ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

EAST

2015-08-09 08:34:47 | 70's J-Rock
 60年代後半、<瀬戸龍介さん>と<森田玄さん>が中心となって、フォークユニット<ニュー・フロンティアーズ>が結成され、66年11月にデビューアルバムが発表されます。その後バンドは<吉川忠英さん>やドラムス<足立文男さん>やベーシストが加入されてバンドとして活動を始め、アメリカ進出を目指して米軍キャンプ等でもライブ活動を行われて研鑽され、ついにアメリカへ。各地で活動されて、TV出演のチャンスもあったものの、メンバーの皆さんは大学卒業が迫っていて残念ながら帰国。おのおの就職や進学されるも、音楽への情念は募るばかりで、再びアメリカを目指して音楽活動に専念され、日本からデモテープを送るも良い反応はなく、71年に瀬戸さん・森田さん・吉川さん・足立さんに、ベース<朝日昇さん>を加えたメンバー全員でアメリカに渡り、サンフランシスコのライブスポットに出演されます。そこでの演奏が評判を呼び、ついにサンタモニカの老舗クラブに出演され、念願のレコード会社と契約され、バンド名を<EAST>として72年にアメリカやオーストラリアを含む6か国でこのデビューアルバム「EAST」が発表されます。ニュー・フロンティアーズの頃のフォークに和楽器・和旋律などのオリエンタルのエッセンスを加えたオリジナリティあふれるサウンドでリスナーを魅了されて。しかし当時はビザの関係で活動を制限され、やむなく帰国。日本では6月に渋谷で凱旋ライブが行われ、8月にこのアルバムが発表されたそうです。
 アルバム1曲目は「Beautiful Morning」。お琴や琵琶や笙などの和楽器の音色がきらびやかに華やかに響き、ミドルテンポの太鼓のリズムからヴォーカルがはいってリズミカルに歌い、お琴の音色が美しく響き、サビではヴォーカルが力強くのびやかに歌って。その後アコギのパワフルなカッティングリフからノリノリモードになってヴォーカルがリズミカルに歌い、鼓の音が響き、サビが力強くのびやかに。いかにもという感じの和とロックのコラボでかっくいいっす。
 2曲目は「Me」。ギターのゆったりとしたアルペリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、時折お琴の音色や鼓の音が美しく響き、サビでは女性コーラスもはいってゆったりとのびやかに。
 3曲目は「Geese On The Road」。ミドルテンポのパワフルでファンキーなリズムからヴォーカルがリズミカルに歌って、ブルースハープのフィルも入って。明るく楽しい感じのカントリー風のアメリアンな曲ですね。その後ヴォーカルがゆったりとのびやかに歌い、チェロ風の音色がのびやかに響き、メロウに歌い上げて。終盤では再びファンキーモードでノリノリで楽しくリズミカルに。
 4曲目は「She」。アコギの音色がしっとりと響き、幻想的なコーラスがゆったりと。1分半の小曲です。
 5曲目は「Lumberer Moses」。バンジョーのリズミカルなリフからミドルテンポでゆったりとしたコーラスがながれ、カントリー風のリズミカルなリフからサビはほのぼのした感じのコーラスが。ヴォーカルは力強くのびやかに歌って。アメリカンな曲ですね。終盤では笛の音色がのびやかに。
 6曲目は「Deaf Eyed Julie」。ベースサウンドがのびやかにミステリアスにながれ、ノイズもはいって前衛的な感じに。そしてシンバルロールからお琴の音色が美しく響き、アコギの哀愁メロディのアルペリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、パワフルなドラムトパワフルなリフからヴォーカルが力強く歌い上げて。
 7曲目は「Black Hearted Woman」。アップテンポのリズミカルなリフからスリリングにはじまって、ドライブ感たっぷりのリズムにのってヴォーカルがリズミカルに早口で歌って、サビでは浮遊感たっぷりの綺麗なリフとコーラスが。中盤ではハイキーのギターソロが。その後パワフルなドラムフィルからドライブ感たっぷりのノリノリモードに。
 8曲目は「Call Back The Wind」。ピアノがゆったりとしっとりと。アコギもゆったりとしっとりと奏で、しっとりとしたコーラスがはいって。そしてパワフルなドラムから笛がのびやかに奏で、ヴォーカルが力強くのびやかに。
 9曲目は「Jar」。アップテンポのパワフルでリズミカルなリフからスリリングにはじまって、リズミカルなヴォーカルがはいって。その後ゆったりとしたコーラスがのびやかにながれ、アルペリフから綺麗なコーラスがゆったりとながれて。
 10曲目は「Everywhere」。三味線と尺八の音色がしっとりとながれ、鼓の音が響き、暗くミステリアスな感じに。そして琵琶と三味線のリフから尺八の音色がのびやかに響き、しっとりとしたヴォーカルがはいって。その後ミドルテンポの太鼓のリズムからアコギのアルペリフと三味線のフィルからコーラスが力強くのびやかに。
 11曲目は「新ソーラン」。アップテンポのリズミカルなリフからノリノリのロック調のソーラン節が明るく楽しくお祭りモードで展開して。
 和風もあり、アメリカンもアリで、アップテンポの楽しい曲とメロウでしっとりとした曲が絶妙に配置され、アルバムを通して楽しめますね。
 残念ながら当時はまだ時代がこのサウンドに追い付いておらず、当初は話題になったものの、あまり評価されず、吉川さんの脱退もあって活動休止に。アルバム1枚きりでは本当にもったいないっす。メンバーの皆さんはおのおのソロで活躍され、こののちにニュー・フロンティアーズのほうは86年と2006年に再結成ライブを行われたそうですが、このEASTのほうはこれっきりのようで。でもこのアルバムが2012年に再発されて本当に良かったっす。こうして聴くことができて嬉しいっす。

