ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

彼岸の此岸 1

2014-01-30 06:11:36 | 鬼怒無月さん
 ウッドベース奏者<吉野弘志さん>のリーダーユニット<彼岸の此岸>。メンバーは、ギター<鬼怒無月さん>、タブラ<吉見征樹さん>、そしてヴァイオリン<太田惠資さん>という凄腕メンバー豪華ユニットです。<彼岸の此岸>とは、“黄泉の国を対岸から眺めている”という意味と、“異文化に直面している”という意味があるそうです。以前からライブをやっておられて、自分も2回観に行きましたが、メンバーそれぞれの音楽性を網羅した、和やアジアや中東・インド・トルコといったエキゾチックな音楽を時にしっとりと情緒たっぷりに、時に激しくエネルギッシュに聴かせてくれる、とっても素敵なユニット。ただライブをそれほど頻繁にやっておられるわけではないので、なかなか聴く機会がなくて。ところが2013年11月になんと1stアルバム「彼岸の此岸/Feeling the Other Side」が発表されました。スタジオ録音ではなく、2012年6月に野毛DOLPHYと、同年9月に音や金時で行われたライブ音源が8曲収録されています。ライブならではの緊迫感や息の合ったアンサンブルがたっぷりと楽しめそうです。ちなみにこのアルバムは11月のレコ発ライブで購入しました。終演後待っていればサインをいただけたんでしょうけど、自分は時間がなくてライブ後すぐに退席したもので、サインはいただけませんでした。残念。
 アルバム1曲目は「Hey Hu Hu Hun-Hey Huo」。アイヌの力強い掛け声に触発されて作曲されたそうです。タブラとベースのアップテンポのリズムから躍動感たっぷりにはじまって、エレキギターのリフにヴァイオリンがフィルを入れ、ヴァイオリンのリフにギターがフィルを入れて。その後、ヴァイオリンのパワフルでリズミカルなソロ、エレキギターのテクニカルな弾きまくりソロ、さらにタブラの叩きまくりソロが。終盤ではベースとタブラのリズムにのってギターとヴァイオリンがのびやかに奏で、ヴァイオリンのリフにギターがフィルを入れ、ラストはユニゾンで。
 2曲目は「Bamboo/竹」。東南アジアツアーで体感された濃密な空気感をイメージされたそうです。ベースが静かに響き、ヴァイオリンがゆったりとたおやかにメロウに奏で、そこからベースのゆったりと力強いソロが。その後、ベースとタブラのパワフルなリズムがはいって、エレキギターのパワフルなソロが。中盤では一旦止まってからベースのしっとりとした音色がながれ、チャイムや鈴の音色が響き、ヴァイオリンが静かにのびやかに奏で、そこからヴァイオリンソロへ。序盤はほのぼのしたメロディを奏で、そこから弾きまくって。その後、ヴァイオリンが琉球風のメロディをリズミカルに奏で、そこからテンポアップしてテクニカルなユニゾンリフが。終盤ではベースとタブラのアップテンポのノリノリのリズムにのってヴァイオリンとギターが明るく楽しいリズミカルなリフを弾き、そこからヴァイオリンの弾きまくりソロが。ラストはユニゾンリフで盛り上がって。
 3曲目は「Bint Al Shalabiya/シャラビーヤの娘」。アラブ民謡です。ヴァイオリンとギターのアップテンポのリズミカルなユニゾンからスパニッシュのように情熱的にはじまって、タブラのアップテンポのリズムにのってヴァイオリンとアコギがリズミカルなリフをパワフルに弾き、ユニゾンからブレイクもキメて。中盤ではアップテンポでヴァイオリンの妖しくエモーショナルなソロ、アコギのリズミカルでテクニカルなソロ、ベースのパワフルでリズミカルなソロを。終盤では再びヴァイオリンとアコギの情熱的なリフから、ラストはユニゾンでリズミカルなリフを。
 4曲目は「OPAZ」。トルコ古典音楽です。タブラとベースのミドルテンポのリズムからヘヴィギターとヴァイオリンがユニゾンで妖しいメロディを奏で、そこにベースも加わって。その後、ギターのメトウなリフをバックに太田さんが力強くのびやかに“太田語ヴォイス”を。中盤ではヴァイオリンソロが。序盤はのびやかに妖しくかなで、そこからテクニカルに。終盤では再びギターとヴァイオリンがユニゾンで妖しいリフを奏で、ベースが加わってパワフルに。ラストはゆったりと。
 5曲目は「My Old Flame」。Arthur Johnston氏の曲です。まずはヴァイオリンのミステリアスで幽玄なソロが。その後アコギとベースがはいってムーディに艶っぽく奏で、そこからアコギのしっとりとしたソロが。中盤ではヴァイオリンがしっとりとムーディにロマンティックなメロディを奏で、アコギがうらメロを奏で、ヴァイオリンが力強く奏でてから、再びアコギのしっとりとロマンティックなソロが。その後、ベースのしっとりと奥深い感じのソロが。終盤ではヴァイオリンがしっとりとムーディにメロウに奏で、そこから弾きまくりのソロへ。
 6曲目は「La Mitad de la Luna –The Half rising Moon/半分の月」。チリの詩人パブロ・ネルーダ氏の詩集をもとに作曲されたそうです。ギターがワンノートのみ奏でるなか、ベースが弓でしっとりとミステリアスに奏で、ヴァイオリンが加わってゆったりとのびやかに奏でて。そしてヴァイオリンのフィンガーピックリフからベースがゆったりとのびやかに奏で、そこにミドルテンポのタブラのリズムがはいってベースが力強く奏でて。タブラの叩きまくりソロ、続いてヴァイオリンの弾きまくりソロが。そしてリズミカルなユニゾンリフで盛り上がって、ラストはヴァイオリンとベースがゆったりとミステリアスに奏でて、チャイムの音が響いて。
 7曲目は「The Face of Another/他人の顔」。映画「他人の顔」のサントラの武満徹氏の曲です。アコギがしっとりと奏でますが、不協和音的なミステリアスな感じになり、早弾きも交えて。その後、リズミカルなリフをテンポを変えて弾いて、そしてゆったりとしっとりと哀愁ただようメロディを奏でて。そこにタブラのミドルテンポのリズムと弓でのベースのゆったりと哀愁たっぷりのメロディがはいって、アコギもしっとりと奏で、ヴァイオリンも艶やかにメロウに奏でて。中盤ではヴァイオリンのロマンティックなソロがドラマティックに盛り上がって。続いてはアコギのテクニカルかつメロウなソロが。その後ヴァイオリンが加わってユニゾンで奏でて。終盤ではベースの力強くもテクニカルなソロが。その後ヴァイオリンがしっとりと哀愁ただようメロディを奏で、アコギも哀愁たっぷりに奏でて、ラストはユニゾンでゆったりとのびやかに。
 8曲目は「Lotus Blossom」。Billy Strayhorn氏の曲です。ベースがゆったりとムーディにロマンティックに奏で、ギターがしっとりとムーディに奏で、チャイムが響いて、タンバリンのリズムがはいってギターのしっとりとエモーショナルなソロが。続いてヴァイオリンのムーディでロマンティックなソロ、ベースのしっとりとエモーショナルなソロが。終盤ではヴァイオリンの艶やかでロマンティックなソロが。それがドラマティックに盛り上がって。
 パワフルでテクニカルながら繊細で美しく、ドラマティックな曲もあってとっても楽しめますね。太田さんの艶やかで美しく力強いヴァイオリンサウンドと素敵な声、吉野さんの力強く味わい深いベースも、鬼怒さんの繊細かつテクニカルなギター、変幻自在の吉見さんのタブラ&パーカッション、聴き応えたっぷりの素敵なアルバムですね。また今度ライブ観に行きたいっす。

