ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

08.10.28 鬼武みゆきトリオ

2008-10-31 00:31:15 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2008.10.28 横浜桜木町DOLPHY
<Eternal One’s Live!>
 先日の“横濱JAZZプロムナード”にて、とっても素敵な曲をとっても素晴らしい演奏で聴かせてくれた、ピアニスト<鬼武みゆきさん>率いる<鬼武みゆきトリオ>。すっごい感動しちゃったんですよね。で、その時は1時間弱の短いライブだったので、いつか機会があればフルライブをみたいなって思ったんです。それとアルバムCDも欲しいなって。
 すると、たまにおじゃまする近くのJAZZスポットで10月28日にライブがあると知って大喜び!すぐに予約を入れて当日を楽しみにしていました。CDも通販で注文すればすぐ手に入れられるし、そのほうがちょっぴり安いんですけど、どうせならライブ会場で買いたいなっ思って、聴きたいのをちょっとガマンしちゃいました。
 それと・・・とっても綺麗で美しいみゆきさん、先日はホールで、しかも自分は後ろのほうの席だったからよく見えなかったのよね。今回はお店だから真近で拝見できるなって。それも楽しみ♪です。

 さて、当日。開演予定時間は19時半。まあでも10分以上は押すでしょうけど。仕事は19時前に終わったので、先にいつものCD店に寄って出物をチェックして、それからお店へ。ちょうど19時半に着きました。平日で火曜日ということもあってか、お客さんは20人強ってとこかな。ゆったり楽しめそうです。前のほうも空いてましたけど、恥ずかしいので後ろのほうの席へ。
 するとみゆきさんが楽屋から出てきて自分のすぐ脇を通って。う~ん、やっぱり綺麗!ちょっとドキドキしちゃいました。“なじみ”のお客さんも多いようで多くの方に挨拶されてましたね。自分も常連になりたいなぁ。近くのお客さんとお話してたみゆきさん。「開演は19時半になってたけど、始めるのは20時まえくらいよ」みたいなことおっしゃってました。

 ステージは向かって左側にピアノ、中央にベース、そして右側にパーカッションがセットされていました。そこには前回気になっていた黒い“魔法の壺”も。ベースは黒っぽい6弦ベースと、JAZZベーっぽい4弦のフレットレスベースでした。
 19時55分ころ、まずはグレッグさんが登場!そしてみゆきさんとヤヒロさんも登場!。少々の沈黙のあと、お3方で息を合わせてはじまった1曲目は「Billy’s Dream」。ピアノの重いリフからはじまって、そこにベースが加わって。すると一転明るく爽やかな雰囲気のピアノのフレーズ、そしてパーカッションのアップテンポのリズムがはいってとっても楽しい雰囲気に。跳ねるようなリズム、いいですねぇ。まずはピアノソロが。目の前に広大な景色が広がるような感じのフレーズが。続いてベースソロへ。終盤ではヤヒロさんがマラカスを使ってよりいっそうリズミカルに。ノリノリ♪です。ラストはピアノの綺麗なフレーズでFin。

 続いて2曲目は「Good Day!」.リズミカルでパワフルなピアノのリフからはじまるアップテンポの爽やかで楽しい曲。パーカッションのリズムで木の鈴のような音が。よく見たらヤヒロさんが足首に小さな木の鈴がいっぱい付いているバンドをはめて足踏みしてならしてたんです。これちょっとビックリしました。そういう方法もあるのかって。ピアノソロは跳ねるようにとってもリズミカルで、ベースソロはめっちゃテクニカルで。そのあとはピアノとパーカッションの掛け合いのようなソロも。曲が終わると大拍手!です。

 みゆきさん、深くお辞儀をして、そして立ち上がってマイクを持って「皆さん、こんばんは。」って。お客さんはちゃんと「こんばんは」ってお返事です。もちろん自分も。「鬼武みゆきです。今日はようこそおこしくださいました」「今日は鬼武みゆきトリオ3rdアルバム”Eternal One’s”発売記念ライブです」ってそばにあるCDを持って「出来ました!」って。大拍手です。2ndアルバムから4年ぶりなんですね。6月にレコーディングして9月に発売したそうです。で、昨日は柏で、今日はここ横浜で、そして明日の渋谷と3日連続となるアルバム発売記念ライブツアー(?)のようです。
「私にとって、ここDOLPHYはもう“ホームグラウンド”で・・・私としてはもう“帰ってきた”という感じなんですけど・・・」って。「今日は皆さんと一緒に楽しいライブにしていきたいなと思ってますので、最後までゆっくり楽しんでいってください」って。で、今日のライブではニューアルバムの曲を全曲、アルバムの曲順通りに演奏する、と。で、ここでまず先に演奏した2曲の説明を。
そして・・・「では次に・・・あ、忘れてました。大切なメンバーを紹介したいと思います」って。するとヤヒロさんが「あとでいいよ」って。爆笑です。でもやはりここで、と。「結成11年を迎えました素晴らしいメンバーです」「ベース、グレッグ・リー!」「パーカッション、ヤヒロ・トモヒロ!」って。お客さん大拍手です。

 そして次の曲の解説を。で、はじまった3曲目は「Sunflower」。哀愁ただようピアノの美しいメロディからはじまって、ウインドベルとともにパーカッションがスローテンポのリズムをきざんで、ピアノがうっとりと聴きほれてしまう綺麗なメロディを奏でて、フレットレスベースの味のある音色がそれを支えて。伸びやかなベースソロのあと曲が盛り上がっていってドラマティックに展開していきます。ラストは再びゆったりと静かにFin。曲が終わると大拍手。みゆきさん、深くお辞儀をして、立ち上がってマイクを持って「ありがとうございます」って。そしてここでアルバムタイトルの“Eternal One’s”の説明を。

 4曲目は「Behind The Silence」。ピアノの暗いリフからはじまります。パーカッションはミドルテンポのリズムを刻んで。そしてグレッグさんはベースを裏返しにしてヒザのうえに置いてボディを叩いてヤヒロさんとツインパーカッションです。もちろんすぐに持ち替えてベースでダークなリフを。なんとなく“迫りくる自然の驚異”みたいなスリリングな様相も。パーカッションの激しくパワフルなソロ、そしてベースのテクニカルでパワフルなソロと続いて迫力が増していって、再びピアノのリフをバックにパーカッションの激しいソロが。もう圧倒されちゃいました。

 曲が終わると大拍手。みゆきさん、深くお辞儀をして、そして立ってマイクを持って「ありがとうございました」って。「ここでブレイクタイムです。ニューアルバムの曲は一旦休んで、1stアルバムから“Woman”という曲を」って。この曲はみゆきさんの曲のなかで一番人気の高い曲だそうです。リクエストも多いそうで。「“女性”であることを“誇り”に思いたい」って。いいですねぇ。
 ピアノがリズムを刻みながらメロディを弾いて、そしてピアノとベースがユニゾンのようにメロディを奏でて。ゆったりとしたテンポのおだやかでほのぼのとするような心温まる感じの曲です。女性の優しさやおおらかさを感じますね。そしてリズミカルで爽やかな感じのベースソロが。終盤に向かってだんだん盛り上がっていってドラマティックに展開していきます。曲が終わると大拍手!めっちゃ感動しました。

 続いて前半最後の6曲目も1stアルバムから「Language」。ベースのアップテンポのリフからはじまる明るく爽やかで、しかもリズミカルで楽しい曲。ここではパーカッション大フューチャーです。めっちゃパワフルなソロ、迫力あります。足の木鈴でリズムをとって太鼓を叩きまくって。最高潮に達すると後方のお客さんから「Yeah!」って歓声が。ソロが終わると大拍手!そして盛大にFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!みゆきさん、立ち上がって「ベース、グレッグ・リー!」「パーカッション、ヤヒロ・トモヒロ!」って。そしてグレッグさんが「オニタケ・ミユキ!」って。そしてみゆきさん「ではちょっとここで20分間くらい休憩させていただきます。ありがとうございました」って。

 休憩中に自分は売っているCDを見に。鬼武みゆきトリオの1stと 2ndと 3rdアルバム、そしてヤヒロさんのソロアルバムの4枚が販売されてました。最初は3rdアルバムだけ買おうかなって思ってたんですけど、先ほどの1stに収録されている曲がすごくよかったし、ジャケットをみているうちにみんな欲しくなって、結局4枚全部買っちゃいました。ライブ終了後にメンバーがサインしてくれるみたいなんですけど、ちょっと恥ずかしいのでそれは遠慮することに。
 そうそう、今日の皆さんのお衣装は・・・みゆきさんはブラウンのワンピースみたいなスモックに濃いグレーっぽいジーンズ。グレッグさんは黒いTシャツ&ジャージっぽいパンツに野球帽というスポーティなスタイル。ヤヒロさんはグリーンのTシャツにカーキ色のパンツです。

