ひよりの音楽自己満足

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11.5.7 水鏡(みずかがみ)

2011-05-11 06:25:49 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.5.7 吉祥寺Silver Elephant
<Progressive Live 2011>
 和の情緒溢れる叙情プログレバンド<水鏡>は、キーボードの<阿南順也さん>と、ドラムスの<神山敬太さん>が中心となって1997年に結成され、ベース<柳川圭市さん>、1999年に加入したヴォーカル&フルート<双葉さん>、そして2001年にギター<朝倉靖雄さん>が加入されて現在の5人になったそうです。その後、2003年に1stアルバム「水鏡」を発表し、2007年12月には2ndアルバム「夕掛け」を国内よりも先にフランスレーベルより発表。2008年2月に日本でも発売されます。さらに2009年にはライブDVD「雪虫」も発表され、アルバムにライブに活発に活動されています。
 自分は以前2009年6月に行われたライブを観にいってその素敵な演奏にめっちゃ感動したんですよね。でもその後どういうわけかスケジュールが合わなくてぜんぜん観に行けなかったものですから、もう2年も経ってしまいました。機会があれば観にいきたいなぁ~なんて思っていた折に、5/7にシルエレで行われるプログレイベントに出演されると知って、他バンドにも興味があるのでこれはぜひとも観にいこうと、早速予約して当日を楽しみにしてました。

 さて当日。<水鏡>はイベントのトリです。前バンドの演奏が終わると、時間が押していることもあり、ステージ上はスタッフの方々とメンバーの皆さんがあわただしく片付け&セッティングを。ステージ向かって左にモーグシンセと2段キーボードとエフェクト機器が。隣にレッドトラ目のソリッドな4弦ベース、中央に2タム1ロートタム1バスのドラムセット、そして右に黒のスタインバーガーギターが。で、セッティングがあらかた終わったところで、ギターのところにメンバーやスタッフの方々が集まって首をかしげて。何かギターの機材にトラブルがあったようです。するとスタッフの方がステージ袖奥に片付けてあったマーシャルアンプを引っ張りだしてきてアンプ交換して。それでなんとかライブ決行のようです。

 20時半ころ、一旦楽屋に戻ったメンバーの皆さんがステージに登場し、拍手で迎えられます。 そしてはじまった1曲目は「花見酒」。パワフルなドラムからギターのヘヴィなリフと、キーボードの綺麗なリフがミドルテンポでリズミカルにながれ、そして静かになって、ゆったりとけだるい感じの艶っぽいヴォーカルが。その後ギターのアルペジオリフがゆったりとながれ、シンバルロールが曲を盛り上げ、メロトロン風のサウンドがしっとりと響き渡って。そしてミドルテンポのリズムで美しいヴォーカルがゆったりとながれ、お琴のような綺麗なサウンドのリフが響いて盛り上がっていきます。その後ギターのリズミカルなアルペジオリフ、ハイハットのアップテンポのリズムにのって力強いヴォーカルがはいって歌い上げて。中盤ではギターのアグレッシブなソロとモーグのテクニカルなソロの掛け合いバトルが。モーグがうなってます。終盤では一旦止まったあと、しっとりとしたヴォーカルがはいって、パワフルなドラムとヘヴィなギターリフとともに歌い上げ、ラストはギターとキーボードがユニゾンでリズミカルなリフを。

 「こんばんは、水鏡です」って双葉さんが挨拶を。2曲目は「キツネツキ」っておっしゃったかな?ミドルテンポのキーボードのリズミカルなリフからはじまって、アップテンポのパワフルなリズムから明るく楽しい感じのギターリフがはいって、力強いハイトーンのヴォーカルが。めちゃめちゃスリリングでロックしてますね。最初の間奏でテクニカルなギターソロがちょこっと。そしてヴァースに戻って次の間奏はオルガンソロが。中盤では一旦止まってゆったりとなるも、再びアップテンポのリズムがはいって、ギターリフをバックにリズミカルなシンセソロが。そしてヴァースに戻って力強いヴォーカルがはいって。終盤ではダンサブルなリズムになって、ヴォーカルが伸びやかに歌い、そしてしっとりとFin。

