ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

12.11.24 ptf

2012-11-30 00:03:48 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.11.24 吉祥寺SILVER ELEPHANT
<PROGRESSIVE LIVE 2012>
 新鋭ヴァイオリンプログレバンド<ptf>。あの御大<KBB>と同じくヴァイオリン・キーボード・ドラムス・ベースの4人編成。メンバーはヴァイオリン<高島圭介さん>、キーボード<鬼頭武也さん>、ドラムス<関勇亮さん>、そしてベース<馬庭千峰さん>です。自分が以前ライブを観たのは2年くらい前になるかな?その後なかなかスケジュールが合わなくて、バンドは活発に活動されているにも係わらず、自分とはタイミングが合わなくて。それが11/24のシルエレでのプログレイベントはやっとタイミングが合って、すぐに予約して楽しみにしていました。ドラマティックな楽曲も素敵だし、ベースの馬庭さんの見た目パンクっぽくて、なおかつテクニカルで激しくアグレッシブなベースプレイがかっこよくて気に入ってたんですよね。

 さて当日。<ptf>の出番は2番手です。前バンドの演奏が終わってステージはメンバーの皆さんやお店のスタッフの方々があわただしくセットチェンジを。ステージは向かって左にナチュラルボディの4弦ベースを太ももくらいまで下げたダウンスタイルで抱えた馬庭さんが。後方には2タム1バスのセットを準備中の関さん。ステージ右には2段キーボードセットの鬼頭さん。そしてフロントにはグリーンのエレキヴァイオリンを持った高島さんがエフェクターのセットを。

 19時32分ころ、フロアーが暗くなっていよいよです。ピアノの綺麗な音色が響き、それが明るく爽やかでリズミカルなリフになって、そこに伸びやかで美しいヴァイオリンの音色がゆったりとドラマティックにながれ、ほのぼのした感じのメロディがたおやかにながれて。その後、ミドルテンポのドラムとベースリフがながれ、綺麗でリズミカルなピアノソロへ。そしてヴァイオリンが力強く美しいメロディを伸びやかに奏で、ベースのパワフルでテクニカルなリフからヴァイオリンが明るく爽やかでドラマティックなフレーズを奏でて。その後、ピアノとベースのリズミカルなリフにのってヴァイオリンがエモーショナルなソロを。そしてヴァイオリンとピアノがリフを交互に奏で、さらにユニゾンやハモりで聴かせて。中盤ではヴァイオリンがパワフルなリフを弾き、ピアノが加わってユニゾンで奏で、そこからクリスタルサウンドのエモーショナルなキーボードソロへ。その間、ベースとヴァイオリンは向き合ってリフを。そしてダイナミックなオールユニゾン&叩きまくりドラムからライトが点滅するなか、オルガンサウンドのキーボードソロが。続いてヴァイオリンとキーボードのユニゾンリフからオレンジ&レッドライトのなか、ヴァイオリンのワウを効かせたアグレッシブなソロが。終盤ではベースのアグレッシブなリフからヴァイオリンとピアノのパワフルなリフが入って、叩きまくりドラムと共に盛り上がって、ヴァイオリンが爽やかなメロディを伸びやかにドラマティックに奏でて、ラストはピアノとゆったりとしっとりと。

 「こんばんは、ptfです」って高島さんが挨拶を。そしてメンバー紹介をされて、おのおのに大きな拍手が。「今日お客さん多いですね。緊張しちゃいます」って高島さん。「今年はどうでしたか?」っていきなり鬼頭さんに振って。「いや、今年はまだ終わってないから」って返事に困って。「今日地震あったみたいですね」「お客さん来てるから電車は大丈夫なんでしょうね」って。ptfは今年はアルバムのレコーディングを行っていて、ライブは5回だったそうで。で、高島さん再び「今年はどうでしたか?」って鬼頭さんに振って爆笑!

 次の曲は最新作だそうですが「今日テンション低いね」って鬼頭さん、高島さんに。「演奏前にテンション上げないほうが。演奏は落ち着いて」って高島さん。2曲目は「エメラルド・サイン」っておっしゃったかな?(のちにコメントでephemeral sign と教えていただきました)まずはキーボードのクリスタルサウンドのディレイを効かせた幻想的なソロです。そして静かにドラムがはいってベースが響き、それがアップテンポのノリノリモードになってキーボードがリズミカルなリフを弾き、ヴァイオリンがフィンガーピックで、ベースがテクニカルにリフを。その後ヴァイオリンが力強く伸びやかに奏で、そこにベースが加わってユニゾンで奏でて。その後ミドルテンポになってキーボードリフをバックにヴァイオリンが哀愁たっぷりにしっとりと奏で、そこからキーボードのエモーショナルなソロへ。その間、ベースとヴァイオリンは向き合って。そしてヴァイオリンが伸びやかに奏で、パワフルに盛り上がってテクニカルなブレイクをダイナミックにキメて。中盤ではオルガンサウンドが響き、ベースのテクニカルなリフとカウベルのファンキーなリズムがはいって、ヴァイオリンがパワフルにリズミカルにリフを弾き、キーボードのテクニカルなリフをバックに、ライトが点滅するなか、ヴァイオリンがワウを効かせたエモーショナルなソロを。その後、ユニゾンのテクニカルなブレイクリフをキメたあと、ライトが点滅するなか、オルガンが響き、ドラムが叩きまくって、ベースも弾きまくって盛り上がって。終盤ではヴァイオリンとベースがユニゾンリフを、キーボードが綺麗なリフを弾き、ヴァイオリンが哀愁ただよう音色を伸びやかに奏で、そしてダイナミックに盛り上がって。ラストはベースとヴァイオリンがユニゾンで、キーボードが綺麗な音色をディレイを効かせてしっとりと響かせて静かに。

 「どうもありがとうございます」って高島さん。「結構いい曲になりましたね」「自画自賛」って爆笑!15拍子の曲だそうですが「実はレコーディング前にあわてて作った曲」って高島さん。で、ニューアルバムのレコーディングは既に終わっていて「先週にマスターが出来あがった」って大拍手!そして今日、契約書にサインされたそうで。「来年春にはリリースできそう」って大拍手です。

 次の曲はしばらくライブでもやっていない曲で「アルバムにも入らない曲。今後ライブでもやらない曲」って。そしてここで大変残念なニュースが。「この人(馬庭さん)今日で最後なんです」って超ビックリ!今回のライブのセットは馬庭さんの希望曲だそうで。

 3曲目は「フレアー」っておっしゃったかな?ドラムフィルからヴァイオリンとキーボードのリズミカルなリフが明るく爽やかにながれ、ヴァイオリンとベースが伸びやかに綺麗に奏で、ベースのテクニカルなリフをバックにキーボードのクリスタルサウンドの哀愁ただようソロが。そしてキーボードのリズミカルなリフからベースのテクニカルなソロへ。その後、キーボードとベースのリズミカルなユニゾンリフからヴァイオリンが伸びやかに奏で、ドラムが叩きまくってミドルテンポで雄大にながれて。中盤ではピアノの哀愁ただようリフがながれ、ベースのテクニカルなソロへ。続いてオレンジ&レッドライトのなか、ヴァイオリンのワウを効かせたエモーショナルなソロが。その後盛り上がってダイナミックなリフが。終盤ではアップテンポのパワフルなドラムからヴァイオリンが爽やかなリフをパワフルに弾き、ベースもエネルギッシュに弾きまくって盛り上がって、ラストはユニゾンリフを綺麗にキメて。

 「2年ぶりにやって、リハでテンション高かった」「気を抜くと間違える」って。「いやー、よかった!」って高島さん、爆笑!「またやってよ!」って声も。「2年に1回くらいなら」って高島さん、爆笑!
 「なんと次が最後の曲なんです」って高島さん。お客さんは「えぇ~!」って。「大事なこと何か伝えなきゃいけない気がするんですけど・・・ないです」って高島さん、爆笑!「アルバムが来年出ます」って。「早くCD出したいんだけどどうしたらいいですか?」って高島さん、鬼頭さんに振って爆笑!「まあがんばって、フランスに契約書を送り返して」って鬼頭さん。「500枚プレスで最低でも250枚売らないと契約切られる」って。「あいつら結構強気ですよね」って。ここで関さんがカウベルを1発叩いて爆笑!「いまの♪カーンはどういう意味?」って高島さん、爆笑!次のライブは来年2月だそうです。3月にレコ発ライブになるかも?

 「というわけで、ありがとうございました。最後です。あ、最後なんだ」って高島さん、馬庭さんの方を見て「いままでお疲れさまでした」って爆笑!「さらっと、いつも通り行きましょう」って馬庭さん。
 オーラス4曲目は「Seaward Meteor」。カウントからダイナミックなリフがライトが点滅するなか、明るく爽やかにながれ、ヴァイオリンとキーボードがリズミカルなリフを弾き、ヴァイオリンが伸びやかにメロディを奏でてダイナミックなリフへ。そしてベースのテクニカルなリフからキーボードのしっとりとしたソロが。その間ベースとヴァイオリンが向き合ってリフを。その後、ヴァイオリンが伸びやかに哀愁ただようメロディを奏で、テクニカルなリフも。一旦止まったあと、ヴァイオリンがアグレッシブにヘヴィなリフを弾き、ドラムがパワフルにタムを叩き、オルガンサウンドが響くなか、ヴァイオリンとベースがパワフルなリフを弾き、ヴァイオリンが伸びやかに哀愁ただようメロディを奏でて。中盤ではベース・ヴァイオリン・キーボードの順番でリフを回し、ミドルテンポのダークでヘヴィなリフがはいってユニゾンでブレイクリフをキメてからヴァイオリンのワウを効かせたエモーショナルかつテクニカルなソロへ。そしてキーボードとベースのユニゾンリフから、オルガンサウンドが響くなか、ヴァイオリンがゆったりと雄大に奏でて。その後、ライトが点滅するなか、リズミカルリフとパワフルなタムドラムからアップテンポのダンサブルなリズムがはいって、ヴァイオリンとキーボードがパワフルなリフを弾き、テクニカルなユニゾンも。終盤ではヴァイオリンのパワフルなリフと、オルガンのヘヴィなリフから、テクニカルなキーボードソロへ。ベースとヴァイオリンは寄り添って。そしてダイナミックなユニゾンリフからドラムも叩きまくって盛り上がって、ヴァイオリンとベースはモニターに足を掛けて。ラストはダイナミックなリフからゆったりと雄大にドラマティックにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんはお辞儀をしてライブ終了です。しばらく拍手が鳴り響いていましたが、残念ながらアンコールはナシでした。時計を見ると20時27分。1時間弱のとっても素敵なライブでした。
 ドラマティックな楽曲をテクニカルでパワフルな演奏で聴かせてくれ、そのうえMCも面白くて観応え聴き応えのある楽しいライブでしたね。その中でもエネルギッシュに激しいアクションも交えてテクニカルに弾きまくる馬庭さん、かっこよかったっす。今回が最後というのが残念でなりません。またいつかステージで観れる機会があることを願っております。そして来春発売予定のデビューアルバムと、新生ptfの活躍を楽しみにしております。

12.11.24 Function

2012-11-27 06:17:25 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.11.24 吉祥寺SILVER ELEPHANT
<PROGRESSIVE LIVE 2012>
シルエレで行われるプログレイベント。お目当てのバンドを観に行くのはもちろんですが、全く知らない対バンさんのライブを観れて、あらたな自分好みのバンドを発見できるのも楽しみの一つです。さて、11/24のプログレイベント。3バンドの対バンで、そのうち2つは自分のお目当てのバンドですが、もう1つのバンドはこれまで全く知らないバンドでした。
 <Function>。メンバーは、ギター<杉本裕之さん>、ベース<榊聖さん>、ドラムス<津吹勝辰さん>、そして女性キーボーディスト<宮田真由美さん>の4人編成とのことで。ところがHP等は特に見当たらず、いったいどんなサウンドを聴かせてくれるバンドなのか全くわからずにライブに臨むことに。

 さて当日。休日なので開場時間の18時に間に合うように余裕をもって吉祥寺へ。ところが途中で中央線が止まってしまってビックリ!井の頭線にすればよかったと後悔しましたが、それでも動き出して18時にギリギリ間に合いました。なので余裕で席をGETして開演を待ちます。客席を見渡すといつもの顔ぶれが。開演近くになるとほぼ満席です。

 18時半、フロアーが暗くなってSEのヴォリュームが大きくなって、メンバーの皆さんがステージに。ステージ向かって左にダークブルーの4減フレットレスベースを抱えた榊さん、中央後方には2タム1バスセットに臨む津吹さん、ステージ右にはサンバーストストラトを抱えた杉本さんが。アンプはコーラスみたいです。そしてフロント中央には1台のキーボードを前にしたとっても可愛らしくて綺麗な真由美さんが。エンジ系で綺麗な柄のワンピースに可愛らしい白の髪止めをパチンと。ワンピースの柄に照明がキラキラと映えてとっても素敵♪

