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ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

人間椅子 22th 苦楽

2021-09-12 18:09:33 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 “イカ天”で上々のデビューを果たすも、その後は下火に。しかし徐々に人気が回復し始め、2013年のOZZ FEST JAPAN出演で人気爆発!改めて一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。2015年1月にはなんと渋谷公会堂をsoldout!で、そのライブ映像がBSで放映され、DVD/BRで発売。さらに<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバム「地獄のアロハ」も発表。同年11月に再び開催されたOZZ FEST JAPAN 2015に2回連続で出演し、 2016年2月「怪談 そして死とエロス」を、続いて2017年10月にスタジオアルバム通算20枚目となる「異次元への咆哮」を発表し、バンドが30周年を迎える2019年、新たな元号である令和元年にスタジオ通算21枚目となるアルバム「新青年」を発表されます。内容も素晴らしく、レコ発全国ツアーはどこも大盛況!ツアーラストは遂に中野サンプラザを制覇!さらに2020年初頭になんと!ドイツとイギリスで3公演の海外ツアー決定!!もう超ビックリ!さらにはアメリカでのフェス参加のお話も!もう驚きのニュースいっぱいで感涙っす!で、そのツアー前に新曲も含めたベストアルバム「人間椅子名作選 三十周年記念ベスト盤」を発表され、準備万端!と盛り上がってきたのですが・・・コロナの影が忍び寄って・・・それでも2020年初頭のドイツ・イギリスツアーはギリギリのタイミングで敢行され、どこも大盛況!その模様は一部Youtubeで公開されて、もうガイジンさんが♪シャバダバディアァ~なんて大合唱にはもう号泣してしまうくらいに感動しました。しかし・・・その後世界的にコロナが蔓延してライブ活動が困難な状況に・・・これから世界で大活躍!というときに・・・本当に残念でなりません。
 で、活動自粛のなか、アルバム「無限の住人」が、同タイトルのアニメ「無限の住人-IMMORTAL」の第2クールの主題歌「無限の住人-武闘編-」と、かつてアルバムに未収録だった「桜下温度」が追加収録されて再発売!そして昨年の中野サンプラザ公演とドイツ・イギリスツアーの一部を含めたドキュメンタリー映像がなんと映画化!これにもビックリしました。ただ、残ながら、せっかく公開されたにも係わらず、映画館自体が自粛方向で、人数制限等もあって大盛況とはいかなかったようで。
 ライブ活動の出来ないメンバーの皆さんはそれぞれに多方面に活動され、ライブが出来ないならひょっとして新作が・・・と思っていたところ、期待通りにやってくれました。2021年8月にスタジオアルバム通算22枚目となるアルバム「苦楽」を発表されました。近未来的な仏像アンドロイドのジャケット、インパクトあります。リンゴを持っているというのも奥が深いですね。
 アルバム1曲目は「杜子春」。ギターのカッティングリフからゆったりはじまって、のびやかなコーラスが壮大にながれて。そしてギターのミステリアスなリフからドラが鳴り響いて。その後ギターのヘヴィダークリフから和嶋さんの力強いヴォーカルが。♪お父さ~ん!ってHM/HRらしからぬ歌詞にビックリ!<世界に花束を>を思い出しますね。中盤ではアップテンポのヘヴィリフからギターのテクニカルなソロが。その後ミドルテンポになって和嶋さんがのびやかで力強いヴォーカルが。終盤ではアップテンポの力強い行進リズムから明るいリズミカルリフがはいって、ギターのエモーショナルなソロ、そしてQUEEN風のギター多重コーラスが盛大にながれて。
 2曲目は「神々の行進」。ダイナミックリフからミドルテンポのヘヴィリフがはいって、鈴木さんのパワフルなヴォーカルが。和風パワーメタルというか、あるいは軍歌に近いような凄い迫力ですね。♪エイエイオー!って掛け声も♪いざ行け!って歌詞も凄いっす。中盤ではドラが鳴り響き、さらに爆発音のように響き、そこから破壊力たっぷりのギターソロが。終盤ではアップテンポで疾走してギターのテクニカルなソロへ。
 3曲目は「悪魔の処方箋」。ミドルテンポのヘヴィリフからアップテンポのヘヴィダークリフにのって和嶋さんのパワフルなヴォーカルが。これもパワーメタル風で、中盤では和嶋さんが力強く歌い上げて。その後ギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 4曲目は「暗黒王」。ミドルテンポのダークヘヴィリフから鈴木さんの力強いヴォーカルがはいって。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。終盤ではアップテンポになって、鈴木さんの地獄の雄叫びが。凄い迫力です。
 5曲目は「人間ロボット」。ミドルテンポのマーチングドラムからギターリフがはいって、そこからパワフルなアップテンポになって和嶋さんのヴォーカルがはいって、その後ミドルテンポに。ちょっとコミカルな感じかな?中盤ではメロウになって、そこからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 6曲目は「宇宙海賊」。スペーシーなシーケンサーサウンドからミステリアスにはじまって、ミドルテンポのヘヴィリフにのって鈴木さんの力強いヴォーカルが。どことなくHAWKWINDを彷彿させるリズムが気持ちいいっす。さらに鈴木さんと和嶋さんの掛け合いヴォーカルも。中盤ではミドルテンポでテルミンのミステリアスな音色と、鈴木さんの不気味な笑いも響いて、そこからギター&テルミンソロが。
 7曲目は「疾れGT」。アップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリモードではじまって、和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって。間奏では昭和の“族”の“レ・ミゼラブル”風のホーンのような音色のメロディが響いて。懐かしいっす。中盤ではミドルテンポで♪ガソリンマンタン!ヨーイドン!って掛け声からギターの弾きまくりソロが。終盤では再びアップテンポのノリノリモードで盛り上がって。
 8曲目は「世紀末ジンタ」。アップテンポのヘヴィリフからはじまるも、ミドルテンポのヨコノリモードになって、鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビではアップテンポのノリノリで♪ジンタッタ!って。中盤ではミドルテンポのヘヴィダークリフから鈴木さんの力強いヴォーカルがはいって、そしてアップテンポのノリノリモードになってギターのテクニカルなスライドソロが。終盤ではミドルテンポになって鈴木さんのヴォーカルが力強くのびやかに。
 9曲目は「悩みをつき抜けて歓喜に到れ」。アップテンポのダイナミックリフからパワフルなタムドラムがはいって、和嶋さんのパワフルなヴォーカルが。サビでは♪オーオーオー!って掛け声が。ライブでめっちゃ盛り上がりそう!その後パワフルなタムドラムからギターのテクニカルなソロへ。
 10曲目は「恍惚の蟷螂」。アップテンポのリズミカルなリフから鈴木さんの早口ヴォーカルがはいって、サビでは♪ソレソレ!ホラホラ!って掛け声が。そして鈴木さんの力強い雄叫びからギターのテクニカルなソロが。<ダイナマイト>ように一気に突っ走る2分半の曲です。アンコールで盛り上がりそう!
 11曲目は「至上の唇」。アップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリのノブさんヴォーカルの楽しい曲。サビはライブはいいけど、普通に聴くには恥ずかしいかな。間奏ではテクニカルなギターソロが、終盤ではちょと短いけどドラムソロが。ライブではもちょっと長めにドラムソロやってくれると嬉しいかも。
 12曲目は「肉体の亡霊」。ミドルテンポのヘヴィダークリフからはじまって、鈴木さんの力強くのびやかなヴォーカルがはいって、サビでは和嶋さんのヴォーカルもはいって掛け合いを。そしてBメロでは和嶋さんが歌って。その後ギターのエフェクトのかかったテクニカルなソロが。終盤ではアップテンポのドライブモードで盛り上がって、鈴木さんが雄叫びを。
 13曲目は「夜明け」。ギターの哀愁「たっぷりのリフからはじまるも、ダイナミックリフからミドルテンポのヘヴィダークリフがはいって、そして一旦止まってから和嶋さんの一字一句力強く歌うアカペラヴォーカルがはいって、そしてヘヴィリフがはいってと、ZEPの<Black Dog>のような展開を。中盤ではQUEENの<We Will Rock You>のような♪ドンドンタン!のドラムにのって力強いコーラスが響き、そしてダイナミックリフからパワフルな叩きまくりドラムにのってギターのテクニカルなソロが。ラストはダイナミックリフからドラムが叩きまくってFin。
 ちょっとアレな曲もあるものの、ヘヴィダークやパワーメタルが大半を占めていて、”こうでなくちゃ!と大変満足しております。そして最後の曲のなかの♪明けない夜はない、♪もうすぐ夜が明ける、という歌詞はまさに今の皆の希望そのものですね。
 8月20日の長野から全国ツアーがスタートしました。当初の予定からコロナの影響で、人数制限やキャンセルもあるのかもしれませんが、とにかく無事成功をお祈りします。

