ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

A.P.J. 流線型のもつれ 

2017-10-29 09:06:22 | 難波弘之さん
 <Acoustic Progressive Jazz>、略して<A.P.J.>。日本を代表するキーボード奏者<難波弘之さん>、ベーシスト<水野正敏さん>、ドラマー<池長一美さん>の凄腕お3方によるアコースティックユニットです。2000年11月に1stアルバム「A.P.J.」が発表され、2002年11月に2ndアルバム「Labyrinthos」を、2006年4月に3rdアルバム「e」を発表されます。その後しばらく間があきましたが2014年に今回紹介させていただく4thアルバム「流線型のもつれ/The Tangle of Streamlined」が発表されました。
 アルバム1曲目は「With Zeal」。ピアノのアップテンポの軽快でリズミカルなリフから爽やかにはじまって、さらにサンバのようなリズムで明るく楽しく。その後、静かになってベースのテクニカルなソロ。続いてピアノのリズミカルリフにのってドラムの叩きまくりソロが。ラストは軽快なリフからブレイクをキメて。
 2曲目は「From A Film」。ベースのパワフルなリフからピアノがゆったりと奏で、そこからリズミカルになって明るく爽やかに。その後ピアノのリズミカルなソロへ。中盤では静かになってリズミカルリフにのってドラムの叩きまくりソロへ。終盤ではピアノとベースのユニゾンでのリズミカルなリフが。
 3曲目は「Rainy Sunshine」。ピアノのアップテンポのパワフルなリフからリズミカルに明るく楽しく。その後ベースのテクニカルなソロ、ピアノのリズミカルなソロ、そしてパワフルなリフにのってドラムの叩きまくりソロが。終盤ではリズミカルに軽快に。
 4曲目は「対称性の破れ」。ベースのアップテンポのリズミカルなリフからはじまってピアノが加わってユニゾンで明るく楽しく元気よく。その後ピアノとベースのリズミカルなソロ、ドラムの叩きまくりソロが。終盤では再び明るく楽しく元気に。
 5曲目は「The Snow Sing Song」。ピアノがしっとりと奏で、そしてリズミカルになって、ベースがのびやかに。その後アップテンポでパワフルにリズミカルになって、ピアノとベースのリズミカルなソロが。終盤ではミドルテンポになって、ピアノとベースがしっとりと奏でるも、再びアップテンポになってパワフルにリズミカルに。
 6曲目は「Walking on Hot Tarmac」。まずはドラムソロ。そしピアノがベースとともにゆったりと力強くブルージーに奏でて。その後ベースのテクニカルなソロ、ピアノのエモーショナルなソロが。中盤ではパワフルにリズミカルになって盛り上がって。終盤ではしっとりとブルージーに。
 7曲目は「Portrait of 1980」。ピアノのリズミカルなリフからドラムが叩きまくり、軽快なリズミカルリフからそのままピアノとベースのテクニカルなソロへ。終盤ではリズミカルリフからドラムの叩きまくりソロが。ラストは盛大にからかからかFin。
 明るく楽しく爽やかな曲が多く、しかもテクニカルで、とっても素敵なサウンドのとっても聴き応えのある素敵なアルバムですね。それだけにやはり生で聴きたくなりますね。いつか機会があればまたライブ観に行きたいっす。

西山瞳さん NHORHM Ⅱ

2017-10-22 09:00:29 | ジャズ
