ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

11.6.26 Toshimi Session

2011-06-30 23:52:55 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.6.26 吉祥寺Silver Elephant
<PROGRESSIVE LIVE 2011>
 毎回、様々なメンバーで凄いライブを聴かせてくれる、凄腕ウルトラベーシスト<永井敏巳さん>のライブユニット<Toshimi Session>。先日ふとシルエレのスケジュール表を見ると、6/26にライブ予定があって、メンバーをよく見ると、キーボードが巨匠<難波弘之さん>、ドラムスが“手数王”<菅沼孝三さん>、そしてギターが<古川望さん>という超強力なメンバー。もう即予約です。特に、テクニカルフュージョンバンド<羅麗若>や、実兄<古川初穂さん>とのユニット<古川兄弟>等でも活躍されているギタリスト古川望さんのライブをまだ一度も観たことがないもので、どんなギターサウンドを聴かせてくれるのか、すっごい楽しみにしてました。それと“手数王”のライブってまだストーミーの狭いハコでしか観たことがなかったもので、シルエレだとひょっとしてフルセットなのかな?なんてちょっと期待してました。

 さて当日。休日なので開演時間の19時に間に合うようにノンビリ家を出発して、18時40分にはお店に着きました。受付をすませてフロアーへ。幸い席がいくつか空いていたので座ってのんびりと開演を待ちます。ステージは向かって左にキーボードセットが。全部で5台かな。その隣にベースアンプとブラウンのソリッドなフレットレス4弦ベース。そして中央やや右にワンバスツータム4シンバルのドラムセット。以前ストーミーで見たミニセットでしたね。さらにまるでアルペンホルンのような大きなディジュリドゥが専用スタンドでセットされています。そして右にマーシャルアンプとブラウントラ目のギターと、黒レスポールが。

 19時をちょっと過ぎたころにメンバーの皆さんがステージに登場!拍手で迎えられます。そしてはじまった1曲目は「Hammer Head」。Jeff Beck氏の曲で望さんのリクエストだそうです。パワフルなドラムのミドルテンポのシャッフルリズムではじまって、ギターリフがはいって、そしてテクニカルなベースリフをバックにギターが伸びやかなフレーズを奏でて。爽やかでメロウな感じですね。その後ギターのヘヴィサウンドのテクニカルなソロが。ドラムも叩きまくってます。中盤では一旦静かになってエモーショナルなモーグソロが。それが叩きまくりドラムとともに盛り上がって、ラストはヘヴィなユニゾンリフをキメて。

 続いて2曲目は難波さんの曲で「ディメンジョン・トラヴェラー」。アップテンポのテクニカルなリフから明るく爽やかな感じではじまります。ギターのリズミカルなリフにオルガンの爽やかなリフ、ギターのアルペジオのメロウなリフにキーボードの伸びやかなフレーズがのって。その後テンポダウンしてパワフルなドラムとギターリフにのってシンセの鮮烈なサウンドが伸びやかに響き、そしてピアノのリズミカルなソロ、オルガンのアグレッシブなソロと続きます。中盤ではギターのテクニカルかつエモーショナルなソロが。そして変拍子リフからアップテンポになって明るく爽やかなリフがながれ、ドラムがバスドラドコドコで盛り上げて、バンドリフとドラムフィルの掛け合いからテクニカルなユニゾンリフをキメて。終盤一旦止まってヘヴィサウンドのベースソロが。ラストはオールユニゾンでドラムも叩きまくってFin。

 「皆さん、こんばんは。Toshimi Sessionようこそおいでくださいました」って永井さんが挨拶を。大拍手です。最初から難曲2曲で「つかれた」「身体にも精神にもよくない」って。リハのときでも譜面をめくるたびに悲鳴があがったとか。
 ここでメンバー紹介です。「オンギター、古川望!」大拍手です。古川さんはToshimi Sessionは2年ぶりとか。その前は3年空いたそうで、「周期が短くなってる。次は1年後で・・・」って。次は「オンドラムス、菅沼孝三!」大拍手です。「叩きまくってますね。ちっちゃいセットなのに遜色ない」って永井さん。で、望さんと菅沼さんは高校の頃からの知り合いだそうで、「隣の高校の文化祭でピンクのオーバーオール着てドラム叩きまくってた」って望さんが思い出話を。次は「オンキーボード、難波弘之!」大拍手です。菅沼さんは難波さんを「プログレの父」って。今回難曲が多いので「リハのときから狂乱状態」って難波さん。最後「ベース、永井敏巳です。宜しく御願いします」って大拍手です。

 3曲目は「ゼルダゼロ」っておっしゃったかな?テクニカルな変拍子リフからはじまって、アップテンポで明るく爽やかなリフが。トリピカルなフュージョンサウンドですね。カウベルのファンキーなリズムにのってギターとキーボードのユニゾンリフがながれ、その後ギターがゆったりとエモーショナルなフレーズを奏でて。まずはキーボードのリズミカルなソロ、続いてギターのテクニカルなソロが。そしてバンドリフとドラムフィルの掛け合いも。終盤ではギターとキーボードのユニゾンでの爽やかなフレーズがながれ、そしてアグレッシブなギターソロへ。

 続いて4曲目は菅沼さんの曲で「クラウディネス」。ディジュリドゥとシンセの荘厳な音色からはじまって、ハイハットのカウントからギターがアルペジオのメロウなリフをゆったりと奏で、キーボードが哀愁ただようメロディをしっとりと。バックでは味わい深いベースラインがながれて。中盤では浮遊感のある音色のキーボードソロ、エモーショナルなギターソロが。それが徐々に盛り上がっていって。終盤ではキーボードの哀愁フレーズ、ギターのアルペジオリフがしっとりとながれ、ラストはディジュリドゥの神秘的なサウンドが響いて。

 「ありがとうございます」って永井さん。「金沢の空、曇り空のモノトーンをイメージした」って菅沼さん。「バラードなのにバタバタしてましたね」って永井さん、爆笑!さらに「バラードだったんだ!」って難波さん、大爆笑!今回のディジュリドゥはLAで購入したもので、材質はリュウゼツランの茎なんだそうで。「よく見ると(虫に食われた)穴だらけ」なんだそうです。

 1部最後となる5曲目は「イントロを聴けばプログレファンならすぐわかる」って永井さん。そして難波さんがリフを1音づつ弾きはじめると、音ごとに「キャー!」ってメンバーが悲鳴を。もっとも聴き覚えのあるキーボードリフ「Fanfare For The Common Man」です。大好きな曲なのでやってくれてめっちゃ嬉しいっす!アップテンポのリズムがはいって、キーボードとギターがユニゾンでリフを。まずはモーグソロ。鮮やかな鍵盤さばきに見入ってしまいます。続いてギターのアグレッシブなソロでドラムも叩きまくりでめっちゃ盛り上がって。ラストはキーボードとギターのユニゾンリフから弾きまくり叩きまくりで盛大にFin。
 「ありがとうございました!ギター古川望!ドラムス菅沼孝三!キーボード難波弘之!ベース永井でした!ちょっと休憩します」って大拍手大歓声!メンバーの皆さんはステージを降りて楽屋へ。これで第1部終了です。時計を見ると19時56分。約50分の前半でした。

 20分後の20時15分ころ、メンバーの皆さんがステージに戻って大拍手で迎えられます。そしてはじまった2部最初になる6曲目はBrand Xの「ニュークリア・ワン」。パワフルなドラムからダイナミックなバンドイントロが。そしてベースのアップテンポのテクニカルなリフからドラムがハイテンポのリズムを刻んで、ギターの軽快なリフやキーボードの伸びやかなフレーズ、さらにギターの爽やかなフレーズがながれ、テクニカルでスリリングなユニゾンもキメて。その後一旦止まってギターがアルペジオのメロウなリフをゆったりと奏で、キーボードが哀愁たっぷりのフレーズを。そしてテンポアップしてキーボードのリズミカルなソロが。中盤再び止まってリフにのってドラムの叩きまくりソロ、そしてギターのテクニカルなソロが。終盤ではテクニカルなベースリフにのってアップテンポで盛り上がって、ラストは弾きまくり叩きまくりでFin。

 「はい!2部またザワザワとはじまりました」って永井さん。ここで難波さんと菅沼さんが物販の宣伝を。望さんは今日持ってくるの忘れたとか。「家まで買いにきてください」って爆笑!