布施明さん 日生劇場の布施明

2015-05-14 06:56:32 | 70's J-Rock
 2009年4月にこのblogで1971年に発表された<LOVE LIVE LIFE + 1>というプロジェクトの「Love will make a better you」というアルバムを紹介させていただきました。<LOVE LIVE LIFE + 1>とは、SAXの<市川宏祐さん>が中心のユニットで、キーボードは<柳田ヒロさん>、ギターは<水谷公生さん>、<直居隆雄さん>、ベースは<寺川正興さん>、ドラムは<チト河内さん>、フルート&SAXには<横田年昭さん>、そしてヴォーカリストは、当時すでに「霧の摩周湖」等、ヒット曲を連発し、紅白にも出演し、一流歌手の仲間入りをしていて大人気の<布施明さん>です。このアルバムでは布施さんは大ヒット曲からは全く想像できないくらいの、メタルヴォーカリスト顔負けのド迫力のシャウトやヒステリックなヴォイスを聴かせてくれて本当に驚きました。なんて凄いヴォーカリストなんだって。で、そのアルバムには当初CD化された際に、ボーナストラックとして1971年3月に日生劇場で行われたライブの音源の「Love will make a better you」が収録されていたんですね。その時のライブの音源がなんと2015年4月に突如初CD化されて「日生劇場の布施明」というタイトルで発売されて超ビックリ!もちろん即買いです。
 アルバムは全13曲収録されています。まず1曲目から4曲目までは洋楽カヴァーで、1曲目は「うわさの男」。アップテンポの明るく爽やかでリズミカルなリフからはじまって、パワフルで爽やかなヴォーカルがはいって、のびやかにメロウに、そして力強く歌い上げて。
 2曲目は「この胸のときめきを」。プレスリー氏のバージョンが広く知られていますね。ピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、ドラマティックに歌い上げて。
 3曲目は「I Know」。ベースリフからゆったりとはじまって、ヴォーカルはほのぼのとメロウに歌い、力強くドラマティックに歌い上げて。
 4曲目は「It’s Impossible」。ピアノのリズミカルなリフからミドルテンポでリズミカルなヴォーカルがはいって、ハープの音色が綺麗に響くなか、歌い上げて盛り上がって。
 ここから2曲はお待ちかねのハードロックモードです。5曲目は以前紹介させていただいた「Love will make a better you」です。まずはお客さんとのやりとりの爆笑MC。そしてカウントからアップテンポのパワフルでファンキーなリフがはいって、パワフルでリズミカルなヴォーカルもはいって、迫力のシャウトもキメて。その後ギターのテクニカルなソロが。中盤ではダイナミックなリフからパワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって。終盤では再びリズミカルでテクニカルなギターソロが。
 6曲目は「Heartbreaker」。パワフルでダイナミックなリフからメロウなギターリフがはいって、オルガンサウンドが響き、ドラムが叩きまくり、ヴォーカルがパワフルシャウト!そしてギターのメロウなアルペジオリフからヴォーカルがゆったりとブルージーに歌い、サビでは歌い上げ、Saxが吹きまくりフィルを入れ、ヴォーカルがド迫力のシャウトを。中盤ではSaxのアグレッシブな吹きまくりソロが。ヴォーカルがヒステリックなシャウトをかまし、続いてエモーショナルなギターソロが。終盤ではギターのメロウなリフからヴォーカルが歌い上げ、Saxが吹きまくりフィルをいれ、ヴォーカルがシャウトし、ドラムが叩きまくって。凄い迫力です。ラストはアップテンポのノリノリモードでファンキーにパワフルに盛り上がって。ところがここで残念ながらフェードアウトしてしまいます。
 ここからは大ヒット曲やドラマティックなバラードが続きます。7曲目は「ある愛の詩」。ゆったりとしたクラシカルなストリングスからしっとりとしたヴォーカルがはいって。
 8曲目は「そっとおやすみ」。ロマンティックなストリングスからしっとりとしたヴォーカルが。
 9曲目は「そよ風を君にあげよう」。トランペットがゆったりとのびやかに奏で、ミドルテンポのリズムからフルートがのびやかに奏でて。そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって、力強くドラマティックに歌い上げて。
 10曲目は「霧の摩周湖」。トランペットがゆったりとのびやかに奏で、フルートがテクニカルなフィルを入れ、ストリングスがゆったりと奏で、メロウなヴォーカルがはいって、そしてドラマティックに歌い上げて。
 11曲目は「愛の終わりに」。ティンパニロールからダイナミックなオケサウンドが響き、トランペットがのびやかに奏で、しっとりとしたピアノリフとコーラスからしっとりとしたヴォーカルがはいって、盛り上がって行って、歌い上げて。
 12曲目は「遥かなる影」。ピアノのリズミカルなリフが明るく爽やかにながれ、手拍子にのってリズミカルなヴォーカルがはいって、歌い上げて。間奏ではトロンボーンのソロが。
 13曲目は「愛は不死鳥」。ミドルテンポの静かなリフからはじまって、しっとりとしたヴォーカルがはいって、トランペットがのびやかなフィルを入れ、ヴォーカルが歌い上げて、ドラマティックに盛り上がって。ラストは劇的に盛大にFin。
 布施さんの生々しく力強くドラマティックなヴォーカルがたっぷりと堪能できるアルバムですね。さらにアグレッシブで迫力たっぷりのシャウトも聴けて。ハードロックファンには5曲目6曲目がやはり最大の聴きものですね。5曲目は以前のアルバムに収録されていましたが、6曲目は今回初めてで、それがまた物凄い迫力で。自分的にはこの曲だけでもこのアルバムの価値があると思っています。それだけにフェードアウトがちと残念。でもでもなによりもこのアルバムが再発されたことが本当に嬉しいっす。貴重な音源、どんどん復刻してほしいものです。

