ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Shusei’s Project 2nd To The New World

2020-04-26 08:57:56 | 21th J-プログレ

 メジャーアーティストの作品も手がけておられる、日本プログレ界の重鎮であり、日本音楽界でも活躍されている<Shuseiさん>こと<塚本周成さん>が、あらたにシンフォニックロック・プロジェクト<Shusei’s Project>を立ち上げられ、2017年2月にアルバム「Same Dreamer」を発表されました。<夢=Dream>をコンセプトにファンタジックなシンフォニック・ロックを展開、とのことで、まさしくその通りで素晴らしいアルバムでした。超感動!で、早くも2019年11月に今回紹介させていただく2ndアルバム「To The New World」を発表されました。
 アルバム参加メンバーは、Outer Limitsの盟友のギタリスト<“あらんちゃん”こと荒牧隆子さん>、ドラムス<“手数王”菅沼孝三さん>、ベース<“フレットレスベース王”永井敏己さん>、ヴァイオリン<藤本美樹さん>、ヴォーカル<雅絢恵さん><相馬優さん>、コーラス<澤田志穂里さん><渡邉恵津子さん><飯田映理子さん><高橋美咲さん><下村将太さん><松原隆さん><的場正剛さん><鷲尾裕樹さん>という今回も日本音楽界屈指の凄腕メンバーが揃った豪華布陣です。
 アルバム1曲目は「Volcano Area」。スペーシーなシンセサウンドがながれ、ピアノのゆったりとミステリアスなリフが響いて、そしてダイナミックなヘヴィリフが衝撃的にはいってミドルテンポでオルガンのダークヘヴィなミステリアスリフから、エフェクトのかかった女性ヴォーカルがゆったりと力強く。中盤ではテンポアップしてユニゾンのテクニカルリフが。そしてミドルテンポになってヴァイオリンがのびやかに奏で、そこからギターのテクニカルソロ、ヴァイオリンのテクニカルソロがスリリングに。終盤ではダークヘヴィリフからヴァイオリンがのびやかにミステリアスに奏で、ヴォーカルがはいって盛り上がって。ラストはシンセとピアノがミステリアスに。緊迫感凄いっす。
 2曲目は「Dinosaurs Area」。ミドルテンポのリズミカルリフからガットギターの明るく爽やかなリフがながれ、そしてギターのヘヴィリフがはいって、ヴァイオリンのリズミカルリフ、オルガンのミステリアスリフがスリリングに。中盤ではピアノの綺麗なリフからヴァイオリンのエモーショナルソロが。その後ピアノのリズミカルリフからギターがのびやかに奏で、そこから叩きまくりドラムとともにスリリングに。終盤では再びリズミカルリフからガットギターが爽やかに奏で、そしてギターのヘヴィリフからヴァイオリンがスリリングに。ラストはユニゾンをキメて。手に汗握るような緊迫感と、ガットギターの爽やかさのコントラストが絶妙ですね。
 3曲目は「Forest Area」。ゆったりしたリフからピアノとガットギターがしっとりと奏で、可愛らしい女性ヴォーカルが入ってしっとりと歌い、サビでは歌い上げ、コーラスもはいってドラマティックに盛り上がって。間奏ではヴァイオリンが美しく優しくのびやかに奏でて。その後再びヴォーカルがはいって、盛り上がって。ラストはしっとりと。心落ち着きますね。
 4曲目は「Ocean Area」。重厚なストリングスサウンドからゆったりとはじまって、それをバックにヴァイオリンがのびやかに奏で、ヴォーカルが哀愁たっぷりにしっとりと歌い、ヴァイオリンがのびやかに優しく奏でて。間奏ではピアノとシンセがしっとりと奏で、フレットレスベースのエモーショナルなソロが。終盤ではヴォーカルが歌い上げ、ヴァイオリンとシンセがドラマティックに。
 5曲目は「Destruction」。重厚なコーラスからダイナミックにはじまって、リズミカルにスリリングに。そしてピアノリフからシンセがのびやかに、オルガンのリズミカルリフからヘヴィギターがのびやかに。その後ギターとオルガンのリズムリフからヴォーカルが力強くのびやかに、そしてオルガンリフにのってパワフルに。中盤ではヴァイオリン・シンセ・ギターがそれぞれテクニカルソロを。その後一旦止まって、静かな空間にシンセのきらびやかでクリスタルな音色が幻想的に響き、そこからフレットレスベースソロが。終盤では女性コーラスがのびやかに、さらにフルコーラスで力強く盛り上がり、女性ヴォーカルがのびやかに力強く歌い、再びコーラスがはいってドラマティックに盛り上がって。これぞシンフォロックの醍醐味でしょうか。
 6曲目は「Requiem」。強風吹きすさぶ音が徐々に大きくなって、そして突然止まって。その後パイプオルガンサウンドがゆったりと荘厳に響いて、そして女性ヴォーカルの聖歌のように優しく慈愛に満ちた歌声がのびやかに。
 7曲目は「To The New World」。パイプオルガンサウンドの重厚なリフがスリリングに。自分ら世代だとつい“さらばヤマト”の“白色彗星”を思い浮かべてしまいます。そしてミドルテンポのヘヴィダークリフからヴァイオリンがミステリアスにのびやかに奏で、ギターが加わってユニゾンで奏でて。その後、女性ヴォーカルがしっとりとのびやかに歌い、シンセがドラマティックに奏でて。中盤ではパイプオルガンサウンドがミステリアスに響き、ギターのテクニカルソロへ。そしてうねるベースにのってヴァイオリンとギターがユニゾンでのびやかに。終盤ではしっとりとした女性ヴォーカルからギターとヴァイオリンがのびやかに奏で、ヴォーカルが歌い上げ、さらに力強いコーラスもはいって、ゆったりと壮大にドラマティックに盛り上がって、劇的にFin。
 前作を超える壮大なスケールで描かれているドラマティックなシンフォニックロック、超感動感激!めっちゃ堪能させていただきました。可愛くて美しい女性ヴォーカル、パワフルでテクニカルで曲を盛り上げ、引き締めるリズム隊、テクニカルでエモーショナルなシンセとギター、どれをとっても素晴らしく、聴き応えがあって、曲も演奏もたっぷり楽しめる素晴らしいアルバムですね。

