以前紹介させていただいた、70年代初期の日本のプログレッシブ・ロックバンド<コスモス・ファクトリー>。今年(2010年)春にずっと廃盤になっていたアルバムが紙ジャケで再発されたんですよね。いい機会なので今度は初期3枚のアルバムの紹介をさせていただこうかと。
1970年に<サイレンサー>の<泉つとむさん(Key&Vo)>、<水谷ひさしさん(Gr)>のお二人と、<バーンズ>の<滝としかずさん(Bs)>、<岡本和夫さん(Dr)>のお二人の4人編成で結成され、3年後の1973年に1stアルバム「トランシルヴァニアの古城」を発表。オリジナリティあふれるスタイルは反響を呼び、75年8月にはこの2ndアルバム「謎のコスモス号」を発表します。海に白抜きのタイトルというシンプルなジャケットですが神秘的な雰囲気が漂っています。
アルバム1曲目は「Sunday’s Happening」。ミドルテンポのアヴァンギャルド風ではじまって、ちょっぴりノンビリした感じのギターリフとヴォーカルがはいって。サビではパワフルに盛り上がります。間奏ではちょっととぼけた感じのワウを効かせたギターソロが。肩の力が抜けるのどかな感じの曲ですね。
2曲目は「Daydream」。ミドルテンポの力強いビートからはじまって、ヘヴィなギターリフがはいって。そしてエモーショナルなオルガンソロのあと、一旦リズムがとまってアヴァンギャルドな感じに。その後再びうねるリズムがはいって、ギターもうねりまくってFin。
3曲目は「Hiver」。美しいピアノリフからゆったりとはじまって、しっとりとしたコーラスが響いて。その後ピアノをバックに囁くようなヴォーカルがゆったりとながれ、そしてフランス語のナレーションがはいって。静かな抒情的な曲です。
4曲目は「Confusion」。流れ星のようなスペーシーな音からはじまって様々なノイズ音がながれて。アヴァンギャルドな小曲(?)です。ラストはピアノをパワフルに叩き(?)まくって。
5曲目は「The Infinite Universe of Our Mind」。スペーシーなサウンド、そしてダークなリフからはじまって、オルガンのミステリアスなサウンドからミドルテンポでヴァースへ。しっとりしたヴォーカルがサビでは歌い上げて。そしてダークでヘヴィなギターリフ、そしてピアノをバックにアグレッシブなギターソロが。暗く妖しい雰囲気の曲ですね。
6曲目は「The Sea」。波の音からゆったりとはじまって、ギターとキーボードのクリスタルなサウンドからゆったりと叙情的に展開していきます。それが徐々に力強くなってドラマティックに盛り上がっていきます。後半にはメロウなギターソロと美しいスキャットがながれて。
7曲目は「A Hidden Trap」。キーボードの鮮烈なサウンドからダイナミックにはじまるも一旦静かになって、そしてベースサウンドのリフから徐々に盛り上がっていって。ピコピコサウンドのキーボードソロ曲です。
8曲目は「Wind In The Morning (A Trip)」。キーボードのクリスタルな綺麗なサウンドのリフからゆったりと静かにはじまって、ギターの浮遊感のあるサウンドが心地よく響き、そこに囁くようなヴォーカルがはいって。天上界にいるかのようなフワフワの夢心地な曲ですね。
9曲目は「Journey of No Destination」。フォークギターの力強いカッティングリフから始まって、キーボードとドラムのダイナミックなリフがはいって、パワフルなリズムをバックに哀愁ただようヴォーカルが。情感あふれるドラマティックな曲ですね。間奏ではスペーシーなシンセサウンドをバックにエモーショナルなギターソロが。ベースもうねりまくってます。ラストはドラムも叩きまくりで盛りあがって。
10曲目は「The Cosmogram」。ミドルテンポのリフから静かにはじまって、いきなり♪ジャーンって音が。ちょとビックリです。その後ワウをたっぷり効かせたコミカルなサウンドのギターソロがたっぷりと。ラストは笑い声でFin。
このアルバムでは前作同様に日本的な部分を残しつつも“西洋の神秘”のイメージも取り入れ、進化するすがたを見せています。なかでも作曲家ドビュシーに影響を受けて作曲したという「海」は秀逸です。ただ今回は大作はなく、曲は長くても5分弱と短めにコンパクトにまとめられています。
