ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Scheherazade THE ORIGINAL

2012-03-27 06:21:13 | NOVELA系
 1977年に結成されるも、79年にはNOVELAに発展した伝説のプログレバンド<Scheherazade>。NOVELA解散後の1992年に復活して結成以来15年越しの1stアルバムを発表。その後はメンバーおのおのの活動がありながらも不定期にライブを行い、そして2010年9月に実に18年ぶりとなる2ndアルバム「All For One」が発表されました。メンバーはオリジナルメンバーのヴォーカル<五十嵐”Angie”久勝さん>、ギター<平山照継さん>、キーボード<永川敏郎さん>、ベース<大久保寿太郎さん>の4人と、ドラムは<堀江睦男さん>です。このアルバムは、これまでの活動のなかで1stアルバムに未収録だった曲を新たにレコーディングされたそうです。
 そして1年後の2011年11月になんと3rdアルバムが発表されました。これには超ビックリ!「THE ORIGINAL –SONGS FOR SCHEHERAZADE-」。このアルバムには70年代に元々Scheherazade用に書かれたにも係わらず、バンドが発展的解散してしまったためにSchehrerazadeではレコーディングされず、NOVELA等でレコーディングされた楽曲を、今回新たに現Scheherazadeメンバーでレコーディングされた楽曲が収録されています。つまり、このアルバムがScheherazadeにとって事実上の1stアルバムになるそうです。夜明けのようなアルバムジャケットの美しさにまず感動しちゃいました。
 アルバム1曲目は「Beginning」。今回新たに書き下ろされたアルバムの序章曲です。ヘヴィでダークなギターリフが響き渡り、そしてメロウでエモーショナルなギターソロが。
 2曲目は「涙の中へ」。ダイナミックなバンドリフからギターとキーボードがユニゾンのトリルリフをキメでアップテンポで疾走してパワフルなヴォーカルがはいって。間奏ではパワフルなドコドコドラムをバックにオルガンソロが。その後ミドルテンポのヘヴィなリフからアップテンポになって疾走していきベースとギターのユニゾンリフからパワフルなヴォーカルがはいって、終盤ではビブラートを効かせたスキャットが響きわたって、ラストはユニゾンリフをキメて。
 3曲目は「Theme 1」。ギターのかっくいいヘヴィリフからはじまってアップテンポでベース・ギター・キーボードのトリプルユニゾン、ミステリアスでスリリングなリフが。まずはぶっといベースリフをバックにギターのアグレッシブなソロ、そしてパワフルなオルガンソロへ。その後スリリングなユニゾンリフをキメて。バンド初期、テルさんと寿太郎さんがまだ18-19歳頃に書かれたそうです。
 4曲目は「名もなき夜のために」。ギターのヘヴィなザクザクリフからアップテンポのノリノリのシャッフルリズムにのって伸びやかなヴォーカルが。間奏ではギターソロ、モーグソロと続いて。パワフルなメロハー、めっちゃかっくいいっす。
 5曲目は「Ever Forever」。ダイナミックなリフと叩きまくりドラムからはじまって、ギターとキーボードのテクニカルなリフが。そしてアップテンポのピアノリフにのってパワフルなヴォーカルがはいって、その後ミドルテンポでゆったりと雄大な感じになってドラマティックに歌い上げて。間奏はギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフからベースのヘヴィリフにのってモーグのエモーショナルなソロが。続いてダイナミックなリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後ダイナミックなリフからベースがゆったりと響き、キーボードとギターがしっとりとしたフレーズを奏で、ドラムはハイハットとスネアリムで静かにリズムを刻んで。そしてキーボードのストリートオルガン風サウンドのリフがながれ、ギターがメロディを奏で、キーボードもベースもフレーズを輪唱のように奏でて。終盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムがはいってヴォーカルがドラマティックに歌い上げて盛り上がってドラムも叩きまくって。
 6曲目は「特急列車」。キャッチーなギターリフからアップテンポではじまって、パワフルなヴォーカルがはいってポップな感じに。間奏ではミドルテンポでしっとりとしたキーボードソロが。その後ギターとオルガンのかっくいいリフからパワフルなヴォーカルがはいって。
 7曲目は「魅惑劇」。荘厳なシンフォサウンドがゆったりと幻想的に響き、パワフルなドラムから壮大なシンフォニックサウンドがゆったりとながれ、ギターとスキャットがメロウに奏でて。そしてオルガンサウンドやアコギリフをバックにアンジーさんのしっとりとしたヴォーカルが叙情的にながれて。その後、壮大なリフから徐々にドラマティックに歌いあげて、そして再びアコギをバックにしっとりと。中盤ではアコギリフをバックにしっとりとピアノソロ、そしてハープシコードのようなサウンドが優雅にながれ、そこからロマンティックでジャジーなリズムの展開に。その後、しっとりとしたアコギソロへ。終盤ではヴァースに戻ってしっとりと、そしてドラムが入って壮大なリフがドラマティックにながれ、パワフルに盛り上がっていき、アグレッシブなギターソロもはいって劇的にFin。15分弱の大曲です。
 8曲目は「怒りの矢を放て!」。シンセのしっとりとした音色が響き、パワフルなドラムからミドルテンポのヘヴィなリフをバックにパンチの効いたパワフルなヴォーカルがはいって。そして雄大な感じになって盛り上がって。間奏ではテクニカルなギターソロ、そしてヴァースを挟んでモーグのアグレッシブなソロが。終盤ではミドルテンポで雄大な感じになり、そしてドラムが叩きまくってからシャッフルリズムになってアグレッシブなギターソロが。ラストは徐々にテンポダウンしてFin。
 9曲目は「少年期~時の崖」。ギターのメロウなアルペリフからゆったりとはじまり、♪ドンドンってバスドラのリズムが響き、シンセの哀愁ただよう音色がながれ、ギターがメロウなフレーズを奏でて。そしてシンセのゆったりとドラマティックなサウンドが響き渡って。その後ヘヴィなギターリフが響き、ヴォーカルのハイトーンスクリーミングからドラマティックに盛り上がって。そして一転ギターのヘヴィなリフからアップテンポでパワフルに疾走して、ギターとオルガンのヘヴィリフにのってパワフルなヴォーカルがはいって。中盤ではパワフルな変拍子リフからアップテンポのノリノリモードでオルガンのアグレッシブなソロが。そしてバンドリフとドラムフィルの掛け合いから再びオルガンのアグレッシブなソロが。そのご、ヴァースを挟んでギターのアグレッシブなソロへ。ドラムも叩きまくりです。終盤ではギターとキーボードのユニゾントリルリフやヴォーカルのハイトーンスクリーミングが。
 10曲目は「Theme 2」。オルガンのヘヴィサウンドからはじまってミドルテンポのパワフルなリズムでギターの伸びやかな音色がしっとりと響き渡り、そこにヴォーカルのハイトーンスクリーミングが加わって。ラストはヘヴィなリフからパワフルにFin。
 レコ発ライブを観にいきましたが、超満員の会場でメンバー5人揃ってのライブ、見ごたえありました。70年代後期から第一線で活躍し続けているメンバーの皆さんの円熟味を増した堂々たる貫禄の演奏、すっげーかっこよかったっす。Scheherazade、今後はどう展開していくのかすっごい楽しみです。

