ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

THE PLAYERS GALAXY

2017-12-24 08:05:57 | フュージョン
 2017年秋に70年代後期のフュージョンの名盤が数々低価格で再リリースされましたが、今回紹介させていただくのは、“鬼才”キーボード奏者<鈴木宏昌さん>が率いた<THE PLAYERS>が1979年に発表されたデビューアルバム「GALAXY」です。<THE PLAYERS>は、1976年に結成された「コルゲン・バンド」が母体となって、1979年に結成されたそうです。メンバーはキーボード鈴木氏の他、Sax<山口真文さん>、ギター<松木恒秀さん>、ベース<岡沢章さん>、ドラムス<渡嘉敷祐一さん>、コンガ・パーカッション<穴井忠臣さん>の6人編成です。
 アルバム1曲目は「Galaxy」。ハイハットのリズムからダイナミックリフとスラップベースのテクニカルなフィルが。そしてセンセーショナルなダイナミックリフからアップテンポでパワフルでリズミカルなリフがながれて。中盤ではSaxソロ・キーボードソロがテクニカルにリズミカルにファンキーで明るく楽しく。終盤では再びダイナミックリフとスラップベースのテクニカルなフィルが。
 2曲目は「In Your Mind」。キーボードのクリスタルで綺麗な音色が浮遊感たっぷりにゆったりとながれて。そしてSaxがのびやかにメロウに奏でて。中盤ではキーボードのエモーショナルなソロが。終盤は再びaxがのびやかにメロウに。
 3曲目は「Unsweetened」。ダイナミックリフからパーカッションのアップテンポのファンキーでノリノリのリズムにのってギターとベースがユニゾンでパワフルでリズミカルなリフを。中盤ではギターのテクニカルなソロとベースのテクニカルなフィルが。終盤では再びターとベースがユニゾンでパワフルでリズミカルなリフを。
 4曲目は「Kaleidoscope」。透明感のあるシンセサウンドが静かに幻想的にながれ、Saxがゆったりとムーディに奏でて。そして一転パワフルなブレイクからダイナミックリフがはいって、アップテンポのノリノリモードでSaxがリズミカルにダンサブルに。中盤ではブレイクからドラムの叩きまくりフィルに続いてSaxとギターのテクニカルなソロ、続いてキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではSaxのノリノリのリズミカルリフが。ラストはブレイクからドラムが叩きまくって。
 5曲目は「Heavenly Maiden」。まずはドラムの叩きまくりソロ。その後アップテンポのファンキーモードでギターのリズミカルなリフとベースのパワフルなリフが。中盤ではダイナミックリフからギターのテクニカルなソロ、そしてダイナミックリフからキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックリフからギターがのびやかに奏で、ラストはブレイクからドラムが叩きまくって。
 6曲目は「Magic Lamp」。ミドルテンポのベースリフからキーボードがゆったりと奏で、Saxがゆったりと幽玄に奏でて。そしてダイナミックリフからシンセとSaxがのびやかに。中盤ではSaxのエモーショナルなソロ、そしてパワフルなブレイクからキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではSaxがのびやかに。
 7曲目は「Sunny Sidewalk」。ミドルテンポのリズムが静かにはいって、ベースとピアノのリズミカルなリフがながれ、ダイナミックリフからミドルテンポでリズミカルに明るく爽やかに奏で、そしてキーボードとユニゾンでリズミカルリフを。その後ピアノのリズミカルなソロが。
 8曲目は「Misty Moonlight」。キーボードがゆったりと、Saxがのびやかにメロウに、そして力強くドラマティックに奏でて。
 パワフルでファンキーでノリノリの楽しい曲や、しっとりと甘くムーディに聴かせる曲など、曲も良くてしかもテクニカルな、聴きどころ満載のとっても素敵なアルバムですね。特にキーボードの音色が透明感があってとっても綺麗。そしてベースがパワフルでグルーヴィでしかも味わい深くて聴き入ってしまいました。

TIME STRINGS TRAVELLERS(時弦旅団) still songs

2017-12-17 09:58:11 | フュージョン
