ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

11.8.26 KANSAS

2011-08-30 00:05:42 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.8.26 川崎Club Citta
 アメリカン・プログレハードの雄<KANSAS>。自分がヴァイオリンロックにハマるきっかけにもなった大好きなバンドでして。もっとも70年代後半の全盛期はリアルタイムではないんですね。当時はBOSTONは知ってましたけど、KANSASは全く知らなくて。で、そのずっとあとに当時の会社の先輩にKANSASを薦められてそこからハマっていったんですね。そして1999年だったかな?初めてライブを観てもうめっちゃ感動して。そのあと2001年にも来日してくれたんですね。その後すっかりご無沙汰になってしまいましたが、2009年にはオーケストラや旧メンバーも加えたライブのDVDも発表されて。バンドが精力的に活動されえいるのはほんと嬉しいっす。そしてついに2011年8月に10年ぶりに来日するとの情報が。チケット発売日に購入して当日を楽しみにしてました。
 現メンバーはオリジナルの3人、ドラムス<Phil Ehartさん>、ギター<Richard Williamsさん>、ヴォーカル&キーボード<Steve Walshさん>。そしてベース<Billy Greerさん>、ヴァイオリン&ギターの<David Ragsdaleさん>です。長いおヒゲのRobbyさんが脱退されたのは残念ですけどまあ仕方ないっすね。

 さて当日。あいにくの雨ですが仕事を終えたあとすぐ川崎へ。ところによっては大雨で交通機関がヤバいところもあるみたいで。幸い自分は19時すぎに川崎駅に着いて会場へ。入場待ちの列が出来ていてビックリ。そういえば600席のチケットがSoldoutになって、そのあと立ち見券も追加されたとか。KANSAS人気根強いっすね。単独公演は川崎だけってのが他地方の方々には申し訳ないっすね。
 受付を済ませてドリンクを受け取って、そして写真のTシャツを買ってフロアーへ。ほんと満員です。自分の席は後ろの方ですけどステージが高いから見やすいっす。年齢層はやはり40-50代中心ですね。ステージは向かって左後方に2段のキーボードセット、右後方に2タム2バス左右フロアタムのドラムセット。右前方にはマーシャルとアコギ、そして左にベースで、中央がヴァイオリンです。Davidさんのブラックのレスポールもドラムセットの前に置かれてます。

 てっきり10分くらい押すのかなと思いきや、開演予定の19時半ちょうどに客席の照明が暗くなってビックリ!ステージがブルーライトに包まれ、そしてメンバーの皆さんが登場して大拍手大歓声で迎えられます。まずはDavidさんがKANSASの名曲のフレーズやリフをあれこれちょこっと弾いて、ドラムがフィルを叩いて。様々な音が空間を飛び交うような感じに。そしてそれがまとまって1曲目は「Howling at the moon」。ダイナミックなリフが響き渡り「おぉ~!」って歓声が湧いて。ヴァイオリンの伸びやかなソロ、ギターのエモーショナルなソロから静かになってSteveさんのしっとりとしたヴォーカルがゆったりとながれて。Steveさん、白いおヒゲを伸ばしていて古代の哲学者のような風貌で。どなたかがネットで“Leftovertureのジャケットみたい”って。その後はお約束の雄たけび「Awooh~!」って。

 続いて2曲目はインストの「Musicatto」。アップテンポのリズミカルで明るく楽しいリフが。DavidさんはSteveさんのところへいってキーボードとヴァイオリンのユニゾンが。そしてキーボードのリズミカルなリフからヴァイオリンとギターのユニゾンリフ、そのままアグレッシブなギターソロへ。続いてヴァイオリンのテクニカルなソロからヴァイオリン・ギター・キーボードのトリプルユニゾンリフが。終盤ではベースリフからテーマリフに戻ってドラムも叩きまくりで盛り上がって。
 さらに続いて3曲目は「Bekexes」。Billyさんがお客さんに手拍子を促して。シャッフルリズムのパワフルでノリノリの曲。オルガンのリズミカルなリフからキーボードとヴァイオリンのユニゾン、そしてRichさんとDavidさんが向き合ってギターとヴァイオリンの伸びやかなユニゾンも。Davidさんはグレーのノースリーブのロングテールコート(?)を羽織ってかっこよくキメてます。その後Steveさんがマイクを持ってステージ前でパワフルなヴォーカルを。中盤ではエモーショナルなギターソロが。DavidさんはBillyさんとところへ。そしてギターとヴァイオリンのスリリングなユニゾンも。終盤ではアグレッシブなギターソロやテクニカルなヴァイオリンソロが。そしてサビの「Oh~!Oh~!」って大合唱!ラストはキーボード・ギター・ヴァイオリンのテクニカルなユニゾンから♪ジャーン!でFin。

 「How you doing tonight Tokyo!」「Thank you・・・ Good evening 」「Welcome to Kansas!」ってBillyさん、大拍手です。
 4曲目は「Point of know return」。スティックのカウントからダイナミックなリフが。そしてミドルテンポでリズミカルなSteveさんのヴォーカルがはいって、サビでは「How long!」ってみんなで。そしてギターとヴァイオリンがハーモニーでリズミカルなリフを聴かせ、そしてゆったりと伸びやかなヴァーカルがながれて。DavidさんはRichさんのとこへ。ラストはSteveさん、ロングスクリーミングをキメて。「Thank you!」ってSteveさん。

 続いて5曲目は「Song for America」。ミドルテンポのリズミカルなリフからはじまって、ヴァイオリンの伸びやかな音色が響き、ギターとユニゾンも。そしてオルガンのテクニカルなリフからヴァイオリンが加わってユニゾンで。Richさんはアコギでリフを。その後徐々にテンポダウンしてゆったりと雄大な感じになって。そして再びリズミカルなリフからヴァイオリンの伸びやか音色がひびいて、明るく爽やかな感じになってSteveさんのヴォーカルがはいって、サビではDavidさんとBillyさんも加わってコーラスを。3rdヴァースはBillyさんがヴォーカルでしたね。中盤ではアップテンポのスリリングなリフからオルガンソロが。照明が点滅して盛り上げます。続いてヴァイオリンのテクニカルなソロが。終盤一旦止まったあと、元のテーマリフに戻ってダイナミックに。そしてSteveさんの力強いヴォーカルから徐々にテンポダウンしてドラマティックに展開して。DavidさんはBillyさんと向き合って、そしてゆったりとFin。

 「Thank you!」ってBillyさん。ここでMCです。10yearsとかっておっしゃってたから、10年ぶりのライブってことをおっしゃってたのかな?英語わかる方々は拍手してました。
 6曲目は「On the other side」。ピアノの力強いリフからヴァイオリンとギターの伸びやかな音色とミドルテンポのパワフルなリズムが。そしてギターソロからSteveさんがマイクを持ってステージ前で歌って。Davidさんはギターでアルペリフを奏でて。その後RichさんのギターフィルからSteveさんがしっとりと歌ってそして歌い上げて。中盤ではDavidさん、ギターを置いてヴァイオリンのフィンガーピッキングリフからアグレッシブなソロへ。その後ギターとヴァイオリンのハモりからエモーショナルなギターソロへ。終盤ではしっとりとしたヴォーカルからヴァイオリンが美しい音色を響かせ、そして歌い上げてサビのコーラスも綺麗にキメて、ギターが伸びやかなフレーズを奏でて。「Thank you!」ってSteveさん。

 続いて7曲目は「Hold on」。ミドルテンポの力強いリズムからはじまるも、ヴァースではRichさんのアコギリフをバックにSteveさんがしっとりとしたヴォーカルを聴かせ、サビでは3人コーラスでもりあがって。中盤では伸びやかなギターソロとヴァイオリンソロが。そしてDavidさんがSteveさんのところへ行って、シンセのオーケストラサウンドのリフとヴァイオリンのテクニカルなリフでダイナミックに盛り上がって。終盤では一旦止まったあと、Steveさんのヴォーカルがはいってドラマティックに盛り上がって。

 ここでPhilさんがドラム台を下りて、Davidさんが一旦ステージ袖へ。そしてRichさんがアコギの準備をし、Billyさんがベースを置いてアコギを持って。Steveさんはマイクを持ってステージ前へ。RichさんとBillyさんが息を合わせてリフを弾きはじめて。8曲目は大ヒット曲「Dust in the wind」。アコギのアルペリフにのってSteveさんが哀愁ただようヴォーカルをゆったりと聴かせて。うっとりと聴きほれてしまいます。サビではBillyさんがコーラスを。美しいハーモニーを聴かせてくれます。中盤ではSteveさんがシンセでストリングスサウンドのリフを弾き、Davidさんがヴァイオリンでフィルを入れて、そして伸びやかな美しい音色を響かせて。終盤ではSteveさんが歌い上げ、そしてヴァイオリンのしっとりとしたソロが。「Thank you!」「・・・Steve Walsh!」ってBillyさん、大拍手大歓声です。

 ここでBillyさんのMCです。内容はわかんないけど。そして「Leftoverture album」ってはじまった9曲目は名曲「The Wall」。スティックのカウントからダイナミックなリフが。ギターとヴァイオリンがエモーショナルなフレーズをゆったりと奏で、美しいハーモニーを響かせて。それが止まってピアノリフがながれ、Steveさんのヴォーカルがしっとりとはじまって、そして力強く歌い上げて。中盤ではシンセのストリングスサウンドのリフからヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、そしてダイナミックに盛り上がって。ギターリフ、ヴァイオリンとベースのユニゾンも。ここでちょっとギターの音が出ないトラブルもあったものの、すぐにエモーショナルなフレーズをヴァイオリンとともに響かせて。終盤ではSteveさんが力強く歌い上げ、ドラマティックに盛り上がって。「Thank you!」ってSteveさん。

 キーボードのフルートのような音色のフレーズからゆったりとはじまった10曲目は「Cheyenne Anthem」。力強いバンドリフのあと、ミドルテンポのリズムでアコギリフにのってBillyさんのしっとりとしたヴォーカルがはいって、ヴァイオリンの音色がゆったりと響き、ドラムがマレットでシンバルロールを。サビではSteveさんが力強く歌い上げて、オーケストラサウンドのリフがダイナミックに響いて。それが止まって再びBillyさんのしっとりとしたヴォーカルがはいって。中盤ではキーボードとヴァイオリンのおっかけリフからアップテンポの躍動感たっぷりのリズムがはいって明るく楽しい感じに。DavidさんはSteveさんのところへ行ってキーボードとヴァイオリンのユニゾンを。その後パワフルなドラムリズムからダイナミックなリフが。終盤一旦止まったあと、綺麗なピアノリフとアコギリフがゆったりとながれ、Billyさんのしっとりとしたヴォーカルがはいって、そしてドラマティックに盛り上がっていって、ラストはシンバルロールから♪ジャーン!って劇的にFin。「Thank you!」って

 続いて11曲目は「Miracles out of nowhere」。キーボードのしっとりとしたリフ、ヴァイオリンのゆったりとしたリフからはじまって、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって。そしてアコギのリズミカルなリフにのってBillyさんのヴォーカルがはいって、その後Steveさんはいって、サビでは3人でコーラスを綺麗にキメて。中盤では変拍子リフからキーボードとヴァイオリンがユニゾンで、そしてダイナミックなリフが。その後一旦止まったあと、パイプオルガン調の重厚なサウンドが響きわたり、Billyさんのヴォーカルがゆったりと。それが徐々に盛り上がって歌い上げて、ダイナミックなリフからエモーショナルなギターソロが。ラストは弾きまくり叩きまくりで盛り上がって♪ジャーン!でFin。

 続いて12曲目は「Icarus:Borne on wings of steel」。ドラマティックな曲が続きます。キーボードのリフからヴァイオリンの伸びやかなリフがながれ、そしてパワフルでダイナミックなリフが。その後Steveさんの力強いヴォーカルとギターのヘヴィなリフがはいって、サビでは手を上げて「So High!」って。中盤ではキーボードとヴァイオリンのユニゾンからアップテンポのパワフルで楽しい感じになってヴァイオリンのアグレッシブなソロ、ギターのヘヴィサウンドのソロが。その後一旦止まってキーボードリフからSteveさんの力強いヴォーカルが入って、サビではみんな手を上げて盛り上がって。終盤ではギターの軽快なリフからアップテンポで、そのままリズミカルなギターソロへ。そしてヴァイオリンとのユニゾンも。それが徐々にテンポダウンして劇的にFin。

 ドラムがミドルテンポでリズムを刻み、Billyさんがお客さんに手拍子を促して。お客さん座ったままでもみんな手を上げて手拍子を。そしてはじまった本編最後となる13曲目は「Portrait (He know)」。オルガンリフからギターとヴァイオリンがユニゾン、そしてヴァイオリンとキーボードがユニゾンでリフを。その後Steveさんの力強いヴォーカルがはいって、DavidさんはRichさんのところへ。そして間奏ちょこっとギターソロが。DavidさんはBillyさんのところへ。その後RichさんとDavidさんが向き合ってヴァイオリンとギターのユニゾンリフが。サビではパワフルに盛り上がって。中盤ではベースリフからパワフルなアップテンポでヴァイオリンとギターのスリリングなユニゾンやアグレッシブなソロが。
 ラストは「・・・Tokyo!Fantastic night!」ってBillyさん。そしてメンバーの名前を呼んで最後は「Thank you good night!・・・KANSAS!」って。バンドは弾きまくり叩きまくりで盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!腰の重いお客さんもちらほらと立ち始めて、総立ちで大拍手!メンバーの皆さんも嬉しそうに手を振りながらステージ袖へ。もちろん場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響き「KANSAS!」って声も。
 すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手大歓声で迎えられます。DavidさんはRichさんのほうへ。Billyさんが「Thank you very much!」って。そしてMCを。Philさんがはやくもミドルテンポのリズムを刻んでます。