 ここでスペシャルゲストの登場です。プログレめっちゃ詳しい俳優さん“スターレス”<高嶋政宏さん>が紹介されてステージへ。自分は生で拝見するの初めてっす。坊主頭で黒縁メガネかけて、白系Tシャツで。アスリート体系でデカいっすね。「無茶振りにも程がありますよ!」って高嶋さん。難波さんが高嶋さんに急遽出演依頼されたようですね。今日たまたま逢って御願いしたって感じのようで。「Wettonさんに申し訳ない」って高嶋さん。でも客席を見渡して「見ず知らずの人ばかりで良かった」って。次の曲は予定では望さんが1音下げて歌うことになっていたそうで、譜面も全部1音下げになっているとか。「困ったな」って永井さん。「歌が終わったら“1音下げ”でもいい?」って確認しますが、「原キーで」って却下されて。望さんは黒のレスポールです。

 そしてはじまった高嶋さんヴォーカルの曲はもちろんクリムゾンの「Starless」。メロトロン風のしっとりとしたサウンドとベースがゆったりとながれ、ドラムが静かにはいって、ギターがメロウなフレーズを奏でて。そしてヴォーカルがはいって徐々に力強く歌い上げて。高嶋さん、歌詞カード見ながらの歌ですけど、いい声してますね。ヴォーカルパートが終わると高嶋さん、客席に戻って。もちろん大拍手です。そしてメロトロンサウンドが響くなか、ギターがメロウなフレーズを奏でて。中盤ではベースリフとギターのミステリアスなリフが響き、徐々に盛り上がっていって、モーグのダークなフレーズが響き、ドラムが叩きまくって。終盤では一旦止まって、パワフルなギターとベースのリフからアップテンポのパワフルなドラムがはいって、そしてキーボードのアグレッシブなソロが。その後アップテンポのベースリフにのってギターが伸びやかなフレーズを奏で、ドラムも叩きまくりでめっちゃ盛り上がって、ド迫力のエンディングでFin。
 曲が終わると「スペシャルゲスト、高嶋政宏!」って大拍手大歓声です。「なんとかトランスポートできた。本番で1音上げるのは大変」って永井さん。

 8曲目は「メッセージ」。難波さんの曲です。菅沼さんのカウントからはじまってダイナミックなリフが。そしてミドルテンポでオルガンリフを弾きながら難波さんが力強く歌って。ひょっとすると難波さんのヴォーカルをライブで聴いたのって自分は初めてかも。とっても明るくさわやかな曲調です。サビでは望さんがコーラスを。中盤ではキーボードのテクニカルなリフからギターとのユニゾン、そしてギターのエモーショナルなソロへ。終盤では一旦止まったあと、キーボードのリズミカルなリフからヴォーカルがはいって、そしてドラムが入って盛り上がって。

 曲が終わると難波さん・永井さん・望さんが楽器を置いてステージを降りて、ドラムスにスポットが。お待ちかねの菅沼さんのソロコーナーです。まずは素手でドラムをたたいて、そして立ってマウススプリング?マイクに口を当てて♪ビヨヨヨォ~ンって。続いてはリズミカルなヴォイスパーカッションからホーミィも披露。大拍手です。次はディジュリドゥの神秘的なサウンドが響きわたり、さらにドラムを叩きながらも。一旦ドラムに戻ってハイハットを裏表叩いたりバスドラをスティックで叩いたり、ジャグリングのようにスティックを回したりして、あらためてドラムを叩きまくって。続いてはパチンカーをリズミカルに両手で回し、バトンのようなプラスチックの筒でドラムを叩いたり、バトン同士を叩いたり、たまに頭を叩くギャグで笑いもとって。続いてはスティックでスネアロール中心に叩きまくり、そしてエアドラムのように見えて叩いているフェイクストロークも。ラストはスネアロールにもどってFin。「ありがとうございました」って菅沼さん、大拍手大歓声!

 そのままパワフルなドラムからはじまって、ミドルテンポでベースリフがはいって、再びドラムが叩きまくったあと、ギターとキーボードが軽やかなトロピカル風の明るくさわやかなリフを。9曲目は「Beat Kids」。菅沼さんの曲です。途中でディジュリドゥの音色が幻想的に響き、そしてベースのテクニカルなソロへ。その後、ギターの軽快なカッティングリフからテンポダウンして、そこから叩きまくりのドラムソロへ。終盤では菅沼さんの「ワン!トゥー!」ってカウントからギターとキーボードのトロピカルなリフがはいって、そしてアップテンポになってピアノのパワフルかつテクニカルなソロが。その後ギターが伸びやかで爽やかなフレーズを奏で、テクニカルなソロへ。ラストはドラムも叩きまくりで盛り上がってFin。

 「ありがとうございました」って永井さん。菅沼さんのソロを「人間国宝だね」「世界遺産登録を」って難波さん、爆笑!そしてここで菅沼さんがフェイクストロークの謎解きを。皆さん納得です。「ドラムクリニックみたいになってきたね」って難波さん。さらに「大道芸的」って爆笑!

 「次で最後です」って永井さん。本編最後となる10曲目は「ダンス・オブ・ザ・ハーレクイン」。パワフルでテクニカルなユニゾンリフからはじまって、まずはキーボードのテクニカルなソロ。そして一旦静かになったあと、ベースのアグレッシブなソロへ。続いてギターのテクニカルなソロからユニゾンもキメて。中盤ではミドルテンポのキーボードソロからアップテンポになってアグレッシブに。ドラムも叩きまくってます。ラストはテクニカルなユニゾンリフをキメてFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」「オンギター、古川望!」「オンドラムス、菅沼孝三!」「オンキーボード、難波弘之!」「ベース、永井敏巳でした!ありがとうございました!」ってメンバーの皆さんに大きな拍手が。そして皆さん楽器を置いてステージを降りて楽屋へ。もちろんフロアーはアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。とここで自分は残念ながら帰りの電車の都合でタイムアップ。名残惜しいのですが席を立って店を出て駅へダッシュです。このあとアンコールでも盛り上がったことでしょう。あ~あ、もっと家が近かったらなぁ・・・

”手数王”菅沼さん、”巨匠”難波弘之さん、ギター古川望さんという凄腕揃いの超強力メンバーでの<Toshimi Session>、もう弾きまくり叩きまくり変拍子いっぱいの音の洪水のド迫力のすんごいライブでした。初めて生で聴く望さんのギターサウンド、めっちゃかっこよかったっす。時にヘヴィに時に軽快にジャジーに時にメロウにとテクニカルにアグレッシブに聴かせてくれて。今回はベースソロが少なかった気もしますが、主催者永井さんのベース、やっぱ凄いっす。そして、スペシャルゲストの“スターレス”高嶋さんの登場にはほんとビックリ!難波さんに感謝ですね。様々なミュージシャンを迎えての<Toshimi Session>、また機会があれば観たいっす。

Randa(古川初穂さん) ARIEL

2011-06-27 21:07:45 | ジャズ
 様々なセッション等で幅広く活躍されているキーボード奏者<古川初穂さん>。80年代初頭にはテクニカルフュージョンバンド<羅麗若/LALENA>で実弟の<古川望さん>とともに活躍され、そののち望さんとのユニット<古川兄弟>でも2枚のアルバムを発表されています。
 今回紹介させていただくピアノユニットの<Randa>は、古川初穂さんが中心のJAZZユニットで、2001年にこのアルバム「ARIEL」を発表されます。参加メンバーは、ギター<辻邦博さん>、ベース<桜井郁雄さん>、Sax<包国充さん>、パーカッション<岡部洋一さん>で、シンセサイザー・オペレーションとして<京田誠一さん>のお名前が初穂さんとともにクレジットされています。ジャケットには美しい空の写真がいっぱい掲載されています。
 アルバム1曲目は「Ariel」。ガムランのような音色のオリエンタルムードたっぷりな感じのサウンドからゆったりとはじまって、フレットレスベースの味わい深い低音が響き、そこにピアノの哀愁ただよう音色が美しくしっとりとながれて。アンビエント風の曲ですね。Saxとピアノのユニゾンからベースをバックにドラマティックなピアノソロが。途中からSaxも加わって、そしてバンドリフとSaxのフィル、Saxリフとピアノフィルと続き、終盤はテーマリフに戻って、そしてピアノとベースがユニゾンでリフを。
 2曲目は「Jinny’s Dance」。アップテンポのラテンリズムでノリノリではじまって、キーボードの軽快でリズミカルなリフが明るく爽やかにながれて。ボサノヴァ調のとってもおしゃれな感じの曲ですね。ピアノソロもとっても上品でおしゃれな感じで素敵です。
 3曲目は「紫陽花」。キーボードのパーカッシブでリズミカルなリフからミドルテンポではじまって。まずはSaxがエモーショナルなフレーズを奏で、サビではダンサブルなリズムでピアノとSaxのユニゾンも。その後エモーショナルなSaxソロ、テクニカルなピアノソロと続いて。おしゃれでポップな感じの曲ですね。
 4曲目は「Night Flight」。クリスタルなキーボードサウンドがミドルテンポでゆったりと響き、力強いベースリフをバックにキーボードの哀愁ただよう音色がしっとりとながれ、そこにSaxも加わってユニゾンも。アダルティな感じのムードのある曲ですね。中盤ではキーボードのエモーショナルなソロが。マリンバ風の透明感のある音色も響いて。続いてSaxのしっとりとしたムーディなソロが。
 5曲目は「祈り」。シンセの荘厳なサウンドが響くなか、ピアノの哀愁ただようフレーズがゆったりとながれて。美しいスローバラード調の曲でしょうか。心に染み入りますね。中盤では奥深いベースソロ、そしてしっとりとしたピアノソロが。
 6曲目は「Slow Down」。ミドルテンポのラテンリズムではじまって、キーボードとギターのリズミカルなリフがはいって、太く力強いベースリフをバックにピアノが軽快でおしゃれなソロを。続いて軽やかでエモーショナルなギターソロ、さらにアクセントの効いた力強いピアノソロが。
 7曲目は「雨あがり」。オルゴールの音色がゆったりと響き、そしてキーボードの明るくほのぼのした感じのフレーズがミドルテンポでゆったりとながれて。スイングリズムにのってピアノの綺麗な音色が舞っています。とっても可愛らしい感じのサウンドですね。中盤ではウッドベースのテクニカルなソロ、エモーショナルなキーボードソロと続いて。
 8曲目は「June Morning」。ミドルテンポのしっとりとしたリズムからキーボードのクリスタルなサウンドのリフ、ギターリフ、フレットレス風ベースリフが哀愁たっぷりにながれ、ピアノがしっとりとしたフレーズをゆったりと奏で、そして力強く盛り上がっていって。中盤ではアコギのしっとりとしたメロウなソロが。その後ピアノの哀愁たっぷりのフレーズがしっとりとながれて。終盤ではボサノヴァ調のアップテンポのキーボードのリズミカルなリフからアップテンポで軽やかなピアノソロが。
 9曲目は「Show Me Your Moves」。アコギのさわやかで優しい感じのリフからはじまって、明るく軽やかなピアノのフレーズがリズミカルに心地よくながれて。昼下がりのティータイムのようなとってもおしゃれな感じですね。中盤には軽快で楽しくテクニカルなピアノソロが。聴いていると気分がウキウキ♪してきちゃいますね。
 10曲目は「Time’s Children」。キーボードのクリスタルなサウンドが浮遊感たっぷりにゆったりと心地よくながれ、そしてリズミカルにテンポアップしてスイングして明るく楽しい感じに。
 とってもおしゃれで上品で洗練されたサウンドがたっぷりと堪能できますね。しっとりと美しく、しかも力強さや躍動感もあって“自然”の情景を感じられる素敵なアルバムですね。

