ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

A.P.J. 流線型のもつれ 

2017-10-29 09:06:22 | 難波弘之さん
 <Acoustic Progressive Jazz>、略して<A.P.J.>。日本を代表するキーボード奏者<難波弘之さん>、ベーシスト<水野正敏さん>、ドラマー<池長一美さん>の凄腕お3方によるアコースティックユニットです。2000年11月に1stアルバム「A.P.J.」が発表され、2002年11月に2ndアルバム「Labyrinthos」を、2006年4月に3rdアルバム「e」を発表されます。その後しばらく間があきましたが2014年に今回紹介させていただく4thアルバム「流線型のもつれ/The Tangle of Streamlined」が発表されました。
 アルバム1曲目は「With Zeal」。ピアノのアップテンポの軽快でリズミカルなリフから爽やかにはじまって、さらにサンバのようなリズムで明るく楽しく。その後、静かになってベースのテクニカルなソロ。続いてピアノのリズミカルリフにのってドラムの叩きまくりソロが。ラストは軽快なリフからブレイクをキメて。
 2曲目は「From A Film」。ベースのパワフルなリフからピアノがゆったりと奏で、そこからリズミカルになって明るく爽やかに。その後ピアノのリズミカルなソロへ。中盤では静かになってリズミカルリフにのってドラムの叩きまくりソロへ。終盤ではピアノとベースのユニゾンでのリズミカルなリフが。
 3曲目は「Rainy Sunshine」。ピアノのアップテンポのパワフルなリフからリズミカルに明るく楽しく。その後ベースのテクニカルなソロ、ピアノのリズミカルなソロ、そしてパワフルなリフにのってドラムの叩きまくりソロが。終盤ではリズミカルに軽快に。
 4曲目は「対称性の破れ」。ベースのアップテンポのリズミカルなリフからはじまってピアノが加わってユニゾンで明るく楽しく元気よく。その後ピアノとベースのリズミカルなソロ、ドラムの叩きまくりソロが。終盤では再び明るく楽しく元気に。
 5曲目は「The Snow Sing Song」。ピアノがしっとりと奏で、そしてリズミカルになって、ベースがのびやかに。その後アップテンポでパワフルにリズミカルになって、ピアノとベースのリズミカルなソロが。終盤ではミドルテンポになって、ピアノとベースがしっとりと奏でるも、再びアップテンポになってパワフルにリズミカルに。
 6曲目は「Walking on Hot Tarmac」。まずはドラムソロ。そしピアノがベースとともにゆったりと力強くブルージーに奏でて。その後ベースのテクニカルなソロ、ピアノのエモーショナルなソロが。中盤ではパワフルにリズミカルになって盛り上がって。終盤ではしっとりとブルージーに。
 7曲目は「Portrait of 1980」。ピアノのリズミカルなリフからドラムが叩きまくり、軽快なリズミカルリフからそのままピアノとベースのテクニカルなソロへ。終盤ではリズミカルリフからドラムの叩きまくりソロが。ラストは盛大にからかからかFin。
 明るく楽しく爽やかな曲が多く、しかもテクニカルで、とっても素敵なサウンドのとっても聴き応えのある素敵なアルバムですね。それだけにやはり生で聴きたくなりますね。いつか機会があればまたライブ観に行きたいっす。

