ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Ain soph Seven Colours

2020-02-16 19:19:01 | ジャパン・プログレ
 2018年。ここのところプログレ情報に関するアンテナを出していなかったもので、バンドの動向などはさっぱりわからなかったのですが、某CD店のHPだけは毎日チェックしておりました。そのなかで、あの”大御所バンド“のニューアルバムが発売されると知って超ビックリ!関西で不定期ながらもライブ活動を続けているような情報は得ていましたが、これは超嬉しい衝撃でした。
  日本を代表するカンタベリー派のプログレ・ジャズ・ロック・バンド<アイン・ソフ/Ain soph>。はリーダーでギタリストの<山本要三さん>が<天地創造>というバンドからはじめ、関西を中心に活動し、8・8ロックフェスにも出演してその名を全国に轟かせ、東京にも進出し、関東のプログレファンをその類まれなるテクニックとアレンジメントで圧倒し、70年代末にバンド名を<アイン・ソフ/Ain soph>(最高のものを求める人たち)とあらためられ、紆余曲折ありながらも1980年6月に1stアルバム「妖精の森/A Story of Mysterious Forest」を発表。そして活動休止時期も在りながらも86年の1月に2ndアルバム「帽子と野原/Hat and Field」を発表。個人的に一番好きなアルバムです。その後は順調に活動を続けられ、91年には1stアルバム発表以前の曲を新たにレコーディングしたアルバム「海の底の動物園/Marine Menagerie」を発表。そして翌92年には新作を集めたアルバム「五つの方針と九つの展開/Five Evoluved From Nine」が発表されます。ここまでの4枚のアルバムはずっと以前に紹介させていただきましたが、その後のことは全く情報を仕入れておりませんでした。
 2018年12月26日発売のアルバム「Seven Colours」。メンバーはリーダー<山本“Yozox”要三さん>、キーボード<藤川喜久男さん>、ベース<鳥飼正裕さん>、ドラムス<富家”Taiqui”大器さん>です。ライナーノーツによるとレコーディングは2009年に行われ、それをベースに一部手直しされて今回の発売となったようで。なんとも不可思議なジャケットで妖しい雰囲気もしますが・・・
 アルバム1曲目は「Felix’s Strange Bag ~ The Sower Of The Systems」(奇妙な鞄~星を撒く人)。クリアトーンのギターサウンドが心地よくゆったりとながれ、オルガンが加わってユニゾンで。なんかリゾート地の夏の海辺でのんびりしているかのような心地よさを感じます。その後パワフルなドラムフィルからオルガンが爽やかでエモーショナルなソロを。中盤ではアップテンポのノリノリモードになってギターのテクニカルなソロが。終盤では一旦止まってからミドルテンポでギターのアルペジオリフがゆったりとながれ、ラストはアコギのエモーショナルソロ、キーボードのテクニカルなソロが。
 2曲目は「Moral Hazard」。綺麗なキーボードの音色がゆったりと響き、フルート風サウンドがのびやかにほのぼのメロディを心地よく奏でて。そしてクリスタルサウンドが綺麗に響いて。中盤ではテンポチェンジしてミドルテンポでギターとキーボードのソロの掛け合い、さらにユニゾンで。そしてオルガンとギターがそれぞれエモーショナルソロを。ラストは一旦止まってからパイプオルガンサウンドがリズミカルに響いて。
 3曲目は「Seven Up(intro)」。ギターのアルペジオリフがゆったりと優しく奏でられて。1分ちょいの小曲です。
 4曲目は「Seven Up(main)」。ベースのリズミカルリフからギターのアルペジオリフがはいって、オルガンがのびやかにけだるい感じでながれて。そしてギターのパワフルでテクニカルなソロ、オルガンのテクニカルなソロ、さらにユニゾンでリズミカルリフを。
 5曲目は「Seven Colours」。キーボードがゆったりとのびやかにほのぼのメロディを。1分ちょいのoutroですね。
 6曲目は「Cat & Queen」(シャム猫は女王様)。キーボードのクリスタルサウンドのリズミカルリフからギターがゆったりと奏で、ミドルテンポでオルガンがほのぼのメロディをのびやかに。そしてそのまま明るく爽やかな感じのエモーショナルソロ、続いてギターがテクニカルなソロを。中盤では一旦止まってからピアノの綺麗な音色のリズミカルリフが、徐々にパワフルに。終盤ではギターが浮遊感たっぷりのアルペジオリフを奏で、そしてエモーショナルかつテクニカルなソロを。
 7曲目は「The Swan Lake Pt 2」(白鳥の湖パート2)。ギターのリズミカルなアルペジオリフからオルガンがのびやかに奏で、そのままエモーショナルなソロを。その後、静かになってギターがゆったりとエモーショナルソロを。中盤ではパワフルなドラムフィルからギターがテクニカルなソロを。その後フルートサウンドがのびやかにほのぼのメロディを奏で。終盤ではギターが弾きまくりのアグレッシブソロを。ラストはギターとオルガンがユニゾンでのびやかにメロディアスに奏でて。
 アルバム収録曲はここまでですが、某CD店購入ですと、おまけのCDがもらえて、それには1
曲収録されています。
「Triple Sequence」。オルガンのリズミカルリフから爽やかにはじまって、それが徐々にゆったりと。そしてベースのテクニカルリフからパワフルなドラムがはいって、ギターのアルペリフからオルガンがのびやかにパワフルに奏で、ダイナミックリフ&叩きまくりドラムが。その後、静かになってオルガンがのびやかに奏でるも、徐々に盛り上がって弾きまくりのアグレッシブソロを。中盤ではオルガンのBurn風リフからギターの弾きまくりのテクニカルソロが。その後一旦止まってからギターのアルペリフがミステリアスに響き、ベースフィルからオルガンのリズミカルリフがはいって、ギターが加わってパワフルに。ラストはアップテンポで盛り上がって、ダイナミックリフ&叩きまくりドラムでFin。
 いやぁ~、アルバム本編はとにかく聴いていてとっても心地いい!気持ちいい!聴いていてもっと聴いていたくなる、もっともっと聴きたくなる、心地よい不思議感覚をたっぷり味あわせていただきました。そしておまけは弾きまくり叩きまくりでめっちゃ盛り上がって楽しませてくれましたね。素晴らしいアルバムです。いつか機会があればライブ観に行きたいっす。