Ringing Rings

2011-06-24 06:23:26 | World Music
 和風シンフォプログレバンド<水鏡>でも活躍中のギタリスト<朝倉靖雄さん>が中心となって2003年3月に結成された中世音楽集団<Ringing Rings>。サウンド的にはプロフィールによれば“中世・ルネサンス・初期バロックの曲をブロークンコンソート形式で演奏”とのこと。音楽ド素人の自分にはさっぱりわからないので、いつか機会があれば聴いてみたいと思っていました。で、先日の<水鏡>のライブのときにこのアルバムが受付で販売されていたもので購入しちゃいました。
 2007年に発表された1stアルバム「AncientStone/古風な石」。3分くらいの小曲中心で全19曲収録されています。幻想的なジャケット、期待しちゃいます。
参加メンバーは、リュート奏者の朝倉さん、<山本のぞみさん>ヴォイス、<山本百合さん> リコーダー、<坪田一子さん>ヴィオラ・ダ・ガルマ、<今井研二さん>リコーダー、ゲストに Irish Mariesの<安井マリさん>ホイッスル、<田中麻里さん>ハープ、と7人の演奏家の皆さんです。
 アルバム 1曲目は「Pavane」。小鳥のさえずりからはじまって、ミドルテンポで太鼓のリズムがはいって、そしてリコーダーの素朴な音色がほのぼのとした感じのメロディを奏でて。爽やかで心地いいですね。
 2曲目は「Gaillarde」。パーカションのミドルテンポのリズムからはじまって、リコーダーの力強い音色が響いて。ガボット風かな?3拍子でパワフルで躍動感がありますね。
 3曲目は「The Lark In the Clear Air」。小鳥のさえずりからハープの美しい音色をバックにホイッスルの澄んだ音色がのびやかにながれて。続いてハープの美しい音色がきらびやかに響いて。そして再びホイッスルの甲高い音色が響き渡って。ゆったりとした心地よい曲ですね。
 4曲目は「My Load Willoughby's Welcome Home」。リュートのゆったりとしたリフと、リコーダーの哀愁ただよう素朴な音色がしっとりとながれて。どこか寂しげなメロディが心に染入りますね。
 5曲目は「Never Weather-Beaten Saile」。リュートのリフをバックに美しい透き通るようなヴォーカルがゆったりと力強くながれて。美しいヴォイスにうっとりです。
 6曲目は「Canarie」。リュートのガボット風の哀愁を感じるメロディがゆったりと力強くながれて。
 7曲目は「La Reveuse」。リュートの音色とヴィオラの引きずるようなゆったりと抒情的な音色が、暗くしっとりとながれて。雨のなかを沈んだ気持ちでとぼとぼと歩いているような感じでしょうか。終盤にはヴィオラの力強いソロがちょこっと。この曲は6分半くらいです。
 8曲目は「Two William Davises 」。リコーダーの伸びやかな音色が美しいハープをバックに力強くながれて。その後、リュートをバックにハープがメロディを。そして再びリコーダーが力強くメロディを奏でて。とっても清清しい感じですね。
 9曲目は「Con que la Lavare」。小鳥のさえずりからはじまって、リュートのしっとりとした音色がゆったりとながれて。
 10曲目は「L'Arabesque」。鈴虫の音がながれるなか、ストリングスの重厚なサウンドがゆったりと響き、ヴィオラのテクニカルなソロ風のフレーズがストリングスをバックにながれて。時に激しく、時にゆったりと、緩急のタイミングやアクセントが絶妙ですね。曲調としてはほのぼのとした感じです。
 11曲目は「The Buttefly」。アップテンポの軽快なリズムにのってリコーダーがリズミカルに舞って。ダンサブルな感じで、まるで輪になって踊っているかのようです。
 12曲目は「Delitae Musica 」。リュートとリコーダーがミドルテンポでユニゾンしたりハモったりとメヌエット調に奏でて。
 13曲目は「Suite r-moll」。リュートの抒情的なソロがしっとりと朗々とながれて。中盤からややテンポアップしてテクニカルに。その後再びゆったりと.。終盤では明るく爽やかな感じの曲調に。13分に及ぶリュートソロ曲です。
 14曲目は「Allemande – Tripla」。リコーダーの明るく爽やかな音色がミドルテンポのリズムでゆったりとほのぼのとした感じでながれて。中盤ではややテンポアップしてテクニカルにリズミカルに。
 15曲目は「What Child is This? 」。チャイムの音が響き、そしてリュートのしっとりとした音色がゆったりとながれ、そこに美しい女性ヴォーカルがたおやかに。Greensleevesのカヴァーですね。間奏ではリュートソロも。終盤ではヴィオラも加わって厚みが増して。
 16曲目は「Mille Regretz」。ゆったりとのびやかな女性ヴォーカルとリコーダー&ヴィオラがしっとりと奏でる抒情的な小曲。
 17曲目は「Divisons Upon An ItalianGround」。リュートのリフをバックにリコーダーのテクニカルなフレーズが寂しげにゆったりとながれて。どことなく郷愁を感じますね。
 18曲目は「Jouissance Vous Donnerai」。ゆったりとのびやかな女性ヴォーカルとリコーダー&ヴィオラがしっとりと叙情的に奏で、そして歌い上げて。中盤からはリコーダーが力強くメロディを奏で、ヴィオラが支えて。
 19曲目は「Les Bouffon」。おもちゃのラッパのような音色、クルムホルンかな?ミドルテンポのリズムをバックに力強く響いて。ハープの音色と、時折シンバルも響いてのパレードの行進のようなとっても楽しい華々しい曲ですね。ラストには小鳥のさえずりが。
 最初に聴いてふと浮かんだのが1997年に発表されたBlackmore’s Night の1stアルバムの楽曲です。ともに中世ルネッサンス音楽をベースとした楽曲 ですから、楽器編成は全く異なるもののの、似たようなイメージを感じたのでしょうか。とっても素朴な音色で、心やすらぐサウンドとメロディを、ときに明るく楽しく、ときにしっとりと哀しげに聴かせてくれて。中世音楽をアコースティックサウンドでたっぷりと堪能できる素適なアルバムですね。

TOSHIMI PROJECT 1st GEAR

2011-06-21 06:25:57 | フュージョン
 凄腕ウルトラベーシスト<永井敏巳さん>が定期的にライブを行っているユニット<TOSHIMI PROJECT>。その熱演が収録されたアルバムが2011年に発表されると知ってビックリ!永井さんのリーダーアルバムってこれまであるようでなかったような?なので発売をすっごい楽しみにしておりました。
 <TOSHIMI PROJECT>、他メンバーはドラムス<長谷川浩二さん>、ギター<柴崎浩さん>のトリオ編成です。自分は<Toshimi Session>のライブは何度も観にいったことがありんですけど、こちらの<TOSHIMI PROJECT>はまだ一度も観たことないんですよね。柴崎さんのことも全く存じていないんです。いったいどんなサウンドを聴かせてくれるのか、めっちゃ興味津々です。
 アルバム「1ST GEAR」。エンジンの部品のような機械のジャケット、凄いサウンドを轟かせてくれそうです。音源は2010年8月21日に吉祥寺シルエレで行われたライブの一発録りのようですね。
 アルバム1曲目は「EARTHQUAKE」。まずは観客の拍手が。そしてパワフルなミドルテンポのドラムがはいって、ギターのヘヴィなリフとぶっというねるベースラインが。ヘヴィブルーズですね。エモーショナルなギターフレーズ、そしてベースとギターのユニゾンリフがながれ、静かになってエモーショナルなギターソロが。それが徐々にテンション高まってもりあがってめっちゃ弾きまくりのアグレッシブなソロへ。ドラムも叩きまくり、ベースも弾きまくってます。ギターはその後ワウを効かせたエネルギッシュなソロも。終盤では静かになってからベースソロ。エフェクターを効かせてポワンポワンした感じのサウンドが響き、そして徐々に盛り上がっていってテクニカルに。ラストはベースとギターのユニゾンリフが。
 2曲目は「VALLEY」。スティックのカウントからはじまって、ゆったりとしっとりとムーディでアダルティな感じの曲調に。ギターのメロウなフレーズが妖しくながれ、そしてエモーショナルなギターソロへ。それも徐々に盛り上がっていってテクニカルに弾きまくって。続いてはエモーショナルかつテクニカルなベースソロ。終盤では同じくテクニカルに弾きまくって。
 3曲目は「TEN-GALLON HAT」。スティックのカウントからミドルテンポのぶっといベースリフとパワフルなドラムがはいって、そこにギターの爽やかな感じのリフが。そしてギターが哀愁ただようフレーズを奏で、ベースがしっとりと奥深いラインを。一旦静かになったあと、ギターのアルペジオリフが幻想的にながれ、ベースのエモーショナルなフレーズからそのままベースのテクニカルなソロが。オクターバーが効いているような二重サウンドですね。続いてはエモーショナルなギターソロへ。序盤はテクニカルかつ爽やかな感じで、それがヘヴィサウンドになっていって。終盤はしっとりとしたベースラインとギターリフがながれ、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、ギターが哀愁ただようフレーズをヘヴィサウンドで響かせ、そして一転アップテンポの明るく楽しいノリノリモードに。ラストはギターが弾きまくりのアグレッシブなソロを。
 4曲目は「CLOUDIA」。ミドルテンポのけだるい感じのヘヴィブルーズ調ではじまります。まずはエモーショナルなギターソロ。序盤はしっとりと、そして徐々に盛り上がって。続いてはしっとりとした幻想的なベースソロが。それが盛り上がっていき、ドラムも叩きまくって、ギターとベースがユニゾンリフを。
 5曲目は「BITTER LEMON」。ゆったりとしっとりと静かにはじまって、まずはエモーショナルかつテクニカルなベースソロ。続いてギターの泣きのメロディアスなソロが。それがドラマティックに力強く盛り上がっていって。終盤ではベースのしっとりとしたメロウなフレーズがゆったりとながれ、そのうちにドラムがとまって。
 6曲目は「COME OUT OF A COMA」。アップテンポのダイナミックなリフからパワフルにはじまって、ドラムがミドルテンポで、ベースがアップテンポでリズムを刻み、ギターのメロウなフレーズがながれて。それが静かになるとギターのしっとりとしたソロへ。それが徐々にパワフルにテクニカルになっていき、ベースもドラムも盛り上がって。ギターソロが終わると拍手が起こります。一旦静かになると味わい深くエモーショナルなベースソロへ。それも徐々にテクニカルになっていって、そしてギターとベースのユニゾンリフとドラムフィルの掛け合いが。そこから叩きまくりのパワフルなドラムソロへ。途中一旦拍手が入ったあと今度はスネアロール中心のソロへ。そのあとはツーバスドコドコのド迫力のパワフルなソロも。ソロが終わると拍手歓声があがって。終盤ではベースとギターのユニゾンリフから元のテーマリフに戻って。  
 アツいインプロバトルがたっぷり収録された凄いアルバムですね。お3方のウルトラプレイが存分に堪能できます。もちろん超テクだけでなく、味わい深くしっとりとした心に響く音色も楽しめますね。ライブ一発録りながら完成度の高い、その場の雰囲気や緊張も伝わってくるような臨場感も味わえるアルバムですね。