難波弘之さん Childhood’s End ~幼年期の終り~

2014-05-15 21:48:27 | 難波弘之さん
 日本プログレ界の父とも呼ばれる、大学教授でSF作家で日本最高峰キーボーディストの<難波弘之>さん。2013年に、27年ぶりとなる通算6枚目のソロアルバム「Childhood’s End ~幼年期の終り~」を発表されました。
アルバム参加メンバーは<SENSE OF WONDER>のベース<松本慎二さん>、ドラムス<そうる透さん>で、10曲目のみギター<吉良和彦さん>と、コーラス<玲里さん>が参加されています。
 1曲目は「Introduction~ツァラトゥストラはかく語りき」。うねるベースサウンドから静かにはじまって、シンセのスペーシーなサウンドがのびやかにながれ、ピコピココンピューター音が時折はいって。後半から“ツァラトゥストラはかく語りき”が。オケサウンドが静かにゆったりとはじまって、そしてダイナミックに響き渡り、盛大な幕開けが。
 2曲目は「来るべき世界」。ダイナミックなリフから鮮烈に華々しくはじまって、シンセのリズミカルなリフと叩きまくりドラムが。そしてオルガンのゆったりとしたリフからダンサブルな感じになって、ダイナミックなリフから叩きまくりドラムが。その後ダンサブルなリズムでシンセがリズミカルに奏で、ベースがしっとりと奏で、ピアノのゆったりとほのぼのした感じのメロディがながれて。中盤ではパワフルなタムドラムとグルーヴィなベースリフがはいって、ダイナミックなブレイクからアップテンポでモーグのテクニカルなソロが。続いてパワフルなブレイクからリズミカルなリフがはいって、そこから再びモーグのテクニカルなソロへ。終盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムフィルが交互に、そしてパワフルなリフから叩きまくりで盛り上がって。
 3曲目は「虚無回廊」。ダイナミックなリフからミドルテンポでスリリングにはじまって、キーボードがパワフルに、のびやかに奏で、ドラムが叩きまくり、シンセのうねりまくるリズミカルなリフからパワフルなブレイクがはいって、ミドルテンポでシンセののびやかな音色が爽やかにながれて。その後ダイナミックなリフからシンセがのびやかに奏で、アップテンポのドライブモードになって、叩きまくりドコドコドラムからシンセのリズミカルなソロが。終盤ではシンセがのびやかに奏で、ドラムが叩きまくり、パワフルなブレイクからドラムが叩きまくってもりあがって。ラストはキーボードがリズミカルなリフを静かに。
 4曲目は「今夜限り世界が」。ピアノの綺麗でリズミカルなリフからミドルテンポではじまって、シンセのストリングスサウンドがのびやかにながれ、ヴォーカルがはいって爽やかに歌って、リズミカルなスキャットも。その後もピアノとシンセのリズミカルなリフから、綺麗なピアノリフにのってヴォーカルが爽やかに歌って。
 5曲目は「でも誰もいない~骸骨を乗せた宇宙ステーション」。ピアノのリズミカルで楽しいリフからはじまって、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、難波さんのリズミカルなヴォーカルが。POPで明るく楽しい曲調です。そしてピアノの爽やかなリフが綺麗に響き、ピアノリフとベースリフが交互にながれて。その後ミドルテンポのダンサブルなリズムになって、オルガンのゆったりとほのぼのした感じのソロが。中盤では難波さんの語り口調のヴォーカルがはいって、そしてピアノのテクニカルなソロ、シンセのテクニカルなソロが。その後アップテンポでリズミカルで楽しい感じになって、ダイナミックなブレイクが。終盤ではミドルテンポでピアノのリズミカルなリフから難波さんと松本さんがユニゾンでリズミカルに歌って、明るく爽やかな感じに。ラストはオルガンの音色がゆったりと雄大にながれて。
 6曲目は「さよならジュピター~木星の彼方に」。ホルストの“惑星”の”木星“をモチーフにした曲です。シンセのリズミカルなリフからはじまって、ベースが力強くメロディを奏で、ダイナミックなリフからオルガンリフとホルンサウンドのリフがはいって、ダイナミックなリフへ。そしてアップテンポのダンサブルなリズムにのってオケサウンドがのびやかにリズミカルにながれ、オルガンとベースのリズミカルなリフからダイナミックなリフが。その後シンセのメルヘンチックなリフがだんだんテンポアップしていって、ブラスサウンドがのびやかにながれ、ダイナミックなリフがはいって盛り上がって。中盤ではダイナミックなブレイクリフからスネアロールがはいって、モーグの音色がゆったりとのびやかに、壮大にながれて。終盤ではミドルテンポのパワフルなリズムにのってダイナミックなリフからヘヴィサウンドのベースがのびやかにメロディを奏で、、シンセものびやかに奏で、パワフルな叩きまくりドラムとともに盛り上がって、盛大に劇的にFin。
 7曲目は「Ultra Q」。オルガンのリズミカルなリフからミドルテンポのダンサブルなSWINGモードでダイナミックなリフや、リズミカルなブレイクリフ&叩きまくりドラムフィルが。ジャジーでオシャレな雰囲気ながらもミステリアスな感じですね。
 8曲目は「柔らかい時計じかけのオレンジ」。まずは“時計じかけのオレンジ”のテーマが。ベースサウンドが響き、シンセのミステリアスなサウンドがゆったりと幽玄にながれて。そして女性コーラス風サウンドがのびやかにミステリアスに。続いては“ブレードランナー”のテーマ。ベースのリズミカルなリフからパワフルなシャッフルモードのミドルテンポのドラムがはいって、シンセが力強くのびやかに、そしてリズミカルに奏でて。最後は“スタートレック”のテーマが。シンセののびやかなサウンドが爽やかにながれて。
 9曲目は「Earth Side」。シンセの力強いダイナミックなリフからパワフルなベース&ドラムとともに盛大に華々しくはじまって、アップテンポでシンセの“Jump”風のリズミカルで明るく楽しいリフがながれ、ダイナミックなリフ&叩きまくりドラムフィルのブレイクがはいって。中盤ではミドルテンポになってシンセリフがゆったりとながれ、パワフルなベースリフと叩きまくりドラムからリズミカルに。その後アップテンポのノリノリモードでリズミカルナ」リフが明るく爽やかにながれ、キーボードのテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフが叩きまくりドラムとともに盛大に華やかにながれ、ミドルテンポでシンセがのびやかに奏で、メロトロンサウンドが響き、ダイナミックなリフが。ラストはゆったりと壮大にドラマティックに、劇的にFin。
 10曲目は「目醒めの空」。Rimixヴァージョンです。ミドルテンポのパワフルなリフからリズミカルなコーラスのスキャットがほのぼのした感じのメロディを奏で、シンセがのびやかにピアノが綺麗でリズミカルなリフを奏で、爽やかなヴォーカルがはいって、サビではダイナミックなリフからヴォーカルが力強く歌って。その後、リズミカルなスキャットからピアノの綺麗なリフとアコギのリズミカルなアリペジオリフにのってヴォーカルがリズミカルにほのぼのしたメロディを。その後ダイナミックなブレイクリフからヴォーカルが力強く歌って。間奏ではモーグのテクニカルなソロが。終盤ではリズミカルなスキャットが爽やかにながれ、シンセがのびやかに奏で、ピアノとアコギの綺麗でリズミカルなリフがだんだんゆっくりと。
 SF作家クラーク氏の小説のタイトルをアルバムタイトルにされているように“宇宙”をテーマとした壮大で奥深く、しかも明るく爽やかな感もあるとっても素敵なサウンドを聴かせてくれますね。もっとも歌詞をよく読むとちょっと切なくもなりますけど。アルバム10曲中でオリジナル新曲は4曲だけですけど、難波さんのSF世界がたっぷりと楽しめますね。