Scheherazade All For One

2011-05-20 21:27:15 | NOVELA系
 1977年に結成されるも、79年にはNOVELAに発展した伝説のプログレバンド<Scheherazade/シェラザード>。NOVELA解散後の1992年に復活して結成以来15年越しの1stアルバムを発表。その後はメンバーおのおのの活動がありながらも不定期にライブを行い、そして2010年9月になんと18年ぶりとなる2ndアルバム「All For One」が発表されました。メンバーはオリジナルメンバーのヴォーカル<五十嵐久勝さん>、ギター<平山照継さん>、キーボード<永川敏郎さん>、ベース<大久保寿太郎さん>の4人と、ドラムは<堀江睦男さん>です。今回のこのアルバムは、これまでの活動のなかで1stアルバムに未収録だった曲を新たにレコーディングされたそうです。
 1曲目は「Prologue」。神秘的なベースサウンドがながれ、そしてシンセの荘厳かつスリリングなフレーズが響きわたって、そしてダイナミックに。続いて2曲目は「鏡」。ダイナミックなリフとぶっといベースベースリフがヘヴィなオルガンリフとともに響き、そしてアップテンポになってアンジーさんのヴィヴラートを効かせたロングシャウトが。そしてミドルテンポになってパンチの効いたパワフルなヴォーカルのかっくいいヴァースへ。サビではドラマティックなコーラスも。中盤ではヘヴィなバンドリフとドラムフィルの掛け合いからアップテンポになってアグレッシブなオルガンソロが。バックのヘヴィサウンドのベースもかっくいいっす。続いてパワフルかつメロディアスなギターソロも。終盤ではヴァースに戻ったあと、ゆったりとFin。
 3曲目は「Castrato」。明るく爽やかなシンセリフとパワフルなベースリフからアップテンポではじまって、ミドルテンポになって力強いヴォーカルがはいって。バックではベースがうねってます。中盤ではテクニカルかつヘヴィなオルガンソロ、エモーショナルなギターソロ、うねるモーグソロが。終盤のエンディング手前ではドラム叩きまくりです。
 4曲目は「誘惑の街へ」。ドラムが軽快でファンキーなリズムを刻んで、明るく楽しい曲調に。めっちゃノリノリっす。間奏ではアグレッシブなギターソロが。そして一転ゆったりと雄大な感じになり、メロディアスにドラマティックに展開して。終盤再びアップテンポのファンキーな感じになって盛り上がって。
 5曲目は「人形賛歌」。ダイナミックなリフからいきなりハイトーンシャウトが。そしてヘヴィなギターリフからミドルテンポの躍動感のあるリズム、アップテンポの疾走リズムが交互に刻まれ、バンドリフと早口ヴォーカルのヴァースへ。間奏では伸びやかなシンセソロ、そしてパワフルなハイトーンシャウトからアグレッシブなギターソロと続き、キーボードとのユニゾンも。スリリングな展開のヘヴィな曲ですね。
 6曲目は「悪魔が泳ぐ夢の国へ」。強風吹き荒れるサウンドがながれ、そしてギターのメロウなゆったりとしたフレーズがながれ、抒情的な雰囲気になり、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって。そしてドラマティックに歌い上げ、ハイトーンもキメて。その後パワフルなオルガン&ギターリフとうねるベースがはいってミドルテンポでダイナミックな展開になり、ヴォカルもシャウト連発!中盤ではエモーショナルなギターフレーズからテクニカルなキーボードソロ、続いてアグレッシブなギターソロが。終盤パワフルなリフからダイナミックに盛り上がって、ラストはしっとりとしたギターリフ、強風のSEとヴォーカルのしっとりとしたスキャットがゆったりとながれてFin。
 7曲目は「明日の影」。ミドルテンポのヘヴィなギターリフからはじまってパワフルなヴォーカルがはいって。ストレートなノリいいハードロックですね。サビではコーラスを重ねて。間奏ではエモーショナルなギターソロ、そしてオルガンソロ&シンセソロと続いて。
 8曲目は「Rhapsody」。ヘヴィなギターリフ&ぶっといベースリフ、そしてオルガンリフがミドルテンポでながれ、力強いヴォーカルがはいって。ヘヴィブルーズ調の曲です。間奏ではギターのトリルからはじまってテクニカルなシンセソロが。そしてシンセのトリルからギターが加わってユニゾンでスリリングなトリル、そのままハードかつメロウなギターソロへ。とってもドラマティックな展開ですね。終盤再びパワフルヘヴィなヴァースに戻って、ラストもアグレッシブなギターソロが。
 9曲目は「All for one」。鮮烈なサウンドの哀愁ただようシンセリフからはじまります。このリフ、なんとなくQUEENのShow must go onを思い出しますね。ミドルテンポのシンセリフをバックにギターの伸びやかなフレーズがながれ、そして変拍子リフからミドルテンポの躍動感のあるリズムをバックに哀愁ただようメロウなヴォーカルがはいって。サビではドラマティックに歌い上げて。間奏ではギターの情感たっぷりの伸びやかなフレーズがながれ、そしてパワフルな変拍子リフからエモーショナルなギターソロ、アグレッシブなシンセソロへ。終盤サビでパワフルなロングシャウトをキメ、そしてラストはギターソロからパワフルな変拍子リフでFin。
 めちゃめちゃかっこよくてドラマティックなプログレハードがたっぷりと楽しめ、パワフルでエネルギッシュでしかもテクニカルな演奏も堪能できますね。このアルバムのレコ発ライブを観に行ったんですけど、そのときは残念ながらテルさんが急病で出れなくてギターレスの4人での演奏だったんですよね。ギターの音だけはレコーディング時のデータがながれてましたけど。なのでいつかテルさんを含めた5人であらためてレコ発ライブやってほしいっす。