 ウォーミングアップからまずはドラムソロが。タイトでテクニカルでいい音響かせていて、最初からめっちゃ期待!そしてミドルテンポでパワフルなリズムを刻み、グルーヴィなベースがはいって、そこにしっとりとしたピアノリフと、ギターのムーディな音色が響いて。その後、アダルティな雰囲気のしっとりとしたピアノのメロディがながれ、綺麗に盛り上がっていって。中盤まずはギターソロが。ジャジーな感じでエモーショナルにメロウにはじまって、徐々に盛り上がっていってテクニカルに弾きまくって。続いては真由美さんにスポットが当ってピアノソロへ。静かにしっとりと始まるも徐々にパワフルにアグレッシブに。弾きまくるというよりも叩きまくるといった感じで、ドラムも呼応してめっちゃパワフルに叩きまくって。終盤では静かになって再びしっとりとしたピアノリフがながれ、それがドラマティックに盛り上がって、テクニカルなギターソロが。ピアノもドラムも叩きまくって。

 「皆さんこんばんは、Functionと申します」「トップバッターを務めさせていただきます。最後まで楽しんでいただければと思います」って杉本さんが丁寧に挨拶をして大拍手。

 2曲目、ピアノのしっとりとした瑞々しく美しいリフからはじまって、ギターの伸びやかな音色がゆったりとメロウに響き、ブラシでのドラムのリズムが静かにはいって。そしてオレンジライトで照らされ、ミラーボールが回るなか、ピアノの美しいメロディがしっとりとながれて。その後、エモーショナルなギターソロから盛り上がっていって、ラストはゆったりと。
 続いて3曲目、ピアノの綺麗でほのぼのした感じのリフからミドルテンポではじまって、ギターもほのぼのした感じのメロディをディレイを効かせてゆったりと奏で、そしてピアノが美しいメロディを力強く奏でて。その後、レッドライトのなか、パワフルなドラムとグルーヴィなベースリフにのってギターがディレイを効かせて浮遊感のあるメロウなフレーズを奏でて。中盤では一旦止まったあと、ピアノがほのぼのした感じのリフをリズミカルに奏で、ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ピアノのリズミカルなリフとギターのメロウなリフがながれ、盛り上がっていって。ラストは一旦止まってから、ピアノの綺麗でほのぼのしたリフと、ギターのメロウな音色がゆったりとながれて。

 続いて4曲目、それまでと一転、ギターのヘヴィなリフからミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ピアノリフにのってフレットレスベース独特のムーディな音色がながれて。そしてピアノリフがパワフルにリズミカルになり、ドラムがタムをパワフルに叩いてベースがリズミカルにメロディを奏でて。その後静かになってピアノのしっとりとしたリフがながれ、そこにギターがエモーショナルなソロを。ドラムがシンバルを叩いてアクセントを加えて。終盤では再びギターのヘヴィなリフからパワフルな躍動感たっぷりのタムドラムがはいって、オレンジライトのなか、ピアノのパワフルでリズミカルなリフにのってベースのムーディなメロディがながれて。ラストはパワフルなリフと叩きまくりドラムで盛り上がって。

 さらに続いて5曲目、ピアノの瑞々しく爽やかでリズミカルなリフから、ベースの伸びやかで味わい深い音色が響き、ミドルテンポのSWINGリズムがはいって、ピアノが明るく爽やかなリフをリズミカルに奏でて。なんだか気分がウキウキ♪してきちゃいます。そしてピアノがパワフルにテクニカルなリフを。その後一旦止まって、ドラムがアップテンポのパワフルでノリノリのラテンリズムを叩き、オレンジ&レッドライトのなか、明るく楽しいピアノリフがノリノリでながれ、ベースがテクニカルなリフを。中盤では叩きまくりのテクニカルなドラムソロが。その後、ピアノの明るく爽やかなリフが、オレンジライトのなか、リズミカルにテクニカルに。ラストは叩きまくり弾きまくりで盛り上がって、ブレイクリフをキメて、さらに叩きまくり弾きまくりでFin。

 「楽しく過ごさせていただきましたが、次が最後の曲です」「シルエレさんは久々でしたが、来年もまた出させていただければ」って杉本さん、大拍手です。「今日はどうもありがとうございました」って。

 オーラス6曲目、ピアノのしっとりとしたリフからゆったりとはじまって、シンバルの音が響き、ギターのアルペジオのメロウなリフがながれて。曲は「スカロボ・フェア」かな?そしてSWINGリズムがはいってギターが力強くもメロウなフレーズをゆったりと奏で、そのままテクニカルなギターソロへ。ドラムもピアノもパワフルに叩きまくって盛り上げます。ソロが終わって静かになると、次は真由美さんにスポットが当ってパワフルなピアノソロへ。続いてはベースのテクニカルなソロが。中盤ではベースがゆったりと味わい深くテーマメロを奏で、ピアノのしっとりとしたリフが静かに。その後SWINGリズムがはいってギターがメロウなアルペリフからテーマメロを奏で、徐々にパワフルに盛り上がっていって。ラストはピアノがアヴァンギャルドに弾きまくり叩きまくり、ギターも弾きまくり、ドラムも叩きまくって盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは大拍手のなかお辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると19時14分。約45分のとっても素敵なライブでした。
 繊細に美しく綺麗に聴かせてくれたり、めっちゃパワフルにアグレッシブに叩きまくったりと、エレピの細い脚が倒れちゃうんじゃないかと心配になるくらいに凄い演奏を披露してくれたピアノの真由美さん、凄いっす。あのプレイはJAZZピアニスト板橋さんを思い出しました。いつかエレピではなく、がっちりしたグランドピアノでの演奏を観てみたいものです。そしてめっちゃパワフルでタイトでしかも気持ちよくSWINGしてたドラムと、グルーヴィでテクニカルなベースの強力なリズム隊も凄かったっす。もちろんテクニカルなギターもかっこよかったっす。自分的にはプログレというよりもJAZZに感じましたが、もちろんそんなジャンル分けなど関係なく、テクニカルでドラマティックで素敵でした。今度はJAZZスポットで観てみたいかも。今後、注目していきたいです。

富田勲さん ドーン・コーラス

2012-11-24 08:40:59 | フュージョン
 日本のシンセサイザーミュージック界の頂点に立つ“神様”<富田勲さん>。今回は富田さんのシンセサイザー音楽としての9作目にあたる、1984年に発表されたアルバム「ドーンコーラス」を紹介させていただこうかと。
 “ドーンコーラス”とは、ウィキペディアによれば、夜明けに無線機を聴くと、鳥のさえずりの様な、あるいは口笛のような奇妙な音が聞こえてくることがあるそうです。それを<ドーンコーラス(暁の合唱)>と呼んだそうで。それは太陽から放出された電子が地球のヴァンアレン帯を通過する際、無線機で可聴域となる電波を発生するためだと考えられているとか。知識のない自分には何のことやらさっぱりわかりませんが。
 富田さんはこの作品でその“ドーンコーラス”の波形をデジタルシンセサイザーに取り込んで音源として使用したそうです。
 アルバム1曲目は「DAWN CHORUS:ブラジル風バッハ第4番プレリュード」。鳥の大群の鳴き声のようなサウンドが聞こえてきて、そしてシンセのしっとりと切なく悲しげなメロディがゆったりとながれ、それが徐々に壮大に盛り上がっていって。
 2曲目は「WHISTLE TRAIN:ブラジル風バッハ第2番トッカータ」。重厚でダイナミックなサウンドが響き、それが蒸気機関車の発車のように徐々に早くなって、そしてアップテンポのドライブ感のあるリズムにのってきらびやかなサウンドがメロウに奏でられて。中盤ではダイナミックなリフから、口笛風サウンドとベル風サウンドが明るく爽やかなメロディをリズミカルに奏でて。時折踏み切りの警告風サウンドも聞こえてきたり。終盤では徐々にテンポダウして汽車の終着のような感じになって。
 3曲目は「PEGASUS:ブラジル風バッハ第7番トッカータ」。アップテンポの楽しいリズムで伸びやかで爽やかな音色が響き、明るくほんわかした楽しい雰囲気に。そして力強いリズムがはいってきらびやかなサウンドが伸びやかに。続いてミドルテンポでパワフルなサウンドが響き、そこからダイナミックで壮大なサウンドが盛大に。中盤からはミドルテンポで哀愁ただようメロディがながれ、それが徐々にテンポアップしていって。そしてリズミカルな音色が響いたあと、ミドルテンポに戻ってファンファーレのような力強い音色が響き、そして再びリズミカルにダンサブルに展開していって。ラストはゆったりとFin。
 4曲目は「VELA-X PULSAR:ブラジル風バッハ第4番コラール」。きらびやかなサウンドがながれ、そして揺れる浮遊感たっぷりのサウンドがゆったりとメロウにながれて。そして重厚なサウンドが加わってドラマティックに盛り上がって。中盤では壮大でダイナミックなパイプオルガンサウンドが響き渡り、そして再び壮大でドラマティックに展開し、終盤では力強くダークなサウンドが鳴り響いて。
 5曲目は「ADAGIO OF THE SKY:アルビノーニのアダージョ」。ゆったりと哀愁ただようメロディがしっとりとながれ、そして哀しげに切なくメロウに展開して。
 6曲目は「COSMIC CHORALE:主よ、人の望みの喜びよ」。パイプオルガンのほのぼのしたおなじみのメロディが優しくたおやかにながれて。中盤では壮大なコーラスサウンドが加わってダイナミックに。
 7曲目は「VOCALISE」。ゆったりと哀愁ただようメロディが幻想的にながれ、ミドルテンポでしっとりと展開して。
 8曲目は「CANON OF THREE STARS:パッヘルベルのカノン」。ゆったりとリズミカルに静かにほのぼのした心温まるメロディがながれ、ドラマティックに美しく盛り上がっていって。
 神秘的で幻想的な音世界、宇宙の壮大さや美しさ、底知れぬ奥深さが伝わってくるようです。

TRIX 9th POWER

2012-11-21 21:45:15 | TRIX
 CASIOPEAのドラマー<熊谷徳明さん>、そしてT-SQUAREのベーシスト<須藤満さん>の超テクリズム隊のお二人が中心となって結成されたスーパーポップフュージョンバンド<TRIX>。他メンバー、現在は、キーボード奏者の<窪田宏さん>と、ギタリスト<菰口雄矢さん>です。
 凄腕メンバーによる超テクニカルな演奏&ハイレベルなアンサンブルながらも、めっちゃポップでとっても明るく楽しい曲やムーディでしっとりとした曲も楽しませてくれ、さらにはおちゃらけたっぷりのコミカルな面あって聴き手を最高に喜ばせてくれます。
2004年から毎年コンスタントにニューアルバムを発表している<TRIX>。2010年には7枚目のアルバム「TRIX 7 FEVER」を発表されますが、こののちに前任ギタリストの平井さんが脱退され、凄腕イケメンギタリスト<菰口雄矢さん>が加入し、2011年7月に8枚目のアルバム「IMPACT」を発表されます。
 そして2012年、9枚目となるニューアルバム「POWER」が発表されます。菰口さんが加入して2枚目となるアルバム、ジャケットやタイトルの通りに“力”が“コモ”っているようで。
 アルバム1曲目は「POWER」。なギターフィルからアップテンポのとっても楽しいノリノリのファンキーリズムではじまって、ギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフがリズミカルに楽しくながれて。そしてブレイクリフから明るく爽やかなギターとキーボードのリフが。中盤ではテクニカルなシンセソロ、続いてバンドリフと叩きまくりのドラムソロ&テクニカルなベースソロの掛け合いが。その後ブレイクリフから元のリフに戻ってそしてギターのテクニカルな弾きまくりソロが。とっても明るく楽しいテクニカルなフュージョン曲ですね。
 2曲目は「夢風」。パワフルなドラムからアップテンポで明るく爽やかにノリノリではじまって。爽やかなシンセリフとパワフルなベースリフ、かっくいいっす。続いてギターが伸びやかなフレーズを奏で、シンセとメロディアスなフレーズを奏でて。その後、オシャレでテクニカルなピアノソロが。中盤ではブレイクリフとベースのアグレッシブなソロとの掛け合いが。そしてシンセの爽やかなリフからギターの伸びやかなフレーズがながれ、ユニゾンのリフからエモーショナルなギターソロへ。爽快感たっぷりのノリノリで楽しい曲ですね。
 3曲目は「Espana」。ダイナミックなリフとラテンパーカッションの掛け合いから、サンバリズムでパワフルなシンセリフがはいって、ギターのメロウで情熱的なフレーズがダンサブルにながれて。その後リズミカルなピアノソロ、ダイナミックなブレイクリフと続き、エモーショナルかつテクニカルなギターソロへ。
 4曲目は「Hysteric Drama」。アップテンポのヘヴィなギターリフから疾走モードのメタル調ではじまって、ミドルテンポのダークヘヴィな感じになって、そしてギターとキーボードのテクニカル早弾き掛け合いソロが展開されて疾走モードになってめっちゃ盛り上がって。中盤ではダイナミックなリフからヘヴィミドルテンポでアグレッシブでダークなピアノソロが。その後ピアノとギターのユニゾンリフから掛け合い早弾きへ。ラストはダイナミックなリフから疾走モードになってFin。おもいっきりメタルしてますね。めっちゃかっくいいっす。
 5曲目は「Champion」。パワフルなドラムフィルからミドルテンポでギターのヘヴィリフが。そしてワウを効かせたギターリフがながれ、キーボードとユニゾンリフを。その後ダイナミックなリフとギターフィルの掛け合い、そしてダイナミックなユニゾンリフへ。中盤ではヘヴィオルガンのアグレッシブなソロ、ワウギターとキーボードのユニゾンリフからギターのヘヴィでエモーショナルなソロへ。これまたヘヴィなハードロックですね。かっくいいっす。
 6曲目は「Welcome Home」。一転ミドルテンポの落ち着いたアダルティな感じの曲調で、ベースのしっとりとしたムーディなメロディがゆったりとながれ、ヴィブラホン調の幻想的なキーボードサウンドがバックでながれて。中盤ではエモーショナルなキーボードソロ、続いてメロウでムーディなギターソロが。終盤再びベースのしっとりとした味わい深くも力強いメロディがながれて。
 7曲目は「Vitality」。パワフルなドラムから明るくダイナミックなリフが。そして楽しいファンキーリズムでカラッと明るく爽やかでリズミカルなギターとキーボードのリフが。気分も晴れ晴れしてきそうです。中盤まずはモーグのテクニカルなソロ、続いてギターのアグレッシブなソロ、それが掛け合いやハモって聴かせて。その後シンセの伸びやかでエモーショナルなソロ が。そしてバンドリフをバックに叩きまくりのドラムソロが。終盤ではエモーショナルなギターソロも。
 8曲目は「久保田」。シンセのうねりまくるサウンドからテクノリズムとパワフルなベースリフがはいって、アップテンポでノリノリでテクニカルなリフが。その後美しいピアノソロがきらびやかにながれ、そしてパワフルなベースソロからピアノとギターのテクニカルなユニゾンも。中盤ではアグレッシブなチョッパーベースソロが。その後アップテンポのテクニカルなリフ、ミドリテンポでの美しいピアノソロが。終盤ではワウギターリフがリズミカルに。ノリノリのコミカルソング、めっちゃ楽しいっす!
 9曲目は「うつろひ」。テクニカルなドラムフィルからミドルテンポのオシャレな感じではじまって、ピアノのリズミカルなリフ、そしてギターのエモーショナルなフレーズがながれて。中盤ではエモーショナルかつテクニカルなベースソロ、続いてギターリフをはさんでピアノのリズミカルなソロ、ギターのエモーショナルなソロが。 
 TRIXサウンド、健在ですね。明るく楽しく、パワフルにテクニカルに、なおかつ繊細で美しく。さらに今回はメタル風なヘヴィサウンドの曲もあって、まさに”POWER”全開でアルバム通して楽しめるかっこいい素敵なアルバムです。またいつか機会があればライブ観に行きたいっす。