 ピアニスト<西山瞳さん>率いる<NHORHM/New Heritage Of Real Heavy Metal>というユニット。“メタルをJAZZでカヴァー”という企画で、2015年に同タイトルの1stアルバムを発表され、それが大好評だったようで、2017年に今回紹介させていただく2ndアルバム「New Heritage Of Real Heavy Metal Ⅱ」を発表されました。今回も西山さんお気に入りのメタル系名曲たっぷりで、西山さんのオリジナル曲も1曲収録されています。メンバーはピアノ西山さん、フレットレスベース<織原良次さん>、ドラムス<橋本学さん>で、今回ゲストでホーンセクションのトランペット<田中充さん>、A・Sax<宮崎隆睦さん>、T・Sax<橋爪亮督さん>、トロンボーン<池田雅明さん>。さらにゲストヴォーカル<“THE冠”冠徹弥さん>が参加されています。今回のジャケットの美女は<YUYUさ>とのことで。
 アルバム1曲目は「Kings Of Metal / Manowar」。ピアノのリズミカルリフからアップテンポで軽快にはじまって、そこからエレガントな感じのピアノのリズミカルなソロが。その後ピアノのリズミカルリフにのってドラムの叩きまくりソロがパワフルに盛り上がって。終盤では再びピアノのパワフルでリズミカルなソロが。
 2曲目は「Speed / Loudness」。アップテンポのドラムからピアノノパワフルでリズミカルなリフがスリリングに。かなり原曲に近いですね。好きな曲なので嬉しいっす。その後グルーヴィなベースリフにのってピアノのテクニカルなソロが。中盤ではオリジナルのようにドラムとベースのテクニカルな掛け合いソロがスリリングに展開して。終盤ではピアノのパワフルなリフと叩きまくりドラムと盛り上がって。
 3曲目は「All Over The Nations / Helloween」。ピアノのリズミカルで軽快なリフから爽やかにはじまって、そこからベースのテクニカルなソロ、続いてピアノのリズミカルなソロが。
 4曲目は「Decadence Dance / Extreme」。ホーンセクションのリズミカルリフからパワフルにはじまって、ヴォーカルのシャウトがはいって。そしてダイナミックリフからブラスのリズミカルリフにのってパワフルなヴォーカルがはいって、サビではシャウトもキメて盛り上がって。中盤ではトロンボーン・トランペット・Saxのそれぞれテクニカルなソロが。終盤ではリズミカルリフとパワフルなヴォーカルがはいって盛り上がって、ラストは叩きまくりのドラムソロが。
 5曲目は「Beyond The Realms Of Death / Judas Priest」。ピアノのしっとりとした調べからゆったりとはじまって、ベースがしっとりと歌メロうを哀愁たっぷりに奏で、そこからベースのエモーショナルなソロ、続いてピアノのエモーショナルなソロがドラマティックに。終盤では再びしっとりとしたピアノからベースがエモーショナルに奏で、ベースのテクニカルなソロへ。
 6曲目は「Iron Man / Black Sabbath」。ピアノがゆったりとダークに奏で、そしてパワフルなダークリフがはいって、ベースがのびやかに奏で、そこからベースのテクニカルなソロへ。終盤では叩きまくりドラムとともに盛り上がって。これはIron Manと言われないとわからないっすね。
 7曲目は「Mystery Of Babylon / 西山瞳」。ピアノとベースがしっとりと奏で、そしてリズミカルに。
 8曲目は「Over The Hills And Far Away / Gary Moore」。ピアノが哀愁たっぷりに奏で、そしてアップテンポのパワフルなリフがリズミカルに、サビでは躍動感たっぷりに。これはオリジナルに近いですね。その後ベースのテクニカルなソロ、ピアノのリズミカルなソロと続いて。
 9曲目は「The Gift Of Music / Dream Theater」。ピアノとSaxのリズミカルリフから爽やかにはじまって、トランペット・トロンボーンがのびやかに奏でて。その後、静かになってピアノとSaxがしっとりと奏で、そこからSaxのエモーショナルなソロ、続いてピアノのリズミカルで爽やかなソロが。中盤ではブラスがのびやかに奏で、そして叩きまくりドラムとともに盛り上がって。その後、静かになってピアノがしっとりと奏で、徐々にパワフルにリズミカルになって、そこからテクニカルなソロへ。終盤ではピアノのリズミカルリフが爽やかにながれ、ブラスがのびやかに奏でて。