GERARD Ring of~

2010-09-05 07:27:32 | NOVELA系
 GERARD、待望のニューアルバム「Ring of Eternity」が2010年4月に発売されました。前のアルバムが2004年でしかもドラマーがまだマスヒロさんの頃のですから、ファンの方々は6年もの長い間待ちくたびれたことでしょう。ドラマーが藤本さんになってからずいぶん経ているのに1枚もアルバムが発表されていなかったというのも驚きですね。そしてヴォーカルの佐々井さんが正式メンバーになってからの初のアルバムでもあるわけで、4人編成となって精力的にライブ活動も行って、さらにグレードアップした<GERARD>、めっちゃ期待大です。
 あらためて、メンバーはリーダーでキーボードの<永川敏郎さん>、ベース<長谷川淳さん>、ドラムス<藤本健一さん>、そしてヴォーカル<佐々井康雄さん>です。
 アルバム1曲目はタイトル曲「Ring of Eternity」。強風吹きすさぶ音から始まって雷鳴も。そしてシンセの幻想的な響きから徐々に盛り上がっていって、そしてアップテンポのパワフルかつミステリアスなリフが。ドラムも叩きまくりでベースもうねっていて、めっちゃスリリングでテクニカルでかっくいいっす。
 2曲目は「Night Before The Revolution」。アップテンポのスリリングなリフからはじまってパワフルかつダイナミックなリフが。そしてヴォーカルがはいってグイグイひっぱっていき、メロディアスなハードロックモードに。ハイトーンシャウトのあとはミドルテンポになってローヴォイスが響き、メロウなシンセソロが。とってもドラマティックですね。そして再びアップテンポのハードな展開に。オルガンが唸りまくって、そしてアグレッシブでかっくいいソロが展開されます。
 3曲目は「Justice and The Face」。シークエンスのリズムからベースのテクニカルなチョッパーリフがはじまって、そしてアップテンポの変拍子のパワフルなリフ、そして力強いヴォーカルがはいって。中盤ではアグレッシブなムーグソロが。そしてヴァース後の終盤ではベースのテクニカルでヘヴィなソロが。ベースがパワフルでうねりまっくっていてめっちゃかっくいい!グルーヴィでファンキーな雰囲気がありつつメロディアスなハードロックでもありますね。
 4曲目は「Dawn After The War」。シンセのアップテンポのスリリングなリフからはじまって、バックでは力強いベースリフ&叩きまくりドラムが。その後一転ゆったりとしたテンポになって、しっとりとしたヴォーカルがはいって。バラード調のドラマティックな展開の曲です。中盤ではゆったりと壮大なイメージのシンセリフが鳴り響き、そしてパワフルにダイナミックに。サビのあとはミドルテンポでエモーショナルなモーグソロが。バックではドラム叩きまくってます。そして続いてアグレッシブなオルガンソロが。ラストは鐘の音が荘厳に鳴り響いてFin。
 5曲目は「Long Long Way To Your Soul」。力強いドラムからミドルテンポのパワフルでヘヴィなリフからはじまり、ヴァースは落ち着いた感じの伸びやかなヴォーカルが。そしてサビではアップテンポでパワフルに。間奏はダイナミックなリフからエモーショナルなモーグソロが。その後、キーボードとベースのテクニカルなユニゾンリフからドラマティックなパワーバラード風の展開に。
 6曲目は「Land of The Dead」。力強いピアノリフからダイナミックでスリリングなバンドリフが。そしてゆったりとした落ち着いたなかでしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは力強く歌い上げて。とってもドラマティックですね。中盤ではアップテンポのベースリフをバックにヘヴィなオルガンソロが。そしてブラスサウンドのリフからシンセリフと盛り上がっていき、叩きまくりのパワフルなリフが。そこからさらにアグレッシブなオルガンソロと続きます。終盤では一旦リズムが止まってゆったりとハープシコードの音色がながれ、そして一瞬呻き声のような声が。そして素朴な音色とともに静かにFin。12分に及ぶ大曲です。
 7曲目は「Love Save The World」。静かに幻想的にはじまって、ゆったりとほのぼのとするようなベースサウンドがたおやかにながれ、そしてピアノの美しい音色が響き、優しい感じのヴォーカルがはいって。聴いていて、なんか癒されますねぇ。中盤では力強くメロウに歌い上げて。そしてドラムがはいってミドルテンポで情感たっぷりのエモーショナルなモーグソロが。ラストはゆったりと美しいピアノリフがながれてFin。とってもドラマティックな曲です。
 これまで以上にメロディアスで美しくドラマティックな楽曲群で、なおかつパワフルでテクニカルでスリリングでハードな曲もあり、GERARDサウンドをたっぷりと堪能できますね。ライブではずっと以前から参加されていましたが、新加入の佐々井さんのヴォーカルも繊細で綺麗で澄んだトーンで、さらに力強さもあっていい感じですね。そうそう、ライブでは正式メンバーになってから、なんか“おやぢギャク”が増えたような気もしますが、MCを盛り上げてくれて嬉しいっすね。これからの活躍も楽しみです。