人間椅子  人間椅子名作選 三十周年記念ベスト盤

2021-09-11 17:22:50 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 “イカ天”で上々のデビューを果たすも、その後は下火に。しかし徐々に人気が回復し始め、2013年のOZZ FEST JAPAN出演で人気爆発!改めて一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。2015年1月にはなんと渋谷公会堂をsoldout!で、そのライブ映像がBSで放映され、DVD/BRで発売。さらに<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバム「地獄のアロハ」も発表。同年11月に再び開催されたOZZ FEST JAPAN 2015に2回連続で出演し、 2016年2月「怪談 そして死とエロス」を、続いて2017年10月にスタジオアルバム通算20枚目となる「異次元への咆哮」を発表し、バンドが30周年を迎える2019年、新たな元号である令和元年にスタジオ通算21枚目となるアルバム「新青年」を発表されます。内容も素晴らしく、レコ発全国ツアーはどこも大盛況!ツアーラストは遂に中野サンプラザを制覇!さらに2020年初頭になんと!ドイツとイギリスで3公演の海外ツアー決定!!もう超ビックリ!さらにはアメリカでのフェス参加のお話も!もう驚きのニュースいっぱいで感涙っす!で、そのツアー前に今回紹介させていただく、新曲も含めた2枚組のベストアルバム「人間椅子名作選 三十周年記念ベスト盤」を発表されました。
 収録曲はDISK1「命売ります」。「陰獣」。「針の山」。「なまはげ」。「芳一受難」。「人面瘡」。「羅生門」。「品川心中」。「りんごの泪」。「雪女」。「賽の河原」。「異端者の悲しみ」。「ダイナマイト」。「どっとはらい」。DISK2「愛のニルヴァーナ」「悪夢の序章」「宇宙からの色」。「洗礼」。「相剋の家」。「地獄」。「深淵」。「芋虫」。「無情のスキャット」。
 で紹介させていただくのはまず、DISK1の1曲目「命売ります」。2018年BSドラマ<三島由紀夫 命売ります>の主題歌です。ダークヘヴィリフからスラッシュモードで疾走していき、和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいってスリリングに、そしてBメロでは力強くのびやかにメロウに。サビではミドルテンポで♪バラババンバ~ってリズミカルに。中盤ではアップテンポで鈴木さんのパワフルなヴォーカルから、ギターのテクニカルなソロへ。ライブではヘドバンの嵐で、サビでは大合唱!で盛り上がったのでしょう。行きたかったなぁ。
で今回の新曲は、DISK2の1曲目の「愛のニルヴァーナ」。ダークなアルペジオリフからミステリアスにはじまって、アップテンポのヘヴィダークリフから和嶋さんのリズミカルなヴォーカルが。その後ミドルテンポのなって、お経のようなのびやかで不気味なヴォーカルが。そしてギターのテクニカルなソロが。
 DISK2の2曲目の「悪夢の序章」。ミドルテンポのヘヴィダークリフから、ドライブ感たっぷりのベースリフにのって鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビでは和嶋さんとコーラスで。その後、ブレイクリフと、気合いの叫び!が交互に。そしてギターのテクニカルなソロへ。終盤では和嶋さんのコーラスに、鈴木さんが不気味な合いの手を入れて、そして再びコーラスで。3分ちょいながらもどんどん展開していきますね。
 このベストアルバムを引っ提げての2020年初頭のドイツ・イギリスツアーは大成功!ギリギリのタイミングでヨーロッパツアーライブ敢行できて本当に良かったですね。