Negasphere Disadvantage

2017-12-10 08:11:52 | ジャパン・プログレ
 <Negasphere/ネガスフィア>は、シンセサイザーを操る<川崎薫さん>が中心となって1977年に結成されたそうです。ですがメンバーの出入りが激しくなかなか安定しなかったそうで。そして83年後半に元グリーンのテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>が加入。強力なリズムセクションが誕生したことでバンドの安定感が増して、翌84年には待望の1stアルバム「Castle In The Air/砂上の楼閣」が発表されます。
 85年になると新たにヴォーカリスト<平田士郎さん>が加入され、ライブも行われ、その1ケ月後に2ndアルバムのレコーディングが控えていたそうですが、なんと菅野さんと徳武さんと矢田さんが脱退してしまったそうです。しかしレコーディングには菅野さんと徳武さんは参加されたそうで。そしてこの年に2ndアルバム「Disadvantage/ディスアドヴァンデージ」が発表されます。ジャケットはオリジナルでブルー基調で怪鳥の飛ぶミステリアスながらも清々しい感じですね。
 アルバム1曲目は「FAMILY」。シンセのオケサウンドがミドルテンポでクラシカルに荘厳にながれて。宮廷の舞踏会の始まりのような、聴いていて気分が高揚してくる、期待膨らむ壮大な前奏曲ですね。2012.12の感動が蘇ります。
 2曲目は「CHANGE YOUR FATE」。お琴風のきらびやかなシンセのリズミカルなリフからダイナミックリフがはいって、アップテンポのパワフルなドラムとパーカッションが歯切れよくリズムを刻み、ミドルテンポになって力強いのびやかなヴォーカルがはいって。そしてシンセの明るく爽やかなリズミカルリフからギターのヘヴィリフがはいってヴォーカルがファルセットでのびやかに。その後ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではダイナミックリフからパワフルなヴォーカルがはいって。ラストはきらびやかなシンセリフからヴォーカルがファルセットでのびやかに浮遊感たっぷりに歌い、そこからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 3曲目は「CASTLE IN THE AIR」。シンセとギターのテクニカルなユニゾンリフカラミドルテンポではじまって、力強いベースとヴォーカルがはいって、ヴォーカルが歌い上げて。中盤ではシンセのパワフルなリフからギターのエモーショナルなソロが。ドラムも叩きまくって。終盤では一旦止まってからシンセサウンドが綺麗に響き、ヴォーカルがのびやかに歌い上げて。ラストはシンセのテクニカルなソロが。
 4曲目は「HOWEVER HARD MAY I TRY」。ダイナミックなダークリフから変拍子のリズミカルリフがはいって、力強いヴォーカルがゆったりと。そしてシンセのリズミカルなトリルリフからヴォーカルがのびやかに歌い上げて。中盤ではダイナミックリフと叩きまくりドラムからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックリフからシンセがのびやかに奏で、ブレイクからミドルテンポの変拍子リフがはいって、力強くのびやかなヴォーカルがはいって、そして歌い上げて。
 5曲目は「SON TO FATHER」。シンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、アコギの音色がしっとりと響き、ヴォーカルがはいって歌い上げて。叙情的なバラードですね。その後シンセが力強くのびやかに。
 6曲目は「THROUGH THE WHITE DARKNESS」。ダイナミックなテクニカルリフからはじまって、ミドルテンポでリズミカルリフが変拍子ながらも明るく楽しくながれ、ヴォーカルがはいって歌い上げて。中盤ではきらびやかなシンセのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポでリズミカルに。ラストはテクニカルなブレイクをキメて。
 7曲目から9曲目までの3曲は、3部作の大作です。
 7曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART1」。静寂のなか、シンセサウンドが幻想的に響き、アコギの音色がしっとりとながれて。そしてアップテンポのパワフルなドラムからギターのエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。その後一旦止まってからアップテンポでシンセのリズミカルなリフと力強いベースリフがはいって、そこからキーボードのテクニカルなソロが。さらにシンセのきらびやかな音色のリフ・クリスタルな音色のリフからエモーショナルなソロを。中盤ではパワフルなリズムからのびやかなヴォーカルがはいって、さらにリズミカルに歌って。その後シンセサウンドが壮大にながれ、パワフルな叩きまくりドラムとリズミカルなリフが。終盤ではシンセの木管・金管それぞれの音色のリフまわしがグラシカルにながれ、ブレイクからシンセとベースがのびやかに。ラストはシンセとギターがリズミカルリフを。
 8曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART2」。シンセサウンドが暗く神秘的にながれ、そしてダイナミックリフが。その後ミドルテンポのリズミカルリフからパワフルなヴォーカルがはいって、シンセとともにのびやかに。終盤ではシンセの口笛風サウンドがのびやかにながれて。
 9曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART3」。パワフルなドラムからアップテンポのノリノリモードではじまって、シンセのテクニカルなソロが。その後ブレイクからミドルテンポのリズミカルリフがはいってパワフルなヴォーカルがはいってリズミカルに明るく爽やかに。中盤では変拍子でギターのテクニカルなソロ、シンセのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポでリズミカルに明るく爽やかに。ラストはシンセサウンドがゆったりとながれ、静かに、幻想的に。
 オリジナルアルバムはここまでですが、10曲目に2曲目の「CHANGE YOUR FATE」別バージョンが収録されています。ベースがシンセになっているそうで。
 このアルバムでもシンセの音の華麗さ・美しさが際だっていますね。同じくベースのぶ厚く力強く存在感たっぷりの音も。今回は組曲の大作以外は3~5分とコンパクトにまとめられていますが、プログレエッセンスが凝縮されていて聴き応えありますね。
 2012年12月の再始動ライブのあと、2016年11月にバンド結成40周年とこの1st2ndアルバム再発を記念しての、バンド在籍メンバーが結集した祭典が吉祥寺シルエレで行われたそうで。自分は残念ながら観に行けませんでしたが、大盛況だったことでしょう。そして川崎さんを中心にアコースティックでのバンドも結成され、不定期ながらも順調に活動されているようで。今後の活躍も楽しみです。

MIDAS 雲来末/Eternal Voyage

2017-11-26 11:08:51 | ジャパン・プログレ
 1982年の7月にヴォーカル&ギターの<右遠英悟さん>が中心となって結成されたヴァイオリンプログレバンド<MIDAS>。88年11月に1stアルバム「風そよぐ心の丘へ/Beyond The Clear Air」を発表します。優雅でファンタジックな欧州系のプログレサウンドの傑作です。その後バンドは一時崩壊状態になるも、活動再開。96年11月、2ndアルバム「MIDASⅡ」が発表されます。この後、メンバーチェンジがありながらも99年4月に3rdアルバム「第三の処置~Third Operation」が発表されます。これまでの2作よりも音楽の幅が広がり、音質も向上しており、この作品を<MIDAS>の代表作と称す方も多いようです。そして再びメンバーチェンジがあるも、2000年12月に4th「International Popular Album」が発表されます。このアルバムではコンセプトを“ポップス”として、コンパクトでキャチーな曲のなかにプログレッシブな要素を織り交ぜることに重点をおいた“歌物”を目標にされたそうで。そして2002年11月に初のライブアルバム「IN CONCERT(Live!)」を発表されます。その後また幾度かのメンバーチェンジがあったものの活動を続けられ、2009年には、2008年に行われたデビュー20周年記念のライブから5曲と、1stアルバム発表以前の80年代のライブ音源4曲を収録したアルバム「25th Anniversary Concert & Early Rare Tracks」を発表され、2013年に通算7枚目となる「Touch The Clear Air」が発表されました。メンバーは、ヴァイオリン&ヴォーカルの右遠さん、キーボード<林睿昌さん>、ドラムス<逸見勝さん>、ベース<武田泉さん>の4人です。
 そして2017年に8作目となるアルバム「雲来末/Eternal Voyage」が発表されます。筋斗雲のような雲や中国の山々のような黒いイラストなど、タイトルからしてチャイナ風味が感じられますね。
 アルバム1曲目は「Air Brewer」。アップテンポのパワフルなドラムからドライブ感たっぷりにはじまって、キーボードとヴァイオリンのリズミカルでテクニカルなリフがスリリングに展開し、そこからのびやかに爽やかに奏でて。中盤ではベースのうねりまくるテクニカルなソロ、ドラムの叩きまくりソロと続き、ブレイクからヴァイオリンのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後、一旦止まってからベースのヘヴィなミドルテンポのリフからキーボードとヴァイオリンがユニゾンでのびやかに奏で、そこからヴァイオリンのアヴァンギャルドな感じのソロ、そしてキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではヴァイオリンがのびやかにドラマティックに奏で、ブレイクから再びアップテンポのテクニカルなリフがスリリングに。ラストはブレイクから盛大にFin。
 2曲目は「A Trip for Five Seasons」。ハイハットのアップテンポのリズムからヴァイイリンの明るく楽しいリフがリズミカルにながれ、キーボードのリズミカルリフにのってヴァイオリンがのびやかに爽やかに奏で、テクニカルなブレイクをキメて。中盤ではヴァイオリンのアヴァンギャルドなソロと、キーボードのテクニカルなソロの掛け合いバトルが展開して。終盤ではピアノのリズミカルリフにのてエフェクトを掛けたヴォーカルがはいって、ヴァイオリンがのびやかにエモーショナルに奏で、ラストは明るく爽やかなリズミカルリフからヴォーカルがのびやかに爽やかに、そしてドラマティックにFin。
 3曲目は「シェラ・デ・コプレを探して」。ゴム弦のようなビヨーンとしたベースのリズミカルリフからはじまって、ミドルテンポのストリングスのリフからヴァイオリンがのびやかにエモーショナルに奏でて。そしてキーボードのクリスタルサウンドのゆったりとしたリフからヴァイオリンがのびやかにしっとりと哀愁たっぷりに奏で、それがドラマティックに盛り上がり、その後ヴォーカルがしっとりと歌って。中盤ではアップテンポになってキーボードのリズミカルなソロ、そしてヴァイオリンとのユニゾンリフからヴァイオリンのエモーショナルなソロが。終盤ではアップテンポでリズミカルに盛り上がるも、静かになってミドルテンポでヴォーカルがゆったりと。そしてアップテンポに戻ってヴァイオリンとキーボードのユニゾンのリズミカルリフからヴォーカルがのびやかに歌い、盛り上がって、ラストはゆったりとドラマティックにFin。
 4曲目は「Long Lonesome Road」。ピアノのミドルテンポのパワフルなリフからヴァイオリンがゆったりと哀愁ぱっぷりに奏で、キーボードが加わってユニゾンで。そしてオルガンのリズミカルなソロが。その後再びヴァイオリンとキーボードがユニゾンでのびやかに。中盤ではピアノのリズミカルなソロがエレガントにダンサブルに。続いてパワフルなベースリフにのってドラムの叩きまくりソロが。終盤ではヴァイオリンのテクニカルなリフからアップテンポになって、ヴァイオリンがエモーショナルなソロを。ラストはヴァイオリンとキーボードがユニゾンでのびやかに奏で、パワフルなブレイクから盛大にFin。
 5曲目は「血と砂」。シンセのリズミカルリフからアップテンポのノリノリモードではじまって、ヴァイオリンとキーボードがパワフルなドラムにのってノリノリでリズミカルリフを。その後ミドルテンポになって、ゆったりとしたコーラスがのびやかにながれ、キーボードもゆったりとのびやかに奏でて。中盤ではヴァイオリンのエモーショナルかつテクニカルなソロが。そしてミドルテンポでコーラスがのびやかにゆったりと。終盤ではシンセのリズミカルリフからアップテンポでドライブ感たっぷりにノリノリで盛り上がって。
 6曲目は「Time Robber」。静寂のなか、金属音が響き、ベースのゆったりとしたリフがながれ、キーボードもゆったりと奏で、ヴァイオリンがしっとりと哀愁たっぷりに奏でて。その後キーボードがゆったりと奏でるなか、しっとりとしたヴォーカルがはいって、徐々にドラマティックに盛り上がって。中盤ではキーボードのエモーショナルなソロが。その後一旦止まってからしっとりとしたキーボードとヴォーカルがはいって、ドラマティックに盛り上がって、さらにヴァイオリンがのびやかに哀愁たっぷりに奏で、再びドラマティックに。終盤ではパイプオルガンサウンドがのびやかにながれ、コーラスがはいってドラマティックに。ラストはドラが一発!
 どの曲もドラマティックに完結されていて、テクニカルな演奏とメロディアスで表情豊かな曲展開と非常に完成度の高い楽曲群で、ジャケットとタイトルのとおりにどことなく懐かしいようなチャイナ風味も感じられ、聴き応えのある素晴らしい作品ですね。長くても8分台の曲が6曲と、作品が素晴らしいだけに物足りない感もありますが、これでちょうど良いのかもしれません。いつか機会があればまたライブ観に行きたいっす。右遠さんのウイットに富んだMCもまた楽しみたいっす。