 1995年に関西で結成されたジャスロックユニット<TIME STRINGS TRAVELLERS(時弦旅団)>。ライブ活動を重ね、99年に今回紹介させていただく通算3枚目のアルバム「still songs」を発表されます。メンバーはドラムス<山浜光一さん>、ベース<宮本隆さん>、ギター<西浦徹さん>、キーボード<山口ミチオさん>、Sax<堀川正人さん>で、ゲストでヴォーカル<横江邦彦さん>、Sax<舩橋陽一さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「紅玉~祝祭」。シンセサウンドがのびやかにながれるなか、ダイナミックリフがはいって、そこからうねるシンセとベースのリズムリフにのってドラムがフリーインプロで叩きまくって。その後シンセのお琴風の音色がゆったりと琉球メロディを奏で、ベースも琉球メロディを奏で、シンセがケーナ風の音色でゆったりとのびやかに奏でて。中盤ではベースとドラムの力強いリズムからシンセがしっとりと奏でるも、ギターのノイズサウンドがはいって、そこからシンセが明るく華やかにリズミカルに楽しく奏でて。その後Saxのテクニカルなソロが。終盤ではシンセが華やかに奏で、ラストは再びお琴風の音色がゆったりと。
 2曲目は「Storytellar with New Vibration」。オリエンタルなパーカッションの音が妖しく響き、ダイナミックリフからブラスのパワフルでリズミカルなリフがミドルテンポでながれて。そしてそれにのってギターのうねりまくるアヴァンギャルドなソロが。中盤では静かになってシーケンスサウンドがうねるなか、様々な音が飛び交うフリーインプロモードに。終盤ではアップテンポのグルーヴィなリズムにのってオルガンのリズミカルリフからSaxが力強くのびやかに奏で、同じフレーズが繰り返されて。
 3曲目は「悠歌partⅡ」。最初から吹きまくり叩きまくりのフリーインプロが展開。その後ミドルテンポのリズムからシンセがのびやかにスペーシーに、さらに明るく華やかにチャイナ風メロディを奏でて。中盤ではギターとSaxのフリーインプロバトルが。終盤ではシンセがゆったりとほのぼのメロディを奏で、ベースが力強くのびやかに奏でて。
 4曲目は「Moments of Suspence」。パーカッションのテクニカルなフィルからベースのアップテンポのリフがはいって、ダイナミックリフが華やかに。そしてミドルテンポのベースのパワフルなリフにのってギターとSaxがのびやかに奏で、ブレイクからはユニゾンでのびやかに。中盤ではアップテンポでギターとSaxのアヴァンギャルドなソロで盛り上がって。終盤ではミドルテンポでギター・オルガン・ベースがのびやかに奏で、さらにギターとSaxがユニゾンでのびやかに。ラストがギターのアヴァンギャルドなソロが。
 5曲目は「Evening Wind」。キーボードがゆったりとほのぼのメロディを奏で、そこにSaxが加わってユニゾンで奏でて。その後Saxのエモーショナルなソロが。
 6曲目は「Discover Rhythm~Our March」。まずはドラムの和太鼓風のパワフルなソロが。そしてそのリズムのなか、様々な音が飛び交うアヴァンギャルドなフリーインプロが展開されて。その後ダイナミックリフからシンセが民謡風のメロディを奏でて。中盤ではダイナミックリフからオルガンがのびやかに奏で、Saxのリズミカルリフにのってシンセが力強くのびやかに奏でて。♪ソイヤソイヤって合いの手を入れたくなるくらいの勇ましい曲ですね。終盤ではSaxのパワフルなソロが。
 7曲目は「花神」。シンセのリズミカルリフからミドルテンポのグルーヴィなリズムにのってSaxが力強くのびやかに和風メロディを奏で、そこに力強いヴォーカルがはいって。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。終盤ではダイナミックリフからアップテンポでギターとSaxがのびやかに。
 8曲目は「紅玉」。シーケンスサウンドがのびやかに幻想的にながれ、ベースが琉球メロディを奏でて。1曲目のリプライズ的な曲ですね。ラストはドラが一発響いてFin。
 ダイナミックでパワフルで勇ましく、かつしっとりとメロウにも聴かせてくれ、さらに美しいアンサンブルや、カオス的なフリーインプロもと、ジャズロックの醍醐味をたっぷり味あわせてくれるアルバムですね。アルバム発表後、バンドはなぜか活動休止してしまったそうで。しかし2011年に復活されます。

Negasphere Disadvantage

2017-12-10 08:11:52 | ジャパン・プログレ
 <Negasphere/ネガスフィア>は、シンセサイザーを操る<川崎薫さん>が中心となって1977年に結成されたそうです。ですがメンバーの出入りが激しくなかなか安定しなかったそうで。そして83年後半に元グリーンのテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>が加入。強力なリズムセクションが誕生したことでバンドの安定感が増して、翌84年には待望の1stアルバム「Castle In The Air/砂上の楼閣」が発表されます。