 そしてお客さん総立ちのままはじまったアンコール最初となる14曲目は「Fight fire with fire」。アップテンポのヘヴィでリズミカルなギターリフからはじまって、Steveさんがメロウで爽やかなヴォーカルを聴かせてくれて、ギターを持ったDavidさんがBillyさんのとこへいってコーラスも綺麗にキメて。サビではお客さんも手を上げて大合唱!間奏まずはオルガンソロ、続いてRichさんのエモーショナルなギターソロが。終盤のサビでは手拍子も。
 続いてSteveさんの「One, Two, Three」ってはじまったオーラス15曲目は「Carry on my wayward son」。最初からお客さん手を上げて大合唱!そしてミドルテンポでギターがヘヴィなリフ、エモーショナルなフレーズを。DavidさんはBillyさんのとこへ行って寄り添って。一旦止まったあと、ピアノリフをバックにSteveさんのヴォーカルがはいって。Richさんはアコギでリフを。そしてサビは大合唱!Billyさんも「Come on!」って促して。中盤ではヘヴィなギターリフとアグレッシブなオルガンソロが。DavidさんとBillyさんは背中合わせで盛り上げ、そして「Carry on!」「Don’t you cry!」ってお客さんに振って、Richさんのギターソロへ。DavidさんとBillyさんは向き合って。終盤ではSteveさんのパワフルなヴォーカルからだんだんとテンポダウンしてそしてダイナミックにドラマティックに盛り上がって弾きまくり叩きまくりで、最後はPhilさんが叩き終わったあとスティックを後方高く放り投げてFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「Thank you very much!」ってSteveさん。メンバーの皆さんは笑顔で手を振って、Richさん・Davidさん・Billyさんは前列のお客さんとハイタッチしてたかな?よく見えなかったけど。そして大拍手のなか手を振りながらステージ袖へ。すると客席は明るいままでステージが暗くなってライブ終了。時計を見ると21時ちょうど。90分の素敵なライブでした。
 久々の濃いアメリカンプログレハード、たっぷり楽しませていただきました。特に力強くも美しいヴァイオリンの音色に感動!パワフルでダイナミックでドラマティックな楽曲の数々、ほんと素敵でした。Steveさん、ちょっと衰えを感じたけど、でもいい声でしたね。特に「Dust in the wind」はいまの声のほうが枯れた味わいを感じられましたね。Richさんアコギとエレキと忙しそうでしたけどいい音してました。Philさんのドラムもパワフルでタイトでめっちゃかっこよかったっす。Billyさんのベースもヴォーカルもしっかりとバンドを支えていましたね。MCも担当されたり。そしてなによりもバンドのアンサンブルがほんと素敵でした。
 28日に今度は日比谷野音でプログレフェスライブがありますが、自分は資金難のためあきらめました。他の2バンドに興味ないし。<KANSAS>またいつかきっと来日してくれることを願っております

netherland dwarf moimoi

2011-08-27 07:42:47 | 21th J-プログレ
 先日、ふとしたことがキッカケでこのアルバムの存在を知りました。今年(2011年)にフランスMuseaレーベルより発売された<netherland dwarf>さんの「moi moi」。中央でうさぎちゃんがフルートをくわえて、それをたくさんの楽器やお花がとりかこんでいるとってもメルヘンチックで可愛らしいジャケットです。My spaceによると“netherland dwarf”とは、うさぎの種名なんだそうで。ただ現時点でわかっているのは“日本人ミュージシャン”ということだけで、これが個人なのかバンドなのかまだわかりません。
 で、My spaceには2曲UPされていて、それがまたとってもドラマティックでしかも気持ちいいテンポの曲だったものでCD購入を決めました。自分が聴くかぎりでは、バンドなのか、個人のプログラミングなのか判断つかないっす。ドラムは打ち込みのように聴こえるんですけど。
 注文してすぐに届いてジャケットを見てみると、バンドのメンバー名は見当たらなかったので、やはり個人のミュージシャンなのかな。1曲だけ、なんと<Kaipa>のキーボード奏者<Hans Lundinさん>が参加されています。レコーディングは2010年の1月から2月にかけて東京のスタジオで行われ、3月にMixされたそうです。アルバムは8曲とボートラ1曲の全9曲が収録されていて、内4曲がクラシック曲をアレンジした曲のようです。
 アルバム1曲目は「alone in the Blizzard Dawn」。神秘的な音が響くなか、足音が聞こえてきて。それが立ち止まったり歩き始めたり繰り返して。そしてミドルテンポのスネアのリズムからダイナミックなリフがはいってメロウにドラマティックに展開していきます。そのなかでクリスタルなサウンドが耳に印象的に響きますね。その後メロトロンのようなサウンドがゆったりと壮大に響いて。中盤では一旦リズムが止まってフルート(?)のような音色がゆったりとほのぼのするような感じでながれ、その後パワフルで躍動感あふれるリズムをバックにドラマティックに展開し、さらに転調して、同じフレーズを繰り返して大きなうねりのようにどんどん音が厚くなって盛り上がっていきます。10分強のスケールの大きな曲ですね。
 2曲目は「Ruslan and Ludmilla - Overture」。ロシアの作曲家ミハイル・グリンカ氏のオペラ“ルスランとリュドミーラ”のカヴァーです。スティックのカウントからパワフルなドラムがはいって、アップテンポでダイナミックなリフが。そしてアップテンポの明るく楽しいテクニカルなリフと、リズムが止まってゆったりとメルヘンチックなリフ、コーラスのような厚いサウンドのリフ、しっとりとしたメロトロン風サウンドが交互にどんどん展開していって。ラストにはガラスの割れるような衝撃音が響いて。
 3曲目は「Salad Bowl」。指笛のような音からアップテンポで変拍子ながらもリズミカルでとっても楽しいシロホン風サウンドのリフが。そして流麗でテクニカルなリフがながれ、ベースとのテクニカルなユニゾンも。中盤ではシンセのアヴァンギャルドっぽいスペーシーなサウンドが宙を舞って。テクノサウンドのとっても楽しい曲ですね。なんかゲームセンターの中にいるみたいです。
 4曲目は「Messiah HWV 56 PartⅡ №44 - Hallelujah」。ヘンデル氏作曲の”ハレルヤ“のカヴァーです。鐘の音が鳴り響き、ダイナミックで盛大なリフ、そしてミドルテンポのパワフルでリズミカルなリズムにのって重厚なコーラス風サウンドが響いて。進行は原曲に忠実な感じですね。コーラスとともにオルガンリフがながれて。中盤ではリズムが止まって重厚なコーラスサウンドがゆったりと響き、そして再びリズムがはいって盛り上がっていって。終盤ではオルガンソロから盛大なフィナーレを迎えます。
 5曲目は「netherland dwarf」。アップテンポのパーカッションサウンドから明るく楽しいオルガンリフが。変拍子ながらもポップでとっても楽しい曲調ですね。中盤ではリズムが止まって口笛のあと、テクニカルなオルガンソロが。そして再びリズムがはいってアップテンポのとっても楽しい曲調になって、アグレッシブなオルガンソロが。あっというまに通り過ぎてしまう2分半の小曲です。
 6曲目は「moi moi」。ストリートオルガン風の素朴な音色でミドルテンポでリズミカルで明るく爽やかなメロディがながれて。メルヘンチックで可愛らしくてほのぼのとした感もありますね。これもあっというまに終わってしまう1分半の小曲です。
 7曲目は「Samson and Deillah - Bacchanale」。サン=サーンス氏作曲の歌劇”サムソンとデリラ“のカヴァーです。ハープ風の音色・フルート風の音色による妖しいアラビアンっぽいフレーズからはじまって、タブラ風パーカッションとスペーシーなサウンドが加わって。その後パワフルなドラムからアップテンポのダイナミックなリフが。そしてコーラスサウンドのリフ、ギターのヘヴィなリフがハンガリアンっぽいようなフレーズをパワフルに奏でて盛り上がって。中盤にはギターのようなサウンドのアグレッシブなキーボードソロが。その後オルガンフィルとコーラスリフの掛け合いもあってスリリングに展開していきます。終盤ではアップテンポで明るく爽やかな感じになり、コーラスリフやオルガンのリズミカルなリフが。
 8曲目は「alone in the Twilight Orange」。ベースサウンド・幻想的なサウンドがながれ、クリスタルな音色が印象的に響いて。そしてミドルテンポのパワフルなドラムから壮大なシンフォフレーズがダイナミックにながれ、そのフレーズがずっと繰り返されてドラマティックに盛り上がっていきます。終盤一旦止まってウインドベルの綺麗な音色が響いて。
 ボートラとなる9曲目は「Symphony №104 in D Major”London” – Ⅳ.Finale . Spiritoso」。ハイドン氏作曲の”ロンドン”のカヴァーです。重厚なコーラスからはじまって、アップテンポでテクニカルなリフがながれ、リズミカルに明るく楽しく展開していきます。クラシカルヴァリエーションって感じでしょうか。
 スケールの大きなドラマティックな曲や、アップテンポの明るく楽しいが多く、リズミカルなクラシックフレーズをたっぷり堪能できますね。しかもめっちゃテクニカルでスリリングでかっくいいっす。シンフォプログレのとっても素敵なアルバムですね。贅沢なことを言えば、ゆったりしっとりのメロウな曲も聴いてみたいかも。今後の活動もめっちゃ期待しちゃいます。もしバンドならばライブも観にいきたいっす。

11.8.20 人間椅子

2011-08-24 00:01:49 | ライブレポ HR/HM
◇ 2011.8.20 渋谷O-WEST
<此岸礼讃 渋谷2days“彼岸の日”>
初期Black SabbathをベースとしたHRサウンドに、日本語の歌詞をのせる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
1989年にデビューし、その後数々のアルバムを発表。2010年には初のライブアルバム「疾風怒濤~人間椅子ライブ!ライブ!!」が発表されます。そして2011年8月にベストも含めた通算20枚目となるニューアルバム「此岸礼讃/しがんらいさん」が発表され、それにともなう全国ツアーも発表。今回は超久々の札幌も含めた北海道から九州博多までと、よりスケールアップしたツアーです。8/12名古屋からはじまって8/13大阪ではハコが小さいとはいえsoldout!8/15博多も盛況だったようで。そして昨日の渋谷2days初日“此岸の日”もほぼ満員のアツいライブでした。今日8/20は“彼岸の日”と題されています。ひょっとすると今回も両日セットダブりナシかな?今日もなんとしても行かねば!です。もっとも土曜とはいえ仕事の日なので、急ぎ仕事がはいらないことを願って。

 さて当日。幸いなことに上司が休みで急な仕事もなくて早退しても問題なし。開演が18時なので間に合うように会社を出て渋谷へ。20分前に会場に着いて中に入るともうほぼ満員。開演時間近くなるとスタッフの方が「入りきれませんのでもっと前に詰めてくださーい!」って超混み。凄いっすね。きょうも若衆から壮年まで年齢層幅広いっす。男女は半々くらいかな?今日も研ちゃん側後方で開演を待ちます。会場にはELOの曲がながれています。懐かしいっすね。

 18時7分ころ、客席が暗くなって、ステージは薄暗いブルーとレッドのライトで照らされ、そしてSEから♪チリーンってベルのような音色が響き、ミドルテンポでヘヴィなギターリフとパワフルなドラムが響き、お経のようなダークなコーラスがながれて。昨日のMCで和嶋さんがおっしゃってたオリジナル曲「此岸御詠歌」。そしてそれがながれるなかメンバーの皆さんが登場して拍手歓声で迎えられます。和嶋さんはグレーの着物でオールバックでSG、研ちゃんは紫の僧侶着物でイーグルベース。ノブさんは黒系シャツで。

 SEが止まってはじまった1曲目は「阿呆陀羅経」。ミドルテンポのヘヴィなギターリフからミドルテンポのヨコノリリズムでノブさんヴォーカルで和嶋さんのコーラスが。そして鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビはノブさんメインで研ちゃんがコーラスを。最初からお客さんノリノリですね。間奏では和嶋さんが手を上げてノブさんに合図してからエモーショナルなギターソロが。終盤では研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。
 続いて2曲目は「ギラギラした世界」。アップテンポのパワフルなリフからはじまって、ロックンロール調の楽しいリフにのって研ちゃんのパワフルなヴォーカルが。サビは和嶋さんとコーラスでノリノリで。間奏では研ちゃんが「ワジマ!」って叫んでからギターソロへ。研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。そしてベースとドラムが止まると、和嶋さんがZEPの”Heartbreaker“のソロを弾いて、一部のお客さんから「おぉ!」ってどよめきが。和嶋さんニヤッて。そしてバンドがはいって一緒に。終盤は元曲に戻ってミドルテンポになってアグレッシブなギターソロが。

 「こんばんは、人間椅子でぇす!」って研ちゃん、大拍手です。「せっかくの土曜日、人間椅子のために使ってくれてありあとうございます」って。そしてやはり今日のライブは昨日とは「1曲もダブっておりませんので」って。そして和嶋さん「今回のツアー、どこもかしこもなんだか満員御礼みたいな状態で、今日もSoldoutです」って大拍手大歓声!「アルバム発売がアイドル系と重なってどうなるかと思った」って爆笑!ここで高校野球の話になって、青森の光星が決勝までいったそうで、喜んでおられましたね。惜しくも優勝は逃がしたそうですが。ただお客さんの反応があまりないので「皆さん興味ないようですね」って。でも「東北のために頑張ろうって気合が決勝まで行かせたのではないかと思ってます」って。

 「人間は目的を持って生まれてきた。光になるために、光のような存在になるために生まれてきたのではないか」って3曲目は「光へワッショイ!」。ダイナミックなリフからミドルテンポのパワフルなリフにのって和嶋さんの哀愁ただようヴォーカルがはいって。サビの♪ワッショイ!はノリノリで大合唱!リフのあともピッタリ息があってワッショイ!って。間奏では「ギター!」って和嶋さん叫んでからエモーショナルなギターソロへ。
 続いて4曲目は「雷神」。これ久々ですね。研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で向き合って、そしてアップテンポのヘヴィなリフから研ちゃんのパワフルなヴォーカルが。サビでは研ちゃん、グリーンのアッパーライトで不気味に照らされて。間奏ではワウを効かせたアグレッシブなギターソロが。その後ミドルテンポになってギターリフが幻想的にながれて、研ちゃんの不気味なヴォーカルがゆったりとながれて。終盤ではアップテンポに戻ってヘヴィに盛り上がって。

 「ありがとう!」って研ちゃん。ここで汗拭き&給水タイムでしばし沈黙です。研ちゃん、今回も“宇宙シリーズ”の曲を書かれたそうで。で、プログレバンド<Hawkwind>の来日の話があったのでそれにちなんだ曲にしたそうですが、来日が中止になってしまって「曲だけが残った」って。でその曲を和嶋さんに渡したら「地底になった」って爆笑!“むー”の愛読者の和嶋さん、ここで“地球空洞説”のお話を。「じゃあマントルとかマグマとか学校の教科書の地球の断面図はなんですか?」って研ちゃん。「いやそれはそれで別の科学で」って爆笑!「そうではなくて、タマゴの薄皮のように地表の下にある」って。「でもそれは各国の利権が絡むからたぶん調査できないんですよ」って和嶋さん。「どこの利権ですか?」って研ちゃん、爆笑!お客さんも誰も信じてないですね。あの説はちょっと無理があるような気がしますが。自分的にはFEFBに話が行ってほしかったり。

 5曲目は「地底への逃亡」。パワフルなドラムからはじまってダークなズンズン響くベースリフからアップテンポで鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって。迫り来るような感じのリフとリズム、かっくいいっす。間奏ではアンプ前でフィードバックしてからエフェクターを多用したアヴァンギャルド気味のギターソロが。そしてリフをバックにドラムが叩きまくり、いきなり鈴木さんの悲鳴のような衝撃的な叫びが。ラストにはアグレッシブなギターソロが。
 続いて6曲目は定番の「賽の河原」。ミドルテンポのヘヴィでダークなリフから研ちゃんのネバっこいヴォーカルが。ここでも研ちゃんにグリーンのアッパーライトが。そして和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがはいって、サビはコーラスをキメて。中盤では変拍子リフからアップテンポでノリノリに。その後、和嶋さんがシャウトしてアグレッシブなギターソロへ。その後ミドルテンポのヘヴィなリフからダークなコーラスへ。

 しばし沈黙で汗拭き&給水タイムです。和嶋さん「お客さん凄いね、凄い!ありがとうございます」って。人間椅子というバンド名は江戸川乱歩氏の小説からとった名前とのことで、乱歩氏の本名は平井某氏だそうですが、そのペンネームの元となった、エドガー・アラン・ポー氏の小説の中で“リジイア”という小説があって、主人公の奥様リジイア、自然の蝶や蛾やそよ風などにリジイアの美しい精神を垣間見るという一説があるとか。和嶋さんもいろいろなものに純粋さを感じることがあったそうで、リジイアを読み返してあらためて普遍さを感じたとか。場内シーンとしてます。自分もよくわかんないっす。
 「静かめの曲、疲れをとる感じで聴いてください」って和嶋さん。7曲目は「胡蝶蘭」。ギターのハーモニクスリフ・アルペジオリフからゆったりと幻想的にはじまって、和嶋さんのしっとりとしたヴォーカルがながれて。ステージはイエローライトに包まれて。そしてミドルテンポのリズムがはいってメロウに展開していき、サビでは歌い上げてドラマティックに盛り上がって。美しいバラード調の曲ですね。中盤ではアルペジオリフが幻想的にながれ、研ちゃんが和嶋さんの指の動きを見ながらタイミングを合わせてベースラインを弾いて。そしてパワフルなドラムとともに盛り上がっていって、ギターリフとベースリフの掛け合い、そしてユニゾンからギターソロへ。終盤再びドラマティックにパワフルに盛り上がって劇的に。ラストは最初のハーモニクスリフがゆったりとながれて。壮大な抒情詩って感じでしょうか。

 曲が終わると大拍手!なかなか鳴り止まず。そしてしばし沈黙で汗拭き&給水タイムです。和嶋さん「さて、TVがデジタル放送になりましたが・・・ボクTV持ってないのでわかりません」って。お客さんに「ちょっと聞いていいですか?まだデジタルTV持ってないひと!」って。するとどなたかが手を上げて「お、いた!」って爆笑!ちなみに研ちゃんは「朝起きたらまずTV」って。「鈴木くん、いいTV持ってるんだよね」って和嶋さん。「天気予報とか見ないんですか?」って研ちゃん。「Yahooニュースで見てます」って和嶋さん。「空の色とか鳥とかで判断してるのかと思った」って研ちゃん。「そこまで仙人じゃないです」って和嶋さん。ちなみに研ちゃんは昨日の最後のメンバー紹介のときに和嶋さんを「“ギター仙人”って言うつもりが“ギターおじさん”って言ってしまった」って爆笑!