12.11.15 IMAGO

2012-11-19 06:20:52 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.11.15 吉祥寺Silver Elephant
<PROGRESSIVE LIVE 2012>
 変則テクニカルプログレバンド<FLAT122>や<KTG>を率いるピアニスト<川崎タカオさん>。KTGが、フロントを務めるクラリネット奏者の筒井さんが渡仏されたため、今後の活動が不定期になり、しばらくは川崎さんのライブは観れないのかなぁ~なんて思っていたときに、川崎さんが以前アコアスのライブにゲスト出演されたオーボエ奏者の<掘子孝英さん>とセッションをされたとの情報が。これはなにかこれからなにか面白いことにつながるのではと。そんな折にいつものようにシルエレのスケジュール表を見ると・・・なんと川崎さんが“裏KTG”のあらたなユニット<IMAGO>の名前が11/15にあるじゃないですか!しかもメンバーの方々が凄腕揃い!川崎さん・掘子さん、そしてフルート奏者<鳥谷部良子さん>、ベース<上田哲也さん>、ドラムス<大菊勉さん>という5人編成。KTG同様に超強力なリズム隊に木管2管がどう絡むのか。演奏曲はおそらくFLAT122やKTGの曲でしょうけど、いったいどんなアンサンブルを聴かせてくれるのか興味津々です。それに大菊さんのドラムもめっちゃ楽しみ♪

 さて当日。平日ですので、仕事を終えてから吉祥寺に向かって。途中買い物をしてからお店へ。受付を済ませてフロアーへ。余裕で席をGETして開演を待ちます。ステージは向かって左後方にベースアンプ、左フロントにキーボード1台、中央後方に1タム2フロアー1バスのドラムセットが設置されています。そしてステージ右には譜面台が2台。

 19時35分ころ、フロアーが暗くなってメンバーの皆さんがステージに登場して拍手で迎えられます。上田さんはナチュラルの5弦フレットレスベースを抱えて、堀子さんはステージ右側で、フロント中央には赤ラメノースリーブのキラキラトップスに黒パンツすがたのスレンダーで美しい鳥谷部さんが。その美しさにしばし見とれてしまいました。

 準備が出来たところで、大菊さんのカウントからはじまった1曲目は「Neo Classic Dance」。ダイナミックなユニゾンリフからテクニカルでスリリングなリフが。そしてミドルテンポで綺麗なピアノリフが響き、ダイナミックなリフ、リズミカルなユニゾンリフにのってオーボエの伸びやかな音色がたおやかにながれ、フルートの力強い音色が響き、そしてリズミカルなリフが明るく爽やかにながれて。その後フルートとオーボエのテクニカルなリフからダイナミックなリフがはいるも、たおやかなメロディが雄大にながれ、ピアノリフをバックにフルートとオーボエのメロウなフレーズがレッドライトのなか、たおやかにながれて。中盤ではパワフルなピアノリフがリズミカルにながれ、ミドルテンポでフルートが、そしてオーボエがリズミカルなリフを奏で、ダイナミックなリフがはいってドラムもパワフルに叩きまくって。その後、ピアノの流麗でテクニカルなリフ、リズミカルなリフから綺麗なピアノリフにのってフルートとオーボエがなだらかに奏で、ピアノリフをバックにフルートが力強くメロディを奏でて。終盤ではブレイクリフからテクニカルで流麗なリフ、ユニゾンリフが爽やかな感じでながれ、ピアノのリズミカルにのって明るく爽やかな感じでフルートとオーボエがテクニカルなリフを。

 「こんばんは」「新しいメンバーさんと結成しました」って川崎さん。最初は「セッションのつもりだったのですが、新しく活動することになりました。宜しくお願いします」って大拍手!ユニット名の“IMAGO”はイメージという意味だそうで。「曲が壮大なので、1曲づつMCを入れて進めたいと思います」って。

 2曲目は「Signs」。3部構成の組曲です。まず第1部、カウントからピアノのミステリアスなリフがながれ、オーボエの伸びやかな音色が響き、ミドルテンポでフルートがパワフルなリフをリズミカルに。そしてピアノのパワフルなリフにのってオーボエとフルートが交互にテクニカルなリフをスリリングに奏で、ユニゾンも。その後、ピアノのパワフルなリフからフルートの力強いリフ、オーボエのテクニカルなリフが。終盤ではピアノリフをバックにフルートとオーボエがゆったりと力強く伸びやかに奏で、ピアノが流麗なリフを。そしてパワフルなドラムにのってテクニカルで流麗なバンドリフが。
 続いて第2部、ピアノの哀愁ただようリフからゆったりとはじまって、フルートがしっとりと奏で、ドラムがはいってオーボエがフルートの裏メロを奏でて。そして綺麗なピアノリフからベースがしっとりとメロウに奏で、それがテクニカルに。その後オーボエがゆったりと幽玄に奏で、フルートが盛り上げ、終盤ではピアノのテクニカルで流麗なリフレインがゆったりと。
 第3部、カウントからパワフルなドラムがはいって、テクニカルなユニゾンリフからオーボエ・フルートがテクニカルなリフをリズミカルに。そしてピアノのパワフルなリフにオーボエとフルートも加わって、オーボエのパワフルなリフにのってフルートが爽やかなメロディをリズミカルに奏でて。その後フルートの流麗なリフからオーボエが伸びやかに奏で、テクニカルなユニゾンからパワフルなドラムにのってダイナミックなリフが。中盤ではフルートのテクニカルなリフからオーボエが伸びやかに力強く奏で、フルートがハモり、伸びやかに力強く。そしてテクニカルなリフからフルートが明るく爽やかなフレーズを奏で、オーボエも加わって爽やかなフレーズを流麗に奏で、そこから盛り上がってダイナミックに。終盤ではテクニカルなリフがスリリングに展開し、ピアノのパワフルなリフにのってフルートとオーボエがテクニカルなリフの掛け合いを。その後、ゆったりとたおやかに、そして雄大に力強く伸びやかに。ラストはしっとりと。

 「ありがとうございます。大変な曲でしたね」って川崎さん。このユニットは8月末に初めてセッションをして、その後今日までの3ヶ月で全員でのリハは2回だったそうで。運悪く台風接近と重なってしまったリフでは来れなかったメンバーの方もいらしたそうで。「なんとか5曲揃えることができて」って川崎さん。「シビレますね」って大菊さん。「それぞれバラバラに集まって」「今日、演奏ができるようになりました」って川崎さん。ちなみに川崎さんは、大菊さんとは何度かセッションされたことがあるそうですが、他のメンバーの皆さんとは今回が初めてなのだそうで。
 「次の曲はバラード調で優しい曲。でも変な拍子なんですよね」って川崎さん。「6/4ではないフレーズが出てくる」って大菊さん。前曲も難しいようで実は4/4のようなフレーズがあるそうで。川崎さんはシーケンサーで曲を作っているそうですが「(機材の)おツムが良くない」って。
 川崎さん、客席を見渡して「今日のお客さんの顔ぶれはマニアックな方ばかり」って。

 3曲目は「On The Roof/屋上にて」。カウントからミドルテンポのリズムがはいってピアノの瑞々しい感じのリフがしっとりとながれ、ベースのズンズン響くリフがはいって、オーボエの伸びやかな音色が幽玄にながれ、フルートがはいって、オーボエが裏メロを。そしてオーボエのテクニカルなリフから、オレンジライトのなか、フルートが力強く伸びやかに奏で、ダイナミックなバンドリフへ。その後、ベースとピアノのパワフルなリフにのってフルートが幽玄に奏で、オーボエが力強くゆったりと奏で、ダイナミックなバンドリフへ。そしてピアノの流麗なリフにのってフルートとオーボエが爽やかなフレーズを伸びやかに。中盤ではピアノのゆったりと美しいクラシカルな感じの綺麗なソロが。バックではベースが弦を擦ってアクセントをつけて。その後ミドルテンポのパワフルなドラムがはいってピアノとベースのリズミカルなリフからフルートとオーボエがゆったりと力強くハモって、そしてオーボエが伸びやかに幽玄なフレーズを奏で、そこにフルートが加わってオーボエが裏メロを。終盤ではゆったりと雄大に展開し、オレンジ&レッドライトのなか、フルートとオーボエが爽やかなメロディを奏で、ラストはダイナミックなリフが。

 「ありがとうございます」って川崎さん。ここでメンバー紹介です。「一番特徴的な楽器」「メンバーの中で一番若い」「筒井さんの紹介で、筒井さんの大学の後輩」「オーボエ、堀子孝英さんです」って大拍手!続いては「衣装が素晴らしい」って川崎さん。「こんばんは、フジ○ラノ○カです」って鳥谷部さん、爆笑&大拍手!鳥谷部さんは女性3人のユニットでも活躍されているそうですが、「誰がセンターをとるか、投票してもらって。A○Bみたいに」って爆笑!「面白いMCを言ってウケなきゃいけない」「普段は無口なんですけど」って爆笑!川崎さんは以前江古田に住まわれていたそうですが、かのヴァイオリニスト<太田恵資さん>に鳥谷部さんを紹介してもらったそうで。「明るく、太陽のような存在。フルート、鳥谷部良子さんです」って川崎さんが紹介して大拍手!続いては大菊さんの方を見つつも「ベースだな」って川崎さん。上田さんとはFBで知り合ったそうで、FBの上田さんのベース演奏写真を見て「いいフォームしてる。できる人だ」って、いつかセッションしてみたいと思ってアプローチをかけてメールのやり取りをはじめて、楽譜を送ったそうで。「5弦のフレットレスベース」「呼んでよかった。ベース、上田哲也さんです」って大拍手!「最後、落ち着いた感じ」「このバンドの大黒柱として支えてくれる」「トリッキーで音楽的」「ドラムス、大菊勉さんです」って大拍手!「時々驚くようなことをする」って。