野獣王国  幻想水滸伝音楽集

2013-09-08 08:54:24 | 難波弘之さん
 先日、久しぶりに中古も扱っているCD店へ。いつものようにジャパンプログレコーナーを見てみると、このアルバムが。ゲームのサントラアルバムかなって手にとってみると・・・なんと演奏があの凄腕メンバー勢ぞろいの<野獣王国>じゃないですか!これまでにもここで<野獣王国>のアルバムは何枚も紹介させていただきましたが、このアルバムの存在は全く知りませんでしたのもので超ビックリ!お値段もお手頃だったもので即購入です。
 2001年に発表されたゲーム<幻想水滸伝>のアレンジアルバム「幻想水滸伝音楽集」です。メンバーはキーボーディストであり、このアルバムのプロデュースも担当されている<難波弘之さん>、ギター<是方博邦さん>、ベース<鳴瀬喜博さん>、ドラムス<小森啓資さん>で、さらにゲストにS・Sax&Flute<本田雅人さん>、ヴァイオリン<寺井尚子さん>、そしてヴォーカル<大木理沙さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「枯れた大地」。アップテンポのアコギのリズミカルなリフからダイナミックなリフがヴァイオリンとともにながれ、そしてヴァイオリンとフルートのリズミカルなリフが交互に。スパニッシュ風のスリリングな曲ですね。その後ヴァイオリンの美しく艶やかな音色がのびやかにながれ、そこからテクニカルなヴァイオリンソロへ。中盤ではダイナミックなリフからヴァイオリンとフルートのテクニカルなユニゾンリフが。変拍子ながらもリズミカルで躍動感たっぷりでかっくいいっす。終盤にはアグレッシブなギターソロが。ラストはパワフルでフォルクローレっぽくダイナミックに。
 2曲目は「ロックロックランド」。ダイナミックなリフからミドルテンポではじまって。最初からシンセリフをバックにベースが弾きまくってドラムも叩きまくって、そしてグルーヴィな感じでギターリフとシンセリフがながれ、ダイナミックなリフと叩きまくりドラムが。その後キーボードリフからエモーショナルなモーグソロへ。バックではベースがうねりまくって、そのままテクニカルなベースソロへ。終盤ではダイナミックなリフからギターのアグレッシブなソロが。ここでもベース弾きまくりで、ドラムも叩きまくって。
 3曲目は「集いし戦士たち」。ミドルテンポでレゲエ風にゆったりとはじまって、S・Saxのリズミカルな音色が響き、続いては同じメロをヴァイオリンがリズミカルに奏で、そしてハモって。その後S・Saxがのびやかに奏で、キーボードののびやかなソロ、ヴァイオリンのリズミカルなソロ、S・Saxのエモーショナルなソロと続きます。その後リズミカルなリフからS・Saxがのびやかに奏で、オルガンサウンドが響くなか、S・Saxソロとヴァイオリンソロが掛け合いで。
 4曲目は「勝利への意欲」。シンセの低いサウンドが響き、そして鮮烈なシンセリフからダイナミックがはいって、ミドルテンポのミステリアスなリフがゆったりと力強くながれ、のびやかに雄大に。その後アップテンポになってノリノリモードでドライブ感たっぷりに。間奏では叩きまくりドラムからオルガンのテクニカルなソロがノリノリでたっぷりと。その後パワフルなブレイクから再びミドルテンポでヘヴィにダークにグルーヴィに。そしてドラムが叩きまくって。ラストはシンセリフが響くなか、ギターがアヴァンギャルドに弾きまくって。
 5曲目は「La mia tristezza」。シンセの幻想的な音色がゆったりと響き、そこにしっとりとした女性ヴォーカルがはいってのびやかに美しく歌い上げて。その後力強いミドルテンポのリズムがはいってエモーショナルなギターソロへ。終盤では再びヴォーカルが力強く美しく歌い上げて、ラストもエモーショナルなギターソロが。
 6曲目は「幻想の世界へ」。ミドルテンポのほのぼのした感じのリズミカルなリフがゆったりとながれ、スライドギターののどかな感じのメロディが心地よくながれて。その後オルガンのリズミカルで明るくさわやかなメロディが。それが交互にゆったりとながれて。浮遊感たっぷりのほんわかした感じの気持ちいい曲ですね。
 7曲目は「明るい農村」。ミドルテンポのパワフルなリズム&リフからはじまって、Saxの力強いリフと、ヴァイオリンのリズミカルなリフ、フルートの力強いリフが交互にながれて。その後Saxのテクニカルなソロ、ヴァイオリンのアグレッシブなソロが。終盤ではSaxとフルートの力強いリフからヴァイオリンのリズミカルなリフ、フルートのパワフルなリフが交互に。
 8曲目は「山越え」。シーケンスのリズムとシンセの幻想的なサウンドからはじまって、シンセのリズミカルなリフがはいって、そして力強いシンセのブラスサウンドのリフと綺麗なグロッケン風サウンドがはいって盛り上がっていって。山の上から広大な景色を眺めているかのような爽快感がありますね。中盤からはギターがはいってのびやかに奏で、そしてシンセの壮大なブラスサウンドがゆったりとながれ、そこからギターのハードでアグレッシブな弾きまくりソロへ。ドラムも叩きまくってます。
 9曲目は「Gothic Neclord」。シンセのダークなリフがスリリングにながれ、ヴァイオリンのミステリアスなリフ、パイプオルガンの重厚なリフからミドルテンポのリズムがはいってギターが哀愁ただようリフを、ヴァイオリンがリズミカルなリフを弾き、そしてヴァイオリンの力強いリフが。その後パワフルでヘヴィなリフからヴァイオリンのメロウなリフがながれ、そこにピアノのリズミカルなリフが。中盤ではギターのアグレッシブなソロ、ヴァイオリンのテクニカルなソロの白熱した掛け合いソロバトルが。終盤ではギターとヴァイオリンがハモってリフを奏で、ダイナミックに盛り上がって、ラストはパイプオルガンの重厚なリフとギターのテクニカルなリフが。
 10曲目は「回想」。オルゴール風サウンドがゆったりとしっとりとながれ、そして笛のようなサウンドがのびやかに郷愁たっぷりにながれて。その後女性ヴォーカルの澄んだ美しいスキャットがのびやかに綺麗にながれて。あまりの美しさに手が止まってしまいました。終盤では笛のようなサウンドが再びゆったりとしっとりとながれて。
 めっちゃパワフルでダイナミックで、しかも美しくドラマティックで、様々なジャンルを取り込んだバラエティに富んだ構成で楽しませてくれる素敵なアルバムですね。めっちゃ聴き応えあります。Saxとヴァイオリンが加わった野獣王国といった感じでSaxとヴァイオリン、大活躍ですね。ヴォーカルは2曲だけですけど、理紗さんのずば抜けて美しいお声が聴けてめっちゃ嬉しいっす。このアルバムの存在にもっと早く気付くべきでした。