NEGASPHERER Castle In The Air/砂上の楼閣

2017-11-12 08:32:26 | ジャパン・プログレ
 1984年、85年と2枚のスタジオアルバムを発表されながらも、CD化されることもなく、消えてしまった幻のジャパンプログレバンド<Negasphere>。その後85年と86年に行われたライブの音源の一部が1992年にCDで発売されました。そして時を経てネットが普及し、個人の音楽blog等も増えてきて、当時のスタジオアルバムのレコードは手に入れることは困難ながらも、85-86のCDは割と手に入ることもあって、ここも含めていくつかのblogでも紹介されて。そこからメンバーの方々の熱意とファンの方々の後押しもあったと思いますが、復活に向けて動き出され、2012年12月に吉祥寺シルエレで再始動ライブを敢行!超満員!大盛況!感動の嵐!(詳細はライブレポにて)そしてこのblogでもメンバーの方々から1stと2ndのオリジナルアルバムCD化に向けて鋭意制作中とのコメントをいただいておりましたが、2016年、ついにCD発売されました!感無量!
 <Negasphere/ネガスフィア>は、シンセサイザーを操る<川崎薫さん>が中心となって1977年に結成されたそうです。ですがメンバーの出入りが激しくなかなか安定しなかったそうで。そして83年後半に元グリーンのテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>が加入。強力なリズムセクションが誕生したことでバンドの安定感が増して、翌84年には待望の1stアルバム「Castle In The Air/砂上の楼閣」が発表されます。メンバーは川崎さん・菅野さんの他、ベース<徳武浩さん>、ギター・ヴォーカル<真嶋宏佳さん>、ピアノ<矢田徹さん>です。今回アルバムジャケットは、ピンク基調ながらも光る剣を持鋭いつ赤い眼の女刺客が描かれていて、攻撃的な切れ味鋭いサウンドも期待しちゃいますね。
 アルバム1曲目は「GEAR OF COSMOS」。シンセサウンドが華麗に鮮烈に、まるでファンファーレのように響いて。そしてパワフルなドラムからダイナミックリフがはいってリズミカルに明るく爽やかになり、ヴォーカルがはいって力強く盛り上がって。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。そしてキーボードの華やかなリフからギターが幻想的にのびやかに奏で、そこからテクニカルな弾きまくりソロを。その後キーボードとギターのテクニカルなユニゾンリフからキーボードのテクニカルなソロへ。終盤ではユニゾンのテクニカルリフからドラムが叩きまくりダイナミックリフが。
 2曲目は「BEYOND LOVE」。ダイナミックなヘヴィリフからスリリングにはじまって、アップテンポのノリノリモードでシンセがスペーシーにのびやかに奏で、ドラムが叩きまくって、そこからギターのテクニカルなソロが。さらにダイナミックリフから再びギターが弾きまくって。その後一旦止まってからキーボードとヴォーカルがゆったりと浮遊感たっぷりにながれ、ピアノが美しく響き、ヴォーカルが力強くのびやかに、ドラマティックに盛り上がって。中盤ではアップテンポでパワフルでリズミカルなリフと叩きまくりドラムがはいって、そこからシンセのスペーシーでテクニカルなソロ、そしてギターのエモーショナルなソロが。終盤ではダイナミックリフからヴォーカルとシンセがゆったりとのびやかに、そしてヴォーカルが歌い上げて盛り上がって、ダイナミックリフが。
 3曲目は「ANOTHER DAWN IS BREAKING」。シーケンスリズムからダイナミックリフと叩きまくりドラムがはいって、アップテンポでリズミカルなリフにのってベースとシンセがのびやかにながれて。そしてミドルテンポのベースのパワフルなリフと、アップテンポのリズミカルなリフ、ミドルテンポのメロウなリフからリズミカルなヴォーカルがはいって。中盤ではヴォコーダーのスペーシーなヴォーカルがのびやかにながれ、ダイナミックリフと叩きまくりドラムからキーボードのテクニカルなソロ、ギターの弾きまくりソロが。終盤ではミドルテンポでリズミカルなヴォーカルがはいって、パワフルでリズミカルなユニゾンリフが。
 4曲目は「HOLY GROUND CEREMONY」。チェンバロ風サウンドのリズミカルなリフからシンセサウンドが響き、スリリングなダイナミックリフからギターのテクニカルなソロが。そしてリズミカルなリフからシンセがのびやかに奏で、のびやかなヴォーカルがはいってドラマティックに。中盤ではアップテンポのキーボードリフからベースの躍動感たっぷりのリフがはいって、リズミカルなリフがスリリングに。そしてギターのテクニカルなソロ、キーボードのテクニカルなソロがスリリングに展開して。終盤ではゆったりとのびやかにドラマティックに。そしてダイナミックリフからシンセの華やかなサウンドがながれ、ギターとキーボードのユニゾンリフがスリリングに。その後キーボードがエモーショナルに奏で、ヴォーカルがのびやかに、ドラマティックに盛り上がって。
 5曲目は「AT THE LAST MOMENT」。美しいピアノの音色がゆったりとながれ、ミドルテンポでキーボードがゆったりとのびやかに。そしてフルート風サウンドのリフからのびやかなヴォーカルがはいって、アップテンポになってリズミカルなリフからキーボードのエモーショナルかつテクニカルなソロが。中盤ではギターのアヴァンギャルドかつテクニカルなソロが。その後ミドルテンポでピアノの美しい音色がゆったりとながれ、シンセサウンドが浮遊感たっぷりにゆったりとながれ、ヴォコーダーのヴォーカルがのびやかに。終盤ではキーボードのリズミカルなリフからアップテンポのノリノリモードになって、そこからキーボードのテクニカルなソロへ。ラストはミドルテンポでヴォーカルがのびやかに、そしてピアノの美しい音色がゆったりとながれて。
 オリジナルアルバムではここまでですが、今回のCD化で2曲追加収録されています。
 6曲目は「NO MORE RAINY DAY」。まずはピアノのダークでミステリアスなソロが。その後ダイナミックリフからギターがのびやかに奏で、オルガンも力強くのびやかに奏で、ダイナミックリフからギターの哀愁たっぷりのエモーショナルなソロが。中盤ではピアノのパワフルでリズミカルなリフからギターのヘヴィリフがはいってミドルテンポでギターとオルガンがのびやかに奏でて。その後ピアノのダークソロ、ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではピアノのパワフルなダークリフからギターのヘヴィリフがはいって、ギターとオルガンがのびやかに奏でて。
 7曲目は「SECOND SELF LOSER」。ピアノのミドルテンポのリズミカルリフからヴォコーダーのヴォーカルがのびやかに爽やかにながれて。そしてスネアのリズムからシンセサウンドが浮遊感たっぷりにながれ、のびやかなヴォーカルがはいってドラマティックに。
 まず“素晴らしい!”の一言に尽きます。なぜこれほど素晴らしいアルバムがCD化されなかったのか、全く納得がいきません。いままでこの素晴らしい音源を聴けなかったことが本当に悔しく思うくらいに。もちろん音質的には完ぺきとは言えませんが、楽曲の素晴らしさのほうが遙かに上回ってますね。音質的にまず驚いたのはシンセサウンドとピアノの美しさ、華麗さ。音像がくっきりしていて、その場で聴いているかのように感じました。そしてベースも力強く厚くくっきりと聴けて嬉しくなっちゃいました。ライナーノーツではリマスタリングで困難を極められた苦労の様子が書かれていますね。また、2012年のライブの時にMCで菅野さんが「鬼のように難しい」と言われていましたが、確かにこれを再現するのは大変だろうと思うくらいに複雑に叩きまくっておられますね。とにもかくにもこのアルバムをこうして聴けて本当に嬉しいっす。ご尽力されたメンバーの方々やスタッフの皆様に御礼を言いたいくらいです。2ndアルバムも楽しみ♪