 次の曲もKTGの曲をこのユニット用に大幅にアレンジされたそうですが「さらにめんどくさくして」「自分で苦しくしてる」って爆笑!この曲は13/8拍子だそうですが「変拍子って何か突破口があるんですけど、この曲はガチで8/13拍子」って大菊さん。「数を数えて楽しんでみては」って川崎さん。「間違えないように練習、いや演奏しましょう」って。
 4曲目は「真冬のTV塔」。ピアノとベースがディレイを効かせた不気味な音色を響かせ、ドラムのアクセントがはいって神秘的でアヴァンギャルドな演出を。その後、ピアノの流麗なリフからフルートがはいって、パワフルなミドルテンポのリズムにのってオーボエのパワフルなリフ、フルートのリズミカルなリフが明るく爽やかな感じでながれ、オーボエが伸びやかにたおやかに奏でて、それが徐々に盛り上がってダイナミックなバンドリフへ。そしてフルートとオーボエがリズミカルにハモり、ピアノとベースがユニゾンでパワフルにリフを。それにのってオーボエとフルートがゆったりと雄大にメロウなフレーズをドラマティックに奏でて。その後、ミドルテンポのリズミカルなリフからオーボエとフルートが伸びやかに、さらにリズミカルなリフを。そしてピアノの流麗で綺麗なリフ、ベースの力強いリフからオーボエが伸びやかに、フルートがリズミカルに奏で、ドラム叩きまくりのダイナミックなバンドリフがスリリングに。中盤ではオーボエのテクニカルなリフからフルートが伸びやかに奏で、ピアノのリズミカルでスリリングなリフ、フルートの流麗なリフ、そしてピアノのパワフルなリフからオーボエとフルートもはいってダイナミックに。その後フルートとオーボエが伸びやかに、雄大に爽やかに奏で、ピアノのパワフルなリフからベースのテクニカルなソロが。終盤ではオーボエのパワフルなリフから盛り上がってスリリングに展開して、ピアノのパワフルなリフにのってオーボエの短いパワフルなソロ、フルートのテクニカルなリフからフルートとオーボエがユニゾンやハモりでパワフルに。ラストはゆったりと。

 「ありがとうございました。疲れましたね」って川崎さん。「この曲ってこれからもやっていくのかと思うと・・・」って大菊さん、爆笑!「すいません」って川崎さん。「楽しみだなぁ~と」って大菊さん。「ステージではいろんなことがありますから」って川崎さん。ちなみにFLAT122の某ギタリストさんは本番でアレンジを変えようって言い出したことがあったとか。

 「最後の曲です」ってカウントからはじまったオーラス5曲目は「Spiral」。カウントからゆったりとしたリズムがはいって、オーボエがしっとりとムーディに奏で、フルートがたおやかなメロディを伸びやかに奏でるも、一転ピアノとフルートがテクニカルなリフを。そしてオーボエがゆったりとメロウに奏で、フルートがしっとりと。そこからドラマティックにメロディアスに盛り上がって。その後、ピアノの流麗なリフにオーボエも加わって、フルートが美しいメロディをドラマティックに奏でて。そしてピアノとベースのリズミカルなリフにのってオーボエのソロが。さらにフルートの爽やかなメロディのリフからオーボエが伸びやかに奏でて。その後ベースのテクニカルなリフ、ピアノのパワフルなリフ、オーボエとフルートのテクニカルなリフがスリリングに展開して盛り上がって、オーボエとフルートが伸びやかにドラマティックに奏でて。中盤ではテクニカルなドラムソロが。序盤は静かにはじまって、それが徐々にパワフルに叩きまくって。続いてはベースソロ。ディレイを効かせた幻想的なサウンドを響かせ、序盤はゆったりと、それが徐々にテクニカルに。続いてはシンセサウンドが響くなか、フルートのしっとりとした情緒たっぷりのソロが。ドラムがマレットでのシンバルロールで盛り上げ、ベースが弦をこすってアクセントをいれて。そしてオーボエの力強い音色が響き、盛り上がって、今度はスネアをオフにしたドラムのパワフルな叩きまくりソロが。続いてピアノのしっとりと美しい音色のソロが。ドラムがリムを叩いたり、シンバルを神秘的に響かせて盛り上げ、ピアノがアダルティな感じでしっとりと、しかも力強く奏でて。その後、ピアノがリズミカルなリフを弾き、そこにオーボエとフルートが加わって、レッド&オレンジライトのなか、スリリングに盛り上がって。そしてミドルテンポでオーボエが伸びやかなフレーズを奏で、フルートがリズミカルで爽やかなリフを奏で、オーボエと交互に。終盤ではフルートのテクニカルで流麗なリフからパワフルなドラムとともにオーボエとピアノがテクニカルなユニゾンをスリリングに。そしてピアノの流麗なリフにのってオーボエが爽やかなフレーズを伸びやかに奏で、ゆったりと雄大な感じになり、オレンジライトのなか、フルートが伸びやかにドラマティックに奏でて、オーボエがハモって盛り上がって、ドラムも叩きまくって。ラストはスリリングなユニゾンリフからドラムが叩きまくってパワフルに盛り上がってゆったりと盛大にFin。

 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございました。IMAGOでした」って川崎さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなかステージを降りて。しばらく拍手が鳴り響いていましたがライブ終了です。時計を見ると20時40分。1時間ちょいのとっても素敵なライブでした。
 自分の席が悪かったのか、序盤にちょっとオーボエの音色が聴き取り辛かったのですが、2曲目以降は問題なく、力強く素敵なオーボエサウンドを楽しめました。それと大菊さんの華麗なドラミングもたっぷりと楽しませていただきました。めっちゃかっこよかったっす。フルートはもう容姿も音色も美しく、ベースもテクニカルで力強く、もちろんキーボードも繊細かつパワフルでしかも全体を支えていて、もう見処聴き処満載でもう目移りばかりでキョロキョロしちゃいました。どこを観ても凄すぎ。なのでメモを取りきれず、半端なレポになってしまいました。演奏曲はFLAT122とKTGの曲を大幅にアレンジされた曲5曲で、とっても複雑でめまぐるしく展開する構成で、めっちゃテクニカルでスリリングながらもメロディアスでドラマティックでとっても素敵なアンサンブルを聴かせてくれた5曲1時間のライブでした。もっと聴きこみたいのでまたぜひライブやってほしいっす。

12.11.11. 人間椅子

2012-11-16 22:30:37 | ライブレポ HR/HM
◇ 2012.11.11 高円寺Showboat
<~今年もやります、FCの集い~ 第9回人間椅子倶楽部の集い2012>
 ノブさんが加入してから毎年恒例になっているという<人間椅子>のファン倶楽部会員限定のライブ。今年も開催通知が届いて即チケットを注文して楽しみにしていました。が、なんと予約者多数の場合は抽選って書いてあってビックリ!昨年がSoldoutになったこともあり、観客数も増えているので、もしも外れたらどうしようってずっと心配していました。でも1週間前にチケットが届いてホッと。ところが、結局は抽選はせずに予約者全員受け入れにしたそうで。なので予約だけでSoldoutという、ちょっと前までは考えられない状況に。すごい人気です。今年は何度か対バンライブがありましたから、そちらからながれてきた方もいるのかも。
ファン倶楽部会員限定ライブ、レア曲やカヴァー曲やプレゼント抽選会など、盛りだくさんで楽しませてくれて、一昨年からは各メンバーのソロユニットのライブコーナーも。ノブさんのブログの情報だと、ちょっと趣向を変えるそうで、めっちゃ楽しみです。

 さて当日。今回は超満員確実なので17時の開場に間に合うように家を出て、予定通りに10分前に会場に到着。すでに人だかりと長い列が。雨のなかずっと待たされて17時20分過ぎに受付を済ませてフロアーへ。自分はいつものように後方の壁際をGETして寄りかかって開演を待ちます。ステージにはスクリーンが用意されていて、17時40分くらいから10月の<椅子ニンゲン>のライブの映像が映し出されて。固定カメラでの映像ですけど凄く綺麗で一般発売してほしいくらいです。

 18時頃、映像が終わってスタッフの方がスクリーンを片付けて。すると程なくフロアーの照明が暗くなって、それまでながれていたSEが止まり、あの「此岸御詠歌」がながれ、そしてメンバーの皆さんが登場して大拍手大歓声で迎えられます。
 SEが終わるとミドルテンポのミステリアスなギターリフが。1曲目は「幻色の孤島」。これ、2年ぶりくらいかも。ドラムのカウントからパワフルでダイナミックなリフが。そして和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがはいって、ダークでヘヴィなギターリフが。中盤ではオレンジライトのなか、ギターのアルペジオのミステリアスなリフがながれ、ベースが加わって、ドラムがはいって盛り上がって
 続いて2曲目は「侵略者」。これも久々ですね。アップテンポのノリノリモードでギターリフにのって研ちゃんのパワフルなヴォーカルが。このドライブ感、かっくいいっす。その後、ミドルテンポのダイナミックなリフから、和嶋さんがエフェクターを操ってスペーシーサウンドを鳴らて。中盤では和嶋さんがステージ中央でギターソロ。研ちゃんが寄り添って、そしてハモって。終盤ではパワフルなドラムからブレイクをキメて、そしてテンポアップしてギターのアグレッシブなソロへ。

 「こんばんは、人間椅子でぇす!」って研ちゃん、大拍手!「今年最後のライブにようこそ」って研ちゃん。お客さんは「えぇ~~~!」ってブーイング。年末のワンマンを期待してたもんねぇ。で、今日のライブは「いまひとつノれない曲が最後まで続きます」って爆笑!「やりたいけどやれない曲、イマイチな曲、そういうのをダラダラやっていきますので、心して聴いてください」って大拍手! 「第9回・・・ファンの集いにようこそ」って和嶋さん、大拍手!FCライブはこれまでは大体150人前後だったそうですが、昨年は180人で、今年は200人を超えたそうで。「最後まで楽しんでいって頂ければ」って。しかも今日のライブは「レア曲9割で、知らない曲ばかり」って。「ノれないまま最後まで」って爆笑!「レア曲のオンパレード!」って。

 次の曲は研ちゃんがずっとやりたかったけど、和嶋さんは「う~ん・・・」って、ノブさんはノーコメントだったそうで。「やっぱりイマイチ」って。
 3曲目は「暗黒星雲」。これ自分はライブで聴くの初めてかも。ミドルテンポのヘヴィリフからヨコノリのシャッフルリズムで、ベースがうねりまくり、研ちゃんがネバっこいヴォーカルを。間奏ではワウを効かせたギターリフからスライドギターソロが。その後ヴァースに戻って、ラストはエモーショナルなギターソロが。
 続いて4曲目は「ギリギリハイウェイ」。これも久々です。ドラムのカウントからダイナミックなリフがはいって、アップテンポの明るく楽しい感じで和嶋さんのリズミカルなヴォーカルが。サビでは和嶋さんが高い声で伸びやかに歌って。クリアなハイトーンでビックリ!タバコ止めた成果かな。間奏ではステージ前でギターソロを。そしてヴァースに戻って和嶋さんがパワフルに歌って。

 「大丈夫ですか?苦しくないですか?」って前の方の押されているお客さんを鈴木さんが気遣って。で、和嶋さんが張り切り過ぎたのか「ちょっと酸欠」って爆笑!「だらだらMCやりますんで休んで」って研ちゃん。ここでチューニングタイムです。「歌詞が頭のなかいっぱいで・・・頭叩いたら忘れる」って研ちゃん。「肩叩いたらポッと飛び出そう」って和嶋さん。

 次の曲は「キーがGなので」って和嶋さん、ここでなんと虹の「銀嶺の覇者」のリフを弾いてバンドもはいってイントロだけ。5曲目は「悪魔大いに笑う」。これ自分はライブで聴くの初めてかも?ベースのヘヴィリフからはじまって、ミドルテンポでファンキーなギターリフがはいって、ちょっと気取った感じの和嶋さんのヴォーカルが。歌謡曲風の曲調ですね。サビでは和嶋さんが手を上げてお客さんを煽って。間奏ではステージ中央でファンキーなギターソロが。その後、ヴァースに戻って和嶋さんがレッド&オレンジライトのなか、伸びやかに歌い上げて、サビではコーラスもはいって、和嶋さん、手を上げて煽って盛り上げて。ラストはステージ中央でアグレッシブなギターソロを。
 続いて6曲目は「秋の夜長のミステリー」。これ久々ですね。好きな曲なので嬉しいっす。カウントからダイナミックなリフがはいって、ミドルテンポのシャッフルリズムでヨコノリで、Aメロが和嶋さんが歌って、Bメロは研ちゃんが歌って、サビはノブさんが伸びやかに歌って、和嶋さんと研ちゃんがコーラスを。間奏では短いパワフルなベースソロからなんとDPの「Black Night」のリフが。これにはビックリ!そしてエモーショナルなギターソロへ。その後ヴァースに戻ってラストはゆったりと劇的にFin。

 「こんなにたくさん集まってくれて、最高だぜ!」ってノブさん、大拍手!「レア曲ばかりだけど演奏しててすっごい楽しい」って。「アイコンタクトしないと難しい」「最後まで気が抜けない」って。「だいぶやってきて、もうやったことない曲も残り少ないかと思ってたけど、まだいっぱいあった」って。ちなみに「走れメロス」も候補にはあがってたそうで。聴きたかったっす。

 「ここからはカヴァーコーナー」ってノブさん。「オレがトップバッターで歌うぜ」ってはじまった7曲目はKISSのディスコソング「I Was Made For Loving You」。ミラーボールが回るなか、ドラムのカウントからザクザクリフがはいって、ノリノリモードでノブさんの伸びやかなヴォーカルが。この曲めっちゃ懐かしいっす。リアルタイムで聴いてたし。研ちゃんと和嶋さんは寄り添ってヨコノリでリフを弾いて、サビではコーラスを入れて。間奏ではエモーショナルなギターソロが。「どうですか、カヴァーコーナー」ってノブさん、大拍手!