人間椅子 21th 新青年

2019-06-23 22:14:37 | 人間椅子
初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 “イカ天”で上々のデビューを果たすも、その後は下火に。しかし徐々に人気が回復し始め、2013年のOZZ FEST JAPAN出演で爆発!改めて一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。2015年1月にはなんと渋谷公会堂をsoldout!で、そのライブ映像がBSで放映され、DVD/BRで発売。さらに<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバム「地獄のアロハ」も発表。同年11月に再び開催されたOZZ FEST JAPAN 2015に2回連続で出演し、 2016年2月「怪談 そして死とエロス」を、続いて2017年10月にスタジオアルバム通算20枚目となる「異次元への咆哮」が発表されました。
 そしてバンドが30周年を迎える2019年、新たな元号である令和元年6月にスタジオ通算21枚目となるアルバム「新青年」が発表されました。“新青年”とは、1920年から1950年まで刊行された雑誌で、主に探偵推理小説を紹介し、江戸川乱歩氏や横溝正史氏など多くの小説家の活躍の場となっていたそうで。で、アルバムを聴く前に前評判を見ると、なかなか好評な感じ。万華鏡のようなメンバー写真のジャケットのアルバムは、
M1. 新青年まえがき
ギターの深いエコーのかかったリフがミステリアスに響き、パワフルなドラムから“陰獣”風のリフがながれ、メンバー全員のコーラスがのびやかに。そしてミドルテンポのヘヴィリフからテクニカルなギターソロが。終盤ではアップテンポのドライブモードになってノリノリに。あらたなオープニング曲になりそうな感じですね。
M2. 鏡地獄
トワイライトゾーン風のミドルテンポのリフから和嶋さんののびやかで哀愁を感じるヴォーカルが。その後アップテンポになってリズミカルリフにのってヴォーカルがパワフルに。中盤ではベースのドライブ感たっぷりのリズムリフとパワフルなタムドラムにのってヴォーカルが力強く歌い、そこから弾きまくりのギターソロへ。終盤はダイナミックリフからヴォーカルがのびやかに。
M3. 瀆神
 ミドルテンポのダイナミックリフから鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、ギターが合いの手でテクニカルなリフを。そしてリズムチェンジしてヴォーカルがリズミカルに。その後ギターのテクニカルなソロへ。終盤ではアップテンポのノリノリモードになってリズミカルに、さらに鈴木さんと和嶋さんのヴォーカルの掛け合いもあって盛り上がって。モロにSabbathな曲ですね。ギターソロではIommi節も。思わずニヤッとしてしまいます。
M4. 屋根裏の散歩者
 テルミンのミステリーサウンドが響き、ダイナミックリフからミドルテンポのダークリフにのって和嶋さんの哀愁ヴォーカルがはいって。その後“天国に結ぶ~”のようなミドルテンポのパワフルなスネアリズムからダイナミックリフがはいって、和嶋さんのゆったりとメロウなヴォーカルがながれ、そこからエモーショナルなギターソロへ。
M5. 巌窟王
 ダイナミックリフからミドルテンポのヘヴィダークリフにのって“お経”のような鈴木さんの不気味ヴォーカルがはいって、和嶋さんとのヴォーカル掛け合いも。その後ミドルテンポのヨコノリモードになって鈴木さんがリズミカルに歌い、そこからギターのテクニカルなソロへ。終盤ではミドルテンポのヘヴィダークリフからアップテンポになって盛り上がって、ラストは鈴木さんが雄叫びを。
M6. いろはにほへと
 ミドルテンポのリズムリフから和嶋さんのヴォーカルがはいって、さらに大正箏も加わって情緒たっぷりの純和風な感じに。その後ブレイクからテクニカルなギターソロへ。
M7. 宇宙のディスクロージャー
 アップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリモードで鈴木さんのヴォーカルがはいって、ドラムも叩きまくって、テルミンのスペーシーサウンドも響いて。これモロに“HAWK WIND”の世界ですね。その後、テルミンのミステリーサウンドからギターソロへ。めっちゃかっくいいっす。
M8. あなたの知らない世界
 ギターのミドルテンポのパワフルリフからドコドコドラムがはいって、アップテンポになって和嶋さんのヴォーカル、鈴木さんのコーラスが。その後“阿波踊り”風のハイテンポノリノリモードになって、パワフルなブレイクからテクニカルなギターソロへ。
M9. 地獄小僧
 ギターのリズミカルリフからアップテンポのノリノリモードでノブさんのパワフルなヴォーカルが。サビでは和嶋さんと鈴木さんが合いの手コーラスをいれて。そしてノブさんの♪これでもか!って叫びからうねるベースにのってギターのテクニカルなソロが。ライブでめっちゃ盛り上がることでしょう。
M10. 地獄の申し子
 ベースのアップテンポリフからギターがのびやかに、そして鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、和嶋さんとノブさんのコーラスも加わって、サビでは和嶋さんとの掛け合いも。その後ギターのテクニカルなワウを効かせたソロも。
M11. 月のアペニン山
 ピアノのようにも聴こえるギターのアルペジオリフから和嶋さんのヴォーカルがしっとりと。木魚風のパーカッションやウインドベルも響いて。その後フレットレス風のベースサウンドがしっとりとのびやかに響き、ボンゴ風のリズムからアコギ風のリフが。ラストは一転ヘヴィなダイナミックリフでFin。これまでにない感じですね。
M12. 暗夜行路
 ギターのヘヴィダークリフかミドルテンポではじまって、鈴木さんのゆったりと力強いヴォーカルがはいって、サビでは和嶋さんと掛け合いも。中盤ではギターのテクニカルなソロが。
M13. 無情のスキャット
 ギターのアップテンポの哀愁リフからダイナミックリフがはいって、アップテンポのリズムリフにのって和嶋さんの力強いヴォーカルが。サビでは力強いスキャットで。中盤ではギターのテクニカルなソロが。終盤ではヘヴィダークリフから和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって、そしてテクニカルな弾きまくりギターソリへ。この曲はアルバムに先行してMVが公開されましたが、何度も見聞きするうちにハマってしまいました。
M14.地獄の御馳走 (CDのみ収録)
 アップテンポのパワフルなドラムからドライブ感たっぷりのノリノリモードではじまって、鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、和嶋さんが加わって掛け合いを。サビでは鈴木さんのパワフルなヴォーカルと、威勢のいい掛け声が。これもライブで盛り上がりますね。中盤ではミドルテンポのボレロ風のスネアのリズム(いわゆる水戸黄門風)にのってテルミンサウンドが響き、再びアップテンポノリノリモードになって、鈴木さんのパワフルヴォーカルがはいって、ラストは和嶋さんの弾きまくりギターソロが。
 前作と同じ路線だったらもうレビューすることもないかと思っていましたが、これは書かずにはおれません。初期のエッセンスや、最近の傾向や、そして新たな試みの感じもあって、なによりもヘヴィダークたっぷりのこれぞ“人間椅子”って感じがめっちゃ嬉しいっす。
6/26から1カ月に及ぶレコ発全国ツアーがスタートしますが、自分は当初ライブに行く予定はなかったんですけど、どこかでツアーファイナルの豊洲の売れ行きがイマイチみたいな記事を目にして急遽チケット購入しました。ニューアルバムの曲でも盛り上がる予感たっぷりなので、めっちゃ楽しみっす!

人間椅子 20th 異次元への咆哮

2017-12-03 07:48:21 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 2013年のOZZ FEST JAPAN出演で一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。2015年1月にはなんと渋谷公会堂をsoldout!で、そのライブ映像がBSで放映され、DVD/BRで発売。さらに<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバム「地獄のアロハ」も発表。そしてなんと11月に再び開催されたOZZ FEST JAPAN 2015に2回連続で出演!もちろん今回も大好評!さらに2016年2月にスタジオアルバム通算19枚目の「怪談 そして死とエロス」を発表されます。
 そして2017年10月にスタジオアルバム通算20枚目となる「異次元への咆哮」が発表されました。“ムー”を愛読されている和嶋さん。このアルバムは“異次元”をコンセプトに創作されたようで。詳しいことは様々な音楽情報に記載されていることでしょう。ジャケットは鈴木さんの発案で“ねぷた”に。やっと実現したって感じですね。そうそう!超久々に某B!誌にレビューされたのにはビックリしました。で、ネットでニューアルバムの感想を見ると、いつも以上に賛否両論にようで。さて、聴いてみますか。
 アルバム1曲目は「虚無の声」。ギターのミステリアスなリフからはじまって、和嶋さんがのびやかに爽やかに歌って。そして一転ヘヴィでダイナミックな嵐のように激しいリフがはいって、ミドルテンポのリズミカルなヘヴィリフにのって和嶋さんがのびやかに歌い、裏で“色即是空~”ってコーラスが。サビでは力強くのびやかに。中盤ではコーラスとブレイクリフが交互に、そしてテクニカルなギターソロへ。終盤では再びヴァースからサビへ。
 2曲目は「風神」。パワフルなギターリフからノリノリシャッフルモードではじまって、鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、サビではミドルテンポで不気味に。中盤ではギターがゆったりとミステリアスに奏で、鈴木さんがのびやかにメロウに歌って。そしてギターのエモーショナルかつテクニカルなソロへ。Iommi氏風のタメが効いてますね。終盤では鈴木さんの笑い声からノリノリシャッフルモードでヴァース、サビへ。イントロのリフは“見知らぬ世界”風ですね。
 3曲目は「超自然現象」。ギターのミステリアスリフからはじまって、アップテンポのスラッシュモードでヘヴィリフから和嶋さんのパワフルでのびやかなヴォーカルがはいって。中盤ではテルミンのサイレン風の音が響き、ギターリフから“オゥオー~!”って。そしてギターのテクニカルなソロ、続いてテルミンがうねって。曲自体はかっこいいんですけど、歌詞がキャッチー過ぎるような?
 4曲目は「月夜の鬼踊り」。ダイナミックな激しいリフからはじまって、リズミカルなヘヴィリフにのってヨコノリシャッフルモードで鈴木さんのめっちゃパワフルでダーティなヴォーカルが。超かっくいいっす!中盤ではベースのうねるリフからアップテンポのシャッフルモードでギターのリズミカルなリフがはいって、パワフルなブレイクとテクニカルなギターソロが交互に。終盤ではミドルテンポのヨコノリシャッフルに戻って鈴木さんが力強く歌い、ラストはギターのエモーショナルなソロが。自分的にはこのアルバムのハイライトですね。これぞ人間椅子って感じっす。
 5曲目は「もののけフィーバー」。ギターがのびやかにミステリアスに奏で、徐々にテンポアップしていって、アップテンポでリズミカルなリフにのって和嶋さんのヴォーカルがはいって。途中まるでブラスのようなハーモニカのリフがはいってややファンクな感じに。中盤ではギターのエフェクトを掛けたサウンドのテクニカルなソロが。この曲もキャッチー過ぎるような。
 6曲目は「宇宙のシンフォニー」。ダイナミックで激しいリフからうねりまくるギターにのって鈴木さんのエコーのかかったヴォーカルがのびやかに。“宇宙”シリーズのスペーシーサウンド、気持ちいいっすね。中盤では鈴木さんのエコーのかかったヴォーカルが浮遊感たっぷりに響き、そこから和嶋さんのスライドギターソロ、テルミンソロが。終盤ではベースのリズミカルリフから鈴木さんののびやかなヴォーカルが。
 7曲目は「太陽がいっぱい」。ギターのリズミカルなリフからアップテンポのノリノリドライブモードではじまって、和嶋さんののびやかなヴォーカルがはいって。“赤と黒”路線のストレートHRですね。中盤ではRitchie氏風のテクニカルなギターソロが。ノブさんのヴォーカルでも聴いてみたいっすね。
 8曲目は「痴人のモノローグ」。ミドルテンポのブルージーなギターリフからはじまって、鈴木さんののびやかなヴォーカルとコーラスが交互に。中盤ではギターのエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。これは聴くほどに味わいが広がるような感じでしょうか。
 9曲目は「悪魔祈祷書」。マンドリン風のアコースティックサウンドのリフからはじまって、一転ヘヴィギターのダークリフがミドルテンポでながれ、和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって。中盤ではミドルテンポのシャッフルモードで和嶋さんのヴォーカルとコーラスがのびやかに。その後、ギターのエモーショナルなソロが。Iommi氏風のタメもキメて。終盤ではヴァース・サビからヘヴィダークリフがゆったりとながれ、再びギターのエモーショナルなソロが。この曲は鈴木さんのヴォーカルでも聴いてみたいですね。
 10曲目は「悪夢の添乗員」。“Black Night”風のイントロリフからシャッフルヨコノリモードでノブさんのリズミカルなヴォーカルがはいって。サビは思わず“Long live Rock’n’Roll~!”って歌いたくなるくらいの良く似たリフで。中盤ではギターのリズミカルなソロが。さらにリズミカルなリフからコーラスを重ねたQueen風サウンドに。終盤は再びシャッフルヨコノリで楽しく。
 11曲目は「地獄のヘビーライダー」。虹の“Death Alley Driver”のようなギターでのアクセルをフかすエンジン音風サウンドからハイテンポのスラッシュモードで鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、♪ローリン、ローリンってコーラスも。サビでは♪ぶっとばせ!って。超かっくいいっす!中盤ではギターのスクラッチからテクニカルなギターソロが。終盤ではヴァース・サビで疾走して、ラストはギターのアームアップかな?
 12曲目は「異端者の悲しみ」。ダイナミックなヘヴィギターのダークリフからはじまって、ミドルテンポのシャッフルモードで和嶋さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビではのびやかに力強く歌い上げて。中盤ではギターのテクニカルなソロが。それがメロウにドラマティックになって、音を重ねたQueen風サウンドになって盛り上がって。終盤ではベースの地響きのようなリフから和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、ラストはコーラスも加わって。
 う~ん・・・私的には微妙なアルバムですね。キャッチー過ぎるような曲もあり、聴きこめば味が出てくるような、複雑な曲展開もあまりないような。まあでも「月夜の鬼踊り」だけでも私的にはこのアルバムを買った価値はありますね。もちろん他にも気に入った曲はありますが。せっかく大々的に宣伝されているのに“最高傑作”と書けないのがなんとも・・・。

