ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

ACCEPT PERPETUAL FLOW

2014-06-30 22:20:36 | 21th J-プログレ
 マルチ・ミュージシャン<HISA>さんのプロジェクト<ACCEPT>。HISAさんは1984年ころからCMソング等の本格的な音楽活動を始め、ローカルバンドにシンセ奏者として参加して、コンテストで入賞も。それから様々なバンドに参加。あるバンドではギタリストとして、またあるバンドではベーシストとして、そしてキーボードプレーヤーとしても参加され、マルチ・プレーヤーの本領を発揮されています。他にもTVやFMに曲を提供するなどコンポーザーとしても活躍され、そして2007年。1990年から17年間に渡ってずっと作り続けてきた楽曲のうち12曲を収録したアルバム「silver moon」を発表。そして2009年11月に2ndアルバム「MOBIUS」を発表され、2012年3月に3rdアルバム「TAIJI」を発表されます。どれも素晴らしいアルバムで、次作も楽しみにしておりました。そんな折、2014年6月、4枚目のアルバム「PERPETUAL FLOW」が某通販サイトで発売されていてビックリ!もちろん即購入です。前作とは異なり今回のアルバムはこれまでの未発表曲集とのことで、プロデュースはKAIJAKU氏が担当されているそうです。ブルー基調の不思議なジャケット。海の中とすれば海藻のような?地上だとすればフキノトウのような?これはいったいなんだろうと、しばし考え込んでしまいました。
 アルバム1曲目は「PERPETUAL DANCE」。ダイナミックなリフからパワフルに盛大にはじまるも、静かになって、アコギのしっとりとした綺麗なリフがながれ、リズミカルな感じになってゆったりとしたヴォーカルがはいって、サビではパワフルなリフから力強く歌い上げて。終盤ではパワフルなドラムにのってシンセがのびやかにドラマティックに奏でられ、そこからギターのエモーショナルなソロが。
 2曲目は「BRIDGE (WAR SONG)」。セミの鳴き声、ダイヤル電話の音、そして雑踏の音がながれ、ミドルテンポのパワフルなシンセリフがはいって、軍隊の行進のような足音が響き、だんだん早くなっていって、サイレンが鳴り響き、そして躍動感たっぷりのリズムにのってヴォーカルがはいって力強く歌って。その後、シンセのアヴァンギャルド風のソロが。終盤ではパワフルなリフからリズミカルなヴォーカルがはいって躍動感たっぷりに。ラストには子供の笑い声が聞こえてきて。
 3曲目は「TO THE SELF」。ダイナミックなリフがミドルテンポでゆったりとはいって、パワフルなドラムからギターとオルガンのヘヴィリフがゆったりとながれ、そこにパワフルなヴォーカルが。ヘヴィブルーズのような、パワーバラードのような感じですね。めっちゃかっくいいっす。2ヴァースではヴォーカルの合間に絶妙なギターフィルがはいって。中盤ではギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。そしてパワフルなヴァースからオルガンのテクニカルなソロ、ラストではギターのエモーショナルなソロが。
 4曲目は「HOLD ON TO YOUR LOVE」。ダイナミックなリフからミドルテンポでしっとりとしたヴォーカルがはいって、ゆったりとほのぼのした感じのメロディがながれ、のびやかに力強く歌い上げ、ドラマティックに盛り上がって。その後、ゆったりとしたピアノリフからシンセサウンドがのびやかに奏でられて。終盤ではしっとりとしたヴォーカルが力強くドラマティックに歌い上げて。メロウでドラマティックなバラードですね。ラストはシンセサウンドが壮大に響いて。
 5曲目は「FLASHBACK」。スペーシーなシンセサウンドがミステリアスに神秘的に、時に静かに、時に力強くおおきなうねりで響かせて。
 6曲目は「DON’T CRY ANYMORE」。ミドルテンポのアコギのパワフルなリフからはじまって、そこにヘヴィギターリフがはいって、ラテンパーカッションのリズムにのってしっとりとしたヴォーカルがはいって。どことなくZEPの香りを感じます。そして力強くドラマティックに歌い上げて。その後アコギのリフからベースがうねり、ギターがエモーショナルに奏で、Saxサウンドが響いて。終盤ではヴォーカルが力強く歌い、パワフルなシャウトもキメて、そしてドラマティックに盛り上がって。ラストはギターのパワフルなカッティングリフとパワフルなドラムから力強いスキャットが。そしてフリーインプロからFin。
 7曲目は「WHEN THE NIGHT COMES」。シンセの神秘的な音色が奥深く響き、尺八風の音色、横笛風の音色、琵琶風の音色など、和の音色がしっとりとのびやかに響き、和太鼓風のミドルテンポのリズムからエフェクトのかかった無線交信風サウンドのヴォーカルがはいって、その後のびやかに力強く歌って。終盤ではシンセサウンドが壮大に荘厳に響き、力強いヴォーカルがのびやかに。某国営放送の歴史ドキュメンタリーのテーマに合いそうな感じがします。
 8曲目は「AS TIME GOES BY」。しっとりとしたヴォーカルとアコギリフがゆったりとながれ、シンセサウンドがのびやかに奏でられ、ヴォーカルが力強く歌い上げて。中盤ではシンセの神秘的なサウンドがゆったりとながれ、キーボードの美しい音色が響くなか、ギターがエモーショナルに幻想的に奏でて。終盤ではアコギとキーボードのゆったりとしたリフからディレイヴォーカルがはいって、そしてしっとりと歌い、そこから力強く歌い上げて、ダイナミックにドラマティックに盛り上がって。
