ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

10.9.23 taika

2010-09-29 22:35:01 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.9.23 吉祥寺Silver Elephant
<Progressive Rock Fes 2010>
 吉祥寺シルエレではたまに海外のプログレバンドを招いて日本とバンドと対バンのイベントを開催していますね。2010年9月にフランスから某バンドを招いてプログレフェスを行う、と。日本側はまずは<interpose+>の出演が決まり、その後<taika>の出演が決まりました。フランスの某バンドのことは自分は全然知らないんですけど、対バン2つはどちらも大好きなバンドなので即予約しちゃいました。2バンドのベースは両方とも<Daniさん>だし、自分にとっては“Dani祭り”なわけでして。
 ところが、日が近づくにつれて急にフランスのバンドが出演できないことになったと聞いてビックリ。なのでライブは<interpose+>と<taika>の2バンドのみになる、と。フランスのバンドを楽しみにされていた方々はガッカリでしょうけど、自分にとっては大好きなバンドの演奏時間が長くなって嬉しい限りです。当日が待ち遠しいっす。

<taika>
 とっても可愛らしい美少女系ヴォーカリストがとってもピュアで可愛らしく、しかも力強いトーンでしっとりとした歌を聴かせてくれ、凄腕ミュージシャン3人がヴォーカリストを強力に支えるバンド<taika>。メンバーはヴォーカル&アコーディオンの<妙さん>、ベースの<Daniさん>、キーボードの<高橋在也さん>、ドラムスの<谷本朋翼さん>の4人編成です。自分は<taika>のライブ、は年明けのレコ発ライブ以来なかなかスケジュールが合わなくて半年ぶりになってしまいました。

 さて当日。なんとあいにくの土砂降りの雨。でも絶対に見逃せないライブですから当然Go!です。あとは交通機関が止まらないことを祈るだけ。でも道路も電車もスムーズに時間通り進んで吉祥寺には余裕で到着。なので軽く夕食を済ませてから会場へ。
 ステージは向かって左にベース、中央にドラムス、右にキーボード、そしてフロント中央がアコーディオン&ヴォーカルという配置です。

 19時5分頃、メンバーの皆さんがステージに登場し、チューニング等スタンバイを。妙さん今回は綺麗なお花柄のオフホワイト系(?)のゆったりとした可愛らしいワンピすがたで、めっちゃ可愛いっす♪そろそろはじまるかと思いきやまだ高橋さんがキーボードの上で譜面の整理をされていて。準備が整ったところでいよいよ始まります。
1曲目は「鼓動」。ベースの綺麗なハーモニクスサウンドがゆったりと響き、そこにピアノリフが加わって、そしてアコーディオンの伸びやかな音色がながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって。アコーディオンの素朴な音色、いいですねぇ。曲はドラムが入って徐々に力強くなって盛り上がっていって、パワフルなピアノリフが。高橋さんノリノリで、谷本さんの方を見てニッコリ。そしてピアノのパワフルなソロへ。ドラムも叩きまくってます。ラストも力強くダイナミックにFin。

 「こんばんは、taikaです」「今日は雨のなかお越しいただいてありがとうございます」って妙さんが丁寧に挨拶を。さらに「”Dani祭り“にようこそ!」って、爆笑!Daniさんに妙さん「頑張ってください!」って。「がんばります」ってDaniさん、お返事を。そして「taikaは、あたしを中心に集まった女性ヴォーカルバンドで、変拍子も多めです」「ギターがいないのでこのあとinterpose+さんを聴くと”音デカッ!“って感じかも」「音小さめなのでゆっくり聴いてもらって大丈夫なバンドなんで、宜しくお願いします」って。

 2曲目は「深海」。しっとりとしたピアノリフからはじまり、谷本さんはマレットでオフスネアを叩いて、ベースがゆったりとしたリフを。そして情緒のあるヴォーカルがたおやかにながれて。まるで大河の流れのような感じですね。それが曲が進むにつれ、パワフルなドラムと共に徐々に力強くなっていきます。最初の間奏ではピアノのアグレッシブなソロと叩きまくりのドラムが。そしてヴァースでは強力なバックに負けない力強いヴォーカルが。終盤ではちょこっとドラムがはいって、盛り上がっていきますが、一旦ドラムが止まってピアノとアコーディオンの音色がゆったりとながれて。

 「ありがとうございます」って妙さん。ここで妙さんはアコーディオンを置いてマイクを持って。そしてtaikaの曲は漢字2文字が多いってお話を。
 3曲目は「星食」。ピアノのダークなリフからゆったりとはじまって。ステージはレッドライトに包まれて。そしてしっとりとした歌声がゆったりとながれ、そして徐々に盛り上がっていきます。間奏では緩急織り交ぜた力強いピアノソロ、そしてヴァースのあと、パワフルなドラムとともにダイナミックに盛り上がって、アグレッシブなピアノソロが。高橋さんノリノリで、ドラムも叩きまくりで。終盤アップテンポで盛り上がったあと、ミドルテンポでダイナミックに。超パワフルな演奏にも負けていない存在感のある力強いヴォーカル、凄いっす。ラストは静かにゆったりとFin。

 「ありがとうございます」って妙さん。ここでメンバー紹介です。「ピアノ、高橋在也!」大拍手!「ドラムス、谷本朋翼!」大拍手!妙さんはしゃがんでドラムがよく見えるように。「ベース、Dani!」大拍手!そしてDaniさんが「ヴォーカル&アコーディオン、妙!」って、大拍手です。
 「次に、新曲やります!」って妙さん。妙さんは作曲の際、マンガとかWikiとかからインスピレーションを得ることが多いそうで。でこれから演奏する新曲は某少女マンガを読んで感動して作曲されたそうで。さすがに今日いらしているお客さんのなかにはその某少女マンガを読んだことある方はいらっしゃらないようで。「宣伝するわけじゃないけど、よかったら読んでみてください」って。ちなみにリハでは演奏前にそのマンガの説明をホワイトボードも使って20分くらいされたとか。「ややこしいのがプログレっぽくていい」って。でも「難しい曲なので出来るかどうか。ガクガクしてます」って。

 4曲目の新曲、パワフルなリフからミドルテンポでダイナミックにはじまって、アコーディオンのテクニカルなリフが。そしてパワフルでリズミカルなリフやピアノの綺麗なリフから力強いヴォーカルがはいって。伸びやかでダイナミックな曲調です。聴いていて雄大な世界が目の前に広がりますね。間奏ではパワフルなドラムをバックにアグレッシブなピアノソロが。中盤では一旦ドラムが止まって、力強いヴォーカルが。そしてダイナミックなリフをバックに叩きまくりのドラムソロが。

 「はぁ~、なんとか出来ましたね」って妙さん。なんとかどころか素晴らしい曲です。「(某マンガ)って感じしました?」って尋ねますが「知ってるひといないんですよね」って。ここで妙さんアコーディオンを置いて「ドラムソロ、見えなくてすみませんね」って。でも谷本さんは「いいんです、妙さんだけを見ていてください」って。で「DVDでマルチアングルとかにしてもらえればいい」って。でも「DVD作る予定ないですけどね」って妙さん。「のちのちBIGになったら」って。

 5曲目は「メテオ」。流れ星の歌だそうです。パワフルなドラムからミドルテンポではじまって、ピアノの流麗なソロやアヴァンギャルドなソロが。ベースも弾きまくってます。妙さんは鈴をアクセントに鳴らして、そしてゆったりとした感じでヴォーカルがはいって。最初の間奏ではピアノリフをバックにエモーショナルなベースソロが。その後サビではパワフルに盛り上がって、次の間奏ではパワフルなピアノソロとテクニカルなベースソロが。終盤ではしっとりとしたヴァースからサビでダイナミックに盛り上がって、ラストはアグレッシブなベースソロも。

 「ありがとうございます」って妙さん。ここで物販のCDの宣伝を。
6曲目は「星雨」。ピアノのゆったりとしたリフからはじまって、妙さんが鈴やミニチャイムでアクセントをつけて。そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビではドラマティックに歌い上げます。そしてパワフルに盛り上がって、終盤にはエモーショナルなピアノソロも。
 続いて7曲目は「Dark Fantasy(仮)」。アコーディオンの素朴な音色のリフとパワフルなドラムからはじまって、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって。サビではリズミカルにパワフルに。そして徐々にダイナミックに盛り上がっていきます。中盤にはアコーディオンのメロウなソロも。その後のサビではドラマティックに歌い上げ、そして一旦ドラムが止まってしっとりとした歌がながれて。

 ここでメンバーおのおののライブ告知が。まずは谷本さん。近々に関内で深夜にライブをやるそうです。そしていつものように「tomoyoku.com」ってお約束のHP宣伝を5回。次は高橋さんが本日物販で売っている別ユニットのCDの宣伝を。ちなみにレコーディング&MixはDaniさんが担当されたそうで。で高橋さんが肝心のユニット名を言い忘れたようでDaniさんが「ビブリオマニア」って紹介されてました。Daniさんは次のinterpose+のライブのときに告知するそうで。そうそう、taikaの次のライブはまだ未定だそうです。谷本さんがtaikaのHPを何度も言うと「しつこいな」って妙さん。

 「ドラクエやりながら歌詞考えた」って妙さん。オーラス8曲目は「ダンジョン」。ピアノの美しいリフレインからゆったりとはじまり、ベースのハーモニクスサウンドが幻想的に響きます。そしてアコーディオンの情緒たっぷりの音色がながれ、しっとりとしたヴォーカルがゆったりと。その後パワフルなドラムとともにアップテンポになってリズミカルになり、力強いヴォーカルが伸びやかに。間奏ではリズミカルなアコーディオンソロが。その後一旦ドラムが止まって力強いヴォーカルが。それがダイナミックに盛り上がっていき、叩きまくりのドラムをバックにアグレッシブなベースソロが。
 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは楽器を置いてお辞儀をしてライブ終了。1時間ちょいの素敵なライブでした。

 妙さんの可愛らしくも力強い歌声とアコーディオンの素朴な音色、ほんといいわぁ。しっとりとはじまった曲がどんどんド迫力のパワフルな展開になるのもいいですねぇ。トモヨクさんのドラムも叩きまくってほんと凄いし、高橋さんのキーボードも繊細で美しく、しかもパワフルだし、Daniさんのベースも力強く支え、そしてアグレッシブに弾きまくってかっこよかったっす。そうそう新曲もすっごくよかったっす。フルアルバムにも期待したいっすね。

10.9.23 interpose+

2010-09-26 20:53:05 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.9.23 吉祥寺Silver Elephant
<Progressive Rock Fes 2010>
 吉祥寺シルエレではたまに海外のプログレバンドを招いて日本とバンドと対バンのイベントを開催していますね。2010年9月にフランスから某バンドを招いてプログレフェスを行う、と。日本側はまずは<interpose+>の出演が決まり、その後<taika>の出演が決まりました。フランスの某バンドのことは自分は全然知らないんですけど、対バン2つはどちらも大好きなバンドなので即予約しちゃいました。2バンドのベースは両方とも<Daniさん>だし、自分にとっては“Dani祭り”なわけでして。
 ところが、日が近づくにつれて急にフランスのバンドが出演できないことになったと聞いてビックリ。なのでライブは<interpose+>と<taika>の2バンドのみになる、と。フランスのバンドを楽しみにされていた方々はガッカリでしょうけど、自分にとっては大好きなバンドの演奏時間が長くなって嬉しい限りです。当日が待ち遠しいっす。