モップス 御意見無用

2011-06-18 07:04:54 | 70's J-Rock
 1960年代に全盛を誇ったGSブームも末期には衰退し、フォークが盛り上がってきて、GSバンドはヨーロッパのCREAMやジミヘン等の新たなロックに目を向けて“ニュー・ロック”へシフトチェンジを。(アルバムのライナーノーツを参考にさせていただいております)
 <モップス>は1966年にリードギター<星勝さん>、ドラムス<スズキ幹治さん>、ベース<村上薫さん>、そしてスズキさんの実兄であるヴォーカル<鈴木ヒロミツさん>、サイドギター<三幸太郎さん>の5人で11月に結成されました。そして某ディスコのオーディションに合格して専属バンドとなって活躍されて人気上昇。翌67年にはプロ契約となって11月にシングル「朝まで待てない」でメジャーデビュー。そして当時ヨーロッパで主流だった“サイケ”をいち早く取り入れて68年5月に1stアルバム「サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン」を発表されます。さらにこの年はオーケストラと共演されたり、芝居の音楽を担当されたりと意欲的に幅広く活動されます。
 翌69年にはサイケ路線からハードロック路線に。そんな折に村上さんが家庭の事情で脱退されることに。バンドは三幸さんがベースに転向して4人編成となり、この年の「第2回10円コンサート」翌70年の「日本ロックフェス」に出演して脚光を浴びます。そして71年にシングル「御意見無用(いいじゃないか)」を発表されます。“阿波踊り”という日本の伝統音楽とロックの融合というオリジナリティあふれる作品で独自色を強め、5月に同タイトルのこのアルバム「御意見無用(いいじゃないか)」を発表されます。ギリシャの神殿遺跡のような背景にメンバー4人の写真、そして中央に美しい女性ヌードの写真のジャケット、いいですねぇ。
 アルバム1曲目は「御意見無用(いいじゃないか)。ミドルテンポのパワフルなドラムからヘヴィなギターリフがはいって、そしてアップテンポになってから“阿波踊り”のリズムになって、パワフルなヴォーカルがノリノリで展開して。ドラムも叩きまくってお祭り騒ぎです。中盤では静かになって、ドラムがリフで阿波踊りのリズムを刻んで、ヴォーカルが♪いいじゃないか、いいじゃないか~って囁くように歌って。終盤ではヘヴィなギターリフと和太鼓の掛け合いも。そこから再び盛り上がって。めっちゃかっくいいっす。 2曲目は「Town Where I Was Born」。アップテンポのパワフルなドラムからヘヴィなギターリフが。ドラム叩きまくりです。そしてぶっといベースリフとパワフルなヴォーカルがはいって、サビではノリノリで盛り上がって。中盤ではスローモードになってしっとりとしたヴォーカルがはいって、そしてバラード調で歌い上げ、盛り上がって。その後ヘヴィなギターリフがはいってベースも加わってユニゾンで、そしてアップテンポになってギターのアグレッシブなソロが。バックではベースがうねりまくってます。終盤ではヴァースに戻ってサビでノリノリになるも、再びバラード調になって盛り上がって、ラストはダイナミックに♪ジャーン!でFin。
 3曲目は「Good Morning, Good Afternoon, Good Night」。ミドルテンポのパワフルなドラムからギターがはいって。ゆったりとしたインストのヘヴィブルースです。中盤のエモーショナルなギターソロではベースもうねりまくってます。
 4曲目は「Nobody Cares」。アコギのカッティングリフからミドルテンポではじまって、爽やかなコーラスがはいって、そしてしっとりとしたヴォーカルが。中盤ではギターの哀愁ただようメロディと奥深いベースラインがながれ、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって。
 5曲目は「月光仮面」。ミドルテンポのけだるいヘヴィブルーズ調のアレンジです。サビではリズミカルにコミカルに。ラストはちょっとおフザケが過ぎるかなって感も。
 6曲目は「Traces of Love」。ギターのメロウなアルペジオリフからはじまって、ブッといベースリフとカウベルのリズムがはいって、ヘヴィなギターリフからアップテンポでリズミカルになって、パワフルなヴォーカルがはいって。サビではめっちゃノリノリっす。明るく爽やかで楽しい曲ですね。
 7曲目は「To My Sons(The Best Thing in Our Life is Pain)」。トランペットの哀愁ただよう伸びやかな音色がゆったりと響き、しっとりとしたアコギリフからヴォーカルがはいって、サビでは力強く盛り上がって。2ndヴァースではオルガンのカウンターのメロもはいって、そして盛り上がっていって。なんとなく“夕陽”が目に浮かぶような曲ですね。
 8曲目は「No One Knows What They Were」。ヘヴィなギターリフからミドルテンポのパワフルなドラム&ベースのリズムがはいって、そしてアップテンポになってパワフルでリズミカルなヴォーカルはいってノリノリモードに。めっちゃドライブしててかっくいいっす。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。
 9曲目は「Alone」。アコギのしっとりとしたリフからゆったりとはじまって、シブいヴォーカルはいって、そして歌い上げて盛り上がっていって。2ndヴァースではチェロやオーボエのようなサウンドも響き、サビではフルオーケストラもはいってバラード調で盛り上がって。中盤ではヴァイオリンとオーボエの美しい音色がながれ、コントラバスのベースサウンドも響き渡って、そして再びドラマティックに盛り上がって。 
 様々なジャンルの音楽を楽しめる、非常にバラエティに富んだ聴き応えのあるアルバムですね。特にパワフルなドラムとうねりまくるぶっといベースは凄いっす。ハスキー気味のヴォーカルもめっちゃパワフルでかっくいいっす。
 さらに自分の買ったこのCDにはこの年の10月に発表されたライブアルバム「雷舞」のなかの5曲「I Want You Hold Your Hand」「Gimme Some Lovin’」「To Love Somebody」「New York 1963~America 1968」「月光仮面」が収録されています。
 <モップス>はこの後、72年に一転フォーク系のアルバムを発表し、74年にライブアルバム「EXIT」を発表して解散してしまいます。星勝さんは後に音楽プロデューサーとして、鈴木ヒロミツさんは俳優としても活躍されます。が、ヒロミツさんは残念ながら2007年に天国へ旅立って・・・ご冥福をお祈りいたします。

日本ロック&フォークアルバム大全1968-1979

2011-06-15 06:26:48 | Books
 これまでこのブログで70年代の日本のロックやプログレを56ほど紹介させていただいておりますが、まだまだ自分の知らないアーティストやアルバムがたっくさんあることでしょう。そんな折に音楽関連の古本も扱う某CD店で偶然みつけたのがこの本です。1996年に音楽之友社から刊行された「日本ロック&フォークアルバム大全1968-1979」です。監修は<田中史人さん><湯浅学さん><北中正和さん>が担当されています。
 まずは1ページ1枚で計100枚の選りすぐりのアルバムが掲載されていて、そのあとに日本のロック/フォークの数々の傑作を手がけられた名エンジニアである<吉野金次さん>と、日本の多くのミュージシャンを手がけられた音楽出版社社長<朝妻一郎さん>のインタビュー記事が各4ページ掲載。お2方とも当時の裏話をたっぷりと語られています。そしてそのあとには100ページ以上に渡って、1ページ6枚で計642枚のアルバムが紹介されています。やはり70年代はフォーク全盛ですからそっち方面のアルバムが多いんですけど、ロック・プログレ系ももちろん紹介されています。
 そのなかでまだこのブログでは取り上げていないアーティストもたくさんありまして、気になったのは<モップス>。これは近々アルバムを手に入れる予定です。それとフラワーズ解散後にアメリカに渡った“日本のジャニス・ジョップリン”<麻生レミさん>のソロアルバムがあるみたいなんですよね。CDがもし見つかれば手に入れたいっす。そして<ジャックス>の面々が参加されているという<休みの国>もちょと気になってます。ほかにもいろいろと気になるアルバムが。もちろんなかには前から気になっていたバンドのアルバムが紹介されていたんですけど、読んだら期待と全然違っていて「買わなくてよかった」って思えるものもありますねぇ。この本、大変参考になります。またじっくり読み返して研究したいっす。