大村憲司さん  KENJI SHOCK

2015-04-04 20:25:43 | 70's J-Rock
 以前、「日本ロック&ポップス・アルバム名鑑1966-1978」という本を紹介させていただきましたが、そのなかで日本を代表する名ギタリスト、故<大村憲司さん>が1978年に発表された2ndソロアルバム「KENJI SHOCK」に興味を持って、いつか聴いてみたいと思っていました。こちらは大村さんの死後にCD化されましたが、中古でもやや高騰していて、貧乏サラリーマンの自分はちょっと躊躇してしまうプレミア価格だったんですよね。でもここのところやや落ち着いてきたようなのでやっと購入できました。
 Wikiによると、大村さんは1970年にアメリカに渡り、71年に帰国されてフォークグループ<赤い鳥>に参加され、その後<エントランス><バンブー><カミーノ>に参加。そして1980年にサポートギタリストとして<Yellow Magic Orchestra>に参加されて、YMOの大ブレークもあって一躍脚光を浴びて。自分が大村さんを知ったのもこの頃でした。
 今回紹介させていただく2ndソロアルバム「KENJI SHOCK」は1978年に発表されたもので、プロデューサーにドラマーでもある<Harvey Mason氏>を迎え、ゲストにギター<Lee Ritenourさん>、キーボード<Greg Mathiesonさん><Michael Boddickerさん><Bill Meyersさん><Patrice Rushenさん>、ベース<Abe Laborielさん>、パーカッション<Victor Feldmanさん>、そしてホーンセクションにフュージョンバンド<シーウインド>のメンバーが参加され、さらにはこの1978年にアルバムデビューする<TOTO>のメンバー<Jeff Porcaroさん><Mike Pocaroさん><Steve Lukatherさん><David Paichさん>など、他多くのミュージシャン方が参加されています。
 アルバム1曲目は「Left-Handed Woman」。アップテンポで明るく楽しくファンキーな感じで、これぞフュージョンといった軽快でリズミカルなリフがながれて。そしてパワフルなブラスリフからギターがメロウにリズミカルに奏でて。中盤ではオルガンのテクニカルなソロが。そしてブレイクからギターのエモーショナルなテクニカルなソロが。終盤ではリズミカルなリフが明るく楽しくノリノリで。
 2曲目は「Better Make It Through Today」。Eric Clapton氏の曲。ミドルテンポのリズムからギターとブラスのリズミカルなリフがながれ、大村さんののびやかなヴォーカルと女性コーラスがはいって、ブラスがパワフルなフィルを。中盤ではギターのエモーショナルなソロ、オルガンのテクニカルなソロが。ドラムが叩きまくって盛り上げて。終盤ではリズミカルなリフから大村さんのヴォーカルと女性コーラスがはいって、ブラスが力強くのびやかに奏で、そこからギターのテクニカルなソロが。
 3曲目は「Yumedono」。ドラムフォルからミドルテンポのゆったりとしたリズムがはいって、キーボードのリズミカルなリフからブラスがのびやかに奏で、ベースのぶっとくうねるパワフルなリズムにのってギターがのびやかに奏でて。その後ダイナミックなリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフからギターがのびやかに奏で、ベースとのユニゾンリフからギターの弾きまくりのテクニカルなソロが。
 4曲目は「Shock」。まずはギターがゆったりとしっとりと奏でて。そしてダイナミックなブラスリフからぶっといパワフルなベースリフがはいって、ギターとキーボードがゆったりとのびやかに奏で、ブラスのパワフルなリフと♪Shock!って掛け声が時折はいってアクセントに。中盤ではストリームサウンドがゆったりとながれ、スペーシーな雰囲気のなか、ピアノの綺麗な音色が響いて。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターとキーボードがのびやかに、リズミカルに奏でて。終盤ではハンドクラップも加わって♪Shock!ってパワフルに。
 5曲目は「Rhythm Road」。是方博邦さんの曲。シンセサウンドが浮遊感たっぽりにゆったりと幻想的にながれて。そしてダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードでパーカッションのリズムにのって、クリスタルサウンドとギターのリズミカルなリフが明るく楽しくながれ、ブラスサウンドがのびやかに響き、ギターのテクニカルなリフも。中盤ではスリリングなブレイクからクリスタルサウンドが綺麗に響き、ベースのテクニカルなリフとパワフルなブラスのブレイクからギターのワウを効かせたテクニカルな弾きまくりソロが。終盤ではダイナミックなリフからギターがリズミカルに爽やかに奏で、ダイナミックなリフからユニゾンでブレイクをキメて。
 6曲目は「Boston Flight」。まずはギターがゆったりとしっとりと奏でて。そしてダイナミックなリフからミドルテンポでギターがゆったりとメロウに奏で、キーボードのクリスタルサウンドが綺麗に響き、ブラスサウンドがゆったりとのびやかに響いて。中盤ではギターのテクニカルなソロ、キーボードのテクニカルなソロが。終盤ではギターとキーボードのトロピカル風のリズミカルなリフと、ブラスのパワフルなリフがながれ、そこから再びギターのテクニカルなソロが。
 7曲目は「Bamboo Bong」。ミドルテンポでパワフルなベースリフ」がながれ、ギターとキーボードがフィルをいれ、ギターがゆったりと奏で、キーボードがゆったりと浮遊感たっぷりに幻想的に奏でて。そしてダイナミックなリフからゆったりとルズミカルなリフが。終盤ではテクニカルなギターソロが。
 8曲目は「The Mase」。ミドルテンポのゆったりとしたリズムでギターリフが。レゲエ風な感じで心地よくながれ、シンセもゆったりとのびやかに。そしてブラスのパワフルでリズミカルなリフからダイナミックなリフが。その後ギターもブラスものびやかに奏で、ダイナミックなリフが。中盤では一旦静かになってからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフから盛り上がって、再びレゲエモードでゆったりとリズミカルなリフがながれ、ギターがのびやかに、ブラスものびやかに奏でて。ラストはレゲエリズムが心地よくゆったりとながれて。
 基本的にはフュージョンですけど、ロック・JAZZ・ブルーズなどジャンルを超えた多彩なギターサウンドが楽しめる素敵なアルバムですね。超豪華ゲストミュージシャンが参加されているなかでも、やはり大村さんのギターサウンドが存在感たっぷりで一番耳に残ります。
 1998年に病により、49歳の若さで天国へ旅立ってしまった大村さん。ほんとに惜しいです。ご冥福をお祈りいたします。