人間椅子 19th 怪談 そして死とエロス

2016-02-16 22:01:54 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 2013年のOZZ FEST JAPAN出演で一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。2015年1月にはなんと渋谷公会堂をsoldout!で、そのライブ映像がBSで放映され、DVD/BRで発売。さらに<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバム「地獄のアロハ」も発表。そしてなんと11月に再び開催されたOZZ FEST JAPAN 2015に2回連続で出演!もちろん今回も大好評!さらに2016年2月にニューアルバムを発表とのことで、めっちゃ楽しみにしていました。
 スタジオアルバム通算19枚目となるニューアルバム「怪談 そして死とエロス」。なんとも意味深なタイトル。山奥の廃村で撮影されたとのなんとも不気味なメンバー写真のジャケットで、めっちゃ期待しちゃいます。
 アルバム1曲目は「恐怖の大王」。ダイナミックダークリフからパワフルにはじまって、ハイハットのアップテンポのリズムにのってミドルテンポのヘヴィリフがながれ、和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、スリリングに展開し、和嶋さんがのびやかに歌い、サビではダイナミックに。中盤ではミドルテンポのヘヴィダークリフにのって和嶋さんか伸びやかにスキャットを。そこからアップテンポの躍動感たっぷりのドライブモードになってギターのテクニカルなソロが。時折Ritchie様風のフィルも織り交ぜて。終盤ではアップテンポのノリノリモードで和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがながれ、ラストはダイナミックなリフからスラッシュドコドコモードで疾走。なんとなく“なまはげ”と“地獄のアロハ”を足したような感もありますけど、かっくいいっす。
 2曲目は「芳一受難」。ミドルテンポのヘヴィダークリフからゆったりと不気味にはじまるも、アップテンポのドライブモードになって、鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、和嶋さんのコーラスのハモりもはいって、サビでもノリノリで“こっちへ来い!”って。中盤ではミドルテンポになって“般若心経”が不気味にながれて。そういえば曲に“お経”が入るって、ありそうでなかったような?その後、三味線風のテクニカルなギターソロが。終盤ではアップテンポのドライブモードでリズミカルなヴォーカルがはいって、再びミドルテンポで“般若心経”がながれ、ラストはツーバスドコドコでノリノリモードで。
 3曲目は「菊花の数え歌」。ヘヴィギターのリズミカルリフからアップテンポのノリノリモードでギターとベースのユニゾンリフがながれ、和嶋さんの和歌風のヴォーカルがはいって。その後、阿波踊り風リズムでノリノリでギターのテクニカルなソロが。終盤ではユニゾンリフから和歌風ヴォーカルがはいって、大正琴の音色が綺麗にながれ、ラストはブレイクからダイナミックなリフがはいって、三味線風リフが。
 4曲目は「狼の黄昏」。ミドルテンポのシャッフルモードのギターリフからアップテンポのノリノリモードになって、16ビート風リズムで鈴木さんのヴォーカルがのびやかにながれ、♪WohWohWooh~!って。OZZY様の“月に吠える”のオマージュかな?中盤ではブレイクから♪Wooh!って掛け声からギターのテクニカルなソロが。終盤ではヴァースに戻って、サビはハイキーでのびやかに歌い、雄叫び一発!ライブめっちゃ盛り上がりそうです。
 5曲目は「眠り男」。ギターのアルペジオリフがミステリアスにながれ、ドラの音が響き、ギターのリズミカルなリフからダイナミックなリフがスリリングに。そしてアップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリモードになって、和嶋さんのヴォーカルがのびやかにミステリアスにながれ、ミドルテンポになってのびやかに、アップテンポに戻ってパワフルに。中盤では一旦止まってからリズミカルなリフとパワフルなドラムがはいって、そこからスライドギターソロが。終盤では再びミステリアスなアルペリフから和嶋さんののびやかなヴォーカルがはいって、そこから盛り上がっていって、ダイナミックなリフと叩きまくりドラムがはいってパワフルに。ラストはアップテンポのノリノリモードでブレイクをキメて。
 6曲目は「黄泉がえりの街」。アップテンポのリズミカルなリフからはじまるも、ミドルテンポになって鈴木さんのダーティでのびやかなヴォーカルがはいって、コーラスも加わって盛り上がり、ダイナミックなブレイクリフから鈴木さんがパワフルに歌って。そしてスリリングなブレイクリフから鈴木さんがのびやかに不気味に歌って。中盤ではアップテンポのシャッフルのノリノリモードになって弾きまくりのギターソロが。終盤ではブレイクからアップテンポのリズミカルなリフから鈴木さんがのびやかに歌って、ラストはミドルテンポのヘヴィダークリフがミズテリアスにながれ、ドラムが叩きまくって。
 7曲目は「雪女」。ヘヴィダークリフからミドルテンポではじまって、和嶋さんがハイキーでのびやかにミステリアスに歌い、ブレイクからリズミカルにのびやかに歌って。その後ギターのミステリアスなアルペジオリフから和嶋さんがゆったりとのびやかに歌って。中盤ではスリリングなブレイクからアップテンポのノリノリモードになってギターのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポで和嶋さんがハイキーでのびやかに歌って。ラストはブレイクからパワフルに。
 8曲目は「三途の川」。ミドルテンポのゆったりとしたリフからはじまって、グルーヴィなリズムにのって鈴木さんがのびやかに歌い、サビではコーラスもはいって盛り上がって。中盤ではエモーショナルなギターソロが。その後ヴァースに戻って鈴木さんがのびやかに歌って。終盤ではアップテンポのドライブモードになってリズミカルリフから鈴木さんがのびやかに歌って。
 9曲目は「泥の雨」。ダイナミックリフからミドルテンポで和嶋さんがのびやかに哀しげに歌い、サビでものびやかに歌い、ドラムが叩きまくって盛り上がって。中盤ではギターのミステリアスなリフからのびやかなコーラスがはいって、そこからエモーショナルなギターソロが。終盤ではダイナミックリフから和嶋さんがのびやかに歌い、叩きまくりドラムとともに盛り上がって、ラストはダイナミックリフが豪雨のように激しく。
 10曲目は「超能力があったなら」。唯一のノブさんヴォーカル曲。ダイナミックリフからアップテンポのパワフルなズンズンリフが。てっきり鈴木さんヴォーカル曲かと思ったくらい。で、ノブさんの力強いのびやかなヴォーカルがはいって、サビはミドルテンポでパワフルに、そして♪イエーイ!ってキメて。中盤ではミドルテンポでギターのワウソロが。スイッチングもキメて。その後パワフルなズンズンリフからノブさんの力強いヴォーカルがはいって、シャウトもキメて。ラストはリズミカルリフにのって♪ヘイ!ヘイ!って。これライブめっちゃ盛り上がるでしょうね。光景が目に浮かびます。
 11曲目は「地獄の球宴」。久々の野球曲。ギターのリズミカルリフノリノリモードで鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、和嶋さんのヴォーカルもはいって掛け合いを。そしてダイナミックリフから鈴木さんが唸る雄叫びを。中盤ではテクニカルなギターソロが。時折Iommi氏風のタメを織り交ぜて。終盤ではヴァースに戻ってリズミカルなヴォーカルから掛け合いも。ラストはダイナミックリフがスリリングに。
 12曲目は「マダム・エドワルダ」。ベースのヘヴィリフからギターのハイキーのヒステリックなリフがはいって、ミドルテンポのギターとベースのユニゾンのヘヴィリフがゆったりとながれ、和嶋さんが哀愁たっぷりにのびやかに歌い、そしてリズミカルに。中盤ではミドルテンポのリフから和嶋さんがのびやかに歌い、ダイナミックなブレイクからギターのリズミカルなアルペジオリフにのって和嶋さんがのびやかにメロウに歌い、そこからギターのエモーショナルなソロが。どことなくロシアとか旧ソビエト系の香りがするような、暗く美しい感じですね。終盤ではリズミカルなリフから和嶋さんがのびやかに、リズミカルに歌い、ダイナミックなブレイクからギターリフにのって和嶋さんがのびやかにスキャットを。そして再びエモーショナルなギターソロを。これまでにないようなタイプの曲かも。素晴らしいです。
 全12曲、まだ1回しか聴いていないのでピンとこない曲もありますが、思わず口ずさむ曲やメロディやリフも多く、1回聴いただけで「これは素晴らしい!」と唸ってしまう曲や、ノリノリになってしまうライブが待ち遠しい曲もアリアリで、さらに新境地ともいえる作品もある、聴き応えのある素敵なアルバムですね。特に鈴木さんが僧侶姿になってずいぶん経つと思いますが、意外に“お経ロック”はこれまでなかったかも。そして“マダム・エドワルダ”の思わず聴き入ってしまう深い趣は感動っす。もっとも鈴木さんの引きずるような気味悪い歌の、人間椅子の真骨頂ともいえるドゥーミー曲がないのは残念ですが。
 2/19大阪からはじまり、3/19の東京ファイナルまでの1カ月のレコ発全国ツアー、各地で盛り上がることでしょう。ライブ待ち遠しいっす!