<interpose+>
 美人ヴォーカリストがとってもピュアでクリアな美しいトーンでメロディアスな歌を聴かせてくれ、凄腕ミュージシャン集団が超テク演奏を魅せてくれるプログレバンド<interpose+>。メンバーはリーダーでドラムスの<佐藤カツさん>、ベースの<Daniさん>、キーボードの<渡邉のぶをさん>、ギターの<飯島丈治さん>、そしてヴォーカル<あるがさゆりさん>の5人編成です。自分は2007年10月に初めてライブを観てからその美しい歌声と超テク演奏にすっかりハマってしまいました。なので今回もとっても楽しみにしていました。ところが・・・ライブ数日前にmixiにぢょぢさんの足跡があったんですね。自分は日記更新もろくにしてないのになんでかな?って不思議に思って、ぢょぢさんの日記をこっそり覗いてみたら超ビックリ!なんとぢょぢさんが9/23のライブを最後にinterpose+を脱退されてしまうと。事情はともかくも、これはもうなにがなんでも観にいかねば!と。

 前バンドの演奏が終了し、ステージはスタッフの方々やカツさんやのぶをさんが、ドラムスやキーボードのセットチェンジをテキパキとこなされています。自分はそれまでイスに座ってましたけど、全体を見渡せるようにイス席の後ろで立ってみることに。

 セットチェンジを終え、メンバーの皆さんは一旦楽屋へ。そして20時25分頃にさゆりたん以外の4人のメンバーがステージに登場!拍手で迎えられます。ステージは向かって左からキーボード・ベース・ドラムス・ギター、そして中央フロントがヴォーカル位置です。
 おのおのチューニングのあと、1曲目「neo-aircon」。がはじまります。パワフルなドラムから雄大かつダイナミックなリフがゆったりとながれて。華々しいオープニングですね。そしてギターのエモーショナルなソロのあと、アップテンポになってギターとキーボードの軽快なリフが。その後ちょこっとテクニカルなベースソロがあって、そしてキーボードの明るく爽やかなリフがながれ、ギターとユニゾンも。ここでついにさゆりたん登場!今回は金髪のカーリーウィッグでビックリ!衣装はサンドベージュ(?)系のフリフリワンピにブラウンのブーツ、そうそうメガネも。このウィッグってこの前共演された某プログレバンドの女性キーボードさんが着けてたウィッグに似てるような?ま、いっか。曲はしっとりとしたヴォーカルがながれ、サビではゆったりと歌い上げて。間奏ではアップテンポになって躍動感のあるベースリフにのってオルガンソロ。そしてのぶをさんが指差してぢょぢさんのテクニカルなギターソロへ。さゆりたんはタンバリンを叩いて。ソロのあとミドルテンポになってドラマティックなサビへ。その後アップテンポになってギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフが。さゆりたん、踊ってます。ラストは元のダイナミックなリフがゆったりと雄大にながれ、さゆりたんがハイトーンのスキャットをのせ、そしてギターソロが。

 続いて2曲目は「anonymos」。ヘヴィなギターリフ&パワフルなドラムからアップテンポではじまって、オルガンリフも絡んで。そしてミドルテンポになって変拍子のダイナミックなリフからパワフルなヴォーカルがはいって。サビでは落ち着いた感じになって綺麗なキーボードサウンドをバックにしっとりとしたヴォーカルが。ファルセットもとても美しい。間奏ではアップテンポでリズミカルになるも、ドンドコドラムのパワフルなミドルテンポになってアグレッシブな弾きまくりギターソロが。終盤ではギターとキーボードのユニゾンのあと、パワフルでダイナミックなサビへ。ラストはドラム叩きまくりでFin。

 「ありがとうございます」「お久しぶりです、interpose+です」「お忙しいなか、すっごい雨でお足元の悪いなか、本当にありがとうございます」ってさゆりたん、丁寧に挨拶を。そして「今日も爆音でおなかいっぱいになるように頑張ります」って。ここでしきりにウィッグをイジるさゆりたんですが「指輪がひっかかった」って。「長い髪に慣れてないもので」「タンマね」って。

 3曲目は「恣(ほしいまま)」。ピアノの綺麗なリフからギターの爽やかなフレーズがながれ、そしてゆったりとほのぼのする感じのヴァースへ。サビではさゆりたんが伸びやかで美しい声を聴かせてくれて。間奏ではエモーショナルなモーグソロ、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいったあと、今度はメロウなギターソロが。ぢょぢさん、黒のストラトタイプハンバッカーピックアップの逆ネックギターを流麗な指使いで自在に操って。ちなみにボディには可愛いネコのシールが。終盤ではキーボードとギターのハーモニーリフのあと、サビをのびやかなヴォーカルがドラマティックに歌い上げて。

 続いてパワフルなシンバルのカウントから4曲目がはじまります。ミドルテンポのダイナミックなリフ、そしてギターリフが。さゆりたん踊ってます。ヴァースではちょっぴりけだるい感じになり、サビはメロウに歌って。そしてさゆりたん、ジャンプ!のあとアグレッシブなオルガンソロが。中盤ではヴァースのあと、パワフルな叩きまくりドラム、そしてヘヴィサウンドのハードなベースソロが。終盤ではしっとりとしたヴォーカルのあと、パワフルなドラムをバックにワウを効かせたアグレッシブなギターソロが。

 「ありがとうございます」「ここでメンバー紹介を」ってさゆりたん。まずはDaniさんを見て「ちょっとお疲れのようですが・・・」って、「ベース、Dani!」大拍手!「キーボード、渡邉のぶを!」大拍手!「珍しい順番だね」ってのぶをさん。続いて「ドラムス、佐藤カツ!」大拍手!そして「ギター、飯島丈治!」大拍手!「やっと苗字覚えたね」ってDaniさんツッコミを。さらにDaniさん「キミは?」って。「あっそうそう、ヴォーカルあるがさゆりです」って。もちろん大拍手。で、さゆりたん「長い髪に慣れてないもんで髪が口の中に入っちゃって」って。「取っちゃえば?」ってのぶをさん。「取れない!」ってさゆりたん。

 5曲目は「風の記憶」。ピアノのしっとりとしたリフ、そしてギターの叙情的なメロディと奥深いベースラインがながれ、ゆったりとしたメロウなヴォーカルがはいって。間奏まずはギターのエモーショナルなソロ、そしてヴァースへ。しっとりとした艶っぽいヴォーカル、いいですねぇ。終盤徐々に盛り上がっていって、リズミカルなピアノソロも。ラストはドラマティックに盛り上がり、そしてしっとりとFin。

 続いて6曲目は「恋文」。ベースサウンドが響き、ギターのヴァイオリントーンの伸びやかな音色がながれ、マレットでのシンバルロールが。幻想的な感じですね。そしてギターのメロウなソロのあと、ミドルテンポのしっとりとしたピアノリフがながれ、そこに力強いリズムがはいって。さゆりたんは小さなチャイムを鳴らして。その後、力強いベースラインがはいってダイナミックに盛り上がって、そしてエモーショナルなギターソロが。さゆりたんはタンバリンを叩いて。一旦リズムが止まってゆったりとした感じになって、ピアノをバックにメロウなヴォーカルが。伸びやかなスキャットも美しいっす。サビで盛り上がるも再びゆったりと、そこにギターのメロウなソロがながれて。終盤ではパワフルなドラムからダイナミックに盛り上がってギターのアグレッシブなソロも。ラストはドラマティックに歌い上げてFin。

 「ありがとうございます」ってさゆりたん。今日は急に寒くなったのであわてて上着を買いに行ったってさゆりたん。ここで物販の宣伝ですが、さゆりたんは「物販お願いします」っていきなりカツさんに振って、爆笑!でカツさんはCDの宣伝を。続いてライブインフォですが、Daniさんが来月のKBBワンマンの告知を。すでにイス席分は売れてしまっているとか。早めに予約しといてよかったっす。続いてぢょぢさんが11/21の邪眼のライブ告知を。そして・・・「非常に残念なんですけど、ぢょぢさん今日で最後のライブなんです」ってさゆりたん。ぢょぢさん、正式加入されたのが2007年8月だそうで、ちょうど3年間在籍されたんですね。「一緒にフランスに行ったり、スペインに行ったり」ってさゆりたん。「大阪とか、鶴見とか」ってぢょぢさん、爆笑です。「ぢょぢさんのギター、ほんと大好きでした」ってさゆりたん。「次が最後の曲です。堪能してください」ってさゆりたん。「でも次の曲はギターソロ短いんだよね」ってぢょぢさん、爆笑!でも「サイズ決まってるんで変えられると困る」って声も。

 本編最後の7曲目は「Lunar halo/月暈」。パワフルなドラムからはじまるも、ゆったりとロマンティックな感じに。そしてピアノのエモーショナルなソロ、そしてピアノとギターのユニゾンのあと、ミドルテンポのパワフルなリズムになって力強いヴォーカルがはいって。サビではダイナミックに雄大に伸びやかなヴォーカルが。間奏ではアグレッシブなギターソロ、そしてダイナミックなサビのあと、アップテンポの変拍子リフからエネルギッシュなモーグソロへ。終盤ではリズミカルなヴォーカルがサビではよりパワフルに迫力ある声を響かせて。ラストはロマンティックでダンサブルな感じに。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました。Interpose+でした」ってさゆりさん。メンバーの皆さんは楽器を置いてお辞儀をして手を振りながら大拍手のなか、楽屋へ。フロアーはもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なくメンバーの皆さんはステージに戻ってきて大拍手大歓声で迎えられます。
 「アンコールありがとうございます」ってさゆりたん。「ぢょぢさんがいなくなるので、しばらくライブの予定はないんですけど」「どこかで皆さんにお逢いできるのを楽しみにしています」「これからも応援宜しくお願いします」って。もちろん大拍手です。「最後行っていいですか?」「何か言い残したことはないかな?」ってメンバーの皆さんに確認して。

 オーラス8曲目は「Rosetta」。パワフルでダイナミックなリフからミドルテンポではじまって、ベースのテクニカルなリフ、そしてギターの軽快なリフ、さらにギターのエモーショナルなソロが。その後メロウで力強いヴォーカルがはいって。さゆりたん、ピョンっと跳んで。ノリノリっすね。最初の間奏ではアグレッシブなモーグソロ、そして力強いヴォーカルのヴァースのあと、ギターのエモーショナルなソロが。中盤ではエネルギッシュなモーグソロ&アグレッシブなギターソロ。ドラムもめっちゃ叩きまくりでベースもうねりまくって。終盤一旦静かになり、ギターのメロウなソロへ。そして徐々にリズムがパワフルに盛り上がっていってエネルギッシュなギターソロへ。ラストはバンドリフをバックに叩きまくりのドラムソロ、そして力強いエンディングへ。
 曲が終わると大拍手大歓声!「本当にありがとうございました。また逢いましょう。Interpose+でした」ってさゆりたん。メンバーの皆さんは楽器を置いてお辞儀をして拍手が鳴り響くなか楽屋へ。再アンコールもあるかと思いきやこれで終了。時計を見ると21時40分。自分はあわてて店を出て駅へ走って。