羅生門  日本国憲法

2015-03-20 23:02:16 | 70's J-Rock
 以前、「日本ロック&ポップス・アルバム名鑑1966-1978」という本を紹介させていただきましたが、そのなかで1971年に発表された<羅生門>というユニットの「日本国憲法」という異彩を放つアルバムがあるので、いつか聴いてみたい、と書きました。それはCD化されておらず、当時のレコードも入手困難であきらめていたところ、なんと2015年2月に突然CD化発売されて超ビックリ!情報を知って即予約して到着を楽しみにしていました。
 <羅生門>は<ザ・ハプニングス・フォー>でも活躍されていたベース<ぺぺ吉弘さん>が、ヴォーカル&ギターの<ポール・リーさん>を誘って、1971年に結成されたユニットで、他メンバーは、キーボード<近田春夫さん>(当時は近尾春親)、ドラムス<金沢ジュンさん>、フルート&Sax<金子道大さん>で、作曲や編曲を<クニ河内さん>が手掛けられ、構成は現ワハハ本舗社長の<喰始氏>だそうで。
 このアルバム「日本国憲法」は、71年9月に発表されました。これは憲法の第一章から第十章までをメロディにのせてロックに仕上げた作品で、いま2015年現在、憲法改正が論議を呼んでいる中でのCD化発売は抜群のタイミングですね。
 アルバム1曲目は「第一章 天皇」。ゆったりとしたアコギリフからストリングスサウンドがゆったりとながれ、ハープの音色が美しく響き、ミドルテンポのリズムがはいって、オルガンとストリングスがのびやかに奏で、ヴォーカルがのびやかにほのぼのメロディを歌って。そしてストリングスのフィルからアコギのゆったりしたリフがながれ、オルガンがのびやかに奏で、ハープの音色が美しく響き、ヴォーカルが力強く歌い上げて。その後、男性コーラスのスキャットがのびやかにながれ、盛り上がっていって。ラストはハープの音色が美しく響いて。
 2曲目は「第二章 戦争の放棄」。ギターのヘヴィリフがアップテンポでリズミカルにながれ、パワフルなブラスサウンドがのびやかに響き、ファンキーモードでリズミカルなヴォーカルがはいって、ギターのヘヴィリフとパワフルなブラスリフからヴォーカルがのびやかに、リズミカルに歌って。中盤ではアップテンポでギターのリズミカルなソロが。そしてミドルテンポになってギターのリズミカルなリフがながれ、パワフルなブラスサウンドが響き、ピアノとギターのリズミカルなリフからヴォーカルがリズミカルに歌って。ラストはダイナミックなリフからブレイクをキメて、ブラスサウンドがのびやかに響き、ピアノとギターのリズミカルなリフからパーカッションがパワフルに叩きまくって。
 3曲目は「第三章 国民の権利及び義務」。ブラスとギターのリズミカルなリフからミドルテンポではじまって、ヴォーカルがのびやかに歌って、そしてアップテンポのノリノリモードと、ミドルテンポのリズミカルモードが交互に繰り返され、その後ギターのリズミカルなソロからダイナミックなリフが
 一旦止まってから、タンバリンのリズムからギターとキーボードのリズミカルなリフがはいって、ヴォーカルがリズミカルに歌って。そしてリズミカルなリフとブラスのパワフルなリフから男性のナレーションが。その後ダイナミックなリフからアコギの明るく楽しいリフにのって男性ナレーションが。
 一旦止まってから、ベースとトライアングルのゆったりとしたリズムがはいって、ヴォーカルがしっと歌い、ピアノしっとりとゆったりと奏でて。
 一旦止まってから、ストリングスとアコギの音色がゆったりとながれ、ブラスとフルートの音色もゆったりとながれ、ミドルテンポでヴォーカルがほのぼのとゆったりと。その後ヴィブラホンの音色が綺麗に響き、ストリングスがゆったりと奏でて。
 一旦止まってから、アコギのアップテンポのノリノリのリフからはじまって、ブラスがパワフルにのびやかに奏で、ダイナミックなリフからノリノリモードで明るく楽しくリズミカルなヴォーカルがはいって、アコギのテクニカルなリフが。そしてダイナミックなリフからノリノリでリズミカルなヴォーカルがはいって、オルガンがのびやかに奏で、アコギのリズミカルなリフからブラスがパワフルに。このパターンが繰り返されたあと、終盤ではギターのエモーショナルなソロが。そしてヴォーカルがのびやかにゆったりと力強く歌い、オルガンのリズミカルなリフが。
 4曲目は「第三章 国民の権利及び義務」。明るく楽しいアップテンポのファンキーなノリノリモードで、ブラスサウンドが響き、のびやかなヴォーカルがはいって。その後、静かになってグルーヴィなベースリフから女性のナレーションが。そしてギターのアップテンポのワウリフやピアノのリズミカルなリフがはいって、ノリノリモードでブラスが響き、ヴォーカルがのびやかに。
 5曲目は「第四章 国会」。ミドルテンポのストリングスのリズミカルなリフからオルガンがのびやかに奏で、しっとりとしたヴォーカルがゆったりと。そしてブラスやアコギがゆったりと奏で、アコギのエモーショナルなソロや、スチールギターのソロも。その後しっとりとしたヴォーカルがはいって。終盤ではストリングスのリズミカルなリフからオルガンがのびやかに奏で、ベースがしっとりと響くなか、ゆったりとしたヴォーカルが。そしてストリングスやブラスのリフもゆったりとながれ、ラストはアコギとスチールギターのエモーショナルなソロが。
 6曲目は「第五章 内閣」。アコギのミドルテンポのリフがゆったりとながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって。その後アコギのエモーショナルなソロが。
 7曲目は「第六章 司法」。アップテンポのギターソロからはじまって、ブラスのリズミカルなリフがパワフルに響き、ファンキーなノリノリモードでリズミカルなヴォーカルがはいって。その後ギターのパワフルなソロが。中盤ではギターのパワフルなリフからヴォーカルがリズミカルに。終盤では一旦止まってからアコギのエモーショナルなソロが。そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって、ミドルテンポでギター・オルガン・ブラスのリズミカルなリフがながれ、ヴォーカルもリズミカルに歌って、ラストはダイナミックなリフが。
 8曲目は「第七章 財政」。アコギのミドルテンポのリズミカルなリフから始まって、アコギがのびやかに奏で、ヴォーカルがはいって、ほのぼのしたメロディでのびやかに歌って。その後オルガンがのびやかに奏で、アコギのリズミカルなリフにのってヴォーカルがのびやかに歌って。
 9曲目は「第八章 地方自治」。グロッケンの綺麗な音色が響き、オルガンがゆったりとほのぼのメロディのリフを奏で、ヴォーカルがのびやかに爽やかに歌って。そしてギターのパワフルなリフから力強くリズミカルに歌って。その後ピアノのリズミカルナリフからヴォーカルがのびやかに歌い、ギターがのびやかに奏でて。
 10曲目は「第九章 改正」。オルガンがのびやかに奏で、アコギのミドルテンポのリズミカルなリフがはいって、ヴォーカルが浮遊感を漂わせ、ゆったりと爽やかにほのぼのメロディを。その後オルガンのリズミカルなソロが。終盤ではアコギのリズミカルなリフからヴォーカルがのびやかに歌い、再びオルガンのリズミカルなソロが。
 11曲目は「第十章 最高法規」。ストリングスサウンドがゆったりと響き、アコギのリズミカルなリフからほのぼのした感じで、ヴォーカルがのびやかに歌って。そしてアコギのフィルからストリングスサウンドがゆったりとながれ、ブラスサウンドがパワフルに響いて。
 3曲目と4曲目は、LPレコードの収録時間の関係で分断されてしまったのでしょうね。
歌詞は憲法の条文そのままです。たまにメロディにのらない朗読もありますが、ほとんどはリズミカルに、あるいはゆったりとしっとりと、憲法条文といえど、さほど固い感じはなく、気楽に心地よく聴かせてくれますね。条文をじっくり聴くもよし、あるいは歌詞は聞き流してBGMにも良い感じですね。

カレイドスコープ 78's

2013-04-27 11:17:03 | 70's J-Rock
 1978年に発表された夢の超豪華メンバーによるスーパーセッションのスタジオライブアルバム「カレイド・スコープ」がやっとCD化再発されました。これは1973年からはじまったFM音楽番組“デンオン・ライブ・コンサート”の200回記念特別番組として企画されたセッションで、<ミッキー吉野さんkey>と<渡辺香津美さんg>が中心となって凄腕ミュージシャン達がアツい演奏を聴かせてくれます。他メンバーは<カルメン・マキさんVo><竹田和夫さんg><土屋昌巳さんg><井上憲一さんg><ジョージ紫さんkey><ジョン山崎さんkey><Steve Foxさんb><Tommy Snyderさんdr><ポンタ村上さんdr><酒井俊さんVo><向井滋春さんtb><土岐英史さんss,as><植松孝夫さんts><岡沢茂さんb><松本博さんp><横山達治さんper>といった凄すぎのメンツですから、タイトル通りのまさに“万華鏡”でもう聴く以前から興奮してしまいます。
 アルバム1曲目は「処女航海」。ハービー・ハンコック氏の曲です。ゆったりとエレガントな感じではじまって、ブラスがはいってパワフルに。そしてしっとりとした感じになって酒井さんの力強く伸びやかなヴォーカルがはいって。中盤ではアップテンポになって香津美さんの軽快でテクニカルなギターソロが。バックのベースもドライブしててめっちゃかっくいいっす。続いては竹田さんのアグレッシブな弾きまくりギターソロが。その後静かで幻想的な感じになって、ギターサウンドが響くなか、ヴォーカルがパワフルなスキャットを。終盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムが。ラストは盛大にFin。
 2曲目は「世界はゲットーだ」。ファンクグループ「WAR」の曲です。静かに始まって、ベースとブラスサウンドがゆったりと伸びやかにながれ、ギターとツインドラムも加わって徐々に盛り上がって。そして静かになって、まずは酒伸びやかなヴォーカルが。そしてファンキーでパワフルなリフから力強いパンチの効いたヴォーカルがはいって盛り上がって。サビではパワフルなヴォーカルのバックでギターが弾きまくって、そのまま何本ものギターが弾きまくりのアツいギターバトルソロへ。続いてはトロンボーンのアグレッシブなソロ、Saxの吹きまくりソロが。バックのツインドラムも凄い迫力です。終盤では香津美さんの軽やかでテクニカルなギターソロから、伸びやかなヴォーカルがはいって、その後リズムが止まって様々な音が飛び交うフリーインプロ状態に。それが徐々に静かになってFin。
 3曲目は「アズ」。スティーヴィー・ワンダー氏の曲です。まずはアコギのボサノヴァ風の爽やかなギターソロが。そしてリズミカルなギターリフからアップテンポでピアノの爽やかで軽快なリフが。その後パワフルなリズムがはいって、リズミカルなコーラスが。そこからピアノの明るく軽快でテクニカルなソロへ。中盤ではサビからテクニカルで軽やかなギターソロへ。続いてコーラスからエモーショナルなオルガンソロへ。終盤ではサビのコーラスからパワフルに盛り上がるも徐々に静かになって、ラストはハンドクラップのリズムにのってコーラスが。ジャジーで軽快でとっても楽しい曲ですね。
 4曲目は「カレイドスコープ」。このセッションのために書き下ろされた曲で16分に渡るセッションが収められています。アップテンポの軽快なラテンパーカッションのリズムからはじまって、そこに電子サウンドや様々な音が飛び交って、徐々に盛り上がっていって、アップテンポの軽快なノリノリビートにのってトロピカルで明るく爽やかなフュージョン風に。まずはギターのアグレッシブな弾きまくりソロが。バックではドラムも叩きまくって。そしてそのままドラムソロへ。中盤では一転ミドルテポになってパワフルなツインドラムのリズムにのってブルージーなギターソロが。それがそこからヘヴィでアグレッシブに弾きまくって。終盤では一旦止まって綺麗なクリスタルサウンドが幻想的に奏でられ、ギターとSaxがユニゾンでゆったりと奏で、そこにトロンボーンも加わって徐々に盛り上がっていってFin。
 全4曲で計32分間の凄いスーパーセッションが楽しめますが、これだけの豪華メンバーの演奏でたった32分間しか聴けないのはほんともったいないっす。いまとなっては再現は難しいでしょうけど、これはほんとライブを観たくなりますね。なんにせよ、こうしてこの貴重な音源を聴くことができてほんと嬉しいっす。