難波弘之さん N氏の天球儀

2013-06-23 20:08:14 | 難波弘之さん
 “日本プログレ界の父”とも称される、70年代から活躍される日本を代表する凄腕キーボーディスト<難波弘之さん>。音楽家としてもSF作家としても様々な分野で活躍され、バンドだけでなく、ソロアルバムも何枚も発表されていますが、今回このアルバムが偶然手に入ったもので、紹介させていただこうかと。1986年に発表された「N氏の天球儀」。このアルバムでは“リアルなSF”ではなく、レトロな“昔の人が夢想した未来”がテーマとなっているそうで。どことなくYESの“こわれもの”を思い起こさせるようなジャケットですね。参加メンバーは<センス・オブ・ワンダー>のベース&ヴォーカル<小室和之さん>と、ドラムス<鈴木リカ透さん>です。
 1曲目は「時間創造」。パイプオルガンサウンドが荘厳にながれ、ミドルテンポでコーラスサウンドが力強く響いて。短い前奏曲です。
 2曲目は「16世紀の空」。パーカッシブなコーラスサウンドのリフからアップテンポの変拍子でシンセのヘヴィリフがながれて。そしてミドルテンポになってうねるベースのパワフルなリフからシンセリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって。間奏ではシンセのうねるエモーショナルなソロが。その後ダイナミックなリフからアップテンポのヘヴィリフがはいってドラムの叩きまくりのソロへ。ラストは再びパーカッシブなコーラスサウンドのリフが。
 3曲目は「Slow Down ~ながれゆく愛」。ダイナミックなリフとパワフルなコーラスからはじまって、アップテンポの跳ねるようなリズムで明るく楽しいリフがながれ、爽やかなヴォーカルがはいってリズミカルに。中盤ではキーボードとヴォーカルのユニゾンからダイナミックなリフがはいって、リズミカルなシンセソロへ。その後一旦止まってからアップテンポのパワフルなベースリフがはいって、シンセリフとともに盛り上がって、そして力強いズンズンリフにのってリズミカルなヴォーカルがはいってダイナミックに。ラストは一旦止まってからアコギのカッティングリフがリズミカルにながれて。
 4曲目は「薔薇と科学」。ピアノの流麗なリフが幽玄にながれ、そしてダイナミックなリフがはいって、ブレイクもキメて。その後ピアノの流麗なリフをバックにシンセのしっとりとしたメロディがながれ、再びダイナミックなリフが。後半ではしっとりとしたベースラインをバックにピアノのエモーショナルなソロが。さらにダイナミックなリフからテクニカルなモーグソロへ。ラストはダイナミックなブレイクリフから静かになって、シンセサウンドとコーラスサウンドがしっとりと幽玄に響いて。
 5曲目は「火の洗礼」。ダイナミックなリフからパワフルにうねるベースリフにのって明るく楽しいリフがながれ、パワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって、そして力強くドラマティックに歌い上げて。後半にはダイナミックなリフからシンセのテクニカルなソロが。その後パワフルなヴォーカルがはいって、力強く歌い上げ、ドラムも叩きまくって盛り上がって。
 6曲目は「迷える箱舟」。パーカッシブなオルガンリフがリズミカルにながれ、そこにシンセの幻想的なサウンドがバックにながれ、ミドルテンポのリズムがはいって、そしてうねるベースラインから力強いメロディがドラマティックにながれて。その後シンセの哀愁ただようメロウなソロが。そして一旦止まってから綺麗なピアノリフがゆったりとながれ、クリスタルサウンドが響き、パワフルなピアノリフから盛り上がっていって。中盤ではボレロリズムでパワフルなリフがダイナミックにながれ、ダンサブルな感じで、うねるベースリフをバックに明るく爽やかなオルガンリフがながれて。そしてモーゴとオルガンのテクニカルなソロが交互に。終盤ではミドルテンポにピアノリフがゆったりとながれ、シンセのテクニカルなフィルがはいって変拍子ながら盛り上がっていって。そしてパーカッシブなオルガンリフから力強いメロディがドラマティックにながれ、ラストは力強くメロウに徐々にテンポダウンしていって盛大にFin。
 7曲目は「天球儀の人々」。ピアノの美しいリフがゆったりとながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって、優しくメロウに。遥かな天空に響くかのような幻想的な綺麗な曲です。シンセサウンドがしっとりとのびやかにながれ、ヴォーカルが力強くメロウに、そしてコーラスサウンドが綺麗に響き渡って。
 8曲目は「静寂から5番目の革命」。シンセのダイナミックなリフがミドルテンポでパワフルにながれ、チェンバロ風サウンドのリフがゆったりと響き、そしてシンセのファンファーレ風にパワフルなリフが響いて。その後シンセの明るく爽やかなリフがゆったりとながれ、そしてベースのパワフルなリフにのってアップテンポで、シンセのギター風サウンドのアグレッシブなソロが。
 9曲目は「20世紀の夢」。ミドルテンポでパーカッシブなコーラスサウンドがながれて。短いエンディング曲です。
 明るく爽やかなポップでロマンティックな感じながらもパワフルでテクニカルな面もあってとても楽しめる素敵なアルバムですね。今回特に力強くうねりまくるかっくいいベースが強く印象に残っています。