 今回もさゆりたんのヴォーカル、とってもクリアーで冴え渡ってましたね。ほんとすっごくいい声♪時にしっとりと時に力強く歌い上げて素晴らしかったっす。Daniさんも前バンドの疲れなど全く感じさせずアクションも交えてかっくいいベースをたっぷり聴かせて魅せてくれました。カツさんのドラムもタイトでしかもめっちゃパワフルで凄かったっす。ただ、シンバルスタンドとタムホルダーのネジが調子悪いのか曲が終わるたびに調節されてましたね。のぶをさんのキーボード、繊細かつエネルギッシュでしかも綺麗な音でした。ただいつもよりもちょっぴり音量が下げられてたのかな?ごくたまに聞き取り辛いとこがありました。逆にいつもより大きく聴こえたのがギター。ぢょぢさん最後の演奏、めっちゃ弾きまくりでアグレッシブでエネルギッシュでほんとかっこよかったっす。すっかり見入ってしまいました。素晴らしい、アツい感動のライブでしたね。ぢょぢさん、3年間おつかれさまでした。
 ぢょぢさん脱退で次回ライブは未定。ニューアルバムもとっても楽しみにしているのですが・・・でもニューギタリストを迎えた新生interpose+のお披露目を首を長くして楽しみに待っています。
 そうそう、ぢょぢさんが参加されている“爆音系”バンドのライブも観にいきたいっす。

s804 イアティキイニア

2010-09-23 08:00:15 | 21th J-プログレ
 2010年9/18に沼袋で開催されたヴァイオリンフロントのバンドが4バンド集うプログレイベント<Violin Battle Night>。最初から観たかったんですけど、自分は第3土曜仕事なので仕事が終わってから駆けつけました。着いたときには2番目のバンドが最後の曲を演奏してたんですよね。なので最初に登場したバンドは全く観れませんでした。でも休憩中に物販コーナーをみたらそのバンドの3曲入りCDが¥800-.で売ってたもので、今後の参考にと思って買ってみました。いったいどんなサウンドなのか期待しちゃいます。
 <s804>というバンド、そのCDにHPのURLが記載されていたのでさっそく見てみたんですけど・・・バンドの経歴等詳しいことはわかりませんが、ブログのほうには“2005年柏市にて結成”と書かれていました。メンバーは、ヴァイオリン<丸山さん>、ギター<高野さん><須賀さん>、ベース<斉藤さん>、ドラムス<矢口さん>のヴァイオリン&ツインギター5人編成のようです。
 このアルバム「イアティキイニア」は2009年11月に一般販売されたようです。某CD店のアルバム紹介には“テクニカルなヴァイオリンを軸としたインストバンド”“メロディセンスも繊細でエモーショナル”って書かれていました。もう聴く以前に涎がでそうです。
 アルバム1曲目は「山茶花」。いきなりパワフルでダイナミックなリフからアップテンポの変拍子リフ、そしてヴァイオリンの伸びやかで雄大な音色が響き、そしてミドルテンポで美しいヴァイオリンのフレーズがながれて。その後エモーショナルなギターリフが叩きまくりドラムをバックにながれ、再びヴァイオリンの伸びやかな音色が響き渡って。そして一旦ゆったりと落ち着いた感じになり、ギターのアルペジオリフをバックにヴァイオリンの抒情的な調べがしっとりとながれて。中盤ヴァイオリンの力強いリフから再び変拍子のパワフルなリフが。そして叩きまくりドラム&ギターリフをバックにヴァイオリンが弾きまくり。その後またゆったりしっとりとした叙情的曲調になって、今度はヴァイオリンがゆったりと美しくドラマティックなメロディを奏でてパワフルに盛り上がっていきます。
 2曲目は「GINGA」。アップテンポのパワフルなドラムとファンキーなギターリフから楽しくノリノリではじまって、そしてヴァイオリンがちょっぴり哀愁を感じるメロを奏でて。バックはめっちゃパワフルですけど、ヴァイオリンはしっとりめのフレーズを聴かせてくれます。どことなくアイリッシュな感じも。気のせいかな?中盤からは跳ねるようなシャッフルリズムになったあと、アップテンポのギター&ヴァイオリンリフからミドルテンポのパワフルなリズムをバックにヴァイオリンが哀愁ただようメロディをのせて。
 3曲目は「cresent」。ゆったりめのミドルテンポでヨコノリな感じではじまって、ヴァイオリンの艶やかな音色が優雅にながれて。中盤では叩きまくりドラムとヴァイオリンの早弾きバトルも。その後再びミドルテンポになって艶やかなヴァイオリンの音色が響き、メロウなギターリフをバックにヴァイオリンの伸びやかな音色がしっとりと。そして徐々に盛り上がっていったあと、力強いフレーズがパワフルに繰り返されて。
 3曲だけですけど、楽曲はドラマティックで素敵だし、演奏もテクニカルでなかなかいい感じですね。ギターはこの3曲では控えめな感じかな。他の曲も聴いてみたいし、やはりライブを観てみたいっす。特にパワフルな叩きまくりドラムを実際に体感したいっすね。そして艶やかなヴァイオリンサウンドを生で聴いてみたいっす。次回ライブがスケージュール合うといいな。

10.9.18 Fantasmagoria

2010-09-20 07:34:23 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.9.18 沼袋Sanctuary
<Violin Battle Night>
 ヴァイオリンのはいったロックって好きなんですよね。躍動感のあるパワフルなリズムにヴァイオリンの艶やかな音色が華麗に宙を舞ったり、あるいはシンセをバックにヴァイオリンの美しい音色が思わず涙してしまうくらい感動的にながれたり。そういったヴァイオリンフロントのバンドが4バンド集うプログレイベント<Violin Battle Night>が9/18に沼袋で開催されると。好きな方にとってはもう涎もののイベントですから、これはもう行かねば!と。ところが・・・よく考えたら9/18は第3土曜で自分は仕事。仕事が終わってから駆けつけても2バンドしか観れないのであきらめようかとも思ったんですよね。でも新ドラマーが加入したFantasmagoriaに興味があったので悩んでました。
 そんなときにmixiでFantasmagoriaのインフォを見てビックリ!キーボードの方が体調不良で出演できなくなって、急遽Asturias等で活躍されている凄腕キーボード奏者<川越好博さん>がヘルプされることになったとか。そういえば、美樹さんは以前Acoustic Asturiasのサポートメンバーだったんですよね。そのつながりを思い出せば合点がいくわけで。まあバンドにとってはとっても大変な事態なわけですが、両バンドのファンにとってはこれはもう超レアなライブですから、なにがなんでも行かねば!と。

 美しい女性ヴァイオリニスト<藤本美樹さん>率いるヴァイオリンプログレバンド<Fantasmagoria>。今回のメンバーはギターの<尾崎淳平さん>、ベースの<上田哲也さん>、新ドラマーの<松尾啓史さん>、そしてピンチヒッターのキーボード川越さんの5人編成です。新加入の松尾さんのHPをみると、20代と若いこともありバンド加入経歴はちょっと見当たらないものの、かの“手数王”の門下生でもあり、いくたの師匠の元で勉強され、パーカッショニストとしても活躍されているとのこと。どんなドラミングを魅せてくれるのかとっても楽しみです。

 さて当日、仕事を終えたのが18時。急いで駅へ向かって電車で沼袋へ。会場に着いたのは19時で前バンドが最後の曲を演奏してました。客席前半分がイス席だったこともあり、結構混んでましたね。
 前バンド終了後に物販コーナーへ。無料配布のCD-Rや、最初のバンドのCDが販売されていたものでいくつか購入。いずれまた紹介させていただこうかと。

 セットチェンジのあと、19時25分ころ、ステージの幕が開いて、客席が暗くなってそしてメンバー登場!拍手で迎えられます。ステージ向かって左からキーボード、ベース、ドラム、ギター、そしてフロントにヴァイオリンです。キーボードは1台のみだったような。ベースはナチュラルボディの5弦ベース、ギターはライトブルーのストラト。美樹さんは白ラメトップスに黒タイトスカート。スレンダーで美しいおすがたで・・・ついつい見とれてしまいます。

 そして美樹さんの目配せから川越さんがチェンバロのような音色でしっとりとしたリフを響かせ、そこにヴァイオリンが美しく力強い音色を響かせて。1曲目は「Crusader」。イントロに続いてヘヴィなギターリフとミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、そしてヴァイオリンが伸びやかなフレーズを奏で、続いてキーボードがたおやかなメロディを。中盤ではミドルテンポで変拍子リフと雄大なメロディがながれ、そしてギターとヴァイオリンの掛け合いのフレーズも。その後軽やかで優雅なジャズっぽいダンサブルなリズムになってヴァイオリンが艶やかなメロディをのせて。ラストはミドルテンポのヘヴィなリフでパワフルにFin。

 続いて2曲目は「Omoplatta」。シンセリフから躍動感のあるパワフルでリズミカルなリフがアップテンポではじまって、そしてヴァイオリンの力強い音色が心地よくながれて。そして美樹さんが弓を川越さんに向けてキーボードソロが。ちょっと音がキンキンして聞きづらいかな。でもその後改善されましたね。続いてはヴァイオリンのアグレッシブなソロ、そして変拍子ユニゾンリフが。複雑なリズムですけど見事にキマってますね。終盤再びパワフルなリフにのってヴァイオリンの力強い音色が響いて。

 「こんにちは、ヴァイオリン・プログレッシブ・ロックバンドFantasmagoriaです」って美樹さんが元気よく挨拶を。そして今回のイベント参加のお礼と、なによりも「今日演奏出来ていることを、本当に嬉しく思っています」って。

 「それではどんどん行きたいと思います」って3曲目は「MNK」。パワフルなドラムフィルからヘヴィなギターリフと鮮烈なシンセリフがはいって、グルーヴィなリズムをバックにヴァイオリンの力強くも綺麗なフレーズがながれて。そしてギターリフをバックにベースがタッピングソロをみせたり。中盤ではキーボードとヴァイオリンの掛け合いや、バンドリフとパワフルドラムのバトルも。そしてユニゾンリフ、パワフルな変拍子リフ&ブレイクもキマって。その後アップテンポのノリノリモードでギターとヴァイオリンのユニゾン&アグレッシブなソロバトル、そしてリフのあとキーボードのテクニカルなソロも。ラストはキーボードとヴァイオリンの掛け合いリフのあとパワフルリフでFin。

 続いて4曲目は「竜頭蛇尾」。ミドルテンポのヘヴィでダークなリフからパワフルにはじまって、ヴァイオリンのパワフルなリフが。アップテンポ&ミドルテンポでリズムチェンジしながらスリリングに展開していきます。中盤ヴァイオリンとギターのユニゾンリフのあと、一旦リズムが止まってキーボードとヴァイオリンの綺麗で幻想的なトリルのユニゾン、そしてたおやかなベースラインがしっとりとながれて。そしてそこにアップテンポのパワフルなリズムがはいって、ヴァイオリンの力強いメロディがながれて。ドラムはテクニカルに叩きまくってます。とってもドラマティックですね。終盤パワフルなバンドリフのあと、ベースのみになってベヴィな単音リフが響き、そして元のヘヴィでダークなリフが。