ジョニー吉長さん SECOND

2012-11-10 06:07:45 | 70's J-Rock
 60年代から活躍された、日本ロック界屈指のドラマーであり、ヴォーカリスト、さらには俳優としても活躍された<ジョニー吉長さん>。残念ながら2012年6月に天国へ旅立ってしまわれました。その後、ジョニーさんの貴重なソロアルバム他がCD再発されました。
ジョニーさんは1965年にヴォーカリストとして神戸のブルーズロックバンド<チェックメイツ>に参加され、68年にはドラマーに転向して、ジョー山中さんと<カニバルス>を結成されます。その後、1972年に垂水兄弟らとロックバンド<イエロー>を結成され、スタジオアルバムとライブアルバムを発表されますが、75年に解散。ジョニーさんはその後に渡米されます。
帰国後の1977年に1stソロアルバム「JOHNNY」が発表され、翌78年5月に今回紹介させていただく2ndアルバム「SECOND」が発表されます。
 このアルバムにはギター<山崎潤史さん>、ギター<ミツオ・ナガイさん>、ベース<ロミ・キノシタさん>、キーボード<難波弘之さん>、Sax<コウイチ・マツカゼさん>、そしてコーラスに<金子マリさん>らが参加されています。
 このアルバムは前半のレコードでのA-sideにはオリジナル曲が、後半のB-sideにはスタンダードが収録されています。アルバム1曲目は「Nice to meet you」。アップテンポのスリリングなリズムからはじまって、ドライブ感たっぷりにギターとキーボードのハモリのメロディがながれ、パワフルなパーカッションもはいって盛り上がって。まずはノリノリのドライブベースにのってアグレッシブなギターソロが。続いてはテクニカルなオルガンソロ、再びテクニカルでスリリングなギターソロと続きます。ノリノリでグイグイ引っ張られるめっちゃかっくいい曲ですね。終盤には叩きまくりのパーカッションソロが。
 2曲目は「Gypsy woman」。エレガントなピアノフィルからシブいスキャットがはいって、そして力強いブルージーなヴォーカルがはいって、ピアノやギターが合間にフィルを入れてアクセントを。中盤からはミドルテンポのリズムがはいってパワフルにブルージーに。間奏ではエモーショナルなギターソロが。ラストはスキャットとともにピアノもギターも弾きまくりで。
 3曲目は「Cassy」。ゆったりとほのぼのした感じのピアノリフと女性スキャットからはじまって、ミドルテンポでしっとりとムーディなヴォーカルが。バラードっぽいブルーズで、サビでは歌い上げて盛り上がって。
 4曲目は「The rain/雨」。雨音からはじまって、ミドルテンポのパワフルでファンキーなリズムと爽やかなリフがながれ、パワフルで伸びやかなヴォーカルが女性コーラスとともにながれて。サビではオーケストラサウンドをバックに伸びやかに歌って。ヴォーカル主体ながらキーボードもギターも合間に絶妙なフィルをいれて盛り上げます。終盤にはエモーショナルなギターソロが。
 5曲目は「Too young」。パワフルなドラムフィルからミドルテンポでオケサウンドのリフがはいって、そしてほのぼのした感じのヴォーカルがはいって、ゆったりながらリズミカルで心地よくながれて。中盤では口笛のメロディやSaxソロが。
 6曲目は「Smoke gets in your eyes/煙が目にしみる」。しっとりとしたストリングスサウンドからゆったりと静かにはじまって、一転パワフルなドラムがはいってミドルテンポのファンキーなリズムで女性コーラスやエモーショナルなギターソロが。そして爽やかな感じのギターリフとオケサウンドにのってリズミカルなヴォーカルがはいって。中盤ではエモーショナルなギターソロが。終盤では伸びやかにメロウに歌い上げて、さらにドラムも叩きまくりで盛り上がって。
 7曲目は「In the mood」。リングにはじまって、アップテンポのファンキーなリズムでテクニカルなキーボードリフが。まずはパワフルかつテクニカルなギターソロ、続いてアヴァンギャルドなシンセソロが。中盤では叩きまくりのドラムソロがたっぷりと。その後テーマリフから一転ゆったりと伸びやかなストリングスサウンドがたおやかに美しくドラマティックにながれて。
 8曲目は「木曾節」。パワフルなドラムフィルからゆったりとメロウなフレーズがながれ、伸びやかなヴォーカルがムーディにしっとりと。あの“木曾節”がしっとりとしたバラード風のムードで聴けるとは驚きです。間奏とラストではエモーショナルなギターソロが。
 9曲目は「Hellow Santa」。ミドルテンポのスイングリズムでフェードインしてきて、ウッドベースのリズムにのって軽やかなJAZZギターリフがながれ、そしてギターソロ・ドラムソロ・ベースソロ・ピアノソロ・Saxソロと続いて、ラストは笑い声や、笑いすぎてむせて大きな咳も。2分弱のおまけのようなJAZZ風ジャムですね。 10曲目には「Gypsy woman」のシングルバージョンが収録されています。 
 このアルバムではヴォーカル主体のファンクやリズム&ブルーズがメインになっていて、ジョニーさんの味わい深いヴォーカルが堪能できますね。もちろん叩きまくりドラムも、参加ミュージシャンのテクニカルなソロもたっぷりと楽しめる素敵なアルバムですね。もっと早く、ジョニーさんの生前にCD再発してほしかったっす。
 自分は結局、2009年の日比谷野音でのFTBと対バンの<ジョニー・ルイス&チャー>でのライブでしかジョニーさんのライブを観ることができなくて。その1回こっきりになってしまったのが本当に悔やまれます。ご冥福をお祈りいたします。