 85年になると新たにヴォーカリスト<平田士郎さん>が加入され、ライブも行われ、その1ケ月後に2ndアルバムのレコーディングが控えていたそうですが、なんと菅野さんと徳武さんと矢田さんが脱退してしまったそうです。しかしレコーディングには菅野さんと徳武さんは参加されたそうで。そしてこの年に2ndアルバム「Disadvantage/ディスアドヴァンデージ」が発表されます。ジャケットはオリジナルでブルー基調で怪鳥の飛ぶミステリアスながらも清々しい感じですね。
 アルバム1曲目は「FAMILY」。シンセのオケサウンドがミドルテンポでクラシカルに荘厳にながれて。宮廷の舞踏会の始まりのような、聴いていて気分が高揚してくる、期待膨らむ壮大な前奏曲ですね。2012.12の感動が蘇ります。
 2曲目は「CHANGE YOUR FATE」。お琴風のきらびやかなシンセのリズミカルなリフからダイナミックリフがはいって、アップテンポのパワフルなドラムとパーカッションが歯切れよくリズムを刻み、ミドルテンポになって力強いのびやかなヴォーカルがはいって。そしてシンセの明るく爽やかなリズミカルリフからギターのヘヴィリフがはいってヴォーカルがファルセットでのびやかに。その後ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではダイナミックリフからパワフルなヴォーカルがはいって。ラストはきらびやかなシンセリフからヴォーカルがファルセットでのびやかに浮遊感たっぷりに歌い、そこからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 3曲目は「CASTLE IN THE AIR」。シンセとギターのテクニカルなユニゾンリフカラミドルテンポではじまって、力強いベースとヴォーカルがはいって、ヴォーカルが歌い上げて。中盤ではシンセのパワフルなリフからギターのエモーショナルなソロが。ドラムも叩きまくって。終盤では一旦止まってからシンセサウンドが綺麗に響き、ヴォーカルがのびやかに歌い上げて。ラストはシンセのテクニカルなソロが。
 4曲目は「HOWEVER HARD MAY I TRY」。ダイナミックなダークリフから変拍子のリズミカルリフがはいって、力強いヴォーカルがゆったりと。そしてシンセのリズミカルなトリルリフからヴォーカルがのびやかに歌い上げて。中盤ではダイナミックリフと叩きまくりドラムからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックリフからシンセがのびやかに奏で、ブレイクからミドルテンポの変拍子リフがはいって、力強くのびやかなヴォーカルがはいって、そして歌い上げて。
 5曲目は「SON TO FATHER」。シンセサウンドがゆったりと幻想的にながれ、アコギの音色がしっとりと響き、ヴォーカルがはいって歌い上げて。叙情的なバラードですね。その後シンセが力強くのびやかに。
 6曲目は「THROUGH THE WHITE DARKNESS」。ダイナミックなテクニカルリフからはじまって、ミドルテンポでリズミカルリフが変拍子ながらも明るく楽しくながれ、ヴォーカルがはいって歌い上げて。中盤ではきらびやかなシンセのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポでリズミカルに。ラストはテクニカルなブレイクをキメて。
 7曲目から9曲目までの3曲は、3部作の大作です。
 7曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART1」。静寂のなか、シンセサウンドが幻想的に響き、アコギの音色がしっとりとながれて。そしてアップテンポのパワフルなドラムからギターのエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。その後一旦止まってからアップテンポでシンセのリズミカルなリフと力強いベースリフがはいって、そこからキーボードのテクニカルなソロが。さらにシンセのきらびやかな音色のリフ・クリスタルな音色のリフからエモーショナルなソロを。中盤ではパワフルなリズムからのびやかなヴォーカルがはいって、さらにリズミカルに歌って。その後シンセサウンドが壮大にながれ、パワフルな叩きまくりドラムとリズミカルなリフが。終盤ではシンセの木管・金管それぞれの音色のリフまわしがグラシカルにながれ、ブレイクからシンセとベースがのびやかに。ラストはシンセとギターがリズミカルリフを。