Gerard Power of~

2010-09-03 21:53:22 | NOVELA系
 日本最高峰のキーボードプログレトリオバンド<GERARD>。ですが、2003年にドラマーのマスヒロさんが脱退を表明。同時進行していた人間椅子からも脱退することに。そんななかでレコーディングは進められて、翌2004年に現メンバー最後のアルバム「Power of Infinity」が発表されます。あらためて、メンバーはリーダーでキーボードの<永川敏郎さん>、ベース<長谷川淳さん>、ドラムス<後藤マスヒロさん>、そしてゲストヴォーカルにはイタリア人シンガー<Alex Burneriさん>さんが3曲に参加されています。
 アルバム1曲目は「Caravan on the Moon」。アップテンポのパーカッションリズムからサイレンの音など危機感を煽る感じでスリリングにはじまって、躍動感タップリのドラム&ベースのリズムにのってシンセの伸びやかな音色と変拍子のテクニカルなリフが交互に。手に汗握るような緊張感がすごいっすね。後半にはアグレッシブなモーグソロがたっぷりと。
 2曲目は「Only the Light」。いきなり力強いヴォーカルとダイナミックなリフが。そしてスリリングなキーボードリフからミドルテンポでヴァースへ、サビではゆったりと歌い上げて。間奏ではパワフルなベースラインをバックにシンセサウンドがたおやかにながれ、そしてテクニカルなオルガンリフからアップテンポになって伸びやかなモーグソロとアグレッシブなソロが。メロディアスな曲ですね。
 3曲目は「Infinity」。コミカルなサウンドのリフからミドルテンポではじまって、そしてダイナミックなリフが。勇ましい掛け声や時計の音や自動車の疾走音などなど鳴り響き、そしてテクニカルなモーグソロも。その後一転メロトロンサウンドがゆったりと抒情的にながれ、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって。中盤では口笛のような音が幻想的に鳴り響くも、一転アップテンポのテクニカルなリフが。終盤では再びゆったりした叙情的な雰囲気になり味わい深いベースソロが。そして重厚なコーラスやパイプオルガンサウンドが鳴り響いてFin。ドラマティックな曲ですね。
 4曲目は「Warning! Warning!」。ミステリアスなシンセサウンドが最初は静かに、そしてゆったりとダイナミックで壮大なサウンドに。神々しい幕開けです。その後アップテンポでリズミカルなキーボードリフと伸びやかなモーグサウンドが響いて。バックではベースが力強くうねってます。中盤ではリズムが止まってピアノの叙情的な音色がしっとりとながれ、そしてシンセの伸びやかな音色がミステリアスな雰囲気でしっとりと響いて。バックではフレットレスベースの力強く奥深い音色が響いて。終盤ではメロトロンサウンドも加わり、徐々に盛り上がっていってドラマティックな展開に。ラストはアップテンポで叩きまくりのドラム&うねりまくるベースをバックにモーグソロが。
 5曲目は「Blue World partⅠ~Ⅲ」。静かにゆったりとのどかでしっとりとした透明感のあるサウンドがながれ、そこにフレットレスベースの優しく力強いサウンドのソロがはいってほのぼのとした感じに。そしてスネアとともに徐々に盛り上がっていきます。その後アップテンポのベースリフとオルガンサウンドが響いて、そのなかに鼓の音が加わって和風な感じに。そしてメロトロンサウンドが入ったあとダイナミックでスケールの大きなオーケストラサウンドのファンファーレな鳴り響いて、そしてパワフルにリズミカルに。中盤では力強いグルーヴィなベースリフに乗ってスリリングなリフが。バックではドラム叩きまくりです。そして一転リズムがとまって波の音がながれ、幻想的なシンセサウンドがゆったりと響いて、しっとりとした囁くようなヴォーカルがゆったりとながれて。とても美しくしかもドラマティックな曲展開ですね。終盤では力強いヴォーカルが歌い上げ、その後美しいピアノのメロディが鳴り響き、ラストはエフェクトのかかったベースのアヴァンギャルドなソロが。14分に及ぶ大曲です。
 スリリングでしかも力強いサウンドのめっちゃかっくいい曲、そして美しく味わい深いサウンドのドラマティックな曲などがたっぷりと楽しめますね。
 マスヒロさんの後任には<藤本健一さん>が招かれて新生GERARDがお披露目されます。