 9曲目は「SNOWFLAKE」。透明感のある神秘的なサウンドが幻想的にながれて。
 10曲目は「BEYOND THAT HILL」。爽やかなコーラスからゆったりとはじまって、アコギのゆったりと綺麗なリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、ドラマティックに歌い上げて。美しいバラード、どことなく後期のかぶとむしズを感じました。終盤でもドラマティックに盛り上がって。
 HISAさんの様々な音楽性が楽しめるとっても素敵なアルバムですね。ドラマティックなヴォーカル曲や、神秘的なインスト、ヘヴィブルーズ、さらに和風な曲などなど。HISAさんの音楽性のルーツをも感じ取れるような。未発表曲集第2弾も楽しみにしております。

ROUND HOUSE Never

2014-06-25 23:01:52 | 70's J-プログレ
 70年代から活躍される関西の老舗プログレバンド<ROUND HOUSE>。リーダーでギターの<加藤正之さん>が中心となって1975年に結成され、76年から78年には大規模なロックイベント“8・8ロック・デイ”に出場され、3年連続で決勝大会に進出されるなど大活躍されたそうですが、その後、紆余曲折あり、途中休止期間もありながらも91年に70年代の音源が収録されたバンド初のアルバム「人造人間」が発表され、2001年には完全復活。2006年にはアルバム「3-D」を発表されます。その後バンドはそれまでは加藤さんを中心にギター・キーボード・ベースの3人と打ち込みでインストを演奏されていましたが、一転、Sax・ヴァイオリン・ソプラノヴォーカルが加わり、さらにはダンスやシルク・ド・ソレイユなどの視覚パフォーマンスも加わって大幅にスケールアップされたバンドに変貌。自分は2011年9月に東京で行われた対バンライブを観に行きましたが、東京では会場の関係でシルク・ド・ソレイユは観れなかったものの、素敵な演奏と迫力&妖艶なダンスが披露されて楽しませていただきました。もっともその時は音響バランスがイマイチだったんですね。なのであの素敵な演奏をちゃんとした音響バランスで楽しみたいとずっと思っていました。そんな折に2013年に現編成による念願のアルバム「Never」が発表されました。
 <ROUND HOUSE>、アルバム参加メンバーは加藤さんの他、75年の結成からずっと加藤さんを支えるベース<上村義昭さん>、Sax<井上歓喜さん>、キーボード<井高寛朗さん>、ソプラノヴォーカル<端山梨奈さん>、ヴァイオリン<辻本明日香さん><辻本恵里香さん>。そしてゲストで二胡奏者の<泉貴子さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「Never」。ヴァイオリンからのダイナミックなリフからはじまって、ピアノのリズミカルなリフが綺麗に奏でられ、ソプラノヴォーカルのスキャットがのびやかに美しく響き、アップテンポのパワフルなリズムにのってのびやかにユニゾンで。その後、パワフルなリフからベースのテクニカルなソロ、ヴァイオリンソロ、Saxのエモーショナルなソロと続き、ダイナミックなリフからピアノのリズミカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフからシンセサウンドがのびやかに雄大にながれ、そこからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後ソプラノヴォーカルのスキャットが綺麗にながれ、ユニゾンでの哀愁ただようフレーズがのびやかに。ラストはダイナミックなユニゾンリフが。
 2曲目は「最後の判決」。スペーシーサウンドが響き、ミステリアスなリフがスリリングにダイナミックに。そしてアップテンポのリズムにのってリズミカルなリフがスリリングに、さらにギターのテクニカルなリフもはいってダイナミックに。その後美しいスキャットがのびやかにながれ、ダイナミックなリフからSaxのエモーショナルなソロが。ラストはダイナミックなリフからスリリングなリフが。
 3曲目は「地平線と虹の向こうに」。スペーシーサウンドが響き、ミドルテンポのゆったりとしたリズムがはいって、二胡の音色がゆったりと哀愁たっぷりに響き、ストリングスのリフが力強くリズミカルにながれ、美しいスキャットがのびやかに。その後スキャットとSaxの掛け合いがドラマティックに美しく響いて。中盤ではアップテンポのダンサブルなリズムにのってヴァイオリンのテクニカルなソロ、パーカッションソロ、Saxのテクニカルなソロ、ギターのエモーショナルなソロと続いて。終盤では二胡ののびやかな音色が哀愁たっぷりにながれてからアップテンポのノリノリモードになってピアノのテクニカルなソロが。その後ダイナミックなブレイクから美しいスキャットがのびやかにながれ、ドラマティックに盛り上がって。
 4曲目は「雨上がりの都会」。雷鳴と土砂降りの雨音からはじまって、アップテンポのパーカッションリズムがはいってダイナミックなリフと大歓声が響き、リフがのびやかにながれて。その後Saxのエモーショナルなソロ、シンセリフからノリノリモードでギターのテクニカルなソロ、ヴァイオリンのパワフルなソロが。終盤ではダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードでパワフルなリフがのびやかに。ラストはダイナミックなリフが。