難波弘之さん 真幻魔大戦

2011-11-26 13:31:15 | 難波弘之さん
 日本屈指のキーボーディストであり、コンポーザーでもあり、またSF作家でもある巨匠<難波弘之さん>。難波さんのアルバムをあれこれ探しているときに、とあるプログレ系サイトで絶賛されていたこのアルバムの存在を知りました。ところが既に廃盤で某オクでも滅多に出品されず、またあっても高値で手を出しづらい状況だったものでほとんどあきらめていました。ところが先日某CD店の中古コーナーでこのアルバムを偶然発見!お値段も定価の1.5倍くらいだったもので、即購入。やっと手に入ってめっちゃ嬉しかったっす。
 1984年に発表された平井和正さん原作のSF小説「真幻魔大戦」のイメージアルバム。参加メンバーは当時の<Sence of Wonder>のメンバーであるドラマー<そうる透さん>、ベース&ヴォーカル他の<小室和之さん>、そしてVOWWOW加入前の<厚見麗さん>です。このCDは2000年に発売されたものです。
 アルバム1曲目は「BIG PROLOGUE」。鮮烈なシンセサウンドが響く盛大なファンファーレからパワフルにダイナミックにはじまります。その後アップテンポながらしっとりとしたピアノリフがながれ、そこにフルートのような音色が幻想的にながれ、そしてパワフルなドラムが入ってシンセサウンドと共に盛り上がって。終盤ではパワフルかつドラマティックなサウンドがながれ、そして再びダイナミックなファンファーレが。
 2曲目は「サイボーグ戦士ベガ(Flight#39)」。アップテンポのノリノリビードにのって明るく楽しいキーボードリフが。そしてミドルテンポの変拍子になってオルガンリフにのってパーカッションのような音色の複雑なリフがながれて。その後壮大なメロディがながれて、アップテンポになってポップで明るく楽しい曲調に。中盤ではリズムがとまってピアノの美しいリフがゆったりとながれ、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって徐々に盛り上がっていきます。終盤には煌びやかでテクニカルなシンセソロが。そしてラストは劇的にFin。
 3曲目は「SADISTIC PSYCHIC TIGER」。ヘヴィなギターのようなサウンドのリフからミドルテンポのハードロック調ではじまってパワフルなドラムをバックに力強いヴォーカルがはいって。ズンズン響くベースもかっくいいっす。中盤ではアグレッシブなギター風キーボードソロが。
 4曲目は「MOONLIGHT SERENADE」。美しいピアノのリフレインがゆったりとながれ、そこに幻想的なシンセサウンドがはいって荘厳な感じに。心休まる穏やかな曲です。
 5曲目は「SUPER BAROQUE PRINCESS」。リズミカルなバロック調のピアノとシンセのテクニカルなリフレインがながれて。煌びやかなサウンドとファゴットのようなサウンドのテクニカルなフレーズが交互にながれ、中盤からはヘヴィなギターのようなサウンドや、リズムも加わって盛り上がって。ガボット風のクラシック風の曲ですね。テクニカルでスリリングで聴き応えありますね。
 6曲目は「太陽の戦士」。アップテンポのテクニカルなシンセリフからはじまって、パワフルなドラムがはいってダイナミックなリフが。そしてミドルテンポの力強いリズムがはいってドラマティックに壮大なスケールで展開していきます。終盤ではパワフルなパーカッションが加わって叩きまくって盛り上げます。ラストは徐々にフェードインしていって、静かに荘厳なコーラスがながれて。
 7曲目は「ベアトリスの釵(かんざし)」。リズミカルでパワフルなリフからはじまって、ミドルテンポで綺麗なピアノリフが明るく爽やかにながれるも、変拍子のパワフルなリフが。そして力強いヴォーカルがはいって爽やかにドラマティックに展開して。
 8曲目は「BIG INTERLUDE」。ストリングスサウンドの重厚なリフからミドルテンポではじまって、パワフルなドラムがはいって、ピアノやオルガンのリフがゆったりとながれ、ブラスサウンドも加わって、そしてダイナミックな変拍子リフも。その後テクニカルなオルガンリフやパワフルなブラスサウンドのリフからドラマティックなフレーズが壮大にながれて。終盤ではピアノリフから幻想的なシンセサウンドがながれ、そして爆発音が響き渡って。
 壮大なファンファーレからはじまって、ポップ調の曲やハードロック調の曲、そしてクラシック曲やドラマティックな曲の数々を、プログレのエッセンスをたっぷりと含ませて聴かせてくれる素晴らしいアルバムですね。サントラという面もありながらも、テクニカルかつドラマティックなプログレアルバムでもあって、聴き応えありますね。ぜひとも再発してほしいものです。