徳久恵美さん INVERNO

2010-06-01 06:26:00 | NOVELA系
 <マグダレーナ>や<テルズ・シンフォニア>等で素晴らしい歌声を聴かせてくれている女性ヴォーカリスト<徳久恵美さん>。徳久さんが1991年に発表した4曲入りのソロアルバム「INVERNO」がやっと手に入ったもので紹介させていただきます。
 このアルバムでは徳久さんはヴォーカルとキーボードを。平山さんはコンピュータープログラミングでバックアップされています。2曲目と4曲目にはフレットレスベースとしてT.Nという方がクレジットされています。おそらくスーパーベーシスト永井さんではないかと。
 アルバム1曲目は「Snowing」。紅茶かコーヒーでも淹れているかのような音からはじまって、アカペラの美しいコーラスが幾重にもかさなって爽やかできれいなハーモニーを聴かせてくれます。
 2曲目は「大きな木」。テルズ・シンフォニアの曲の別バージョンです。しっとりとしたキーボードのリフからゆったりと叙情的にはじまって、艶っぽく美しいヴォーカルがはいって。うっとりと聴きほれてしまいます。中盤から力強いベースリフ、そしてドラムがはいってドラマティックに盛り上がっていき、ラストはしっとりとFin。
 3曲目は「讃美歌 –Hymn-」。ドアが開く音や人の足音が聞こえてきて、そしてパイプオルガンの荘厳な響きと美しいコーラスがながれ、そして讃美歌の力強い合唱がはじまります。
 4曲目は「Break of Dawn」。キーボードの透明感のあるサウンドのリフからリズミカルにはじまって、そしてベースとともに囁くようなヴォーカルがはいって。ゆったりとした優雅でロマンティックな雰囲気の曲ですね。サビではドラマティックに歌い上げます。中盤ではベースがメロディを奏で、美しいスキャットが寄り添うように。終盤ではピアノも加わってしっとりと美しくFin。
 これで終わりかと思いきやシークレットトラックで幻想的なスキャットがちょこっと収録されています。
 たった4曲の20分足らずですけど、徳久さんの透明感のあるとっても美しい歌声が味わえますね。徳久さんは現在もバンド活動やヴォイス・トレーナーとして活躍中だそうです。