 「自分のなかに帰るという感覚を歌った」という8曲目は前作から「深淵」。ギターのゆったりとした綺麗なアルペジオリフからはじまります。そして一転アップテンポのヘヴィなザクザクリフがはいって和嶋さんの力強いヴォーカルが。中盤ではミドルテンポでゆったりと爽やかな感じに。その後ギターのアルペジオのゆったりとたおやかなメロディがながれ、味わい深いベースラインも。そしてメロウなギターソロが。終盤ではダイナミックに盛り上がって歌い上げて、和嶋さんはステージ中央でアグレッシブなギターソロを。
 続いて9曲目は「冥土喫茶」。アップテンポの激しいパワーメタル。Hey!Hey!って煽って。前のほうのお客さんノリノリでヘドバンしまくってます。サビではリフにあわせて♪ダイ!ダイ!って掛け声もキマって。間奏では研ちゃんと和嶋さんがステージ中央で寄り添って、そしてアグレッシブなギターソロを。和嶋さん跳ねたりノリノリでニコニコ笑顔で。終盤ではノブさんもパワフルなバスドラドコドコで盛り上げて。ラストは研ちゃん雄たけびを。「ありがとう!」って。
 さらに続いてノブさんがミドルテンポで力強くタムを叩き、研ちゃんがまず和嶋さんのところへ。そしてレッドライトを浴びてステージ中央でダークなソロを。で♪ウェ~エオ、ウェ~エオ!って大合唱。10曲目は「相剋の家」。大好きな曲なのでめっちゃ嬉しい!研ちゃんはジャンプしまくってノリノリっす。ミドルテンポでダークにはじまって、そしてアップテンポで超ノリノリに。どんどんリズムチェンジして複雑に展開してます。中盤ではゆったりとバラードモードで歌い上げ、エモーショナルなギターソロも。

 しばし沈黙で汗拭き&給水タイムです。ここでようやくノブさんが「なんかシーンとしてるね・・・渋谷のみんな元気ですか!」「もっと元気をくれ!」「盛り上がってるか!」「楽しんでるか!」ってお客さんを煽って。「今日Soldoutですよ、ありがとうみんな!」って大拍手大歓声!「こんなに集まってくれると、どんどんライブやっていこうって気になりますよ」「ついてきてくれますか!」ってもちろんYeah!です。そして「オレ、歌っちゃってもいいですか!」「盛り上がってくれますか!」ってはじまった11曲目は「赤と黒」。アップテンポの深紫&虹系様式美ハードロック。めっちゃノリノリです。もちろんステージはレッドライトに包まれて情熱的に激しく展開していきます。研ちゃんと和嶋さんは寄り添って、そして間奏では「ギター、ワジマシンジ!」ってノブさんが叫んで、そしてステージ中央でRitchie様的な音使いのギターソロをたっぷりと。ラストも「Yeah!ありがとう!」ってノブさんシャウト!
 曲が終わると大拍手大歓声!客席から「おにーちゃん!」「ノブさん!」って声が。「こんだけノブさんって呼んでもらえると嬉しいすね」ってノブさん。「今日だったらみんなと飲みに行くよオレ」って爆笑!「そのかわり朝までオレのすっごいクドいトークだけどね」って爆笑!「けっこうキビしいよ、朝まで飲むと」って和嶋さん。

 「ボクらは、ハードロックに日本語の歌詞をのせていますが・・・」って和嶋さん。「ロックは白人の音楽ですが、ルーツは黒人のブルーズ」「ブルーズは凄いエネルギーがある」「ブルーズの元は奴隷の音楽」って。「生活は自由にならなくても、せめて精神だけは自由でありたい」「ロックを聴くと気持ちがスカッとする」って。ここで和嶋さんはおもむろにスライドギターでゆったりとしたブルーズを弾きはじめて。そしてドラムもベースもはいって“You shook me”を1コーラス弾いて。終わると大拍手です。「ありがとう、付き合ってくれて」って和嶋さん。
 「ふんだんにスライドギターを取り入れた曲」ってはじまった12曲目は「愚者の楽園」。ブギー調のギターリフからはじまってシャッフルのヨコノリリズムで和嶋さんのヴォーカルがはいって。ヴァースのリフがなんとなく虹の“Long Live RR”みたいかも。間奏では和嶋さんステージ中央でスライドギターソロ。終盤ではゆったりとドラマティックに歌い上げて、そして♪ハレルヤ!って。

 ここからエンディングに向かってより一層盛り上がっていきます。13曲目は「膿物語」。アップテンポのドライブ感たっぷりの研ちゃんヴォーカルのかっくいい曲。もうめっちゃノリノリっす。中盤ではエモーショナルなギターソロが。研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って、そして背中合わせで。そのあと和嶋さんはジャンプもキメて。「ありがとう!」って研ちゃん。
 続いて14曲目は「天国に結ぶ恋」。ミドルテンポのヘヴィでダークなリフからはじまって、一転アップテンポでめっちゃノリノリモードに。中盤では和嶋さんがまずテクニカルなギターソロを、そして手を上げて合図してからステージ中央でアップテンポでアグレッシブなギターソロを。
 本編ラスト15曲目は「針の山」。イントロリフが聴こえるやいなやもう場内はお祭り騒ぎ!研ちゃんジャンプ!超ノリノリでフロアーが揺れてます。和嶋さんはステージを右へ左へめっちゃノリノリで跳ねまくって、ギターソロも弾きまくって。ラストは「ありがとう!」って研ちゃん。弾きまくり叩きまくりで、和嶋さんは歯で弾いてました。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとう!」って和嶋さん。メンバーの皆さんは楽器を置いて拍手歓声のなか、お客さんに手を振りながら楽屋へ。お客さんは徐々にアンコールを求める手拍子を。一部で「ワッショイ!」ってコールもありましたが、そのうちに「アンコール!」ってコールで一体となって。
 しばらくするとまずノブさんがステージ中央に登場!そして和嶋さん登場し、最後に研ちゃんが白着物すがたで登場し、大拍手大歓声で迎えられます。「いやぁ、楽しいですね。アンコールありがとう!」って和嶋さん。ここで9/19の“ノブ博”の宣伝を。

 アンコール最初となる16曲目は「鉄格子黙示録」。この曲がアンコールで演奏されるとはビックリです。和嶋さんと研ちゃんがステージ中央に並んでミドルテンポのリフを。そして和嶋さんが手を上げて合図すると一転アップテンポのパワフルなドラムがはいってノリノリモードになり、和嶋さんの力強いヴォーカルやシャウトが。そのあとワウを効かせたエモーショナルなギターソロも。終盤ではゆったりと雄大な感じになって。
 「皆様に感謝の気持ちを込めまして・・・はい三三七びよぉ~し!」って研ちゃん。はじまった17曲目は「地獄風景」。ハイテンポのパワフルな疾走スラッシュメタル。お客さんヘドバンの嵐で、これまた場内揺れて超ノリノリで凄いっす!和嶋さんも跳ねまくって。ギターソロもアグレッシブに弾きまくって、和嶋さんステージを右へ左へ。そして頭の後ろで弾いて。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとう!」って研ちゃん。メンバーの皆さんは楽器を置いてステージ前へ。「ベース、鈴木研一!」って和嶋さん。「ギター仙人、和嶋慎治!」って研ちゃん。「ドラム、マッチョおにーさん、ナカジマ・ノブ!」って和嶋さん。メンバーの皆さんは拍手歓声のなか、お客さんに手を振りながら楽屋へ。お客さんは徐々にアンコールを求める手拍子を。なかなか揃わなかったですが最後には一体に。
 しばらくするとまずノブさんがツアーTシャツすがたで登場して「みんな元気ですか!」「いやすっごい楽しいね!」ってお客さんを煽ります。でTシャツを見て、プリントされているメンバー写真のなかで「和嶋くんだけ薄い」って爆笑!そして研ちゃんが白着物をはだけて布袋様のようなおなかと眩しい“おフンドシ”丸見え状態で登場し「キャー!」って女の子たちの黄色い声が。「鈴木研一!」って大拍手です。研ちゃんは足を伸ばしたりして“おフンドシ”を見せ付けて。そのあとで和嶋さんが登場しますが「なんか出づらい状況になってしまった」って爆笑!で研ちゃんを見て「新弟子検査にも受かるね」「身長も体重もクリアしてる」って。「でも引退した魁皇よりはるかに年上なんですけど」って爆笑!
 ここで12/19のワンマンライブの宣伝を。東京だけでなく、名古屋も大阪も検討されているようで「宜しくお願いします」って大拍手です。「鈴木くんのおなかもまた見れます」って和嶋さん。「次のライブではおなか引っ込んでます」って研ちゃん、息を吸っておなか引っ込めて。するとノブさん「ギリシャ彫刻みたい」って爆笑!

 オーラス18曲目は「どっとはらい」。ミドルテンポのパワフルな曲、今日は定位置ですね。研ちゃんはステージ中央でノリノリでヘドバンもしまくって。そして和嶋さんのところへ。サビは♪どっとはらい~って大合唱!その後和嶋さんは研ちゃんの方へ、研ちゃんは和嶋さんの方へいって立ち位置チェンジ。中盤では変則ブレイクのあとエモーショナルなギターソロが。ラストは研ちゃんと和嶋さん、前列のお客さんにネックをさわらせたりして、さらにステージ中央で和嶋さんが研ちゃんのベースのボディにギターのネックをこすりつけたりしてノリノリで。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは楽器を置いてステージ前へ。「一段と太っ腹になってきてる、ベース、鈴木研一!」って和嶋さん。「一段とシブいギターを弾きはじめました、和嶋慎治!」って研ちゃん。「そしてオレでぇ~す!」ってノブさん自分で。メンバーの皆さんは前列のお客さんたちと握手&ハイタッチ。そしてステージ前に並んで手をつないで何度もお辞儀を。そして大拍手大歓声のなか、お客さんに手を振りながら楽屋へ。するとほどなく客席の照明が明るくなって、ライブ終了です。時計を見ると20時17分。2時間10分のライブでした。

 Soldoutライブ、すっごいノリノリでアツいアツい超盛り上がりでめっちゃ楽しかったっすね。今日は和嶋さんのギター、かっこよかったっす!地響きするベースもパワフルなドラムもほんと良かった!ちと残念だったのが和嶋さんも研ちゃんもノブさんもヴォーカルの音が全体にバランス的にちょっと小さくていまいち聴き取り辛い部分がありましたね。昨日と1曲もダブらないセットリストで、ワッショイ!できて嬉しかったっす。ZEPも少しやってくれたし、ブルーズもちょこっとやってくれたし。ただ”あゝ東海よ今いずこ”や”審判の日”はもう1回聴きたかったかも。このあとの青森・札幌・仙台もめっちゃ盛り上がることでしょう。
 次の9/19の“ノブ博”ライブや暮れのライブも楽しみです。そしておそらくやってくれるであろうファン倶楽部限定ライブも。そういえば9/4のタワレコインストアライブのことは何も言わなかったですね。お客さんが限られているからかな。

11.8.19 人間椅子

2011-08-21 13:56:32 | ライブレポ HR/HM
◇ 2011.8.19 渋谷O-WEST
<此岸礼讃 渋谷2days“此岸の日”>
初期Black SabbathをベースとしたHRサウンドに、日本語の歌詞をのせる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 1989年にデビューし、その後数々のアルバムを発表。2010年には初のライブアルバム「疾風怒濤~人間椅子ライブ!ライブ!!」が発表されます。そして2011年8月にベストも含めた通算20枚目となるニューアルバム「此岸礼讃/しがんらいさん」が発表され、それにともなう全国ツアーも発表。今回は超久々の札幌も含めた北海道から九州博多までと、よりスケールアップしたツアーです。8/12名古屋からはじまって8/13大阪ではハコが小さいとはいえsoldout!8/15博多も盛況だったようで。伝わってくる情報をみるとほんと待ちどおしいっす。今回関東は渋谷のみですが2days。8/19は“此岸の日”8/20は“彼岸の日”と題されています。ひょっとすると今回も両日セットダブりナシかな?なんとしても両方行かねば!です。もっとも金土で仕事の日ですから、急ぎ仕事がはいらないことを願って。自分は昨年の倶楽部ライブ以来の9ケ月ぶりですからめっちゃ楽しみ♪

 さて当日。幸い急な仕事もなく、開演が19時なのでそれに間に合うように会社を出て渋谷へ。あいにくの雨ですが人間椅子らしいっす。会場に着いて中に入るともうほぼ満員。平日なのに凄いっすね。それにしても若衆から壮年まで年齢層幅広いっす。男女は半々くらいかな?まずは場内の物販でTシャツ・手ぬぐい・ステッカーを買って研ちゃん側後方で開演を待ちます。会場にはGrand Funk Railroadの曲がながれています。

 19時7分ころ、客席が暗くなって、ステージは薄暗いブルーライトで照らされ、そしてSEから♪チリーンってベルのような音色が響き、ミドルテンポでヘヴィなギターリフとパワフルなドラムが響き、お経のようなダークなコーラスがながれて。あきらかに人間椅子の曲ですが、全く聞き覚えないっす。でもこの雰囲気いいですねぇ。そしてそれがながれるなかメンバーの皆さんが登場して拍手歓声で迎えられます。和嶋さんはグレーの着物でオールバックでSG、研ちゃんは黒の僧侶着物でイーグルベース。