Salle Gaveau La Cumparsite

2011-06-12 07:11:42 | 鬼怒無月さん
 “タンゴ”の可能性を追求し、拡大した独創的な室内楽を聴かせてくれる、ギタリスト<鬼怒無月さん>率いる<Salle Gaveau/サル・ガヴォ>。2003年に結成され、ライブを重ねて、2007年1月に1stアルバム「Alloy」を発表され、翌2008年6月に2ndアルバム「Strange Device」を発表されます。その年にはヨーロッパツアーも敢行され、各地で大盛況で、いまや“世界のSalle Gaveau”として活躍されています。メンバーは前回同様に鬼怒さんの他、ヴァイオリニストの<喜多直毅さん>、アコーディオン奏者の<佐藤芳明さん>、コントラバス奏者の<鳥越啓介さん>、そしてピアニストの<林正樹さん>の5人です。
 そして2010年6月にこの3rdアルバム「La Cumparsite/ラ・クンパルシータ」が発表されます。ジャケットは、ケースにはCD直径の円が赤で縁がイエローのプラ板が、CD盤にかの岡本太郎氏の太陽の塔の“顔”がモノクロで描かれています。面白いアイデアですねぇ。
 アルバム1曲目は「La Cumparsite」。ピアノのダークな音色が低くゆったり響き、そこにヴァイオリンが加わり、そしてアコーディオンの衝撃的なリフとギターもはいって。その後アヴァンギャルドな雰囲気になりかけるも、元のリフが徐々にテンポアップしていて激しくパワフルなタンゴ調に。そしてピアノリフをバックにヴァイオリンとアコーディオンがアヴァンギャルドに弾きまくって。中盤では一旦止まって再びダークなリフが響き、そしてエモーショナルなギターソロが。その後ダークリフが徐々にテンポアップしていくも静かになって、ギターリフをバックにアコーディオンのソロとピアノ&ヴァイオリンのダークなリフが掛け合いのように。そして一転ピアノの美しく優雅な音色がゆったりと響き、そこにヴァイオリンが伸びやかで艶やかな音色のソロを。しかし弦を引きずるような不快な音を響かせ、再びダークなバンドリフがはいって徐々にテンポアップしてそしてアグレッシブな弾きまくりギターソロが。バックではピアノも力強く弾きまくって。ラストはオールユニゾンでダイナミックに。めっちゃパワフルでスリリングな曲ですね。
 2曲目は「Ecosistema representado por cuentos infantiles/童話で書かれた生態系」。ピアノの軽快で優雅なリフレインから明るく爽やかにはじまって、そこにヴァイオリンが加わって。そしてアコーディオンの軽快なリフ、ヴァイオリンの伸びやかで艶やかな音色が響き、ギターの軽やかな音色も加わって、そしてユニゾンでリフを。その後アコーディオンリフやピアノリフをバックにヴァイオリンソロが。続いてアコーディオンリフをバックにリズミカルなピアノソロが。続いてヴァイオリンソロにピアノがカウンターを入れ、アコーディオンとギターが同じような展開を。中盤ではピアノとギターの追っかけリフからアコーディオンとヴァイオリンがフリーで弾き、それが徐々にユニゾンでまとまっていきます。終盤ではヴァイオリンが爽やかで優雅なリフを奏で、続いてアコーディオンとギターも加わってユニゾンに。ラストはピアノリフのみとなって静かにFin。
 3曲目は「Endiablamos ai Diablo/悪魔にやられた悪魔」。ピアノのミステリアスなスパイラルモードのアップテンポのリフからはじまって、そこにギターも加わってユニゾンで。そしてヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンでミステリアスなフレーズを奏で、めっちゃスリリングに展開していきます。その後ギターのアグレッシブなソロ、パワフルなユニゾンが。中盤一旦止まって静かになったあと、ヴァイオリンのダークで不気味なソロが。それが徐々にアグレッシブになっていき、ギターも加わって盛り上げ、さらにピアノやアコーディオンもくわわって、そしてユニゾンのスパイラルリフが。終盤ではギターリフをバックに激しいピアノソロ、そしてアコーディオンとヴァイオリンのユニゾンでのダークリフが。ラストはスリリングでダイナミックなユニゾンリフが怒涛のように激しく押し寄せてFin。
 4曲目は「Rain at 3:00PM/雨は午後3時に」。美しくしっとりとしたピアノのリフレインから哀しげにはじまって、アコギの素朴な音色が哀愁をただよわせてしっとり響き、アコーディオンとヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせて。中盤ではピアノ・アコーディオンのリフをバックにヴァイオリンが叙情的な音色をゆったりと伸びやかに、そして切なげな悲しい音色のソロを。続いてアコギの素朴な音色が美しく哀しく響き、そしてヴァイオリンとピアノのユニゾンのゆったりとしたフレーズから静かにFin。
 5曲目は「Magic shadow show/影絵遊び」。ギターの爽やかなリフからヴァイオリンの音色がおしゃれに優雅にながれて、そこにリコーダーが加わってユニゾンで。そしてワルツリズムでアコーディオンとリコーダーがリズミカルに心地よくフレーズを奏でて。続いてピアノのリフからギター・アコーディオン・ピアノのリズミカルなリフ、そしてピアノソロへ。そこにヴァイオリンも加わってリフを。そのリフにアコーディオンも加わって徐々に盛り上がっていってユニゾンで。中盤一旦止まったあとアコーディオンのリフとヴァイオリンのアヴァンギャルドなソロがアップテンポで展開してギターも加わってスリリングに盛り上がって。それが突然止まって静かになって神秘的な雰囲気になるも、アコーディオン・ヴァイオリンのリフからギターのヘヴィなリフがはいってそのままアグレッシブなギターソロへ。終盤再び止まってヴァイオリンの不快なノイズが響くもすぐに元のギターの爽やかなリフからヴァイオリンの音色がおしゃれに優雅にながれて、そこにリコーダーが加わってユニゾンで。そしてワルツリズムでアコーディオンとリコーダーがリズミカルに心地よくフレーズを奏でて、ラストはゆったりとFin。
 6曲目は「Three Sundays in a Year/年に3度の日曜日」。アコーディオンとアコギのリズミカルなリフから躍動感たっぷりにはじまって、アコギのパワフルなかっちょいいカッティングリフから、アコーディオンとヴァイオリンがユニゾンでめっちゃスリリングなリフを。そしてアップテンポのピアノリフをバックにヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、そこにアコーディオンも加わって。その後アコーディオン・ヴァイオリン・アコギがスリリングにリフを。中盤では一旦とまって、そしてアコギのソロとバンドリフ、ヴァイオリンとギターのアヴァンギャルドなソロバトル、そしてユニゾンリフと続きます。その後リズミカルなピアノリフをバックにアコーディオンのアグレッシブなソロが。終盤再びパワフルでスリリングなリフが迫り来るように展開するも、一転アコギリフをバックにヴァイオリンの優雅な音色がゆったりと艶やかに響いて。その後再びアップテンポのスリリングなリフがはいってパワフルにダイナミックにFin。
 7曲目は「Saya melihat terang bulan di gang/ロジウラのトゥランブラン」。ベースの低音リフから静かにゆったりとはじまって、アコギの素朴で哀愁だだようメロディがしっとりとながれて。そしてアコーディオンとヴァイオリンの音色がゆったりとながれ、そこにピアノがはいってアクセントを加えて。中盤ではギターとベースのリフをバックにヴァイオリンの幽玄なソロとアコーディオンの哀しげなソロが。終盤静かになってベースがしっとりと低く響き、ギターリフをバックにヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンで叙情的なメロディをしっとりと奏でて。
 8曲目は「Rhinoceros vipers marched/行進するライナセロスヴァイパー」。ヘヴィなギターリフとアコーディオンの力強いリフからパワフルにはじまって、ヴァイオリンとベースのリフをバックにエモーショナルなギターソロが。そしてヴァイオリンとギターのユニゾンリフ、ヴァイオリンとベースの迫りくるようなリフにピアノが印象的に響き、そしてヴァイオリン・アコーディオン・ピアノのユニゾンリフが。その後一旦止まってヴァイオリンのアヴァンギャルドなソロ、そしてベースとアコーディオンのリズミカルなリフにのって力強いピアノソロが。終盤ダイナミックなユニゾンリフから静かになってギターソロへ。そしてギターリフからパワフルなバンドリフ、そしてアップテンポのスリリングなピアノリフにのって、アグレッシブなギターソロとアコーディオンソロの掛け合いの激しいソロバトルが。ラストはダイナミックなユニゾンリフが。
 9曲目は「Afterglow adove Jumbo-cho/神保町夕暮れ」。ガットギターの哀愁ただようリフからはじまって、ヴァイオリンの伸びやかでしっとりとしたフレーズがながれ、そしてアコーディオンのほのぼのした感じのメロディがながれ、ヴァイオリンと美しいハーモニーを奏でて。続いてヴァイオリンとアコーディオンのユニゾンリフからピアノをバックにヴァイオリンとアコーディオンがハーモニーを奏で、そしてピアノの美しいソロが。中盤でアコーディオンのリフからヴァイオリンが加わり、ピアノが加わり徐々に盛り上がっていき、ギターもはいってドラマティックに。その後一旦とまって再びガットギターの哀愁ただようリフがゆったりとながれ、そこにアコーディオンが寄り添って。そしてヴァイオリンの優雅な音色がゆったりとながれ、アコーディオンとハーモニーを。終盤ではギターリフをバックにヴァイオリンとアコーディオンがハーモニーでしっとりとした美しいメロディを奏でて。
 10曲目は「Messy order/ぐちゃぐちゃな秩序」。いきなりヴァイオリンとアコーディオンの早弾きテクニカルユニゾンリフからスリリングにはじまって、ベースリフからピアノのハイテンポのリフがはいって、さらにギターがテクニカルユニゾンに加わって、そのままアグレッシブな弾きまくりギターソロへ。その後ふたたびテクニカルトリプルユニゾンから、ミドルテンポになってヘヴィなギターリフがはいってそこにヴァイオリンとアコーディオンも加わってパワフルなユニゾンリフに。そしてピアノとヴァイオリンがユニゾンでスリリングなフレーズを鳴らして。中盤では短いピアノソロからパワフルなリフにのってアグレッシブなヴァイオリンソロが。その後ピアノ・アコーディオン・ヴァイオリンの輪唱リフからパワフルでスリリングなリフが。そして再びハイテンポでスリリングなテクニカルユニゾンが。 
 しっとりとした美しい曲や叙情的な哀しい曲も楽しめますが、どんどんと展開していく複雑な構成のなかで、さらにめっちゃパワフルでエネルギッシュでアグレッシブな演奏がたっぷりと。超絶テクの応酬、ほんと凄いっす。これはやはりライブを楽しみたいですね。また機会があれば観にいきたいっす。白熱バトルを生で見たいっす。