 「ありがとうございます」って美樹さん。ここでメンバー紹介ですがその前に今回のてん末を。このイベントのオファーはだいぶ前にあって、メンバーおのおのに連絡をとって参加表明をされたそうです。しかしキーボードの方の都合が付かなくて、他の方にサポートを依頼したそうです。ところが1週間前になって突然そのサポートキーボードの方から体調不良でどうしても出演できないという連絡がきたそうで。でもどうしてもこのイベントに出演したいとの美樹さんの強い意志で、かねてから交流のある川越さんに無理を承知で頼みこんだそうで。引き受けた川越さん、“男”ですねぇ。素晴らしい!かっくいい!「今回キーボードやっていただきました、川越好博!」って、大拍手です。ここで美樹さんが川越さんにマイクを。「はじめまして、川越と申します」って。ご存知のお客さんも多かったせいか拍手と笑いが。「一番驚いていたのは次に出るポチャカイテマルコの壷井さん」「さっき会ったとき“なんでここにいるの?”って」「してやったり」って爆笑です。
 続いて「ベース、上田哲也!」大拍手です。上田さんもマイクを渡されて挨拶を。「今回で2回目」「前回よりはなじめてきたかな」って。そして次は「ドラムス、松尾啓史!」大拍手です。マイクを渡されて「はじめまして」「今回はじめてなんですけど皆さんに支えられながらやってます」って挨拶を。
 続いて「ギター、尾崎淳平!」大拍手です。マイクを渡され「ボクはいつもいるんですけど」「メンバーがどんどん変わっていく」「寂しいような、新しい出会いが楽しいような」って。そして川越さんにお礼のお言葉を。最後は「ヴァイオリン、藤本美樹です」って大拍手。「とにかくやり続けていく、という強い気持ちをもってこれからも頑張っていきます」って大拍手!素晴らしいです。

 5曲目は「The Sparrow」。ギターのゆったりとした綺麗なアルペジオから抒情的にはじまって、ヴァイオリンの哀愁ただよう音色が心に染入るようにしっとりとながれて。そしてパイプオルガンサウンドの重厚な音色が響きわたり、その後ヴァイオリンとユニゾンも。ヴァイオリンの切ないメロディがながれたあと、ドラムがはいって、そしてゆったりと味わい深いベースソロが。中盤では一旦止まったあと、パイプオルガンの重厚なサウンドが荘厳に響きます。そして一転ベースリフからアップテンポのパワフルなリフ、その後ミドルテンポの変拍子リフがリズミカルに。ラストはヴァイオリンのパワフルなリフから唐突にFin。

 続いて6曲目は「光降り注ぐ丘」。シンセの音色がゆったりと静かに幻想的にながれ、そこにギターの伸びやかなヴァイオリントーンの音色が響き、ヴァイオリンの雄大さを感じるフレーズがながれて。その後ミドルテンポのパワフルなリフがはじまってヴァイオリンの伸びやかな音色がながれたあと、パワフルなドラムの躍動感のあるリズミカルなリフが。中盤では一旦止まったあと、キーボードとギターのユニゾンリフにヴァイオリンの艶やかな音色のメロディがのって。ラストはパワフルなドラムとともに盛り上がったあと、リズムがとまって、シンセサウンドをバックにヴァイオリンのソロが。艶やかな音色、固唾を呑んで聴き入ってしまいます。

 「ありがとうございます」って美樹さん。ここで物販のCDの宣伝と次回10/14ライブの告知を。そして「次で最後の曲となります」「本日はどうもありがとうございました」「また次回も皆様にお逢いできたらいいと思います」って丁寧に挨拶を。もちろん大拍手です。

 「最後の曲、準備宜しいでしょうか?」ってメンバーに確認を。オーラス7曲目は「Epic」。ダイナミックなリフからゆったりと壮大なスケールではじまり、ヘヴィなベース&ギターリフからアップテンポではじまってスリリングに展開してきます。その後ミドルテンポになってヴァイオリンの力強く雄大さを感じるフレーズがながれ、パワフルなベースリフとヘヴィなギターリフが。そしてミドルテンポでリズミカルになってベースとヴァイオリンが向き合ってメロディを奏でて。中盤ではギターのメロウなアルペジオリフからパイプオルガンサウンドがゆったりとしたフレーズを奏で、そしてギターのエモーショナルなフレーズからヴァイオリンとベースがロマンティックなフレーズを奏でて。ラストはパワフルにドラマティックに盛り上がってエンディングへ。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って美樹さん。メンバーの皆さんは歓声に応えてお辞儀を。そして美樹さんがあらためてメンバー紹介。「次回もぜひ来てください。ありがとうございました」って。時計を見ると20時10分過ぎで、約45分の素敵なライブでした。

 急遽のメンバー編成とはいえ、複雑な構成の楽曲なか、ユニゾンも掛け合いもブレイクも違和感なくぴったり見事にキマってましたね。川越さんのキーボード、すごく新鮮な感じでした。演奏中は譜面を見ながらも時折笑顔がみれましたね。他メンバーとの息も合ってたし急遽とは思えないくらいでした。新加入の松尾さん、初ライブということもあり、正確でソツのない要所を押さえたタイトかつパワフルなドラミングで文句ナシ。次回も楽しみです。もちろんベースもギターもすごくいい音してたし新メンバーをしっかり支えていたような。そして美樹さん、突然の危機に見舞われたこともありちょっと心配しておりましたが、繊細で美しくしかも力強いヴァイオリンサウンドをたっぷり聴かせてくれましたね。演奏中も時折笑顔がみれて、不安など感じることなく、素敵なライブをとても楽しめました。次回は正規メンバーでのライブになるのかな?平日なので行けるかわかりませんけど楽しみにしてます。

菅沼孝三さん CONVERGENCE

2010-09-17 06:23:52 | フュージョン
 ドラマーの日本最高峰に君臨する“手数王”こと<菅沼孝三さん>。様々なジャンルの音楽界からひっぱり凧の超売れっ子で大忙しの菅沼さん。自己の研鑽もさることながら“ドラム道場”を日本各地に開講されて後身の育成にも熱心に取り組んでおられます。そんな多忙な菅沼さんですが、2010年5月に3枚目となるソロアルバム「CONVERGENCE」を発表されます。称号の通りに手がいっぱいのジャケット、どことなく“男の太鼓”みたいな力強さを感じます。このアルバムのコンセプトは”様々なジャンルのミュージシャンがリズムの核に向かって集合・結束する“ということから、参加メンバーは<ビリー・シーンさん(Bs.)>、<MASAKIさん(Bs.)>、<高崎晃さん(Gt.)>、<矢堀孝一さん(Gr.)>、<西脇辰弥さん(Key.)>、<小林弌さん(Per.)>、そしてディジュリドゥの<哲Jさん>ら、メタルからJAZZ・ワールドミュージックまでの幅広いジャンルから多くの凄腕ミュージシャンの方々が参加されています。
 アルバム1曲目は「Katrina」。アップテンポのドラムリズムから静かにゆっくりフェードインしてきます。そしてディジュリドゥの神秘的な音色が響き、パーカッションとともににぎやかなドラムが打ち鳴らされ、澄んだ音色のピアノリフがはいって明るく楽しく爽やかな曲調に。聴いていてヴァンゲリスサウンドを思い出したかも。後半にはディジュリドゥの神秘的な音色が響きわたり、その後テクニカルなガットギターソロ、続いて力強い三味線ソロ、さらにはチョッパーベースソロが。そして三味線とベースの掛け合いも。
 2曲目は「Down in the Hole」。ヘヴィなギターリフそしてアップテンポの力強いリズムからはじまって、ギターの爽やかなフレーズがながれ、テクニカルなフレーズも交えて。中盤ではバンドリフとドラムソロの掛け合いがあり、そのまま叩きまくりソロとアグレッシブなギターソロへ。終盤ではギターリフをバックにパーカッションのリズミカルなソロも。ラストはギターの爽やかなフレーズがながれてFin。
 3曲目は「Albatross」。ツーバスドコドコの激しいドラムからはじまって、変拍子リフがはいって。まずはテクニカルなギターソロですが、バックではパワフルなオルガンが暴れてます。後半にはうねりまくりのベースソロ、そして爽やかなフレーズからアグレッシブなオルガンソロが。バックではドラム叩きまくりです。
 4曲目は「Something Like This」。リズミカルなキーボードリフから跳ねるような楽しいリズムではじまって、シンセのたおやかなフレーズがながれて。まずはミュートしたトランペットのパワフルなソロが。その後ホーンセクションのパワフルなリフが鳴り響き、重厚かつ爽やかなコーラスが雄大にながれて。中盤ではキーボードのリフをバックにドラムの叩きまくりソロ、そしてギターの流麗でテクニカルなギターソロが。終盤ではピアニカ風の素朴なサウンドが心地よくながれ、ラストは一転パワフルなドラム叩きマクリ。
 5曲目は「I.N.V.U.」。ヘヴィなギターリフからパワフルでダイナミックなリフが。そして超ハイテンポのヘヴィなスラッシュメタルモードになり、激しくしかもテクニカルに展開していきます。終盤ではシンセのゆったりとしたフレーズがながれ、そしてギターのアグレッシブなソロが。
 6曲目は「Mind Games」。アップテンポのラテンパーカッションからパワフルにはじまって。リズミカルなベースライン、かっくいいっす。アップテンポでワウの効いたキーボードリフがながれ、そしてミドルテンポになって、ヘヴィなギターリフと叩きまくりドラムソロのめっちゃパワフルな掛け合いが。その後アグレッシブなギターソロ、そしてヘヴィなチョッパーベースソロと続き、さらにワウを効かせたギターソロと叩きまくりのドラムソロが。バックではギターもベースもめっちゃ弾きまくりで白熱したバトルが楽しめます。
 7曲目は「Convergence」。ミドルテンポのリズムからディジュリドゥの神秘的な音色が鳴り響きます。中盤ではドラム・ベース・ディジュリドゥのソロ回しがたっぷりと。それがテンポアップしていってリズミカルで楽しくノリノリモードに。
 8曲目は「Double Eagle」。ハイテンポでテクニカルなベースソロからはじまります。ドラムも叩きまくってます。その後ギターの爽やかなフレーズがながれ、ベースとともにゆったりとムーディな感じに。中盤では再びハイテンポになってギターの流れるようななめらかでテクニカルなソロ、そしてゆったりと静かな感じでベースのエモーショナルなソロが。ラストはアップテンポになってアグレッシブなベースソロへ。
 9曲目は「Angel of Wind」。アコースティックギターの軽快なカッティングリフからはじまって、ゆったりとたおやかな感じになり、そしてリズミカルなピアノリフが。雄大な景色をおもわせる曲調ですね。中盤ではギターのメロウでエモーショナルなソロ、キーボードのSaxのような音色のメロウなソロと続きます。終盤にはピアノのドラマティックで美しいソロ、そしてテクニカルなギターソロが。
 10曲目と11曲目は「Something Like This」と「I.N.V.U.」のドラムレスバージョン。ドラマーのためのカラオケですね。ドラム道場総帥の菅沼さんならではの粋なはからいかと。
 様々なジャンルの音楽を、時に繊細にリズムを刻み、時に激しく叩きまくって曲を盛り立て、聴き手を楽しませてくれる、ドラマーだけでなく、一般音楽ファンにも聴き応えのあるアルバムですね。またいつか“手数王”ライブを観に行きたいっす。 