 SEが止まってはじまった1曲目は「沸騰する宇宙」。いきなりドカドカドラムとヘヴィなリフからダイナミックにはじまって、ミドルテンポでガンガン響くベースがガツンとくるパワーメタル調リフをバックに和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって。そしてテンポアップしてファンキー調になり、サビはコーラスもはいってポップな感じに。ステージ中央で研ちゃんと和嶋さんが寄り添って。中盤ではゆったりと壮大なスケールで響かせて、そしてエモーショナルかつパワフルなギターソロが。その後ミドルテンポのヘヴィなリフにもどってヴァース・サビへ。ラストはめっちゃパワフルにFin。
 続いて2曲目は「あゝ東海よ今いずこ」。スローテンポのダークなリフからはじまって、ミドルテンポのヘヴィでダークなギターリフがはいって、研ちゃんの力強いヴォーカルが。このサビメロはつい口ずさんでしまいますね。終盤ではダークなリフからギターソロへ。ステージ中央で研ちゃんと和嶋さんが背中合わせで。かっくいいっす。

 「ありがとう!」「こんばんは、人間椅子で~す」って研ちゃん、大拍手!「今日は大変お足元の悪いなか、仕事のあとで疲れているところを来てくださってありがとうございます」って大拍手!「ここまでずっと晴れが続いてたのに、この2daysで雨とは・・・やっぱり和嶋くんですかね」って爆笑!「人間椅子のライブらしくやっぱり雨降りましたね」って和嶋さん。ここでニューアルバムのお話を。「あゝ東海よ今いずこ」は、和嶋さんの国を憂い思う気持ちがいっぱい込められた曲そうですが、研ちゃん「きっとボクの予想ではみんなこの曲のことを(某俳優さんの名前)と」って爆笑!和嶋さん、歌詞を書いているときには気づかなかったそうですが、研ちゃんのヴォーカルがはいって、サビが某俳優さんの名前に聞こえるとわかったそうで。「(某俳優)さんも憂国の士なのでは」って研ちゃん。それとニューアルバム発売がアイドル系と重なったので「全然勝負にならない」って和嶋さん、爆笑!それでも「品切れの店もある」とかで大歓声です。
 ここで少し和嶋尊師の御説法が。場内シーンとしてます。いまの大変な世の中で、怖いとか逃げることもできますが、せっかくこの世に生まれたんだから、何か学んでから死んでいきたい、と。そして「人間は苦しみとか試練の中からしか学べないっす」って。で、いまは学びの絶好の機会ということで“此岸礼讃”というタイトルをつけたそうで。

 「悲しみは愛に続く重大なきっかけ」っておっしゃったかな?3曲目は「春の匂いは涅槃の薫り」。アルペジオのゆったりとした幻想的なギターリフからはじまって、そしてミドルテンポのパワフルでダイナミックなリフにのって和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがながれて。ドラム叩きまくりで、レッドライトが点滅して。その後、ゆったりとしたギターリフから歌い上げてノブさんのコーラスもはいってドラマティックに盛り上がって。中盤では一旦止まったあと、幻想的なアルペジオリフがゆったりとながれ、ブルーライトに包まれ、お経のようなコーラスがはいってダークに。研ちゃんと和嶋さんはレッドのアッパーライトで照らされて不気味に。終盤ではパワフルなサビから盛り上がるも、一旦止まって、最初のアルペジオリフがながれ、そしてパワフルなベース&ドラムがはいってダイナミックになり、エモーショナルなギターソロが。研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。
 続いて4曲目は定番の「りんごの泪」。ミドルテンポのヘヴィな曲。まずは研ちゃんヴォーカルで。ステージはグリーンライトで包まれて。中盤では和嶋さんヴォーカルで、研ちゃんは跳ねてます。そしてリフにあわせてHey!って煽って。その後ギターの津軽三味線風ソロが。研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。

 今回“お盆ツアー”になってしまったので、これまでの名古屋・大阪・博多ツアーではどこも道路渋滞で参ったそうで。「皆さんはちゃんとお墓参り行ったんですかね?」って。研ちゃんは毎年お盆は帰省して「ご先祖様に感謝の気持ちを述べて」お墓参りされるそうですで。ちなみにパチンコで勝つとご先祖様のおかげと思い、負けると普段の行いが悪いと思うそうで、爆笑です。
話は代わって、小さい頃、悪いことすると秋田では“なまはげ”がくるよって、青森では“山がらもっこが来るよ”って言われるそうで。でも研ちゃんは「“虎の穴からスカウトに来るよ”と言われる」って爆笑!「みんな、若い人は知らないんじゃない?」って和嶋さん。「Mr,Xが来るんですよ」「重油のプールに入れられる」って研ちゃん、爆笑!
研ちゃんは「MoterHeadの子分格のTANKが大好き」って。一部から「おぉ!」ってどよめきが。でそれ風の曲を作って和嶋さんに渡したら「“もっこ”になった」って爆笑!「やはり東北人としては」って和嶋さん。5曲目は「泣げば山がらもっこ来る」。ミドルテンポのめっちゃパワフルなリフからズンズンとはじまって鈴木さんの方言いっぱいの力強いヴォーカルが。サビではドコドコドラムをバックに「ハイ!」って掛け声が。間奏ではアグレッシブなギターソロで、終盤にはスイッチングも。その後テンポアップしてめっちゃ盛り上がって。

 続いて6曲目は「品川心中」。大好きな曲なのでめっちゃ嬉しい!お江戸音階リフからアップテンポでノリノリに。その後ゆったりと雄大な感じになり、そして三味線風ギターソロから和嶋師匠の落語が。今回はそれほど話に“ひねり”はなかったかな。アルバムバージョンに近かったかも。でも出来はなかなかで、大拍手です。終盤では研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。
 さらに続いて7曲目は「審判の日」。久々に演ってくれて嬉しいっす。ベースのヘヴィなリフからミドルテンポでパワフルにはじまって。ステージ中央でベースリフを弾いた研ちゃんは定位置に戻って力強いヴォーカルを。サビのコーラス、綺麗にキマってましたね。中盤ではエモーショナルなギターソロ、そしてギターとベースのテクニカルなユニゾンリフも。その後一旦止まったあとテクニカルなリフから和嶋さんジャンプしてそしてアンプの前でフィードバックやスイッチングをキメて。

 「ありがとう!」って研ちゃん。ここで汗拭き&給水タイムでしばし沈黙です。そして和嶋さん「オープニングでながれたSEはオリジナルで」って“此岸御詠歌”っておっしゃってました。めちゃかっこよかったっすね。ここでしばし和嶋尊師の御説法が。“末法思想”についてお話を。釈迦様が亡くなって1500年経つと末法の世の中になるそうで。教えは残っても誰も修行するひとや悟るひとがいなくなるとか。で、末法の世が1000年続くとお釈迦様の教えも滅ぶと言われるそうで。場内シーンとしています。そして空也上人のお話も。「凄く難しいこと言ってるみたいですみません」って。

 8曲目は「今昔聖」。ちょっとゆがんだ感じのギターリフからはじまりますがすぐストップ。「しょぼい音になってます」って和嶋さん、エフェクターのセットしなおしです。ここで研ちゃんが説明を。今回のレコーディングから和嶋さんは“ユニバイブ”というエフェクターを加えたそうで、古くはジミヘンさんも使ってたとか。「ローリーが使ってたヤツね」って笑いが。和嶋さん「ローリーが使ってるのを見て買いました」って爆笑!そしてあらためてスタートです。ちょっとゆがんだ感じのギターリフからミドルテンポでヘヴィでガンガンくるぶっといリフがはいって和嶋さんの力強いヴォーカルが。腹に響くパワーメタル調のぶっといサウンド、いいですねぇ。中盤では壮大でメロウな感じでドラマティックに。その後ズンズンズンズン♪進め~進め~!って。そして和嶋さんは研ちゃんのほうへ。でアップテンポのドンドコリズムの躍動感溢れるリフからアグレッシブなギターソロ。

 続いて9曲目は「死神の饗宴」。ミドルテンポのヘヴィでダークなリフから研ちゃんのパワフルなヴォーカルがはいって。中盤ではアップテンポになって和嶋さんがステージ中央でアグレッシブなギターソロを。その後ミドルテンポのヘヴィでダークな曲調になり、研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。
 さらに続いて10曲目は「痴人の愛」。これも久々ですね。和嶋さんヴォーカルのミドルテンポのヘヴィな曲、研ちゃんはステージ中央でリフを。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で。そして和嶋さん、ギターを歯で弾いたり、頭の後ろで弾いたりしてお客さん大歓声!和嶋さんジャンプもキメてノってます。終盤では一旦止まってギターのアルペジオリフからしっとりヴォーカルが。

 曲が終わってここで汗拭き&給水タイム、しばし沈黙です。客席から「おにーちゃん!」って掛け声が。「渋谷の皆さん元気ですか!」ってノブさん。ここまで全くしゃべらなかったノブさんがやっと口を開いて。「すげーな今日も、こんなにたくさん来てくれてありがとう!」「このツアー、どこも満員でメンバーも感激してます!」って大拍手。「演奏が楽しくて、ツアーずっと続けたい」って。そして「オレはあまり気のきいたこと言えないけど」って前置きして「オレ、みんなのために歌うゼ!」「歌っていいですか!」「盛り上がってくれますか!」って煽って。「今回のツアーで1回もやっていない曲!」ってはじまった11曲目はノブさんヴォーカルの「ロックンロール特急」。アップテンポのめっちゃノリノリの超楽しい曲。和嶋さんと研ちゃんは中央で向き合って弾いて。和嶋さんノリノリです。中盤ではちょっと静かになって和嶋さんはUFOの“Rock Bottom”の中間部のリフを弾いて。そして研ちゃんと寄り添ってからパワフルに盛り上がって「ギター、ワジマシンジ~!」ってノブさんが叫んでアグレッシブなギターソロへ。その後ヴァースに戻って、和嶋さんと研ちゃんは揃ってダッグウォークをキメてめっちゃノリノリっす。

 「あんなことさせられて足がイテー!」って研ちゃん。「ハダシじゃキツかったね」って和嶋さん。ここで研ちゃん、漫才の“のいるこいる”のマネをちょこっと。先日寄席観にいったら相方のほうがベロンベロンに酔っ払って舞台に出ててビックリしたとか。和嶋さんも観にいったことあるそうで。
 話しが代わって「ボクはKISSが好きで」って研ちゃん。“地獄シリーズ”の曲名を挙げて。ちなみに大昔、研ちゃんがKISSのレコードを持っているという話を聞いた和嶋さんが、その頃まだ研ちゃんとは友人でも知り合いでもなかったにも係わらず、いきなり鈴木家を訪ねて研ちゃんに「KISSのレコード貸してくれ」ってお願いしたとか。研ちゃんもビックリしたそうですが、でもそのことがなかったら「人間椅子はなかったかも」って。和嶋さんのその行動力こそが人間椅子の源なのですねぇ。
 12曲目は「地獄のロックバンド」。いきなりハイテンポのスラッシュザクザクギターリフからはじまって研ちゃんヴォーカルで、全てをなぎ倒すかのように凄い圧力で突進していきます。自分、ノれそうでノれないっす。間奏ではアグレッシブなギターソロが。圧倒されているうちにあっというまに終わっちゃいました。

 「これからおなじみの曲いきます!」って和嶋さん。13曲目は「人面瘡」。ステージはグリーンライトに照らされ、和嶋さんはゆったりとアルペジオリフを弾き、そしてソロも。その後和嶋さんは手を上げてノブさんに合図して、そしてミドルテンポのヘヴィなギターリフから和嶋さんがヴォーカルを。研ちゃんはベロを出したり、中央で弾いたり。間奏のギターソロでは和嶋さん、頭の後ろで弾いたり。
 続いて14曲目は「恐怖!!ふじつぼ人間」。ミドルテンポのヘヴィなリフからはじまって研ちゃんのパワフルなヴォーカルが。間奏ではワウを効かせたアグレッシブなギターソロが。そして・・・いつもはご当地やその日にちなんだのセリフが入るんですけど今回はナシでした。
 本編ラストの15曲目は「幸福のねじ」。これも好きな曲なので嬉しいっす。アップテンポのギターリフがはじまった時点でもうめっちゃ盛り上がり!客席前方は揺れてます。リフにあわせてHey!って。和嶋さんヴォーカルですけど、高いとこはちょっとキツそう。さすがに2ndヴァースではオクターブ下げて歌って。ノブさんフォローしてあげればいいのに~なんてちょっと思ったり。ま、和嶋さんのキメの部分だから打合せナシでは無理かな。中盤アップテンポになって超ノリノリでもうお祭り状態になって、そのままワウを効かせたギターソロへ。その後ミドルテンポになって研ちゃんのねばっこい歌が。ラストは♪ジャーン!で弾きまくり叩きまくりで、研ちゃんと和嶋さんはステージ中央で寄り添って。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとう!」って研ちゃん。「どうもありがとう!」って和嶋さん。メンバーの皆さんは拍手歓声のなか手を振りながら楽屋へ。少しざわめいたあと、徐々にアンコールを求める手拍子がそろってきて鳴り響いて。しばらくするとステージが明るくなって、まずノブさんがステージ中央に登場!続いて和嶋さん、そして研ちゃんは白着物すがたで登場!大拍手大歓声で迎えられます。
 「アンコールどうもありがとうございます」って和嶋さん。「明日も宜しく。フンドシ見られます」って爆笑!ここで次のお知らせが。9月19日に“ノブ博”で人間椅子も出演すると。そして暮れの12月19日にここ渋谷O-WESTでワンマンライブが決定したそうで、どよめきと大拍手です。

 そしてはじまったアンコール最初となる16曲目は「悪魔と接吻」。ヘヴィなギターリフからはじまるアップテンポの和嶋さんヴォーカルのノリノリの曲。Chu!って。中盤ではブレイクもキメてアグレッシブなギターソロも。
 続いて17曲目は「地獄」。アップテンポのヘヴィリフからはじまって研ちゃんのパワフルなヴォーカルが。中盤では不気味モードになってアヴァンギャルドなギターソロが。ちょとハウってますが。そして和嶋さんと研ちゃんがステージ中央に寄り添って、アグレッシブなギターソロへ。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとう!」って研ちゃん。「ベース、鈴木研一!」って和嶋さん。「ギター、和嶋慎治!」って研ちゃん。「ドラム、ナカジマ・ノブ!」って和嶋さん。メンバーの皆さんは拍手歓声のなか手を振りながら楽屋へ。もちろん場内は再アンコールを求める手拍子が鳴り響いて「アンコール!」ってコールも。しばらくするとステージが明るくなって、ノブさんと和嶋さんがツアーTシャツを着てステージ中央に登場!研ちゃんは白着物すがたで、大拍手大歓声で迎えられます。ここでノブさんが9月のノブ博と12月の宣伝を。「一番おいしいトコで営業しましたね」って研ちゃん。「今年はやらないって言ってたのに、いつのまにか日程決まってるし」って爆笑!