11.6.4 s804

2011-06-09 22:07:31 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.6.4 沼袋Sanctuary
<Progressive Rock Festival プログレの夕べ>
 <s804>。バンドの経歴等詳しいことはわかりませんが、2005年に結成されたそうです。メンバーは、ヴァイオリン<丸山さん>、ギター<高野さん><須賀さん>、ベース<斉藤さん>、ドラムス<矢口さん>のヴァイオリン&ツインギターの5人編成です。
 いつか機会があればライブを観に行きたいなって思っていた折に2011年2月に初めて観る機会があったんですよね。ドラマティックな楽曲、パワフルに叩きまくるかっくいいドラム、とっても可愛らしいヴァイオリニストのお嬢様、ヘドバンしまくりのアツいギタリストなどなど凄く印象に残っています。またいつか観る機会があるといいなって。そんな折に6/4にSanctuaryで開催されるプログレイベントに出演されると知って楽しみにしていました。ただ、その日は仕事なので、もしも<s804>がトップバッターだったら観れないかな?って。

 さて当日。仕事を終えて急いで沼袋へ駆けつけましたが、着いたときにはもう最初のバンドが終わっていました。そのバンドすっごい好きなもので超がっかり。でも2番目が<s804>のようなので、そっちは間に合ってよかったっす。
 18時35分にステージの幕が開いて。ステージは向かって左にベース、その隣にギター。中央にワンタムワンバスのドラムセット、右にもうひとりのギター。ステージ中央にキーボードが2台セットされ、フロント中央がヴァイオリンです。

 女性ヴァイオリニストの丸山さん、白フリルのブラウスに黒のホットパンツ&黒ストでおなかにはリボンが。とっても可愛い“秀才少女”って感じです。
 そしてバンドイントロからミドルテンポのパワフルなリズムにのってヴァイオリンの美しい音色が伸びやかにながれて。その後、ミドルテンポのギターリフから再びヴァイオリンが伸びやかなフレーズをたおやかに奏でて、そしてエモーショナルなギターソロへ。中盤一転スローテンポになってギターのアルペジオリフがメロウにながれ、ヴァイオリンのしっとりとした音色が響いて。その後ヴァイオリンのリズミカルなリフからドラムが叩きまくって、ヴァイオリンとギターのユニゾンリフやヴァイオリンのテクニカルなソロ等、スリリングに展開して。終盤ではミドルテンポでゆったりと雄大な感じになって、ドラムがジャンベを叩いて。そしてヴァイオリンがゆったりとドラマティックなフレーズを奏で、ダイナミックなリフで盛り上がって、ドラムも叩きまくってFin。

 「千葉から来たロックバンドの<s804>です」って。「今回でこのライブハウスでやらせてもらうのも3回目になります。Sanctuaryの皆さん、ありがとうございます」って左のギターの方が挨拶を。
 2曲目は「情熱」っておっしゃったかな?スティックのカウントからアップテンポでパワフルなギターリフからはじまって、ヴァイオリンの伸びやかな音色が響き、ギターがメロウなフレーズを奏で、そしてリズミカルに展開していきます。その後ヴァイオリンが力強いリフからのびやかでドラマティックなフレーズを奏で、ドラムも叩きまくりで盛り上がって。中盤では静かになってギターのゆったりとしたリフをバックにヴァイオリンのしっとりとしたフレーズがながれて。その後パワフルでダイナミックなバンドリフが雄大にながれて盛り上がって。ラストはテクニカルな変拍子リフでFin。

 続いて3曲目は「0509」っておっしゃったかな?アップテンポのギターのカッティングリフからはじまって、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、そしてヴァイオリンがリズミカルなリフを。曲調としては落ち着いた感じかな?中盤ではパワフルなドラムがアップテンポでノリノリのリズムを叩き、ヴァイオリンがリスミカルなリフを弾いて盛り上がって。終盤では静かになってギターがメロウなリフを奏でて。その後パワフルな叩きまくりドラムがはいって盛り上がって。

 「次はピアノメインの曲を・・・ちょっとチューニングします」って。丸山さんはヴァイオリンを置いてキーボードの前へ。ギターの方ももう1台のキーボードの前へ。そして「今日のイベントに誘っていただいてありがとうございます」ってお礼を。さらに「栄養ドリンクもありがとうございます」って。それと物販コーナーのCDとTシャツの宣伝を。

 アフリカンっぽいタムドラムからパワフルにはじまるも、キーボードがしっとりとしたリフを、ピアノが哀愁ただようフレーズを奏でて。そして叩きまくりドラムから伸びやかなシンセサウンドなながれ、ゆったりと雄大な曲調に。中盤では丸山さんがヴァイオリンでベースリフをバックに伸びやかなメロディを奏で、そしてアップテンポになってリズミカルに。その後丸山さんは再びヴァイオリンを置いてピアノの前へ。ピアノの力強いリフからギターがメロウなアルペジオリフを弾き、そして終盤はゆったりと雄大な感じになり、シンセが鳴り響くなか、ピアノが綺麗なフレーズを奏でて、ドラムがパワフルに叩きまくって。ラストはキーボードリフとギターのアルペジオリフで静かにFin。

 「ほんとありがとうございます。柏からきました<s804>です」ってあらためて挨拶を。「最近はここSanctuaryでしかやってないもので」「柏出身と言わず、東京って言ってもいいですか?」って爆笑!ここがホームのようなものなのですね。次のライブはまだ決まってないようです。「年4-5回しかないライブですが」「また機会があったら会いましょう」って。

 オーラス5曲目は、スティックのカウントからドラムがミドルテンポのリズムをパワフルに叩き、ヴァイオリンがリズミカルなリフを。ダンサブルな感じでとってもロマンティックですね。ヴァイオリンが艶やかなフレーズを奏で、そしてリフも。中盤ではミドルテンポのギターリフをバックにヴァイオリンが伸びやかに奏で、そしてリフをユニゾンで、そしてブレイクもキメて。終盤はダイナミックに盛り上がってドラマティックなフィナーレへ。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」ってメンバーの皆さんはお辞儀を。時計を見ると19時7分。約30分の短いライブでした。
 パワフルな叩きまくりのエネルギッシュなドラム、ほんと凄い迫力です。全体に低めのセッティングなので、アツいドラミングがよく見れて良かったっす。あの狭いスペースでヘドバンしまくるギターも凄いっすね。そしてヴァイオリンの女の子も可愛くて見とれてしまいました。もちろんドラマティックな楽曲も素敵です。またいつか機会があればライブ観に行こうかな。

11.6.4 水鏡 (みずかがみ)

2011-06-06 23:17:15 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.6.4 沼袋Sanctuary
<Progressive Rock Festival プログレの夕べ>
 和の情緒溢れる叙情プログレバンド<水鏡>。1997年結成で、現在のメンバーは、リーダーでキーボードの<阿南順也さん>、ドラムスの<神山敬太さん>、ヴォーカル&フルート<双葉さん>、そしてギター<朝倉靖雄さん>の5人編成です。2003年に1stアルバム「水鏡」を発表し、2007年12月には2ndアルバム「夕掛け」を国内よりも先にフランスレーベルより発表。2008年2月に日本でも発売されます。さらに2009年にはライブDVD「雪虫」も発表され、アルバムにライブに活発に活動されています。
 自分は以前2009年6月に行われたライブを観にいってその素敵な演奏にめっちゃ感動したんですよね。でもその後どういうわけかスケジュールが合わなくてぜんぜん観に行けなかったのですが、前月5/7に2年ぶりに観れる機会があって久々に楽しめたんです。そして6/4にまた観れるチャンスがあるとわかって、他バンドにも興味があるのでこれはぜひとも観にいこうと、早速予約して当日を楽しみにしてました。