 8曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART2」。シンセサウンドが暗く神秘的にながれ、そしてダイナミックリフが。その後ミドルテンポのリズミカルリフからパワフルなヴォーカルがはいって、シンセとともにのびやかに。終盤ではシンセの口笛風サウンドがのびやかにながれて。
 9曲目は「EMPTY AND MEANINGLESS HOT PART3」。パワフルなドラムからアップテンポのノリノリモードではじまって、シンセのテクニカルなソロが。その後ブレイクからミドルテンポのリズミカルリフがはいってパワフルなヴォーカルがはいってリズミカルに明るく爽やかに。中盤では変拍子でギターのテクニカルなソロ、シンセのテクニカルなソロが。終盤ではミドルテンポでリズミカルに明るく爽やかに。ラストはシンセサウンドがゆったりとながれ、静かに、幻想的に。
 オリジナルアルバムはここまでですが、10曲目に2曲目の「CHANGE YOUR FATE」別バージョンが収録されています。ベースがシンセになっているそうで。
 このアルバムでもシンセの音の華麗さ・美しさが際だっていますね。同じくベースのぶ厚く力強く存在感たっぷりの音も。今回は組曲の大作以外は3~5分とコンパクトにまとめられていますが、プログレエッセンスが凝縮されていて聴き応えありますね。
 2012年12月の再始動ライブのあと、2016年11月にバンド結成40周年とこの1st2ndアルバム再発を記念しての、バンド在籍メンバーが結集した祭典が吉祥寺シルエレで行われたそうで。自分は残念ながら観に行けませんでしたが、大盛況だったことでしょう。そして川崎さんを中心にアコースティックでのバンドも結成され、不定期ながらも順調に活動されているようで。今後の活躍も楽しみです。

人間椅子 20th 異次元への咆哮

2017-12-03 07:48:21 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 2013年のOZZ FEST JAPAN出演で一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。2015年1月にはなんと渋谷公会堂をsoldout!で、そのライブ映像がBSで放映され、DVD/BRで発売。さらに<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバム「地獄のアロハ」も発表。そしてなんと11月に再び開催されたOZZ FEST JAPAN 2015に2回連続で出演!もちろん今回も大好評!さらに2016年2月にスタジオアルバム通算19枚目の「怪談 そして死とエロス」を発表されます。
 そして2017年10月にスタジオアルバム通算20枚目となる「異次元への咆哮」が発表されました。“ムー”を愛読されている和嶋さん。このアルバムは“異次元”をコンセプトに創作されたようで。詳しいことは様々な音楽情報に記載されていることでしょう。ジャケットは鈴木さんの発案で“ねぷた”に。やっと実現したって感じですね。そうそう!超久々に某B!誌にレビューされたのにはビックリしました。で、ネットでニューアルバムの感想を見ると、いつも以上に賛否両論にようで。さて、聴いてみますか。
 アルバム1曲目は「虚無の声」。ギターのミステリアスなリフからはじまって、和嶋さんがのびやかに爽やかに歌って。そして一転ヘヴィでダイナミックな嵐のように激しいリフがはいって、ミドルテンポのリズミカルなヘヴィリフにのって和嶋さんがのびやかに歌い、裏で“色即是空~”ってコーラスが。サビでは力強くのびやかに。中盤ではコーラスとブレイクリフが交互に、そしてテクニカルなギターソロへ。終盤では再びヴァースからサビへ。
 2曲目は「風神」。パワフルなギターリフからノリノリシャッフルモードではじまって、鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、サビではミドルテンポで不気味に。中盤ではギターがゆったりとミステリアスに奏で、鈴木さんがのびやかにメロウに歌って。そしてギターのエモーショナルかつテクニカルなソロへ。Iommi氏風のタメが効いてますね。終盤では鈴木さんの笑い声からノリノリシャッフルモードでヴァース、サビへ。イントロのリフは“見知らぬ世界”風ですね。
 3曲目は「超自然現象」。ギターのミステリアスリフからはじまって、アップテンポのスラッシュモードでヘヴィリフから和嶋さんのパワフルでのびやかなヴォーカルがはいって。中盤ではテルミンのサイレン風の音が響き、ギターリフから“オゥオー~!”って。そしてギターのテクニカルなソロ、続いてテルミンがうねって。曲自体はかっこいいんですけど、歌詞がキャッチー過ぎるような?
