70年代初期の日本のロックを調べていくなかでちょっと意外なお名前が。自分はこのお方は昔の歌手で現在は多才なタレントさんってイメージだったんですよね。なのでちょっとビックリ。そのお方とは、<ミッキー・カーティスさん>です。Wikiによると、カーティスさんは10代の頃に“日本ジャズ学校”に通われたそうです。そして大学に進学。音楽活動は兵士の慰問やキャンプ廻りなど地道に活動を重ね、それが認められてロカビリー歌手としてウエスタンカーニバルにも出演されたそうです。当時カーティスさんは<平尾昌晃さん><山下敬二郎さん>と“ロカビリー3人男”として人気を博したそうですが、なぜかカーティスさんだけお二方に匹敵するようなヒット曲に恵まれなかったとか。
1966年にはアジアでバンド「バンガーズ」を結成。スタンダードやヒット曲やボサノヴァまで幅広いジャンルの“シャレた音楽”を演奏していたとか。そしてヨーロッパ・イギリスの最新のロックに大きな影響を受け、1969年にプログレッシブ・ロック・バンドに転向し、バンド名も<ミッキー・カーティスと侍>に。今回のアルバムは1970年2月にロンドンのスタジオでレコーディングされたものです。メンバーはヴォーカル&フルート<ミッキー・カーティスさん>、ヴォーカル&パーカッション<Mike Walkerさん>、ギター<Joe Dunnetさん>、ギター<泉ヒロさん>、キーボード&リコーダー<John Redfernさん>、ハーモニカ<Graham Smithさん>、そしてベースがのちにFreeにも参加される<山内テツさん>、ドラムスがのちにPYGや井上バンドにも参加される<原田裕臣さん>です。
このアルバムは当初はイギリスとドイツのレーベルから2枚組で発売されたそうですが、日本発売時には2曲減らされて1枚で発売されたとか。歌舞伎絵のくまどり顔のアップのジャケット、インパクトありますねぇ。見方を変えるとKing Crimsonの1stアルバムに対抗しているかのような気もします。
1曲目は「Green Tea」。ギターとフルートの幻想的な美しい音色からはじまって、ミドルテンポの哀愁ただようムーディな雰囲気で展開していって、それが徐々に盛り上がっていって。ヴォーカルの合間にはいるギターのエモーショナルなフィル、いい感じですねぇ。感想ではオルガンとフルートとリコーダーでクラシカルなフレーズを奏で、そしてドラムの軽快なJAZZビートにのってフルートソロやナチュラルトーンのJAZZギターソロが。バックのベースもいい味だしてますね。ヴァースはムード歌謡っぽいんですけど、間奏はプログレしてますね。
2曲目は「Eagle’s Eye」。パワフルなドラムとヘヴィなギターリフからアップテンポではじまってブギーっぽい曲調に。途中からファンキーなリズムになってノリノリモードに。ここでもギターがいい味だしてます。ドラムもかっくいいし。感想ではワウを効かせたファンキーなギターソロがたっぷりと。すると一転ゆったりとしたテンポになってメロディアスな感じに。そして徐々にヘヴィなリフがはいってきてテンポアップして元のファンキービートに。そのままめっちゃ盛り上がってFin。
3曲目は「Boy With a Gun」。お琴と笙のような音色が幽玄にゆったりと響いて、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって。“和”の雰囲気が漂ってます。間奏では笙のような音色が幻想的に響くなか、お琴のソロが。その裏メロを弾くベースもいい雰囲気をだしてます。ダークで神秘的な曲ですね。
4曲目は「18th Century」。アコースティックギターのアルペジオからゆったりと抒情的にはじまって、透明感のあるグロッケンの金属音が響くなか、素朴なリコーダーの音色が物悲しげに響いて。短いインスト曲です。
5曲目は「Four Seasons」。いきなりヘヴィなギターリフからアップテンポでパワフルにはじまり、リフのあとギターはエモーショナルなフレーズを。そして一転ゆったりとしたスローテンポになってムーディな雰囲気になって泣きのギターソロが。その後ヴォーカルがはいってしっとりと歌い上げます。間奏ではシンバルの音が神秘的に鳴り響き、そのままドラムソロに。そしてそれがテンポアップしてバンドが入って晴れ渡った青空のように爽やかな曲調に。その後パワフルなベースとともにめっちゃアグレッシブなハードロックモードに。ギターもオルガンも弾きまくりで、ドラムも叩きまくり。凄いパワーです。
6曲目は「Mandalay」。ディレイの効いた浮遊感のあるギターリフからはじまって、天の声のようなナレーションがはいって。そしてミドルテンポでオルガンのリフをバックに哀愁ただようヴォーカルが。それが2ヴァースではパーカッションのリズムとともにラップのようなヴォーカルに。間奏はパワフルなリズムをバックにJAZZ調の軽やかなギターが宙を舞って。それが後半にはヘヴィなギターソロに。それが終わると元のフワフワしたサウンドになって、そして哀愁ただよう曲調に。複雑な展開のプログレです。