 5曲目は「Fantastic Aerial」。ゆったりと幽玄にはじまって、ヴァイオリンの哀愁ただよう音色がのびやかにながれ、Saxものびやかに奏で、そこからテクニカルなソロが。その後、美しいスキャットがのびやかにながれ、ギターがエモーショナルなソロを。終盤ではSaxがのびやかにドラマティックに奏で、一旦静かになってキーボードリフがしっとりとながれ、ヴァイオリンがのびやかに奏で、ラストはダイナミックにブレイクをキメて。
 6曲目は「Drop Zone」。スペーシーサウンドのリズミカルなリフからギターのヘヴィリフとミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、リズミカルなリフからミステリアスなスキャットが。そしてSaxのリズミカルなリフから美しいスキャットがのびやかに力強くながれて。その後ミドルテンポのヴァイオリンリフからSaxのエモーショナルなソロが。続いてストリングスのリズミカルなリフからギターのエモーショナルなソロが。終盤ではミステリアスなスキャットからアップテンポのストリングスのリズミカルなリフにのって美しいスキャットがのびやかに。ラストはミドルテンポのヘヴィリフからダイナミックなブレイクが。
 7曲目は「深海旅行」。波の音からしっとりとしたヴォーカルがのびやかに。そしてダイナミックなリフからアップテンポでミステリアスなリフがスリリングにながれ、Saxのテクニカルなソロ、ヴァイオリンのテクニカルなソロと続き、美しいスキャットがのびやかに。中盤ではモーグのテクニカルなソロが。そして一旦静かになって、ブレイクリフから美しいスキャットがのびやかに力強く響き、ダイナミックなリフから盛り上がって。その後、ミドルテンポでギターとヴォーカルがのびやかにドラマティックに奏で、ギターのエモーショナルなソロへ。終盤ではリズミカルなリフから美しいスキャットがのびやかにながれ、ヴァイオリンのテクニカルなソロへ。さらに美しいスキャットからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。ラストはアップテンポのスリリングなリフからダイナミックにブレイクをキメて。
 8曲目は「3-D」。奥深いサウンドが響き、ダイナミックでテクニカルなリフがアップテンポでスリリングに。そして力強くのびやかなリフからダイナミックなリフが。その後、ヴァイオリンのテクニカルなリフがスリリングに。中盤ではミドルテンポでピアノの綺麗でリズミカルなソロが。その後、ストリングスサウンドがゆったりと雄大にのびやかにながれ、ピアノのパワフルでリズミカルなリフからダイナミックなブレイクリフが。終盤ではヴァイオリンのテクニカルなソロ、ギターのエモーショナルなソロ、ピアノのテクニカルでリズミカルなソロ、Saxのテクニカルなソロと続いて。そしてダイナミックなリフがゆったりと雄大にながれ、ラストはダイナミックにブレイクをキメて。
 アルバムを聴いているだけでも、ダンスの躍動感や妖艶さ、シルク・ド・ソレイユのしなやかさやスケールの大きさやスリル感が伝わってくるような感じがします。テクニカルでドラマティックで、優雅でスリリングで、とっても素敵なアルバムですね。いつかまた機会があればライブを観に行きたいっす。

THYNK∞F  針葉樹の森の物語/エピソード1

2014-06-19 23:42:08 | 21th J-プログレ
 2014年4月、13年ぶりにアルバムを発表したシンフォプログレバンド<Cinderella Search>。「The Suite “Next World”」という近未来のSFストーリーを題材とした素晴らしいコンセプトアルバムで、5月末に行われたレコ発ライブでは演劇要素もたっぷりの超感動のライブを披露してくれて。で、そのライブのときにこの今回紹介させていただくアルバムが受付で販売されていました。だいぶ以前に<Cinderella Search>のアルバムを紹介させていただいた際に親切なお方がこのユニットのことを教えてくださったんですけど、そのときは手に入らなかったもので、ようやく手にすることができました。
 <THYNK∞F>の「針葉樹の森の物語/エピソード1」。そもそも<THYNK∞F>とはHPによれば、構想15年の“「針葉樹の森の物語」を流麗でスリリングなサウンドで表現するべく結成されたバンド“だそうで、ヴォーカル&キーボードの<仲村アキヒサさん>が中心となって2006年より活動を開始されたそうです。メンバーは、仲村さんの他、キーボード<まんぞをさん>、ベース<戸来”mino”雄一さん>、ドラムス<山下浩さん>、ギター<加藤修さん><藤田正俊さん>の6人編成です。
このアルバムはコンセプトアルバムで、“1人のうだつの上がらないサラリーマンがストレスで身も心もボロボロになって疲れ果てた頃に“針葉樹の森”の夢を見て、その後、リストラされ離婚され、どん底まで堕ちたときに、ふと“針葉樹の森”の夢を思い出して、死ねばあの森に行けるのでは・・・と、故郷の海へ死出の旅に。ところが・・・“エピソード1はそういったストーリーのようで。
 アルバム1曲目は「Subliminal Suite」。(a)Voice from the Forest. (b)Subliminal Dream. (c)Invisible Chains. 小鳥のさえずりが爽やかにながれ、シンセの鮮烈でリズミカルなリフからダイナミックなリフが盛大にながれ、華々しい物語の幕開けが。そしてミドルテンポのダイナミックなリフが止まって、しっとりとロマンティックなヴォーカルがはいって、さらに綺麗なコーラスがはいってドラマティックに爽やかに。その後ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではシンセの鮮烈なリフからダイナミックなリフがはいって、そこからアップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリモードになってモーグのテゥニカルなソロが。ラストはパワフルなリフでFin。