10.9.11 Scheherazade

2010-09-14 06:24:30 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.9.11 恵比寿LIVE GATE
<4人のScheherazade>
 1977年に結成されるも、79年にはNOVELAに発展した伝説のプログレバンド<Scheherazade>。NOVELA解散後の1992年に復活して結成以来15年越しの1stアルバムを発表。その後はメンバーおのおのの活動がありながらも不定期にライブを行い、そして2010年9月に18年ぶりとなる2ndアルバムが発表されました。それに合わせて大阪と東京でレコ発ライブもあるとのこと。昨年のライブには諸事情で行けなかったもので、今年はなんとしても観にいきたいと思っていました。

 メンバーはNOVELAのヴォーカル<五十嵐”Angie“久勝さん>、ギター<平山照継さん>、キーボード<永川敏郎さん>、そしてStarlessのベース<大久保寿太郎さん>、ドラムス<堀江睦男さん>という超豪華な5人編成。で、アンジーさんとトシさんに関しては様々な機会でライブを観にいってますが、テルさんのライブって数年前のNOVELA以来自分は機会がなかったんですよね。なのでテルさんのギターを生で聴けるのをすっごい楽しみにしていたんですけど・・・9/5に東京に先駆けて大阪で行われたライブの情報をネットで探してたところ・・・なんとライブリハ中にテルさんが心身衰弱状態に陥ってしまって演奏できなくなり、ライブは4人で敢行し、ギター部分はレコーディングデータを用いて流したとか。で、東京のライブも4人で行うと。正直迷いましたね。テルさんを楽しみにしていたもので・・・でもやはりそのぶんカバーしようとよりアツい演奏をされるであろう4人のメンバーの勇姿を見て見たいし、ある意味レアなライブでもあるのでこれは行くべきだと。

 19時開演とのことなのでそれに間に合うように家を出発。で恵比寿駅に着いて歩いていきますが・・・どうも見当たらない。よく地図を見たら自分は全く反対の方向を歩いていることに気づいてあわてて駅に引き返して正しい方向に向かって。ここでもう余計な体力を使ってしまいました。なんとも情けないっす。
 ようやく会場に着いて物販でTシャツとニューアルバムを購入して受付を済ませてフロアーへ。もう9割くらい埋まってましたね。ステージ前列は椅子席だったようですね。年齢層は30-50代中心で、6:4くらいで女性が多かったような。ひょっとしたら旧友に会えるかもしれないと客席を見渡してみたんですけど、見つからなかったっす。

 5分前くらいに場内アナウンスがあり、19時ころフロアーが暗くなって、ステージが明るくなってメンバー登場!大拍手大歓声で迎えられます。「こんばんは!」ってアンジーさんが挨拶を。お客さんも「こんばんは」ってお返事。「来てくださってありがとうございます」「平山君は病欠です」って。本来ならば壮大なSEを流して♪ジャーン!って演奏がはじまる予定だったそうですが、ここでアンジーさんがテルさん欠席のお話を。心配していましたが快方に向かっているとのことでひと安心です。「4人で頑張っていきます」「テルがいなくても楽しんでいただけると思いますので、宜しくお願いします」って、大拍手。

 「それではレコ発ライブということで、大体曲順通り行きます」ってアンジーさん。神秘的なベースサウンドがながれ、そしてシンセの荘厳なフレーズが響きわたって。1・2曲目は「Prologue」「鏡」。シンバルのカウントからミドルテンポのヘヴィなオルガンリフが響き、そしてアップテンポになってアンジーさんのヴィヴラートを効かせたシャウト炸裂!再びパワフルなドラムからミドルテンポになって力強いヴォーカルがながれるヴァースへ。間奏ではアップテンポになってオルガンソロ。ヘヴィサウンドのベースもかっくいいっす。今回キーボードは3段セット+1台で、後ろにはマーシャルアンプが。ベースはレッドポディのネックレスVモデルです。曲は中盤パワフルなアップテンポになり、力強いベースと叩きまくりのドラムがグイグイと引っ張り、そこにヴォーカルがのって。終盤ではアグレッシブなオルガンソロに続いてギターソロが。いないはずのギターが聴こえてきてビックリしちゃいましたね。その後シンセソロからミドルテンポになってヴォーカルがはいって。

 「ありがとうございます」ってアンジーさん。「CDもう聴いた方、結構いらっしゃいますよね?いかがでした?」って。今回は「肩に力入った」って相当入れ込んで作り上げたご様子で「やりきった」っておっしゃってました。今回テルさんがこういうことになりましたが「元気になってきてるので明るく行きたい」って、大拍手です。大阪では病状が重かったのと、1人少ない状況でステージをやるというプレッシャーがあったそうで。でもテルさんが元気になってまた5人でやるときにはたくさん集まってほしい、と。大拍手です。

 「曲行っていいですか?」ってメンバーに確認するアンジーさん。3曲目は「人形賛歌」。ダイナミックなリフからはじまってハイトーンシャウトもキメて。そしてミドルテンポの躍動感のあるリズム、アップテンポの疾走リズムが交互に刻まれ、オルガンリフと早口ヴォーカルが。間奏ではシンセソロ、そしてギターソロと続き終盤にはユニゾンも
 続いて4曲目は「悪魔が泳ぐ夢の国へ」。ステージがパープルライトに包まれ、強風吹き荒れるサウンドがながれ、そしてギターのメロウなゆったりとしたフレーズがながれ、抒情的な雰囲気になり、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって。そしてドラマティックに歌い上げ、ハイトーンもキメて。間奏ではエモーショナルなキーボードソロ&ギターソロが。そしてパワフルなリフからダイナミックに盛り上がって、ラストはしっとりとしたギターリフがゆったりとながれ、強風のSEとヴォーカルのしっとりとしたスキャットがながれてFin。

 客席から「素晴らしい!感動した!」って声が。「ありがとうございます」ってアンジーさん。ここで思い出話を。Scheherazadeは結成して33年だそうで、客席から拍手が。「そりゃいろいろなことがあるさ」って。ちなみに77年の結成時、アンジーさんは24歳で寿太郎さんとテルさんは19歳だったそうで。「19歳でこれほどの曲を作るって凄いよね」「凄いというか、変やで」って爆笑!寿太郎さん、MCもテルさんがいないと面白くないって。で当時キーボードは青方さんだったそうですが、1年後の78年に当時18歳だったトシさんが加入したそうです。そのときトシさんは青方さんから曲の譜面を授かったとか。トシさんはそのころGジャンにバギーパンツにチェックの派手なシャツというファッションだったそうですが、何かの機会に“ダサい”って言われてものすごいショックを受けたそうで。そこで当時服飾業界で働いていたアンジーさんのお店にいって、なんと別珍のドピンクのジャケットを購入されたとか。「ありがとうございます」って頭を下げるアンジーさん。

 5曲目は「明日の影」。ミドルテンポのヘヴィなギターリフからはじまってパワフルなヴォーカルがはいって。ストレートなノリいいハードロックですね。サビでは堀江さんがコーラスを重ねて。間奏ではエモーショナルなギターソロ、そしてオルガンソロ&シンセソロと続いて。
 6曲目は「Rhapsody」。ヘヴィなギターリフ&オルガンリフがミドルテンポでながれ、力強いヴォーカルがはいって。ヘヴィブルーズ調の曲です。間奏ではギターとシンセのトリルの掛け合い、そしてハードなギターソロが。ラストもギターソロがはいって♪ジャーン!でFin。

 「ありがとうございます」ってアンジーさん。客席から「テルが見えた!」って声が。「そうですよね。見えたでしょ」って。ちなみに、今回のアルバムのレコーディングでは全員がひとつのスタジオに集まることは一度もなく、東京と大阪でデータのやりとりをして完成させたとか。滅多に褒めることのないテルさんが“最高の出来”とメールに書いていたとか。
 ここでアンジーさんがドラムの堀江さんを紹介します。堀江さんは以前アンジーさんのバンドに参加されたこともあるそうですが、「アンジーさんの2ndソロにも参加してるでしょ?」って寿太郎さんがツッコミ。アンジーさんそのこともすっかり忘れていたそうで、爆笑!

 7曲目は「All for one」。鮮烈なサウンドのシンセリフからはじまります。このリフ、なんとなくQUEENのShow must go onを思い出しますね。ミドルテンポのヘヴィなリフをバックにギターの伸びやかなフレーズがながれ、そしてミドルテンポの躍動感のあるリズムをバックに哀愁ただようメロウなヴォーカルがはいって。間奏ではギターの情感たっぷりのソロとメロウなシンセソロが。

 「ありがとうございます」ってアンジーさん。ここで寿太郎さんがマイクを。大阪のリハでテルさんが演奏できなくなったとき、ライブ止めようかとも思ったそうですが「CD売らなアカンし」って、爆笑!で、今回流しているギターの音源は、寿太郎さんがアンジーさんにヴォーカル用のバックトラックを渡すときに、普通はカラオケ音源だそうですけど、今回はアンジーさんが各楽器のバランスを自分で調整できるように各トラックのデータをバラバラにして送ったそうで。でそのときのデータの控えがたまたま寿太郎さんのUSBに保存してあったので、そのギタートラックのデータを流しているそうです。さすがに急遽の大阪ではギター音源と微妙にタイミングの“づれ”が弱冠あったそうで大変だったとか。ですが今回はここまでそういう“づれ”は全く感じないっすね。「違和感ない」「堀江さんがめちゃめちゃ頑張った!」って絶賛。大拍手です。ただいつもステージ上手はテルさんの定位置で、寿太郎さんの定位置ではないのでちょとやりづらいみたいで。ちなみに普段は演奏前はステージの幕を閉じておくそうですが、今回寿太郎さんのファンの方のためにベースがステージ上手側であることがわかるようにわざとステージの幕をしなかったとか。そのため客入り前にキーボードの調整をしておかなければならず、トシさんは大変だったとか。「キーボード、永川敏郎!」って、大拍手です。

 今回のアルバムでは1stに収録されていない未発表曲をちゃんとレコーディングして発表しようというコンセプトで進めらてたそうで、それだけでいっぱいになって新曲を入れる余地はなかったとか。で、レコーディングではボツになった曲もあるそうで。Scheherazade用に書かれて、その後テルシンでレコーディングされた曲があって、それをやってみたそうですが、アンジーさんのキーに合わなかったそうで。そのことをそれとなくテルさんに伝えると「えっ、アンジーさんのために書いた曲やし」「ライブで歌ってるやん」って一蹴されたとか。でもアンジーさんいわく「ライブとレコーディングはちゃうねん」「ライブではポケットのスイッチを入れれば上がるねん」って、爆笑!で、レコーディングはされたそうですが「あの歌はアカンでしょ」ってあるメンバーがダメ出ししたとか。その方は手を振って否定されてましたが。でも次の3rdアルバムには入るかもって。でも「約束はできない」って。3rdはこの2ndアルバムの売れ行きにかかっているようですね。ここでアンジーさんがあらためて「オンベース、大久保寿太郎!」って紹介します。

 8曲目は1stから「Once upon a time」。クリスタルサウンドのキーボードリフからはじまって、パワフルなギターリフからダイナミックサウンドのリフが。ヴァースでは落ち着いた感じのミドルテンポで伸びやかなヴォーカルが。そしてクリスタルなリフから壮大なオーケストラサウンドがながれ、そしてヴァースへ。後半はダイナミックなリフからアップテンポのパワフルリズムになってアグレッシブなオルガンソロが。ドラムも叩きまくってます。終盤ではゆったりと雄大にながれるも再びアップテンポのノリノリモードになり、ラストはミドルテンポに戻って。