 「アンコールありがとう!」って研ちゃん。オーラス18曲目は「陰獣」。これがオーラスって初めてかも。ビックリしました。ミドルテンポのヘヴィなリフからはじまって研ちゃんの不気味でネバっこいヴォーカルが。中盤ではアップテンポになって和嶋さんヴォーカルでめっちゃ盛り上がって、そのままアグレッシブなギターソロへ。その後ミドルテンポに戻ってゆったりと。
 曲が終わると大拍手大歓声!「明日もヨロシク!To be countinude、続きます」って研ちゃん。そして「今日もフンドシ姿が素晴らしかった、鈴木研一!」って和嶋さん。「ギターを弾くおじさん、和嶋慎治!」って研ちゃん。「ドラムを叩くイカしたおにーさん、ナカジマ・ノブ!」って和嶋さん。メンバーの皆さんはステージ前に出て前列のお客さんとハイタッチ。和嶋さんは深入りしてしまって、川端さんがあわててステージに引きもどして。そして拍手歓声のなか手を振りながら楽屋へ。すると客席が明るくなってSEでは「Hush」がながれてライブ終了です。時計を見ると21時11分。約2時間のライブでした。

 久々の人間椅子ライブとっても楽しめました。特に地獄の地響きのような邪悪なベースサウンドにもうシビれちゃいましたね。研ちゃん、ベースもヴォーカルも最高!和嶋さんもよかったけど、ちとお疲れだったような?でもでもかっこよかったっす。ノブさんのドラムもめっちゃパワフルでいい音してました。ノブさんあまりしゃべらなかったっすね。満員のお客さん、前のほうはすっごいノリだったけど、後方はそうでもなかったような。“ワッショイ!”をやってほしかったけど、明日かな?明日は土曜なのでもっとお客さん増えることでしょう。もっと盛り上がりそうです。ただ明日は18時開演なので、なんとか仕事早退する方法を考えねば、です。

11.8.13 いとうかなこさん with Acoustic Asturias

2011-08-18 00:01:28 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.8.13 恵比寿リキッド・ルーム
<THANK YOU!TOUR ザ・夏祭り【withアコアス編】>
<礒江俊道さん>率いる音楽制作集団<ZIZZ>。フリーの音楽家の皆さんが、個々の創作活動を続けながら、それまでの経験や得意分野を活かして、さらなる可能性を求めてのコラボレーションの場ともなっていて、アーティストのサポートや楽曲提供、そしてCMやゲーム音楽等の多くの分野で皆さん活躍されているようで。で、<Asturias>の<大山曜さん>や、歌手でありソングラーターである<いとうかなこさん>も参加されています。これまでにも大山さんの作曲された曲をかなさんが歌ったり、<Acoustic Asturias>のライブにかなさんがゲスト出演されたこともあったそうで。かなさんのアルバムにもアコアスの「神の摂理に挑む者達」などのヴォーカルバージョンが収録されていますね。
 そして今度、2011年8月13日に恵比寿リキッド・ルームで行われる、かなさんの10周年を祝うライブイベント“THANK YOU!TOUR ザ・夏祭り”にアコアスがゲスト出演して5曲演奏するとの情報が。かなさんのピュアで綺麗な歌声と瑞々しく美しいアコアスサウンドのジョイント、これはぜひとも観に行きたい!と。ただ・・・通常のプログレライブとは客層が異なるので、自分のようなおやぢが入ったらかなさんファンの方々に迷惑かな?場違いかな?とちょっと迷いました。でもまあ後ろのほうで大人しくメモとってるぶんには大丈夫かなぁ~なんて思ってチケットを購入して当日を楽しみにしていました。

 さて当日。お盆休み中なので開演の19時に間に合うように余裕で家を出て。ところが会場近くまできて、なんとせっかく買ったチケットを忘れたことに気づいて真っ青!でもせっかくのライブなので当日券を買って中へ。ホールではまるで縁日のような飾り付けで射的コーナーも。チケット半券でだれでも参加できるそうですけど、さすがに遠慮して、ドリンクを受け取ってからフロアーへ。開演10分前に着いたんですけど、もう満員でしたね。でもでも廻りを見渡すと・・・自分よりも年上そうな方は見当たらず・・・ま、いっか。やはり7:3くらいで男性が多かったかな。ステージは向かって左後方にキーボードセットが、右後方には1バス1タムのドラムセットが配置されています。自分の居場所は後ろのほうなのでアンプ類は全く見えないっす。
 かなさんのバンドメンバーは、ギターが<伊東ヒロムさん>、ドラムスが<佐々木しげそさん>、ベースが<神保伸太郎さん>、そしてキーボードが“大ボス”“バンマス”礒江さんです。そして今回はゲストさんが続々と登場されるそうで。

<Acoustic Asturias>
 「ちょっとここでバンドチェンジします」ってかなさん。伊東さん・神保さん・礒江さんは一旦ステージ袖へ。そして佐々木さんもドラムセットを離れて・・・「どこいっちゃうの?ダメよ。はいここにおすわり」ってかなさん。佐々木さんはドラムセット下に設置してあるパーカッションセットに座って。「先に紹介しちゃいましょうか。ドラムス&パーカッション、佐々木しげそ!」って大拍手!そして「ここでAcousutic Asturiasの登場です」ってかなさん。大拍手のなか「オンヴァイオリン、テイセナ!」「ピアノ、川越好博!」「クラリネット、筒井香織!」そして「“大大ボス”でございます、バンマス、大山曜!」ってかなさんがステージに入ってきた順番に紹介します。大拍手大歓声!テイセナさんは黒のシックなスタイルながらとっても可愛い♪ 筒井さんはエンジ系のお洋服かな?とっても綺麗です。ステージ左後方に川越さん、その前にテイセナさんと筒井さん。で少し離れてステージ右に大山さんで、ちょっと変則的な位置ですね。「今回、私がおねだりして来てもらいました」ってかなさん。ここでちょこっとアコアスの説明を。そして「今回Acousutic Asturiasの伴奏で歌わせていただこうかと。アコアスファンの皆さんすいません」って。で、大山さんを「心の底から泣きたくなるような悲しい曲を作らせたら右に出るものはいない」って。「次にやる曲もまぁ~悲しい」「ルンルンな気持ちでは歌えない」って。すると「すいません、マイナス指向で」って大山さん、爆笑!そして「かなこさん、10周年おめでとうございます」ってかなさんに祝辞を。大拍手です。「良き日にお招きいただきありがとうございます」って。

 そしてかなさん・ワタナベさんのツインヴォーカルにパーカッションの佐々木さん、そしてアコアスによる演奏の最初となる11曲目は「when the end」。ピアノのゆったりとしたリフがながれ、かなさんがしっとりと歌いだし、ワタナベさんがハーモニーを重ねて。この曲の出だしのかなさんの歌い方、大御所Annieさんを彷彿とさせていてビックリ。そしてヴァイオリンの音色が伸びやかに美しくながれて。素敵なバラードですね。そして一転パーカッションがアップテンポのリズムを刻み、ヴァイオリンとクラリネットが伸びやかに音色を響かせ、そしてアップテンポのリフを。そこからワタナベさんがヴァイオリンのリフにのってパワフルなヴォーカルを。サビではドラマティックに歌い上げて、終盤にはヴァイオリンソロも。ラストはピアノとウインドベルが綺麗に響いて。
 曲が終わると「ワタナベ・カズヒロ!」ってかなさん。ここでワタナベさんはバンドのライブ告知を。その後ワタナベさんは大拍手のなかステージ袖へ。

 ここで大山さんのとこと川越さんのとこにマイクがあることを。ここから3曲は大山さんと川越さんがなんとコーラスも担当されると。ビックリです。「ステージで歌うのは初めて」って大山さん。「歌詞ガン見です」って爆笑!「もしも音程が外れたとしてもそれは自分達の責任で、かなこさんには非はありませんので」って。いやいやそんなに謙遜されなくても。「いいですよ。あとでツッチーに怒られるだけですから」ってかなさん、爆笑!筒井さん笑ってます。
 12曲目は「とある竜の恋の詩」。パーカッションのアフリカンな感じのミドルテンポのリズムからはじまって、ヴァイオリンとクラリネットがゆったりとムーディな感じをメロディを奏で、そしてしっとりとしたかなさんのヴォーカルがはいって。サビではドラマティックに歌い上げ、大山さんと川越さんのコーラスが盛り上げて。その後ピアノのパワフルなリフ、ヴァイオリンとクラリネットの伸びやかな音色がながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって。ゆったりとたおやかな感じ、いいですねぇ。終盤ではヴァイオリンとクラリネットの力強い音色が響き、ハモリやユニゾンも。
 「ありがとうございます」ってかなさん。「ほんっとに申し訳ございません」って大山さん、謙遜されますが、「大丈夫だよ!」ってかなさん励まして、お客さんからも拍手が。
 
 次の曲は「タイガーマスクのエンディングテーマ“みなしごのバラード”を意識した」って大山さん。13曲目は「Maris Stella」。ギターのメロウなアルペジオリフからゆったりとはじまって、しっとりとしたヴォーカルがはいって。そしてクラリネットが哀愁ただようフレーズを奏で、力強いギターリフとコーラスが。その後クラリネットとヴァイオリンがしっとりと伸びやかな音色を響かせ、美しいヴァイオリンソロへ。そしてヴァースに戻って綺麗なピアノリフと力強いギターリフにのってヴォーカルが力強く歌い上げて、コーラスも加わって盛り上げて。ラストはピアノとギターがゆったりとリフを奏で、しっとりとしたヴォーカルがながれて静かにFin。
 「ありがとうございました」ってかなさん。「気持ちよかったですね。ハモってましたね」って。そして「クラシックの皆さんって絶対音感で、ずれるとわかっちゃうんです。ね~ツッチー」ってかなさん、筒井さんと見合って。「だから大山さん、怒られるって。“音がちがーう”って」「半音ずれてもわかるってすごい」ってかなさん。

 「もう1曲いっしょにやるんですね」ってかなさん。「盛りだくさんですね。いつもの倍疲れますね」って大山さん、爆笑!「頑張って!」ってお客さんから声援が。
 14曲目は「Call of Dangeon」。ギターのしっとりとしたアルペジオリフからはじまって、クラリネットとヴァイオリンがワルツリズムにのってメロウなフレーズを奏で、ピアノリフとギターリフにのって優雅でリズミカルなヴォーカルがはいって。サビでは力強く盛り上がって、コーラスも加わって歌い上げて。間奏ではクラリネットとヴァイオリンが美しい音色を響かせて。かなさんはスカートの裾を持って優雅に踊って。その後ヴァイオリンがドラマティックなフレーズを奏で、ヴォーカルがコーラスをバックに力強く歌い上げて。ラストはしっとりとゆったりと静かにFin。

 「いよいよお待ちかね」ってかなさんと佐々木さんは一旦ステージ袖へ。次はアコアス4人のみの演奏です。「これからかなこさんの、女神様のご好意で、1曲、3分ほどお時間ください」って大山さん。「アコアスは“癒し系”とか言われてますが、激しい曲もやってまして、そのなかでもさいたるもの」って。「11/8拍子とかわけわからない拍子で、初めて聴くかたはポカーンとなっちゃうとおもいますが」って爆笑!「3分ガマンしてください」って。そして大山さんはアコアスとエレアスのCDの宣伝とライブ告知を。
 「それでは皆さんを地獄の底へ連れていくような・・・そこまでのことはないですけど」って爆笑!15曲目は「紅蓮菩薩」。アップテンポのパワフルなギターリフからはじまって、綺麗なピアノリフ、クラリネットとヴァイオリンの力強いリフがはいって、そして変拍子でクラリネットがテクニカルなリフを。HRサウンドに負けないくらいの凄い迫力ですね。めっちゃパワフルでスリリングな演奏です。中盤ではテクニカルなクラリネットのソロもちょこっと。その後パワフルなリフにのってクラリネットとヴァイオリンがテクニカルなリフを奏で、ユニゾンもキメて。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ブラボー!」ってかなさん。「Acousutic Asturiasの皆さんでした~!」ってかなさん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなかステージ袖へ。「ありがとうございました。またのちほど」ってかなさん。そして最後になったテイセナさんに向かって「ありがとね、テイちゃん!」って。テイセナさん笑顔で会釈です。これでアコアスコーナー終了です。

 ライブ中盤でのかなさんとアコアスのコラボ、ほんと素敵でした。大山さんと川越さんのコーラスもサウンドが厚くなって凄く良かったです。恐縮の大山さんでしたがお二人とも素敵でした。それに場内に響きわたるヴァイオリンとクラリネットの美しい音色もゾクゾクするくらい素敵でした。そしてアコアスのみの「紅蓮菩薩」、HRサウンドに負けず劣らずのド迫力に演奏でした。すげー!って圧倒されちゃいましたね。おそらく客層的にはアコアスを聴くのが今回初めての方もけっこういらしたと思うんですけど、演奏後には大きな拍手と歓声があがってましたね。10月のアコアスライブもすっごい楽しみです。

11.8.13 いとうかなこさん

2011-08-16 08:46:13 | ライブレポ ROCK
◇ 2011.8.13 恵比寿リキッド・ルーム
<THANK YOU!TOUR ザ・夏祭り>
<礒江俊道さん>率いる音楽制作集団<ZIZZ>。フリーの音楽家の皆さんが、個々の創作活動を続けながら、それまでの経験や得意分野を活かして、さらなる可能性を求めてのコラボレーションの場ともなっていて、アーティストのサポートや楽曲提供、そしてCMやゲーム音楽等の多くの分野で皆さん活躍されているようで。で、<Asturias>の<大山曜さん>や、歌手でありソングラーターである<いとうかなこさん>も参加されています。これまでにも大山さんの作曲された曲をかなさんが歌ったり、<Acoustic Asturias>のライブにかなさんがゲスト出演されたこともあったそうで。かなさんのアルバムにもアコアスの「神の摂理に挑む者達」などのヴォーカルバージョンが収録されていますね。
 そして今度、2011年8月13日に恵比寿リキッド・ルームで行われる、かなさんの10周年を祝うライブイベント“THANK YOU!TOUR ザ・夏祭り”にアコアスがゲスト出演して5曲演奏するとの情報が。かなさんのピュアで綺麗な歌声と瑞々しく美しいアコアスサウンドのジョイント、これはぜひとも観に行きたい!と。ただ・・・通常のプログレライブとは客層が異なるので、自分のようなおやぢが入ったらかなさんファンの方々に迷惑かな?場違いかな?とちょっと迷いました。でもまあ後ろのほうで大人しくメモとってるぶんには大丈夫かなぁ~なんて思ってチケットを購入して当日を楽しみにしていました。

 さて当日。お盆休み中なので開演の19時に間に合うように余裕で家を出て。ところが会場近くまできて、なんとせっかく買ったチケットを忘れたことに気づいて真っ青!でもせっかくのライブなので当日券を買って中へ。ホールではまるで縁日のような飾り付けで射的コーナーも。チケット半券でだれでも参加できるそうですけど、さすがに遠慮して、ドリンクを受け取ってからフロアーへ。開演10分前に着いたんですけど、もう満員でしたね。でもでも廻りを見渡すと・・・自分よりも年上そうな方は見当たらず・・・ま、いっか。やはり7:3くらいで男性が多かったかな。ステージは向かって左後方にキーボードセットが、右後方には1バス1タムのドラムセットが配置されています。自分の居場所は後ろのほうなのでアンプ類は全く見えないっす。
 かなさんのバンドメンバーは、ギターが<伊東ヒロムさん>、ドラムスが<佐々木しげそさん>、ベースが<神保伸太郎さん>、そしてキーボードが“大ボス”“バンマス”礒江さんです。そして今回はゲストさんが続々と登場されるそうで。