A.P.J. 3

2009-06-06 09:09:32 | 難波弘之さん
 <Acoustic Progressive Jazz>、略して<A.P.J.>。日本を代表するキーボード奏者<難波弘之さん>、ベーシスト<水野正敏さん>、ドラマー<池長一美さん>の凄腕お3方によるアコースティックユニットです。2000年11月に1stアルバム「A.P.J.」が発表され、2002年11月は2ndアルバム「Labyrinthos」が発表され、そして2006年4月にこの3枚目のアルバム「e」が発表されます。お3方のコラージュのジャケット、なんとも凛々しく、風格がただよっていますね。
 アルバム1曲目は「Majestic Scarecrow」。水野さんの曲です。ダーク気味の力強いタッチのピアノのリフレインからミドルテンポではじまって、そしてリフと交互に優雅なメロディが流れて。そのメロディを盛り上げているのはシンセですね。中盤では難波さんがピアノを弾きながらそのメロディを歌って。その後リフレインをバックに池長さんがパワフルにドラム叩きまくって。
 2曲目は「妖精写真」。難波さんの曲です。綺麗で爽やかなピアノのリフレインからはじまって、そこにベースが加わってユニゾンで。さらにスネアが同じリズムで。とっても優雅な雰囲気ですね。中盤ではゆったりとした雰囲気のなか力強いベースソロが。続いては美しいメロディのピアノソロ。ラストはパワフルなリフでFin。
 3曲目は「You Think You Know Me」。難波さんの曲です。ラテンっぽいリズミカルでパワフルなリフからはじまって、そしてミドルテンポのロマンティックなピアノソロが。再びリフのあとはテクニカルなベースソロ。そこにピアノが加わって綺麗なリフレインを奏でて。続いてリフのあとパワフルなタッチのエレガントなピアノソロへ。終盤は優雅なリフレインが繰り返されて盛り上がっていきます。
 4曲目は「Noir」。水野さんの曲です。リズミカルなベースリフからはじまって、そこに綺麗なピアノのリフレインが加わって。リフをユニゾンで聴かせたあとは軽快なリズムにのっての軽やかなピアノソロが。続いてはテクニカルで力強いベースソロ。バックでは楽しそうなパーカッションが。終盤には美しいリフレインにのって爽やかなコーラスが。
 5曲目は「パリの恋人」。難波さんの曲です。パワフルなリフからはじまってアップテンポの明るく軽快なフレーズがながれて。そしてゆったりとした落ち着いた雰囲気になって美しいピアノの調べが。とってもロマンティックです。中盤ではリフのあと、ムーディな感じのベースソロが。終盤には軽快なリズムにのって美しくロマンティックなピアノソロが。
 6曲目は「Treefrog」。水野さんの曲です。リズミカルなピアノのリフからはじまって、そしてテクニカルなフレーズがながれ、シンセが盛り上げます。中盤にはリズミカルなピアノソロ、続いてはパワフルなベースソロ。終盤ではリフをバックにドラム叩きまくりです。
 7曲目は「Green」。池長さんの曲です。ゆったりとした優雅な雰囲気からはじまって、しっとりとした感じに。そしてメロディをスキャットで聴かせてくれます。はて、どなたかな?中盤はアップテンポで軽やかなピアノソロが。爽やかで心地よい曲ですね。ラストは再び軽快なピアノソロが。
 8曲目は「クラゲ注意報」。難波さんの曲です。シンバルの幻想的な雰囲気からはじまって、そこにピアノが加わって、そしてハイテンポのリズミカルでスリリングなリフが奏でられて。その合間には明るく爽やかなフレーズが。後半にはテクニカルなリフをバックにドラム叩きまくりで。
 9曲目は「God be with you~膚の下」。難波さんの曲です。美しいピアノの流麗なメロディからゆったりとはじまります。そして軽やかなリズムが加わってロマンティックな雰囲気に。ここでもシンセが加わって美しいメロディを盛り上げてます。とっても綺麗で優雅で心地いい曲ですね。中盤には軽快でパワフルなピアノソロがたっぷりと。終盤ではとってもメロディアスでドラマティックな感じに盛り上がります。一旦フェードインしたあとに、静かにシンセサウンドが響いてFin。 
 とっても美しく綺麗なピアノの音色をベースとドラムがしっかり支えて一体となって素晴らしいアンサンブルを奏でて。思わず聴き入ってしまいます。聴き終わったあとは晴れやかな気持ちになりました。とっても素敵なアルバムです。
 昨年フルライブを観に行ってからもう1年近くご無沙汰になってしまいました。またぜひライブ観に行きたいっす。MCもめっちゃ楽しいもんね。