ジョニー吉長さん 1st

2012-11-07 06:07:31 | 70's J-Rock
 60年代から活躍された、日本ロック界屈指のドラマーであり、ヴォーカリスト、さらには俳優としても活躍された<ジョニー吉長さん>。残念ながら2012年6月に天国へ旅立ってしまわれて。その後、ジョニーさんの貴重なソロアルバム他がCD再発されました。
 ジョニーさんは1965年にヴォーカリストとして神戸のブルーズロックバンド<チェックメイツ>に参加され、68年にはドラマーに転向して、ジョー山中さんと<カニバルス>を結成されます。その後、1972年に垂水兄弟らとロックバンド<イエロー>を結成され、スタジオアルバムとライブアルバムを発表されますが、75年に解散。ジョニーさんはその後に渡米されます。
 帰国後の1977年に今回紹介させていただく1stソロアルバム「JOHNNY」が発表されます。このアルバムにはギター<山崎潤史さん>、ギター<加納秀人さん>、ベース<鳴瀬喜博さん>、ベース<ロミ・キノシタさん>、キーボード<国府輝幸さん>、Sax<テツ・ナカムラさん>、そしてコーラスに<金子マリさん>らが参加されています。
 アルバム1曲目は「SAMBA DEL SOL/太陽のサンバ」。シンバルが派手に打ち鳴らされ、そこからパワフルな叩ド迫力の叩きまくりドラムソロが。そしてオルガンとギターのユニゾンの明るく楽しいサンバリフがアップテンポで華やかにながれ、ギターやオルガンの伸びやかで爽やかなフレーズがながれ、そこにパーカッションフィルがはいって盛り上げて。中盤ではアグレッシブなギターソロ、続いてテクニカルなキーボードソロが。軽快でテクニカルなフュージョンサウンド、めっちゃかっくいいっす。夏に海岸通りを飛ばしているときにぜひ聴いてみたいっす。ラストには叩きまくりドラムとテクニカルなベースソロが。
 2曲目は「DOES IT GOTTA BE」。まずはシンバルを小刻みに鳴らして。そしてしっとりとしたピアノの音色が響き、メロウなギターフレーズがながれてたあと、ブルージーな味のあるヴォーカルがゆったりとムーディにながれて。合間に入るSaxとベースのフィルが絶妙ですね。サビでは歌い上げてドラマティックに盛り上がって。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 3曲目は「東16番街交差点」。ハイテンポのドラムリズムからスリリングにはじまるも、それが消え、交差点の雑踏の音がながれ、そしてミドルテンポのファンキーなリフがはいって、ヨコノリな感じでギターソロが。中盤ではエモーショナルなキーボードソロが。時折入るホイッスルが曲を引き締めるいい感じのアクセントになってますね。
 4曲目は「TORNADE」。嵐の強風吹き荒れる音からはじまって、パワフルなドラムがはいって、ミドルテンポでダイナミックなリフが。そして力強いベースリフにのってキーボードのホンワカしか感じのフレーズがながれて。間奏ではテクニカルなモーグソロが。バックではドラムがパワフルにリズムを。続いてはアグレッシブなギターソロが。終盤では一旦Finしたあと、力強い雄たけびから和太鼓のような勇ましいドラムソロが。
 5曲目は「過ぎゆく時に」。前曲の和太鼓リズムからフェードインしてきて、シンバルが派手に打ち鳴らされ、叩きまくりソロへ。中盤からミドルテンポのパワフルなリフがはいって明るく爽やかな感じのヴォーカルがはいって軽やかに。爽やかなポップスですね。間奏ではトロピカルでテクニカルなギターソロが。ラストはダイナミックにFin。
 6曲目は「DUSK AT HOME」。ギターの軽やかでほのぼのした感じのリフからゆったりとはじまって、軽快なリズムにのって浮遊感のあるギターメロディが心地よくながれて。中盤ではエモーショナルかつ力強いSaxソロ、続いてエモーショナルなオルガンソロが。
 7曲目は「SECRETS OF THE SEA」。ウインドベルの幻想的な音色が浮遊感たっぷりにながれ、静かにリズムがはいってSaxやギターの音色がたおやかにながれて。海の中で聴いているかのようなフワフワした感じがとっても心地良いです。
 8曲目は「GET UP」。パワフルな雄たけびからミドルテンポのファンキーなリズムがはいって、ギターが力強いリフを。そしてマリさんのパワフルなロングスクリーミングが。まずはテクニカルなギターソロが。終盤になるとフェードアウトして叩きまくりのドラムソロへ。JAZZリズムから静かにはじまって、パワフルに叩きまくって。時折スキャットやシャウトが気合たっぷりに。 
 このアルバムの存在をもっと早く知るべきでした。ジョニーさんのパワフルかつタイトでテクニカルなドラムに味わいのあるヴォーカルが堪能できて、そのうえギターもベースもキーボードもかっこよく、楽曲もフュージョンメインながらポップスやブルーズもあって聴き応えたっぷりの素晴らしいアルバムです。