 「皆さんと楽しんできましたが」「楽しい時間もあと2曲」ってアンジーさん。もちろんお客さんは「えぇ~~!」って。「ありがとう」ってアンジーさん。そして「若かったトシもベテランになって」って、爆笑!「いまやJLTと演ってる」って。寿太郎さんさらに「VOR楽しみにしてるよ!」って。アンジーさんも「東京行こうと思ってます。行ってもいい?」って。「来ていいよ?8000円払ってね」ってトシさん、爆笑!客席からは8000円は高いって声も。「外タレだからね」って。
 「よし、行くぞ!」って気合一発のアンジーさん。で、次の曲は「ラップしてみようかと」っておっしゃって、トシさんも寿太郎さんも「え?ラップ?」って不思議そうに。すると皆さん次の曲の確認を。「合ってるよ」って。トシさんまだ首をかしげてますが・・・「よう聞いてみ、歌詞ラップやから」って。

 9曲目は「涙の中へ」。RainbowのKill the kingのような典型的な様式美疾走ハードロックです。パワフルなハードロックヴォーカル、めっちゃかっくいいっす。アンジーさん、サビでは寿太郎さんに近寄って歌って。間奏はギターの分までキーボードソロがふんだんに。トシさんオルガンやモーグなどめっちゃ弾きまくり!寿太郎さんがキーボードの前に来てトシさんと向き合って。そして寿太郎さんはステージ中央に。ラストはアンジーさんがハイトーンシャウトをキメて。

 続いて本編ラスト10曲目は「伝説の扉」。ダイナミックなリフからアップテンポのシャッフルリズムでめっちゃノリノリモードに。サビではアンジーさん手を上げて、曲を知ってるお客さんたちは一緒に歌って。間奏はアグレッシブなオルガンソロ、そしてヴァースに戻ってパワフルなヴォーカルが。ラストは♪ジャーン!で盛大にFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!トシさんはガッツポーズです。「どうもありがとう!」ってアンジーさん。メンバーの皆さんは手を振りながらステージ袖へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いています。ステージは暗いブルーのライトに包まれて。

 すると程なくメンバーの皆さんはステージに戻って、大拍手大歓声で迎えられます。そしてファンの方が寿太郎さんにピンクの花束をプレゼント。ここでアンジーさんがあらためてメンバー紹介を。「リーダー、大久保寿太郎さんです!」大拍手です。「オンドラムス、堀江睦男!」大拍手です。「いまや世界のミュージシャンと対等に渡り合う、オンキーボード、永川敏郎!」「“友達”って言ってもいい?」「“遠い親戚のおじさん”くらい?」って爆笑です。

 11曲目は「時の崖」。パワフルな疾走ドラムからはじまる典型的なハードロック。めっちゃかっくいいっす。オルガンリフから力強いヴォーカルがはいって、間奏ではまずバンドリフとドラムフィルの掛け合い、そしてアグレッシブなオルガンソロが。寿太郎さんが再びキーボードの方へ来てトシさんに寄り添って。ラストはパワフルなリフが何度も繰り返されてめっちゃ盛り上がって♪ジャーン!でFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございます」ってアンジーさん。メンバーの皆さんは手を振りながらステージ袖へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いています。ステージは明るいライトブルーのライトに包まれて。

 しばらくするとメンバーの皆さんは今日販売されているツアーTシャツを着て登場!大拍手大歓声で迎えられます。「ちょっと宣伝していい?」ってアンジーさん。沼袋での9/18と12/4のプログレフェスのインフォを。そしてトシさん出演の9/30のVORのインフォも。ちなみにStarlessは現在レコーディング中だそうですが、Scheherazadeがあるので現在は中断しているとか。

 12曲目は「永遠の輝き」。パワフルなドラムからはじまってダイナミックなシンセリフが轟き、そしてパワフルなアップテンポでキーボードリフからヴァースへ。サビは雄大な感じでゆったりと。間奏は変拍子リフからシンセソロ、そしてエネルギッシュなオルガンソロ、さらにムーグソロと続きます。

 「次で本当に最後です」ってアンジーさん。「本当に今日はどうもありがとうございました」って、大拍手です。ここでアンジーさんがスタッフの方々やレーベルの方々に感謝のお言葉を。お客さんも拍手です。「これからも頑張っていきます。またお越しください」「今日は本当にありがとうございました」って。大拍手大歓声!

 オーラス13曲目は「誘惑の街へ」。ドラムが軽快でファンキーなリズムを刻んで、明るく爽やかな曲調に。めっちゃノリノリっす。サビでは知ってるお客さんが一緒に歌って。間奏ではアグレッシブなギターソロが。そして一転ゆったりと雄大な感じになり、メロディアスにドラマティックに展開して劇的にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!アンジーさんがあらためてメンバー紹介を。そしてメンバーの皆さんはステージ前に並んで。アンジーさんが、テルさんたぶんネットとか見てると思うので、メールやブログに今日の感想やテルさんへの励ましのお言葉を書いて欲しいって。きっと喜ぶって。「今日は本当にありがとうございました」って。その後メンバーの皆さんは手をつないで何度もお辞儀をして、そして大拍手のなか手を振りながらステージ袖へ・・・

 やはり行ってよかったっす。ほぼ満員の客席の盛り上がり、暖かい拍手、そしてなによりもエネルギッシュな演奏の約2時間にわたる素晴らしいライブでしたね。MCもめっちゃ面白かったし、ほんと楽しかった!アンジーさんの声もクリアに冴え渡り、よりヘヴィなベースもタイトでパワフルなドラムもかっこよかったし、トシさんは特にギターのぶんまで熱演のめっちゃ弾きまくりで凄かったっす。そしてあたかもテルさんがそこにいるかのようにギターリフやソロが聞こえてきて・・・
 でも・・・テルさんが元気になったらあらためて5人でライブやってほしいっす。

10.9.9 coincidence

2010-09-11 13:14:15 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇2010.9.9 関内STORMY MONDAY
<coincidence>
 2008年10月、小雨降りしきる日比谷野音にFTB復活ライブを観に行ったんです。そこで初めてシターラの魅力的な音色を生で聴いてそのサウンドにすっかり惹かれちゃいました。でもそのときは雨も降ってたし、ステージから30mくらいの端っこの席だったので、いったいどうやって弾いているのかよく見えなかったんですよね。なのでいつか機会があれば小さめのライブラウスでのライブを観に行きたいなって思っていました。それから約2年、ふとSTORMY MONDAYのスケジュール表を見たらなんと石間さんのお名前があるじゃないですか。しかも共演が大好きなギタリスト鬼怒さんとパーカッションの岡部さんという超強力なメンバーだし。これはもうなにがなんでも行かねば!と当日を楽しみにしてました。

 初めて真近で拝見するギターとシタールの融合で開発されたシターラ、見れば見るほど不思議な魅力を持った楽器ですね。指板が普通のギターの倍以上の巾だし、おもいっきりスキャロップしてるし。写真撮りたかったけどやめときました。石間さん、まるで”悟りの境地”に達した高尚な和尚様のような独特の雰囲気をもっておられて。

 20時5分ころ「そろそろやろうか」って石間さん。メンバーの皆さんはステージに行って準備を。そしてステージがはじまります。「皆さんこんばんは!」って石間さん、大拍手です。石間さんSTORMY MONDAYは9年ぶりだそうです。鬼怒さんとの付き合いからまた最近一緒にやるようになったそうで。「3人でイタズラしてみたいと思います」って。そして「ギター、鬼怒無月!」「パーカッション、岡部洋一!」「シターラ、石間秀機です」って、おのおのに大きな拍手が。鬼怒さんはハンバッカーピックアップの水色のストラトを抱いて。
 「皆さん、あとで“お題拝借”したいと思いますので、なんか考えておいてください」って石間さん。どんなことになるのかとっても楽しみです。

 「まずは僕達、“出会いがしら”でご挨拶がわりに何かやりましょう」って、1曲目がはじまります。ゆったり、しっとりと和の情緒が感じられる落ち着いたサウンドが神秘的にながれて。石間さんの弾くフレーズに鬼怒さんが反応して音を重ね、そこにパーカッションが色を添えて。郷愁ただようサウンド、なんとなく東北の山村の景色が目に浮かぶようです。中盤くらいから徐々にリズミカルになって力強いサウンドになり、ギターリフをバックにシタールソロが。その後、石間さんの弾くフレーズに鬼怒さんが反応して、そしてパワフルなシタールのリフからパーカッションが叩きまくり、盛り上がっていってシターラのアグレッシブなソロへ。ラストはエネルギッシュなパーカッションをバックにシターラとギターのスリリングな掛け合いが。

 続いて2曲目はギターのメロウなカントリー風のリフからミドルテンポではじまります。明るく爽やかでしかものどかな感じの素敵なサウンドです。まるで南の島の静かな海でプカプカ浮かんでいるかのようなトロピカル風の心地よさですね。中盤ではヘヴィサウンドでのギターソロが。でもメロディはとっても爽やかで優しい感じです。その後シターラのヘヴィリフからパワフルに盛り上がって、そしてメロディアスなシターラソロへ。ラストはリフからブレイクもキメてパーカッションも叩きまくって、お互いに反応しあって、石間さんの合図でFin。

 「さて皆さん、何かお題を拝借。それでイメージして僕達はやりたいと思います」ってお客さんに尋ねる石間さん。「野球の話は止めときましょう」って爆笑!するとあるお客さんが「じゃあやっと涼しくなったので“秋が近づいてきた”ってことで」って。すると石間さん「“秋が恋しい”ってことだね」って。秋になったとはいえまだ真夏の暑さが続きそうな感じに、石間さんは熱中症予防には「水分と梅干」って何度もおっしゃってましたね。

 「秋」をテーマにした3曲目はギターの静かでゆったりとした音色からはじまり、弦をピックで軽く叩いて、まるで鈴虫の鳴き声のような効果音をだして。とっても涼しげでいい感じですねぇ。その後シターラのリズミカルなリフとギターのしっとりとした音色が響き、岡部さんがタブラみたいな音を叩いて。そしてどこか懐かしさを感じさせるメロディのギターソロが。それが徐々にアグレッシブになって、岡部さんもジャンベを叩きまくって盛り上げます。続いてはギターリフをバックにメロウなシターラソロ。とてもテクニカルなんですけどメロディはのどかな感じで。終盤はギターとシターラのリフとパーカッションの掛け合いで盛り上がったあと、静かになってしっとりとFin。

 「なにか他に皆さん、お題あったら。なにかありませんか?」って石間さん。今度はどなたも声を上げず。どういう題を提案したらこの場に合うのか、自分には空気が読めないもので黙ってました。すると石間さん「最初から過激になるのもなんですから、ちょっとロマンティックに」って。あまりに唐突だったせいか鬼怒さん、ちょっとびっくりされて。「君の私生活にもロマンティックは山ほどあるだろ?」って石間さん。「人って常に何かに恋してたり」「何かに夢中になってて・・・ロマンティックな気持ちってあるじゃない。どうなの?」って。話を振られた鬼怒さん「いきなり言われるとちょっと」って戸惑っておられましたね。