GONZ 2nd MULTI VERSE TRAVELER

2020-04-19 08:25:05 | 21th J-プログレ
 先日、久しぶりに某CD店に行ったときに、新譜コーナーで偶然このアルバムを発見してビックリ!そういえば前にこのバンド名の他に類のない凄いサウンドのアルバムがあったなと。で、まさか今20年以上も経てニューアルバムが発表されるなんて夢にも思っていなかったもので超ビックリ!
<GONZ>は、2004年12月にベーシストの<Tosh Miyataさん>が中心となって結成されたトリオ編成のバンドです。現メンバーはキーボードの<Talkey Sakamotoさん>と、2018年に新加入されたドラムス<Yasu Masuiさん>です。Toshさんは中学の頃からベースをはじめ、18歳でライブハウスELLのレギュラーになったそうで。そして78年に<ZETT>というバンドを結成し、某メーカー主催のコンテストで81年と82年にベストベーシストに輝き、バンドも82年にグランプリを獲得したそうです。その後幾多のバンドを経て87年頃にアメリカに渡り、帰国後に<DYNAGON>というバンドを結成されたそうです。そのバンドの進化形がこの<GONZ>のようで、2005年からライブやイベント出演等の活動をはじめ、2007年7月に1stアルバム「INSTRUMENTAL TRANCE PHENOMENA」を発表されました。
 そして2019年に2ndアルバム「MULTI VERSE TRAVELER」が発表されました。星空をバックにした神秘的かつスペーシーなジャケット、期待しちゃいます。
 1曲目は「TIME SHIFTER (studio live)」。いきなりの2分弱のアップテンポの弾きまくりうねりまくり叩きまくりの曲。ここですでに圧倒されちゃいました。これだよこれ、スゲー!って感じ。
 2曲目は「COSMIC GYPSY」。パワフルなドラムフィルからミドルテンポではじまって、うねるベースにのって綺麗なピアノリフがリズミカルにながれ、そしてシンセがしなやかに哀愁メロディを奏でて。中盤ではピアノがのびやかにドラマティックに。その後カッティング風のリズムリフからピアノが美しく壮大に奏で、シンセがのびやかにドラマティックに。スケールの大きい感動の曲。
 3曲目は「BEHIND THE MOON」。ギター風のミドルテンポのミステリアスリフからシンセが神秘的に奏で、しっとりとゆったりと幻想的に。中盤ではオルガンがうねりまくりベースと叩きまくりドラムにのってダイナミックなソロを。超攻撃的で激しく。終盤ではオルガンがのびやかに奏で、ラストはパワフルにブレイクをキメて。
 4曲目は「MULTI VERSE TRAVELER」。パワフルなドラムフィルからミドルテンポではじまって、オルガンがリズミカルに。そしてアップテンポになってノリノリモードに。その後ミドルテンポに戻ってオルガンソロと叩きまくりドラムが。中盤ではミドルテンポでベースのヘヴィリフからオルガンのミステリアスリフが。終盤ではオルガンのリズムリフからドラマティックに盛り上がって。
 5曲目は「RHYTHMO CRUISE」。ミドルテンポのパワフルなリズムからオルガンがリズミカルに、そしてパワフルなユニゾンをキメてオルガンソロへ。その後ベースのうねるリフにのってオルガンのリズミカルでテクニカルなソロで盛り上がっていって。
 6曲目は「NEW GATE sec.12」。ピアノのミドルテンポのパワフルなリフからダンサブルに。そしてアップテンポになってベースがうねりまくり、オルガンがのびやかに、そしてテクニカルに弾きまくって。その後ミドルテンポでピアノがゆったりと力強く奏で、そこからベースのテクニカルソロへ。ラストはドラマティックに盛り上がって。
 7曲目は「TRI DIMENSIONAL FORCE (studio live)」。ダイナミックリフからうねるベースリフにのってピアノがリズミカルにテクニカルに弾きまくって。そしてブレイクからアップテンポノリノリになってさらにテクニカルに。中盤ではミドルテンポに戻ってゆったりと、そしてダイナミックに。終盤ではアップテンポで弾きまくりうねりまくり叩きまくりでパワフルにスリリングに盛り上がって。ラストはユニゾンでブレイクをキメて盛大にFin。アツいっす!
 弾きまくり叩きまくりのスリリングで超攻撃的な場面や、壮大で美しくドラマティクな場面、さらにブルージーだったりジャジーだったりと聴き何処の満載の素晴らしい、いや凄いアルバムですね。もし機会があるならば、ライブを観てみたいですが・・・