筋肉少女帯人間椅子  地獄のアロハ

2015-05-17 10:51:05 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 2013年のOZZ FEST JAPAN出演で一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。今年2015年1月の東名阪ツアーファイナルの東京ではなんと渋谷公会堂をsoldoutに!さらにそのライブの一部が先ごろBSで放映され、さらに7月にはDVD/BRで発売も予定されていて。そしてもうひとつ。ずっと以前から親交のある<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバムが発表されるとのことで、しかも全3曲で、1曲はコラボ曲で、2曲は<筋肉少女帯>が<人間椅子>の曲を、<人間椅子>が<筋肉少女帯>の曲をカヴァーするとのことで、いったいどんな曲をやってくれるのかめっちゃ楽しみにしていました。
 そして早くもYoutubeでコラボ曲「地獄のアロハ」のMVが公開されて。最初に聴いたときは、なんかパッとしないなぁ~なんて思ったんですけど、気が付けばほぼ毎日Youtubeを見てました。曲がどんどん展開していくこともあり、いろいろな魅力や聴きどころがあって、すっかりハマっています。ハワイアン風のオーケンさんのヴォーカルからゆったりと心地よくはじまって、そこからダイナミックなリフが衝撃的にはいって、アップテンポのノリノリモードで、まずは和嶋さんが歌い、続いて研ちゃんが迫力たっぷりにかっこよく、そしてオーケンさんもパワフルに歌い、全員コーラスが。その後パワフルなシャッフルモードになって全員で力強くコーラスを。中盤では和嶋さんのテクニカルなギターソロ、続いて橘高さんの早弾きテクニカルギターソロが。終盤では豪快にドラが打ち鳴らされ、再びミドルテンポで力強い全員コーラス。ラストは一旦アップテンポ疾走モードになってパワフルコーラスとともに豪快に駆け抜けて。この曲の私的ハイライトは研ちゃんのヴォーカルパートです。ドスの効いた声で“男”の生き様を見ろ!みたいな迫力たっぷりの歌いっぷりに惚れました。アルバムが発売される頃にはもうすでにYoutubeでヘビロテ状態です。
 5月にこのアルバムBOXが手に入ってから聴いたのが、まずは2曲目の<筋肉少女帯>による「ダイナマイト」。この選曲は意外でしたね。短いスラッシュ疾走曲とは。オーケンさんのシャウトからテクニカルギターリフとパワフル疾走リズムにのってオーケンさんの迫力のシャウティングヴォーカルが。間奏ではテクニカルな弾きまくりギターソロと、美しくもテクニカルなピアノソロが。後半も疾走シャウトで迫力たっぷりに駆け抜けて、ラストは弾きまくり叩きまくりで盛大に。自分は<筋肉少女帯>はあまり聴かないのですが、これほどピアノがフィーチャーされているとは思いませんでした。
 3曲目は<人間椅子>による「少年、グリグリメガネを拾う」。これは自分はオリジナルを聴いたことがないんですけど、人間椅子の曲としても全く違和感ないですね。ちょとPOPかなってくらいで人間椅子曲として楽しめますね。アップテンポの明るく楽しいリズミカルなヘヴィリフからノリノリではじまって、和嶋さんのパワフルなヴォーカルとコーラスがはいって、続いて研ちゃんのパワフルでリズミカルなヴォーカルが。そしてノブさんと思われるシャウトが。間奏ではテクニカルな弾きまくりギターソロがタップリと。全編ドラムも叩きまくりでノリノリで盛り上げて。これ、ライブでめっちゃ盛り上がることでしょう。
 4曲目は「地獄のアロハ Heavenly Version」。Heavenlyヴァージョンってなんだろう?って聴いてみると、最初の歌まえにスチールギターのハワイアンなイントロがちょこっとあって、中盤の間奏がちょっと長くて、ラストにちょこっとスチールギターのアウトロがあって。そして一番のメインはギターソロ前に美しくテクニカルかつアグレッシブなピアノソロがあることでしょうか。
 このあと4曲はこれまでの4曲のカラオケヴァージョンです。そしてもう1枚のDVDは2012年5月に赤坂BLIZで行われた<筋肉少女帯>と<人間椅子>の対バンライブのなかでの<人間筋肉少女椅子帯>としての両バンド合体のライブ映像です。「君は千手観音」「僕の宗教へようこそ」「りんごの泪」「釈迦」の4曲が収録されています。元々公開用に録画された映像ではなく、モニター用の定点カメラでの全体映像とステージサイドからの映像とステージ下からのiPadのような映像のみですが、超盛り上がりのアツいライブが実感できますね。自分はこの時のライブは観に行けなかったもので、こうして公開してもらえてめっちゃ嬉しいっす。なんかノブさんの1タム1バスが懐かしいような。長谷川さんとのツインドラムもかっくいいし。
 そしてこの特典BOXにはヒストリーブックとコラボTシャツが。ヒストリーブックには内田さんがインタビューアになっての、全メンバーとのインタビュー記事が。これ読みごたえありますね。
 この後、この映像同様に6月に<筋肉少女帯>と<人間椅子>の対バンライブが行われ、そして7月には<人間椅子>のDVD/BR発売全国ツアーが予定されていますね。対バンの方は自分は観に行けないのですが、めっちゃ盛り上がることでしょう。この後の活躍もめっちゃ楽しみです。