 2曲目は「Ruin/Romance」。間髪入れずハープシコード風サウンドのリフがミドルテンポでながれ、JAZZ風サウンドの軽やかなギターソロが。その後しっとりとしたヴォーカルがはいって、ベースが力強く響き、サビでは綺麗なコーラスがゆったりとほのぼのした感じメロディを。間奏ではギターのエモーショナルでドラマティックなソロが。
 3曲目は「Secession Suite」。(a)Fallen Angel. (b)Forest in My Dream. ギターの跳ねるようなリズミカルなリフからはじまって、ベースが加わってユニゾンで奏で、アップテンポのリズミカルなリフにのってオルガンがのびやかに奏で、ノリノリモードで明るく爽やかでほのぼのした感じになって、リズミカルなヴォーカルがはいって、オルガンのテクニカルなリフと叩きまくりドラムが。その後ギターとベースのユニゾンのリズミカルなリフからアップテンポのノリノリモードになって、ギターのヘヴィリフからパワフルなヴォーカルがはいって。中盤では叩きまくりドラムからダイナミックなリフがはいって、シンセがのびやかに爽やかに奏で、ギターのエモーショナルなソロへ。終盤ではダイナミックなリフからドラムが叩きまくり、ラストは一旦止まってからギターがゆったりと奏でて。
 4曲目は「The Forest in My Dream」。小鳥のさえずりからアコギのミドルテンポのゆったりとしたリフがはいって、モーグのびやかな音色がゆったりと響いて。そして寝息のような音がながれて、いきなり目覚ましベルの音がけたたましく鳴って。
 5曲目は「The Rover」。雑踏の音や車のクラクションの音からはじまって、アコギのゆったりとしたリフからしっとりとしたヴォーカルとメロトロンサウンドがはいって、徐々に盛り上がっていって、パワフルなリフからサビではコーラスがはいってゆったりと。その後ダイナミックなリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。中盤では静かになって、オルガンリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、徐々に盛り上がっていって。終盤ではダイナミックなリフからベースのパワフルなリフにのってモーグのテクニカルなソロがたっぷりと。ラストは再び雑踏の音がながれ、さらに救急車のサイレンが鳴り響いて。
 6曲目は「into the Confusion」。救急車のサイレンからギターのうねるダークでヘヴィなリフがゆったりとながれ、そこから弾きまくりギターソロが。その後、一旦止まってからギターのダークヘヴィリフがはいって、パワフルなブレイク&フィル、そして叩きまくりドラムフィルが。そこから再びヘヴィリフからギターのテクニカルな弾きまくりソロへ。それがだんだんうねりまくってテンポアップしていって盛り上がって。
 7曲目は「Silent Decision」。ピアノの綺麗なリフがゆったりとながれ、しっとりとメロウなヴォーカルがはいって、ダイナミックなリフからコーラスとともにゆったりとドラマティックに。ラストは波の音がながれて。
 8曲目は「Dark Summer’s Rain」。波の音からリムのリズムがはいって、キーボードのリズミカルなリフとメロトロン風ののびやかな音色がながれ、ダイナミックなブレイクリフからギターはのびやかでメロウなフレーズを奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって、綺麗なコーラスとともにのびやかに爽やかに。中盤ではダイナミックなリフからアップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリモードになってモーグのテクニカルなソロとギターのテクニカルなソロの掛け合いソロバトルがアツく展開して。終盤ではしっとりとしたヴォーカルがはいって、ダイナミックなリフからパワフルに盛り上がって。そしてギターがエモーショナルなフレーズをゆったりと奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって。その後キーボードのリズミカルなリフとメロトロン風ののびやかな音色がながれ、ラストはキーボードのしっとりとしたリフから波の音が静かにながれて。
 綺麗なサウンドでダイナミックにドラマティックに聴かせてくれる、とっても素敵なアルバムですね。間髪入れずにどんどんつながって展開していく楽曲群、気が付けば終わっていたような、8曲があっという間に感じました。今回はエピソード1とのことで、次はどう展開していくのか、物語も楽曲もとっても楽しみです。機会があるならばライブも観に行きたいっす。

玉ゆら  海月~くらげ~

2014-06-14 14:44:58 | J-POP
 2014年3月に川崎チッタで行われたジャパンプログレフェス。ステージでは多くのバンドが素晴らしい演奏を繰り広げてくれましたが、物販でも多くのプログレ系アルバムが販売されていて欲しいものばかり。でも自分は貧乏なのでそのすべては買うことができず、予算内の数枚をチョイスせねばならない状況。そんななかで<新●月>系のアルバムのなかに、ブルー基調の美しいジャケットを発見。全く知らないアーティストのアルバムですが、帯には“民謡出身の唄声に斬新に絡み合うロックとエレクトロニカの融合”“唯一無二の壮大かつ繊細な音世界”と書かれていて。これはもう買わずにはいられずに、ほぼジャケ買いな感じでGETです。