 「こんばんは、水鏡です」って阿南さんが挨拶を。拍手です。水鏡は3月から.5月の春のライブが恒例となっているそうで。そして今回の対バンさんへお礼を。「私が好きなバンドに声をかけさせてもらった」って阿南さん。

 3曲目は「科戸の風」、ミドルテンポのダイナミックなバンドリフから、シンセのゆったりとした哀愁ただようフレーズがながれ、力強いヴォーカルがはいって。バックではギターがメロウなフレーズを奏で、ベースがうねってます。その後一旦とまってキーボードのアップテンポのリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、そしてギターのメロウなアルペジオリフをバックにフルートがしっとりとドラマティックに奏でて。終盤では一旦止まってベースが響くなかシンセがゆったりと幽玄に、そして一転パワフルなアップテンポのドラムから力強く伸びやかなヴォーカルがはいって、ダイナミックに盛り上がって。

 続いて4曲目は、ミドルテンポのギターリフと力強くもしっとりとしたベースラインからはじまって、パワフルなドラムからギターのメロウなフレーズとオルガンサウンドがドラマティックに響き渡って。その後一旦止まって、しっとりとしたキーボードリフからゆったりとした艶やかなヴォーカルがはいって、徐々に盛り上がっていって、サビではハイトーンで歌い上げて。中盤ではキーボードのテクニカルなリフからギターのアグレッシブなソロが。終盤一旦止まって、ギターのアルペジオリフとキーボードリフがしっとりとながれ、そこにヴォーカルがはいって、盛り上がっていって。

 続いて5曲目は「夕掛け」。まずは鈴虫のようなサウンドが響き渡り、ピアノの力強いリフからミドルテンポのリズムがはいって、艶やかなヴォーカルがゆったりとながれて、徐々に盛り上がっていって。そしてギターのヘヴィなリフとオルガンリフからパワフルなバンドリフとドラムフィルの掛け合い、そしてギターのテクニカルなソロへ。中盤では静かになってリズミカルなベースリフからキーボードがしっとりとしたフレーズを奏で、再び止まったあと、ギターがゆったりとアルペジオリフを。阿南さんがチャイムを鳴らし、ドラムが鈴を鳴らして、そしてキーボードがしっとりとした音色を響かせて。その後、徐々に盛り上がって、ミドルテンポのパワフルなリズムから力強いヴォーカルがはいってハイトーンでドラマティックに歌い上げて。終盤ではキーボードのテクニカルなリフ、ギターのヘヴィなリフがながれたあと、一旦止まってそしてピアノの美しい音色がしっとりとながれ、ギターのアルペジオリフがゆったりと。

 さらに続いて6曲目は「月の草 露の草」。朝倉さんは椅子に座って。再び鈴虫の音が響き渡り、ギターのアルペジオリフにのって、ヴォーカルがはいって力強く歌い上げて。阿南さんがチャイムを鳴らしてアクセントをつけて。そしてキーボードのリズミカルなリフとゆったりとしたベースラインがはいって、しっとりとしたヴォーカルがハイトーンも交えてゆったりと。中盤ではギターとキーボードがしっとりとしたリフを奏で、ヴォーカルが力強く歌い上げて。

 「ありがとうございます」って阿南さん。ここで本日の物販のCDとDVDの宣伝、そして次回ライブの告知を。次のライブは5/28と6/4だそうです。続いてメンバー紹介です。「ギター、朝倉靖雄!」大拍手です。「機材トラブルで大変苦戦してます」って。続いて「ドラムス、神山敬太!」大拍手です。「ベース、柳川圭市!」大拍手です。ここで突然ギターの爆音ノイズハウが。ちょとビックリです。「フルート&ヴォーカル、双葉!」大拍手です。「キーボード、私、阿南順也」大拍手です。あと2曲で終わりとのことで「本日はありがとうございました」って、大拍手です。