1970年に<サイレンサー>の<泉つとむさん(Key&Vo)>、<水谷ひさしさん(Gr)>のお二人と、<バーンズ>の<滝としかずさん(Bs)>、<岡本和夫さん(Dr)>のお二人の4人編成で結成され、3年後の1973年に1stアルバム「トランシルヴァニアの古城」を発表。オリジナリティあふれるスタイルは反響を呼び、75年8月にはこの2ndアルバム「謎のコスモス号」を発表します。海に白抜きのタイトルというシンプルなジャケットですが神秘的な雰囲気が漂っています。
アルバム1曲目は「Sunday’s Happening」。ミドルテンポのアヴァンギャルド風ではじまって、ちょっぴりノンビリした感じのギターリフとヴォーカルがはいって。サビではパワフルに盛り上がります。間奏ではちょっととぼけた感じのワウを効かせたギターソロが。肩の力が抜けるのどかな感じの曲ですね。
2曲目は「Daydream」。ミドルテンポの力強いビートからはじまって、ヘヴィなギターリフがはいって。そしてエモーショナルなオルガンソロのあと、一旦リズムがとまってアヴァンギャルドな感じに。その後再びうねるリズムがはいって、ギターもうねりまくってFin。
3曲目は「Hiver」。美しいピアノリフからゆったりとはじまって、しっとりとしたコーラスが響いて。その後ピアノをバックに囁くようなヴォーカルがゆったりとながれ、そしてフランス語のナレーションがはいって。静かな抒情的な曲です。
4曲目は「Confusion」。流れ星のようなスペーシーな音からはじまって様々なノイズ音がながれて。アヴァンギャルドな小曲(?)です。ラストはピアノをパワフルに叩き(?)まくって。
5曲目は「The Infinite Universe of Our Mind」。スペーシーなサウンド、そしてダークなリフからはじまって、オルガンのミステリアスなサウンドからミドルテンポでヴァースへ。しっとりしたヴォーカルがサビでは歌い上げて。そしてダークでヘヴィなギターリフ、そしてピアノをバックにアグレッシブなギターソロが。暗く妖しい雰囲気の曲ですね。
6曲目は「The Sea」。波の音からゆったりとはじまって、ギターとキーボードのクリスタルなサウンドからゆったりと叙情的に展開していきます。それが徐々に力強くなってドラマティックに盛り上がっていきます。後半にはメロウなギターソロと美しいスキャットがながれて。
7曲目は「A Hidden Trap」。キーボードの鮮烈なサウンドからダイナミックにはじまるも一旦静かになって、そしてベースサウンドのリフから徐々に盛り上がっていって。ピコピコサウンドのキーボードソロ曲です。
8曲目は「Wind In The Morning (A Trip)」。キーボードのクリスタルな綺麗なサウンドのリフからゆったりと静かにはじまって、ギターの浮遊感のあるサウンドが心地よく響き、そこに囁くようなヴォーカルがはいって。天上界にいるかのようなフワフワの夢心地な曲ですね。
9曲目は「Journey of No Destination」。フォークギターの力強いカッティングリフから始まって、キーボードとドラムのダイナミックなリフがはいって、パワフルなリズムをバックに哀愁ただようヴォーカルが。情感あふれるドラマティックな曲ですね。間奏ではスペーシーなシンセサウンドをバックにエモーショナルなギターソロが。ベースもうねりまくってます。ラストはドラムも叩きまくりで盛りあがって。
10曲目は「The Cosmogram」。ミドルテンポのリフから静かにはじまって、いきなり♪ジャーンって音が。ちょとビックリです。その後ワウをたっぷり効かせたコミカルなサウンドのギターソロがたっぷりと。ラストは笑い声でFin。
このアルバムでは前作同様に日本的な部分を残しつつも“西洋の神秘”のイメージも取り入れ、進化するすがたを見せています。なかでも作曲家ドビュシーに影響を受けて作曲したという「海」は秀逸です。ただ今回は大作はなく、曲は長くても5分弱と短めにコンパクトにまとめられています。