上坂すみれさん  冥界通信~慕情編~

2014-12-25 22:13:41 | 人間椅子
 先ごろ(2014年12月)、25周年記念2枚組ベストアルバム「現世は夢」と、「人間失格」以来となるベンドスコアを発表されましたが、さらに興味を引くニュースが。声優・タレント・歌手として活躍されている<上坂すみれさん>に和嶋さんが1曲楽曲提供をされ、しかも演奏も人間椅子が担当されたとのことで。3種類くらいで発表されたアルバム「閻魔大王に聞いてごらん」のなかの1曲「冥界通信~慕情編~」です。上坂さんと人間椅子のつながりとかは全くわかりませんが、上坂さんがメタル系もお好きなそうで、さらには出身大学が鈴木さんと同じで、専攻も同じなのだそうで。
 自分が購入したCDは6曲入りですが、前半3曲が歌入りで、後半3曲は前半3曲の歌なしバージョンです。1曲目と3曲目は典型的なアニソンタイプの曲で、2曲目がこの「冥界通信~慕情編~」です。あきらかに異彩を放っています。間違いなく人間椅子曲です。
 大正琴の音色が響き、ミドルテンポのヘヴィダークリフがはいって、和歌風の情緒のあるすみれさんのヴォーカルがはいって。そして一転アップテンポの明るく爽やかなノリノリのアニソン風になって軽快に。中盤ではミドルテンポでゆったりとメロウな感じになり、そこから和嶋さんのメロディアスでドラマティックなギターソロが。終盤ではアップテンポの軽快ノリノリモードになって、ラストは和風にしっとりとFin。
 これ、めっちゃ気に入りました。和嶋さんヴォーカルでもイケそうな感じ。サビの部分がやや人間椅子のイメージと離れているかもしれませんが、和の情緒たっぷりのヘヴィリフ、超かっくいいっす。人間椅子のライブでもアンコールとかでぜひともやってほしいっす。

人間椅子  現世は夢 ~25周年記念ベストアルバム~

2014-12-04 21:52:46 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 1989年にプレデビューアルバムを、1990年に正式デビューアルバム「人間失格」を発表。その後14枚のアルバムを発表し、2009年にはデビュー20周年を記念したCD2枚組のベストアルバム「人間椅子傑作選」を発表。この年の11月には15thアルバム「未来浪漫派」を発表し、2010年にはDVD付ライブアルバム「疾風怒濤~人間椅子ライブ!ライブ!!」が発表されます。そして2011年8月にアルバム「此岸礼讃/しがんらいさん」が発表され、2013年5月には世界各地で開催されているビッグイベント<OZZ FEST>が初めて日本で開催され、人間椅子が出演!超盛り上がりで、人気大爆発!8月にアルバム「萬燈籠/まんどろ」を発表。9月からの全国ツアーではSoldout続出で東京2daysもSoldoutに。さらに2014年1月に追加の東名阪ツアーが行われ、東京は念願のO-EASTに進出し、キャパ1300がなんとSoldoutに。しかもこれから、ニューアルバムの制作に取り掛かり、夏には発売とのことで。そんなに早いペースで大丈夫なのかとクオリティー的な心配が。そんな折に6/25にニューアルバム「無頼豊穣」が発表され、8月から始まった全国ツアーも大盛況で、東京では恵比寿LIQIDROOMキャパ900がSoldout!そしてこのライブの時に、来年1月に25周年企画の一環でレコ発追加東名阪ツアーを敢行し、東京会場はなんとキャパ2000渋谷公会堂とのことで超ビックリ!さらには今年12月に25周年記念の2枚組ベストアルバムを発表するとのことで、これにはビックリと困惑。5年前に2枚組ベストを発表していて、また2枚組のベストとはどうなのかな?と。まあOZZ FESTからの新たなファン層をターゲットにしたものなのか、また、音楽業界不況のなかでせっかく売れているんだから、売れるときに売っちまえという、レコード会社の考えなのか。でもこれまで不遇時代を過ごしていたメンバーの方々には稼げるときに稼いで、これからの活動資金にしてほしいという面もありますから、お布施のつもりで買うかなと。で、選曲は前回のベストとはあまりカブらないといいなぁ~と思ったら、1枚目はだいぶカブってるし。ライブでよく演奏されるなじみのある曲を選んだのでしょうね。それでも新曲が4曲入るとのことで、まあ良しと。で、今回通常盤と初回特典盤があるとのことで、特典に期待していたんですよね。またDVDとか付けてくれるのかなぁ~なんて。ところがその特典がなんと“手ぬぐい”って・・・がっかり。せめてデビュー当時のライブ音源とか付けてくれたら嬉しかったんですけど・・・お布施と思ってあきらめますか。
 「現世は夢 ~25周年記念ベストアルバム~」。万華鏡のような美しいジャケット、特典の手ぬぐい、さらに某CD店だけのおまけのブックカバーとサイン会参加券です。で、全曲リマスターとのお話ですが、今回は新曲のみ詳細紹介させていただこうかと。
Disk-01
1曲目「針の山」。
2曲目「りんごの泪」。
3曲目「天国に結ぶ恋」。
4曲目「賽の河原」。
5曲目「人面瘡」。
6曲目「ダイナマイト」。
7曲目「地獄」。
8曲目「黒猫」。
9曲目「幽霊列車」。
10曲目「地獄風景」。
11曲目「死神の饗宴」。
12曲目「相剋の家」。
13曲目「品川心中」。
14曲目「陰獣」。(インディーズ盤より)
15曲目「神経症I LOVE YOU」。(インディーズ盤より)
Disk-02
1曲目「どっとはらい」。
2曲目「冥土喫茶」。
3曲目「深淵」。
4曲目「今昔聖」。
5曲目「蜘蛛の糸」。
6曲目「ねぷたのもんどりこ」。
7曲目「新調きゅらきゅきゅ節」。
8曲目「地獄の料理人」。
9曲目「なまはげ」。
 ここから4曲が新曲です。
10曲目「地獄への招待状」。アップテンポのパワフルでヘヴィでドライブ感たっぷりのリフにのって、鈴木さんの力強いヴォーカルがのびやかに。間奏ではタッピングも交えたテクニカルなギターソロが。ガンガン突き進むかっくいい曲。Motorheadを意識した曲だそうで、まさにそんな感じですね。3分弱の短い曲です。
11曲目「悪徳の栄え」。ミドルテンポの揺れるミステリアスなリフからはじまって、パワフルなドラムからギターのヘヴィダークリフがはいって、和嶋さんのダーティ気味でブルージーなヴォーカルが。そこから爽やかなコーラスやリズミカルな感じになって、雄大なコーラスがゆったりと。中盤ではアップテンポになって、リズミカルなギターリフとヴォーカルが。そしてミドルテンポのヘヴィダークリフからエモーショナルなギターソロが。それがブレイクを挟んで弾きまくりソロに。終盤では雄大なコーラスからミドルテンポのシャッフルモードになって、リズミカルなリフにのってコーラスがのびやかに。ラストはヘヴィリフからゆったりとゆっくりと。曲調によるヴォーカルの変化が面白いですね。
12曲目「悲しき図書館員」。ダイナミックなリフと叩きまくりドラムから激しくスリリングにはじまって、アップテンポのノリノリモードでヘヴィで明るく楽しいリフにのって鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、途中から和嶋さんのヴォーカルもはいって掛け合いを。ライブで超楽しそうな曲ですね。間奏では弾きまくりのギターソロが。途中には和風なリフも。終盤では鈴木さんと和嶋さんがハモって歌って、掛け合いから鈴木さんがパワフルに歌って。
13曲目「宇宙からの色」。ギターのトレブリーな高い音のミステリアスなリフがゆったりとはじまって、パワフルなドラムからアップテンポでギターのヘヴィリフと叩きまくりドラムが激しくダイナミックに。そしてノリノリモードでの和嶋さんのリズミカルなヴォーカルと、テンポダウンしたギターリフが交互にながれ、サビではコーラスもはいって。中盤ではギターのゆったりとしたミステリアスなリフからドラの音が響き、鈴木さんの不気味なヴォーカルがゆったりと。その後ノリノリのシャッフルモードになってギターのエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。終盤ではアップテンポのノリノリモードで和嶋さんがのびやかに歌って、コーラスものびやかに。そしてギターのヘヴィリフと叩きまくりドラムの激しいスリリングなリフから、和嶋さんがのびやかに力強く歌って。
 ベストアルバム用の追加新曲ながらも、聴き応えのある凝った曲で、5000円の価値とまでは言いませんが、自分的には大満足です。早くライブで聴いてみたいっす。すでに11/30のライブでは2曲演奏されたそうですから、来年1月のシブコーが楽しみです。