 ここで和嶋さんがメガネを拭いて。熱気で曇っちゃったそうです。カヴァーコーナーの曲は半年前から皆さん何やるか考えていたそうで。和嶋さんは昨年のアルバムから“ユニバイブ”というエフェクターを使っていますが、ここで“春の匂いは涅槃の薫り”のリフをちょこっと弾いて。でも購入したユニバイブは「音が綺麗すぎる」とのことで、和嶋さんはユニバイブをトラジスタを組んで自作されたそうで。「泥臭い音がいい」って。
そのユニバイブを使って和嶋さんがカヴァーするのは、なんとRobin Trowerとのことでビックリ!「すごく地味」「4分半まったく盛り上がりません」って爆笑!
 6曲目は「Bridge of Sighs」。Robin Trowerさん、好きなので嬉しいっす。まずはユニバイブを効かせたエモーショナルなギターソロ。そしてミドルテンポのけだるい感じで和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがはいって、バックではベースが味わい深いラインを弾いて。間奏ではオレンジライトのなか、エモーショナルなギターソロが。「ご静聴、ありがとうございました」って和嶋さん、大拍手!「同じフレーズが延々続いて、わけわからなくなる」って研ちゃん。「修行のよう」って。

 「次、ボクの番ですが」って研ちゃん。「今年は“ゆ○メイツ”はやらないことに」って。楽しみにしていたので残念っす。ここで研ちゃんが来年5月に日本で開催予定の“OZZ FEST”のお話を。客席からは“人間椅子も出て!”って声が。「どうすればいいんですかねぇ?シャロンにメールを送ればいいのかな?「でも事務所がないからダメだろうね。その分、自分達で好きにやれるんだけど」って和嶋さん。研ちゃんは「やっぱり客席で見てるほうがいい」って。
 7曲目は<BLACK SABBATH>の「Behind The Wall Of Sleep」。曲名を言ったときに反応がニブくて研ちゃんちょっとガッカリ。カウントからダイナミックなバンドリフとギターフィルが。そしてミドルテンポでギターとベースがユニゾンでリフを。そして研ちゃんのパワフルなヴォーカルがはいって、カラフルなライトのなか、盛り上がっていって。間奏ではギターのテクニカルなソロが。そしてダイナミックなリフからミドルテンポでギターとベースのユニゾンリフから研ちゃんのパワフルなヴォーカルがはいって。終盤ではテクニカルなギターリフからパワフルなドラムがアップテンポのノリノリリズムを叩き、ギターのアグレッシブなソロへ。ラストはブレイクリフをキメて。

 「ありがとう!」って研ちゃん。「この曲やったら世界で一番上手いね」って和嶋さん自画自賛です。「やる人が少ないでしょ」って研ちゃん、爆笑!「このデモをシャロンに送ろうか」ってノブさん。で、研ちゃん「5月ってレコーディングにはいってる?」って和嶋さんに。「いやまだはいってないと思う」って和嶋さん。スケジュール的にはOZZ FESTとはカブらないようです。で、先日、バンドはテコード会社と今後のことについてミーティングをされたそうで「アルバム、まだまだ出せます。前途有望です。」って和嶋さん、大拍手!「しばらくお逢いできませんけど今後とも宜しくお願いします」って。

 「なんとなく、もりあがってきたところで」って和嶋さん、爆笑!「ここでゲストコーナーです」「青森から来てくれた“石井サトシくん”」って和嶋さんが紹介して石井さんが登場し、大拍手!「誰?って思うでしょうが、一般の方です」って和嶋さん、爆笑!石井さんは和嶋さんや研ちゃんの同級生で、なんと人間椅子の前身となる<死ね死ね団>のリーダーだそうで。「いや、リーダーじゃなくて“首領”と呼んで」って石井さん。ちなみに石井さんは学習塾の先生であり、社長で、弘前では有名な進学塾なのだそうで。「でも石井くんって赤点ばっかりとってたよな」って研ちゃん。「鈴木くんは生徒会の役員やって、和嶋くんは美少年だった」って石井さん。研ちゃんも和嶋さんもだんだんイントネーションが青森弁に。

 石井さんをヴォーカルに迎えた8曲目は「死ね死ね団のテーマ」。これ聴いてみたかったんです。やってくれてめっちゃ嬉しい!ドライブ感たっぷりのギターリフからはじまって、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、石井さんは不気味な踊りとともにパワフルに歌って。ただ残念ながらそのヴォーカルがよく聴き取れないっす。サビではパワフルなデスヴォイスのシャウトを。間奏では和嶋さんがステージ中央にきてエモーショナルなギターソロを。その後サビに戻って盛り上がって、和嶋さんがお客さんを煽って、そしてステージ前に3人並んで。「石井サトシくんです!」って和嶋さんが紹介して大拍手大歓声!石井さんはすぐに楽屋へ。
「素晴らしい“ゾンビダンス”が観れましたね」って和嶋さん。「これ、高校の文化祭でやって、お客さん“ポカーン”だったね」って爆笑!

 「次も初期の曲」「録音はしたんだけど、歌詞がヤバいんじゃないとオクラ入りになった曲を」「いまなら大丈夫かも」って。そしてはじまった9曲目は「わたしのややこ」。先日の<椅子ニンゲン>ライブでやってくれたアルバム未収録の初期のライブレパートリー曲。♪こんなややこに誰がしたぁ~って和嶋さんのセリフから、ギターのメロウなリフがゆったりとながれ、♪この子の七つのお祝いにぃ~って和嶋さんが歌って。その後、ダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードのベンチャーズ風リズムで和嶋さんのリズミカルなヴォーカルが。歌謡曲風の曲調です。間奏ではエモーショナルなギターソロが。その後のサビでは和嶋さんがヒステリックに歌って
 続いて10曲目は「なまけ者の人生」。これ自分はライブで初めて聴く曲かも。カウントからミドルテンポのゆったりしたリフがはいって伸びやかにながれ、そしてパワフルでダイナミックなリフが。そこから研ちゃんのリズミカルなヴォーカルがはいって、サビでは和嶋さんがコーラスを入れて。間奏ではギターの哀愁ただよう伸びやかなソロが。その後ヴァースに戻って盛り上がって。

 「15年ぶりくらい。いい曲じゃないですか」って和嶋さん。「歌詞がいいんだよね」って研ちゃん。「♪あいすみませんっていいな」って。「時々やっていいですか」って和嶋さん、大拍手!「和嶋くん、口ばっかりだから」って研ちゃん、爆笑!「そんなことないですよ」って和嶋さん。「じゃ暗黒は?」って研ちゃん。「それはちょっと・・・」って返事に困る和嶋さん、爆笑!「第15回くらいで」って苦し紛れに和嶋さん。「6年後にはやってくれるだ」って研ちゃん。「いや、そんなつもりじゃ」って和嶋さん、爆笑!

 和嶋さん、「ノブくんはドミンゴスとかレコーディングはよくやってるよね」ってノブさんにいきなり振って。ノブさん、不意をつかれて返事に困って。「研ちゃんはこの前に<犬神サアカス団>のレコーディングに語りで参加したんですよね」って和嶋さん、今度は研ちゃんに振って。「いかにも予算なさそうだったんで早く済ませました」って爆笑!そして和嶋さん「先日“ももクロ”のレコーディングでギターソロを弾きまして」って大拍手!ちなみにシングルで、A面は布袋さんがギターを弾いて、和嶋さんはB面の曲だったそうで。「ももクロは紅白にも出るんですよ」って和嶋さん。「和嶋くん、紅白に出るんですか!」って研ちゃん、ビックリして。「いや、それは有り得ない」って和嶋さん。

 「ダウンチューニングのギターで」ってはじまった11曲目は「東京ボンデージ」。これはたしか2-3年前のFCライブ以来かも。「キャー!」って客席からどよめきが。ミドルテンポのダークでヘヴィなリフからミドルテンポではじまって、和嶋さんの伸びやかなヴォーカルが。研ちゃんはステージ前に来てお客さんを煽って。研ちゃんにはスポットライトが。サビでは和嶋さんが手を上げて、研ちゃんがコーラスでハモって。間奏ではエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。和嶋さんはステージ中央でスポットライトを浴びて頭の後ろでギターを弾いたり、歯で弾いたり、そしてアグレッシブに弾きまくって。終盤では和嶋さんは跳ねまくって、研ちゃんと寄り添ってエモーショナルなギターソロを。ラストは和嶋さんが伸びやかに歌って

 続いて12曲目は「黒い太陽」。薄暗いレッドライトのなか、ギターとベースがミドルテンポのダークリフを、そして一転ザクザク激しいダイナミックなリフから和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがはいって。研ちゃんはステージ前でお客さんを煽って。ブルーライトで不気味に照らされて。そしてブレイクからエモーショナルなギターソロが。その後、ミドルテンポのダークリフから和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがはいって、サビでは歌い上げて。終盤ではギターのミステリアスなリフからドラムが叩きまくってベースがうねりまくってパワフルにFin。

 MCのあと、研ちゃんが「N.I.B」のヘヴィリフを弾きはじめて、ギターとドラムもはいって。そしてヴァースを飛ばして哀愁ただようギターソロへ。歌なしソロのみのショートバージョンでした。
 そしてすぐにはじまった13曲目は「地獄のロックバンド」。ゴリゴリザクザクのパワースラッシュ。アップテンポのヘドバンノリノリで研ちゃんがパワフルに歌って凄い勢いで一気に突っ走って。間奏ではアグレッシブなギターソロが。

 続いて14曲目は「幽霊列車」。ちょっと前までは定番中の定番でしたが、ここのところご無沙汰でしたね。大好きな曲を久々に聴けて嬉しいっす。カウントからレッド&ブルーのライトのなか、ミドルテンポのダイナミックなリフが。そしてヘヴィリフにのって和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって、研ちゃんが寄り添って、サビではコーラスをいれて盛り上げて。中盤ではアップテンポのスリリングな疾走モードになってベースのガタンゴトンのリフからギターがワウを効かせたパワフルなソロを。
 そのまま突っ走って本編最後15曲目は「ダイナマイト」。これもちょっと前まではアンコールの定番でしたが、ここのところご無沙汰でしたね。疾走スラッシュでヘドバンの嵐。場内揺れてます。ザクザクリフにのって研ちゃんのパワフルなヴォーカルが。サビは皆手を挙げて指で数えて。間奏ではアグレッシブなギターソロが。その後ヴァースに戻って研ちゃんが絶叫シャウト!ラストは弾きまくり叩きまくりでFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがと!」って研ちゃん。メンバーの皆さんは手を振りながら大拍手のなか楽屋へ。皆さん疲れたのか一瞬静かになりますが、徐々にアンコール手拍子が大きくなっていって「アンコール!」って掛け声も合唱になっていって。
 しばらくすると、メンバーの皆さんがステージに戻って大拍手大歓声で迎えられます。研ちゃんは白着物で、和嶋さんとノブさんは今回の記念Tシャツで登場です。ブルー地に黄色でN.I.Cと描かれて。「UCLAみたい」「ノブくんはチアリーダーみたいにピチピチ」って爆笑!