 7曲目は「ヤタガラス」。ベースのアップテンポのリズミカルなリフからはじまって、パワフルなドラムがはいって、そしてキーボードの綺麗なリフ、ギターの伸びやかなリフから力強いヴォーカルがはいって、サビでは歌い上げて。その後ハイテンポのドラムにのってギターのアグレッシブなソロ、キーボードのテクニカルなソロと続き、スリリングなユニゾンも。終盤ではゆったりとなって、ヴォーカルがしっとりと歌詞を語り、そしてキーボードとギターのヘヴィなリフがはいって盛り上がって、ハイテンポのドラムにのってヴォーカルがハイトーンで歌い上げて。

 続いて本編最後となる8曲目「理宇」。シンセの荘厳な音色が響き、ギターが和の情緒あふれるアルペジオリフをゆったりと奏でて。そしてダイナミックなリフがはいってアップテンポのダンサブルな感じになり、ヘヴィなギターリフにのってフルートが力強いフレーズを奏でて。その後一旦止まってギターがゆったりとアルペジオリフを奏で、しっとりとしたヴォーカルが情緒たっぷりに歌って、シンセもしっとりとした音色を響かせて。そして再びフルートの音色が響くも、パワフルなドラムからミドルテンポのダンサブルなリズムがはいって、キーボードのエモーショナルなソロが。中盤ではキーボードとギターがしっとりとしたフレーズを奏で、ヴォーカルがハイトーンでドラマティックに歌い上げ、そしてテクニカルなギターソロへ。ラストはギターとキーボードのユニゾンでダイナミックに盛り上がってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って双葉さん。メンバーの皆さんはお辞儀をしてステージを降りて楽屋へ。双葉さんはステージ袖へいって給水タイムです。フロアーはアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なくメンバーの皆さんはステージに戻って大拍手大歓声で迎えられます。「大丈夫かな?」「キビシい」ってモーグの調整をする阿南さん。「名誉挽回なるか、恥の上塗りになるか」って。朝倉さんも機材の調整を。そしてあらためて「どうもありがとうございます」って阿南さん。

 オーラス9曲目は「さくら」。ダイナミックなバンドリフからピアノの綺麗でテクニカルなリフ、そしてミドルテンポのパワフルなドラムがダンサブルなリズムを。それにのってオルガンの和の味わいたっぷりのメロウなリフが。ギターも加わった後、一旦止まって、水の流れる音が響き、フルートのしっとりとした音色がながれて、そして艶っぽいヴォーカルはいって、サビではハイトーンで歌い上げて。中盤ではギターのアルペジオリフをバックにベースソロが。そしてダイナミックに盛り上がったあと、一旦止まってそしてヴォーカルが力強く歌い上げて、ギターのテクニカルなソロへ。その後ダイナミックなリフからフルートの力強い音色が響き、ギターがアップテンポでヘヴィなリフを。終盤ではアップテンポのパワフルなドラムにのってギターがアグレッシブなソロを。そしてギターのメロウなフレーズからモーグのアグレッシブなソロが。ラストはダイナミックに盛り上がって、徐々にテンポダウンして♪ジャーン!でFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんはお辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると21時半ちょっと前。1時間弱の素敵なライブでした。

 久しぶりに聴いた“和”の情緒たっぷりの美しいサウンド、ほんと日本人に生まれて良かったって感じましたね。日本庭園が目に浮かぶようです。さらには双葉さんのまるで万葉集を詠うかのようなしっとりと美しく、独特の節回しで聴かせてくれる歌声にもうっとりです。ハイトーンも綺麗でしたし。惜しむらくはバックのサウンドが大きくて歌声が聞き取りにくくなったところがちょこっとあったことかな。それとギターの機材トラブルも大変だったようで。でも演奏は良かったと思います。今回しっとりとした曲だけでなく、ハイテンポのめっちゃパワフルでスリリングな曲もあって、聴いていて楽しかったっす。次回は6/4にまた観に行きたいと思っております。

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