難波弘之さん ソーサリアン

2008-07-10 00:04:17 | 難波弘之さん
 ロック・プログレ・ジャズ・フュージョン・ポップスなどなど幅広い音楽活動をされている多才な日本を代表するキーボーディスト<難波弘之さん>。その難波さんがアニメやゲームミュージック界でもその名を馳せていらっしゃることは有名ですが、たくさんあるなかでどれを聴いてみようか悩んでいたときに、親切な方が今回のこのアルバムを紹介してくれました。1988年に発表されたPCゲーム「ソーサリアン」のサントラの“スーパー・アレンジ・バージョン”です。アレンジ・バージョンとはいえ、難波さんがゲーム・ミュージックの仕事をするのはこれが初めてだったそうで、だいぶ苦労されたそうです。難波さんも最初はゲーム・ミュージックってのは“安っぽいテクノ”とたかをくくっておられたそうで、実際に取り組んでみてその多彩な音楽性に感心されたそうです。そのうちにどんどんイメージがふくらんできて、ゲストミュージシャンもものすごい顔ぶれが揃って凄い演奏を。ドラムには小森さんや村上さん、そうる透さん、つのだひろさん。ベースには鳴瀬さん。ギターには北島健二さん、竜童組の永井さん、Charさん。Sax&フルートに井上大輔さん。そして笛には一噌幸弘さんも。ほんととてつもないメンバーです。 
 アルバム1曲目は「オープニング」。ピアノによるゆったりとした優しいメロディの綺麗な曲。 2曲目は「城“ここで逢えるね”」。シンセドラムの軽快でポップなリズムの爽やかで明るい曲。
 3曲目は「消えた王様の杖(ダンジョン)」。アップテンポの、ポップだけどちょっぴりスリリングな展開の曲。後半には懐かしいGSサウンドっぽい展開も。 4曲目は「消えた王様の杖(生還)」。キラキラサウンドからはじまる、アップテンポの華やかなポップロック。透明感のあるサウンドも素敵ですね。
 5曲目は「失われたタリスマン(森)」。軽快なビートの明るいポップロックですが、ハードなギターサウンドも。 6曲目は「ルシフェルの水門(クラーケン)」。パワフルでヘヴィなリフからはじまる邪悪で攻撃的な曲。ハードなオルガンソロやムーグソロが楽しめます。
 7曲目は「呪われたオアシス(砂漠)」。素朴な笛の音からはじまるゆったりとした郷愁を感じるフォルクローレっぽい曲。一噌さんの早吹き、冴え渡ってますね。アコースティックギターのリフもいいですねぇ。 8曲目は「暗黒の魔道士(ブルー・ドラゴン)」。ヘヴィなギターリフのアップテンポのバリバリのハードロックです。パワフルなドラムにのったオルガンソロもかっくいいっす。そして北島さんのハードでアグレッシブなギターソロもいいし、うねりまくるベースも凄いっす。
 9曲目は「呪われたクイーンマリー号(船内)」。軽快でノリノリのポップビートのダンサブルな曲。 10曲目は「氷の洞窟(洞窟Ⅱ)」。つのだひろさんの叩くファンキービートの軽快な曲。鳴瀬さんのチョッパーと井上さんのSax&フルート、いい味出してますね。
 11曲目は「町“ペンタウァⅠ”」。村上さんの叩くジャジーなビートにのったオルガンからはじまります。そのオルガンにCharさんのワウを効かせたギターが絡んで。 12曲目は「キング・ドラゴン」。邪悪なリフから始まる変拍子アップテンポのダークでスリリングな曲。
 13曲目は「エンディングⅠ」。穏やかなピアノのリフからはじまる、ゆったりとしたほのぼのとする曲。フレットレスベースサウンドと情感こもったSaxサウンドがいい雰囲気をだしてますね。そしてなんといってもやさしいキーボードのメロディが心温めてくれますね。
 バラエティに富んだ楽曲群ですが、全体的にポップ色がこく、とっても気楽に楽しめる素晴らしいアルバムですね。

A.P.J. 2

2008-05-13 06:56:47 | 難波弘之さん
 2年後の2002年11月は2ndアルバム「Labyrinthos」が発表されます。今回からドラマーが<池長一美さん>に交代しています。アルバム1曲目は「Grand Ground」。ピアノの早いパッセージからはじまるミドルテンポのパワフルな曲。前半はベースソロ満載で、後半はピアノたっぷり。それでも終始ドラムが曲をリードしているような感じですね。 2曲目は「Labyrinthos」。優雅なピアノソロからはじまる、スタンダードJAZZのようなロマンティックな曲ですね。軽やかなピアノも、軽いタッチのベースも心地よいです。 3曲目は「Apple Jam」。パーカッション&ドラムからはじまるミドルテンポの曲。リズムはマンボみたいですけど、メロディは綺麗なフュージョンですね。 4曲目は「Talkin’ To Myself」。ベースリフからはじまる、ちょっぴりオリエンタルな雰囲気もあるジャジーな曲。重いようでいて軽やかな感じも。 5曲目は「Green Brick」。ピアノからはじまる、ゆったりとした落ち着いたアダルトムードたっぷりのスローJAZZ。終盤はテクニカルですね。 6曲目は「他人の不幸は蜜の味」。パワフルなピアノリフからはじまる、ミドルテンポの曲。なんとなく憂いを感じますね。 7曲目は「Thrashard In The Cave」。ドラムとベースからはじまる、アップテンポのファンキーっぽいリズムの曲。でもでもピアノはファンクしてなくて軽やかで爽やかです。エフェクトをかけたコミカルなサウンドのベースソロも。 8曲目は「大陸」。最初は、シンバルロールからはじまる超テクニカルなドラムソロ。徐々に迫力が増していってパワフルに。5分を過ぎると今度はピアノソロにチェンジ。とても優雅で壮大なイメージです。が、後半はめっちゃテクニカルです。 9曲目は「Bloody Tears」。ピアノとベースからはじまるゆったりとした叙情的な曲。ベースの音色と池長さんのコーラスが哀愁を感じますね。 
 先日、横浜のJAZZスポットで、時間の都合で1時間だけだったんですけど<A.J.P.>のライブを見ました。素晴らしい演奏に感動し、演奏だけでなくMCもとっても楽しくて、わずかでしたけど素敵なひと時を過ごさせていただきました。また機会があればライブ見に行きたいです。3rdアルバムも手にいれなきゃ!