7曲目は「Daffy Drake」。明るく華やかなオルガンリフからはじまり、みんなで陽気に歌うドリンキングソングのような楽しい雰囲気に。後半はめっちゃ盛り上がってFin。
メンバーの皆さんが己の音楽性をすべて注ぎ込んだというこのアルバム、ロックに影響をうけたとはいえ、固執はせずに様々な音楽要素も取り込み、実験的な部分もかなりある当時としては斬新なアルバムですね。
1966年にはアジアでバンド「バンガーズ」を結成。スタンダードやヒット曲やボサノヴァまで幅広いジャンルの“シャレた音楽”を演奏していたとか。そしてヨーロッパ・イギリスの最新のロックに大きな影響を受け、1969年にプログレッシブ・ロック・バンドに転向し、バンド名も<ミッキー・カーティスと侍>に。今回のアルバムは1970年2月にロンドンのスタジオでレコーディングされたものです。メンバーはヴォーカル&フルート<ミッキー・カーティスさん>、ヴォーカル&パーカッション<Mike Walkerさん>、ギター<Joe Dunnetさん>、ギター<泉ヒロさん>、キーボード&リコーダー<John Redfernさん>、ハーモニカ<Graham Smithさん>、そしてベースがのちにFreeにも参加される<山内テツさん>、ドラムスがのちにPYGや井上バンドにも参加される<原田裕臣さん>です。
このアルバムは当初はイギリスとドイツのレーベルから2枚組で発売されたそうですが、日本発売時には2曲減らされて1枚で発売されたとか。歌舞伎絵のくまどり顔のアップのジャケット、インパクトありますねぇ。見方を変えるとKing Crimsonの1stアルバムに対抗しているかのような気もします。
1曲目は「Green Tea」。ギターとフルートの幻想的な美しい音色からはじまって、ミドルテンポの哀愁ただようムーディな雰囲気で展開していって、それが徐々に盛り上がっていって。ヴォーカルの合間にはいるギターのエモーショナルなフィル、いい感じですねぇ。感想ではオルガンとフルートとリコーダーでクラシカルなフレーズを奏で、そしてドラムの軽快なJAZZビートにのってフルートソロやナチュラルトーンのJAZZギターソロが。バックのベースもいい味だしてますね。ヴァースはムード歌謡っぽいんですけど、間奏はプログレしてますね。
2曲目は「Eagle’s Eye」。パワフルなドラムとヘヴィなギターリフからアップテンポではじまってブギーっぽい曲調に。途中からファンキーなリズムになってノリノリモードに。ここでもギターがいい味だしてます。ドラムもかっくいいし。感想ではワウを効かせたファンキーなギターソロがたっぷりと。すると一転ゆったりとしたテンポになってメロディアスな感じに。そして徐々にヘヴィなリフがはいってきてテンポアップして元のファンキービートに。そのままめっちゃ盛り上がってFin。
3曲目は「Boy With a Gun」。お琴と笙のような音色が幽玄にゆったりと響いて、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって。“和”の雰囲気が漂ってます。間奏では笙のような音色が幻想的に響くなか、お琴のソロが。その裏メロを弾くベースもいい雰囲気をだしてます。ダークで神秘的な曲ですね。
4曲目は「18th Century」。アコースティックギターのアルペジオからゆったりと抒情的にはじまって、透明感のあるグロッケンの金属音が響くなか、素朴なリコーダーの音色が物悲しげに響いて。短いインスト曲です。
5曲目は「Four Seasons」。いきなりヘヴィなギターリフからアップテンポでパワフルにはじまり、リフのあとギターはエモーショナルなフレーズを。そして一転ゆったりとしたスローテンポになってムーディな雰囲気になって泣きのギターソロが。その後ヴォーカルがはいってしっとりと歌い上げます。間奏ではシンバルの音が神秘的に鳴り響き、そのままドラムソロに。そしてそれがテンポアップしてバンドが入って晴れ渡った青空のように爽やかな曲調に。その後パワフルなベースとともにめっちゃアグレッシブなハードロックモードに。ギターもオルガンも弾きまくりで、ドラムも叩きまくり。凄いパワーです。
6曲目は「Mandalay」。ディレイの効いた浮遊感のあるギターリフからはじまって、天の声のようなナレーションがはいって。そしてミドルテンポでオルガンのリフをバックに哀愁ただようヴォーカルが。それが2ヴァースではパーカッションのリズムとともにラップのようなヴォーカルに。間奏はパワフルなリズムをバックにJAZZ調の軽やかなギターが宙を舞って。それが後半にはヘヴィなギターソロに。それが終わると元のフワフワしたサウンドになって、そして哀愁ただよう曲調に。複雑な展開のプログレです。
7曲目は「Daffy Drake」。明るく華やかなオルガンリフからはじまり、みんなで陽気に歌うドリンキングソングのような楽しい雰囲気に。後半はめっちゃ盛り上がってFin。
メンバーの皆さんが己の音楽性をすべて注ぎ込んだというこのアルバム、ロックに影響をうけたとはいえ、固執はせずに様々な音楽要素も取り込み、実験的な部分もかなりある当時としては斬新なアルバムですね。