 ここで恒例のプレゼント抽選会です。今回研ちゃんはずっと愛用してきた革のストラップ。ノブさんはレコーディング等でずっと使ってたカウベルとバスドラ・スネアのサイン入りヘッドを2名に。和嶋さんは実家からお母様が送ってくれたという本場青森のリンゴと、<17歳自選>と封筒に書かれた高校生の頃に作詞した直筆の歌詞とコード譜のコピーでした。それと2名に在庫ツアーTシャツいっぱい。当たった皆様、おめでとうございます。もちろん自分はかすりもしませんでした。

 「いよいよアンコールです」「来年も人間椅子、頑張っていきます。またお逢いしましょう。ごきげんよう!」って和嶋さん。てっきり「どっとはらい」かと思いきや・・・
アンコール最初となる16曲目は「大団円」。これ自分はライブで聴くの初めてかも。めっちゃ嬉しいっす。ベースのヘヴィリフからギターのヘヴィでミステリアスなリフが。そしてブレイクをキメてアップテンポのノリノリモードでギターのミステリアス風なリフが。研ちゃんは踊っていて、2人で跳ねて。その後、和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがはいって、研ちゃんはヘドバンしまくって。中盤ではパワフルなリフからヨコノリのシャッフルモードになって和嶋さんがリズミカルに歌って、そしてヴァースの合間に研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。その後エモーショナルなギターソロへ。終盤ではヴァースをはさんで和嶋さんがステージ前でスポットライトを浴びてアグレッシブなギターソロを。研ちゃんもステージ前でブルーライトを浴びてお客さんを煽って。ラストはギターのミステリアスなリフからブレイクをキメてFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ベース、鈴木研一!」って和嶋さん。「ギター、和嶋慎治!」って研ちゃん。「ドラム、ナカジマ・ノブ!」って和嶋さんが紹介して大拍手大歓声!「これからアルバム作ります。頑張ります!」って和嶋さん、大拍手!メンバーの皆さんは手を振りながら大拍手のなか、楽屋へ。今度はすぐにアンコールの手拍子と掛け声がいっせいに。

 すると程なくメンバーの皆さんはステージに戻って大拍手大歓声で迎えられます。「アンコール、ありがとう!」って研ちゃん。そして「最後一発!針の山!」って、オーラス17曲目はおなじみ定番の「針の山」。ギターリフがはじまってすぐにもうお祭り状態。めっちゃノリノリで場内揺れてます。研ちゃんのパワフルなヴォーカルのなか、和嶋さんがステージ前でお客さんを煽って。間奏では弾きまくりソロを。そしてリフにあわせて♪Hey!ってジャンプを。その後ヴァースに戻ってめっちゃ盛り上がって、ステージ中央で和嶋さんと研ちゃんと背中合わせでリフを弾いて。「ありがとう!」って研ちゃん。ラストは和嶋さんがめっちゃギター弾きまくりで頭の後ろで弾いたり、歯で弾いたり、ドラムも叩きまくりで盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「気をつけて帰ってください」って研ちゃん。「良いお年を!」って和嶋さん。「来年また宜しく御願いします。ベース、鈴木研一!」って和嶋さん。「わじまくんです」って研ちゃん。「なかじまくんです。のぶくんです」って和嶋さん、爆笑&大拍手!「また来年お逢いしましょう!」って和嶋さん。メンバーの皆さんは前列のお客さんたちとハイタッチして手を振りながら楽屋へ。するとほどなくフロアーが明るくなって、SEから「死ね死ね団のテーマ」がながれてきてライブ終了です。時計を見ると20時32分。ちょうど2時間半のめっちゃ充実した楽しいライブでした。このあと記念Tシャツを買って雨のなか急いで駅へ。
 今回はソロコーナーがなく、純粋に人間椅子のみのレア曲満載の中身の濃いライブでしたね。まさしくFCライブならではの内容でした。ただ、年内に期待していたワンマンはなく、そのうえこれからアルバム制作にはいるので、しばらくライブなしとのことでちょっと残念ですけど、でもニューアルバム、めっちゃ期待です。

富田勲さん  宇宙幻想/Cosmos

2012-11-13 21:17:54 | フュージョン
 日本のシンセサイザーミュージック界の頂点に立つ“神様”<富田勲さん>。富田さんは“宇宙三部作”といわれる、宇宙をテーマにしたアルバムを3枚発表されていますが、今回はその第2作で、富田さんのシンセサイザー音楽としての5作目にあたる、1977年12月に発表されたアルバム「宇宙幻想」を紹介させていただこうかと。クラシックの名曲で展開される、富田さんの壮大なスペースファンタジーです。システム的にはこのアルバムからデジタルシーケンサーが導入されたそうです。
 アルバム1曲目は「Space Fantasy」。まずは静かに、そしてダイナミックに“ツァラトゥストラはかく語りき”が壮大にながれます。その後ゆったりと幻想的な雰囲気になるも、次は高らかにブラスサウンドが響いて。“ワルキューレの騎行”が勇ましく力強くながれて。続いてはゆったりと大きなうねりでダイナミックに“タンホイザー序曲”が。最後は再び“ツァラトゥストラはかく語りき”が迫力たっぷりに響いて。宇宙のスケールの大きさが伝わってくる感じですね。凄まじいオープニングです。
 2曲目は「Pacific 231」。オネゲル氏の曲です。神秘的な感じで静かにはじまるも、衝撃的な爆発音が響き、そしてダークなリフが力強く鳴り、緊張感たっぷりにパワフルにスリリングに全編展開していって。
 3曲目は「答えのない質問」。アイヴズ氏の曲です。幻想的な奥深いサウンドからゆったりと神秘的にはじまってゆったりと大きくうねって。そしてそのなかを時折力強いホーンサウンドが響きます。終盤には電子音が加わって。真っ暗な空間に漂っているかのような感覚ですね。
 4曲目は「Star Wars」。テクノっぽいリズムとサウンドからはじまって、口笛のようなサウンドでメインテーマがながれて。そして電子音でメロディが奏でられ、中盤ではダイナミックに。その後再び口笛のメロディがながれるも、急に“エリーゼのために”のメロディになって。ラストはダイナミックにFin。てっきり壮大なオケサウンドで聴かせてくれるのかと思って期待してたら、おもいっきり外してくれましたね。
 5曲目は「Aranjuez」。ロドリーゴ氏の曲。衝撃音からはじまって、ゆったりとしっとりと哀愁ただようメロディがながれて、そして口笛サウンドでゆったりとメロディが奏でられ、その後女性のスキャットのような音色が響くも、重厚なストリングスサウンドやパイプオルガン風のサウンドが響いて、そしてダイナミックに。広大な空間での孤独感のようなのも伝わってきますね。
 6曲目は「Solveig’s Song」。グリーグ氏の曲。しっとりとしたギターのようなサウンドの単音メロディがゆったりとながれ、そして暗く哀しく切なく展開していって。終盤では一転リズミカルで明るく楽しいメロディがながれるも。再びしっとりとゆったりと。 7曲目は「Hora Staccato」。からはじまって、アップテンポでにぎやかなパレード風サウンドが元気よく明るく楽しくながれて。トイピアノサウンドやチューバサウンドもいいアクセントになってますね。中盤ではダイナミックなオケサウンドも加わって。終盤ではリズミカルにテクニカルにスリリングに楽しく展開して。
 8曲目は「ソラリスの海」。バッハ氏の”3声のインヴェンション第2番“”我汝に呼ばわる主イエスキリストよ”が使われています。ダイナミックなパイプオルガンサウンドが衝撃的に響き、そして小鳥のさえずりのような音がジェットストリームサウンドと共にながれ、そしてストリングスのダイナミックなサウンドが響き、奥深いコーラスサウンドがながれ、そしてオルガンサウンドがうねって、再び衝撃的なパイプオルガンサウンドが響いたあと、ダイナミックに。中盤ではオルガンサウンドがゆったりと哀愁たっぷりにながれ、徐々に力強くなって。その後幻想的なサウンドがゆったりとながれ、徐々にドラマティックに盛り上がっていって。
 宇宙の壮大さや、暗く神秘的な感じが伝わってくるかのようなシンセサイザーによる音世界が味わえますね。

ジョニー吉長さん SECOND

2012-11-10 06:07:45 | 70's J-Rock
 60年代から活躍された、日本ロック界屈指のドラマーであり、ヴォーカリスト、さらには俳優としても活躍された<ジョニー吉長さん>。残念ながら2012年6月に天国へ旅立ってしまわれました。その後、ジョニーさんの貴重なソロアルバム他がCD再発されました。
ジョニーさんは1965年にヴォーカリストとして神戸のブルーズロックバンド<チェックメイツ>に参加され、68年にはドラマーに転向して、ジョー山中さんと<カニバルス>を結成されます。その後、1972年に垂水兄弟らとロックバンド<イエロー>を結成され、スタジオアルバムとライブアルバムを発表されますが、75年に解散。ジョニーさんはその後に渡米されます。
帰国後の1977年に1stソロアルバム「JOHNNY」が発表され、翌78年5月に今回紹介させていただく2ndアルバム「SECOND」が発表されます。
 このアルバムにはギター<山崎潤史さん>、ギター<ミツオ・ナガイさん>、ベース<ロミ・キノシタさん>、キーボード<難波弘之さん>、Sax<コウイチ・マツカゼさん>、そしてコーラスに<金子マリさん>らが参加されています。
 このアルバムは前半のレコードでのA-sideにはオリジナル曲が、後半のB-sideにはスタンダードが収録されています。アルバム1曲目は「Nice to meet you」。アップテンポのスリリングなリズムからはじまって、ドライブ感たっぷりにギターとキーボードのハモリのメロディがながれ、パワフルなパーカッションもはいって盛り上がって。まずはノリノリのドライブベースにのってアグレッシブなギターソロが。続いてはテクニカルなオルガンソロ、再びテクニカルでスリリングなギターソロと続きます。ノリノリでグイグイ引っ張られるめっちゃかっくいい曲ですね。終盤には叩きまくりのパーカッションソロが。
 2曲目は「Gypsy woman」。エレガントなピアノフィルからシブいスキャットがはいって、そして力強いブルージーなヴォーカルがはいって、ピアノやギターが合間にフィルを入れてアクセントを。中盤からはミドルテンポのリズムがはいってパワフルにブルージーに。間奏ではエモーショナルなギターソロが。ラストはスキャットとともにピアノもギターも弾きまくりで。
 3曲目は「Cassy」。ゆったりとほのぼのした感じのピアノリフと女性スキャットからはじまって、ミドルテンポでしっとりとムーディなヴォーカルが。バラードっぽいブルーズで、サビでは歌い上げて盛り上がって。
 4曲目は「The rain/雨」。雨音からはじまって、ミドルテンポのパワフルでファンキーなリズムと爽やかなリフがながれ、パワフルで伸びやかなヴォーカルが女性コーラスとともにながれて。サビではオーケストラサウンドをバックに伸びやかに歌って。ヴォーカル主体ながらキーボードもギターも合間に絶妙なフィルをいれて盛り上げます。終盤にはエモーショナルなギターソロが。
 5曲目は「Too young」。パワフルなドラムフィルからミドルテンポでオケサウンドのリフがはいって、そしてほのぼのした感じのヴォーカルがはいって、ゆったりながらリズミカルで心地よくながれて。中盤では口笛のメロディやSaxソロが。
 6曲目は「Smoke gets in your eyes/煙が目にしみる」。しっとりとしたストリングスサウンドからゆったりと静かにはじまって、一転パワフルなドラムがはいってミドルテンポのファンキーなリズムで女性コーラスやエモーショナルなギターソロが。そして爽やかな感じのギターリフとオケサウンドにのってリズミカルなヴォーカルがはいって。中盤ではエモーショナルなギターソロが。終盤では伸びやかにメロウに歌い上げて、さらにドラムも叩きまくりで盛り上がって。
 7曲目は「In the mood」。リングにはじまって、アップテンポのファンキーなリズムでテクニカルなキーボードリフが。まずはパワフルかつテクニカルなギターソロ、続いてアヴァンギャルドなシンセソロが。中盤では叩きまくりのドラムソロがたっぷりと。その後テーマリフから一転ゆったりと伸びやかなストリングスサウンドがたおやかに美しくドラマティックにながれて。
 8曲目は「木曾節」。パワフルなドラムフィルからゆったりとメロウなフレーズがながれ、伸びやかなヴォーカルがムーディにしっとりと。あの“木曾節”がしっとりとしたバラード風のムードで聴けるとは驚きです。間奏とラストではエモーショナルなギターソロが。
 9曲目は「Hellow Santa」。ミドルテンポのスイングリズムでフェードインしてきて、ウッドベースのリズムにのって軽やかなJAZZギターリフがながれ、そしてギターソロ・ドラムソロ・ベースソロ・ピアノソロ・Saxソロと続いて、ラストは笑い声や、笑いすぎてむせて大きな咳も。2分弱のおまけのようなJAZZ風ジャムですね。 10曲目には「Gypsy woman」のシングルバージョンが収録されています。 
 このアルバムではヴォーカル主体のファンクやリズム&ブルーズがメインになっていて、ジョニーさんの味わい深いヴォーカルが堪能できますね。もちろん叩きまくりドラムも、参加ミュージシャンのテクニカルなソロもたっぷりと楽しめる素敵なアルバムですね。もっと早く、ジョニーさんの生前にCD再発してほしかったっす。
 自分は結局、2009年の日比谷野音でのFTBと対バンの<ジョニー・ルイス&チャー>でのライブでしかジョニーさんのライブを観ることができなくて。その1回こっきりになってしまったのが本当に悔やまれます。ご冥福をお祈りいたします。