 20分後、客席が暗くなってメンバーがステージに再び登場です。後半最初の7曲目は「Being Alone」。ゆったり落ち着いた感じのムーディなアダルトムードの曲。中盤ではピアノ、そしてベースのエモーショナルなソロを聴かせてくれました。
 続いて8曲目は「Dawn」。ピアノのなめらかで爽やかなフレーズからはじまって、リズミカルなミドルテンポに。まるで晴れた青空のもとで芝生の上をスキップしてるみたいな感覚がしてきます。中盤ではテクニカルでリズミカルなベースソロが。
 さらに続いて9曲目は「Manatee」。ピアノのゆったりとした幻想的なフレーズと、ベースの♪ポォ~ンってハーモニクスみたいな不思議なサウンドが。スローテンポの叙情的な曲です。ブルージーな感じですね。みゆきさんは酔いしれているかのように身体をくねらせるとっても色っぽい弾き方で。中盤ではベースが哀愁ただようメロディを奏でて。そしてだんだん盛り上がっていって激しくパワフルに。ベースは早弾きも織り交ぜて。そしてドラマティックなエンディングを迎えます。曲が終わると大拍手。

 みゆきさん、深くお辞儀をして立ち上がってマイクを持って「ありがとうございます」って。そしてここまでの3曲の解説を。みゆきさんはアルバムジャケットのデザインも自らなさっているそうです。1stから3rdまでやってきて、徐々にデザインの腕があがっているんじゃないかなって。1stはとっても可愛らしくて、2ndはとっても爽やかで可愛くて、ニューアルバムは芸術的な作品ですね。
 ここで今日いらしている、2ndアルバムからみゆきさんの撮影をされているカメラマンの<モリ・ヒデオさん>が紹介されます。モリさん立ち上がってお辞儀を。もちろん皆さん大拍手です。「モリさん、素敵な写真を撮ってくださってありがとうございました!」って。ニューアルバムのジャケットにあたって、ロケ地をイメージするのに、まずはアルバムの曲を全部聴いてもらってアイデアを出していったとか。そして三浦方面の海で早朝4時半くらいに撮影されたそうです。風が強い日で大変だったしうですが、たまたまトンビが一羽ずっと真上を旋回して飛んでいて見事にフレームに納まったようで。みゆきさんは「モリさんが呼んだんじゃないか」って。モリさんはグッドタイミングのトンビに「お前、わかってんじゃん」って言ってたとか。
 そもそものなれそめは、以前の“横濱JAZZプロムナード”のときにみゆきさんは横浜市長と対談をされたそうなんです。そのときの模様を撮影されたのがモリさんだったそうで。で、そのときの写真を気に入ったみゆきさんがモリさんに2ndアルバムから撮影をお願いしたそうです。みゆきさんはポーズをとるのが苦手なんだそうで。でもモリさんは「自然にしてていいよ」って言ってくれたとか。

 MC後の10曲目は「In The Wind」。ピアノのリズミカルなリフからはじまるメロディアスでダイナミックなイメージの曲。中盤ではピアノのエモーショナルなソロや、ベースのテクニカルなソロも。
 続いて11曲目は「I Always Think About You」。ピアノのゆったりとした綺麗なメロディからはじまるのどかで素朴な感じの曲。中盤のピアノソロはホンキートンク調みたいに楽しく。“元気に歩いて行こう”って感じかな。曲が終わると大拍手です。

 ここでみゆきさんはこのバンドのお話を。グレッグさんとヤヒロさんとのこの<鬼武みゆきトリオ>は結成11年だそうです。このお2方と一緒にやってきて良かったって。「私のオリジナル曲を、私の思いを200%くらい理解してくれるし、リズムやアプローチ、アレンジなどいろいろな意見を出してくれる」「レコーディングのときも素晴らしいパフォーマンスを出してくれる」って。そしてお2方に向かって「めぐり合えて良かった。ありがとう」って感謝の言葉をかけて。でもお2方はうつむいたまま。「あの、いま感謝の気持ちを述べたの。」って。お2方ともテレちゃったみたいです。聞いていたこっちもジーンときちゃったもんね。「2人とも意外にシャイなんですよ。いつもすごいしゃべるのに」ってみゆきさん。そしてここでエンジニアの巨匠<モリモト・ヤスオさん>という方にも感謝のお気持ちを語っておられました。「ほんっとにいい音に仕上がりました」って。
 ここで今日販売されているCDの宣伝を。今日買ったものじゃなくても、アルバムを持ってきた方には3人でサインしてくれるって。それともう1枚のヤヒロさんのCDの宣伝も。ヤヒロさんいわく、かな~りマニアックな内容だそうで・・・聴くのが楽しみになってきました。
 次の曲が本編最後の曲のようで、「今日は本当にありがとうございました。3枚目のアルバムが出来ましたので、これから私たち、4枚目のアルバムに向かって歩きはじめようと思います」って。お客さん大拍手です。

 本編ラスト12曲目は「Lemon」。金属系パーカッションのラテン系のアップテンポのリズムからはじまる、カラッと明るくとっても楽しい曲。ピアノソロではみゆきさん、身体全体でリズムをとってノリノリです。続くベースソロもリズミカルでテクニカルでかっくいいっす。ソロが終わると「ベース、グレッグ・リー!」って。大拍手です。続いてはパーカッションソロ。ド迫力のパワフルで激しいソロ、凄いっす。ソロが終わると「パーカッション、ヤヒロ・トモヒロ!」って。もちろん大拍手。

 曲が終わると大拍手大歓声!みゆきさんは立ち上がってメンバーの名前を。「ベース、グレッグ・リー!」「パーカッション、ヤヒロ・トモヒロ!」って。そしてグレッグさんが「オニタケ・ミユキ!」って。大拍手のなか、みゆきさんとグレッグさんは楽屋へ・・・で、お客さんはアンコールを求める手拍子を。それが♪チャッチャッチャ!って3拍子でちょっとビックリ。そういう“お約束”なんですねぇ。勉強になりました。するとまだステージに残っていたヤヒロさんが太鼓を叩いて煽って。するとすぐにみゆきさんはステージに戻って、グレッグさんは客席後方に。

 「ありがとうございます」ってみゆきさん。「こうやって皆さんが応援してくださるからこそ、こうして私達の音楽を聴いてくださる皆様がいるからこそ・・・本当にいつもありがとうございます」って。大拍手です。で、今回アンケート用紙が配られましたが、「皆様からのメッセージを読むのが楽しみです」って。今回のアルバムに関してもいろいろ意見を伺いたいそうで。だからアンケート書いてくださいって。
 ここでボケをかましてくれました。「それでは、アンケートにお応えして・・・あ、アンケートじゃないや、アンコールにお応えして・・・」って。場内爆笑です。お茶目でかわいいにゃ~♪

 アンコール1曲目はピアノソロの曲で「People」。そっかピアノソロ曲だからグレッグさんはステージを離れたんですねぇ。納得。ゆったりとしたテンポのとってもきれいなメロディの美しい曲。優しく、しかも力強く、心癒される曲ですね。うっとりと聴き惚れてしまいました。
 曲が終わると大拍手。「ありがとうございます」って。そしてグレッグさんがステージに戻って。「もう1曲だけ聴いていただけますか?」ってみゆきさん。もちろん1曲でも10曲でも聴かせてほしいっす。「ほんとに今日はありがとうございました。”Dream Train“でお別れします」って。

 はじまったオーラス14曲目は「Dream Train」。ラテンリズムのアップテンポのリズミカルな曲。明るく爽やかでしかも聴いていると雄大な景色が目に浮かんできます。大地を感じる曲かな。とっても人気の高い曲だそうで。たしかに素敵な曲です。中盤ではメロディアスなベースソロも。
 曲が終わると大拍手大歓声!みゆきさんは立ち上がってメンバーの名前を。「ベース、グレッグ・リー!」「パーカッション、ヤヒロ・トモヒロ!」「今日は本当にありがとうございました。ピアノ鬼武みゆきでした」って。

 時計を見ると22時10分過ぎ。前半50分・後半70分のとっても素敵なライブでした。明るく爽やかで心ウキウキするとっても楽しい曲、そしてゆったりおだやかほのぼのするきれいなメロディの心温まる、心癒される曲、素晴らしい曲たっぷりの感動的なライブでした。JAZZって、たいていはテーマとなるフレーズとインプロビゼーションたっぷりの場合がよくありますけど、<鬼武みゆきトリオ>の場合は曲として成立していて、それがまたすっごくいいんですよね。もちろん個々のメンバーのソロも凄いテクの演奏を魅せてくれるし、またそのソロも、曲に沿った、曲に合う、曲のイメージにピッタリで、なおかつ凄いテクもみせてくれるんですよね。
 来月下旬にもまたここでライブがあるようなので、スケジュールが合えばまたぜひ観にきたいっす。