 なんと、この1stアルバムのメンバーに、アルバム発表後に参加されたヴォーカリスト<平田士郎さん>が加わった6人編成での32年ぶりのライブが、2017年11月23日に吉祥寺シルエレで行われるとのことで超ビックリ!このメンツでは1985年に1回だけライブが行われ、その時の音源の数曲が後にCD発売されたわけですが、時を越え再び観ることができるなんてまさに夢のようです。ファンの方々必見です!まだsoldoutにはなってないようなので、ぜひお見逃しなく!

ROUND HOUSE #0 (SHAPE ZERO)

2017-11-05 13:12:29 | ジャパン・プログレ
 70年代から活躍される関西の老舗プログレバンド<ROUND HOUSE>。リーダーでギターの<加藤正之さん>が中心となって1975年に結成され、76年から78年には大規模なロックイベント“8・8ロック・デイ”に出場され、3年連続で決勝大会に進出されるなど大活躍されたそうですが、その後、紆余曲折あり、途中休止期間もありながらも91年に70年代の音源が収録されたバンド初のアルバム「人造人間」が発表され、2001年には完全復活。2006年にはアルバム「3-D」を発表されます。その後バンドはそれまでは加藤さんを中心にギター・キーボード・ベースの3人と打ち込みでインストを演奏されていましたが、一転、Sax・ヴァイオリン・ソプラノヴォーカルが加わり、さらにはダンスやシルク・ド・ソレイユなどの視覚パフォーマンスも加わって大幅にスケールアップされたバンドに変貌。その後2013年にアルバム「Never」が発表されました。
そして2017年、「#0」というミニアルバムを発表されました。このミニアルバムは2017年2月に大阪なんばHATCHで開催されたライブのために書かれた楽曲を集めた限定ミニアルバムとのことで。暗く神秘的なジャケット、そそられますね。
 アルバム1曲目は「Slip from AICAM」。時計の秒針のような音が響き、女性のナレーションからスキャットがのびやかにながれて。そしてシンセのミステリアスなリフからヴァイオリンが伸びやかに切なく哀しく奏でて。
 2曲目は「Lost Impression World」。ミドルテンポの力強い和太鼓のような音がドンドンとはじまって、シンバルロールからダイナミックリフがはいって、そこから美しいコーラスがのびやかにゆったりと流れ、Saxのびやかに幽玄に奏でて。中盤ではダイナミックなブレイクからアップテンポになって、躍動感たっぷりのドラムにのってシンセがドラマティックに奏でて。そしてブレイクからSaxのリズミカルなリフがはいって、その後ゆったりした感じになり、ギターのエモーショナルなソロが。途中からアップテンポになってテクニカルに。終盤ではだいナミックなブレイクからSaxがリズミカルに奏でて。
 3曲目は「Reborn Knight」。シンセの幻想的で奥深い音色がのびやかに。そしてミドルテンポの勇ましい感じのリズムがはいって、シンセがのびやかに奏で、ダイナミックなブレイクから躍動感たっぷりのドラムにのってシンセのリズミカルなリフ、ストリングスサウンドのリズミカルなリフがながれ、ベースのリズミカルなソロが。中盤ではギターのエモーショナルなソロ、Saxのテクニカルなソロ、さらにシンセのテクニカルなソロが。終盤では静かになって、フルート風サウンドがのびやかにながれ、ストリングスのミステリアスなリフがながれて。
 4曲目は「Critical Lift」。シンセサウンドが奥深く神秘的に響き、ストリングスのリズミカルなリフからアップテンポの躍動感たっぷりのリズムがはいって、ドラムが叩きまくり、ストリングスのリズミカルリフがスリリングにながれ、そこからシンセのテクニカルなソロへ。中盤ではリズミカルリフからSaxのテクニカルなソロ、ドラムの叩きまくりソロへ。その後ミドルテンポになってギターのエモーショナルなソロが。終盤ではアップテンポになってストリングスがのびやかに奏で、テクニカルなブレイクからギターのテクニカルなソロ、シンセのテクニカルなソロが、ピアノのテクニカルなソロが。ラストはリズミカルなリフからドラムが叩きまくって盛り上がって。
 5曲目は「Life With」。ピアノの音色がたおやかにながれ、コーラスサウンドが幻想的に響き、ハープのような音色のリズミカルなリフからフルート音がのびやかにたおやかに、そしてヴァイオリンがゆったりとのびやかに奏でて。その後ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではピアノのリズミカルなリフが心地よくながれて。
 とにもかくにも音の奥行や高さ広さなど、凄いスケールの大きさを感じます。サウンドだけなのに、生演奏とシルクドソレイユの光景が目に浮かぶように、華麗で妖艶でしかもスリリング!5曲20分弱ではほんと物足りないっす。いつかまた機会があればライブ観に行きたいっす。そして新たなフルアルバムも期待したいっす。