 19時を過ぎたころ、客席が暗くなり、ステージはブルーのライトで薄暗く照らされ、SEからは荘厳なシンフォニーがながれて。そしてステージにバンドメンバーが登場して拍手と歓声で迎えられます。そして”オープニングコーナー”1曲目、アップテンポのヘヴィなギターリフからはじまってパワフルなリズムがはいって、そしてかなこさん登場!大拍手大歓声!力強くパンチの効いたヴォーカルを。かっくいいっす。ライトパープルのロングジャケットのようなお衣装を羽織って。背中に金文字が書いてあるような?よく見えないんですけど。特攻服みたいな感じなのかな?間奏ではアグレッシブなギターソロが。ヒロムさんはサンバーストのストラトタイプのギターです。ESPかな?それにしてもめっちゃHRしてますね。

 続いて2曲目、ミドルテンポのオリエンタルっぽい妖しいサウンドがながれて、ディスコティックなノリのいいパワフルなリズムがはいって、そしてかなさんの艶っぽいヴォーカルが。かなさんはジャケットを脱いで、ブルー基調のカラフルなキャミワンピすがたに。スレンダーなボディと相まってSEXYですねぇ。間奏ではかなさん色っぽくしなやかに踊って。指先の動きがまた妖艶ですねぇ。

 「THANK YOUツアーザ・夏祭りへようこそ~!」ってかなさん、大拍手!3曲目、ミドルテンポのアコギリフからトロピカルな感じではじまって、かなさん、しなやかに踊ったあと、しっとりとしたヴォーカルを。お客さんは手拍子してます。ちょっと落ち着いた感じの曲調で、サビでは力強く歌い上げて。ラストはアコギのアルペジオリフがゆったりとながれて。

 「皆さんようこそ、夏祭りです。ありがとうございます」ってかなさん、大拍手!「浴衣のお嬢さんもいて。ちょっと見た?このボンボリ」ってかなさん。「ニトロプラスの歌を歌わせていただいて10年経ちまして・・・」って。「今日が一番デッカイ祭りなんです」って大歓声!「それに参加してくださってありがとうございます」って。「ニトロプラス共通の歌い手さんがいっぱい出るから」って。

 「ニトロプラスには、まぁ~つらい話が多い。そしてダークである」って爆笑!“ダークネスコーナー”となる4曲目「Shadow in the dark」。ギターの伸びやかな音色がながれ、パワフルなリズムがはいって、そしてしっとりとしたヴォーカルが。サビでは赤の照明に照らされて力強く歌い上げて。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 続いて5曲目、しっとりとした幻想的なシンセサウンドがながれ、ギターがアルペジオでメロウなリフをゆったりと奏で、そしてヴォーカルがはいって伸びやかに歌い上げて。味わい深いベースライン、いいですねぇ。ラストはしっとりとFin。

 「ありがとうございます」ってかなさん。そして曲の説明のなかで礒江さんを見て「横向いてビール飲んでますね」って。さらに他のメンバーも飲みだして「カンパーイ!」って。「あ、ズルい!アタシ今日まだ一滴も飲んでないゾ!おい~」って爆笑。そしてスタッフの方に「すいませんちょっとモニター上げてください」って。
 次の曲は「“大ボス”のさらに“大ボス”が」って大山さんが作った曲だそうで。6曲目「Song for Sword」っておっしゃったかな?キーボードのしっとりとしたリフからはじまって、そして一転アップテンポの躍動感溢れるズンズン響くパワフルなリズムがはいって、ギターがヘヴィリフを、ヴォーカルがパワフルに歌って。サビはめっちゃかっくいいっす。中盤ではミドルテンポになってギターが伸びやかな音色のメロウなソロを。その後再び盛り上がって。かなりHRしてますね。

 かなさんは今日は昼間にコミケでミニライブを敢行されたそうで、お客さんはカンカン照りのめっちゃ暑いなかでもノリノリで盛り上がったそうで。「10周年、リキッドルームなんてこんな凄いところで出来るなんて思いませんでした」って、大拍手です。
 かなさんはアコギを抱えて。「ダークネスだよ、ほらAmだよ」「笑ってる場合じゃないよ、泣く準備だよ」って爆笑!7曲目は「ガラスのくつ」。アコギとメロトロンサウンドがゆったりとしっとりとながれ、伸びやかで哀愁ただようヴォーカルがはいって。美しいバラードですね。サビでは力強く歌い上げて、とってもドラマティックです。間奏ではギターの泣きのソロが。

 「ありがとうございます」ってかなさん。ここから“ゲストコーナー”です。「お姉さまを紹介します、Hassy!」って、大拍手大歓声!Hassyさん、ダーク系ブラウスにお帽子というクールでかっくいいおすがたで登場です。
 8曲目、アコギのしっとりとしたリフからゆったりとはじまって、Hassyさんがハミングではいって、ハイトーンもキメて。そしてしっとりと、しかも力強いヴォーカルを聴かせてくれ、サビではミドルテンポのパワフルなリズムをバックに歌い上げて。間奏でがエモーショナルなギターソロが。終盤では盛り上がってロングトーンもキメて、ラストはオーケストラサウンドがしっとりとながれて。

 「Thank you!」ってHassyさん。「Hassy~!」ってかなさん。あらためて「こんばんは、Hassyです」って挨拶を。大拍手です。Hassyさんとかなさんは飲み友達でもあるそうで。かなさんはすぐねちゃうんだそうで。「でもいいヤツなんだよ」って。「やったあ!褒められたよぉ~!」って。そして「ちょっと待って!」ってHassyさんがかなさんにピンクのバラの花束をプレゼント!かなさん感激されて「やだぁ~、もうばかぁ」って。「泣け!泣けよ!」ってHassyさん。「まだ泣けないでしょ」ってかなさん。

 9曲目、ミドルテンポのシーケンスのリズムからまずはかなさんが力強いヴォーカルを。そしてパワフルなドラムがはいってミドルテンポでダイナミックなリフが響き、Hassyさんが伸びやかで力強いヴォーカルを。サビではお二人でハモって、その後も交互に歌って、輪唱したりハモったりユニゾンしたりとめっちゃ盛り上がって。終盤ではダンサブルなリズムで、神保さんがステージ前にきてテクニカルなベースソロを。
 曲が終わると「Hassyに拍手!」ってかなさん、大拍手大歓声です。「もうねぇ、大好きなの♪」ってかなさん。Hassyさんは一旦ステージ袖へ。

 次のゲストさんは「マイクいらないくらい、声デカいよ」って。そして「ワタナベ・カズヒロ!」ってかなさん。大拍手大歓声でワタナベさん、白いジャケットすがたでの登場です。「ちょっと待って!」ってワタナベさん、片ヒザ着いてかなさんに白バラの花束をプレゼントです。もちろん大拍手!「花ことばは“ヤキモチ”」ってワタナベさん。「ヤキモチ焼いてんの?アタシに?」ってかなさん、爆笑!でも「尊敬するシンガーでございます」って。
 次の曲はワタナベさんが作った曲で、かなさんが歌われたそうですが、今回ワタナベさんに歌ってほしいとかなさんがリクエストされたそうで。
 10曲目は「結晶」。ピアノリフからしっとりとはじまって、ギターが♪ジャーン!って。そしてワタナベさんがしっとりとしたヴォーカルを聴かせてくれて、かなさんは踊ってます。サビではワタナベさん、歌い上げて、かなさんもコーラスで盛り上げて。間奏ではギターのエモーショナルなソロが。終盤でもサビでツインヴォーカルでドラマティックにパワフルに盛り上がって、ドラムも叩きまくって。


※ここでアコアスの登場なのですが、文字数制限の関係で、アコアス編は後日UPさせていただこうかと。


 ここでステージのセッティングの間にビデオレターを上映するそうで。左側の壁には白い大きなスクリーンが。まずはGRANRODEOのお2人、続いて桃井はるこさんが10周年お祝いのメッセージを。かなさん「え~、聞いてないよ~!知らなかった!」って感激されてます。そしてアニメが映し出されてすーぱーそに子ちゃんからのお祝いメッセージが。セリフの間の空気がなんか微妙でしたねぇ。終わると「ありがとうございました!」って大拍手です。「ビックリした!涙チビっちゃった!」って爆笑。

 そして再びゲストコーナーで、「もうひとり、超SEXYな歌のお兄さんを」って木村世治さんの登場です。礒江さんも登場してピアノで参加です。かなさんはステージ袖へ。「いやぁ、かなちゃんとの絡みがあるのかとドキドキしてたんですけど、いきなり“歌え”と言われたもんで」って爆笑!「木村世治と申します!」「今日は磯江さんと1曲、弾き語りを1曲やらしてもらいます。初めての人、ヨロシク!」って木村さん、大拍手です。16曲目、ピアノのゆったりとしたリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、ドラマティックに歌い上げて。かっくいいっすね。
 続いてはアコギを抱えて「もう1曲付き合ってください!」って、そしてお客さんに手拍子を促してからアップテンポのカッティングリフをかき鳴らして17曲目のかっくいい歌を。
 曲が終わると大拍手大歓声!「木村世治!ありがとうございます!」「今日も素敵な歌声だった」ってかなさん。そして木村さんはかなさんに10周年お祝いの花束をプレゼント。そして木村さん告知関係少しお話してから拍手のなかステージ袖へ。

 ここから元のバンド編成にもどります。「ところでみんなはまだ来ないのかな?呼べばいいのかな?ヨーイ・ドン!」ってかなさんはバンドのメンバーを呼んで。そして登場した順に「キーボード、礒江俊道!」「ベース、神保伸太郎!」「ギター、伊東ヒロム!」「ドラムス、佐々木しげそ!」って大拍手大歓声です。「次は騒がしいヤツ行こうか、ナウなヤツで行こうか」「凄く体力いるんだ」ってかなさん。「でもみんなもすごい休んだでしょ」ってメンバーの皆さんに。
 “ちよ丸コーナー”最初となる18曲目「Hucking to the game」。ダイナミックなリフからはじまって、アップテンポでパワフルなリフが躍動感いっぱいに。Hey!Hey!って掛け声からパワフルなヴォーカルがはいって。パンチの効いたヴォーカル、かっくいいっす。間奏ではエモーショナルなギターソロが。「ありがとうございます」 「なんて殺傷能力の高い」って爆笑!

 19曲目は「宇宙エンジニア」。ピアノの綺麗なリフから力強いヴォーカルがはいって、そしてパワフルなドラムとヘヴィなギターリフにのってドライブ感たっぷりにノリノリのヴォーカルが。間奏ではアグレッシブなオルガンソロが。
 「ありがとうございます」「これ、元気がないと歌えないんだけど」ってかなさん。今日は昼間のミニライブでも、夜のライブのために体力温存したかったらしいのですが「全開で歌っちゃいました」ってかなさん。「今日はよく眠れると思います。その前にビールが飲みたい」って爆笑!

 ここから“キラルコーナー”って、かなさんはアコギを抱えて。20曲目は「Lamento」。しっとりとしたピアノリフからはじまって、ハイハットのアップテンポのリズムがはいって「one,two!」ってカウントからパワフルなドラムがはいって、ギターがエモーショナルなフレーズを奏でて。そして伸びやかなヴォーカルがはいってから盛り上がっていって、サビではリズミカルに、そしてハイトーンもキメて。その後、エモーショナルなギターソロにちょこっとドラムソロも。
 この曲の歌詞はラテン語なんだそうで。「世界中のどこでも誰もしゃべってない」って爆笑!ちなみに他にもフランス語の曲や北京語の曲を歌っているそうですが「全然話せない」って。

 21曲目「Still」。しっとりと幻想的なサウンドからゆったりとはじまって、ミドルテンポのリズムがはいってメロディアスな曲調になり、サビではほのぼのした感じに。間奏ではテクニカルなギターソロが。その後、力強く歌い上げてもりあがって、ラストはしっとりと静かにFin。
 続いて22曲目「Miracles may」。ピアノのしっとりとしたリフからゆったりとはじまって、しとやかなヴォーカルがゆったりと。佐々木さんはマラカスでミドルテンポのリズムを刻んで、艶っぽいヴォーカルがドラマティックに歌い上げて。その後、オルガンサウンドが響くなか、ムーディな感じのヴォーカルが。そしてピアノの美しいリフレインをバックにしっとりとしたヴォーカルが。

 ここから“エンディング・コーナー”だそうで、まずはかなさんが「初めてレコーディングした曲」って23曲目は「キラ星」。しっとりとしたヴォーカルがゆったりとドラマティックにながれて。なんて美しいんでしょう。味わい深いベースラインもこれまた素敵ですね。間奏ではエモーショナルなギターソロが、終盤ではパワフルに歌い上げて。
 24曲目「くるり桜ひらり」。かなさんはアコギを抱えて。そしてミドルテンポのパワフルなシャッフルリズムにのってギターがエモーショナルなフレーズを奏で、パワフルなヴォーカルがはいって。中盤ではギターソロから盛り上がって歌い上げて。

 「時がたつのもはやいもので~、最後です」ってかなさん。お客さんもちろん「えぇ~~~!」って。「みんな元気だね!すごーい!」って。「10周年、みんなに感謝してます」って。そして10月にはアルバム発表の予定があるそうで、お客さん拍手です。他にも話があるようで「みんな宜しくね」って大拍手!「ライブって大好き!楽しいね。ありがとね」「こうしてみんなの顔がダイレクトに見えて歌えるって幸せなことだと思ってます」って、拍手です。

 本編最後となる25曲目「BLAZE UP」。アコギ、そしてフルートのような音色がながれ、パワフルなヴォーカルがはいってダンサブルな感じに。ちょっぴりトロピカルな感じもしますね。リズミカルで伸びやかな歌、そして味のあるベースライン、いいですえねぇ。間奏ではエモーショナルなギターソロが。かなさんは踊ってます。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!いっぱい歌うことができました!」ってかなさん。メンバーの皆さんはお辞儀をして、手を振りながらステージ袖へ。場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響き、そして「アンコール!アンコール!」って掛け声が。

 しばらくすると、メンバーの皆さんがツアーTシャツを着て登場し、大拍手大歓声で迎えられます。「アンコール、ありがとうございます!」ってかなさん。「今日は来てくれてほんとありがとう」って。
 アンコール最初となる26曲目は「I wish for the star」。ステージがグリーンの照明に包まれるなか、ピアノとコーラスサウンドがゆったりとながれ、哀愁漂うヴォーカルがしっとりと。そして力強く歌い上げて。間奏ではメロウなギターソロが。その後ドラマティックに歌い上げて。

 「もう1コ歌ってもいい?」ってかなさん、もちろん大歓迎っす!「かんたんな曲つくった」って。ここでかなさん、大震災のことを語って。かなさんは先日ガレキ撤去のボランティアに行かれたそうです。そして歌も歌われたそうで、今後復興イベントにも参加されるかも?だそうです。
 ここでかなさんが、ステージ袖にいらした本日の出演者全員を呼んで、ステージに大集合です。Hassyさんもワタナベさんも、大山さん・川越さん・筒井さん・テイセナさんのアコアスメンバーも、木村さんも。オーラス27曲目は「虹がでるまで」。アコギのリフからはじまって皆さん手拍子を。そしてかなさんが力強く歌って、Hassyさんがハモって歌い上げて。その後ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、間奏ではギターのエモーショナルなソロが。そして終盤ではバックの演奏が止まって♪ララ~ラ~って全員でコーラスを。お客さんも手を振りながら大合唱です。かなさん、感激のあまり涙が。Hassyさんが慰めて励まして。そして再びバンドがはいって感動のフィナーレへ。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとう!」ってかなさん。「鼻水でちゃった」って。そして端から順番にメンバー紹介を。そして大拍手のなか、出演者の皆さんは手を振りながらステージ袖へ。そして最後に残ったかなさんが再びお礼と挨拶を。その後最前列のお客さん方とハイタッチをして「また逢いましょう!またね!」ってステージ袖へ・・・すると客席が明るくなってライブ終了です。時計を見ると10時25分。約3時間半のロングロングライブでした。自分は急いで駅へダッシュです。