 「ロマンティック」と題された4曲目はシターラのゆったりとしたメロウな美しいフレーズからはじまって、ギターがゆったりと甘くムーディな音色を奏でて。うっとりと聴きほれてしまいますね。その後ギターのメロウなアルペジオリフをバックにシターラのメランコリーなゆったりとした優しい音色のソロが。石間さんと鬼怒さんが顔を見合わせてニッコリ。フレーズの掛け合いのあとは情感たっぷりのエモーショナルなギターソロが。ラストはゆったりとメロウにFin。

 「では1回目最後に・・・なんとなく」ってはじまった1部最後の5曲目はミドルテンポでヘヴィなリフからはじまるパワフルなブルーズタイプの曲です。まずはシターラのヘヴィリフにのってパワフルでブルージーなギターソロが。それが徐々にアグレッシブにヘヴィになって弾きまくりで盛り上がって。続いてがギターリフをバックにシターラのパワフルなソロが。シングルピックアップ1個でも結構太い音も出るんですね。終盤では石間さんの弾くフレーズに反応して鬼怒さんがユニゾンしたりハモったり、カウンターをいれたり、掛け合いをしたりと。パーカッションも叩きまくってます。ラストは石間さんが一旦リズムを止めてブレイクを入れたあと、再び盛り上がって弾きまくってFin。

 曲が終わると大拍手!「ありがとう」って石間さん。「15分か20分皆さんご歓談ください。飲んで食って楽しくやってください。20分後に。どうもありがとう」って。約1時間の第1部でした。休憩中は皆さん親しい方々とご歓談されてました。

 21時15分ころ「そろそろやろうか?まだ早い?」って石間さん。メンバーの皆さんはステージに行って準備を。「皆さんそういうわけで・・・2回目始めたいと思います」って石間さん、拍手です。ここであらためてメンバー紹介を。おのおのに大拍手です。
「それでは岡部洋一がちょっかいを出してくれます」って2部最初の曲となる6曲目がはじまります。まずは岡部さんがカリンバで不思議な音色を奏で、そしてアフリカンなタイコも叩いて。そこにシターラとギターのゆったりとしたメロウな音色がしっとりと響いて。まるで徐々に夜が明けてくるかのような厳かな感じがただよってます。中盤では徐々にパワフルに盛り上がっていてギターのエモーショナルなソロ、そしてシターラのソロと続きます。とってもドラマティックで力強さがあって、聴いていると気持ちが高揚してきますね。ラストはシターラとギターのユニゾンのリフから静かにFin。

 7曲目はシターラのベース音リフからゆったりとはじまって、そこにギターが力強いフレーズをのせて。幻想的な雰囲気が漂っています。その後、ギターのアルペジオリフをバックにシターラがゆったりとのどかな感じのソロを。岡部さんはおっきな弓みたいな楽器を持って1本張ってある弦を叩いてアップテンポのリズムを刻んで、そしてそのリズムに合わせでパワフルなギターリフが。その後シターラのエモーショナルなソロに続いてギターソロが。最初はゆったりと、そして徐々にアグレッシブにテクニカルにめっちゃ弾きまくって。終盤では再びゆったりとしたリズムになってシターラのエモーショナルなソロが。大きなチョーキングのときに身体も揺らせて音を表現されてましたね。ラストはゆったりと幻想的な感じになってFin。

 「ありがとう」って石間さん。「突然ですが・・・週末また暑くなるそうです。ぜひ水分補給を」って石間さん飲み物をひと口飲んで。そして「次の“景色”を・・・」って続いてはじまった8曲目はパワフルなパーカッションのミドルテンポのリズムからファンキーっぽいノリのいいリフがはじまって。まずはヘヴィなギターリフにのってシターラのアグレッシブなソロ、そして石間さんと鬼怒さんが目で合図してギターソロへ。最初はブルージーに、それが徐々にエネルギッシュに弾きまくって。終盤では一旦リズムが止まって、シターラの弾くリフにギターが反応して掛け合いのようなバトルが。

 親しいお客さんが「ノってきたね!」って。すると「いつもノってるよ!何をおっしゃるホトトギス」って石間さん。キョトンとしたお客さんの反応に「変か?古い?ボクは古い人間なんで。ホトトギスって春か?」って。で「何か秋らしいのを考えときます」って。さらに「アザラシの、顔にあるのは、アザらしい」ってちと微妙なダジャレ俳句を。お客さんの反応も微妙でした。

 「ということで・・・やってないキーで行こう」って石間さん。「Eナイマー?Eメジャー?」って。9曲目はゆったりとしっとりとした哀愁ただよう寂しげな音色からはじまります。シラーラの奏でる音にギターが反応して音を重ねて。そして岡部さんがブラシでリズムを刻んで、シターラが情感たっぷりのソロを。続いてギターのしっとりとした叙情的なソロが。まるで閑散とした山村の冬景色のような感じでしょうか。パーカッションのミニチャイムの音色も印象的です。

 「実は、こういうジャンルは久しぶりなんでキリがないんです。誰か止めてくれるといいんですけど」って石間さん。続いて10曲目はアップテンポの躍動感のあるギターリフからノリノリではじまって、そして石間さんが気合の掛け声を一発!とってもリズミカルで爽快感たっぷりで、まるで大空を飛びまわっているかのようです。まずはギターリフに乗ってのシターラの爽やかで心地よい音色のソロがたっぷりと。続いてギターの弾きまくりのアグレッシブなソロが。終盤ではお互いに反応しあったりユニゾンしたりのリフで、ラストはゆったりと♪ジャーン!でFin。

 「最後はまったりと終わりたい」って石間さん。本編最後の11曲目はゆったりとしっとりとはじまります。南国の海の香りが漂うかのようなのどかでほのぼのした感じの心地よいサウンドがながれて。石間さんはシターラをミュートして沖縄の蛇味線のような音色も奏でて。その後、トロピカルでエモーショナルなギターソロ、続いてゆったりとメロウなシターラのソロが。
 曲が終わると大拍手!「ギター、鬼怒無月!」「パーカッション、岡部洋一!」「シターラ、石間秀機でした」ってメンバー紹介を。おのおのに大きな拍手が送られます。「また近々やりますので皆さんいらしてください。どうもありがとう!」って石間さん。

 メンバーの皆さんは拍手な鳴り響くなか楽器を置いてステージを離れようとしますが、拍手はアンコールを求める手拍子となって。すると石間さんを筆頭に再び楽器の元に戻って。お客さん大拍手です。「ボクたち素直なんですぐやります」「ありがとう!」って石間さん。「10時まわってますけど時間大丈夫ですか?」って気遣って。「ボクらはキリないけど」って爆笑!

 「ではもうひと景色行きましょう」って石間さん。「ハデなヤツで行きますか?」って鬼怒さん。「OK!ちょっと待って」「まったり終わるはずがハデに行くなら、老骨にムチ打って」って気合一発の石間さん。オーラス12曲目はブッといヘヴィなリフからミドルテンポでグルーヴィにはじまって。かっくいいヘヴィブルーズ調です。まずはアグレッシブなギターソロ。鬼怒さんめっちゃ弾きまくって。続いてはパワフルなシターラソロ。アグレッシブなカッティングもかっくいいっす。ラストはヘヴィリフで盛り上がってめっちゃ弾きまくりで♪ジャーン!でFin.
 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは大拍手のなか楽器を置いてお辞儀をしてステージを離れてライブ終了。約1時間ちょいの後半でした。時計を見ると22時半ちょい前。自分は急いで店を出て駅へ。

 前後半1時間の計2時間のそれはもう素敵なライブでした。石間さんは”曲名“ではなく”景色”とおっしゃってましたね。郷愁の景色、のどかでほのぼのした景色、秋の景色、ロマンティックな景色、海の景色などなど。そのうえヘヴィブルーズやノリのいいロックも聴かせてくれて素敵な音楽景色をたっぷりと堪能させていただきました。
 石間さん、幅広い指板をフルに用いておもいっきりチョーキングしてあの独特な妖しい音色を聴かせてくれました。またその音を身体全体を使って表現もされていて凄かったっす。
 で、その景色はほとんどインプロだったようで、鬼怒さんは石間さんの演奏を真剣なまなざしで見ながら反応してユニゾンしたりカウンター当てたりと石間さんの”景色”に色を加えておられたようで。ただその真剣なまなざしが鬼気迫るくらいに怖いときもありましたね。鬼怒さんを見ていたら緊張感が伝わってくるようなときもありました。凄すぎっす。岡部さんのパーカッションも絶妙に”景色”を盛り上げてくれてましたね。ほんとかっこよかったっす。
 またいつか機会があれば石間さんのライブも観に行きたいっす。シターラの音色をもっともっと聴いてみたいっす。

ATARAXIA/アタラクシア

2010-09-08 21:17:00 | ジャパン・プログレ
 以前とあるプログレ本のなかで今回紹介させていただく<ATARAXIA>のアルバム「刻まれた時間/Adolescence Of An Ancient Warrior」のレビューが載っていたんです。それで興味を持ったんですけど、このアルバムがなかなか手に入らなかったんです。そんなときに偶然<ATARAXIA>の曲が1曲だけ収録されたオムニバスアルバムを見つけて手に入れたんですよね。それで先日そちらを紹介させていただきました。で、そのとき手配中だったこのアルバムがやっと手に入りました。1994年にmade in japanレーベルから発表されたもので、レコーディングの時期などは書かれていません。この<ATARAXIA>は、当時の慶応義塾のユーロロック研究会が母体となっているそうで、メンバーはヴォーカルの<村田秀明さん>、ギターの<大宮淳さん>、キーボードの<小町明さん>、同じくキーボードの<沼田伸子さん>、そしてドラムスの<松尾泰明さん>の5人編成です。プロデューサーにはヌメロ・ウエノ氏と小町さんのお名前が。バンドの経緯や活動などは現時点で全くわかりません。
 西洋の妖怪(?)が描かれた地獄絵のようなジャケット。気味が悪いんですけど、逆に“何か”を感じさせてくれて期待しちゃいます。
 アルバム1曲目はタイトル曲「Adolescence Of An Ancient Warrior」。ゆったりと美しいピアノリフからほのぼのとした感じではじまって、ややダミ声のナレーションがはいって。その後ミドルテンポのヘヴィなギターリフから爽やかな感じのヴォーカルがはいって明るく楽しい曲調に。シロホンの音色が印象的なメルヘンっぽいサウンド、いいですねぇ。終盤ではスネアにおもいっきりエコーをかけたようなバシャーン!って感じの衝撃音が響きます。そして元の美しいピアノリフとソフトで伸びやかなヴォーカルがながれ、アップテンポになってパワフルなドラムが盛り上げて。
 2曲目は「Gabble」。ミドルテンポのリズミカルな感じではじまってソフトなヴォーカルが心地よくながれて。ちょっぴり浮遊感があって幻想的な雰囲気もありますね。中盤ではシンセサウンドがゆったりと伸びやかにながれて爽やかな感じに。終盤ではパワフルなヴォーカルとともにドラマティックに盛り上がって、ラストは劇的にFin。
 3曲目は「A Low-Vatue Counting」。シンセサウンドがゆったりとしっとりとながれ、そしてミドルテンポのパワフルなシンセリフがはいって明るく楽しい感じに。変拍子リズムにのって力強いヴォーカルが。中盤では伸びやかなギターがゆったりとながれ、そしてパワフルなドラムにのってリズミカルなキーボードリフが。その後ギターのゆったりとしたエモーショナルなソロから、明るく爽やかなシンセリフがはいって盛り上がってFin。
 4曲目は「~Plug Cord Ⅱ」。アップテンポのリズミカルなドラムからはじまって、シンセのスケールの大きなのびやかなリフがながれて。その後ギターのヘヴィサウンドが響き、力強いヴォーカルがはいって。中盤にはリフをバックにややダミ声のヴォイスがはいり、その後アップテンポのきらびやかな感じのシンセリフが。一旦Finしたあと、1.2.3!の掛け声からアップテンポのパワフルなリズムにのってギターの伸びやかなリフ、そしてシンセの爽やかなフレーズがながれて。その後シンセの透明感のあるサウンドがながれ、そしてパワフルなドラムをバックにテクニカルなギターソロが。終盤ではギターの伸びやかな音色が爽やかにながれて。
 5曲目は「Against The Wind」。透明感のあるクリスタルなサウンドのリフからリズミカルにはじまって、ギターのアヴァンギャルドなソロが。その後ソフトでしっとりとしたヴォーカルがはいって、それが徐々に盛り上がっていって、ヘヴィなギターサウンドのダイナミックなリフが響いて。その後一旦リズムが止まって荘厳なシンセサウンドが響き、そしてミドルテンポのリズムがはいって力強いヴォーカルのヴァースへ。中盤ではメロウなキーボードリフとギターのヘヴィなリフからパワフルに盛り上がって、ヴォーカルがサビを歌い上げて。その後エモーショナルなギターソロ、そしてパワフルなドラムをバックにキーボードのテクニカルなリフが。終盤では静かになってヴァイオリントーンのギターをバックにヴォーカルがゆったりと情感たっぷりに歌い上げ、ギター伸びやかな音色とキーボードの美しいリフがながれて。13分に及ぶドラマティックな大作です。 
 ジャケットのような怪奇的なものはほとんど感じられず、初期GENESISのようでしかも明るく爽やかで楽しい感じの曲が楽しめますね。各ソロもあまりなく、リフを繰り返して盛り上げていくような感じでしょうか。アルバムがこの1枚しかないのは残念です。