堀井勝美さん 2

2008-10-29 00:06:38 | フュージョン
 堀井さんが1987年から1998年までの11年間に<堀井勝美プロジェクト>として発表したフュージョン系のアルバム13枚のなかから、今回は1991年に発表した7枚目のアルバム「Sky Cruisin’」を。海辺にヨットのとってもおしゃれなデザインのジャケットです。
 1曲目は「Sky Cruisin’」。ギターの心地よいリフからはじまり、そのままギターの軽やかで爽やかなサウンドが響く、ファンキーで楽しい曲。中盤ちょっと落ち着くも、すぐにもとの軽快で爽やかなサウンドに。
 2曲目は「My Happiness In The Cake」。ゆったりとしたレゲエ調の曲。アコースティックギターの素朴な音色、いいですねぇ。後半の綺麗な音色のピアノソロも。
 3曲目は「In The Blue Heavens」。ミドルテンポのかっちょいいギターサウンドの曲。後半にはムーグのソロも。
 4曲目は「Dear 」。ゆったりと静かに幻想的な雰囲気ではじまる、スローテンポのバラードソング。エモーショナルなSaxと綺麗なピアノによる美しいメロディ、いいですねぇ。
 5曲目は「Whoop! Whoop!」。アップテンポのラテンパーカッションからパワフルにはじまる、とっても軽快で爽やかな曲。Saxとギターとピアノの軽やかなサウンド、そしてベースの音色もまた格別です。
 6曲目は「Afterglow」。綺麗なピアノのリフレインとSaxのムーディな音色のゆったりとした、海辺の夕暮れを思い起こさせる綺麗な曲。後半にはマウスハープの素朴な音色のソロも。
 7曲目は「Reddish In Mind」。早いパッセージからはじまるアップテンポのハードな曲。ドライブ感満点ですね。Saxとハードギターのフレーズ&ソロが交互に。なかなかアグレッシブですね。
 8曲目は「Salad Street」。リズミカルなSaxからはじまるミドルテンポの爽やかで心地よい曲。中盤にはドラムソロが、そして終盤にはSaxのパワフルなソロも。
 9曲目は「Alone At Last, Bhind The Seventh Wind」。ゆったりとしたテンポでいきなりギターがナチュラルなサウンドでソロを、そしてSaxのソロ、キーボードのソロと続きます。とってもエモーショナルなサウンドですね。
 まさに“夏”という感じのトロピカルでおしゃれなサウンドいっぱいの心地よいアルバムです。

堀井勝美さん 1

2008-10-28 00:05:45 | フュージョン
 いつも会社の帰りに寄る某CD店のJAZZ・フュージョンコーナーで<堀井勝美さん>というお方のアルバムを見つけました。ジャケットが瑞々しく爽快感たっぷりで素敵なデザインだったもので、まずは家に帰って堀井さんのことを調べてみようかと。
 堀井さんは、音大卒業後に<三枝成彰氏>のもとで学ばれ、作曲・編曲家そしてプロデューサーとして活躍しておられます。TVドラマ・映画・アニメ・CMソング・舞台の音楽など幅広く手がけており、各方面から高い評価を得ておられます。TVでは某国営放送ものが多く、映画・アニメでは「ドラえもん」の長編映画など、そして多くのCMソングも担当されています。
 そして・・・堀井さんは1987年から1998年までの11年間に<堀井勝美プロジェクト>としてフュージョン系のアルバムを13枚発表されているんです。作曲・編曲を堀井さんが手がけ、アルバムごとに様々なミュージシャンに参加してもらって制作されたようです。しかもそのミュージシャンとは大物ばかり。難波弘之さん、鳴瀬喜博さん、土岐英史さん、向谷実さん、本多俊之さん、本田雅人さん等など。そして美しいジャケットは<鈴木英人さん>が手がけられたそうです。こうなるともう聴かずにはいられません。翌日即2枚購入しました。
 で、まずは1989年に発表された4枚目のアルバム「Front And Rear」です。1曲目は「Sparkling Water」。ミドルテンポのエモーショナルなギターが素敵な曲。とっても爽やかなサウンドですね。ブラス調のキーボードサウンドも絶妙ですね。 2曲目は「Megalocity Nighthawk」。ミドルテンポのキリッとしたサウンドにSaxの音色が映えてすっごくおしゃれですね。
 3曲目は「An Empty Suitcase」。ゆったりとしたトワイライトな感じのムーディなバラードソング。Saxの艶っぽい音色がたまりませんね。 4曲目は「Oneway Traveler」。ミドルテンポのトロピカルでファンキーな曲。綺麗なメロディです。中盤にはかっちょいいSaxソロ、そしてアコースティックギターのトロピカルなソロも。
 5曲目は「Magic Chair of a Fortune Teller」。ゆったりとしたほのぼのする感じの曲ですね。ピアニカみたいな音色の素朴な感じ、いいですねぇ。 6曲目は「Funny Sidekick」。サンバのようなラテンリズムの軽快な感じからはじまります。が、Saxソロなんかとってもハイセンスって感じ。
 7曲目は「Seaside Casino」。ミドルテンポのテクノリズムにのってSaxが心地よく踊っているような感じ。後半には綺麗なピアノソロ、そしてアグレッシブなSaxソロが。 8曲目は「What’s New, Mr,Jolly Joker」。ピアノリフからはじまるアップテンポの軽快でとっても爽やかな曲。ノリノリです。中盤のハードなギターソロ、めっちゃかっくいいっす。
 9曲目は「Astral Wonderland」。スペーシーなサウンドからはじまるミドルテンポのリズミカルでファンキーな曲。アグレッシブなSax、そしてそれを支えるベース、かっくいいっすね。 10曲目は「Humm, Alone at Last」。ゆったりとしたSaxソロから静かにはじまって、ミドルテンポの跳ねるような心地よいリズムで展開していきます。ソフトなサウンドですね。 
 全体にエコーがほどよくかかって、そして音がキラキラ輝いているような印象を受けます。都会派のとってもおしゃれなフュージョンサウンドですね。

光田康典さんkiRite

2008-10-26 07:39:16 | ゲーム・アニメMusic
 次に手に入れた<光田康典さん>のアルバムは、2005年5月に発売された「KiRite/キリテ」です。この作品はゲームミュージックではなく、ゲームクリエイターの<加藤正人さん>との“音楽と物語”のコラボレーションアルバムなんです。加藤さんは1988年にファミコン「忍者龍剣伝」でゲームクリエイターとしてデビュー。その後、「クロノトリガー」「ファイナルファンタジーⅦ」「ゼノギアス」などに参加され、企画・シナリオ・演出・グラフィックなど多彩に手がけられ、「クロノクロス」の監督等を経て、2002年にフリーに。そして「バテンカイトス」等のシナリオを担当されたそうです。
 ゲーム界きっての巨匠お二方のコラボ「キリテ」。このアルバムは加藤さんのオリジナルストーリー本と、光田さんの音楽CDがセットになっています。そのストーリーは・・・炎に包まれ、傷つき倒れ、瀕死状態で絶望のどん底の少年キリテ。シンプル、そしてムダのなさを好み、死への憧れを秘めた少女コトノハ。世界に死をひろげようとするオロチ。その3者が出会い、少女を喰らおうとねらっているオロチ。それを阻もうと進んでいくキリテ。はたして・・・
 このアルバムの演奏には、ヴォーカルの<河井英里さん>、ギター・ブズーキの<吉良和彦さん>、ベースの<渡辺等さん>、ドラムスの<大槻英宣さん>、ヴァイオリンの<壺井彰久さん>、篠笛・尺八の<素川欣也さん>、ホイッスルの<素川ローリーさん>、パーカッションの<藤井珠緒さん>、ドラムスの<小田原豊さん>など多くの一流ミュージシャンが参加されています。
 アルバム1曲目は「キリテは燃えているか?」。アコースティックギターのゆったりとした素朴な音色からはじまり、透明感のある美しい女性ヴォーカルがはいって。前半は幻想的ですが、中盤からアップテンポのリズムがはいってヴァイオリンのリフとエレキギターのメロディが。躍動感のあるパワフルな感じに。終盤ではエモーショナルでハードなギターソロも。
 2曲目は「ヴォルフィノーの市」。静かに神秘的な音が流れて、そして透明感のある美しいカリンバのような音色とギターのリフが。ヴァイオリンの優しいメロディがながれて、笛とユニゾンでサビメロを。ミドルテンポの爽やかな雰囲気の曲です。後半も笛とヴァイオリンが絡み合うように素敵なメロディを優しく奏でて。
 3曲目は「風の約束~花片の行方」。ゆったりとしたアコースティックギターのリフからはじまって、ゆったりとピュアでよく通る声の女性ヴォーカルが。ヴァースはソフトに、サビは力強く歌い上げます。ハイトーンもとっても綺麗。素敵なバラードソングですね。
 4曲目は「瑠璃の森」。シンバルロールからはじまり、小鳥の鳴き声が響き、ピアノの哀しげなリフレインと、ヴァイオリンの哀愁ただようメロディがながれてゆったりとながれて。中盤からアップテンポのラテンパーカッションと、パワフルなヴォーカルもはいって。そして艶やかなヴァイオリンソロも、横笛のソロも。
 5曲目は「蒼穹」。鈴の音と風の吹きすさぶ音が。そしてゆったりと綺麗なメロディがながれて、ミドルテンポで可愛らしく綺麗なヴォーカルが、ゆったり流れる川のようにたおやかに優しく。間奏は伸びやかなヴァイオリンの音色が心地よく響いて。
 6曲目は「嘲う白刃」。神秘的な雰囲気からゆったりとはじまって。中盤からは叙情的なピアノの調べが静かにながれて。
 7曲目は「月の調べに」。しっとりした美しいヴォーカルからはじまり、それがコーラスとなって荘厳な雰囲気に。
 8曲目は「邂逅~闇の帷」。哀愁ただようギターリフからはじまり、幻想的なコーラスが響き、そしてヴァイオリンの艶やかな響きも。終盤からは素朴な笛の音もはいってフォルクローレ風に盛り上がって。
 9曲目は「夜想」。ゆったりと美しいピアノの調べからはじまって、そこに艶やかで伸びやかなヴァイオリンの音色が加わってしっとりとながれます。
 10曲目は「逝く秋」。暗く幻想的な雰囲気からはじまって、リズミカルなパーカッションがはいって。アップテンポながらも郷愁を誘う雰囲気に。
 11曲目は「雪の咆哮」。静かにゆったりと神秘的な雰囲気のサウンドが。ヴァイオリンの伸びやかでしっとりとした音色がながれて。スローテンポのリズムをバックに笛とヴァイオリンがユニゾンで叙情的なメロディを奏でて。終盤ではそれをバックにギターのナチュラルなサウンドのソロが。寒々しい寂しい暗い曲です。
 12曲目は「祈りの樹」。ゆったりとした穏やかで優しい感じの浮揚感のある幻想的な短い曲。
 13曲目は「希望の名は」。ウインドベルの綺麗な音色と幻想的なコーラスからゆったりとはじまり、ドラムインとともにミドルテンポの爽やかな雰囲気になり、可愛らしいピュアなヴォーカルがはいって。とってもキュートで心地よいポップスですね。
 14曲目は「永遠の円環」。ゆったりとした美しいピアノのリフレインの短い曲。 
 美しくも切ない、透明感のある綺麗でドラマティックなアルバムですね。ストーリー本を読みながらじっくりと聴いてその世界にハマってしまうと・・・感動の一言に尽きますね。
 ここで訃報が・・・ヴォーカルの河井英里さんですが・・・2008年8月初旬に病により天国へ旅立ってしまったそうです。まだ若く、これからというときに・・・惜しいです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