 10曲目は「THE ONE –Live Version- / BABYMETAL」。ピアノがしっとりと奏で、徐々にリズミカルにパワフルにドラマティックに、さらに叩きまくりドラムとともに盛り上がって。その後ベースのエモーショナルなソロ、ピアノのリズミカルなソロが。終盤ではリズミカルリフからドラマティックに盛り上がって、叩きまくりのドラムソロが。
 アルバム収録曲はここまでですが、某CD店で購入したところ、おまけで1曲収録されたCD-Rが付いてきまして、それがYngwie氏の名曲「Don’t let it end」です。ピアノがゆったりとしっとりと奏で、リズミカルになってドラマティックに盛り上がって。クラシカルな感じですね。その後ベースのエモーショナルかつテクニカルなソロ、続いてピアノのエモーショナルなソロが。終盤ではリズミカルリフからドラマティックに盛りあがって。
 今回もJAZZファンにもメタルファンにも楽しめるような素敵なアルバムですね。原曲に近かったり、大胆なアレンジだったり、聴きどころたっぷりで。特に今回はブラスとヴォーカルが入った曲には驚きました。いつか機会があればライブ観に行きたいっす。

オタリアズ・ブロック(Otaria's Bloc(k)) / Permafrost –永久凍土-

2017-10-15 08:07:30 | 21th J-プログレ
 先日、某CD店で偶然見つけたのがこのアルバム。水色ベースの不思議なジャケットで、帯には元ZABADAKのドラマー<松田克志さん>が参加されているとのことで、自分は松田さんのことは存じ上げておらず、ZABADAKもあまり聴いていないのですが、クオリティ的には申し分ないだろうと即レジへ。家に帰ってから調べてみると、松田さんはZABADAKのオリジナルメンバーとのことで、初期のミニアルバムに参加されていたそうで。
 <オタリアズ・ブロック(Otaria's Bloc(k))>の2007年に発表された「Permafrost –永久凍土-」というアルバム。参加メンバーは、ドラムス松田さん、ギター<泉山弘道さん>、ベース<遠藤浩史さん>のお3方で、ゲストで<ポチャカイテ・マルコ>のキーボード<荻野和夫さん>が参加されています。この不思議なジャケットは裏を見てわかりました。アゲハ蝶の羽のアップなんですね。意味はよくわかりませんが、ジャケットからすると、自然で浮遊感の感じられるサウンドなのかなぁ~なんて予想しましたが・・・いい意味で全然違いましたね。
 アルバム1曲目は「in limbo (Taklamakan)」。お経のような音がながれ、ベースがゆっくりとうねり、ギターのミドルテンポのリフがはいって、スペーシーな感じになって。そしてダイナミックなダークヘヴィリフがはいるも静かになって、しっとりとしたベースとミステリアスなギターリフが。その後ギターのアップテンポのヘヴィダークリフとパワフルなドラムから激しいメタルモードに。中盤ではアップテンポでシンセのアグレッシブなソロが。終盤では再びゆったりとうねるベースとミステリアスなギターリフからダイナミックなヘヴィダークリフが。
 2曲目は「Kaikyo」。強風吹き荒れる嵐のなか、ピアノがしっとりと響いて。そしてパワフルなドラムからミドルテンポのヘヴィダークリフがはいってミステリアスな感じになり、ギターとベースがユニゾンでヘヴィダークリフを。まるで漆黒の中で荒れ狂う大海の真っただ中にいるかのようです。その後ギターの弾きまくりのアグレッシブなソロが。終盤ではヘヴィダークリフがフェードアウトしていって、ピアノがしっとりとミステリアスに響いて。