 2008年に発表された<玉ゆら>というユニットの「海月~くらげ~」というアルバムです。<玉ゆら>、メンバーは民謡出身の女性ヴォーカリスト<若狭さちさん>、ギター・ピアノ・プログラミング<福永圭孝さん>、ギター・プログラミング<津田治彦さん>、ベース<高田樹さん>、ドラムス<DENさん>で、エグゼクティブプロデューサーは津田さんです。
 アルバム1曲目は「Prologue」。シンセの神秘的なサウンドからはじまって、ピアノの綺麗なリフがゆったりとながれ、ミドルテンポのリズムがはいって、ピアノの綺麗でリズミカルなソロが。
 2曲目は「Signs ~黎明~」。シンセの幻想的なサウンドがゆったりとながれ、ミドルテンポのリズムがはいって、ギターのリズミカルなリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、のびやかに力強くドラマティックに歌い上げて。その後シンセのリズミカルなリフとギターのうねるリフからラップ風の語りが。そしてのびやかなスキャットが徐々に力強くなって。終盤では力強くドラマティックに歌い上げ、その後再びしっとりと優しく。ラストはギターのパワフルでリズミカルなリフが。
 3曲目は「海底月夜」。ギターのディレイサウンドがゆったりとゆらゆらと幻想的にながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって、可愛らしい声の綺麗なハイトーンで歌って、コーラスも綺麗に響いて。その後クリスタルサウンドが幻想的にながれ、ギターがゆったりとのびやかに奏でて。終盤ではしっとりとしたヴォーカルがはいって、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって盛り上がって。ラストはディレイサウンドが幻想的にゆったりと。
 4曲目は「天地」。アップテンポのノリノリのシーケンスリズムにのってシンセの綺麗でリズミカルなリフとギターのヘヴィリフがながれ、そこにこぶしの効いた民謡ヴォーカルがはいって、力強くのびやかに。後半では静かになって、そのヴォーカルが囁くように歌い、リズミカルなリフがはいってのびやかに歌って。
 5曲目は「風の橋」。ミドルテンポのゆったりとしたリフがほのぼのした感じでながれ、アコギリフにのってしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは力強く歌い上げて。間奏ではギターがのびやかに奏で、終盤ではのびやかなスキャットが雄大にながれて。
 6曲目は「Sleepwalking」。ベルのクリスタルな音色が響き、ギターのリズミカルなリフからアップテンポのシーケンスリズムとパーカッションのリズムがはいって、ヴォーカルがのびやかに歌い、ギターとベースものびやかに味わい深く奏でて。間奏ではギターがゆったりとのびやかに奏で、その後、綺麗なスキャットが。終盤ではギターの軽快なリフにのってヴォーカルが力強くのびやかに歌って。
 7曲目は「蛍草」。アップテンポのパワフルなリズムからギターがのびやかに奏で、リズミカルなリフからヴォーカルが力強くのびやかに歌って。その後ヴォーカルがしっとりと歌うも、終盤ではアップテンポのノリノリモードでうねるベースリフにのってヴォーカルが力強くのびやかに歌って。
 8曲目は「蒼の果て」。静寂のなか、神秘的なリズムが響き、ギターがのびやかにゆったりと奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって、時折、力強く歌って。その後しっとりと優しく歌い、サビではドラマティックに歌い上げて。間奏ではピアノリフからギターがのびやかに奏でて。終盤ではピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、徐々に盛り上がっていってドラマティックに。
 9曲目は「潦 ~にわたずみ~」。キーボードのミドルテンポのリズミカルなリフからギターがのびやかに奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって、ほのぼのした感じからドラマティックに歌い上げて。
 一番最初に聴いたときは民謡の独特な節回しや声質に違和感を持ったんですけど、2回3回と聴くうちにその不思議な魅力に惹きこまれて、いまではすっかりハマってます。たおやかでとっても心地よくて癒されます。
 若狭さちさんは、2012年に民謡をエレクトロニカサウンドをバックに聴かせる<NeoBallad>というユニットに参加され、これまでに2枚のアルバムとDVDも2枚発表され、活躍されています。

ハンドリオン  森のサーカス演奏会

2014-06-09 21:32:28 | World Music
 Vermilion Sands等で活躍されたギター&ハープの<坂上真清さん>が2008年に結成されたユニット<ハンドリオン>。坂上さんのケルティックハープを中心としたアコースティック・アンサンブルで、フィドルの<大久保真奈さん>と、アコーディオンの<藤野由佳さん>が参加されています。アイリッシュやケルト等のヨーロッパの伝統音楽の香りと日本の叙情性が響き合うオリジナリティ溢れる唯一無二のサウンドを聴かせてくれます。2011年に1stアルバム「ムジカ・ハンドリオン」を発表され、活躍されています。