光田康典さんCREID

2008-10-25 09:14:48 | ゲーム・アニメMusic
 桜庭統さんの各作品や、難波さんのソーサリアン等など、ゲームミュージックにも素晴らしい作品があることがわかり、他もあれこれ調べて試聴したり、とりあえず安い中古CDを買ったりしておりますが、そんななかでふと気になったのがこのお方、<光田康典さん>です。
 光田さんは、音楽短大を卒業され、1992年に当時の㈱スクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社。そして「ファイナル・ファンタジーⅤ」や「聖剣伝説2」等のサウンドエンジニアや効果音を担当されたそうです。95年には「クロノトリガー」を作曲され、この作品で作曲家としてデビューされました。その後も「ゼノギアス」など多数作曲。それまでゲームミュージックではみられなかった“ブルガリアン・ヴォイス”や“アイリッシュ・トラッド”などを用いて独自の世界を創りあげられました。
 98年6月からはフリーとなり、「マリオパーティ」や「クロノクロス」など多数のゲームミュージックの作曲を手がけ、またミュージシャンのサウンドプロデュースなども手がけられたそうです。
 2001年11月に「プロキオン・スタジオ」を設立され、取締役に就任。そしてインディーズレーベル「スレイベルズ」も興してご自身の手がけた作品などの発売も。もちろん現在も大活躍中です。
 で、まず最初に自分が手に入れたアルバムは2005年に発売された「ゼノギアス・アレンジヴァージョン CREID」です。スクウェア時代に光田さんが手がけられた「ゼノギアス」のサウンドトラックから10曲を選りすぐってリアレンジされたアルバムです。
 ゼノギアスのストーリーは・・・惑星間戦争が勃発していた1万年前。惑星ミクタムで、開発段階にあった自立型の新兵器が暴走して衛星を破壊しつくしミクタムの人類にもとてつもない被害が。人々はその新兵器を停止させ、各ブロックに分解して、生き残った人々とともに移民船エルドリッジに収容し、他星にむかって移動。ところが、分解したはずの新兵器が再構築されてエルドリッジの中枢システムに侵入して暴走しはじめ、乗船していた人々を殺戮し、ワープをセット。その行き先は“ロストエルサレム”地球。艦長は船の整備システムを強制始動させてエルドリッジを分解させ、ワープを阻む。分解された船は付近の惑星に墜落していって・・・そして時は過ぎて9999年。北の大陸イグニスの西の国家アヴェと、東の国家キスレブが長い間戦争を続けていて。両国は過去の遺跡から巨大な兵器を発掘して技術開発し、戦争を拡大させていた。辺境の村で平和に暮らしていた主人公フェイはその“世界”の真実を目撃して・・・
 アルバム1曲目は「MELKABA」。美しいハープの音色からゆったりとはじまり、そこにバグパイプの妖しげな音色が加わり、ヴァイオリンも加わって、ドラム&ベースインと共にミドルテンポの分厚い雰囲気に。民族音楽的なコーラス&パーカッションも。曲的には薄暗いホールで妖しげなダンスを踊っているような感覚でしょうか。
 2曲目は「二つの羽根」。軽快なリズムと素朴なフルートの音色からはじまり、ピュアで心地よいヴォーカルがはいって。爽やかで軽やかなポップスです。
 3曲目は「BALTO」。アコースティックギターのゆったりとした叙情的な雰囲気からはじまり、素朴なフルートの音色がメロディを奏でて。中盤からはテンポアップして楽しい雰囲気に。アコーディオンの素朴で軽快なソロもあり、続いてヴァイオリンのソロも。
 4曲目は「CREID」。美しいアカペラコーラスからゆったりと幻想的にはじまります。中盤にはバグパイプのゆったりとした音色が響いて。澄んだとっても綺麗な曲ですね。
 5曲目は「DAJIL」。軽快なラテンパーカッションと妖しげな中近東サウンドからはじまるアップテンポの楽しげな曲。中盤にはハードなギターソロも。ダンサブルなリズムにギター・ヴァイオリン・アコーディオン・ハープ等のユニゾンの中近東リフ、いいですねぇ。
 6曲目は「光の階段」。ベースとアコーディオンの優雅なリフからはじまって、可愛らしいピュアなヴォーカルがはいって。ヴァースはキャンディ・ポップ風ですね。
 7曲目は「神無月の人魚」。ゆったりとしたハープの寂しげな音色からはじまり、ヴァイオリンの伸びやかで悲壮感のあるメロディがながれて。叙情的な曲です。
 8曲目は「春の子守唄」。リズミカルで爽やかな雰囲気からはじまり、ピュアで優しいヴォーカルがはいって。間奏はゆったりとたおやかな感じで素朴な音色がながれて。
 9曲目は「LAHAN」。跳ねるようなリズムではじまる爽快で楽しい曲。みんなで輪になって踊りたくなっちゃいますね。ラストは大勢のコーラスもあって大いに盛り上がってFin。
 10曲目は「メビウス」。ゆったりと幻想的な雰囲気から静かにはじまり、ピュアで綺麗なヴォーカルがはいって。穏やかにながれるバラード曲ですが、間奏ではハードなギターソロも。終盤ではハープの音色をバックに素朴な横笛の音色が響いて、そして囁くようなヴォーカルがはいってしっとりとFin。 
 本場のアイリッシュバンドも参加されたこのアレンジアルバム。トラッド・ケルト音楽がお好きな方にはたまらないでしょう。素晴らしい楽曲ばかりで、どれも美しいハーモニーが楽しめ、その独特の雰囲気やライブ感に酔いしれてしまいます。

08.10.19 人間椅子(後半)

2008-10-23 00:06:20 | ライブレポ HR/HM
◇ 2008.10.19 高円寺Show Boat
<第五回 人間椅子倶楽部の集い 二○○八>

(後半)

 ここからメンバーからのプレゼントの抽選会です。フロアー横の特設ステージからです。毎年プレゼントを出してきたのでもうネタが尽きたそうで。今回は“手づくり”がテーマになっているそうで、各メンバーから3つづつ、計9人の人に当たるそうです。まず和嶋尊師は青森の実家からお母様が「慎治、おめリンゴ食わねか」と送ってくれたという“リンゴ”と、“泣き”のブルーズの映像を集めた“泣けるビデオ”DVD。研ちゃんは朝、丹精こめて握ったという“シャケのオニギリ”だそうです。ちなみに研ちゃんはあまり手を洗わないそうで・・・で、ノブさんは父方の祖母さまの家から送ってもらったという千葉の“焼き海苔”だそうで。「つまりですね、研ちゃんとボクのをセットにするとおいしいオニギリになるんですよ」って。「デザートには“リンゴ”を」「それを食べながら“泣きのビデオ”を見て泣いてください」って和嶋尊師。そうそう、ノブさんは海苔の他に人間椅子に入ってすぐのライブで着用した衣装と、レコーディングで使ったドラムヘッドとスティックです。それとなぜか“入浴剤”。もちろん自分は抽選は当たらず。当たったのはほとんど女の子のファンだったかな。おめでとうございます。いいなぁ・・・

 「以上抽選会終わりでございます。皆様ご協力ありがとうございました」「そして自分達はこれから着替えてまたライブをやるんですけど・・・ここでBGMの代わりに落語を聴いていただきます。“BGM”ならぬ、“BGR”で」って和嶋尊師。ながれてきたのは「品川心中」です。落語も粋でいいですねぇ。

 しばらくしたあと客席の照明が暗くなって、ステージ再びメンバー登場!「前代未聞、落語のBGMで登場しました!」「ここからは通常のライブでいきます。最後まで宜しくお願いします」って和嶋尊師。「それではカウントお願いします」 はじまった後半1曲目の今日12曲目は「どっとはらい」。もうおなじみとなりました、ミドルテンポの和音階のパワフルなヘヴィロック。♪どっとはら~い!ってお客さんノリノリです。
 続いて13曲目は「あしながぐも」。これもライブでは初めて聴く曲です。研ちゃんヴォーカルのミドルテンポのヘヴィでグルーヴィな曲。いいですねぇ。
 さらに続いて14曲目は「見知らぬ世界」。これもライブでは久々かも。ミドルテンポのパワフルでヘヴィな曲。ヴォーカルは和嶋尊師です。