 3曲目は「Heaven & Ground」。ギターのアップテンポのカッティングリフから躍動感たっぷりのリズムがはいってギターがのびやかに奏でて。そしてミドルテンポのミステリアスなヘヴィリフからダイナミックリフがはいって、そこからアップテンポでギターのヘヴィリフにのってシンセのアヴァンギャルドな感じのソロが。中盤では静かになってギターのアルペジオリフがゆったりとながれ、フルートサウンドのエモーショナルなソロが。そしてシンセサウンドが奥深く神秘的に響いて。終盤ではアップテンポでギターとベースのユニゾンのヘヴィリフがパワフルなドラムの変拍子にのってながれ、そこからギターのアグレッシブな弾きまくりソロへ。そしてメロトロンサウンドがのびやかに響き、ギターのアルペジオリフがゆったりと。その後パワフルなドラムとダイナミックリフが。ラストはピアノがしっとりと美しくドラマティックに響き、メロトロンサウンドがのびやかにながれて。
 4曲目は「Alexander」。躍動感たっぷりのパワフルなタムドラムからギターのリズミカルなヘヴィリフがはいって、さらにギターがのびやかに爽やかにながれて。そしてダイナミックリフからアップテンポのノリノリモードでヘヴィギターがのびやかに。中盤ではさらにテンポアップのスラッシュモードでギターのアグレッシブな弾きまくりソロが。ドラムも叩きまくって盛り上げ、より一層激しく。終盤ではミドルテンポのタムドラムにのってリズミカルなリフからギターがのびやかに爽やかに奏でて。ラストはダイナミックリフがパワフルに。
 5曲目は「Permafrost」。浮遊感のあるギターとベースのリフがゆったりとながれて。そしてギターのヘヴィダークリフからミドルテンポのタムドラムがはいって、ギターとベースのヘヴィダークリフからギターのアグレッシブな弾きまくりソロが。その後、静かになって、タムドラムからギターのアルペジオリフがながれて。終盤ではヘヴィなベースリフからダイナミックなヘヴィリフが。ラストは静かになってギターのアルペジオリフがゆったりと。
 6曲目は「Sail on」。鳥の声が聞こえてきて、ギターのテクニカルなリフが爽やかに瑞々しくながれ、フレットレスベースのうねりまくりのテクニカルリフからシンセのクリスタルサウンドが綺麗に響きギターの軽快なカッティングリフがながれて。その後ミドルテンポのヘヴィギターリフからシンセのアグレッシブなソロが。ラストはギターのカッティングリフが爽やかにながれて。
 7曲目は「Second impact」。ミドルテンポのヘヴィリフからパワフルなドラムがはいって、そこからギターのアグレッシブな弾きまくりソロが。そしてヘヴィリフから今度はシンセのアグレッシブなソロが。その後ヘヴィダークリフから再びギターのアグレッシブなソロが。終盤ではユニゾンのヘヴィリフからオルガンのアグレッシブなソロが。ラストは爆発音とノイズが響いてFin。
 基本、ZABADAKのサウンドとは全く異なるダークヘヴィなメタルサウンドが多く、ほとんどミニマル系で、同じフレーズが繰り返されて盛り上がっていく感じですね。ただ、ダークヘヴィだけでなく、爽やかで軽やかで心地よい感じの曲などもあって、緩急と静と動が絶妙で、アルバムを通して聴いても、次にどんなサウンドのどんなフレーズが出てくるのか楽しみになる、聴き応えある、サウンド的にも破壊力のある凄いアルバムですね。

矢島賢&ヴィジョンズ  REALIZE

2017-10-08 08:56:52 | フュージョン
 2017年夏に70年代、80年代の貴重なFUSION系アルバムが、初CD化作品も含めてドドッと発表されて超ビックリ!(しかもお手頃価格で!)。このチャンスを逃してはならぬと、ちょっとでも気になったアルバムはこの際ポチッとしておこうかと。その中で、自分は全くお名前を存じ上げていなかったのですが、ついジャケ買いしてしまったのがこのアルバムです。巨大な岩が十字に割れて水が流れ、鳥が飛んでいて、メルヘンチックながらも力強さや不思議な魅力を感じました。