GERARD Ring of~

2010-09-05 07:27:32 | NOVELA系
 GERARD、待望のニューアルバム「Ring of Eternity」が2010年4月に発売されました。前のアルバムが2004年でしかもドラマーがまだマスヒロさんの頃のですから、ファンの方々は6年もの長い間待ちくたびれたことでしょう。ドラマーが藤本さんになってからずいぶん経ているのに1枚もアルバムが発表されていなかったというのも驚きですね。そしてヴォーカルの佐々井さんが正式メンバーになってからの初のアルバムでもあるわけで、4人編成となって精力的にライブ活動も行って、さらにグレードアップした<GERARD>、めっちゃ期待大です。
 あらためて、メンバーはリーダーでキーボードの<永川敏郎さん>、ベース<長谷川淳さん>、ドラムス<藤本健一さん>、そしてヴォーカル<佐々井康雄さん>です。
 アルバム1曲目はタイトル曲「Ring of Eternity」。強風吹きすさぶ音から始まって雷鳴も。そしてシンセの幻想的な響きから徐々に盛り上がっていって、そしてアップテンポのパワフルかつミステリアスなリフが。ドラムも叩きまくりでベースもうねっていて、めっちゃスリリングでテクニカルでかっくいいっす。
 2曲目は「Night Before The Revolution」。アップテンポのスリリングなリフからはじまってパワフルかつダイナミックなリフが。そしてヴォーカルがはいってグイグイひっぱっていき、メロディアスなハードロックモードに。ハイトーンシャウトのあとはミドルテンポになってローヴォイスが響き、メロウなシンセソロが。とってもドラマティックですね。そして再びアップテンポのハードな展開に。オルガンが唸りまくって、そしてアグレッシブでかっくいいソロが展開されます。
 3曲目は「Justice and The Face」。シークエンスのリズムからベースのテクニカルなチョッパーリフがはじまって、そしてアップテンポの変拍子のパワフルなリフ、そして力強いヴォーカルがはいって。中盤ではアグレッシブなムーグソロが。そしてヴァース後の終盤ではベースのテクニカルでヘヴィなソロが。ベースがパワフルでうねりまっくっていてめっちゃかっくいい!グルーヴィでファンキーな雰囲気がありつつメロディアスなハードロックでもありますね。
 4曲目は「Dawn After The War」。シンセのアップテンポのスリリングなリフからはじまって、バックでは力強いベースリフ&叩きまくりドラムが。その後一転ゆったりとしたテンポになって、しっとりとしたヴォーカルがはいって。バラード調のドラマティックな展開の曲です。中盤ではゆったりと壮大なイメージのシンセリフが鳴り響き、そしてパワフルにダイナミックに。サビのあとはミドルテンポでエモーショナルなモーグソロが。バックではドラム叩きまくってます。そして続いてアグレッシブなオルガンソロが。ラストは鐘の音が荘厳に鳴り響いてFin。
 5曲目は「Long Long Way To Your Soul」。力強いドラムからミドルテンポのパワフルでヘヴィなリフからはじまり、ヴァースは落ち着いた感じの伸びやかなヴォーカルが。そしてサビではアップテンポでパワフルに。間奏はダイナミックなリフからエモーショナルなモーグソロが。その後、キーボードとベースのテクニカルなユニゾンリフからドラマティックなパワーバラード風の展開に。
 6曲目は「Land of The Dead」。力強いピアノリフからダイナミックでスリリングなバンドリフが。そしてゆったりとした落ち着いたなかでしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは力強く歌い上げて。とってもドラマティックですね。中盤ではアップテンポのベースリフをバックにヘヴィなオルガンソロが。そしてブラスサウンドのリフからシンセリフと盛り上がっていき、叩きまくりのパワフルなリフが。そこからさらにアグレッシブなオルガンソロと続きます。終盤では一旦リズムが止まってゆったりとハープシコードの音色がながれ、そして一瞬呻き声のような声が。そして素朴な音色とともに静かにFin。12分に及ぶ大曲です。
 7曲目は「Love Save The World」。静かに幻想的にはじまって、ゆったりとほのぼのとするようなベースサウンドがたおやかにながれ、そしてピアノの美しい音色が響き、優しい感じのヴォーカルがはいって。聴いていて、なんか癒されますねぇ。中盤では力強くメロウに歌い上げて。そしてドラムがはいってミドルテンポで情感たっぷりのエモーショナルなモーグソロが。ラストはゆったりと美しいピアノリフがながれてFin。とってもドラマティックな曲です。
 これまで以上にメロディアスで美しくドラマティックな楽曲群で、なおかつパワフルでテクニカルでスリリングでハードな曲もあり、GERARDサウンドをたっぷりと堪能できますね。ライブではずっと以前から参加されていましたが、新加入の佐々井さんのヴォーカルも繊細で綺麗で澄んだトーンで、さらに力強さもあっていい感じですね。そうそう、ライブでは正式メンバーになってから、なんか“おやぢギャク”が増えたような気もしますが、MCを盛り上げてくれて嬉しいっすね。これからの活躍も楽しみです。

Gerard Power of~

2010-09-03 21:53:22 | NOVELA系
 日本最高峰のキーボードプログレトリオバンド<GERARD>。ですが、2003年にドラマーのマスヒロさんが脱退を表明。同時進行していた人間椅子からも脱退することに。そんななかでレコーディングは進められて、翌2004年に現メンバー最後のアルバム「Power of Infinity」が発表されます。あらためて、メンバーはリーダーでキーボードの<永川敏郎さん>、ベース<長谷川淳さん>、ドラムス<後藤マスヒロさん>、そしてゲストヴォーカルにはイタリア人シンガー<Alex Burneriさん>さんが3曲に参加されています。
 アルバム1曲目は「Caravan on the Moon」。アップテンポのパーカッションリズムからサイレンの音など危機感を煽る感じでスリリングにはじまって、躍動感タップリのドラム&ベースのリズムにのってシンセの伸びやかな音色と変拍子のテクニカルなリフが交互に。手に汗握るような緊張感がすごいっすね。後半にはアグレッシブなモーグソロがたっぷりと。
 2曲目は「Only the Light」。いきなり力強いヴォーカルとダイナミックなリフが。そしてスリリングなキーボードリフからミドルテンポでヴァースへ、サビではゆったりと歌い上げて。間奏ではパワフルなベースラインをバックにシンセサウンドがたおやかにながれ、そしてテクニカルなオルガンリフからアップテンポになって伸びやかなモーグソロとアグレッシブなソロが。メロディアスな曲ですね。
 3曲目は「Infinity」。コミカルなサウンドのリフからミドルテンポではじまって、そしてダイナミックなリフが。勇ましい掛け声や時計の音や自動車の疾走音などなど鳴り響き、そしてテクニカルなモーグソロも。その後一転メロトロンサウンドがゆったりと抒情的にながれ、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって。中盤では口笛のような音が幻想的に鳴り響くも、一転アップテンポのテクニカルなリフが。終盤では再びゆったりした叙情的な雰囲気になり味わい深いベースソロが。そして重厚なコーラスやパイプオルガンサウンドが鳴り響いてFin。ドラマティックな曲ですね。
 4曲目は「Warning! Warning!」。ミステリアスなシンセサウンドが最初は静かに、そしてゆったりとダイナミックで壮大なサウンドに。神々しい幕開けです。その後アップテンポでリズミカルなキーボードリフと伸びやかなモーグサウンドが響いて。バックではベースが力強くうねってます。中盤ではリズムが止まってピアノの叙情的な音色がしっとりとながれ、そしてシンセの伸びやかな音色がミステリアスな雰囲気でしっとりと響いて。バックではフレットレスベースの力強く奥深い音色が響いて。終盤ではメロトロンサウンドも加わり、徐々に盛り上がっていってドラマティックな展開に。ラストはアップテンポで叩きまくりのドラム&うねりまくるベースをバックにモーグソロが。
 5曲目は「Blue World partⅠ~Ⅲ」。静かにゆったりとのどかでしっとりとした透明感のあるサウンドがながれ、そこにフレットレスベースの優しく力強いサウンドのソロがはいってほのぼのとした感じに。そしてスネアとともに徐々に盛り上がっていきます。その後アップテンポのベースリフとオルガンサウンドが響いて、そのなかに鼓の音が加わって和風な感じに。そしてメロトロンサウンドが入ったあとダイナミックでスケールの大きなオーケストラサウンドのファンファーレな鳴り響いて、そしてパワフルにリズミカルに。中盤では力強いグルーヴィなベースリフに乗ってスリリングなリフが。バックではドラム叩きまくりです。そして一転リズムがとまって波の音がながれ、幻想的なシンセサウンドがゆったりと響いて、しっとりとした囁くようなヴォーカルがゆったりとながれて。とても美しくしかもドラマティックな曲展開ですね。終盤では力強いヴォーカルが歌い上げ、その後美しいピアノのメロディが鳴り響き、ラストはエフェクトのかかったベースのアヴァンギャルドなソロが。14分に及ぶ大曲です。
 スリリングでしかも力強いサウンドのめっちゃかっくいい曲、そして美しく味わい深いサウンドのドラマティックな曲などがたっぷりと楽しめますね。
 マスヒロさんの後任には<藤本健一さん>が招かれて新生GERARDがお披露目されます。