NOVELA 5

2008-05-28 06:59:34 | NOVELA系
 4月にはもう次のアルバムのレコーディングに入ります。このアルバムとは山田ミネコさんという方が書かれた漫画のイメージアルバムとして制作され、7月に発表されます。「最終戦争伝説」です。漫画のストーリーや場面を見ながら作曲されたとか。 アルバム1曲目は「風の黙示録」。風の吹き荒れる効果音と美しい女性のスキャットの短い曲。 2曲目は「出発(たびだち)~Dream Trip~」。アップテンポの軽快なリズムのシンフォ・ハードロック。間奏のドラム&ギターはかなりハードですね。それに続くシンセソロはドラマティックです。 3曲目は「悠久の生命(デーヴァ・ダッタ)」。シンバルロールと神秘的なサウンドからはじまり、澄んだ女性のスキャットが美しく響いて。そして不気味な笑い声も。 4曲目は「久遠の草星(イシュワラ)」。ゆったりと美しいピアノの調べにのって、哀愁ただようヴォーカルが。悲しげなバラードですね。 5曲目は「遥かな時の彼方(はて)に」。パワフルなギターリフからはじまるアップテンポのポップなハードロック。 6曲目は「浮遊都市・西の22」。壮大なスケールのシンセサウンドからはじまるミドルテンポのキーボード主体の爽やかなインスト。 7曲目は「放浪(たび)」。キーボードをバックにアンジーさんが朗々と歌う叙情的な曲。 8曲目は「ソマの戦士」。パワフルなリフからはじまるアップテンポのシンフォロック。変拍子やリズムチェンジがいっぱいのテクニカルなインストです。 9曲目は「警告(しらせ)そして最終戦争」。オペラティックにどんどん展開していくスリリングな曲。ラストは劇的にFin。 10曲目は「無限伝説」。ゆったりと穏やかなピアノをバックに可愛らしく綺麗な女性のヴォーカルが。後半には壮大なスケールのオーケストラサウンドが美しく鳴り響き、ラストはアンジーさんとのツインヴォーカルでドラマティックなエンディングを迎えます。
 発表後すぐに各地で4回ほどライブを行い、9月からはミニアルバムのレコーディングに入って、12月にミニアルバム「シークレット・ラブ」が発表されます。1年間にアルバム3枚とは驚くべきスケジュールですねぇ。
 翌84年の2月に各地で3回ほどライブを行い、そのときの音源を収録した2枚組のライブアルバム「From The Mystic World」が5月に発売されます。 そしてすぐ次のアルバムのレコーディングに突入し、9月にアルバム「最終戦争伝説2」が発表されます。前作の続編ですね。アルバム1曲目は「旅人神話」。暗黒の宇宙空間のイメージのような不気味な効果音からはじまり、壮大なオーケストラサウンドで幕開け。 2曲目は「記憶の彼方に・・・」。軽快なリズムとギターリフからはじまるポップなシンフォロック。 3曲目は「暗黒の魔女」。変拍子のミドルテンポの不安感を煽るかのような曲。神秘的なパーカッション音が印象的で、テクニカルな曲です。 4曲目は「心、澄まして」。ゆったりとほのぼのするようなピアノのメロディと、澄んだ可愛らしい女性ヴォーカルの綺麗な曲です。 5曲目は「戦士のララバイ」。ドラムからはじまるアップテンポの綺麗なポップロック。 6曲目は「七時の鐘」。荘厳なシンセサウンドからはじまる壮大なスケールのインスト。 7曲目は「うたかたの夢」。幼稚園のお遊戯曲のような可愛らしいサウンドの女性ヴォーカルの可愛らしい曲。 8曲目は「運命の生神(クマリ)」。フルートのようなゆったりとした素朴な音色からはじまる叙情的なバラード調のインスト。 9曲目は「精神飛行(サイコフライト)」。マーチングドラムのようなスネアのリズムでの躍動感のあるパワフルな曲。間奏は奥行きのあるスペーシーなシンセサウンドが響きます。 10曲目は「めぐりあいAGAIN」。オルゴールのようなサウンドからはじまる、女性ヴォーカルとアンジーさんのツインによる美しいバラード。間奏ではメロディアスなギターソロもあり、ドラマティックな展開の曲です。
 このアルバム発表後の翌10月にアンジーさんと永川さんが脱退してしまいます。オリジナルメンバーが平山さんただひとりになってしまいましたが、それでもバンドは新たなヴォーカリストとキーボード奏者を迎えてバンドを存続させ、アルバムも2枚発表するも、86年に解散してしまいます。 アンジーさんと永川さんが脱退したとき、平山さんは別のバンドとして始めたかったそうなのですが、様々な事情から<NOVELA>を続けざるを得なかったとか。しかし脱退した2人と同じような人を迎えたり、同じ路線の音楽をやっても仕方がない、と音楽性も変えざるをえなかったとか。大変なご苦労があったようです。
 日本プログレ界の発展に大きく寄与した<NOVELA>。その後は何度か再結成ライブを行ったそうですが、自分は2005年9月に渋谷O-EASTで行われた再結成ライブに友人に誘われて観に行ったんです。オリジナルメンバーのアンジーさん・平山さん・永川さん・秋田さん・ヨシロウさんの5人編成でした。永川さんはJLTバンドで、ヨシロウさんはACTIONで見たことはあるのですが、<NOVELA>として見るのはこれが初めて。いやもうめっちゃ感動しました!最高のライブでした。自分はこのライブからジャパン・プログレにハマってしまったのかも。

NOVELA 4

2008-05-27 06:32:05 | NOVELA系
 メンバー6人のうち、3人も脱退してしまった<NOVELA>。半年ほどの充電期間を経て11月より4枚目のアルバムのレコーディングを開始します。そして12月には新メンバーが決定!ベーシストには<笹井りゅうじさん>、ドラマーには<西田竜一さん>が迎えられ5人編成で再スタート。まず新メンバーお披露目のサイン会を開催し、そして暮れには初ライブも。 そして83年の2月に新メンバーによるアルバム「SANCTUARY-聖域-」が発表されます。 アルバム1曲目は「Divine Comedy」。かるぅ~いDJのナレーションからはじまる、めっちゃポップで楽しい曲。でもかなりテクニカルですね。 2曲目は「Lunatic」。早いパッセージのリフから始まりますが、ヴァースは落ち着いた感じです。キャッチーなメロディのポップロックですがかなり複雑なリズムです。 3曲目は「夢の絵の具」。幻想的なキーボードサウンドから始まるゆったりとした叙情的な曲。間奏ではアコースティックギターだと思うんですが、シタールの音色にも似たサウンドのソロを。 4曲目は「調べの森」。テクニカルなドラムからはじまるめっちゃハイテンポのJAZZロックのようなイントロです。ヴァースはミドルテンポでポップでパワフル。間奏もめっちゃテクニカルです。 5曲目は「翼に・・・」。メロディアスなギターからはじまり、ゆったりと穏やかで優しいヴォーカルが。叙情的な雰囲気の曲ですが、間奏はめっちゃテクニカルなギター&キーボードのソロが。 6曲目は「過ぎ去りし我らの日」。パワフルなリフからはじまるアップテンポの力強い曲。変拍子のスリリングでテクニカルな曲。 7曲目は「Rose Selavy」。アップテンポのメロディアスでパワフルな曲。間奏ではギターとキーボードの掛け合いソロバトルも。 8曲目は「黎明」。静かに幻想的なキーボードサウンドが響いて、そしてメロディアスなヴォーカルが。綺麗なメロディながら力強さを感じるバラードソングですね。間奏はめっちゃシンフォニックです。ラストはドラマティックにFin。 これまでよりもハードさが薄れ、よりメロディアスに美しく聴かせていますね。NOVELAの最高傑作と称えるファンも多いようです。 このあと2月と3月にライブを行います。そして・・・