 <矢島賢さん>、数多くの著名アーティストの作品に参加されて印象的なギターを聴かせてくれた、まさにギタリスト中のギタリスト、<名工職人>ともいえる存在だったのでしょうか。残念ながら2015年に天国へ旅立たれたそうで。その矢島さんの唯一のソロアルバムが、1982年に発表されたこのアルバム<矢島賢&ヴィジョンズ>名義の「REALIZE」です。参加メンバーは、ギター矢島さん、キーボード<田代マキさん>、ベース<美久月千晴さん>、ドラムス<トニー木庭さん>です。このアルバムは、インストアルバムながらも、ライナーノーツには各曲ごとに、まるで歌詞のように曲のイメージの文章が記載されていて、コンセプトアルバムのようです。ネットのアルバムレビューには“ジェフ・ベックの『ブロウ・バイ・ブロウ』への日本からの回答”と書かれていますね。どんなサウンドなのか、めっちゃ楽しみっす。
 アルバム1曲目は「Opening」。シンセのグレゴリアン風の荘厳なコーラスサウンドがながれて。45秒のオープニング曲です。
 2曲目は「Smoke Zone」。アコギの哀愁を感じるゆったりとしたカッティングリフからはじまって、シンセのスペーシーサウンドがながれ、ギターがのびやかに幽玄に奏でて。その後一旦止まってからピアノのアップテンポのパワフルなリフがはいって、パワフルなドラムとともにダイナミックに盛り上がって。終盤ではギターのミドルテンポのヘヴィリフから、ギターがのびやかにうねりまくって。
 3曲目は「D・Box」。テクノのシーケンスリズムからピアノがゆったりとしっとりと奏でて。そしてダイナミックリフからアップテンポのノリノリのロックンロールモードでギターのヘヴィリフがながれ、ベースがグルーヴィにうねって。その後、静かになってミドルテンポのピアノリフがながれるも、アップテンポのノリノリモードになってギターがテクニカルに弾きまくって。終盤ではダイナミックなブレイクからギターの弾きまくりのアグレッシブなソロが。
 4曲目は「Star Gazer」。ピアノがゆったりとしっとりと奏で、ギターもゆったりとしっとりと奏で、そしてパワフルなドラムからギターが力強くドラマティックに奏でて。まさしく“哀しみの恋人たち”へのオマージュのようですね。後半はエモーショナルなギターソロが。
 5曲目は「Wet Dream」。奥深いギターサウンドがゆったりとうねって、そしてミドルテンポでギターがパワフルにのびやかに、メロウに哀愁たっぷりに奏でて。ヘヴィブルーズな感じですね。
 6曲目は「Journey To The End Of Time」。シーケンスのベースサウンドがうねって、ミドルテンポのパーカッションリズムがはいって、ガットギター風サウンドのリフがゆったりとながれ、ギターがのびやかにメロウに奏でて。民族音楽的なパーカッションサウンドもあり、アフリカの大地のような広大な光景が目に浮かんできます。その後、一旦静かになってからミドルテンポのリズムがはいって、ギターのエモーショナルなソロが。終盤では静かになって、ガットギター風のしっとりリフからスペーシーなシンセサウンドがながれて。夜中に広大な土地をトボトボ歩くような感じがしますね。
 7曲目は「Elephant Dance」。アップテンポのパワフルなリズムにのってギターがのびやかに爽快感たっぷりに奏でて。そしてキーボードのリズミカルなリフ、ベースのパワフルなリフからギターがのびやかに奏で、キーボードのきらびやかなリフが。後半ではギターの弾きまくりソロが。
 8曲目は「Song For “Ayame”」。アコギのリズミカルなリフがミドルテンポでながれ、ギターがゆったりとほのぼのメロディを奏でて。明るく爽やかな感じです。そして綺麗なリズミカルリフからギターがのびやかに奏でて。