 そして2014年3月に今回紹介させていただく2ndアルバム「森のサーカス演奏会/night in the forest of circus orchestra」を発表されました。タイトルやジャケットからもメルヘンチックでとっても楽しそうな感じです。
 今回のアルバムにはお3方の他にゲストで、NORTHUMBRIAN PIPESの<原口トヨアキさん>、ハーディ・ガーディの<吉田文夫さん>、アップライト・ベースの<鈴木勉さん>、そしてチェロの<Kanaさん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「サーカス ホーンパイプ」。雑踏のなか、アコーディオンのリズミカルなリフがかすかに聴こえて来て、それがだんだん近づいてきて大きくリズミカルに。1分ちょいの序章です。
 2曲目は「ジョングルール ダンス」。フィドルのリズミカルなリフからミドルテンポでパワフルにはじまって、ブズーキのリズミカルなリフもはいって、アコーディオンが力強くメロディを奏で、続いてアコーディオンのリズミカルなリフからフィドルものびやかに奏でて。その後ダイナミックなリフがスリリングにながれ、フィドルの妖しくエモーショナルなソロ、アコーディオンの妖しくもテクニカルなソロ、そしてハープの美しい音色のリズミカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフからアコーディオンのリズミカルなリフがはいって、フィドルがのびやかに奏で、ラストはフィドルとアコーディオンのユニゾンからダイナミックなリフがスリリングに。Blackmore’s Nightと共通項があって嬉しいっす。
 3曲目は「カレドニアの雨」。ハープの美しい音色がゆったりとほのぼのした感じでながれ、アコーディオンがのびやかにしっとりと、フィドルが美しくのびやかに奏でて。そしてハープとフィドルがユニゾンでゆったりとほのぼのと奏で、アコーディオンとフィドルがゆったりとのびやかに奏で、ユニゾンも。心休まる、心癒される感じの曲ですね。
 4曲目は「モスクワ広場のパイプ吹き」。ハープとフィドルのミドルテンポのリズミカルなリフからパワフルにはじまって、ハープとフィドルのユニゾンリフからアコーディオンのリズミカルなリフがはいって、フィドルとハモって。そして聞き覚えのあるバグパイプの代表的な曲「バグパイプ行進曲」のメロディが力強く盛大にながれて。終盤ではフィドルのリズミカルなリフからアコーディオンが加わってユニゾンでリズミカルに。
 5曲目は「シシリアン ワルツ」。ハープの音色がゆったりとしっとりとながれ、アコーディオンがしっとりと哀愁たっぷりに奏で、フィドルが加わってハモって、ドラマティックに切なく美しく。その後フィドルがのびやかにしっとりと奏で、アコーディオンが加わってユニゾンでしっとりと。ラストはハープが美しくゆったりと奏でて。
 6曲目は「ブルーベリー ポルスカ」。ハープのリズミカルなリフからアップテンポでアコーディオンのテクニカルなリフがはいって、さらにヴァイオリンのテクニカルなリフもはいって、アコーディオンとハモってリズミカルに。ポルカのとっても明るく楽しい曲調ですね。その後、一旦止まってハープがゆったりとしっとりと奏でて。そして再びアップテンポになって明るく楽しくリズミカルに。ラストはハープがゆったりと。
 7曲目は「リトル アニータ」。ハープのゆったりとほのぼのした感じのメロディからはじまって、アコーディオンが加わってユニゾンでゆったりと奏でられ、フィドルがのびやかにしっとりと奏でて。そしてハープのゆったりとほのぼのしたメロディにフィドルが加わってユニゾンでゆったりと奏でて。終盤ではアコーディオンのエモーショナルなソロが。ラストはハープとフィドルがゆったりとほのぼのと。
 8曲目は「ロマの月」。ハープの哀愁ただようしっとりとした音色がゆったりとながれ、アコーディオンもしっとりと奏で、フィドルと哀愁たっぷりにゆったりと奏でて。そしてアコーディオンがのびやかにしっとりと、フィドルものびやかにしっとりと奏でて。その後フィドルとハーディ・ガーディのミドルテンポのリフがブズーキとチェロとともに力強くながれて。終盤ではアコーディオンとチェロがゆったりとしっとりと奏で、フィドルも加わってしっとりと。そしてアコーディオンとフィドルとハープがゆったりと明るくのびやかに奏で、ラストはフィドルがのびやかにしっとりと。
 9曲目は「風を彼方に」。ハープのミドルテンポのリズミカルなリフから静かにはじまって、アコーディオンがのびやかにしっとりと奏で、フィドルものびやかにしっとりと奏で、それが徐々に盛り上がっていって、明るく爽やかな感じになって、ドラマティックに。その後ハープのリズミカルなリフからアコーディオンとフィドルが哀愁メロディをのびやかにしっとりと。
 10曲目は「サーカス ケーリー」。フィドルとアコーディオンのパワフルなユニゾンリフからアップテンポでダンサブルでリズミカルで思わず手拍子したくなるくらいに楽しくはじまって、フィドルとアコーディオンのリズミカルなリフがだんだんテンポアップしていって♪ジャーン!って一旦止まって。その後ハープのリズミカルなリフからフィドルがのびやかに爽やかに美しく奏で、そこにアコーディオンが加わって美しくハモって。終盤ではアコーディオンのリズミカルなリフにフィドルが加わってユニゾンでリズミカルに、そしてのびやかに爽やかにゆったりと奏でて。その後アコーディオンとフィドルのパワフルなリフからアップテンポでダンサブルにリズミカルに。ラストはユニゾンでスリリングに。曲が終わると拍手喝采!