ジョニー吉長さん 1st

2012-11-07 06:07:31 | 70's J-Rock
 60年代から活躍された、日本ロック界屈指のドラマーであり、ヴォーカリスト、さらには俳優としても活躍された<ジョニー吉長さん>。残念ながら2012年6月に天国へ旅立ってしまわれて。その後、ジョニーさんの貴重なソロアルバム他がCD再発されました。
 ジョニーさんは1965年にヴォーカリストとして神戸のブルーズロックバンド<チェックメイツ>に参加され、68年にはドラマーに転向して、ジョー山中さんと<カニバルス>を結成されます。その後、1972年に垂水兄弟らとロックバンド<イエロー>を結成され、スタジオアルバムとライブアルバムを発表されますが、75年に解散。ジョニーさんはその後に渡米されます。
 帰国後の1977年に今回紹介させていただく1stソロアルバム「JOHNNY」が発表されます。このアルバムにはギター<山崎潤史さん>、ギター<加納秀人さん>、ベース<鳴瀬喜博さん>、ベース<ロミ・キノシタさん>、キーボード<国府輝幸さん>、Sax<テツ・ナカムラさん>、そしてコーラスに<金子マリさん>らが参加されています。
 アルバム1曲目は「SAMBA DEL SOL/太陽のサンバ」。シンバルが派手に打ち鳴らされ、そこからパワフルな叩ド迫力の叩きまくりドラムソロが。そしてオルガンとギターのユニゾンの明るく楽しいサンバリフがアップテンポで華やかにながれ、ギターやオルガンの伸びやかで爽やかなフレーズがながれ、そこにパーカッションフィルがはいって盛り上げて。中盤ではアグレッシブなギターソロ、続いてテクニカルなキーボードソロが。軽快でテクニカルなフュージョンサウンド、めっちゃかっくいいっす。夏に海岸通りを飛ばしているときにぜひ聴いてみたいっす。ラストには叩きまくりドラムとテクニカルなベースソロが。
 2曲目は「DOES IT GOTTA BE」。まずはシンバルを小刻みに鳴らして。そしてしっとりとしたピアノの音色が響き、メロウなギターフレーズがながれてたあと、ブルージーな味のあるヴォーカルがゆったりとムーディにながれて。合間に入るSaxとベースのフィルが絶妙ですね。サビでは歌い上げてドラマティックに盛り上がって。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 3曲目は「東16番街交差点」。ハイテンポのドラムリズムからスリリングにはじまるも、それが消え、交差点の雑踏の音がながれ、そしてミドルテンポのファンキーなリフがはいって、ヨコノリな感じでギターソロが。中盤ではエモーショナルなキーボードソロが。時折入るホイッスルが曲を引き締めるいい感じのアクセントになってますね。
 4曲目は「TORNADE」。嵐の強風吹き荒れる音からはじまって、パワフルなドラムがはいって、ミドルテンポでダイナミックなリフが。そして力強いベースリフにのってキーボードのホンワカしか感じのフレーズがながれて。間奏ではテクニカルなモーグソロが。バックではドラムがパワフルにリズムを。続いてはアグレッシブなギターソロが。終盤では一旦Finしたあと、力強い雄たけびから和太鼓のような勇ましいドラムソロが。
 5曲目は「過ぎゆく時に」。前曲の和太鼓リズムからフェードインしてきて、シンバルが派手に打ち鳴らされ、叩きまくりソロへ。中盤からミドルテンポのパワフルなリフがはいって明るく爽やかな感じのヴォーカルがはいって軽やかに。爽やかなポップスですね。間奏ではトロピカルでテクニカルなギターソロが。ラストはダイナミックにFin。
 6曲目は「DUSK AT HOME」。ギターの軽やかでほのぼのした感じのリフからゆったりとはじまって、軽快なリズムにのって浮遊感のあるギターメロディが心地よくながれて。中盤ではエモーショナルかつ力強いSaxソロ、続いてエモーショナルなオルガンソロが。
 7曲目は「SECRETS OF THE SEA」。ウインドベルの幻想的な音色が浮遊感たっぷりにながれ、静かにリズムがはいってSaxやギターの音色がたおやかにながれて。海の中で聴いているかのようなフワフワした感じがとっても心地良いです。
 8曲目は「GET UP」。パワフルな雄たけびからミドルテンポのファンキーなリズムがはいって、ギターが力強いリフを。そしてマリさんのパワフルなロングスクリーミングが。まずはテクニカルなギターソロが。終盤になるとフェードアウトして叩きまくりのドラムソロへ。JAZZリズムから静かにはじまって、パワフルに叩きまくって。時折スキャットやシャウトが気合たっぷりに。 
 このアルバムの存在をもっと早く知るべきでした。ジョニーさんのパワフルかつタイトでテクニカルなドラムに味わいのあるヴォーカルが堪能できて、そのうえギターもベースもキーボードもかっこよく、楽曲もフュージョンメインながらポップスやブルーズもあって聴き応えたっぷりの素晴らしいアルバムです。

12.10.28 OUTER LIMITS

2012-11-04 08:00:49 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.10.28 吉祥寺SILVER ELEPHANT
<PROGRESSIVE LIVE 2012>
 80年代のジャパンプログレの代表格ともいえる伝説のシンフォプログレバンド<OUTER LIMITS>。80年代に結成され、89年までにアルバムを6枚発表。しかし90年代に活動を休止してしまいます。その後98年に活動を再開して、2007年にアルバム「STROMATOLITE」を発表されます。現在のメンバーはキーボード<塚本周成さん>、ベース&ヴォーカル<杉本正さん>、ドラムス<桜井信行さん>、ギター&ヴォーカル<荒牧隆さん>、そしてヴァイオリン<川口貴さん>の5人です。前回は2009年に結成30周年記念ライブがあったんですね。でもそのときは都合が悪くて観に行けなかったんです。この先ライブを観れる機会はあるのだろうかと、途方にくれてほとんどあきらめていました。そんな折にいつものようにシルエレのスケジュール表をチェックすると・・・なんと<Outer Limits>のライブが10/28にあるじゃないですか!思わず声をあげて喜んじゃいました。もちろん予約開始日に即メールです。滅多に観れない貴重なライブですから、今回はなんとしても観たかったっす。残念ながらヴァイオリニストの川口さんは本業に集中されているそうで今回は不参加とのことですが、ピンチヒッターにプログレバンド<Fantasmagoria>を率いる女性ヴァイオリニスト<藤本美樹さん>が参加されるとのことでこれまたビックリ!めっちゃ楽しみにしていました。

 さて当日。開場時間の18時近くにお店に行きますと、前の道路にお客さんが溢れていて。そして受付を済ませてフロアーへ。早く入れたので余裕で席をGETして開演を待ちます。ステージは向かって左に黒ボディのギターが2本置かれて、その隣にはサンバーストのフレットレスベースと、でっかいエレキコントラバスが。中央には3タム1バスのドラムセット、ステージ右には3段のキーボードセットが。

 開演近くなると立ち見のお客さんも多く、ほぼ満員に。そして18時半、フロアーが真っ暗になり、SEから雷鳴が轟き、パーカッションサウンドが鳴り響き、時折爆発音も。そして壮大なオケサウンドや低音が響くなか、メンバーがステージに登場して大拍手で迎えられます。すると、大柄な女性がギターを抱えてビックリ!いったいいつ女性ギタリストが加入されたのかと思いきや、なんと女装した荒牧さんでした。ストレートロングヘアでメガネに赤のネックレスにタンクトップでお化粧されて、とっても綺麗でしばし見とれてしまいました。荒牧さん、客席を見渡して、お知り合いのお客さんを見つけると可愛く手を振って。ステージにはその荒牧さん・杉本さん・桜井さん・塚本さんがスタンバイ。まずは4人で演奏のようです。そうそう、荒牧さんのマイクスタンドにはスマホを取り付けるアタッチメントが。スマホをカンペにするのかな?

 SEからは小鳥のさえずりが聞こえてきて、そして壮大なオケサウンドがながれ、ギターのテクニカルなリフがはいって、パワフルなドラムからダイナミックなリフが。1曲目は「Dahlia」。オルガンのヘヴィサウンドが響き、ドラムが叩きまくって。そしてキーボードのリズミカルなリフにのってギターの伸びやかな音色が響き、オルガンのヘヴィなリフからピアノリフをバックに杉本さんのしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは荒牧さんのコーラスもはいってダイナミックに。中盤ではギターがステージ前でエモーショナルなギターソロ、続いてモーグのテクニカルなソロが。その後ギターのヘヴィリフとベースのテクニカルなタッピングリフから、レッドライトのなか、ダイナミックなリフが。終盤ではヘヴィなオルガンリフからピアノリフをバックに杉本さんのしっとりとしたヴォーカルがはいって、そしてパワフルなドラムとともダイナミックに雄大に。ラストはパワフルなリフでFin。

 続いては重厚なパイプオルガンソロが。その後2曲目「Constellation」へ。オルガンのリズミカルなリフと、ギターとベースのユニゾンのヘヴィリフがはいってから、キーボードの明るく華やかなリフがながれ、ギターが伸びやかに奏で、そしてブレイクリフからダイナミックなリフが。その後、ブラスサウンドの伸びやかな音色が響き、オレンジライトのなか、杉本さんの伸びやかなヴォーカルがはいって、そしてアップテンポのノリノリのリズムがはいって、ヴォーカルがパワフルに歌って、サビではオールコーラスで盛り上がって。中盤ではミドルテンポでゆったりと雄大にシンセサウンドがながれ、ギターがカッティングリフを、ベースがテクニカルなリフを弾き、ギターのエモーショナルなソロへ。その後アップテンポのノリノリモードになってキーボードのテクニカルなソロが。その後、ギターとベースのユニゾンリフからシンセの浮遊感たっぷりの幻想的なサウンドがながれ、ギターがテクニカルなフィルを入れて。終盤ではパワフルなドラムからアップテンポで杉本さんのパワフルなヴォーカルがヘヴィなギターリフにのってながれ、オレンジライトのなか、めっちゃ盛り上がってパワフルかつ伸びやかに雄大に。

 「こんばんは、Outer Limitsです」って杉本さんが挨拶を。「4年に1度のライブ、今回は3年、早いですね」って。「オリンピックの年にやるという暗黙の了解がありまして、ロンドンオリンピックを見て“ああ、今年はライブだ”と」って。で、「3-4年経ちますと、メンバーそれぞれやることが変わってきまして」「荒牧さんは、あのようになってしまいまして」って大爆笑!「うすうすあやしいとは思っていましたが、こうあからさまになると、なんて言ったらいいのか」「荒牧“くん”って呼んでいいのかどうか」「なるべくそこには触れないように」って爆笑!
 「塚本さんは変わりませんね」「今回は“飛び道具”も用意されてるようで」って。なんだか楽しみです。「キーボードが今回少ないですね。前はコの字の配置だったのに、今回は1列ですから」って爆笑!「でも足元がゴチャゴチャしてますね」って杉本さん。前回はメロトロンもあって計8台だったそうで。「楽器を運ぶのがしんどくなったので、楽器の性能も良くなったので減らす方向で」「手抜きをしてるわけではないです」って塚本さん。ここで荒牧さんがアルペジオでメロウなリフをゆったりと弾きはじめて。「桜井さん、変わらないですね。40年経ってもかわらない佇まい」って杉本さん。で「ここに居ないメンバーのことを」って、今回ライブをやるにあたって、杉本さんは川口さんに会って話しをされたそうですが、川口さんは現在ご自身で作曲された弦楽四重奏に集中されているそうで「雑音を入れたくない」とのことで、今回は不参加になったそうで。「じきに飽きると思います」って杉本さん、爆笑!

 杉本さんはエレキコントラバスの準備を。ここでギターソロです。まずはハーモニクスサウンドが綺麗に響き、そしてアコースティックサウンドでほのぼのした感じのメロディをゆったりと奏で、その後パワフルなカッティングリフをリズミカルに弾き、そのリフをループさせて、そのリフをバックに伸びやかでテクニカルに弾きまくって。

 3曲目は「Cannot Remember You」。ギターの哀愁ただようメロウなリフからはじまって、荒牧さんがしっとりとしたヴォーカルを。そこにコントラバスとピアノのリフがはいって、桜井さんが小さなマラカスでリズムをとって徐々に盛り上がっていって。その後一旦止まって、再びしっとりとしたギターとヴォーカルがはいって、キーボードのクリスタルなサウンドが綺麗に響き、そしてギターがパワフルなカッティングリフをかき鳴らし、ピアノとベースもはいって、荒牧さんが歌い上げて。終盤ではコントラバスがドラマティックに伸びやかに奏で、その後、ギターのアルペジオリフとキーボードのクリスタルな音色がしっとりとながれ、荒牧サンがエフェクトを掛けたヴォイスを静かに。

 続いてはエレキコントラバスのソロ。チェロのような音色でクラシカルに荘厳に奏でて。その後、ドラムと息を合わせてアップテンポでリズミカルにスリリングに弾きまくって。ソロが終わると大拍手!
 続いてギターのアルペジオリフがミドルテンポでながれ、塚本さんが帽子を被ってアコーディオンを抱えてステージ前へ。吟遊詩人のような雰囲気です。ギターリフとベースラインをバックにアコーディオンの哀愁ただようしっとりとした音色が響いて。アコーディオンソロが終わると拍手です。

 さらに続いて4曲目は「Running Away」。オルガンサウンドが響き、ギターのハーモニクスサウンドがゆったりとながれ、そしてパワフルなドラムがはいって、オレンジライトのなか、アップテンポでベースのパワフルなリフをバックにギターが伸びやかに奏でて。その後一旦止まってから、オルガンの明るく楽しいリフと、ギターのタッピングのテクニカルなリフが交互に。

 「ありがとうございます」って杉本さん。「Running Away」はOuter Limits結成以前に作られた曲だそうで。杉本さんが学生時代に「恐い先輩に呼ばれてベースを弾くように言われた」って。“怖い先輩”とは当時2年先輩だった塚本さんなのだそうで。「2年先輩だったのが、年々その差が縮まって」って爆笑!ちなみに本来はヴォーカル入りの曲なのだそうですが「今回は割愛されました」って杉本さん。「せっかく練習したのに」って爆笑!