 めっちゃロックしているかっくいい曲や、しっとりとメロウな曲や、ヘヴィブルースや、民族音楽風な曲など、様々な音楽性があって、さらにギター弾きまくりもたっぷりあって、アルバム通して楽しめる聴きどころ満載の素晴らしいアルバムですね。ほんとなぜこれほどのアルバムが今までCD化されなかったのか不思議です。そしてソロアルバムがこの1枚だけだとしたら本当にもったいない。もっと聴きたかったっす。ご冥福をお祈りいたします。

乾裕樹&TAO 砂丘

2017-10-01 10:44:10 | フュージョン
 2017年夏に70年代、80年代の貴重なFUSION系アルバムが、初CD化作品も含めてドドッと発表されて超ビックリ!(しかもお手頃価格で!)。このチャンスを逃してはならぬと、ちょっとでも気になったアルバムはこの際ポチッとしておこうかと。その中で、自分は全くお名前を存じ上げていなかったのですが、他のアルバムレビューを読んで興味を持って、これは押えておこうとポチッと。<乾裕樹さん>のソロアルバムで、1979年に発表された<乾裕樹&TAO>名義の「砂丘」です。写真集「砂丘」のイメージアルバムとして制作されたそうで。
 乾さんはFUSIONバンド<カリオカ>でキーボード奏者として活躍され、その後は劇伴作家としてテレビ番組やアニメの曲等を手掛けられたそうです(「装甲騎兵ボトムズ」や国営放送の「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」等々)
 「砂丘」、アルバム参加ミュージシャンは、Sax<本田俊之さん>、ドラムス<村上秀一さん>、ギター<佐藤正美さん>、ドラムス<ペッカーさん>です。
 アルバム1曲目は「SOLAR PLEXUS」。綺麗なクリスタルサウンドがスペーシーな雰囲気のなか、ゆったりと響いて。そしてピアノのリズミカルなリフからパワフルなドラムフィルがはいってミドルテンポでSaxがのびやかに奏で、ダイナミックに盛り上がって。その後Saxのテクニカルなソロが。終盤では一旦静かになってピアノがしっとりと。そしてパワフルなリフからドラムが叩きまくってダイナミックに盛り上がって、再びテクニカルなSaxソロが。
 2曲目は「GURNET POINT」。アップテンポのコミカルでリズミカルなリフからはじまって、ピアノのリズミカルでダンサブルなリフからシンセがのびやかに奏でて。後半にはピアノのリズミカルなソロが。
 3曲目は「EN BATEAU」。クリスタルサウンドがゆったりとながれ、シンセがゆったりとのびやかにほのぼのメロディを奏で、それがスリリングになって。その後、奥深く幽玄な感じになり、ジャングルの中の動物の鳴き声のような音が響いて。
 4曲目は「STAY HIGH」。ミドルテンポの爽やかなリフからギターのリズミカルでトロピカルな感じのリフが心地よくながれて。そしてパワフルなベースリフからシンセのテクニカルなソロ、続いてアコギのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポのリズミカルリフからアコギとシンセの掛け合いソロが。
 5曲目は「DUNE」。ピアノがしっとりと幽玄に奏で、シンセがはいって盛り上がって。
 6曲目は「MOON WATCHER」。アップテンポのリズミカルなリフからファンキーな感じではじまって、ブレイクからドラムが叩きまくって。その後シンセがのびやかに奏で、そのままシンセのリズミカルなソロへ。終盤ではブレイクからギターのテクニカルなソロ、続いてブレイクを挟んでドラムの叩きまくりソロが。
 リズミカルで楽しい曲や、ゆったりしっとりした曲などがあって、その中でテクニカルな応酬やエモーショナルに聴かせる場面があって、アルバム通して聴き応えがあり、とっても楽しめるアルバムですね。