自分はかなさんのライブって、てっきりソフトなポップスって思い込んでたんですけど、サウンドはかなりHRしてる曲もあってビックリ!パワフルでパンチの効いたヴォーカルにヘヴィなギターリフ、めっちゃかっこよかったっす。もちろん歌い上げるバラードも、しっとりとした曲もとっても素敵でした。声の伸び、声の張り、そしてときに力強くときに繊細に美しく聴かせてくれるかなさんのヴォーカル、ほんと素敵!
 そしてオーラスの出演者全員登場でお客さんも一体になっての大コーラス。かなさん感涙の超感動のエンディングでした。とっても素敵なライブでした。
 ただ・・・さすがに3時間半ぶっ通しのスタンディングライブはキツいっすね。でもでも大満足です。

※MCはもっともっといっぱいあったんですけど、メモしきれませんでした。すみません。

presto

2011-08-12 13:19:45 | 21th J-プログレ
 先日、中古も扱っている某CD店へ。するとジャパンプログレコーナーにこのCDが。ジャケットを見ると、抒情的・アンビエント系のような印象を受けますが、帯には“洗練された感性と卓越したテクニックの織りなす究極のサウンドシアター”と書かれ、さらに“今世紀最大のリーサルウェポン”とまで書かれていたので、お値段も手ごろだったこともあり購入してみることに。
 2000年に発表されたアルバム<presto>。現<AXIS>の<Akihiko Shiraiさん>が中心となって制作されたアルバムで、Shiraiさんがギター・ベース・プログラミングを担当され、ドラムス<Okutsu Takashiさん>、ギター<Mashiko Mitsuharuさん>、ベース<Osaka Takashiさん>、ピアノ<Ohta Shihoさん>、ヴォーカル<Ishii Harueさん>が参加されているようです。
 アルバム1曲目は「Unidentified Flying Object」。アップテンポのシンセリフからはじまって、パワフルなバンドリフがはいってスリリングに展開、かと思いきや、力強いベースリフからミドルテンポになってしっとりとしたキーボードリフがながれて。その後、ヘヴィなギターリフからメロウな哀愁ただようフレーズがながれ、終盤では再びアップテンポになってスリリングなリフが。
 2曲目は「The Tube」。ハンドクラップのアップテンポのリズムでギターとキーボードのテクニカルなリフが。そしてファンキーなノリノリのリズムでチョッパーベースリフをバックにギターの明るく楽しいリフがながれて。ラテンフュージョン系の軽快で楽しい曲調ですね。ベース、めっちゃかっくいいっす。中盤ではリフをバックにドラムが叩きまくって。
 3曲目は「St.Chesta」。ミドルテンポの落ち着いた感じのリズムでアコギのリフやラテンパーカッションが。そしてしっとりとした女性ヴォーカルのスキャットがはいって、徐々に力強く盛り上がっていきます。南の島で夕暮れの海辺を散歩しているかのような雰囲気のアダルティな曲かな。間奏ではアコギのエモーショナルなソロや美しいピアノソロが。
 4曲目は「Silent Sea」。アコギの優しくほのぼのした感じのリフからゆったりとはじまって。素朴な音色が心地よく響き、心休まるメロディを奏でてくれて。とっても素敵な曲です。
 5曲目は「Y2K(alias”Riffmania)」。ギターのザクザクリフとパワフルなバンドリフからミドルテンポでダイナミックにはじまって、ギターやキーボードのテクニカルなリフがながれて、スリリングなユニゾンも。中盤ではミドルテンポのパワフルなバンドリフからアップテンポになって、その後アグレッシブなギターソロが。終盤ではアップテンポのノリノリモードでキーボードの軽快なリフやギターのテクニカルなリフ、そしてユニゾンも。リズムチェンジが絶妙でめっちゃかっくいいっす。
 6曲目は「Your Love」。美しいピアノリフからゆったりとはじまって、ピュアで澄んだ女性ヴォーカルがはいってドラマティックに力強く歌い上げて。綺麗なバラードですね。ハイトーンもとっても素敵です。間奏では泣きのエモーショナルなギターソロも。
 7曲目は「La Chiffone」。ミドルテンポのトロピカルフュージョン系の軽やかなギターのフレーズが古いラジオから聞こえるような音質でながれて。海辺でラジオで音楽放送を聴いているような感覚でしょうか。
 8曲目は「Pain」。アップテンポのパワフルなリフが、前曲のようにAMラジオから聞こえるようなノイズとともにながれるも、すぐにクリアでダイナミックなサウンドになってヘヴィなギターリフからスケールの大きな展開に。その後ミドルテンポでぶっといベースラインをバックにエモーショナルなギターソロが。中盤ではミドルテンポでミステリアスでダークなユニゾンリフからシンセソロ、そしてテクニカルで軽やかなギターリフから元のダイナミックなリフが。終盤ではゆったりと哀愁ただようアコギソロが。めまぐるしく展開していくパワフルな曲ですね。
 9曲目は「Tamaf’s Theme」。アップテンポのスリリングなキーボードリフからパワフルでファンキーなリズムにのってシンセの華麗できらびやかなリフがパワフルに響き、ギターとユニゾンも。そしてキーボードソロからパワフルなユニゾンリフへ。とっても楽しいのにあっというまに終わってしまう1分ちょいの曲です。
 10曲目は「Just Take A Breath」。ミドルテンポのハンドクラップリズムにのってリズミカルな金属音パーカッションがながれ、そして美しい女性ヴォーカルがはいって、徐々に盛り上がって歌い上げて。中盤では尺八のような音色がながれ、そして再びヴォーカルがはいって力強くドラマティックに歌い上げて。とっても素敵なヴォーカル曲ですね。
 11曲目は「Metamorphose」。パワフルでダイナミックなリフからアップテンポでファンキーで力強いベースリフがリズミカルにながれ、そしてベースの哀愁ただようフレーズがながれ、ピアノの力強いリフから、ギターのパワフルで明るく楽しいリフがはいって。ファンキーで楽しいパワーフュージョンって感じですね。テクニカルなユニゾンからギターソロ、そしてパワフルなピアノソロが。続いてギターのエモーショナルなソロからメロウなユニゾンフレーズがながれて。中盤ではちょっと落ち着いた感じになってミドルテンポでぶっといベースラインをバックにエモーショナルなギターソロが。それが徐々に盛り上がっていってアップテンポになってテクニカルなユニゾンも。終盤ではパワフルでファンキーなベースリフにのってリズミカルなピアノリフ、そしてユニゾンも。その後一転ミドルテンポになってダークなベースリフが響き、そこから徐々に盛り上がっていってダイナミックに。しかし唐突にFin。
 12曲目は「Gone Away」。ミドルテンポのテクノリズムからはじまって、味わい深いベースラインとシンセサウンドがゆったりとながれ、そしてアコギの哀愁ただようメロディがしっとりとながれ、美しくドラマティックに展開していきます。中盤ではピアノの綺麗で力強いソロが。終盤ではQueenを彷彿とさせる伸びやかなギターオーケストレーションが響き渡り、そして再びアコギの素朴な音色が哀愁たっぷりにながれて。
 パワフルでハードな曲、ファンキーで楽しい曲、ほのぼのするような心癒される曲、美しいバラード、さらには複雑に展開していくプログレ曲やポップなヴォーカル曲などバラエティに富んだ、アルバム全体通して聴いても全く飽きない、素晴らしい作品ですね。曲もいいし、演奏もテクニカルでいい音響かせていてとっても楽しめますね。全体としてはパワフルなフュージョンって感じでしょうか。特にベースサウンドが強く印象に残りました。まさしく帯に書かれていた通りのサウンドでしたね。しかし<presto>としてはこのアルバム1枚のみで、バンドはのちに<AXIS>に進化します。

11.8.7 筒井香織さん

2011-08-09 22:40:47 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.8.7 文京シビック小ホール
<及川音楽事務所8周年ガラ・コンサート>
 アコアスやKTG、そして音楽絵ほん等でクラリネット&リコーダー奏者として活躍され、さらに作曲家・コンポーザーとしても活動されている<筒井香織さん>。それだけでなく、クラシックやJAZZ等の世界でも活躍されています。その筒井さんがこの度、ご自身で作曲されたクラシックの変奏曲「Kervinel Variation(オーボエ・クラリネット、ファゴットのための)を、8月7日に文京シビック小ホールで行われる及川音楽事務所8周年ガラ・コンサートのなかで発表されると、数日前にブログに書かれていたんです。ほんの15分ほどの演奏だそうですが、これはぜひとも聴いてみたいと思い、当日を楽しみにしていました。
 メンバーはクラリネットの筒井さん、オーボエの<掘子孝英さん>、ファゴットの<殿村和也さん>の木管トリオです。

 今回のコンサートは、17時45分にはじまって22時頃までの4時間に渡って多くの演奏家が出演されるそうで、筒井さんは18時ころに2番手で演奏されるとか。なのでその時間に間に合うように会場へ。そして会場に着いて受付を済ませてホールに入ると、最初の演奏家の方がピアノ演奏中でした。なるべく音をたてないように忍び足で歩いて後方の座席に座って。

 18時頃、最初の演奏家のステージが終わって、ステージはスタッフの方がピアノを後方に下げて、3人分のイスと譜面台を用意されて。すると程なく筒井さんらメンバーのお3方がステージに登場して準備を始めます。筒井さんは黒のノースリーブのトップスに黒のパンツというシックなスタイルで綺麗でかっこいいっす。男性陣お2方も黒っぽいお衣装でキメてます。メンバーの皆さんはステージ中央にコの字に寄って。向かって左がオーボエ掘子さん、中央がファゴット殿村さん、そして右が筒井さんです。

 今回の変奏曲「Kervinel Variation」は、筒井さんが見た“古い洋館をさまよう夢”を元に作曲されたそうです。
 チューニングのあと、息を合わせてはじまったのが、1曲目「Prelude(前奏曲)」。ファゴットが伸びやかな低音を響かせ、オーボエとクラリネットがしっとりとしたメロディをゆったりと奏で、そして力強く。オーボエがメインメロを、クラリネットが裏メロかな。これからの展開が楽しみな感じの序章です。

 2曲目は「Theme”Kervinel」。ファゴットの伸びやかな音色が響き、オーボエとクラリネットがしっとりと。まるで暗いなかをとぼとぼと彷徨いあるいているかのようです。途中、オーボエとクラリネットがメロディを輪唱のように奏で、その後ファゴットが力強く奏でて盛り上がって。

 3曲目は「(謁見の部屋)」。ファゴットのベースラインにのってオーボエがなだらかにリズミカルにメロディを奏で、クラリネットが裏メロを奏でて。3拍子のリズミカルな曲です。その後オーボエとファゴットがユニゾンで聴かせ、そして力強く盛り上がるも、終盤はオーボエとクラリネットがゆったりと美しいハーモニーを聴かせてくれて。

 4曲目は「(隠し部屋)」。オーボエがリズミカルになだらかにメインメロを奏で、クラリネットが裏メロを。ミステリアスな感もありますね。そしてファゴットが流麗でテクニカルにメロディを奏で、その後だんだんと力強くなって盛り上がっていって。

 5曲目は「(空中庭園)」。ファゴットの伸びやかな低音が響き、オーボエがゆったりと、クラリネットがしっとりとした叙情的なメロディを奏でて。その後テンポアップしてオーボエがメインメロを、クラリネットが裏メロを奏で、そしてオーボエとファゴットがユニゾンっぽくメロディを奏で、そして輪唱のように。終盤はゆったりと。

 6曲目は「(装飾の部屋)」。ファゴットのベースラインをバックにオーボエがリズミカルにメロディを奏で、クラリネットが裏メロを。そしてオーボエとクラリネットが美しいハーモニーを響かせ、オーボエとファゴットがユニゾンっぽく聴かせて。その後オーボエとクラリネットがテクニカルなフレーズを奏でて。

 7曲目は「(絵画の部屋)」。ファゴットの音色が響き、オーボエとクラリネットがゆったりとメロディを奏でて。そしてファゴットの伸びやかで力強いソロが。その後オーボエとクラリネットがハーモニーを響かせて、オーボエのソロへ。ハイトーンの力強い音色が響きます。続いてクラリネットの力強い音色のソロが。中盤ではテンポアップしてハーモニーからファゴットとクラリネットが輪唱のようにメロディを奏でて。終盤ではファゴットのリズミカルなリフにのってオーボエとクラリネットが伸びやかにメロディを奏で、そしてテンポアップしてパワフルに盛り上がって。
オーラス8曲目は「Coda(終息へのコーダ」。トリオでしっとりとゆったりとエンディングを迎えます。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀を。そして拍手が鳴り響くなか、筒井さんを先頭にステージを下りて楽屋へ。時計を見ると18時20分過ぎ。15分間の演奏会でした。
 木管のトリオ・アンサンブル、とっても素敵でしたね。自分は音楽知識がないので、この素敵な楽曲を言葉でうまく表現できないのがなんとももどかしいです。1音たりとも聞き逃すまいと真剣に耳を傾けてメモをとって。あっという間の15分間でした。ときにしっとりと繊細に、ときに力強くテクニカルに筒井さんの夢の世界を表現されて。ほんと素敵な演奏でしたが、欲を言えば、曲ごとのイラストがあったりするともっと素敵な音世界に浸れたかも。それと自分は後ろのほうの席だったのですが、生音を直に聞き取れるもっと前のほうに行くべきだったと反省しております。後ろのほうだとホールの反響と相まって聴き取り辛いときもちょこっとあったもので。またいつか機会があれば変奏曲「Kervinel Variation」じっくりと聴きたいです。

人間椅子 16th 此岸礼讃

2011-08-06 06:51:50 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
1989年にプレデビューアルバムを、1990年に正式デビューアルバム「人間失格」を発表。その後14枚のアルバムを発表し、2009年にはデビュー20周年を記念したCD2枚組のベストアルバム「人間椅子傑作選」を発表。この年の11月には15thアルバム「未来浪漫派」を発表します。そして2010年にはファン待望の初のライブアルバム「疾風怒濤~人間椅子ライブ!ライブ!!」が発表されます。CD2枚組でアツいライブそのままたっぷりと。さらに渋谷のめっちゃ盛り上がりライブを大部分収録したDVDまで付いてヴォリュームたっぷり。人間椅子のここまでの総決算といった感じでしょうか。で、発表後にまたレコ発全国ツアーがあるのではと楽しみにしていたのですが、ツアーも単発ライブもナシでイベントライブのみでした。しばらくお休みなのかなぁ~なんて思っていたら、なんと2011年8月にニューアルバムが発表されるとのこと。どんなサウンドを聴かせてくれるのかすっごい楽しみにしてました。
 スタジオアルバム16枚目となるこのアルバム「此岸礼讃/しがんらいさん」。ジャケットは幻想的かつ毒々しいような不気味な雰囲気の絵のみ。普通でないサウンドを期待してしまいます。トクマのアルバム紹介には和嶋さん自らの紹介文が記載されていますね。全部コピペしたいところですがマズいでしょうねぇ。いくつか気になったのは“いまアーティストがすべきこと”として“自分なりの価値観・世界観を、誠実に作品として発表すること”と書かれています。さらに“21世紀のロックサウンドを形作っていきたい”とのことで、これまでのロックに“敬意を表しつつ、路襲しながらもさらに解体・斬新な手法を加えて、ロックが本来持っている自由な精神の発露を、より明確にしていきたい”と語っておられます。どんなサウンドなのかワクワクしてきますね。

