ウッドベース奏者<吉野弘志さん>のリーダーユニット<彼岸の此岸>。メンバーは、ギター<鬼怒無月さん>、タブラ<吉見征樹さん>、そしてヴァイオリン<太田惠資さん>という凄腕メンバー豪華ユニットです。<彼岸の此岸>とは、“黄泉の国を対岸から眺めている”という意味と、“異文化に直面している”という意味があるそうです。以前からライブをやっておられて、自分も2回観に行きましたが、メンバーそれぞれの音楽性を網羅した、和やアジアや中東・インド・トルコといったエキゾチックな音楽を時にしっとりと情緒たっぷりに、時に激しくエネルギッシュに聴かせてくれる、とっても素敵なユニット。ただライブをそれほど頻繁にやっておられるわけではないので、なかなか聴く機会がなくて。ところが2013年11月になんと1stアルバム「彼岸の此岸/Feeling the Other Side」が発表されました。スタジオ録音ではなく、2012年6月に野毛DOLPHYと、同年9月に音や金時で行われたライブ音源が8曲収録されています。ライブならではの緊迫感や息の合ったアンサンブルがたっぷりと楽しめそうです。ちなみにこのアルバムは11月のレコ発ライブで購入しました。終演後待っていればサインをいただけたんでしょうけど、自分は時間がなくてライブ後すぐに退席したもので、サインはいただけませんでした。残念。
アルバム1曲目は「Hey Hu Hu Hun-Hey Huo」。アイヌの力強い掛け声に触発されて作曲されたそうです。タブラとベースのアップテンポのリズムから躍動感たっぷりにはじまって、エレキギターのリフにヴァイオリンがフィルを入れ、ヴァイオリンのリフにギターがフィルを入れて。その後、ヴァイオリンのパワフルでリズミカルなソロ、エレキギターのテクニカルな弾きまくりソロ、さらにタブラの叩きまくりソロが。終盤ではベースとタブラのリズムにのってギターとヴァイオリンがのびやかに奏で、ヴァイオリンのリフにギターがフィルを入れ、ラストはユニゾンで。
2曲目は「Bamboo/竹」。東南アジアツアーで体感された濃密な空気感をイメージされたそうです。ベースが静かに響き、ヴァイオリンがゆったりとたおやかにメロウに奏で、そこからベースのゆったりと力強いソロが。その後、ベースとタブラのパワフルなリズムがはいって、エレキギターのパワフルなソロが。中盤では一旦止まってからベースのしっとりとした音色がながれ、チャイムや鈴の音色が響き、ヴァイオリンが静かにのびやかに奏で、そこからヴァイオリンソロへ。序盤はほのぼのしたメロディを奏で、そこから弾きまくって。その後、ヴァイオリンが琉球風のメロディをリズミカルに奏で、そこからテンポアップしてテクニカルなユニゾンリフが。終盤ではベースとタブラのアップテンポのノリノリのリズムにのってヴァイオリンとギターが明るく楽しいリズミカルなリフを弾き、そこからヴァイオリンの弾きまくりソロが。ラストはユニゾンリフで盛り上がって。
3曲目は「Bint Al Shalabiya/シャラビーヤの娘」。アラブ民謡です。ヴァイオリンとギターのアップテンポのリズミカルなユニゾンからスパニッシュのように情熱的にはじまって、タブラのアップテンポのリズムにのってヴァイオリンとアコギがリズミカルなリフをパワフルに弾き、ユニゾンからブレイクもキメて。中盤ではアップテンポでヴァイオリンの妖しくエモーショナルなソロ、アコギのリズミカルでテクニカルなソロ、ベースのパワフルでリズミカルなソロを。終盤では再びヴァイオリンとアコギの情熱的なリフから、ラストはユニゾンでリズミカルなリフを。
4曲目は「OPAZ」。トルコ古典音楽です。タブラとベースのミドルテンポのリズムからヘヴィギターとヴァイオリンがユニゾンで妖しいメロディを奏で、そこにベースも加わって。その後、ギターのメトウなリフをバックに太田さんが力強くのびやかに“太田語ヴォイス”を。中盤ではヴァイオリンソロが。序盤はのびやかに妖しくかなで、そこからテクニカルに。終盤では再びギターとヴァイオリンがユニゾンで妖しいリフを奏で、ベースが加わってパワフルに。ラストはゆったりと。
5曲目は「My Old Flame」。Arthur Johnston氏の曲です。まずはヴァイオリンのミステリアスで幽玄なソロが。その後アコギとベースがはいってムーディに艶っぽく奏で、そこからアコギのしっとりとしたソロが。中盤ではヴァイオリンがしっとりとムーディにロマンティックなメロディを奏で、アコギがうらメロを奏で、ヴァイオリンが力強く奏でてから、再びアコギのしっとりとロマンティックなソロが。その後、ベースのしっとりと奥深い感じのソロが。終盤ではヴァイオリンがしっとりとムーディにメロウに奏で、そこから弾きまくりのソロへ。