 11曲目は「愉快なヨーロッパ旅行」。前曲の大拍手からアンコールのようにはじまります。フィドルが力強くのびやかに奏で、そこからアップテンポでフィドルとブズーキがアップテンポでリズミカルなリフを。そこにアコーディオンも加わって明るく楽しくダンサブルに。
 全編を通してまずはハープの美しい音色が凄く印象に残っています。うっとりと聴きほれてしまいました。そしてリズミカルでとっても楽しい曲や、ゆったりとしっとりと美しい曲の曲順が絶妙で、アルバム通して中世ヨーロッパ音楽をたっぷりと楽しめる素晴らしいアルバムですね。いつか機会があればライブを観に行きたいものです。

鬼怒無月さん My Back Pages

2014-06-05 06:25:27 | 鬼怒無月さん
 様々なJAZZ系プログレ系バンドやソロで活躍されている凄腕ギタリスト<鬼怒無月さん>。これまでに数多くのアルバムを発表されていますが、御年50歳を迎える今年2014年にソロアルバム「My Back Pages」を発表されました。ソロアルバムは2005年に発表された「Wild Life」以来の9年ぶりです。今回は全編アコースティックギターのみでゲストミュージシャンもなく、鬼怒さんお一人で、全16曲収録されています。タイトル通りにBob Dylan氏の曲やトラッドなどカヴァー曲が多いですが、独自のアレンジで聴かせてくれ、もちろんオリジナル曲もありで、純粋に鬼怒さんの魂の音が聴けるのではないかと。
 まずはシンプルながらもとっても綺麗で味のあるジャケットにしばし見とれてしまいました。某CD店で買うとジャケットのステッカーが付くとのことなので、本来ならばライブで手売りで買って、できればサインもいただければ、なんて思っていたんですけど、ステッカーがほしくて某CD店で予約購入しちゃいました。
 アルバム1曲目は「Amazing Grace」。アップテンポのリズミカルなカッティングリフからドライブ感たっぷりにはじまって、リフにのってリズミカルに爽快感たっぷりにメロディがながれて。中盤ではエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。終盤でもテクニカルなギターソロを聴かせてくれます。この超有名曲は、通常だとゆったりとしっとりと聴かせるアレンジが多いと思うんですが、これには全く意表をつかれました。めっちゃかっくいいっす。
 2曲目は「Jamaica Farewell」。ミドルテンポでほのぼのした感じの優しく綺麗なメロディがゆったりとながれて。中盤にはエモーショナルなソロが。
 3曲目は「Danny Boy」。ゆったりと心がほっこりするようなほのぼのしたメロディがながれて。中盤にはエモーショナルなソロが。
 4曲目は「My Back Pages」。Bob Dylan氏の曲です。リズミカルなリフからテクニカルなソロが。そしてアップテンポの躍動感たっぷりのカッティングリフからリズミカルなソロが。ラストはゆったりと。
 5曲目は「Three Views Of A Secret」。Jaco Pastorius氏の曲です。ゆったりとけだるいブルージーな感じではじまって、テクニカルなソロやブルージーな感じのソロが。
 6曲目は「黒いオルフェ」。ゆったりとしっとりとはじまって、ミドルテンポのリズミカルなリフからメロウに奏で、中盤ではリズミカルなソロが。その後、力強く情熱的に奏で、テクニカルなソロも。
 7曲目は「Midori no oka」。アップテンポで明るく楽しくリズミカルなリフからノリノリではじまって、中盤ではテクニカルなソロも。カントリー風のとっても楽しい曲ですね。
 8曲目は「Stardust」。ゆったりとしっとりとムーディに奏でて。アダルティな落ち着いた感じですね。
 9曲目は「Saga Of Harrison Crabfeathers」。Steve Kahu氏の曲です。ハーモニクスリフからゆったりとはじまって、哀愁ただようメロディがしっとりと。そしてエモーショナルなソロからリズミカルでテクニカルなソロも。
 10曲目は「Tennessee Waltz」。ゆったりとほのぼのした感じのリフからメロディアスにゆったりと奏でて。
 11曲目は「Paint It Black」。Rolling Stonesの曲です。ハーモニクスサウンドからはじまって、アップテンポでエネルギッシュなカッティングリフがノリノリでドライブ感たっぷりにスリリングに。めっちゃROCKしてて超かっくいいっす。
 12曲目は「Lamma Bada Yatathanna」。ゆったりとしっとりと哀愁ただようメロディがながれて。中盤ではエモーショナルなソロも。
 13曲目は「Heaven’s Egg」。リズミカルなリフから静かにはじまって、リフをバックにメロウに奏でて。その後テクニカルなソロから盛り上がっていって、躍動感たっぷりにエネルギッシュに弾きまくって。
 14曲目は「遠い音楽」。ZABADAKの曲です。ミドルテンポのリズミカルなリフが爽やかにながれ、リフをバックに力強くも爽やかなメロディが奏でられて。中盤ではエモーショナルなソロが。
 15曲目は「Down By The Salley Gardens」。ミドルテンポでほっこりするようなほのぼのしたメロディがゆったりとながれて。中盤ではエモーショナルなソロが。
 16曲目は「Love Me Tender」。ミドルテンポのリズミカルなリフからしっとりとしたメロディがゆったりとながれて。