 1曲目は「沸騰する宇宙」。いきなりドカドカドラムとヘヴィなリフからダイナミックにはじまって、ミドルテンポでガンガン響くベースがガツンとくるパワーメタル調リフをバックに和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって。そしてテンポアップしてカウベルリズムでちょっぴりファンキー調になり、サビはコーラスもはいってややポップな感じに。中盤ではゆったりと壮大なスケールで響かせて、そしてエモーショナルかつパワフルなギターソロが。その後ミドルテンポのヘヴィなリフにもどってヴァース・サビへ。ラストはめっちゃパワフルにFin。
 2曲目は「阿呆陀羅経」。アップテンポのヘヴィなギターリフからミドルテンポのヨコノリリズムでノブさんと和嶋さんのコーラスが。そして鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビはノブさんメインで鈴木さんがコーラスを。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 3曲目は「あゝ東海よ今いずこ」。スローテンポのダークなリフからはじまって、ミドルテンポのヘヴィなギターリフがはいって、軍歌のような節の鈴木さんの力強いヴォーカルが。このサビメロはつい口ずさんでしまいますね。さらには右腕を上下に振ってしまいそうです。自分にはこれ、軍歌のような印象を受けました。終盤ではダークなリフからギターソロへ。サビが某俳優氏のお名前に聴こえることがだいぶささやかれましたね。和嶋さんは歌詞を書いている時点では全く気づかなかったそうですが、鈴木さんの歌がはいってそう思ったとか。
 4曲目は「光へワッショイ!」。ダイナミックなリフからミドルテンポのパワフルなリフにのって和嶋さんの哀愁ただようヴォーカルがはいって。サビの♪ワッショイ!はライブで大合唱まちがいなしですね。間奏では「ギター!」って和嶋さん叫んでからメロウなギターソロへ。和嶋さんは「人間は目的を持って生まれてきた、光のような存在になるために生まれてきたのではないか」という思いで作られたそうで。
 5曲目は「ギラギラした世界」。アップテンポのパワフルなリフからはじまって、ロックンロール調の楽しいリフにのって鈴木さんの明るめのヴォーカルが。サビは和嶋さんとコーラスでノリノリで。間奏もリフとソロと交互にノリノリのギターソロが。終盤はミドルテンポになってアグレッシブなギターソロが。聴いていてWhite SnakeのSweet Talkerを思い出したかも。
 6曲目は「春の匂いは涅槃の薫り」。アルペジオのゆったりとした幻想的なギターリフからはじまって、そしてミドルテンポのパワフルでダイナミックなリフにのって和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがながれて。その後、浮遊感のあるゆったりとしたギターリフから歌い上げてノブさんのコーラスもはいってドラマティックに盛り上がって。中盤では一旦止まったあと、幻想的なアルペジオリフがゆったりとながれ、けだるい感じのクラシック調のコーラスがはいってしっとりと。終盤ではパワフルなサビから盛り上がるも、一旦止まって、最初のアルペジオリフがながれ、そしてパワフルなベース&ドラムがはいってダイナミックになり、エモーショナルなギターソロが。9分強のドラマティックな大作です。「悲しみは愛に続く重大なきっかけ」って和嶋さん。
 7曲目は「悪魔と接吻」。前作のタワレコ特典シングルがアルバムに収録されました。同じ文をコピペします。ミドルテンポのダークでヘヴィなリフからはじまる、アップテンポのパワフルでストレートなハードロック。ノリノリっす。曲中では“接吻”ということで♪チュー!って。
 8曲目は「泣げば山がらもっこ来る」。ミドルテンポのめっちゃパワフルなリフからズンズンとはじまって鈴木さんの方言いっぱいの力強いヴォーカルが。サビではドコドコドラムをバックに「ハイ!」って掛け声が。これもライブめっちゃ楽しそうですね。間奏ではアグレッシブなギターソロが。終盤ではアップテンポになって疾走していきます。これもめっちゃかっくいいっす。鈴木さんはTANKが好きでそれっぽく作曲されて歌詞を和嶋さんに託したそうですが”もっこ”になったそうで。
 9曲目は「胡蝶蘭」。ギターのハーモニクスリフ・アルペジオリフからゆったりと幻想的にはじまって、和嶋さんのしっとりとしたヴォーカルがながれて。そしてミドルテンポのリズムがはいってメロウに展開していき、サビでは歌い上げてドラマティックに盛り上がって。美しいバラード調の曲ですね。中盤ではアルペジオリフからパワフルなドラムとともに盛り上がっていって、ギターリフとベースリフの掛け合い、そしてユニゾンも。終盤再びドラマティックにパワフルに盛り上がって劇的に。ラストは最初のハーモニクスリフがゆったりとながれて。9分弱の大作です。エドガー・アラン・ポー氏の小説”リジイア”を読み返して純粋な想いの普遍さをかいまみたとか。
 10曲目は「地底への逃亡」。パワフルなドラムからはじまってダークなベースリフからアップテンポで鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって。迫り来るような感じのリフとリズム、かっくいいっす。間奏ではエフェクターを多用したアヴァンギャルド気味のギターソロが。そしてリフをバックにドラムが叩きまくり、いきなり鈴木さんの悲鳴のような衝撃的な叫びが。ラストにはアグレッシブなギターソロが。鈴木さんは”宇宙シリーズ”のつもりで作曲して歌詞を和嶋さんに託したそうですが、地底シリーズになってしまったそうで。
 11曲目は「愚者の楽園」。ブギー調のギターリフからはじまってシャッフルのヨコノリリズムで和嶋さんのヴォーカルがはいって。間奏では「all right!」って和嶋さん言ってからスライドギターソロへ。終盤では一転メロウでドラマティックな展開になるも再び元のシャッフルヨコノリに。曲の感じとしては前作の「秋の夜長のミステリー」に近いかな?ロックの元であるブルーズを意識してスライドギターをふんだんに取り入れたとか。
 12曲目は「地獄のロックバンド」。いきなりハイテンポのスラッシュザクザクギターリフからはじまって鈴木さんヴォーカルで突進していきます。間奏ではアグレッシブなギターソロが。ライブではもうヘドバンの嵐でしょうね。
 13曲目は「今昔聖」。ちょっとゆがんだ感じのギターリフからミドルテンポでヘヴィでガンガンくるぶっといリフがはいって和嶋さんの力強いヴォーカルが。このベースサウンドかっくいいっす。腹に響くパワーメタル調のぶっといサウンド、いいですねぇ。中盤では壮大でメロウな感じでドラマティックに。その後ズンズンズンズン♪進め~進め~!って。そしてアップテンポのドンドコリズムの躍動感溢れるリフからアグレッシブなギターソロが。この曲一番好きかも。ゆがんだ音はあらたに導入したユニバイブというエフェクターだそうで。
 1回聴いただけの印象ですが・・・前作のときは最初聴いたときは何かピンとくるものがなかったんですね。聴き込んでいくうちにその良さが伝わってきて「このアルバム凄い!」って思って。今回に関しては最初から「お、かっこいいじゃん!」って感じで、1回聴いただけでサビを鼻歌してしまうような曲も何曲かあったり、ライブでめっちゃ盛り上がるだろうなぁ~って曲がいくつもあって、最初から楽しめるアルバムですね。反面、まずノブさんメインヴォーカルの曲がないのがちと残念。自分的にはアルバムに1曲でもあったほうが嬉しいんですけど。そしてプログレしてる曲もありますが、複雑難解な曲はないですね。さらに聴いていて気味が悪くなったり、ドヨ~ンと暗く落ち込むようなドゥーミーな曲がないのもちと寂しいかな。新たなファンにもすんなり受け入れられる、聴きやすくまとまっているかような。でもでもこれまでの“ロック”の様々な形を人間椅子の解釈でたっぷりと聴かせてくれるかっこいいノリのいいアルバムですね。
 8月に行われた全国ツアー、どこも大盛況でSoldout続出!小さいハコもあったとはいえ凄い人気っす。

太田恵資さん Blue Rondo a la Turk

2011-08-03 00:05:34 | ジャズ
 民族音楽からJAZZ・コンテンポラリー、ポップスなど幅広い分野でも活躍されているヴァイオリニスト<太田恵資さん>。太田さんの参加されているライブは何度も観に行ってますけど、その繊細で美しく、しかも力強い音色にいつも感動しております。さらにはあの“太田語”のパワフルなヴォーカルも最高っす。で・・・これまで太田さんの参加されているアルバムは何枚も購入しましたが、ソロアルバムというのは持ってないんです。そんな折にとあるライブの物販コーナーにこのアルバムが販売されてたんです。そのときは売っているひとがいなくて買えなかったんですね。また次のライブで買えばいいやって思っていたらその後なかなかこのアルバムにお目にかかれなくて。某通販でも取り寄せに2~5週間って表示でがっかり。しかしある日ふとその通販を見たら“在庫あり”になっていたので即注文。届くのを楽しみにしていました。
 2010年に発表された「Blue Rondo a la Turk」。太田さんとピアニスト<Bill Maysさん>のコラボレーションアルバムです。ライナーノーツには、実は太田さんはオーソドックスなJAZZヴァイオリンの大ファンとのことで、そして“ここに録音された音楽はまさに<音楽の女神(エウテルペ)>からの真の贈り物です。聴いてくださった方々にはきっと、必ず何かを感じて頂けると思います”と語っておられます。めっちゃ楽しみ♪
 アルバム1曲目は「Souvenir de Villingen ~ La Plus que Lente」。ヴァイオリンの切なくも美しい音色からゆったりとはじまり、ピアノが寄り添うようにしっとりと奏でて。抒情的な曲調です。その後一旦止まって、ヴァイオリンがしっとりと瑞々しい音色をゆったりと奏で、ピアノもしっとりと美しく。それが徐々に盛り上がっていって。中盤ではピアノの綺麗な音色の繊細かつテクニカルなソロが。終盤にはヴァイオリンが加わってドラマティックに美しく力強く盛り上がっていって。ラストはゆったりと艶やかに、そして弾きまくったあと、しっとりとFin。
  2曲目は「Lullaby Of Birdland」。ピアノの力強くリズミカルなリフからはじまって、ヴァイオリンがはいって爽やかでおしゃれな感じのフレーズが。まずは優雅なピアノソロが。それが徐々に力強くアグレッシブに。中盤ではピアノリフをバックにヴァイオリンのフィンガーピッキングソロが。そして爽やかでリズミカルなヴァイオリンソロへ。ピアノも反応して盛り上げて。終盤では再びヴァイオリンがフィンガーピッキングで軽やかで楽しいリフを弾いて、ピアノも合わせてリズミカルに。
 3曲目は「Violin Taksim」。ヴァイオリンのアラビアンな感じの妖しい小曲。
 4曲目は「Blue Rondo a la Turk」。パワフルなリフからはじまって、ヴァイオリンも加わってスリリングなユニゾンリフをどんどん展開していきます。中盤では力強くテクニカルなピアノソロが。続いてミドルテンポのピアノリフをバックにアグレッシブな弾きまくりヴァイオリンソロが。終盤ではピアノソロとユニゾンリフが交互に。そしてアップテンポになってスリリングなユニゾンを。
 5曲目は「Euterpe」。ピアノのしっとりとしたフレーズが静かにゆったりとはじまって、そこにヴァイオリンが加わってゆったりと艶やかに美しいメロディを奏でて。アダルティでロマンティックな感じですね。まずはエモーショナルなヴァイオリンソロがたっぷりと。ムーディでいい感じですねぇ。続いてしっとりと美しいピアノソロが。ヴァイオリンがしっとりと合わせて。終盤ではピアノのアップテンポのリフにのってヴァイオリンソロが。
 6曲目は「Pent Up House」。アップテンポのテクニカルなヴァイオリンリフから軽快に楽しくはじまって、ピアノも加わってユニゾンも。そしてまずはリズミカルなピアノリフにのって軽快でテクニカルなヴァイオリンソロが。続いてテクニカルでエネルギッシュなピアノソロへ。中盤ではピアノのヴァイオリンの白熱したスリリングなソロバトルが展開されます。終盤ではテクニカルなユニゾンリフがパワフルに。
 7曲目は「In A Sentimental Mood」。ヴァイオリンの伸びやかで艶やかなフレーズからゆったりとはじまって、そこにピアノが寄り添って。ムーディでアダルティな感じで妖しさも感じますね。そしてピアノとヴァイオリンが交互にソロを。とっても艶やかで甘い香りが漂ってくる素敵な曲ですね。
 8曲目は「Oriental Shuffle」。ピアノのゆったりとしたリフからはじまって、けだるい感じのヴァイオリンの音色がゆったりとながれて。力強くもゆったりと伸びやかなフレーズが。まずはパワフルかつムーディなピアノソロ。続いては伸びやかで艶やかなヴァイオリンソロ。終盤にはブルージーなリフとソロを交互に奏でて。
 9曲目は「Tanga」。ピアノのゆったりと美しいピアノリフからはじまって、そして一転ピアノのアップテンポ明るく軽快なリフがながれ、ヴァイオリンが爽やかなフレーズを伸びやかに奏でて。スピード感・躍動感があっていいですねぇ。まずはパワフルでテクニカルなヴァイオリンソロが。中盤ではリズミカルなユニゾンリフから軽快でテクニカルなピアノソロへ。終盤ではパワフルで躍動感たっぷりのノリノリのピアノリフにのってヴァイオリンが軽やかにメロディを奏でて。聴いているとウキウキ♪した気分になれますね。
 10曲目は「Obivion」。ピアノのダークな音色から静かにはじまって、ヴァイオリンがゆったりと抒情的なフレーズを奏でて。それが徐々に美しくドラマティックに盛り上がっていって。中盤には哀愁ただようメロウなピアノソロが。時に繊細に時にアグレッシブに。続いて激しくも美しいヴァイオリンソロが。至高の愛を貫いていくかのような美劇曲ですね。終盤は劇的なエンディングを迎え、そしてしっとりと静かにFin。
 11曲目は「East And West」。ヴァイオリンとピアノがお互いに反応しあうアヴァンギャルドなフリーインプロ曲です。
 楽しい曲・ブルージーな曲・美しい曲などなど、ヴァイオリンとピアノによるとっても素敵な音世界がたっぷりと堪能できる素晴らしいアルバムですね。なんといってもその澄んだ美しい音色、うっとりと聴きほれてしまいます。アルバム全11曲を通して楽しめる緩急織り交ぜた構成も絶妙です。2010年暮れにレコ発ライブがあったそうで。もっと早く手に入れてれば・・・生で聴きたかったっす。いつかまた機会があるといいな。