人間椅子  無頼豊穣

2014-07-06 16:49:15 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 1989年にプレデビューアルバムを、1990年に正式デビューアルバム「人間失格」を発表。その後14枚のアルバムを発表し、2009年にはデビュー20周年を記念したCD2枚組のベストアルバム「人間椅子傑作選」を発表。この年の11月には15thアルバム「未来浪漫派」を発表し、2010年にはDVD付ライブアルバム「疾風怒濤~人間椅子ライブ!ライブ!!」が発表されます。そして2011年8月にアルバム「此岸礼讃/しがんらいさん」が発表され、アルバムに伴った札幌から博多までのレコ発全国ツアーは大盛況でSoldout続出。さらにバンドが飛躍したのが、世界各地で開催されているビッグイベント<OZZ FEST>が2013年5月に日本で開催され、人間椅子が出演!大盛況超盛り上がりで、音楽雑誌からは無視されたものの、twitterやネットの音楽情報では絶賛され、8月に「萬燈籠/まんどろ」が発表。9月からの全国ツアーではSoldout続出で東京2daysもSoldoutに。さらに2014年1月に追加の東名阪ツアーが行われ、東京は念願のO-EASTに進出し、キャパ1300がなんとSoldoutに。超ビックリです。もっと驚くべきは、これから早くもニューアルバムの制作に取り掛かり、夏には発売とのことで。そんなに早いペースで大丈夫なのかと、クオリティー的な心配が。売れるときに売るというレコード会社主導の策なのか、和嶋さんの作曲意欲が旺盛なのかわかりませんが、嬉しい反面、心配な面も。そんな折に6/25に無事にニューアルバム「無頼豊穣」が発表されました。浮世絵タッチのメンバーのジャケット、前作以上に日本を意識したサウンドを想像させますね。タイトルは“ロックは自由。その気持ちを忘れなければ豊かになれる”という気持ちを込めたそうで。また、3月の対バンライブの際には“プログレ曲もある”との話でしたので、めっちゃ楽しみです。
 アルバム1曲目は「表微の帝国」。ダイナミックなブレイクリフからアップテンポのヘヴィダークリフがはいって、一旦止まってからミドルテンポのゆったりとしたベースリフにのって和嶋さんのゆったりとしたヴォーカルが。この絶妙な間は歌詞の通りにまさしく“だるまさんがころんだ”ですね。なんか懐かしいっす。そしてパワフルなリフからヴォーカルがリズミカルに歌って。このフレーズは♪竹や~竿竹~ですね。プログレと和の融合、かっくいいっす。中盤ではギターのリズミカルなリフからアップテンポになってドラムが叩きまくって、パワフルなブレイクから和嶋さんがのびやかに力強く歌って、そこからアヴァンギャルドな感じのギターソロが。ドラムも叩きまくって盛り上げて。終盤ではゆったりとしたベースリフから和嶋さんのヴォーカルがはいって、ダイナミックなブレイクからアップテンポになってリズミカルに。ネットではある方が“もろにキンクリ”って書かれてましたね。プログレしてます。
 2曲目は「なまはげ」。ミドルテンポの引きずるようなダークリフから不気味にはじまって、和嶋さんののびやかなヴォーカルが入って、歌い上げて。さらに鈴木さんののびやかなヴォーカルがはいって、サビではユニゾンで力強く歌って。中盤ではアップテンポになってギターのリズミカルなリフがノリノリで。その後ミドルテンポに戻って和嶋さんがのびやかに歌い、再びアップテンポになって、ギターの三味線風リフからそのままテクニカルなギターソロが。終盤ではユニゾンでのサビから引きずるダークリフと不気味なコーラスが。ラストは一転ハイスピードスラッシュモードになってツーバスドコドコ疾走して。典型的な人間椅子曲、めっちゃかっくいいっす。
 3曲目は「地獄の料理人」。ダイナミックなリフからアップテンポでドライブ感たっぷりのノリノリで鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、サビもノリノリで。ライブでめっちゃ楽しそう。間奏では弾きまくりのギターソロが。ラストはサビから♪ヘイ!ヘイ!って掛け声が。これもライブで超盛り上がり間違いなしですね。
 4曲目は「迷信」。アップテンポの激しいヘヴィリフと叩きまくりドラムからドライブ感たっぷりにノリノリでかっとんで、サビではパワフルに歌い上げて♪オーオオー!って。中盤では鈴木さんは♪こっちのお水はあぁ~まいぞぉ~って不気味に歌って。そこからエモーショナルなギターソロへ。トリルのハモり、かっくいいっす。ラストもパワフルに歌い上げてノリノリドコドコで盛り上がって。
 5曲目は「生まれ出づる魂」。ブンブンうねるベースリフからアップテンポのヘヴィリフがはいってドライブ感たっぷりにノリノリで鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビではHighway Star風にパンチの効いたヴォーカルが。中盤ではミドルテンポになって和嶋さんがパワフルに歌って、合いの手のコーラスがはいって、ギターリフと鈴木さんのヴォーカルの掛け合いが。そこからアグレッシブなギターソロが。めっちゃ攻撃的なゴリゴリパワーメタルで超かっくいいっす。終盤では終盤でもノリノリで鈴木さんのパワフルなヴォーカルが迫力たっぷりに。
 6曲目は「悉有仏性」。ミドルテンポのヘヴィリフからQueenのInnuendo風の哀愁リフがはいって、そこからまさしくQueen風のギターオーケストレーションリフが響き、和嶋さんののびやかなヴォーカルがはいって、時折シタール風の音色が響き、サビでは力強く歌い上げて。中盤ではエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後アルペ風リフからシタール風の音色が響き、幻想的なコーラスもはいって、そしてQueen 風のギター多重リフからシタールと木魚の音が響いて。ラストはダイナミックなリフからシタール風の音色が幻想的に響いて。
 7曲目は「宇宙船弥勒号」。ミドルテンポのヘヴィリフからはじまって、アップテンポのノリノリモードになってノブさんのパワフルなヴォーカルがはいって、明るく楽しく爽快感たっぷりに。間奏ではギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 8曲目は「リジイア」。哀愁ただようアコギリフからゆったりと美しくはじまって、それがミドルテンポのリズミカルなカッティングリフになって明るく爽やかにながれ、美しいハーモニクスサウンドを響かせてから和嶋さんのしっとりとメロウなヴォーカルがはいって、サビでは歌い上げて。そして綺麗なコーラスが幻想的に。終盤ではエレキギターもベースも加わってドラマティックに。これをもしライブでやるとしたらどうなるのか、ちょっと興味あります。
 9曲目は「ミス・アンドロイド」。ミドルテンポのヘヴィリフから鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビはユニゾンでコーラスを。中盤の間奏ではエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。ヴァースを挟んでの終盤ではズンズン響く力強いリフからスライドギターソロが。
 10曲目は「グスコーブドリ」。ミドルテンポのヘヴィリフからブレイクをキメて、ミドルテンポながらもドライブ感たっぷりに和嶋さんののびやかなヴォーカルがはいって、サビではコーラスも。間奏ではワウを効かせたテクニカルなギターソロが。
 11曲目は「がらんどうの地球」。ミドルテンポのヘヴィリフからダークにはじまって、ゆったりとしたシャッフルモードで鈴木さんのヴォーカルがはいって、サビではパワフルに歌って。その後、ギターがうねりまくり、シンバルロールからドラムが叩きまくって、鈴木さんがのびやかに歌って。そしてシャッフルモードのヘヴィギターリフから鈴木さんがリズミカルに歌って。終盤ではテクニカル弾きまくりギターソロが。ラストはギターリフと叩きまくりドラムフィルの掛け合いが。
 12曲目は「結婚狂想曲」。ダークアレンジの結婚行進曲風のリフからアップテンポのシャッフルモードでノリノリではじまって、和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって。そして結婚行進曲風のダークリフがはいって、グレゴリアン風のゆったりとした不気味なコーラスが。中盤では雄叫びからギターのブギー調のノリノリのソロが。その後、婚礼の合唱風のダークアレンジのリフがゆったりとながれ、ドラムが叩きまくり、ダークコーラスがはいって。終盤ではアップテンポのノリノリのシャッフルモードで和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって。ラストは「オーライ!」って掛け声からダークな結婚行進曲風リフからダークコーラスが。
 13曲目は「隷従の叫び」。リンの音が響き、木魚のリズムがはいって、ギターリフから哀しげなスキャットがながれ、ダイナミックなヘヴィダークリフから和嶋さんのしっとりとのびやかなヴォーカルがはいって、サビでは歌い上げ、魂の叫びを。聴いていて虐げられている人の気持ちが伝わってくるような、胸が締め付けられる想いです。中盤ではミドルテンポのヘヴィリフからパワフルなブレイクがはいって、そこからアップテンポになってリズミカルなリフにのって和嶋さんがのびやかに力強く歌って、そこからミドルテンポのダークモードに戻ってギターのエフェクトをかけたギターソロが。その後、一旦止まってから、リンと木魚の音が響き、ギターリフから和嶋さんのしっとりとのびやかなヴォーカルがはいって、サビでは歌い上げ、魂の叫びを。ラストはダークコーラスがゆったりとながれ、パワフルなブレイクからドラムが叩きまくって。
 全体にこれまでよりもギターの音がシャープにくっきりと聴こえるようになったように感じましたね。アルバムを最初聴いたときはイマひとつピンとこなかったんですけど、2回3回と聴くうちに聴くたびに新たな魅力の発見があってどんどん好きになっています。早いペースによるクオリティの心配など全く関係なかったですね。人間椅子真髄曲もあれば新たなアプローチの曲もあり、プログレ風味もあってとっても楽しめますね。今回アルバム発売時に数多くの取材を受けられ、ラジオやネット関連の番組でプロモーションもされているようなので、そちらでアルバムについて詳しく語られていると思いますが(相変わらずB!誌等の音楽雑誌には無視されているようですが)、また今度ライブで各曲の説明を聞いたら書き足そうと思っております。まだだいぶ先ですが、9月のレコ発全国ツアーが楽しみです。自分はその前に7/12の対バンかな。
 そうそう、このアルバムの初回限定版には今年1月にO-EASTで行われたSoldoutライブから12曲が収録されたDVDが付いています。あの時の興奮が蘇ります。なかでも「踊る一寸法師」が収録されているのが嬉しいっす。これを機に再発されると嬉しいんですけど。