6曲目は「La Mitad de la Luna –The Half rising Moon/半分の月」。チリの詩人パブロ・ネルーダ氏の詩集をもとに作曲されたそうです。ギターがワンノートのみ奏でるなか、ベースが弓でしっとりとミステリアスに奏で、ヴァイオリンが加わってゆったりとのびやかに奏でて。そしてヴァイオリンのフィンガーピックリフからベースがゆったりとのびやかに奏で、そこにミドルテンポのタブラのリズムがはいってベースが力強く奏でて。タブラの叩きまくりソロ、続いてヴァイオリンの弾きまくりソロが。そしてリズミカルなユニゾンリフで盛り上がって、ラストはヴァイオリンとベースがゆったりとミステリアスに奏でて、チャイムの音が響いて。
7曲目は「The Face of Another/他人の顔」。映画「他人の顔」のサントラの武満徹氏の曲です。アコギがしっとりと奏でますが、不協和音的なミステリアスな感じになり、早弾きも交えて。その後、リズミカルなリフをテンポを変えて弾いて、そしてゆったりとしっとりと哀愁ただようメロディを奏でて。そこにタブラのミドルテンポのリズムと弓でのベースのゆったりと哀愁たっぷりのメロディがはいって、アコギもしっとりと奏で、ヴァイオリンも艶やかにメロウに奏でて。中盤ではヴァイオリンのロマンティックなソロがドラマティックに盛り上がって。続いてはアコギのテクニカルかつメロウなソロが。その後ヴァイオリンが加わってユニゾンで奏でて。終盤ではベースの力強くもテクニカルなソロが。その後ヴァイオリンがしっとりと哀愁ただようメロディを奏で、アコギも哀愁たっぷりに奏でて、ラストはユニゾンでゆったりとのびやかに。
8曲目は「Lotus Blossom」。Billy Strayhorn氏の曲です。ベースがゆったりとムーディにロマンティックに奏で、ギターがしっとりとムーディに奏で、チャイムが響いて、タンバリンのリズムがはいってギターのしっとりとエモーショナルなソロが。続いてヴァイオリンのムーディでロマンティックなソロ、ベースのしっとりとエモーショナルなソロが。終盤ではヴァイオリンの艶やかでロマンティックなソロが。それがドラマティックに盛り上がって。
パワフルでテクニカルながら繊細で美しく、ドラマティックな曲もあってとっても楽しめますね。太田さんの艶やかで美しく力強いヴァイオリンサウンドと素敵な声、吉野さんの力強く味わい深いベースも、鬼怒さんの繊細かつテクニカルなギター、変幻自在の吉見さんのタブラ&パーカッション、聴き応えたっぷりの素敵なアルバムですね。また今度ライブ観に行きたいっす。
アルバム1曲目は「Hey Hu Hu Hun-Hey Huo」。アイヌの力強い掛け声に触発されて作曲されたそうです。タブラとベースのアップテンポのリズムから躍動感たっぷりにはじまって、エレキギターのリフにヴァイオリンがフィルを入れ、ヴァイオリンのリフにギターがフィルを入れて。その後、ヴァイオリンのパワフルでリズミカルなソロ、エレキギターのテクニカルな弾きまくりソロ、さらにタブラの叩きまくりソロが。終盤ではベースとタブラのリズムにのってギターとヴァイオリンがのびやかに奏で、ヴァイオリンのリフにギターがフィルを入れ、ラストはユニゾンで。
2曲目は「Bamboo/竹」。東南アジアツアーで体感された濃密な空気感をイメージされたそうです。ベースが静かに響き、ヴァイオリンがゆったりとたおやかにメロウに奏で、そこからベースのゆったりと力強いソロが。その後、ベースとタブラのパワフルなリズムがはいって、エレキギターのパワフルなソロが。中盤では一旦止まってからベースのしっとりとした音色がながれ、チャイムや鈴の音色が響き、ヴァイオリンが静かにのびやかに奏で、そこからヴァイオリンソロへ。序盤はほのぼのしたメロディを奏で、そこから弾きまくって。その後、ヴァイオリンが琉球風のメロディをリズミカルに奏で、そこからテンポアップしてテクニカルなユニゾンリフが。終盤ではベースとタブラのアップテンポのノリノリのリズムにのってヴァイオリンとギターが明るく楽しいリズミカルなリフを弾き、そこからヴァイオリンの弾きまくりソロが。ラストはユニゾンリフで盛り上がって。