 「“あしながぐも”久しぶりでしたね」って和嶋尊師。「みんな、危なっかしげに聴いてますね」って研ちゃん。ここで研ちゃん、ブーンってノイズがちょっと気になって。「扇風機消せばいいんじゃなの?」って研ちゃん。アンプの上の扇風機のモーターの音を拾ってるんじゃないかって。でも扇風機を止めてもノイズは消えず。「“どぐらまぐら”みたいでいいんじゃないですか」って研ちゃん。「気にせずまいります」って和嶋尊師。
 「レア曲ときどきあるんでね、油断できないんですよ」「しゃべりながら歌詞を思い出してます」って和嶋尊師。「しゃべりながら歌詞思い出すんですか、凄いですねそれは」ってつっこむ研ちゃん。「ちょっと言ってみたけど、そんなことできないわ」って和嶋尊師。「ボクもね、前の行歌いながら次の行思いだしてます」って研ちゃん。

 「あまりに久しぶりで・・・できるんでしょうか。聴いてください。“村のはずれでビッグバン”!」ミドルテンポのちょっとコミカルなハードロック。♪バクハツ~!Yeah!って。
 「次はじゃあオレが歌うぜ!“ロックンロール特急”!」てノブさん。アップテンポの超ノリノリのハードロックンロール。♪ロッケンロール!ロッケンロール!って大合唱。場内揺れてます。「ギター、和嶋慎治!」ってノブさん。和嶋尊師、ギターソロをたっぷりと。曲中では和嶋尊師と研ちゃんが一緒にダッグウォークもキメてメンバーも超ノリノリ♪でした。
 「最後、行きます!」って研ちゃん。本編ラストの17曲目は「あやかしの鼓」。ミドルテンポのドゥーミーなヘヴィロック。かっくいいっす。研ちゃんの奇声シャウト、最高っす。終盤ではアップテンポでかっちょいいギターソロを和嶋尊師がキメて。

 「ありがとう!」って研ちゃん。曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとう。和嶋慎治!ナカジマ・ノブ!」って研ちゃん、そして「ジーン・鈴木研一!」って和嶋尊師が。拍手のなかメンバーのみなさんは手を振りながら楽屋へ。もちろん場内はアンコールを求める手拍子と女の子ファンの「アンコール!」って合唱が。
 しばらくするとメンバーがステージに再び登場!大拍手大歓声で迎えられます。今度はみんな揃ってNIC記念Tシャツを着てます。「みんな“NIC”Tシャツです」ってノブさん。「ボクたちは“BK”ファッションで身を包んでます。“今風”です」って和嶋尊師。
 そして和嶋尊師、「あれですよ、僕達も来年“20周年”でございまして・・・」って。お客さんも大拍手!「実はあの、レコード会社さんからありがたいサポートをいただきまして・・・ベスト盤が来年出ることになりまして」って。これにはビックリ!もちろんお客さん大拍手大歓声!これは嬉しいっす。「しかも2枚組でございます。たっぷり入ってます」「たっぷりですよ、いろいろボーナストラックも入んじゃないかなってことで・・・現在レコーディングに入ったりなんかする人間椅子でございます」って。これめっちゃ楽しみですね!さらに!「鈴木くん、来年アルバムを作ろうって話もあるんですよね?」って和嶋尊師が研ちゃんに振って。「ええ、ベスト盤を出したお金で次のアルバムも作ろうという、壮大な計画です」って。おぉ!マジっすか!めっちゃ嬉しい!もちろんお客さんも大喜び!
 「20周年にふさわしく、来年はライブもいっぱいやり、アルバムも・・・」「来年も宜しくお願いします!」って和嶋尊師。

 そして和嶋尊師がおもむろにアルペジオであの曲のイントロを弾きはじめますが・・・すぐに止まって「チューニング狂ってるよね」って和嶋尊師。「いや、それはトレモロがかかってる」って研ちゃん。やはりブーンってノイズが原因のようで・・・「すいません、練習みたいで最後まで」って謝る和嶋尊師。「もう直でやったら?」って。でもまだそのままやろうとする和嶋尊師。「いいんですか、ブーンのままで。ブーン」って研ちゃん。「いやでもこれは・・・」するとノイズが消えて静かに。「そりゃスイッチ切れば消えますよ」って研ちゃん。場内から笑いが。和嶋尊師と川端さんが調整してます。そしてきれいなギターの音がでて・・・和嶋尊師「わたくし、自分で作ったエフェクターボードがノイズの原因だとわかりました!」って。「もっと勉強してまいります」「来年もっといい音で皆様にギターをお聴かせできるようにがんばります!」って。お客さん大拍手です。

 そして再びあの曲のきれいなアルペジオのイントロが。アンコール1曲目は「人面痩」です。ミドルテンポのヘヴィロック。初期の代表曲ですね。もちろんみんなノリノリ♪です。「ダイナマ~~~ト!」ってシャウトする研ちゃん。オーラスは定番の超ハイスピードスラッシュ「ダイナマイト」。そりゃもうお祭り騒ぎです♪で、あっという間に終了。「ありがと~う!」って。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがと~!」「どうもありがとうございます。・・・人間椅子これからも宜しくお願いします」「またひとまわり大きくなって帰ってきます!鈴木研一!」って和嶋尊師。「ギター、和嶋慎治!」ってノブさん。「ナカジマ・ノブ!」って研ちゃん。ここでステージ前でマッチョポーズをキメるノブさん。「今日もマッチョでございます」って和嶋尊師。そして研ちゃん「みんな汗かきましたね。Tシャツを買っていってください」って。場内から笑いが。「風邪ひくといけないからね。¥2500-.安いもんですよ」って。「Oh!Yeah!どうもありがとう!」って研ちゃん。そしてメンバーの皆さん手を振りながら楽屋へ・・・するとすぐにフロアーの照明が明るくなってBGMがながれて。今回はアンコールは1回だけのようで。時計を見ると21時10分。2時間半強の盛りだくさんのとっても楽しいライブイベントでした。

 普通のライブでは滅多にやらないレアな曲もいっぱい聴けたし。聴きたかった「怪人二十面相」もやってくれたし、そしてサービス精神たっぷりのカヴァーコーナー。まず「War Pigs」やってくれて嬉しかったなぁ。手拍子がまばらだったのは残念だけど。で、なんといっても研ちゃんのジーン・シモンズばりの轟音ベース&血ヘドパフォーマンスにはド肝をぬかれたし、もじゃもじゃアフロの“サンタマ”には笑っちゃったけど、ギターいい音だったし。グラハムはともかくも和嶋尊師のストラトサウンドもよかったなぁ。あ、そうそう「All Night Long」のお客さんとの掛け合いがあんなに盛り上がるとは、お客さんがあんなに声出してくれるとは思わなかったっす。あのシーンでは2007年の本家Graham Bonnetさんのライブを思い出しましたね。人間椅子の通常ライブでもああいう掛け合いをぜひやってほしいですね。おもいっきり声を上げて楽しみたいし。
 そうそう、最後のほうで和嶋尊師がもう来年のお話をされてましたが、12月に大阪・名古屋・東京でライブがあるんですよね。そちらも楽しみにしています。もちろんその来年発売予定の2枚組ベストアルバムも、そしてその先のニューアルバムもめっちゃ楽しみ♪

08.10.19 人間椅子(前半)

2008-10-22 07:02:09 | ライブレポ HR/HM
◇ 2008.10.19 高円寺Show Boat
<第五回 人間椅子倶楽部の集い 二○○八>
 今年もやってきました毎年恒例となる<人間椅子>のファンクラブの集い、ファンクラブ会員限定のライブです。第5回となるこのライブ、椅子歴3年の自分は今回が3回目の参加です。毎回レアな曲・カヴァー曲・パートチェンジ・抽選会などなどたっぷりと楽しませてくれるので。今回もめっちゃ期待です。
 さて当日。朝から静岡市に所用で行っていたもので、そこから会場の高円寺へ。開演は18時半。でも17時ころに着いてしまったのでまずは下見を。するともう並んでいるファンの方がいらしてビックリ!でも今回は満員にはならないだろうと思い、先に夕食を済ませることに。そして食事後の17時45分に行くと先ほどの3倍くらいのファンの方が並んでいて自分のその最後尾に。ほどなく入場して記念タオルと抽選チケットをもらって場内へ。フロアーのステージ側半分はもう埋まってましたね。自分のようなおっさんや、綺麗なおねーさまや、きゃわいいロリィタちゃんまで。で、物販では記念TシャツがLからXSまでどっさり売られてました。胸に“N.I.C”のロゴの椅子にしては珍しいアメリカンなデザインですな。ステージのスクリーンやフロアーサイドのモニターでは7月のSold outライブの映像が。
 18時35分ころステージのスクリーンが片付けられて、客席が暗くなって、SEでアイアンバタフライかな?レトロなハードロックが大音量でながれて、いよいよメンバー登場!大拍手大歓声で迎えられます。それぞれチューニングや指慣らし腕慣らしのあと、曲がスタートです。
 1曲目は「怪人二十面相」。パワフルでミステリアスなイントロのあとアップテンポでノリノリ状態に。この曲ライブでめっちゃ聴きたかったので、すっげー嬉しいっす! 研ちゃんは白い着物でいつもの白塗りで、和嶋尊師は地味目な?花柄シャツで後ろ髪と下アゴのヒゲの伸ばしていて。ノブさんはいつものスタイルです。
 続いて2曲目は「みなしごのシャッフル」。この曲をライブで聴いたのも自分は初めてかも。タイトル通り、パワフルなシャッフルのノリのいい曲。この曲のギターソロでは和嶋尊師が早くも頭の後ろでギターを弾いたり、歯で弾いたりと最初から飛ばしてます。