MARIAH アウシュビッツ・ドリーム

2016-07-18 12:26:54 | ジャパン・プログレ
1979年にSax奏者<清水靖晃さん>のリーダープロジェクトとして始まった<MARIAH>。メンバーは清水さん、キーボード<笹路正徳さん>、ギター<土方隆行さん>、ベース<渡辺モリオさん>、ドラムス<山本秀夫さん>、ヴォーカル<村川ジミー聡さん>という凄腕の強者によるスーパーバンドで、1980年に今回紹介させていただく1stアルバム「YEN TRICKS」が発表され、1981年に“第二次世界大戦下のドイツの強制収容所の悲劇”をテーマとした2ndアルバム「アウシュビッツ・ドリーム」を発表されます。
 アルバム1曲目は「THE INTRODUCTION」。ダイナミックなコーラスがファンファーレのように盛大にながれて。その後、ヒト○―の演説のような音声と歓声がながれて。
 2曲目は「AUSCHWITZ DREAM」。ピアノがしっとりと響き、コーラスが教会音楽のようにゆったりと荘厳にながれ、しっとりとしたピアノリフからヴォーカルがはいってたおやかに。そしてピアノのテクニカルで激しいリフからアップテンポでストリングスのリズミカルなリフがはいって、ダイナミックリフからギターのヘヴィリフが変拍子にのってスリリングに展開し、リズミカルなヴォーカルがはいって、ブレイクもキメて。中盤ではギターの弾きまくりのテクニカルなソロが。そしてダイナミックリフとテクニカルなユニゾンでのブレイクがスリリングに。終盤ではミドルテンポでパワフルなリフにのってヴォーカルがリズミカルに力強く歌い、ラストはダイナミックリフがピアノがしっとりと。めまぐるしく展開する、まさに手に汗にぎるスリル感たっぷりの曲ですね。
 3曲目は「THE SUN IS SHINING THROUGH」。ストリーム音とスペーシーサウンドがながれ、アップテンポのパワフルなリフがはいって、リズミカルでパワフルなコーラスがながれ、ストリングスのブレイクからピアノとヴォーカルがしっとりと。そしてアップテンポのヘヴィリフがリズミカルにノリノリモードでながれ、エフェクトのかかったヴォーカルがリズミカルに。その後ピアノとヴォーカルがユニゾンでリズミカルに、さらに力強いコーラスもリズミカルに。中盤ではしっとりとしたピアノリフからコーラスが美しくのびやかにながれて。その後一旦止まってからダイナミックリフからヴォーカルがのびやかに力強く歌い上げて盛り上がって。終盤ではミドルテンポでギターのエモーショナルなソロが。その後アップテンポのギターのリズミカルなリフが明るく爽やかにながれ、ヴォーカルがのびやかに爽やかに歌い、盛り上がって。ラストはダイナミックなコーラスがリズミカルにながれ、そしてピアノとヴォーカルがしっとりと。こちらもめまぐるしく展開するプログレ曲ですね。
 4曲目は「LOST CHILDREN /失われた子供達」。様々な話し声が聞こえてきて、ミドルテンポでギターのリズミカルリフにのって可愛い感じの女性ヴォー^カルがはいってリズミカルに、さらにゆったりとしっとりと。その後ダイナミックリフからヴォーカルとコーラスがのびやかに。どことなく後期兜虫団を思い起こさせるような感じがします。中盤ではシンセのリズミカルリフから狼の遠吠えのような音が聴こえてきて、ダイナミックなブレイクからヴォーカルがゆったりとしっとりと。終盤ではコーラスがのびやかにミステリアスに響き、ミドルテンポのリフからヴォーカルがリズミカルに。
 5曲目は「FAR FROM THE ORIENT /はるかなる東から」。アコギのリズミカルリフからはじまるも、一旦止まってからアコギがゆったりと奏で、ヴォーカルがしっとりと。そしてシンセのリズミカルリフからヴォーカルがのびやかに歌い、ギターがのびやかに奏で、ヴォーカルが力強くのびやかに歌い、Queen風のコーラスものびやかに。中盤ではドラムフィルからアップテンポでギターのリズミカルリフがノリノリモードでながれ、ユニゾンのブレイクからヴォーカルとコーラスがのびやかにながれ、ギターのリズミカルリフとピアノリフからダイナミックリフとコーラスが。終盤ではアップテンポのノリノリモードでヴォーカルがのびやかに爽やかに歌い、のびやかなコーラスも入って盛り上がって。
 6曲目は「THE BOYS OF CENTURY’S END /世紀末少年隊」。キーボードのリズミカルリフがアップテンポでJAZZ風に明るく楽しくながれ、だんだんテクニカルに、さらにテンポアップしていって。
 7曲目は「PUSSY BRAT」。まずは様々な音が飛び交うアヴァンギャルドなフリーインプロの世界が展開されて。そしてミドルテンポのヘヴィリフがブルージーにながれ、パワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって。ヘヴィブルーズは感じですね。その後ギターのテクニカルなソロとキーボードのテクニカルなソロの掛け合いソロバトルが展開して。
 8曲目は「ESTANCIA LOVER (LOVE I WANT’YA NEAR)」。ドラムフィルからミドルテンポでレゲエ風のゆったりほんわかしたリフがながれ、ヴォーカルがリズミカルに、さらにスティールギターから女性コーラスがのびやかにながれて。その後ブラスサウンドのリズミカルなリフからヴォーカルがほんわかとリズミカルに。どことなくJレノン氏風な感じも。ところが終盤ではいきなり機銃音や爆発音などの戦闘音がはいって、ナレーションがながれて。
 前作同様に多種多様な音楽性を魅せつつも、さらに複雑なプログレモードになり、POP色が薄れて意味深い重い内容で、とても聴き応えのある凄いアルバムですね。

MARIAH YEN TRICKS

2016-07-11 21:17:45 | ジャパン・プログレ
 1979年にSax奏者<清水靖晃さん>のリーダープロジェクトとして始まった<MARIAH>。メンバーは清水さん、キーボード<笹路正徳さん>、ギター<土方隆行さん>、ベース<渡辺モリオさん>、ドラムス<山本秀夫さん>、ヴォーカル<村川ジミー聡さん>という凄腕の強者によるスーパーバンドで、1980年に今回紹介させていただく1stアルバム「YEN TRICKS」が発表されました。万華鏡のようなジャケット、多様な音楽性がうかがえますね。
 アルバム1曲目は「YEN TRICKS」。アップテンポのストリングスサウンドの鮮烈リフが軽快に爽やかにながれ、それが躍動感たっぷりにスリリングに。そしてノリノリのドライブモードでギターのヘヴィリフがリズミカルに。めっちゃかっちょいいハードロックですね。その後ブレイクからギターがのびやかに奏で、ヴォーカルがリズミカルにスリリングに。中盤ではギターのリズミカルリフから女性の笑い声がミステリアスに響き、ミドルテンポになって爽やかなコーラスがのびやかに。終盤ではアップテンポのリズミカルでスリリングなリフからドライブモードでリズミカルに。そこからギターのテクニカルなソロが。
 2曲目は「KEY OF GOLD」。ギターとシンセのミステリアスなリフからはじまって、シンセのスペーシーサウンドがながれ、ダイナミックリフからパワフルなリズムにのってピアノのリズミカルなリフがはいって、ブレイクからミドルテンポのアダルティな感じになって、ヴォーカルがのびやかにメロウに歌い、Saxのフィルとピアノのテクニカルなフィルがはいって。中盤ではのびやかなヴォーカルとダイナミックリフが交互に。そして一旦止まってからシンセのミステリアスなリフがながれて。終盤ではダイナミックリフからミドルテンポでヴォーカルがゆったりとしっとりと歌い、ブレイクからヴォーカルがリズミカルにのびやかに。
 3曲目は「DISTANT RAINBOW」。リズミカルな女性コーラスからミドルテンポでビッグバンドJAZZ風にはじまって、シャッフルモードでダンサブルな感じでリズミカルなヴォーカルがはいって、Saxのフィルがはいって。そしてヴォーカルがリズミカルに、コーラスがのびやかに。その後パワフルなブレイクから女性コーラスが美しくのびやかにながれ、そこからSaxのテクニカルなソロが。終盤では女性コーラスが力強くのびやかに、そしてリズミカルに。
 4曲目は「BLACK MARIAH」。ダイナミックリフからギターのリズミカルリフが爽やかにながれ、パワフルなヴォーカルがリズミカルに。そしてギターとコーラスがQueen風の多重コーラスでながれて。中盤ではギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではアップテンポのノリノリモードでギターのリズミカルなリフがながれ、一旦止まってからダイナミックリフからミドルテンポで力強いヴォーカルコーラスが爽やかにのびやかに。
 5曲目は「LET IT BLOW」。Saxのリズミカルなリフからピアノがゆったりと奏でて。そしてダイナミックリフからギターがのびやかに奏で、ヴォーカルものびやかに歌い、多重コーラスがのびやかに。中盤ではダイナミックリフからギターのリズミカルなソロが。終盤ではダイナミックなブレイクからシンセのテクニカルなソロが。その後ヴォーカルとコーラスがのびやかに。
 6曲目は「WE ARE THE SAME」。ピアノとオーケストラサウンドがゆったりとしっとりと欧州洋画風にながれ、ミドルテンポでゆったりとしたヴォーカルがはいってアダルティでムーディな感じに。その後ピアノとオケサウンドがゆったりとほのぼのした感じでながれ、シンバルロールからギターのエモーショナルなソロが。終盤ではブレイクからヴォーカルがのびやかに歌い上げて。
 7曲目は「BURNING P.M.」。ダイナミックリフからミドルテンポのファンキーな感じでパワフルなラップ調のヴォーカルがはいって。そしてダイナミックリフから奇声が飛び交い、ギターのヘヴィリフにのってパワフルなヴォーカルがリズミカルに。中盤ではギターのテクニカルなソロが。終盤ではシンセサウンドが神秘的にながれ、ナレーションがはいって。そして再びミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ヴォーカルがパワフルにリズミカルに。
 8曲目は「FATE」。ゆったりとしっとりとしたストリングスサウンドがラブロマンス洋画風にながれ、ピアノのリズミカルなリフから囁くようなヴォーカルがはいって。
 てっきりド・フュージョンサウンドかと思いきや、ハードロックではじまって、JAZZやPOPSや、メロウな曲・ファンキーな曲など、これほどバラエティに富んだ多種多様な音楽性を披露してくれているとは、本当に驚きました。とても聴きやすく、とても楽しめるアルバムですね。次は2ndもぜひ聴いてみたいっす。