 全16曲でアコースティックギターだけですが、長い曲でも5分くらいで、2-3分の曲が多く、しかもめっちゃノリノリで楽しい曲やしっとりと美しい曲など緩急があって、アルバムを通して楽しめるとっても素敵なアルバムですね。以前観に行って堪能した、アコギ1本のみのソロライブの感覚ですね。ストラトを大音量で弾きまくる鬼怒さんも超かっこいいですが、アコギ1本でのソロライブもまた観に行きたくなりました。

アイーダの調べ/ECHOES OF AIDA

2014-06-01 08:28:27 | 70's J-プログレ
 昨年2013年秋にプログレやハードロックの名盤がどっさりと紙ジャケで再発されたんですね。入手困難だった作品や、初CD化の作品もあり、マニアにとっては念願のCDが定価で手に入ったり、聴きたかったアルバムがCDで聴けたりと大満足!また以前から持っていたCDを買い替えなど、まあ出費はかさむものの喜ばしいことでした。まだまだ入手困難なアルバムはたっくさんありますから、またぜひお願いしたいっす。で、さらに嬉しいことには再発されたアルバムを買うと、中に応募券があって、それを5枚集めてレコード会社に送ると、非売品の貴重音源収録のCDをプレゼントしてくれるとのことで。そのプレゼントCDは3種類とのこと。全部もらうには15枚も買わなければならないのですが、貧乏な自分にはさすがにそこまでは無理でして。で、苦渋の選択で選んだのが先日届いた今回紹介させていただくアルバムです。
 <AIN SOPH>のギター<山本要三さん>と、キーボード<藤川喜久男さん>、そして<DADA>のギター&キーボード<泉陸奥彦さん>と、キーボード<小西健司さん>の4人によるスペシャルユニット<AIDA>。このアルバムには1978年7月30日に大阪心斎橋で行われた<AIDA>のライブ音源が全4曲、計70分強にわたって収録されています。ライナーノーツによると、元々AIN SOPHとDADAは仲が良かったそうですが、この7/30のライブはAIN SOPHの単独ライブの予定だったそうです。ところがメンバーの急病によって、急遽DADAにお願いしてスペシャルセッションのライブとなったそうで。この奇跡のセッションのライブ音源がこうして聴けるなんて、まさに夢のようです。内容的にはリズムセクションのない、インプロ主体のサウンドとのことですが、興味津々です。
 「アイーダの調べ/ECHOES OF AIDA」。なによりもまず、メルヘンチックな美しく可愛らしいジャケットにうっとりです。
 アルバム、まずは「ACT ONE」。美しいクリスタルなシンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、ギターがのびやかにエモーショナルに奏でて。そしてスペーシーな雰囲気のなか、シンセがのびやかに、ギターのディレイサウンドがゆったりと神秘的にながれて。どことなく和の情緒も感じられるような、奥深い印象ですね。。その後ギターソロが。序盤はエモーショナルにのびやかに。そしてテクニカルに弾きまくって。終盤ではシンセのテクニカルなフィルからギターがエモーショナルにのびやかに奏でて。
 「ACT TWO」。シンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、ギターがゆったりと奏で、シンセの透明感のあるリズミカルなリフにのって、ギターがのびやかに奏でて。浮遊感たっぷりの天空の音楽のような雰囲気です。その後シンセがのびやかに奏で、ギターがエモーショナルかつテクニカルなソロを。中盤ではシンセのリズミカルできらびやかなリフからギターがのびやかにドラマティックに奏で、さらにテクニカルに弾きまくって。終盤ではギターの明るく華やかでリズミカルなリフから、シンセがのびやかに奏で、ラストはギターのヴァイオリントーンサウンドがゆったりと幻想的に。
 「ACT THREE」。シンセサウンドが明るく華やかな感じでゆったりとながれ、鐘のような音が幻想的に響き、ギターがミドルテンポのリズムにのってメロウにのびやかにドラマティックにゆったりと奏でて。その後シンセのスペーシーサウンドからギターのアルペジオリフがゆったりと幻想的に響き、シンセがのびやかに奏でて。明るく綺麗で心地よく、まるで極楽浄土のような感が。中盤ではギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。のびやかにドラマティックに奏で、そして弾きまくって。終盤ではギターがヴァイオリントーンでゆったりと。シンセものびやかに奏でて。
 「ACT FOUR」。シンセの透明感のある神秘的でスペーシーなサウンドがゆったりとながれ、そのなかでギターがフリーインプロを。なんとなく深海のような感が。そして静かにギターのリズミカルなリフがはいって、そこからギターの弾きまくりソロへ。中盤ではギターリフにのってシンセがのびやかに奏で、さらにギターのアップテンポのヘヴィリフにのってシンセがミステリアスに奏で、ギターリフがどんどんパワフルにヘヴィに。終盤ではシンセの神秘的なサウンドがながれ、時折爆発音のような音がはいって。そしてギターのパワフルでリズミカルなリフにのってシンセのアヴァンギャルドな感じのソロ、続いてギターのテクニカルな弾きまくりソロが。ラストは静かななか、シンセサウンドが神秘的に響き、ギターがのびやかにミステリアスに奏でて。
 文にすると短くなってしまいますが、実際にはどの曲も15分から20分に及ぶ長い曲で、しかも飽きることなく、むしろどんどん曲の世界に引き込まれていくような感覚でした。これを実際にライブで聴いたらトリップ感覚を味わえたことでしょう。商売的にどうかはわかりませんが、ぜひとも正規に発売してほしいものです。