 「こんばんは~!人間椅子でぇ~す!」って研ちゃん低い声で。「ファンクラブ会員の皆様、こんばんは!」「今日は人間椅子のライブですけど、とりわけ“ゆるい”ライブに、ようこそおいでくださいました!」って。「いつも“リハ”でやってる感じをそのままライブハウスで・・・」って研ちゃん。「その延長って感じですよね」って和嶋尊師。「なぜか、いつものライブより曲数多いんですよね」」って。これはめっちゃ嬉しいっす。もちろんお客さん大拍手です。「たっぷり楽しんでって・・・歌とおしゃべりを」って。“こんな曲あったんだ”って感じのレアな曲もたっぷりみたいです。
 ここで研ちゃんおもむろに「最近、着るものがどんどん縮んでいくんですよね」って。すると和嶋尊師「着るものが縮んでるんじゃないんじゃない。」って。ここで開演前にながれていたライブビデオのお話を。「あれはいつのライブでしたっけ?」って研ちゃん。「あれはShowboatで僕らの記念すべきチケットSold outという7月の・・・」って和嶋尊師。「あの頃は痩せてましたね」って研ちゃん。「だってほんの3ケ月でしょ?」って和嶋尊師。「あのときから5kg太りました」って研ちゃん。凄いペースですねぇ。「そろそろ痩せようかなって思ってるんですけど」って研ちゃん。すると和嶋尊師、研ちゃんのおなかを見て、「前のお客さんはわかりると思うんですけど・・・おなかになんか入れてるんじゃないかなって・・・」「いま何ヶ月ですか?」って。「7ケ月です・・・この前のライブのときは3ケ月でしたけど」って研ちゃん。 「でも和嶋くんもノブくんもいい加減いい感じですよ、ほんとは。ボクがいるから目立たないんですよ」って。「そうそう、ありがたいことに・・・」「“隠れ蓑”になってますよボク」って。「歳とると出るんですよね。体重変らなくてもほんと」って和嶋尊師。そうなんですよねぇ・・・同世代の自分はよくわかります。
 ここで研ちゃんはノブさんに振って。「今日はノブくん静かですね」って。「いやいや、オレがしゃべる隙間がまだないなって。今日はちょっと静観してようかなって」ってノブさん。
 「いや、すいません、ほんとにノンビリやってますねぇ」って和嶋尊師。「こんな感じで行かせていただきます!」って。

 「それでは久々にやる曲です。“東京ボンデージ”聴いていただきましょう!」って3曲目がはじまります。この曲もほんとライブで聴くのは自分は初めて。ミドルテンポのヘヴィロックです。続いていきなり超ハイスピードのスラッシュナンバー、4曲目は「サバス・スラッシュ・サバス」。これも好きな曲なのでスッゲー嬉しい!超スラッシュから6/8のリズムになるとこも最高!そして、今回もこのあとサバスナンバーをなんかやってくれるのかな?って期待も。♪ブラックサバ~ス!ってあとにゆったりイントロが・・・おぉ!こ・これは!Black Sabbathの「War Pigs」じゃないですか!今回はこうきましたか。でもイントロのあとの手拍子がまばら。椅子ファンのみなさん、特に女の子ちゃんはサバスは聴かないのかな。おっさんファンはこういうの大喜びです。もちろん自分はしっかり手拍子を。2回目の手拍子は和嶋尊師がしっかり誘導してましたね。なんといってもアイオミ氏を弾かせたら日本一って感じの和嶋尊師ですからもう最高っす!

 「ありがとう!」って研ちゃん。大拍手です。「We love you!って感じじゃないですか」って和嶋尊師。「We love you!」って研ちゃん。「♪オ~オ~オ~!って歌ってたひとが居て嬉しかったな」って。「ほんとは全員合唱のはずですけど・・・」ってちょっとさびしそう。で、「ちょっと準備してきます」って研ちゃんはステージ袖へ。
 ここでノブさん「いやでもこのイベントがあるとね、まさに人間椅子のバイブルのWar Pigsとかカヴァーできるんで非常に勉強になります」って。「このリハもそんなに回数なかったんだけど、みんなで曲決めから凄く楽しくて。ビデオみたりして“あれがいいねぇ、これがいいねぇ”って」。和嶋尊師がやりたい曲をDVDにまとめてきたそうです。「おかげで曲順を決める前に3時間くらいそれを見て・・・」って。「非常にムダが多いリハで・・・ただビデオを見て終わったこともありましたね」って和嶋尊師。「楽しくやっております」って。
 ここで研ちゃんが黒い布を持ってきて。「なにか手品でもはじめるつもりですか?」って和嶋尊師。するとその布をステージ中央に敷いて。するとノブさん「そこに正座してお経とかあげはじめたら・・・見えないよね。」って。「今日はいろいろ“仕込み”がありまして・・・非常にゆるくやってます」って和嶋尊師。そしてノブさんに“ゴースト”の話題をふって。

 すると研ちゃんが轟音ベースを弾いてステージ中央に。するとグリーンのアッパーライトが研ちゃんを不気味に映し出して、そして前列のお客さんから悲鳴があがって・・・研ちゃん“血ヘド”を吐いて・・・口の周りは血のりが・・・ちょっと引いたかも。それにしても地響きのするベースといいこの演出といいド迫力で凄すぎ!曲はKISSの「God of Thunder」。ジーン・シモンズ氏のそれだったんですねぇ。ミドルテンポのヘヴィロック、かっくいいっす。
 曲が終わると、「口拭いてこようかな」って研ちゃん。「私も着替えタイム行ってきます。ノブくん“ワンマンショー”お願いします」って和嶋尊師。“血ヘド”すがたの研ちゃんを見たノブさん「かっこいいいね、研ちゃん、かっこいいね!研ちゃんに拍手!」って。もちろん大拍手です。「いやもう“サービス精神たるや、凄いよね。ビックリ!」って。ノブさんが人間椅子に入って初めてあったとき、スタジオとかでも研ちゃんはジーン・シモンズ氏のうごきとかやってくれて、いつかKISSのカヴァーやりたいねって言ってたとか。「今日は念願かなって嬉しい!」って。ほんとはこの曲の途中でピーター・クリス氏ばりにドラムソロをやろうかとも話しもあったそうなのですが、ピーター氏はタムいっぱいのセットですが、ノブさんはシンプルな3点セットなので却下となったそうで。

 ここでまず研ちゃんがステージに戻って。「おかえり!」ってノブさん。すると研ちゃん「血ノリってイチゴ味なんですよ。気持ち悪くて裏でウエッって」って。ここで和嶋尊師が変身して登場!キャー!イヤー!って前列のファンが。「わたくし、三多摩地区からやってきました“サンタマ”です。“カルロス・サンタマ”でございます」。おもいっきりでっかいアフロのカツラをかぶって、そして白の“三多摩“と書かれたTシャツを着込んで。「カツラかぶってビックリしました。サンタナ、こんなに髪の毛多くないです。違うひとになってます。誰だかわかりません」って和嶋尊師。「若かりしころのサンタナだね」ってノブさん。「ウッドストックですと、ニール・ショーンに近いよ、これ。昔サンタナのバンドにいたんですよ」って和嶋尊師。「何やるかもうわかりますよね、サンタナをやるんです」って。「これでサンタナじゃなかったらおかしいよ」ってノブさん。「これでいきなりIron Maidenやりますって言ったら・・・」「お、いいねぇ」するとノブさんがTruperのイントロのドラムを叩いて。
 自分や研ちゃんを見て「どうみても“学芸会”だよね」って和嶋尊師。爆笑です。そして「こんな“学芸会”にいつもお世話になっている“バッサン”が手伝ってくれます、拍手!」って。「つまり、バッサンが今は“ニール・ショーン”でございます」って。ステージにはストラトを抱えた人間椅子“第4のメンバー”川端さんが。ちなみに今回の“N.I.C.”記念Tシャツのデザインをしたのが川端さんだそうで。「目の付け所がいいよね」ってノブさん。「知ってるとは思いますけど、N.I.C.って、Ningen Isu Clubの略ですよ。“ニク”じゃないんだから」って研ちゃん。爆笑です。

 「私、カルロス・サンタマと人間椅子さんが演奏します“哀愁のヨーロッパ”聴いていただきます」って和嶋尊師。まさしくあの名曲“哀愁のヨーロッパ”、 和嶋尊師のギター、いい音してましたねぇ。“泣き”のギター、最高っす。演奏はめっちゃパワフルでかっこよかった!そして川端さんのリズムギターも良かったですにゃ。ただひとつ気になったのは・・・川端さんのギターがなんとホワイトボディに黒PU&黒ノブ、ローズのスキャロップフィンガーボードにラージヘッドのあのF・JのRitchie Blackmoreシグネイチャーモデルのストラトなんです。これにはビックリ。なんでリズムギターでRitchieストラトなのかな?って不思議に思いました。それは次の曲でわかるんですが・・・