Quaser :46

2016-07-03 15:46:25 | ジャパン・プログレ
 リーダーでキーボード&ヴォーカルの<森田拓也さん>が中心となって1976年に結成されたテクニカル・シンフォ・プログレバンド<Quaser>。長い歴史のなか、紆余曲折を経て、苦難を乗り越え、1994年に森田さんのソロ的ながらも1stアルバム「Out From Quaser」を発表。そしてあらためてプログレドラマー<形山和夫さん>らメンバーを集めてバンドを組み、95年の阪神大震災という未曾有の災難を乗り越えて、ギタリスト<勝浦雅巳さん>を迎えて99年に2ndアルバム「Remergence」を発表されます。しかしその後にベーシストが脱退してしまい、バンドはしばらく森田さん・勝浦さんのお2人がリズムシーケンサーを用いて<プチ・クェーサー>としてライブを行ったそうです。
 翌2001年に新たにベーシスト<藤井博章さん>を迎えて<Quaser>として活動を再開され、2003年10月に3rdアルバム「Phase Transition」を発表。その後ライブ活動を続けられ、8年後の今年2011年9月に4thアルバム「DELTA FLUX」を発表されます。レコーディングメンバーは、キーボード&ヴォーカルの<森田拓也さん>、ギターの<勝浦雅巳さん>、ベースの<藤井博章さん>、ドラムスの<形山和夫さん>です。さらにこのアルバムには初期のメンバーだったギタリスト<是永巧一さん>が1曲のみですが参加されたそうで。
 そして2016年に今回紹介させていただくアルバム「;46」が発表されました。このアルバムはHPによると、東日本大震災を支援していたメンバーの森田さんが、被災された方々の体験を、ドキュメントとして曲にしたものが中心になっているそうで。(陸前高田のとある消防団長の苦闘の記録、被災地から希望の灯りを求めて飛びたつイメージソング、「フクシマ」へのオマージュなど)。さらにアルバムタイトルは、 阪神淡路大震災の発生時刻5:46、東日本大震災の発生時刻14:46。また、9.11の発生時刻8:46から、これを何らかの意味が込められた啓示ととらえ、「:46」をアルバムタイトルとされたそうです。
 アルバム1曲目は「Braves」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりと響き、ストリングスサウンドがのびやかにながれ、ダイナミックなリフからギターとオルガンがのびやかに奏で、ギターとベースのリズミカルなリフからダイナミックリフがはいって、そこからゆったりとのびやかなヴォーカルが。ヘヴィダークな雰囲気ですね。そしてアップテンポのドライブ感たっぷりのベースリフにのって盛り上がって、ギターがテクニカルなフィルを入れて。その後3拍子のゆったりとしたリズムで綺麗なピアノリフとゆったりしたヴォーカルがたおやかにながれて。中盤ではダイナミックリフからギターのテクニカルなリフとリズミカルなヴォーカルがはいって、オルガンがのびやかに爽やかに奏で、ギターのヘヴィリフがヴォーカルが力強く歌って。その後モーグのテクニカルなソロ、ギターの弾きまくりソロが。さらにオルガンがのびやかに奏で、ベースのテクニカルなフィルからギターとベースがテクニカルなユニゾンをキメて。終盤ではシンセがのびやかに奏で、静かになって、メロトロンサウンドとベースがしっとりと響き、そこから徐々に盛り上がって、ヴォーカルが力強くのびやかに歌い、シャッフルモードになってリズミカルに。そしてダイナミックリフからシンセがのびやかにドラマティックに奏で、ギターとベースのユニゾンリフからメロトロンサウンドがのびやかに。
2曲目は「Flight of hope」。ピアノがしっとりと奏で、スライドギターがのびやかに奏で、オーボエ風の音色がのびやかに響き、ピアノリフからヴォーカルがたおやかにドラマティックに歌い、ギターのリズミカルなリフからオルガンがのびやかに奏で、ヴォーカルものびやかに。その後ブレイクからギターのエフェクトサウンドでのエモーショナルなソロが。中盤ではピアノリフからヴォーカルがのびやかに力強く歌いドラマティックに歌って。その後ギターのリズミカルなリフからメロトロンサウンドがのびやかにクラシカルにながれ、ギターの多重コーラスサウンドがQueen風にながれて。終盤ではブラスサウンドがのびやかに爽やかにながれ、ギターのリズミカルなリフからヴォーカルがのびやかに歌い、ブレイクから静かになって、ギターがのびやかに、ブラスサウンドがのびやかに奏で、ヴォーカルがドラマティックに歌い上げて。
3曲目は「Resilient city」。ギターのリズミカルなリフが軽やかに爽やかにながれ、オルガンがのびやかに奏で、ダイナミックリフからアップテンポでギターがエモーショナルにテクニカルに奏でて。その後ミドルテンポでオルガンがのびやかに奏で、ブレイクからシンセのテクニカルなソロが。さらにブレイクからシンセとギターがユニゾンでリズミカルに。中盤では一旦止まってからピアノとベースのリズミカルなリフからアップテンポになって、ギターのテクニカルリフにシンセが加わってユニゾンでテクニカルに。その後ミドルテンポでメロトロンサウンドがながれ、シンセがのびやかにミステリアスに奏で、オルガンとギターのリズミカルなリフからギターがのびやかにドラマティックに奏でて。ラストはシンセの鮮烈なリフからギターとキーボードのリズミカルなリフが。
4曲目は「Born in chaos」。ギターのゆったりとしたアルペジオリフからしっとりとはじまって、ヴォーカルとベースもしっとりと。そしてピアノのリズミカルリフからヴォーカルがのびやかに、そこからアップテンポになって、リズミカルなベースリフにのってシンセがのびやかに奏で、ヴォーカルがリズミカルに明るく爽やかに。その後テクニカルなユニゾンのブレイクからヴォーカルが力強くのびやかに。その後ギターのリズミカルなリフからノリノリのドライブモードになってギターとベースがテクニカルなユニゾンをキメ、ギターとヴォーカルがユニゾンでのびやかに。中盤ではミドルテンポでのびやかにエモーショナルに奏で、アップテンポのドライブモードになって、ヴォーカルがリズミカルに歌い、テクニカルなユニゾンもキメ、再びミドルテンポになり、ピアノリフからヴォーカルがのびやかに歌い、アップテンポになってギターとキーボードがユニゾンでリズミカルなリフを爽やかに。終盤ではピアノのリズミカルリフからギターがのびやかに奏で、テクニカルなユニゾンリフからギターのテクニカルなソロ、オルガンのテクニカルなソロと続き、ギターがのびやかにドラマティックに奏で、ヴォーカルとメロトロンサウンドがゆったりとながれ、そこからギターのエモーショナルなソロへ。ラストはギターのリズミカルなリフからヴォーカルが力強くドラマティックに歌い上げ、盛り上がって、テクニカルなユニゾンをキメて、シンセがのびやかに。
5曲目は「On the beach」。ピアノがゆったりとしっとりと奏で、ヴォーカルもゆったりとしっとりと。そしてピアノとベースのリズミカルなリフからヴォーカルもリズミカルに歌い、そこからモーグのエモーショナルなソロへ。その後ピアノのリズミカルなリフからベースがしっとりと奏で、ヴォーカルがのびやかに。終盤ではオーボエ風の音色がのびやかに、ストリングスサウンドものびやかにながれ、ヴォーカルがゆったりと。ラストは重厚なオーケストラサウンドがゆったりとながれて。
6曲目から9曲目までの4曲は3rdアルバム「Phase Transition」のなかの「約束の地/Promised Land」組曲が再録音されて収録されています(今回は詳細は割愛させていただきます)。
 非常にメッセージ性の強いアルバムですね。元々は紹介させていただいた5曲のみのミニアルバムとして発表される予定だったとか。サウンドはハードにヘヴィにテクニカルに、そしてクラシカルに繊細に美しくドラマティックに、そしてめまぐるしく展開していくプログレッシブなサウンドをたっぷりと堪能させてくれますね。複雑な構成の曲もあって、何度も聴くたびに曲や演奏の魅力が増していって、楽しませてくれますね。またいつかライブも観に行きたいっす。


