで退席することに。時計を見ると19時15分。第1部45分、第2部45分の計90分のとっても素敵なライブでした。
 ピアノ・ガットギター・チェロ・オーボエ・クラリネット・リコーダー。アコースティック楽器のほとんどマイクを通さない生の美しい音色によるアンサンブルをたっぷりと堪能できました。うっとりと聴き惚れてしまいましたね。お客さん方も雑音を発することなく真剣に鑑賞されていて、聴く側も演奏に集中できました。あのアコアスのライブの雰囲気以上に緊張感もあって。特に朗読のときはシーンと静まりかえってピンと張り詰めた緊張した空気がただよって。こういう緊張感もいいですねぇ。その演奏と朗読のコラボ、素晴らしかった!朗読によって頭の中で物語の情景が描かれるので、音楽がよりいっそう色彩豊かにドラマティックに感じられて、本当に良かったと思います。いつか「洞くつの森」フルバージョンのライブをやってほしいですね。
 来年はAsturiasのアルバムや音楽絵ほんのアルバムも発表されるようなので、とっても楽しみですし、待ち遠しいっす。