3曲目は「Bint Al Shalabiya/シャラビーヤの娘」。アラブ民謡です。ヴァイオリンとギターのアップテンポのリズミカルなユニゾンからスパニッシュのように情熱的にはじまって、タブラのアップテンポのリズムにのってヴァイオリンとアコギがリズミカルなリフをパワフルに弾き、ユニゾンからブレイクもキメて。中盤ではアップテンポでヴァイオリンの妖しくエモーショナルなソロ、アコギのリズミカルでテクニカルなソロ、ベースのパワフルでリズミカルなソロを。終盤では再びヴァイオリンとアコギの情熱的なリフから、ラストはユニゾンでリズミカルなリフを。
4曲目は「OPAZ」。トルコ古典音楽です。タブラとベースのミドルテンポのリズムからヘヴィギターとヴァイオリンがユニゾンで妖しいメロディを奏で、そこにベースも加わって。その後、ギターのメトウなリフをバックに太田さんが力強くのびやかに“太田語ヴォイス”を。中盤ではヴァイオリンソロが。序盤はのびやかに妖しくかなで、そこからテクニカルに。終盤では再びギターとヴァイオリンがユニゾンで妖しいリフを奏で、ベースが加わってパワフルに。ラストはゆったりと。
5曲目は「My Old Flame」。Arthur Johnston氏の曲です。まずはヴァイオリンのミステリアスで幽玄なソロが。その後アコギとベースがはいってムーディに艶っぽく奏で、そこからアコギのしっとりとしたソロが。中盤ではヴァイオリンがしっとりとムーディにロマンティックなメロディを奏で、アコギがうらメロを奏で、ヴァイオリンが力強く奏でてから、再びアコギのしっとりとロマンティックなソロが。その後、ベースのしっとりと奥深い感じのソロが。終盤ではヴァイオリンがしっとりとムーディにメロウに奏で、そこから弾きまくりのソロへ。
6曲目は「La Mitad de la Luna –The Half rising Moon/半分の月」。チリの詩人パブロ・ネルーダ氏の詩集をもとに作曲されたそうです。ギターがワンノートのみ奏でるなか、ベースが弓でしっとりとミステリアスに奏で、ヴァイオリンが加わってゆったりとのびやかに奏でて。そしてヴァイオリンのフィンガーピックリフからベースがゆったりとのびやかに奏で、そこにミドルテンポのタブラのリズムがはいってベースが力強く奏でて。タブラの叩きまくりソロ、続いてヴァイオリンの弾きまくりソロが。そしてリズミカルなユニゾンリフで盛り上がって、ラストはヴァイオリンとベースがゆったりとミステリアスに奏でて、チャイムの音が響いて。
7曲目は「The Face of Another/他人の顔」。映画「他人の顔」のサントラの武満徹氏の曲です。アコギがしっとりと奏でますが、不協和音的なミステリアスな感じになり、早弾きも交えて。その後、リズミカルなリフをテンポを変えて弾いて、そしてゆったりとしっとりと哀愁ただようメロディを奏でて。そこにタブラのミドルテンポのリズムと弓でのベースのゆったりと哀愁たっぷりのメロディがはいって、アコギもしっとりと奏で、ヴァイオリンも艶やかにメロウに奏でて。中盤ではヴァイオリンのロマンティックなソロがドラマティックに盛り上がって。続いてはアコギのテクニカルかつメロウなソロが。その後ヴァイオリンが加わってユニゾンで奏でて。終盤ではベースの力強くもテクニカルなソロが。その後ヴァイオリンがしっとりと哀愁ただようメロディを奏で、アコギも哀愁たっぷりに奏でて、ラストはユニゾンでゆったりとのびやかに。
8曲目は「Lotus Blossom」。Billy Strayhorn氏の曲です。ベースがゆったりとムーディにロマンティックに奏で、ギターがしっとりとムーディに奏で、チャイムが響いて、タンバリンのリズムがはいってギターのしっとりとエモーショナルなソロが。続いてヴァイオリンのムーディでロマンティックなソロ、ベースのしっとりとエモーショナルなソロが。終盤ではヴァイオリンの艶やかでロマンティックなソロが。それがドラマティックに盛り上がって。
パワフルでテクニカルながら繊細で美しく、ドラマティックな曲もあってとっても楽しめますね。太田さんの艶やかで美しく力強いヴァイオリンサウンドと素敵な声、吉野さんの力強く味わい深いベースも、鬼怒さんの繊細かつテクニカルなギター、変幻自在の吉見さんのタブラ&パーカッション、聴き応えたっぷりの素敵なアルバムですね。また今度ライブ観に行きたいっす。