 4曲目は「月夜の鬼踊り」。ダイナミックな激しいリフからはじまって、リズミカルなヘヴィリフにのってヨコノリシャッフルモードで鈴木さんのめっちゃパワフルでダーティなヴォーカルが。超かっくいいっす!中盤ではベースのうねるリフからアップテンポのシャッフルモードでギターのリズミカルなリフがはいって、パワフルなブレイクとテクニカルなギターソロが交互に。終盤ではミドルテンポのヨコノリシャッフルに戻って鈴木さんが力強く歌い、ラストはギターのエモーショナルなソロが。自分的にはこのアルバムのハイライトですね。これぞ人間椅子って感じっす。
 5曲目は「もののけフィーバー」。ギターがのびやかにミステリアスに奏で、徐々にテンポアップしていって、アップテンポでリズミカルなリフにのって和嶋さんのヴォーカルがはいって。途中まるでブラスのようなハーモニカのリフがはいってややファンクな感じに。中盤ではギターのエフェクトを掛けたサウンドのテクニカルなソロが。この曲もキャッチー過ぎるような。
 6曲目は「宇宙のシンフォニー」。ダイナミックで激しいリフからうねりまくるギターにのって鈴木さんのエコーのかかったヴォーカルがのびやかに。“宇宙”シリーズのスペーシーサウンド、気持ちいいっすね。中盤では鈴木さんのエコーのかかったヴォーカルが浮遊感たっぷりに響き、そこから和嶋さんのスライドギターソロ、テルミンソロが。終盤ではベースのリズミカルリフから鈴木さんののびやかなヴォーカルが。
 7曲目は「太陽がいっぱい」。ギターのリズミカルなリフからアップテンポのノリノリドライブモードではじまって、和嶋さんののびやかなヴォーカルがはいって。“赤と黒”路線のストレートHRですね。中盤ではRitchie氏風のテクニカルなギターソロが。ノブさんのヴォーカルでも聴いてみたいっすね。
 8曲目は「痴人のモノローグ」。ミドルテンポのブルージーなギターリフからはじまって、鈴木さんののびやかなヴォーカルとコーラスが交互に。中盤ではギターのエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。これは聴くほどに味わいが広がるような感じでしょうか。
 9曲目は「悪魔祈祷書」。マンドリン風のアコースティックサウンドのリフからはじまって、一転ヘヴィギターのダークリフがミドルテンポでながれ、和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって。中盤ではミドルテンポのシャッフルモードで和嶋さんのヴォーカルとコーラスがのびやかに。その後、ギターのエモーショナルなソロが。Iommi氏風のタメもキメて。終盤ではヴァース・サビからヘヴィダークリフがゆったりとながれ、再びギターのエモーショナルなソロが。この曲は鈴木さんのヴォーカルでも聴いてみたいですね。
 10曲目は「悪夢の添乗員」。“Black Night”風のイントロリフからシャッフルヨコノリモードでノブさんのリズミカルなヴォーカルがはいって。サビは思わず“Long live Rock’n’Roll~!”って歌いたくなるくらいの良く似たリフで。中盤ではギターのリズミカルなソロが。さらにリズミカルなリフからコーラスを重ねたQueen風サウンドに。終盤は再びシャッフルヨコノリで楽しく。
 11曲目は「地獄のヘビーライダー」。虹の“Death Alley Driver”のようなギターでのアクセルをフかすエンジン音風サウンドからハイテンポのスラッシュモードで鈴木さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、♪ローリン、ローリンってコーラスも。サビでは♪ぶっとばせ!って。超かっくいいっす!中盤ではギターのスクラッチからテクニカルなギターソロが。終盤ではヴァース・サビで疾走して、ラストはギターのアームアップかな?
 12曲目は「異端者の悲しみ」。ダイナミックなヘヴィギターのダークリフからはじまって、ミドルテンポのシャッフルモードで和嶋さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビではのびやかに力強く歌い上げて。中盤ではギターのテクニカルなソロが。それがメロウにドラマティックになって、音を重ねたQueen風サウンドになって盛り上がって。終盤ではベースの地響きのようなリフから和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、ラストはコーラスも加わって。
 う~ん・・・私的には微妙なアルバムですね。キャッチー過ぎるような曲もあり、聴きこめば味が出てくるような、複雑な曲展開もあまりないような。まあでも「月夜の鬼踊り」だけでも私的にはこのアルバムを買った価値はありますね。もちろん他にも気に入った曲はありますが。せっかく大々的に宣伝されているのに“最高傑作”と書けないのがなんとも・・・。