和嶋慎治さん ギター三昧境

2013-11-20 21:57:17 | 人間椅子
 <人間椅子>のギター&ヴォーカルの<和嶋慎治さん>。先日2013年11月のFC限定ライブのときにMCで11月号のギターマガジン誌になんと和嶋さんのギター奏法の特集が掲載されて、しかも付録のCDに音源も提供されている、と発表されて超ビックリ!「これ以上ない光栄」って和嶋さん。ただ雑誌付録のCDでは人間椅子の曲をそのままでは著作権の問題で使えないので「ちょっと音を変えて音源を作った」そうで。でその奏法のタイトルは、和嶋さんは“ギター三昧鏡”にしたかったそうですが、雑誌側からNGがでて、結局「“おどろおどろハードロックギター”になった」って、大爆笑でした。
で、後日発売されたギターマガジンを購入しました。付録CDには全25track収録されていて、そのうちのTrack6~Track16が和嶋さんのリフ音源です。ほとんどが40秒くらいですが、一部2分近い音源もあります。今回は和嶋さんのTrackのみ紹介させていただこうかと。雑誌のほうには各Trackの和嶋さんの解説と楽譜&タブ譜が載っています。
 Track6は「地獄の子守歌」。これは“黒猫”のリフですね。6弦のみのリフのお手本です。
 Track7は「シャンバラ通信」。これは“見知らぬ世界”のリフですね。パワーコードとビブラートのリフのお手本です。
 Track8は「聖者ミラレバ」。これは“今昔聖”のリフですね。半音上を使ったリフのお手本です。
 Track9は「弁慶の飛び六方」。これは“桃Z”のサントラの“祈りの鼓動”に似た和風フレーズのお手本です。
 Track10は「アッシジのフランチェスコ」。これはミドルテンポの”十三世紀の花嫁“のヘヴィリフからモロにTony Iommi氏風の弾きまくりソロが1分半近く収録されています。
 Track11は「外道祭文」。これは“阿呆陀羅経”のリフで、後半は弾きまくりソロです。短いですけど。
 Track12は「散華でかっぽれ」。これは“桜爛漫”での三味線奏法のお手本です。
 Track13は「曽根崎心中」。これは“今昔聖”のソロで、これも三味線奏法のお手本です。指で弦をつまんでスライドさせるんですねぇ。
 Track14は「闇に囁くもの」。これは“時間からの影”のソロで、プログレ(King Crimson)を意識した奏法のお手本だそうで。
 Track15は「カルマの法則」。これは“愚者の楽園”のソロで、シャッフルモードのスライドギターソロのお手本です。
 Track16はオリジナル曲「ギター三昧境」。ダイナミックなリフから、マシンガンのような激しいスネア連打&リフが襲ってきて、そこからミドルテンポでヨコノリの“見知らぬ世界”風のヘヴィリフ、そして弾きまくりのソロが。その後、三味線リフからダイナミックなリフへ。
 なんだかあっというまに終わってしまうので物足りないですが、そこはまあ雑誌のオマケですから仕方ないっすね。でもでも和嶋さんや人間椅子が好きなギタリストさん達にとっては、これはもう必見でしょうね。今は人間椅子の楽曲の譜面集などないでしょうから、耳コピした曲の確認や、ビギナーギタリストのタブ譜での練習などに最適かと。もちろんギタリストでなくとも人間椅子ファンであれば貴重音源は必聴ですね。
 それにしてもギターマガジンさん、和嶋さんの名前を間違えないでいただきたい。表紙の名前が“慎司”になってるし。本文はちゃんと“慎治”なってるのに。もっともこのblogでもしょっちゅう名前を間違えている私は人のこと言えませんね。失礼しました。