THE M NOW&THEN

2012-10-26 21:16:12 | 70's J-Rock
 <THE M>は1968年に結成されたそうです。メンバーは後に<イエロー>を結成する<垂水孝道さん(ヴォーカル)><垂水良道さん(ギター・ベース・ヴォーカル)>の兄弟、後に<ゴダイゴ>に加入する<浅野孝巳さん(ギター・キーボード)>そして後に<ファニー・カンパニー>に加入する<西哲也さん(ドラムス)>の4人で、現在スタジオミュージシャンとしても多分野で活躍される<岡沢章さん(ベース)>も参加されていたそうです。
 <THE M>はよく新宿ACBでライブをやっていて、特に洋楽のコピー(CSN&Y、Free、Santana、Cream、Doors、そして、グレンキャンベル、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン等々)を多く演奏し”本家よりもいい“と人気を博していたそうです。そして1972年にアルバム<THE M>を発表されますが、翌73年に解散。その後は前述の通りにおのおの活躍されて。
 時はながれ、2002年になってやっとアルバム「THE M」がCD化されて再発されますが、驚いたのがこのときに1972年のライブを収録したアルバム「1972, LIVE AT 新宿」も発売されたんですね。これがまためっちゃかっこよくて、迫力のある凄いライブで超ビックリ!あの当時、日本にも凄いバンドが存在してたんだなって。
http://blog.goo.ne.jp/street-d/e/7452dbcd2372d2d0977d326810871dd3
 それが2011年2月に当時のメンバーが集まって同窓会的なライブを内々で行い、そのときのライブがきっかけとなって2012年3月に、メンバー5人の他にスペシャルゲストとして<ミッキー吉野さん>と<樋口昌之さん>も参加され、再結成復活ライブが盛大に行われました。それがパワフルかつ円熟味を増した素敵なライブでめっちゃ感動!で、そのときに今回のライブはレコーディングされるとのことだったのですけど、それが半年後の9月に本当にライブアルバムとして発表されました。しかも2枚組で。これが1枚目のCDにはこの2012年3月19日の原宿クロコダイルでの白熱のライブが収録されていますが、もう1枚のCDにはなんと1971年から72年にかけて行われた未発表の貴重なライブ音源が12曲も収録されています。しかもこのときは岡沢さんは参加されていないようですが、良道さんがベースで、ギターには<加納秀人さん>が数曲参加されているとのことで、これまたビックリ!です。
 CD1枚目の2012年3月のライブに関してはすでにライブレポで詳しく書きましたので、
http://blog.goo.ne.jp/street-d/e/4107159755d913fb4dae4be3d785c242
ここでは2枚目のCDについて書かせていただこうかと。
 1曲目は「The Stealer」。ハイハットのリズムからミドルテンポのリズミカルなベースリフがはいって、ギターの綺麗なアルペジオリフがながれて。そして綺麗なコーラスからパワフルなヴォーカルがはいってメロウに歌い、サビではコーラスがはいって盛り上がって。
 2曲目は「Love Story」。ハイハットのミドルテンポのリズムからギターのぶっといヘヴィなリフがはいって、グルーヴィな感じでけだるっぽいパワフルなヴォーカルが。ヘヴィブルーズって感じですね。間奏ではギターのエモーショナルなソロが。終盤ではヴォーカルのパワフルなシャウトが。そしてアグレッシブなギターソロがたっぷりと。
 3曲目は「小さな願い/I Say A Little Prayer」。ギターのアルペジオの綺麗でリズミカルなリフからアップテンポではじまって、ギターのヘヴィでダイナミックなリフからノリノリモードでパワフルなヴォーカルとコーラスが。このパターンが繰り返され、間奏ではアグレッシブなギターソロが。その後再びパターンが繰り返され、終盤ではドライブ感たっぷりのうねるベースリフにのってエモーショナルなギターソロが。
 4曲目は「Heavy Load」。ギターのアルペジオリフがゆったりとながれ、哀愁ただようベースラインとミドルテンポのリズムがはいって、しっとりとしたヴォーカルが伸びやかに、そして力強く歌い上げて。間奏ではギターリフから盛り上がっていって、エモーショナルなギターソロへ。その後、伸びやかなヴォーカルがはいってドラマティックに盛り上がり、再びエモーショナルなギターソロが。
 5曲目は「Funk #49」。まずはギターのテクニカルでスリリングなソロが。その後ギターのヘヴィなギターリフがミドルテンポのパワフルなドラムにのってながれ、ダイナミックなリフへ。中盤ではヘヴィなギターリフからエモーショナルなソロへ。終盤ではアップテンポになってノリノリでドライブ感たっぷりにパワフルに。
 6曲目は「Fire & Water」。ゆったりとしたベースリフからはじまって、ブルージーなヴォーカルがはいって、サビではパワフルに。間奏ではギターソロ。序盤はゆったりと伸びやかに、それが徐々に盛り上がってアグレッシブに。バックではベースもうねって弾きまくって。その後ヴァースに戻ってパワフルに盛り上がって。
 7曲目は「Walk In My Shadow」。シンバルロールからミドルテンポのダイナミックなリフが。そしてけだるい感じのヴォーカルがはいって、ゆったりとヨコノリで。間奏ではエモーショナルなギターソロが。ベースがうねってます。そして盛り上がっていってアグレッシブに弾きまくって、ドラムも叩きまくって。終盤では迫力たっぷりにパワフルなヴォーカルが。そしてギターとヴォーカルのスキャットがユニゾンで。ラストはパワフルなシャウトをキメて。かっくいいっす!
 8曲目は「ララは愛の言葉/La La Means I Love You」。ギターのメロウなアルペジオリフから綺麗なコーラスがゆったりとながれ、そしてムーディなヴォーカルがはいって。甘い雰囲気ただようあの頃のポップスですね。
 9曲目は「Suavecito」。アップテンポのほのぼのした感じのリフから甘く綺麗なコーラスがはいって、爽やかな感じの軽快なギターリフにのって伸びやかなヴォーカルが。どことなくトロピカルなムードもただよってますね。
 10曲目は「Ohio」。リズミカルなギターリフとパワフルなミドルテンポのリズムにのって、力強いヴォーカルがはいって、サビでは綺麗なコーラスが。間奏ではエモーショナルなギターソロへ。終盤では力強いスキャットからパワフルなヴォーカルがはいって、ギターがフィルを入れて。
 11曲目は「Southern Man」。ミドルテンポのギターのミュートしたカッティングリフからはじまって、ギターのメロウなリフからゆったりと哀愁ただようフレーズがながれ、そしてギターソロへ。序盤はエモーショナルな感じでが、すぐにテンポアップして盛り上がってアグレッシブに弾きまくって。ラストはテンポダウンしてギター弾まくりで。
 12曲目は「Mのテーマ/Theme of The M」。リズミカルなリフからはじまってギターがフィルをいれて、アップテンポのノリノリモードで。その後ギター2人のソロの掛け合いや、弾きまくりのベースソロが。ラストはダイナミックなリフでFin。 
 ド迫力のヘヴィでパワフルなブルーズと、コーラスの綺麗なPOPな曲と両方楽しめますね。なんと言ってもやはり、凄みさえ感じるパワフルなブルーズ、ほんとかっくいいっす。これからの活躍をめっちゃ期待したいっす。

麻生レミさん ザ・ビギニング

2012-06-11 06:17:56 | 70's J-Rock
 69年の<ザ・フラワーズ>のアルバム「Challenge」で、70年のオムニバスアルバム「ロックン・ロール‘70s」で、まさに日本の“Janis”とも言うべきハスキーでパワフルな迫力の歌を聴かせてくれた、日本の女性ロックヴォーカリストの祖ともいえる<麻生レミさん>。この2枚のアルバムのあと、レミさんはアメリカに旅立ってしまったそうで。その後のレミさんのことは自分は全く知りませんでした。そんな折に2012年5月に突然70年代に発表されたソロアルバム2枚が紙ジャケで再発されて超ビックリ!そもそもそのソロアルバムの存在すら恥ずかしながら知らなかったもので本当に驚きました。もちろん即購入です。
 レミさんは76年9月に1stソロアルバム「オウン・ラインズ」を発表され、78年にこの2ndアルバム「ザ・ビギニング」を発表されます。このアルバムはカナダでレコーディングされたそうで、現地やアメリカのミュージシャンがバックを務めているそうですが、唯一日本から伝説のギタリスト<陳信輝さん>が参加されたそうです。可愛らしい靴がスポットライトで照らされているジャケット、素敵ですね。
 アルバム1曲目は「The Begining」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまって、パワフルなベースリフにのってゆったりとしたソフトなヴォーカルがはいって。どことなくちょっぴりレゲエ風な曲調ですね。間奏ではエモーショナルなシンセソロやギターソロが。
 2曲目は「Step On」。ミドルテンポの当時のダンサブルなディスコビートにのってリズミカルなコーラスが。間奏ではオルガンソロが。終盤では綺麗なファルセットのスキャットも。
 3曲目は「Dance Dance Dance」。アップテンポのパワフルなリズムにのってヘヴィなギターリフがながれ、リズミカルなピアノリフにのってパワフルなヴォーカルが。ブギー調のロックンロールな感じでかっくいいっす。間奏ではアグレッシブなギターソロや、パワフルなブルースハープソロが。終盤ではパワフルなヴォーカルが全開モードでハイトーンシャウトもキメて。
 4曲目は「Stand」。アップテンポのズンズン響くベースのリズムにのって明るく爽やかなリフがながれ、パワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって。ドライブ感たっぷりのノリのいい曲です。間奏ではパワフルなギターソロ、リズミカルなオルガンソロ、そしてギターのオルガンが掛け合いソロで盛り上がって、ラストはユニゾンで爽やかなリフを。
 5曲目は「Save Your Love」。ミドルテンポのリズムにのってゆったりと爽やかな感じのスキャットがながれ、そしてソフトなヴォーカルがはいって。アダルティなポップス、後のAOR風の軽やかで素敵な曲ですね。間奏ではエモーショナルなオルガンソロが。
 6曲目は「Would You Believe」。ミドルテンポのファンキーでパワフルなリフにのって、リズミカルなヴォーカルが。ソウルフルで、どことなくCHICを思い起こさせるようなダンサブルな曲ですね。CHICのほうがちょっと後ですけど。サビではパワフルなヴォーカルが、ギターとオルガンのユニゾンリフにのって。間奏ではキーボードのリズミカルなソロが。
 7曲目は「To Mao/ Mao Exit」。しっとりとゆったりと囁くような優しい感じのヴォーカルが、キーボードのクリスタルなサウンドをバックに幻想的にながれて。その後一転アップテンポのパワフルなリズムがはいってとっても綺麗なスキャットが爽やかにながれて。”Mao“とはレミさんのお子様だそうで。
 8曲目は「One Thing That Beats Fallin’」。アップテンポのノリノリのディスコビートにのってギターの伸びやかなリフがながれ、リズミカルなヴォーカルがはいって。サビではハスキーヴォイスのパワフルなシャウトも。間奏ではアグレッシブなギターソロが。めっちゃかっくいいっす。
 このアルバムでは前作のようなブルース色は薄れ、当時主流だったソウルフルな曲がメインで、レミさんの表現力豊かなヴォーカルがたっぷり堪能できますね。少しですけどあのパワフルなハスキーヴォイスのシャウトも聴けて嬉しいっす。レミさんの音源、まだあるのならぜひとも再発してほしいものです。