A.P.J. 1

2008-05-12 06:57:33 | 難波弘之さん
 <Acoustic Progressive Jazz>、略して<A.P.J.>。日本を代表するキーボード奏者<難波弘之さん>の、シンセを一切使わずにアコースティックピアノのみで素晴らしい音楽を演奏するプロジェクトです。2000年11月に1stアルバム「A.P.J.」が発表されました。緑の丘にそびえ立つ古城に青い空、そして下には羊の群れが。なんとも清清しい爽快感あふれるジャケットです。メンバーは難波さんの他に、ベーシスト<水野正敏さん>、ドラマー<山木秀夫さん>の3人トリオ編成です。アルバム1曲目は「薔薇と哲学」。流れるような美しいピアノの調べからはじまり、アップテンポのリフとたおやかなベースラインが交互にあらわれて。それらがだんだんとテクニカルでアツい演奏繰り広げて。 2曲目は「Jellyfish Garden」。軽快なピアノリフからはじまり、そのまま軽やかなリズムの上をピアノ&ベースが心地よく優雅に踊って。 3曲目は「Dimetra」。早いテクニカルなリフからはじまるアップテンポの変拍子いっぱいの曲。中盤は少し落ち着いてロマンティックな雰囲気のピアノソロが。終盤は再びアップテンポで軽快にテクニカルな演奏を聴かせてくれ、ラストには転調も。 4曲目は「Ameba In Maze」。ジャジーでテクニカルなドラムソロからはじまり、そのまま軽やかに曲が流れていきます。中盤にはベースソロも。終盤はパワフルですね。 5曲目は「百家争鳴」。ソロでもExhiVisionでもおなじみの曲ですが、アコースティックでのジャジーなアレンジでもパワフルだし、当然ながらテクニカルですね。 6曲目は「Progroove」。ハイスピードのJAZZロック調の曲。超テクニカルなベースとピアノのアツいバトルも。凄いっす! 7曲目は「阿梵(Ah bon)」。アップテンポの軽快な曲ですが、ピアノの調べはとってもロマンティック。 8曲目は「オーニソプター」。ミドルテンポのパワフルな曲で、どんどんとめまぐるしく展開していってめっちゃプログレってます。中盤にはベースソロも。とっても楽しい曲です。 アコースティック楽器によるナチュラルサウンド、とっても心地よいです。しかも単なるBGMはおさまらない聴き応えのあるアルバムですね。ついつい聴き入ってしまいます。

センス・オブ・ワンダー 1

2008-04-07 06:57:58 | 難波弘之さん
 難波さんがご自身の1stソロアルバムのタイトルをバンド名に冠したバンド<Sence Of Wonder>。今回紹介させていただくのは1987年に発表された<Sence Of Wonder>の1stアルバム「シンフォビート」です。このときのメンバーは難波さんの他、ベーシストの<小室和之さん>と、ドラマーの<鈴木“リカ”徹さん>のお3方のトリオです。ポップでコマーシャルな要素を持つプログレを目指したとされるこのアルバム。まず1曲目は「メビウスナイト」。テクノビートではじまる透明感のあるJ-POP。 2曲目は「都市迷宮(ダンジョン)」。ミステリアスな雰囲気のミドルテンポのポップス。スリリングなキーボードソロ、いいですねぇ。 3曲目は「Rain」。落ち着いた雰囲気のミドルテンポのおしゃれなポップス。幻想的なキーボードサウンドが心地よいです。 4曲目は「碧い星で」。ピアノをバックに歌い上げるバラードソング。間奏の美しいピアノソロにもうっとりです。 5曲目は「万華鏡(カレイドスコープ)」。パワフルなリフから始まるテクノポップ。 6曲目は「Moon River」。叙情的なゆったりとした曲。 7曲目は「Windy Symphony」。ベースからはじまるキャッチーなアップテンポのポップス。 8曲目は「オーニソプター」。軽快なリズムからスタートしてどんどん展開していくドラマティックな曲。 9曲目は「ナット・ロッカー」。あの有名な歌劇「くるみ割り人形」のロックアレンジ版ですね。EL&Pでも有名ですね。中盤にはドラムソロも。けっこうパワフルです。そして途中でなぜかフォークダンスでおなじみの曲のフレーズが聴こえてきたりして。とっても楽しい曲です。 10曲目は「Less is More」。ピアノソロの曲です。美しいピアノの音色、うっとりと聴きほれてしまいます。 アルバム全体としては洗練されたおしゃれなポップスアルバムでしょうか。ま、実際自分としては9曲目の「ナット・ロッカー」が聴きたくてこのCDを買ったようなものなので、充分満足です。