NOVELA 3

2008-05-25 08:02:01 | NOVELA系
 その後も精力的にライブ活動を続け、また創作活動も進めていて、81年の6月にセミアルバム「青の肖像」を発表します。さらにライブ活動のかたわらに9月から次作のレコーディングを開始し、12月に3rdアルバム「パラダイス・ロスト」を発表します。このアルバムはプロデューサーに<四人囃子>等で活躍された<森園勝敏さん>を迎えて制作されました。 アルバム1曲目は「失楽園への序曲」。テクノ調ではじまるハイテンポのハードロック。メロディはとってもキャッチーですね。リフはかなりテクニカルです。 2曲目は「仮装広場」。ミドルテンポのビートの効いたリズミカルな曲。ヴァースはテクノっぽいですね。間奏のベースソロ、かっくいいっす。 3曲目は「逃げろ!」。激しいドラムから始まるハイテンポのパワフルなハードロック。後半ドラムはほとんどソロ状態。めっちゃテクニカルです。 4曲目は「奇蹟」。ミドルテンポのメロディアスでキャッチーなロック。コーラスはQueenを意識したとか。 5曲目は「廃墟」。ピアノ連打からはじまる変拍子のパワフルな曲。間奏のシンセソロはめちゃドラマティック。 6曲目は「青の肖像」。オリジナルアルバムはPart3のみですが、CDではミニアルバムで先に発表されていたPart1 Part2と一緒に3部全て収録です。神秘的なシンセサウンドからはじまり、静かに叙情的なヴォーカルが入ります。間奏では衝撃的なティンパニ音からメロディアスなギターソロへ。そして力強いコーラスが。Part2ではかすかに聴こえるくらいの静かでゆったりとした幻想的なキーボード音が少しずつ音が大きくなって、そしてヴァイオリントーンのギターがはいってドラマティックに盛り上がっていきます。そしてPart3はパイプオルガン調のキーボードとヴォーカルの曲。教会の賛美歌を意識したそうです。 7曲目は「第3の剣」。ゆったりとした静かな雰囲気からいきなりパワフルなリフが。アップテンポのメロディアスなハードロックです。間奏では変拍子のテクニカルなギターソロ&キーボードソロも。そして最初の静かな展開があり、再びハードサウンドに。ラストは綺麗なピアノソロが。ドラマティックな曲ですね。 8曲目は「ロマンス・プロムナード」。前曲に続いてピアノからはじまりそして情感たっぷりのヴォーカルが。めっちゃ劇的なバラードです。思わずペンライトを持って手を大きく振りたくなりますね。コーラスのギターソロもとっても綺麗。 9曲目は「ファッション雑誌のパッション・プレイ」。ベースから始まるパワフルでちょっぴりファンキーなミドルテンポの曲。この曲のヴォーカルはヨシロウさんです。 10曲目は「地球/Terra」。アップテンポのテクニカルなリフからはじまる変拍子のハードロック。間奏ではテンポダウンしてギターソロが。キーボードサウンドはスペーシーな雰囲気を醸し出してますね。最後はネジを巻く効果音でFin。(この曲ってテルズ・シンフォニアの「ぜんまい仕掛けの地球」につながっているのかな?) このアルバムの曲は全て曲間ナシでメドレー形式でつながっています。第1期NOVELAの最高傑作と称えられています。
 アルバム発表後、レコ発ライブを各地で行いますが、翌82年3月のライブを最後にヨシロウさん、山根さん、秋田さんのお3方が音楽方向性の違いで脱退してしまいます。元々プログレよりも楽しいロックがやりたかった、といわれるヨシロウさん。その後、ヘヴィメタルバンド<ACTION>を結成し、84年にはあの<Rainbow>の前座も務めたり、アルバムも何枚も発表して大活躍。