 さて当日。4バンド出演のイベントで、<水鏡>は3番目です。19時20分ころにステージの幕が開いてお客さん大拍手!ステージ向かって左がキーボードで、2段キーボードとエフェクト機器が。隣がベースで、レッドトラ目のソリッドな4弦ベース。中央後方に2タム1ロートタム1バスのドラムセット。そして右がギターで、朝倉さん今回はエンジのトラ目のボディがレスポールのようなシェイプのギターを抱えて。黒のスタインバーガーは今回はサブのようです。双葉さんはブラウン系のオリエンタル風なドレスとブラウンの薄いショールを纏って、後ろ髪をアップでまとめて前髪を少し垂らして。めっちゃ綺麗で色っぽくて・・・美しい・・・思わずため息です。

 そしてはじまった1曲目「理宇」。シンセの荘厳な音色が響き、ギターが和の情緒あふれるアルペジオリフをゆったりと奏でて。そしてダイナミックなリフがはいってアップテンポのダンサブルな感じになり、ヘヴィなギターリフにのってフルートが力強いフレーズを奏でて。その後一旦止まってギターがゆったりとアルペジオリフを奏で、しっとりとしたヴォーカルが情緒たっぷりに歌って、シンセもしっとりとした音色を響かせて。そして再びフルートの音色が響くも、パワフルなドラムからミドルテンポのダンサブルなリズムがはいって、キーボードのエモーショナルなソロが。中盤ではキーボードとギターがしっとりとしたフレーズを奏で、ヴォーカルがハイトーンでドラマティックに歌い上げ、そしてテクニカルなギターソロへ。ラストはギターとキーボードのユニゾンでダイナミックに盛り上がってFin。
 「ありがとうございます」って双葉さん。続いて2曲目、ギターのアルペジオからゆったりとしっとりとはじまって、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターが伸びやかでエモーショナルなフレーズがながれて。その後一旦止まってギターのしっとりとしたリフをバックにヴォーカルがはいって、ハイトーンも駆使してたおやかに歌い上げて。

 「ありがとうございます」って双葉さん。続いて3曲目は「涼風」。鈴虫の音が響き、ギターのメロウなリフがたおやかにながれ、そしてシンセの哀愁ただようフルートのような音色がゆったりと響いて。その後スズムシの音が響き、神山さんがミニシンバルを叩いて阿南さんがミニベルを鳴らし、そしてピアノの力強いリフからしっとりと艶っぽいヴォーカルがはいってパワフルに歌い上げて。中盤ではミドルテンポのパワフルなリズムをバックにギターソロ・ベースソロ、そしてキーボードのフルートのような音色のしっとりとしたソロが。終盤しっとりとしたヴァースからダイナミックに盛り上がって、早口ヴォーカルからギターのロマンティックなソロが。ラストは元の静かな雰囲気になってピアノリフをバックにしっとりとした美しい歌声がゆったりとながれて。

 続いて4曲目は「狐月/きつねつき」。ミドルテンポのキーボードのリズミカルなリフからはじまって、アップテンポのパワフルなスカビートから明るく楽しい感じのギターリフがはいって、力強いハイトーンのヴォーカルが。めちゃめちゃスリリングでロックしてますね。最初の間奏でテクニカルなギターソロがちょこっと。そしてヴァースに戻ってギターが歌メロを弾いて。中盤では一旦止まってゆったりとなるも、再びアップテンポのリズムがはいって、ギターリフをバックにテクニカルなキーボードソロが。そしてヴァースに戻って力強いヴォーカルがはいって。終盤ではダンサブルなリズムになって、ヴォーカルが伸びやかに歌い、そしてしっとりとした雰囲気になってヴォーカルが静かにセリフを囁いてFin。

 「ありがとうございます」って双葉さん。ここで朝倉さんは椅子に座って次の曲の準備を。「こんばんは、水鏡です」って阿南さんが挨拶。ここでSanctuaryさんにお礼の言葉を。続いて「初めてのお客さんに」ってバンドの説明をちょこっと。そしてCDとDVDの宣伝と、ライブの告知を。次は8月に栃木で、9月はここであるそうです。

 「あと2曲ですが、梅雨入りしましたので、ちょうどそのタイミングの曲を」「どうも今日はありがとうございました」って阿南さん、拍手です。5曲目は「月の草 露の草」。朝倉さんは椅子に座って。鈴虫の音が響き渡り、ギターのアルペジオリフにのって、ヴォーカルがはいってしっとりとゆったりと。阿南さんがチャイムを鳴らしてアクセントをつけて。そしてキーボードのリズミカルなリフとゆったりとしたベースラインがはいって、しっとりとしたヴォーカルがハイトーンも交えてゆったりと。中盤ではギターとキーボードがしっとりとしたリフを奏で、ヴォーカルがドラマティックに力強く歌い上げて。そしてギターとキーボードのおっかけリフから♪ジャーン!って。その後シンセのスペーシーなサウンドが幻想的に響き、一転アップテンポのパワフルなリズムがはいって、まずはギターソロ、続いてキーボードソロとベースソロ、さらにギターソロからキーボードとベースがユニゾンでフレーズを。終盤はアグレッシブなギターソロからユニゾンリフが。ラストはキーボードのリフレインがゆったりとながれて♪ジャーン!でFin。

 続いてオーラス6曲目は「流転 –雨-」。ギターのアルペジオリフがしっとりとゆったりとながれ、激しく降る雨の音のようなサウンドが響き、ミドルテンポのピアノリフをバックに美しく艶っぽいヴォーカルがはいってドラマティックに歌い上げて。そしてゆったりとセリフを囁いたあと、ダイナミックなサウンドになり、ギターのエモーショナルなソロへ。その後キーボードとギターのゆったりとした美しいリフレインにのってしっとりとしたヴォーカルが。そしてパワフルなドラムとともに盛り上がって力強く歌い上げて。終盤ダイナミックにドラマティックに盛り上がってアグレッシブなギターソロが。ラストはダイナミックなリフのなか、阿南さんがメンバー紹介を。そしてラストは劇的にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」ってメンバーの皆さんはお辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると20時ちょうど。約40分の素敵なライブでした。
 “和”の情緒たっぷりの日本庭園を思い起こすような美しいサウンド、双葉さんの万葉集を詠うかのようなしっとりとした独特の節回しの歌声、ほんと素敵でハイトーンもとっても綺麗で。惜しむらくはキーボードが聞き取りにくくなったところがちょこっとあったことかな。演奏は良かったと思います。しっとりとした曲だけでなく、ハイテンポのめっちゃパワフルでスリリングな曲もあって、聴いていて楽しかったっす。またいつか機会があればライブ観に行きたいっす。

11.6.1 YUKA & CHRONOSHIP

2011-06-04 12:25:55 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2011.6.1 吉祥寺Silver Elephant
<PROGRESSIVE LIVE 2011>
先日あるバンドのライブを観に行ったんですが、会場に着いたときには前バンドのライブの終わりころだったんですよね。で、2曲だけ聴けたんですけど、その2曲すっごくかっこよくてめっちゃ気に入って。で家に帰ってすぐにネットで調べたら、2007年に「WATER REINCARNATION(水の輪廻)」という6曲入りミニアルバム発表されていますが、CD販売ではなくてDL販売だったんで、即購入しました。
 <YUKA & CHRONOSHIP>というバンド。キーボーディスト<船越由佳さん>率いるインストバンドです。船越由佳さんは、5歳のときからピアノを習いはじめて、音大ピアノ科を卒業し、オリジナル曲も作られてそれがプロデューサー<田口俊さん>に認められ、本格的に音楽活動をはじめられます。1996年にはTVのCMや番組の主題歌等にも起用され、98年にデビューアルバム「プールのにおいの夏」を、99年に2ndアルバム「SILENT SUN」、2000年に3rdアルバム「Morning Bird」を立て続けに発表されます。その後も音楽活動の他にラジオのパーソナリティなどでも活躍されますが、本来めざしていたインストゥルメンタル中心の全世界に向けた音楽活動を本格的にはじめられ、2007年にアルバム「WATER REINCARNATION(水の輪廻)」を発表されます。このアルバムの演奏はYUKAさんがヴォーカル・キーボード・プログラミング等で、ベースやアコギを現メンバーでもある田口さんが担当されています。で、ドラムは打ち込みだったんですね。なのでアルバムを聴いたときにライブで聴いたほどの迫力がいまひとつ感じられなかったんです。なのでいつか機会があれば、今度こそ最初からライブを観たいと思っていました。
 そんな折にシルエレのスケジュールをチェックしたら・・・6/1にあるじゃないですか。ただ平日ド真ん中なので急な仕事が入らないことを願って予約して楽しみにしていました。
 <YUKA & CHRONOSHIP>。メンバーはキーボード&ヴォーカルの“YUKA”こと<船越由佳さん>、ベース<田口俊さん>、ドラムス<田中一光さん>、ギター<宮澤崇さん>の4人編成です。

 さて当日。幸いなことに急用もなく、定時で仕事を終えてすぐに吉祥寺に向かって。会場には開演10分前に着きました。受付を済ませてフロアへ降りると、椅子席はもう埋まっていて後ろの端で立って観ることに。ライブが始まるころには立ち見もいっぱいの超満員でしたね。
 ステージは向かって左にキーボードが1台と黒のリッケンバッカーベースが。中央後方は2タム1バスのドラムセット、右に紺のストラト、そして中央フロントにキーボードセットが。