麻生レミさん OWN LINES

2012-06-05 06:20:20 | 70's J-Rock
 69年の<ザ・フラワーズ>のアルバム「Challenge!」で、70年のオムニバスアルバム「ロックン・ロール‘70s」で、まさに日本の“Janis”とも言うべきハスキーでパワフルな迫力の歌を聴かせてくれた、日本の女性ロックヴォーカリストの祖ともいえる<麻生レミさん>。この2枚のアルバムのあと、レミさんはアメリカに旅立ってしまったそうで。その後のレミさんのことは自分は全く知りませんでした。そんな折に2012年5月に突然70年代に発表されたソロアルバム2枚が紙ジャケで再発されて超ビックリ!そもそもそのソロアルバムの存在すら恥ずかしながら知らなかったもので本当に驚きました。もちろん即購入です。
 アルバムのライナーノーツによれば、レミさんは高校3年のときにブルー・コメッツのマネージャーに認められて、コメッツの準メンバーとしてステージに立って歌ったそうです。1962年に某レコード会社主催のJAZZコンテストに出場して最優秀賞を受賞し、歌手デビューされたそうです。そして60年代中期には<ブルー・ファイヤー>に加入しウエスタン・カーニバルにも出演。その後67年に“ゴッド・ファーザー”内田裕也氏に誘われて<ザ・フラワーズ>に参加されたそうです。渡米後は71年に帰国し、<麻生レミ&WYND>を結成して、来日したGFRの前座を務められたそうで。そして76年9月にこのファーストソロアルバム「オウン・ラインズ」を発表されました。このアルバムは<井上堯之さん>が興したレーベルから発表され、メンバーはギターが井上さんと<速水清司さん>、ベースが<佐々木隆典さん>、キーボードが<大野克夫さん>、ドラムスが<鈴木二朗さん>で、プロデューサーは井上さんと内田さんです。ジャケットは、胸元が大きく開いていてSEXYさも感じますが、それよりもロックヴォーカリストとしての迫力というか凄みをも感じますね。
 アルバム1曲目は「Nothing Doing」。パワフルなギターリフがミドルテンポで歯切れよくながれ、ピアノのファンキーなリフがリズミカルにながれ、パワフルなヴォーカルがはいってカラッと明るく爽やかな感じの曲調に。サビはリズミカルで軽やかに。
 2曲目は「River Deep Mountain High」。ピアノとギターのユニゾンリフからアップテンポのノリノリモードになってパワフルでのびやかなヴォーカルがはいって、Bメロではハスキーな迫力あるヴォーカルが。サビはメロウに歌って。終盤ではハスキーなパワフルヴォーカルから迫力のシャウトも。
 3曲目は「Own Lines」。スローブルーズな感じの曲で、最初にゆったりとしたエモーショナルなギターソロが。そしてしっとりとしたムーディなヴォーカルがはいって。間奏ではオルガンが響くなか、しっとりとしたギターソロが。終盤では力強く歌い上げて。
 4曲目は「Stuck For Words」。ギターのパワフルなリフ、ブレイクリフからミドルテンポの泣きのブルーズ調になり、ギターのエモーショナルなソロが。そしてブルージーなヴォーカルがはいって歌い上げて。終盤ではバンドリフからアカペラでパワフルなヴォーカルが。そして歌い上げて。その後ギターの泣きのソロが。ラストには迫力のシャウトも。
 5曲目は「Everything I Had」。ミドルテンポのパワフルなリフからピアノとアコギのしっとりとしたリフがゆったりと叙情的にながれ、ギターがフィルをいれて。そしてパワフルなドラムがはいってギターのアグレッシブなソロが。その後ダイナミックなリフで盛り上がってテンポアップして囁くようなソフトなヴォーカルがはいって、サビはPOPで可愛い感じで歌って。中盤では一旦止まったあと、ピアノとアコギのしっとりとしたリフがながれ、泣きのギターソロが。終盤ではヴォーカルが色っぽく歌い、ギターが泣きのフレーズをスライドで哀愁たっぷりにゆったりと奏でて。
 6曲目は「I’d Rather Go Blind」。ブラスサウンドがゆったりとながれ、ミドルテンポでしっとりとしたギターリフが。ゆったりとしたブルーズで、ヴォーカルがバラード調で力強く歌い上げて。終盤ではパワフルなシャウトも。
 7曲目は「Same Again」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまる明るく楽しい曲。リズミカルで力を抜いた感じの軽やかな歌声で、可愛らしい感じのファルセットも素敵です。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 8曲目は「How Long Would I Last」。ゆったりとしたブルージーなリフからヴォーカルが色っぽく歌い、サビでは力強く、さらにハイトーンの綺麗なファルセットも。間奏ではリズミカルなピアノソロ、エモーショナルなギターソロが。終盤ではバンドリフからヴォーカルがアカペラで歌い、そして力強く歌い上げて。
 パワフルなシャウトだけでなく、ブルージーなヴォーカルも、色っぽくムーディーなヴォーカルも、可愛らしい歌もと、様々なスタイルで聴かせてくれ、レミさんの魅力をたっぷりと堪能できる素敵なアルバムですね。また、レミさんのソロアルバムですけど、ギターも特に泣きメロなどいい音響かせてます。2ndアルバムのほうも楽しみです。