NOVELA 2

2008-05-24 07:44:21 | NOVELA系
 6月からはライブ活動のかたわら、早くも2ndアルバムのレコーディングを開始します。そして1stアルバム発表から7ケ月しかたっていないのに10月にはもう2ndアルバム「In The Night~星降る夜のおとぎ話~」が発表されます。まるでアイドル歌手並みのレコ発スケジュールだったんですねぇ。前作と同じ路線でさらにグレードアップされた演奏と楽曲。ジャケットは今回はいたってシンプルですね。 アルバム1曲目は「星降る夜のおとぎ話」。ウインドベルの音色からいきなりヘヴィなリフが。ミドルテンポの変拍子のヘヴィな曲。ベースめっちゃかっくいい!うねりまくってます。 2曲目は「フェアウェル」。劇的なシンフォニックサウンドから始まるハイテンポのハードロック。キーボードソロもギターソロもメロディアスで綺麗。 3曲目は「仮面/Mask」。ピアノとヴォーカルから暗くはじまり、いきなりパワフルに。ミドルテンポのパワフルでミステリアスな短い曲。 4曲目は「ヒドラ伯爵の館」。いきなりハイテンポではじまるハードロック。ヴァースではやや落ち着きますが、サビからは再びパワフルにヘヴィに。 5曲目は17分に及ぶクラシカルな大曲「回想のかけら」。ティンパニロールから劇的なシンフォニックサウンドが華々しく鳴り響きます。ヴァースは静かにメロディアスに、そしてサビはパワフルに。間奏はドラマティックなキーボードソロ、そしてギター&ドラムのヘヴィな展開も。メロディアスなギターソロのあと、なぜかコミカルなサウンドが。そして再びシンフォニックな展開に。ドラマティックなフィナーレを迎えます。 6曲目は「Little Dreamer」。オルゴールのような音色から可愛らしく爽やかな女性ヴォーカルが入ります。ゆったりとほのぼのとした心癒される曲ですね。「Good-night」でFin。 前作を上回る素晴らしい出来栄えのアルバムです。

NOVELA 1

2008-05-23 06:54:49 | NOVELA系
 日本プログレッシブロック界の代表格とも言える、最も人気を誇ったバンド<NOVELA/ノヴェラ>。音楽面においてだけでなく、美しく着飾ってメイクを施すスタイルはのちに派生するヴィジュアル系バンドにも多大なる影響を与えたことでしょう。<NOVELA>は1979年2月に<SHEHERAZADE>と、<山水館>の2バンドが合体して結成されたスーパーバンドです。メンバーはSHEHERAZADEのギタリスト<平山照継さん>、ヴォーカリストの<五十嵐“アンジー”久勝さん>、キーボードの<永川敏郎さん>、ドラマーの<秋田鋭次郎さん>、そして山水館のベーシスト<高橋ヨシロウさん>と、ギタリストの<山根基嗣さん>の6人。それまではマニアックなジャンルだった“プログレ”を日本の音楽シーンに知らしめよう、というのが結成の前提あったという説もあり、SHEHERAZADEの音楽性と、山水館のステージング&ヴィジュアル面等、お互いの足りない部分を補い、昇華させるという“陰と陽の合体”のような理想もあったようで。
 3月にはデモテープを制作し、4月にはデビューコンサートも。その後ライブを重ね、9月からはライブのかたわらデビューアルバムのレコーディングにも入り、そして翌80年の3月に1stアルバム「魅惑劇」が発表されます。曲の長さ・変拍子・転調・メロトロンなどなどプログレの要素が含まれているにもかかわらず、難解さはほとんど感じず楽しめます。メロディアス・ハード・ロックの色合いのほうが強いかな。 アルバム1曲目は「イリュージョン」。グレゴリアンのようなコーラスからはじまってヘヴィなギターリフが。アップテンポのメロディアスなハードロック。キーボードソロもギターソロも綺麗ですねぇ。そしてアンジーさんのハイトーンの美しさといったら・・・ 2曲目は「名もなき夜のために」。シャッフル調のヘヴィなハードロック。めっちゃパワフルですね。 3曲目は「恋はあまのじゃく」。コンピューター音からはじまるアップテンポのポップな曲。中間のコーラス、とっても綺麗ですね。 4曲目は「レティシア」。キーボードとギターリフから劇的にはじまり、ヴァースはピアノをバックにメロディアスに歌い上げます。中盤ではティンパニ音が効果的に使われ、そしてドラマティックに展開していきます。11分の大曲です。 5曲目は「少年期~時の崖」。悲しげなギターリフからはじまって叙情的なキーボード&ギターのメロディがながれて。中盤からヘヴィなギターとアンジーさんの美しいスキャットが。そして後半からアップテンポのパワフルなハードロックに。 6曲目は14分に及ぶ大曲「魅惑劇」。可愛らしい少女の歌声から劇的なシンフォニックサウンドで幕開け。ピアノをバックにアンジーさんが繊細なヴォーカルを聴かせてくれます。そしてオルゴール音のようなサウンドやハープシコードのようなサウンド、そこからロマンティックでジャジーなリズムの展開に。再びシンセやアコースティックギターでゆったりと静かに。そしてヴォーカルが入ってドラマティックに盛り上がっていきます。エンディングは荘厳なコーラスが響いてFin。 オリジナルアルバムはここまでなんですが、CD化によって1曲追加されます。7曲目は「怒りの矢を放て」。アップテンポのパワフルなハードロック。パワーバラードのようなメッセージ性のある曲ですね。 ドラマティックに構成された楽曲をハイレベルなテクで演奏し、そしてアンジーさんの魅惑のハイトーンヴォイスが曲をよりいっそう劇的にロマンティックに聴かせてくれます。アルバム発表後は再びライブ活動へ。