 「バッサンに拍手!」って和嶋尊師。「このカツラ、づり落ちてきて前が見えなくなりました」って。で、和嶋尊師がそれまで弾いていたSGギターを置いて、川端さんが弾いていたリッチーストラトを抱えて。え、ひょっとして・・・でもでも和嶋尊師がストラトを弾くのって初めてみるかも。で、和嶋尊師はアフロカツラを外そうとしたんですけど、「似合いますね」って研ちゃん。「このまま行きましょうか?しばらく。もう1曲くらいこのままいけるよ」って和嶋尊師。そしてノブさんが「次のギタリストもそんな感じの時代があったんじゃない?」って。「どっちかというと“長髪”だね、だいぶ」って和嶋尊師。「いや、あれは“植えた”って説が・・・」って研ちゃん。「そんな“植えた”ひとのいるバンド・・・」これはひょっとしますねぇ。するとノブさんが「オレの声がそのバンドのヴォーカルの人に似てるって常々研ちゃんが・・・」「ノブあの、Graham Bonnetに声が似てると思うんだよね、特にガナったときね」って研ちゃん。「でもおもいっきりキー高いよね」ってノブさん。そうそう、和嶋尊師がYoutubeで拾った画像をいっぱいコピーして研ちゃんに渡したそうなんですが・・・「飛ばしてみました」って研ちゃん。和嶋尊師「あ・あれれっ」ってがっかりです。で、ミーティングのときにGraham BonnetをやるってことでALCATRAZZも候補にあがったそうなんですが、「Yngwie、何弾いてるかボク全くわからないので、それだけはカンベンしてくれって断りました」って和嶋尊師。カヴァー曲を選ぶのにすごく時間がかかったそうです。研ちゃんはSLAYERとかMETALLICAとかTHIN LIZZYやりたかったそうですが却下されたので「じゃあKISSでいいや」って妥協したみたいで。でもノブさんは「ジーンのパフォーマンスを見たかったからよかった!」って。もちろん大拍手です。でも・・・研ちゃんは「最近ね、椎間板ヘルニアになってしまったので、どうもジーン・シモンズになりきれませんでしたよ」って。「腰の痛いジーン・シモンズじゃかっこわるい」って。
すると和嶋尊師がギターを弾いて。「和嶋くん、いつもとギターの音が違うじゃないですか、いつもと」って研ちゃん。「ストラトキャスターです」って和嶋尊師。そしてあの曲のイントロをちょこっと「Man on The Silver Mountain」です。
「いい音してますよ」って研ちゃん。「リッチー・ブラックモアでございます!」って和嶋尊師。「なんとなく“メガネ”がその・・・」って研ちゃん。「コミックバンドだよね」って和嶋尊師。「いちおうRitchie Modelです」って和嶋尊師。「“アーム”までつけて・・・」って研ちゃん。「ソロまでとっときます。チューニング狂うんで」って和嶋尊師。
「それじゃオレががんばって歌います、All Night Long!」ってノブさん。え、マジっすか。あれキツいっすよ。しかもドラム叩きながらなんて・・・いやぁ~、これはねぇ・・・RainbowとGraham Bonnetに超思い入れのある自分としては・・・マジ、ステージに乱入して自分が歌いたかったっす。さすがのノブさんも3ヴァースは相当無理があったもんね。でもでも曲のあとのあの観客との掛け合いをやってくれたのは嬉しかったなぁ。「本家Graham Bonnetもやってます。みんなやってくれますか!楽しんでくれますか!」「“All”と“Night”のTwo word only, OK?本家もやってたんだよねこれ」って。「All night!」「All night!」「All night long!」「All night long!」「OK,OK,Great,Great」「使い慣れない英語を」ってノブさん。ちょっと照れてる?「それじゃもっと長いwordを、Long word OK?」って。そして「Oh Oh Oh Oh Oh all night!」「Oh Oh Oh Oh Oh all night!」お客さんみんな付いてきてます。「いい感じじゃないですか、人間椅子のライブでもこれできるじゃないですか」ってノブさん。そして和嶋尊師を見て「今日はゲストにサンタマを迎えています」って。するとここで和嶋尊師が先ほどの「哀愁のヨーロッパ」のイントロをちょこっと弾いて。「RainbowにSantanaが入ったら面白いね。ありえないけど」「Youtubeにのせたいね」って。そして「それじゃもうちょっとだけ行きましょう!OK!」「All night long!」「Oh Oh Oh Oh Oh all night!」って。「Thank you!ありがとう!楽しいね!」ってノブさん。そしてAll night longのエンディングへ。

「Tank you!ありがとう!」「ナカジマ・ノブ!」って研ちゃん。大拍手です。「やっぱ似てるわ、声。ボネット・ナカジマ!」って研ちゃん。「あ、ボネットは苗字か。ボネット・ノブ!」って言いなおして。「じゃナカジマを捨ててボネットに」ってノブさん。
「いやでも、ジーン・シモンズとサンタマとグラハム・ボネットの共演って凄いね」ってノブさん。すると研ちゃん「やっぱ血を落としてくればよかった、DMCみたいだ」って。ここで“デトロイト・メタル・シティ”の話題が。でも和嶋尊師はDMCわかってなかったみたいです。

 「ここで、去年までは“パートチェンジ”だったんですが・・・」「大不評の“パートチェンジ”」「あれねぇ、メンバーの間でも大不評でして、あれはお客さんに聴かせるもんではないだろうって」って和嶋尊師。もちろんお客さんは「えぇ~~~!」ってブーイング。自分も“パートチェンジ”をけっこう楽しみにしてたんですけどね。「ニルヴァーナのコピーバンド“ガスバーナー”も解散しまして・・・」って和嶋尊師。再び「えぇ~~~!」ってお客さんブーイング。すると和嶋尊師「それじゃ来年やるかも」って。で、今回は「人間椅子内で唄をパートチェンジ」って。他のメンバーが歌う曲をそれぞれ歌うそうです。が、「いやぁ~、緊張するなぁ」って研ちゃん。やはり人の曲の歌詞は覚えられないようで「和嶋くんの歌詞は難しいなぁ」「オール歌詞カード見てやります」ってそれぞれの前には譜面台が用意されて。「じゃあいってみましょうか」「人間椅子のカバーバンド“椅子人間”です」って。

 そしてはじまった曲は「戦慄する木霊」。アップテンポのかっちょいいドライヴィングロック。オリジナルのヴォーカルは和嶋尊師ですが今回は研ちゃんが歌って。さほど違和感ないですね。迫力あって凄いっす。
 続いて次は「心の火事」。ヘヴィなベースリフからはじまるアップテンポのヘヴィロック。オリジナルヴォーカルは研ちゃんですが、今回はノブさんが歌って。迫力的にちょっと物足りないかな。でもかっくいいっすね。「ありがとう!」ってノブさん。
 さらに続いては超ハイスピードスラッシュの「エキサイト」。オリジナルヴォーカルは研ちゃんですが、今回は和嶋尊師が唄って。これは曲自体が凄いんで唄はさほど問題ではなく。ド迫力の凄い勢いの演奏に圧倒されちゃいました。この曲でも和嶋尊師は頭のうしろでギターを弾いたりノリノリです。
 演奏が終わると大拍手大歓声!「なんか1回ライブ終わっちゃった感じした」って和嶋尊師。この曲はいつもアンコール最後にやる曲ですもんね。「次は抽選会なので移動します」って。