 19時7分ころ、客席の照明が暗くなって、ステージが明るくなってメンバーの皆さんがステージに登場し、拍手で迎えられます。YUKAさんは黒地に銀ラメ文字のTシャツにジーンズというアクティブなファッションで。客席から「YUKA!」って声援が。するとYUKAさんは敬礼ポーズでお返事。可愛い♪
 そしてはじまった1曲目は「Dawn in a dew ~Chronoship」。小鳥のさえずりが聞こえてきて、そして美しいピアノリフがゆったりと幻想的にながれて。その後、雷鳴が轟き、ワーニングサイレンが響いたあと、ハイハットのカウントからパワフルでダイナミックなリフがはいって、アップテンポのリズムにのってシンセフレーズと綺麗なピアノリフがながれて、そしてピアノとギターのユニゾンのフレーズが。めっちゃノリノリっす。中盤一旦リズムがとまってピアノリフがゆったりとながれるも、再びアップテンポのリズムがはいってエモーショナルなギターフレーズとテクニカルなピアノリフが。その後爽やかなスキャットがはいってそして躍動感たっぷりに盛り上がって♪ジャーン!でFin。

「ありがとうございます。こんばんは、YUKA & CHRONOSHIPです」ってYUKAさん挨拶を。
 続いて2曲目は「Hector (the huge thunderstorm complex)」。ストロボライトのチカチカするなか、爽やかなアゴギリフからミドルテンポではじまって、そこに綺麗なピアノリフがはいって、そして力強いピアノリフとリズミカルなスキャットが響いて。力強くも穏やかな感じでいいグルーヴだしてます。中盤ではシンセの伸びやかなフレーズからピアノのエモーショナルなソロ、続いてうねるベースをバックにギターのエモーショナルなソロが。終盤では雷鳴が轟いたあと、しっとりとしたピアノリフとアコギリフでゆったりと静かにFin。

 「ありがとうございます。こんばんは、YUKA & CHRONOSHIPです」ってYUKAさん、あらためて挨拶を。YUKAさんはここしばらくはレコーディングをされていたそうです。そして岩手の実家に行かれて復興のお手伝いやイベントのお手伝いなどをなされたそうで。「地元のみんなは、見ていて涙が出てくるくらいに一生懸命頑張ってました」って。そして「義援金、ご協力ありがとうございました」ってお礼を。「私たちも元気に頑張ります。短い時間ですけど、YUKA & CHRONOSHIPの世界を皆さんに届けたいと思います。宜しくお願いします」って、大拍手です。

 3曲目は「I am river」。ステージがオレンジの照明に包まれ、お琴のような音色のギターリフから和の情緒たっぷりに静かにはじまって、ミドルテンポのリズムがはいって、そしてしっとりとした哀愁ただようピアノリフとヴォーカルがはいって。田口さんと宮澤さんもコーラス参加です。叙情的でアンビエントな感じの曲です。田中さんがチャイムを鳴らしてアクセントをつけて。田口さんはキーボードでベースラインを奏でて。中盤にはエモーショナルなギターソロが。その後ピアノリフが止まって3人のコーラスがながれ、そしてギターがピックスクラッチを。ラストは♪ジャーン!でFin。

 続いて4曲目は「POSEIDON」。しっとりとしたピアノリフからはじまるも、アップテンポでリズミカルになって、そしてミドルテンポのパワフルなリズムから、キーボードのリズミカルなリフが。それにのって田口さんと宮澤さんが低い声のスキャットを。その後シンセの伸びやかな音色が雄大にながれ、田口さんのキーボードによるベースラインが響いて。中盤ではミドルテンポのリズミカルなピアノリフにのってギターのロングトーンが響き渡って幻想的な雰囲気に。そしてギターのピックスクラッチからピアノのしっとりとしたリフがながれて。終盤ではミドルテンポのパワフルなドラムからキーボードのリズミカルなリフ、そして田口さんと宮澤さんが低い声のスキャットを。ラストはピアノの力強いリフがリズミカルに。

 さらに続いて5曲目は「Water Reincarnation」。シンセサウンドが荘厳に響き、ハイハットのカウントからミドルテンポでピアノの哀愁を感じるリフがながれて。そしてギターが爽やかなフレーズを伸びやかに奏で、キーボードも一緒に。その後ベースのドライブ感たっぷりのリズミカルなリフからピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが。田口さんもコーラスを。サビではおだやかにたおやかに爽やかなコーラスがながれて。中盤ではミドルテンポのパワフルなドラムにのって力強いピアノリフとともに盛り上がるも、一旦止まって、そしてエモーショナルなギターソロが。終盤では爽やかなサビでパワフルに盛り上がって。

 「ありがとうございます」ってYUKAさん。ここで発表が。今月下旬にフランスのムゼアレーベルよりプレスCDが全世界に向けてリリースされるとのことです。DL販売のみっだったミニアルバムに曲が追加されてCDアルバムとして発売されるようで。これはめっちゃ嬉しいっす。もちろんお客さん大拍手!ちなみに本日配られたアンケート用紙に予約申し込みすると、発売日に郵送されて、そのうえ予約特典が付いてくるとか。田口さんが「何をプレゼントするの?」って尋ねると、「届いてからのお楽しみということで」ってYUKAさん。何にするかまだ決まってないそうです。で、「くれぐれもノーリターンノークレームで御願いします」って爆笑!そして「気に入ったらお友達とかにぜひ紹介してくれたら嬉しいです」って。

 6曲目は「Beyond The Fence」っておっしゃったかな?SF小説からインスピレーションを得られたそうで。しっとりとしたピアノからゆったりとはじまってほのぼのとした感じのメロディがながれ、そしてYUKAさんが幻想的なスキャットを。バックではアコギのリフがしっとりとながれ、ドラムはマレットでシンバルロールで盛り上げます。フロアーはミラーボールが回って雰囲気をかもし出してます。田口さんがキーボードでベースラインを奏でて。中盤からはボレロリズムのスネアロールがはいって、スライドギターの伸びやかな音色が響き、力強いスキャットがはいって盛り上がって。終盤では静かになってしっとりとしたピアノリフとスキャットがながれ、そしてベースラインをバックにエモーショナルなギターソロがゆったりと。

 続いて7曲目は「Skygazer」っておっしゃったかな?田口さんのカウントからミドルテンポのパワフルなドラムがはいってギターとピアノが明るく爽やかな感じのリズミカルなリフを。ステージはイエローライトに包まれています。そしてピアノが爽やかなリフを奏で、ほのぼのとした感じの綺麗なスキャットがながれて。まるで朝ドラのテーマソングのようですっごいステキ!思わず笑顔になっちゃいます。中盤ではYUKAさん、キーボードを弾きながらリズミカルなベースリフをバックにイチゴ型の可愛いマラカスを鳴らして。終盤はパワフルでグルーヴィなリズムをバックに綺麗なピアノリフと爽やかなスキャットで盛り上がって。ラストにはYUKAさん、“キラキラ星”のようなメロディを弾いて。

 8曲目は「カッティング・グラフィティ/重力離脱」。エレドラの♪タタタン~って音が響き、シンセの伸びやかでスペーシーなサウンドがながれ、そしてベースがミドルテンポでグルーヴィなリフを弾き、ギターも加わってユニゾンでリフを。ミドルテンポのパワフルなリズムにのってピアノがリズミカルなリフを、ギターがヘヴィなリフを鳴らして。その後、ミドルテンポのパワフルなシャッフルリズムになって、ギターとキーボードがユニゾンでフレーズを奏でて。中盤ではゆったりとスローモードになってメロトロン風のサウンドがながれ、そしてパワフルなドラムがはいってブレイクをキメて、再びミドルテンポのシャッフルリズムにのってギターとキーボードのユニゾンリフが。その後田口さんがキーボードでベースラインを弾き、メロトロンサウンドが響いたあと、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいってゆったりと雄大な曲調になり、エモーショナルかつアグレッシブなギターソロが。ラストはもりあがったあと、ギターとベースがユニゾンでリフを。

 「どうもありがとうございます」ってYUKAさん。ここでメンバー紹介です。「ギター、宮澤崇!」大拍手です。「ベース、田口俊!」大拍手です。「ドラムス、田中一光!」大拍手です。「そして私、船越由佳です」って大拍手!

 「今日はこの曲でお別れします。今日は本当にありがとうございました」ってはじまったオーラス9曲目は「KIRIBATI」。ミドルテンポのパワフルなリズムをバックにギターの爽やかなカッティングリフが。田口さんはエレドラのリズムに合わせて手拍子を。そしてダイナミックなバンドリフが雄大にながれ、ピアノのリズミカルなリフがグルーヴィなリズムにのって綺麗に響き、その後ダイナミックなリフから宮澤さんとYUKAさんが伸びやかなスキャットを。中盤では一旦止まってピアノリフとスキャットが幻想的にながれて、ドラムがシンバルロールで盛り上げ、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって綺麗なピアノリフが奏でられ、ギターのヘヴィなリフが伸びやかに。終盤では一旦止まって、ピアノリフがしっとりとながれ、そしてシンバルロールからカウントがはいってダイナミックなバンドリフが。グルーヴィでパワフルなリズムにのってギターリフ・ピアノリフがはいって、そしてアップテンポのノリノリモードになってリズミカルなピアノリフをバックにアグレッシブなギターソロが。ラストはギターとキーボードのテクニカルなユニゾンから叩きマクリのドラムとともに♪ジャーン!で盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」ってYUKAさん。メンバーの皆さんはお辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると20時11分。約1時間の演奏でした。
 パワーフュージョンって感じのとっても爽やかで綺麗なサウンドでのパワフルなライブ、最高でした。YUKAさんの繊細で美しいキーボードサウンドとヴォイス、ほんと素敵でしたね。そしてめっちゃパワフルでタイトなドラムに、ブッとくグルーヴィなベースの超強力なリズム隊にブッとびました。こんなにかっこよくてノリのいいグルーヴをだすリズム隊を見たのは久々かも。ひとつだけ、自分がベース側にいたせいか、ギターがちょっと聴き取り辛かったのは残念でした。今度は真ん中で観るようにせねば。
6月下旬にムゼアレーベルよりワールドリリースされるというニューアルバム、めっちゃ楽しみです。