 「こういうバンドなので2時間続けてやると、次回出来なくなってしまうので」って爆笑!「次の曲のあと、一旦休憩ということで」って杉本さん。5曲目は「Misty Moon 1982」。パワフルなドラムフィルからギターとベースがユニゾンでテクニカルなリフを奏で、オルガンサウンドが響くなか、杉本さんの力強く伸びやかなヴォーカルがはいって、サビでは荒牧さんのコーラスもはいって歌い上げ、ギターが伸びやかなフレーズを奏でて。その後、ミドルテンポでパワフルでテクニカルなベースソロが。そしてギターが伸びやかな音色を幻想的に奏で、荒牧さんのしっとりとしたヴォーカルがはいって、塚本さんがコーラスをいれて、そこからモーグのエモーショナルでテクニカルなソロが。中盤ではギターのカッティングリフとベースのテクニカルなフィルからギターとキーボードがユニゾンでテクニカルなリフを。その後静かになって、ハイハットのリズムにのってキーボードがミステリアスな感じのフレーズをゆったりと奏で、そしてパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、オレンジ&レッドライトのなか、ギターとベースが寄り添ってリフを。終盤では杉本さんの伸びやかなヴォーカルがはいってドラマティックに盛り上がっていって、そしてギターのアグレッシブなソロが。ラストはアップテンポのノリノリモードで盛り上がってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございます」「ただいまより15分の休憩をとります。しばしご歓談ください」「後半は皆さんお楽しみの藤本美樹さんが登場します」って笑いが。打ち上げまでがライブですから、余力を残して休憩します」って杉本さん。メンバーの皆さんは大拍手のなか、客席を通って楽屋へ。ここで前半終了です。時計を見ると19時40分。1時間10分の前半でした。メンバーの皆さんは親しいお客さん方と談笑されて。特に荒牧さんは「アンタ誰よー!」みたいに親しいご友人の方々もその綺麗な女性スタイルにビックリされていたようで。

 ちょうど20時、フロアーが暗くなって、SEから鐘の音が響き渡り、小鳥のさえずりが聞こえ、そして子供が公園で遊んでいるような音や、街中の交差点のような音が聞こえてきて。その後、壮大なオケサウンドがゆったりとながれて、メンバーの皆さんがステージに登場して大拍手で迎えられます。ヴァイオリンの美樹さんの出番はまだのようで、後半最初も4人での演奏のようです。

 後半最初となる6曲目は「すべては風のように」。オルガンのリズミカルなリフからパワフルなドラムとギターのヘヴィリフがはいって、ミドルテンポで明るく爽やかな感じで荒牧さんんのヴォーカルがギターのリズミカルなリフとメロトロン風サウンドのリフにのって伸びやかにながれて。その後一旦止まってうねるシンセサウンドが響き、ピアノのしっとりとしたリフがながれ、荒牧さんが静かにかすれるような声で歌い、そしてダイナミックなリフがはいって、ミドルテンポでギターのヘヴィリフ・パワフルなオルガンリフからギターとベースのユニゾンリフと叩きまくりドラムが。そこからギターのリズミカルなリフにのって、テクニカルなオルガンソロ・ギターのエモーショナルなソロと続きます。そしてアップテンポのノリノリモードになってギターのヘヴィリフとオルガンリフがながれ、ドラムも叩きまくって、ギターとオルガンがユニゾンでパワフルなリフを弾き、そのままギターのテクニカルなソロへ。中盤ではキーボードのリズミカルなリフからミドルテンポでギターのヘヴィなリフが。そして荒牧さんのヴォーカルがはいって塚本さんがコーラスをいれてハモり、シンセのストリングスサウンドが伸びやかにながれて。その後ギターのカッティングリフがノリノリモードでかき鳴らされ、メロウなフレーズをドラマティックに奏で、オルガンリフにのってギターとベースがユニゾンでパワフルなリフを。終盤ではオレンジ&レッドライトのなか、荒牧さんと塚本さんのコーラスが明るく爽やかにながれ、ゆったりと雄大な曲調に。そしてモーグのほのぼのした感じの伸びやかな音色が響き、荒牧さんと杉本さんがコーラスでスキャットを奏で、ゆったりとFin。

 「ありがとうございます」って杉本さん。ここでようやく美樹さんの登場です。「<Fantasmagoria>で活躍、ヴァイオリン、スペシャルゲスト、藤本美樹さん!」って杉本さんが紹介して大拍手!美樹さんはシルバーラメのノースリーブに黒のタイトスカートで、スレンダーな美しいおすがたで。「Outer Limitsは“男の園”なので」って杉本さん、大爆笑!「藤本さんが入ってこれで気も落ち着く」って荒牧さんを見ながら話して爆笑!

 美樹さんの準備が出来て5人編成となってはじまった7曲目は「Cosmic Velocity」。SEから波の音がながれ、海の中のような幻想的なサウンドが響き、ギターのフィードバックサウンドからヴァイオリンのパワフルでリズミカルなリフがはいって、ギターもキーボードもリフを。そしてギターとヴァイオリンが交互に伸びやかなフレーズを奏で、荒牧さんのヴォイスとオルガンのフィルがはいって。その後、ギターのヘヴィリフ・ヴァイオリンのテクニカルなリフからオールユニゾンでリフを。終盤ではモーグのテクニカルなソロが。

 続いて8曲目は「Consensus」。シンセのパワフルなブラスサウンドが響き、ギターのヘヴィリフがはいってダイナミックに。そしてキーボードのミステリアスなリフから荒牧さんがしっとりとしたヴォーカルがはいって、桜井さんがマレットでのシンバルロールや、フロアタムをティンパニ風に叩いて盛り上げ、ミドルテンポでギターのヘヴィリフから杉本さんのパワフルなヴォーカルがはいって、シンセのオケサウンドのリフにのってヴァイオリンの力強い音色が伸びやかにながれて。中盤ではパワフルなミステリアスリフにのって荒牧さんのエフェクトヴォイスがながれ、ギターのヘヴィリフがはいって杉本さんの伸びやかなヴォーカルが。そしてヴァイオリンのエモーショナルなソロ、ギターのテクニカルなソロと続きます。終盤では一旦止まったあと、キーボードのミステリアスなリフからダイナミックなバンドリフが。そして杉本さんの伸びやかなヴォーカルとパワフルなヴァイオリンのフィルがはいって、歌い上げてドラマティックにもりあがって、ラストはブレイクリフでパワフルにFin。

 「ありがとうございます。藤本美樹さん!って杉本さんが紹介して大拍手です。いまの2曲は2007年発表のアルバムからですが「ストマトロ・・・ストラト?・・・ストラトキャスター!」って杉本さん、爆笑!ここで美樹さんがノーマイクで挨拶を。「あの、そこにマイクというものがありまして、しゃべると聞こえるので」って杉本さん、爆笑!あらためて美樹さんがオンマイクで「この度は20年から30年も歴史のあるバンドに参加させていただいて・・・本当に皆様、ありがとうございます」って超丁寧に挨拶を。「なんかつりあわないくらいに真面目で・・・もっと面白こと言ってくれると」って杉本さん、爆笑!で、今回美樹さんはゲストながら譜面ナシで演奏されていて「暗譜してくださって。クラシックの人って暗譜できないのに」って杉本さん。“そんなことないです”って感じで美樹さんは首を横に振って。「でも川口君は“覚えらんないんだもん”って譜面見て演奏してますよ」って杉本さん。さらに「譜面こそ出してないけど、最近は譜面に代わる何か・・・」って荒牧さんのマイクスタンドに設置されているスマホを見て「あれ、ズルいですよね」って大爆笑!「友達とチャットしながら演ってるみたいで」って爆笑!

 「なんでMCがこんなに長いかというと、次の曲が最後の曲で」って杉本さん。もちろんお客さんは「えぇ~!」って。「でもすごく長いです」「Outer Limitsで20分の曲といえば」「オルガンソロはカットしてるので」って爆笑!
 本編最後となる9曲目は「The Scene of Pale Blue」。パワフルなドラムからダークでダイナミックなバンドリフがスリリングに。そしてミドルテンポでギターとベースがユニゾンで変拍子リフ弾き、ヴァイオリンとモーグが伸びやかにフレーズを奏で、テクニカルなユニゾンも。その後一旦止まってオルガンサウンドが響くなか、グレゴリアン風というかクワイア風というか全員で荘厳なコーラスを。そしてピアノリフがしっとりとながれ、ギターのノイズ風サウンドが響き、ドラムがマレットのシンバルロールで盛り上げ、ベースの力強いリフがはいって、ヴァイオリンの美しい調べが響いて。中盤ではオルガンサウンドが響くなか、ギターがアコギ風サウンドでアルペジオリフをゆったりと奏で、ヴァイオリンが伸びやかに奏でるなか、杉本さんの力強いヴォーカルが。そしてフロアタムのティンパニ風ロールからオレンジ&レッドライトのなか、ミドルテンポのパワフルなリズムとアコギ風リフがはいって、ヴァイオリンが力強く奏で、ヴォーカルが歌い上げてドラマティックに。その後、パワフルなリフからメロトロン風の哀愁ただようサウンドがゆったりとながれ、ギターがステージ前でアグレッシブな弾きまくりソロを。終盤ではダンサブルなリズムでシンセのオケサウンドの華やかなリフが響きわたり、オールコーラスがゆったりとながれ、ミドルテンポでヴァイオリンがリズミカルなリフを、ギターが伸びやかに明るく爽やかなフレーズを。そしてキーボードがほのぼのした感じのメロディを奏で、ヴァイオリンがリズミカルなリフを弾き、それが徐々にテンポダウンしていって。ラストはオケサウンドがずっとループされてながれて、そのなかメンバーの皆さんは大拍手のなか、楽器を置いてステージを降りて楽屋へ。
 もちろんフロアーはアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。するとほどなくメンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手大歓声で迎えられます。
 「どうもありがとうございます」って杉本さん。「今日は天気の悪いなか、たくさん集まってくださって」「宣伝はしてないのに」「FBでは参加者が20人くらいしか居なかった」って。「今日はどうもありがとうございます」って塚本さん。で、<Outer Limits>は当面ニューアルバムもライブ予定もないそうで。ここで塚本さんと美樹さんがひと言づつ挨拶を。そして荒牧さんが個人の告知を。大阪で別ユニットのライブがあるそうです。

 そしてカウントからはじまったアンコール最初となる10曲目は「Discoloured Ice」。カウントからシンセのオケサウンドが響き、ギターがほのぼのした感じのリフを、ヴァイオリンが伸びやかで美しい音色を奏でて。そしてオレンジライトのなか、パワフルなドラムとギターのヘヴィリフが。その後キーボードのリフからギターのアコギ風リフがはいって、杉本さんがしっとりと歌い、ヴァイオリンがゆったりと奏でて。中盤ではダイナミックなリフからギターとオルガンのヘヴィリフからヴァイオリンが伸びやかに奏で、杉本さんのパワフルなヴォーカルがはいって。その後ヴァイオリンの美しい調べがたおやかにながれ、ギターがハーモニクスサウンドの綺麗な音色を響かせ、しっとりとしたベースラインと荒牧さんのエフェクトヴォイスがながれて。終盤ではヴァイオリンのテクニカルなソロが。その後オルガンリフからダイナミックなリフが響き、モーグのエモーショナルなソロへ。ラストはアコギ風リフからヴァイオリンがゆったりと奏で、杉本さんのヴォーカルがしっとりと。

 「どうもありがとうございます」って杉本さん。「では最後にもう1曲」って杉本さん。杉本さんはエレキコントラバスの準備を。オーラス11曲目は「飽和溶液」。キーボードのテクニカルなリフからダイナミックなバンドリフが。そしてパワフルな変拍子でベースとヴァイオリンがユニゾンで、続いてキーボードとヴァイオリンがユニゾンでリズミカルなリフを。その後パワフルなコントラバスのソロへ。中盤ではヴァイオリンの伸びやかでミステリアスなソロが。そこにギターが加わってハモって、そのままエモーショナルなギターソロへ。終盤ではダイナミックなリフでパワフルに盛り上がって、アグレッシブなギターソロが。ラストは盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました」ってメンバーの皆さんはお辞儀をして大拍手のなか、ステージを降りて楽屋へ。するとほどなくフロアーが明るくなってSEがながれてライブ終了です。時計を見ると21時15分。前後半合わせて2時間半弱の素敵なライブでした。
1部はヴァイオリンなしの4人で、2部の2曲目から美樹さんが入って5人でとってもドラマティックで素敵な楽曲を、エモーショナルでテクニカルな素晴らしい演奏でたっぷりと聴かせてくれました。しかもMCもここで書ききれないくらいにめっちゃ面白くてとっても楽しめたライブでした。4年に1度と言わず、もっともっとライブやってほしいっす。