Acoustic Asturias 2

2008-10-20 06:59:47 | 新月・Asturias系
 2005年3月にはメキシコで行われたプログレフェスに参加されますが、ヴァイオリンの北辻さんが、ライブ活動を続けられなくなってしまったために、急遽<Fantasmagoria>のヴァイオリニスト<藤本美樹さん>がサポートメンバーとして参加されます。もちろんフェスは大成功。翌2006年5月6月にもフランスとイタリアで行われたプログレフェスに参加され、成功をおさめたそうです。
 その後、7月にはヴァイオリニストの<伊藤恭子さん>を新たにメンバーに迎え、11月に待望のフルアルバム「Marching Grass on The Hill」が発表されます。太陽のような大きな白い丸に閃光のような線。そして白い雲がただよう爽快な青空と、波打ち際まで草が生えている海岸。そこに大小の金属製のような球が。なんとも不可思議なデザインです。
 アルバム1曲目は「渡り鳥」。幻想的なピアノのリフレインからはじまり、美しいヴァイオリンとクラリネットの音色が響いて。ゆったりとした優雅でロマンティックな曲ですね。聴いていてとっても心地いいです。タイトル通りに鳥が風にのって空を浮かんでいるような感覚でしょうか。
 2曲目は「Marching Grass on The Hill」。叙情的なピアノのゆったりとしたリフレインからはじまり、ヴァイオリンとクラリネットが静かに加わって、たおやかにメロディを奏でて。そして中盤にむかって徐々に盛り上がっていきます。一旦Finしたあと、アップテンポでとっても明るく爽やかな雰囲気な曲調に。軽快なリフにのった伸びやかなヴァイオリンの音色と、クラリネットの流れるような音色が気持ちいいですね。
 3曲目は「紅江/Benikoh」。ゆったりとした伸びやかなヴァイオリンの音色からはじまり、ピュアで自然体のトーンの女性ヴォーカルがはいって。その美しい歌に寄り添うようにヴァイオリンの音色が響いて。心和む素敵なバラードソングですね。間奏もクラリネットの素朴な雰囲気のフレーズ、そして綺麗なピアノの音色が。
 4曲目は「Waterfall」。アップテンポのパワフルなユニゾンのリフからはじまり、テクニカルなフレーズが滑らかにスイスイと流れていって。急流を軽快に下っていく船を眺めているかのような感覚でしょうか。とってもスリリングですけど聴いていてワクワクしてきます。中盤の素朴なアコースティックギターのソロもいいアクセントになってますね。
 5曲目は「Classic Medley」。タイトル通りクラシックの名曲のフレーズが次から次へと心地よくながれていきます。ペールギュントの朝、ウィリアムテル序曲、ビゼーのアルルの女、ボレロなどなど盛りだくさん。
 6曲目は「Coral Reef」。クラリネットのゆったりとした流麗な音色がしみじみと響いて、続いててアコースティックギターの素朴な音色が。のどかな雰囲気のたおやかな曲です。後半には美しくロマンティックなヴァイオリンの音色が響いて。
 7曲目は「神の摂理に挑む者たち」。綺麗なピアノの音色からはじまり、ヴァイオリンのスライド音が。そしてクラリネットの攻撃的でリズミカルなリフへ。なんか挑戦的な曲ですね。迫り来るものを感じます。
 8曲目は「Bloodstained Roses」。美しいピアノのリフレイン、そして艶やかなヴァイオリンの音色がからみあって優雅な雰囲気に。中盤からギターのアップテンポのリフにのってヴァイオリンとクラリネットのパワフルなソロが。それが終わるとピアノとギターのゆったりとした優雅なアンサンブルが奏でられて。ラストはヴァイオリンとクラリネッがユニゾンでゆったり美しいフレーズを奏でてFin。
 9曲目は「Rogus」。アコースティックギターの優雅なリフレインからはじまり、ヴァイオリンの艶やかな音色が響いて、そしてアップテンポの軽快なリズムでリズミカルな曲調に。躍動感あふれるリフにパワフルでスリリングな演奏がのって。中盤では綺麗なピアノリフ、そしてクラリネットのリフのあと、アコースティックギターのソロへ。終盤にはクラリネットのパワフルなソロも。
 10曲目は「Luminous Flower」。静かにゆったりとしなやかなピアノの調べがながれ、そして伸びやかなヴァイオリンの音色が響いて。それが徐々に盛り上がっていって。叙情的な美しい曲です。哀愁ただようヴァイオリンの音色、しみじみ聴きほれてしまいます。
 11曲目は「Adolescencia」。アルバム「Cryptogam Illusion」に収録され、前回のミニアルバムにも収録されている曲のニューアレンジ曲です。
 12曲目は「Woman of Ireland」。リコーダーのゆったりとした郷愁をさそう素朴な音色からはじまり、美しい女性ヴォーカルがはいって。おだやかで美しくしっとりとした曲ですね。心安らぎ、癒されます。後半はクラリネットのソロ、そしてヴァイオリンのソロと続きます。どちらもとってもメロディアスでついつい聴き入ってしまいます。 
 リラクゼーション・ミュージックとしても楽しめる、ギター・ピアノ・ヴァイオリン・クラリネットという小規模編成のユニット<Acoustic Asturias>が奏でる作品。聴いていて心が洗われるような、気分をリフレッシュしてくれるようなステキな楽曲ばかりですね。今後の活躍もとっても楽しみです。ちなみに、2008年11月にライブがあるそうで。しかもそのときに<エレクトリック・アストゥーリアス>の超久々の新作も発表されるとか。スケジュールが合えば観にいきたいものです。

Acoustic Asturias 1

2008-10-19 07:00:33 | 新月・Asturias系
 <Asturias>の活動停止中は、スタジオ・ミュージシャンや作曲・編曲家としてゲームミュージック等のお仕事もされていた大山さん、2003年についに復活。メンバーを一新してサウンドをアコースティック中心にしてバンド名も<Acoustic Asturias>として再始動します。メンバーはガットギターの大山さんの他、クラリネット・リコーダー他の<筒井香織さん>、ピアノの<川越好博さん>、ヴァイオリンの<北辻みささん>の4人です。
 2004年1月、ミニアルバム「Bird Eyes View」を発表します。このアルバムはジャケットが3種類あるみたいですね。自分が手にいれたのは青空のものです。
 アルバム1曲目は「Adolescencia」。アルバム「Cryptogam Illusion」に収録されている曲のアコースティックアレンジです。早いパッセージのリフからはじまるアップテンポの明るく優雅な曲。とっても爽やかな雰囲気でアコースティック楽器の音色が心地よいですね。特に後半のロマンティックなヴァイオリンソロ、うっとりと聴きほれてしまいます。
 2曲目は「Global Network」。未発表曲です。ギターリフをバックにゆったりとした美しいピアノの音色からはじまり、そして艶やかなヴァイオリンの音色が伸びやかに響いて。哀愁のメロディをヴァイオリン・クラリネット・ピアノが紡いで。とっても綺麗で素敵ですねぇ。
 3曲目は「Distance」。アルバム「Cryptogam Illusion」に収録されている曲のアコースティックアレンジです。早いテクニカルなピアノのパッセージからはじまるアップテンポの躍動感あふれる明るく楽しい曲。青い空を飛んでいるかのような爽快感がありますね。
 4曲目は「Bird Eyes View」。未発表曲です。アコースティックギターのリフからはじまり、クラリネットの素朴な音色がゆったりと響いて。そこにピアノとヴァイオリンも加わって。叙情的なしっとりとした雰囲気になるも、中盤からはアップテンポのピアノのリフにのって明るく楽しい感じに。続いてヴァイオリンがリフを弾いてパワフルな曲調に。ラストは幻想的なコーラスもはいってゆったりと綺麗にFin。ドラマティックな展開の曲です。
 5曲目は「Ryu-Hyo」。アルバム「Circle In The Forest」に収録されている曲のアコースティックアレンジです。哀愁ただようアコースティックギターのゆったりとしたリフからはじまり、続いてヴァイオリンが美しいメロディを奏で、ピアノとクラリネットが盛り立てて。中盤ではリコーダーの素朴な音色のソロも。とっても優雅でロマンティックで美しい曲です。 
 ミニアルバム発表後はライブも行い、各地で大好評だったとか。そしてこれまで廃盤となっていた<Asturias>のアルバムが再発されて人気が高まっていきます。またこの年の3月には某TEL会社のCM音楽を担当。精力的に活動されます。

Asturias 3

2008-10-18 07:31:04 | 新月・Asturias系
 93年には3rdアルバム「Cryptogam Illusion」を発表されます。が、残念ながらこのアルバムの参加ミュージシャンのクレジットには花本さんのお名前がありませんでした。で、アコースティック楽器のチェロ・ビオラ・ピアノ・ファゴットのそれぞれの奏者のお名前が記載されています。
 アルバム1曲目は「Distance」。シンセの早いパッセージからはじまる、とっても明るく爽やかな曲。まずはストリングスの美しい響きがアップテンポのパーカッションにのって。晴れた空を思いっきり飛び回っているかのような、楽しくて気持ちがウキウキしてきちゃいます。
 2曲目は「Cryptogam Illusion」。シンセの荘厳な響きからはじまって、チェロの低く奥深い音色がミドルテンポのリフにのってゆったりと響いて。落ち着いた感じの哀愁ただようムーディな曲ですね。
 3曲目は「Adolescencia」。ファゴットとビオラのリズミカルなリフ&フレーズからはじまり、そこにピアノも加わって。まずはビオラのソロ、そしてファゴットのソロ、チェロのソロと続き、それぞれ交互にソロが続きます。アップテンポのテクニカルで軽快な曲ですね。
 4曲目は「Mistral Island」。透明感のある幻想的なシンセサウンドからゆったりと幻想的にはじまり、神秘的なサウンドが響きます。朝もやのかかった森をお散歩しているかのような感覚でしょうか。
 5曲目は「Phoenix」。ピアノの早いパッセージからはじまってアップテンポの軽快なビートが。変拍子のテクニカルな曲。中盤からはハイハットのビートをバックにシンセの幻想的なサウンドが響いて。そしてアップテンポに戻ってハードなギターソロが。
 6曲目は「Glacier」。しっとりとした感じのやや暗いミドルテンポのリフが。ゆったりとした叙情的な曲ですね。
 7曲目は「Cyber Transmission」。ミドルテンポのとっても清清しく爽やかなサウンドの曲。
 8曲目は「Danca Das Borboletas」。キーボードのリフからはじまり、ギター調のメロディがながれて。そしてギターソロも。そして女性コーラスが響いて幻想的な雰囲気になるも、徐々に盛り上がっていって。ドラマティックな展開の曲ですね。
 9曲目は「O Tempo Passa」。アコースティックギターの素朴な音色のリフレインをバックに、透明感のある美しい女性ヴォーカルが響きます。清清しく瑞々しい曲ですね。
 このアルバムには1stや2ndにあった20分を超える大作はなく、アコースティカルなステキな小曲をたっぷりと聴かせてくれます。
 海外でも高い評価を得たにもかかわらず、残念ながらこのアルバム発表後、バンドは活動を停止してしまいます。
 その後、1999年11月にヒーリングミュージックの企画ものとして、これまでの3枚のアルバムから選りすぐられたベストアルバム「静寂の湖水」が発売されます。