Ayuoさん  EARTH GUITER ~千と春の物語~

2016-05-29 20:00:03 | ジャパン・プログレ
 日本の作曲家でギター・ブズーキ奏者の<Ayuoさん>。2000年にVGGの<Peter Hammill氏><太田裕美さん><ヤドランカさん><上野洋子さん><大熊亘さん><太田恵資さん><岡田治郎さん>ら多くのミュージシャンの助力を得て、アルバム「EARTH GUITER ~千と春の物語~」を発表されました。今回紹介させて頂くのは、2002年に2曲追加されて再発されたアルバムです。

※すみません。音楽知識がないため、どの音がどの楽器なのか正確にはわからないので、実際とは異なる記述があると思います。申し訳ありません。

 アルバム1曲目は「My Dearest (Moy Dilbere)」。のびやかな多重コーラスからはじまって、パワフルなパーカッションリズムがはいって、ヴァイオリンのアラビアン風の妖しいメロディがのびやかにながれ、躍動感たっぷりのリズムにのって、揺れる妖しいヴォーカルがのびやかに。その後、静かになってコーラスがながれるなか、男性の語りがながれて。終盤では再び躍動感たっぷりのリズムからヴォーカルが妖しくのびやかに、ヴァイオリンものびやかに奏でて。ラストはリズミカルなスキャットが。
 2曲目は「The Holy Man and the Sinner Within」。ギターの妖しいアラビアンメロディからはじまって、パワフルでエネルギッシュなカッティングリフとアップテンポのパワフルなパーカッションリズムがはいって、ヴァイオリンがのびやかに奏で、ヴォーカルも妖しくのびやかに。その後ブラスサウンドのリズミカルなリフとパワフルなタムドラムにのってヴァイオリンのテクニカルなソロ、Saxのアグレッシブなソロ、ギターのテクニカルなソロが。さらにパワフルでリズミカルなリフからSaxのアグレッシブなソロが。終盤ではギターとSaxがユニゾンでのびやかに奏で、ヴォーカルが妖しくのびやかに歌い、ヴァイオリンがのびやかに奏でて。
 3曲目は「Standing at the Edge」。ミドルテンポのパワフルなドラムからギターのほのぼのとしたリフがゆったりとながれ、ヴォーカルがゆったりと力強く歌い、ギターのテクニカルなトリルリフからヴォーカルが力強く歌って。その後ピアノの綺麗なリフからギターがほのぼのメロディをゆったりと奏で、そこからブズーキのエモーショナルなソロが。終盤では浮遊感ただようなか、ヴォーカルがのびやかに歌い、ギターがエモーショナルなソロを。
 4曲目は「Dance of Life」。ミドルテンポのラテンパーカッションリズムからギターの軽やかでリズミカルなリフがはいって、クラリネットのリズミカルなリフからヴォーカルがリズミカルに歌って。そしてアコギのリズミカルなアルペジオリフからヴォーカルがリズミカルに、Saxもリズミカルにリフを。その後ベースのテクニカルなソロ、ピアノのリズミカルなソロ、そしてクラリネットのエモーショナルなソロ、シタールのリズミカルなソロが。終盤ではクラリネットのリズミカルなリフからヴォーカルがリズミカルに。
 5曲目は「今宵は春の夜」。シンセサウンドがゆったりと浮遊感たっぷりにながれ、お琴のリズミカルなチャイナメロディがはいって、リズミカルな女性ヴォーカルが華やかにながれて。その後、お琴とヴォーカルがユニゾンでリズミカルに奏で、ヴァイオリンがのびやかに優雅に奏でて。
 6曲目は「Cantigas」。ギターのミドルテンポのヘヴィリフからはじまって、シンセがのびやかに奏で、シタールのリズミカルなリフがはいって。そしてパワフルなリフが躍動感たっぷりにスリリングにながれ、力強いコーラスがリズミカルに。中盤ではシタールのリズミカルなリフからパワフルなコーラスがはいって、お琴とヴァイオリンがユニゾンでのびやかに奏でて。その後ブズーキのパワフルなカッティングリフが躍動感たっぷりにながれ、力強いコーラスからお琴とヴァイオリンがユニゾンでのびやかに。終盤ではグロッケンサウンドが静かにリズミカルにながれ、ハープの美しい音色が響き、シンセのスペーシーサウンドがながれて。
 7曲目は「Different Languages」。アコギのリズミカルなアルペジオリフからはじまって、一旦止まってからアップテンポのアコギのテクニカルなリフと鈴の音がはいって、揺れるシンセサウンドがのびやかにながれ、クラリネットがリズミカルに、そして男性ヴォーカルがゆったりと浮遊感たっぷりにながれて。中盤ではリコーダーとシタールがのびやかに奏でて。その後リコーダーがのびやかに。終盤ではアコギのリズミカルなアルペジオリフからテクニカルなリフ、そしてそのままソロへ。ラストはリズミカルなアルペジオリフが。
 8曲目は「Rain and Snow」。アメリカのトラッドソングです。シンセサウンドがのびやかにながれ、ミドルテンポでアコギリフとパーカッションがはいって、ヴォーカルがリズミカルに。その後アコギのパワフルなカッティングリフからシンセサウンドがのびやかにながれ、そこに男性の語りがながれて。終盤ではアコギのリズミカルなリフから男性ヴォーカルがリズミカルに。
 9曲目は「1000 Springs」。アコギのゆったりとしたアルペジオリフから女性コーラスが神秘的にながれ、アコーディオンがのびやかに奏で、男性ヴォーカルがのびやかに。その後アコギのエモーショナルなソロが。そして女性コーラスがのびやかにながれ、男性ヴォーカルが囁くように歌い、女性コーラスがのびやかに華やかに。終盤ではアコギがエモーショナルに奏で、女性コーラスがのびやかにながれ、男性ヴォーカルがしっとりと。ラストはシタールのエモーショナルなソロが。
 10曲目は「Evolving」。パワフルなタムドラムからピアノとギターがゆったりとほのぼのメロディを奏で、ピアノリフから男性ヴォーカルがのびやかに爽やかに、そして女性ヴォーカルが優しくゆったりと。その後ベースがしっとりとのびやかに奏で、女性のスキャットがゆったりとほのぼのメロディを歌って。終盤では女性ヴォーカル・男性ヴォーカルが交互にのびやかに、さらにデュエットでのびやかに歌って。ラストは女性ヴォーカルがリズミカルに、男性ヴォーカルがのびやかに、そしてギターのエモーショナルなソロが。
 11曲目は「He Needs Something To Believe (Eurasian Tango 3)」。パワフルなタムドラムからダイナミックなリフがはいって、クラリネットが妖しいアラビアンメロディを奏で、男性ヴォーカルがのびやかに。そしてブズーキがのびやかに奏で、男性ヴォーカルが力強くのびやかに、クラリネットがのびやかに奏でて。中盤ではブズーキのテクニカルなソロ、ヴァイオリンの妖しいエモーショナルなソロ、そして男性ヴォーカルがのびやかに。終盤ではクラリネットのアラビアン風のテクニカルなソロが。ラストはユニゾンでのダイナミックなリフが盛大に。
 世界の民族楽器を数多く操り、ヨーロッパ・中東・アジアなど、世界の音楽のエッセンスを融合させて、ネオ・トラッドと呼ばれる独自世界を聴かせてくれる素敵なアルバムですね。特にアラビアンの妖しいメロディやシタールの音色、チャイナメロディや中国琴の音色には凄く惹かれますね。

Ayuoさん Songs From a Eurasian Journey

2016-04-23 19:30:50 | ジャパン・プログレ
 奈良東大寺の正倉院には隋や唐から輸入されたペルシャや中央アジアなどのあらゆるアジアの宮廷音楽の楽譜が残されているそうで。で、1986年に3人の学者が中国と日本で個々にこの譜面を復元し、比較した本が発表されたそうですが、その本を手に入れた、日本の作曲家でギター・ブズーキ奏者の<Ayuoさん>が“古代からこういうメロディが存在することを紹介したい”“雅楽や伝統的な音楽論を外して今の自身の感覚で表現したい”と考え、かねてより親交のあったVGGの<Peter Hammill氏>を誘ってアルバム制作に取り掛かられたそうで。参加メンバーは、Ayuoさん、Hammill氏、ヴォーカル<EPOさん><Aoife Ni Fhearraighさん>、コーラス<上野洋子さん><中島優子さん>、ベース<Danny Thompsonsan><西村卓也さん>、ドラムス<Dave Mattacksさん><三浦智津子さん>で、1997年にアルバム「Songs From a Eurasian Journey」が発表されました。

※すみません。音楽知識がないため、どの音がどの楽器なのか正確にはわからないので、実際とは異なる記述があると思います。申し訳ありません。

 アルバム1曲目は「Arise My Love」。ハープとお琴の音色が優雅に美しく響き、しっとりとした男性ヴォーカルがはいって浮遊感たっぷりに響いて。そしてゆったりとした女性コーラスがながれ、シタールとハープのリズミカルなリフからお琴の美しくエモーショナルなソロが。終盤ではお琴の美しい音色が響くなか、しっとりとした男性ヴォーカルがはいって、その後、綺麗な女性コーラスがゆったりとながれて。
 2曲目は「詩人の恋(The Poet’s Love)」。グルーヴィにうねるベースリフからミドルテンポのパワフルなギターリフがはいって、シタールの音色が綺麗に響き、女性ヴォーカルの中近東メロディの艶っぽく妖しい歌声がながれ、シンセがはいってドラマティックに盛り上がって。中盤にはシタールのリズミカルなソロが。終盤」「ではシタールのリフからギターが浮遊感たっぷりにのびやかに奏でて。
 3曲目は「Floating Dream」。哀愁ただよう女性ヴォーカルがのびやかにゆったりとながれ、シンセサウンドが幻想的に響いて。その後、お琴のリズミカルなリフからシンセサウンドがのびやかにながれ、しっとりとした女性ヴォーカルがのびやかに。終盤ではギターがのびやかに奏で、女性コーラスとシンセが哀愁たっぷりにゆったりと。
 4曲目は「Nava」。パワフルなドラムフィルからアップテンポのノリノリモードでギターのリズミカルなリフがパワフルに楽しくながれて。
 5曲目は「Perfumed Scorpion」。パワフルでダイナミックなリフがアップテンポで激しく展開し、リズミカルな男性ヴォーカルもはいって、迫りくるようにスリリングに。
 6曲目は「Layla~interlude」。ミドルテンポのゆったりとした感じでリズミカルな男性ヴォーカルとコーラスがはいって、フルートのリズミカルなリフからヴォーカルとコーラスがのびやかに。その後フルートのエモーショナルなソロ、シタールの妖しくエモーショナルなソロが。
 7曲目は「My Gazelle」。シタールのパワフルでリズミカルなリフからはじまって、男性ヴォーカルとコーラスもリズミカルに。ドラムも叩きまくって盛り上がって。
 8曲目は「Persian Suite」。パワフルなタムドラムにのってアップテンポでギターのリズミカルなリフがながれて。そして静かになるも、そこからアップテンポのSWINGモードでギターとベースがテクニカルに弾きまくって。その後再びパワフルなタムドラムにのってギターのリズミカルなリフが。中盤ではミドルテンポのゆったりモードで女性コーラスが幻想的にながれて。そしてミドルテンポでパワフルなドラムにのってギターがリズミカルなリフを。終盤ではアップテンポのノリノリモードで盛り上がって。
 9曲目は「Wrong Footed」。ハープとお琴の綺麗な音色が美しく優雅に響き、力強くのびやかな男性ヴォーカルがゆったりとながれて。まるで天空の音楽のような心地よさですね。その後シタールのリズミカルなリフがながれ、男性ヴォーカルがのびやかにゆったりと。
 10曲目は「The Lamia」。アップテンポのパーカッションのリズムからギターのリズミカルなリフがはいって、男性ヴォーカルがリズミカルに。その後ギターのリスミカルなアルペジオのソロが。どことなくボサノヴァ風な感じが。終盤ではパワフルなドラムにのってギターのエモーショナルなソロが。
 11曲目は「Tao」。ブズーキのパワフルなリフからリズミカルなヴォーカルがはいって。その後ミドルテンポになって男性ヴォーカルがゆったりと。中盤ではブズーキのリズミカルなソロが。そしてパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって盛り上がって。終盤では静かになるも、リズミカルなリフから再び盛り上がって、ブズーキのソロへ。ラストはゆったりと。
 12曲目は「幻燈詩(A Magic Lantern Poem)」。お琴の音色がゆったりと響き、艶っぽい女性ヴォーカルがゆったりと幽玄にながれ、お琴とユニゾンでもゆったりと。その後、お琴とハープの音色がゆったりと妖しく響き、ギターがのびやかに奏で、そこからお琴のしっとりと神秘的なソロが。終盤では女性ヴォーカルがゆったりと妖しく。そしてお琴の美しい音色がゆったりと響いて。
 13曲目は「Ellipse」。ミドルテンポのダイナミックなリフからブズーキのパワフルでリズミカルなリフがはいって、そこにパワフルな男性ヴォーカルが加わって、ユニゾンでリズミカルに。その後ブズーキのリズミカルなソロが。
 14曲目は「Etenraku Jig」。ブズーキのパワフルでリズミカルなリフからシャッフルリズムにのって重厚なコーラスがのびやかにながれて。力強い曲です。中盤ではブズーキのリズミカルなソロが。その後ダイナミックなリフからパワフルに盛り上がって。
 15曲目は「Air」。お琴の美しい音色が響き、お琴のリズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、男性ヴォーカルがのびやかに。その後ブズーキのリズミカルなソロが。終盤ではお琴のリズミカルなリフから男性ヴォーカルがのびやかに歌い、その後ギターのリズミカルなソロが。
 16曲目は「きみになれたら」。「Wrong Footed」のオリジナルバージョンで、男性ヴォーカルが日本語の歌詞でのびやかに爽やかに歌って。
 古代からここで聴けるこういった美しいメロディが存在していたことに本当に驚きました。時にパワフルにダイナミックにエネルギッシュに、時に美しく繊細に、しっとりと幽玄に、ユーラシア大陸の音楽史を伝えてくれる、素晴らしい作品ですね。特にお琴やハープの美しい音色・響きと、EPOさんの妖しく美しい歌声にうっとりと聴き惚れてしまいました。Ayuoさんの他の作品も機会があれば聴いてみたいっす。