14.1.25 ERA

2014-01-26 18:53:10 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2014.1.25 茅ヶ崎Café studio Sprout
<ERA>
 凄腕ギタリスト<鬼怒無月さん>と、凄腕ヴァイオリニスト<壷井彰久さん>のアコースティックDUOのユニット<ERA>。ここのところ自分はスペシャルゲストの加わった<ERA special session>は観に行ってたんですけど、お二人だけの純粋なアコースティック<ERA>ライブはご無沙汰でした。しかもワンマンとなるといつだったか覚えてないくらいに。そんな折に鬼怒さんや壷井さんのHPのスケジュール表をチェックしていると、1/25に鬼怒さんの出身地にちかい茅ヶ崎で<ERA>のライブがあるとのことで。ただ、1/31に横浜でもワンマンライブがあるので、そちらに行けばいいかなぁ~なんて思っていました。ところが1/31のほうが仕事のスケジュール的にヤバくなりそうなので、急遽予約メールを入れて1/25茅ヶ崎に行くことに。

 さて当日。本来第4土曜は休みなのでノンビリ茅ヶ崎に行くつもりでしたが、急遽仕事が入ってしまって。それでも17時には終われたので、すぐに茅ヶ崎に向かって。駅に着くとすぐにバスが発車してしまって、15分待ちで次のバスに乗ってお店へ。すでに満員で、奥のほうの席に。ほとんどステージが見えないっす。1本早いバスに乗れてたら・・・ま、聴ければいいっす。ここは普通の喫茶店のような感じですね。とっても素敵な感じの雰囲気のいいお店です。でも満員だから窮屈。

 19時ちょうど、メンバーのお二人がステージに。そして準備を始めますが、お店が混雑していてなかなか演奏を始められず。19時8分ころ「こんばんは、ERAです。お待たせいたしました」って鬼怒さんが挨拶して大拍手!「ヴァイオリン、壷井彰久!」「ギター、鬼怒無月!」ってお互いに紹介して大拍手!「出身が藤沢なので、湘南でできるのは嬉しい」って鬼怒さん。ここで観に来られた“小学校からのご友人”の方を紹介されて拍手が。

 そしてはじまった1曲目は「金環食」。これがトップって珍しいっすね。ちょとビックリ。ヴァイオリンのスリリングなリフをギターが追っかけてユニゾンで、そしてダイナミックなリフが迫りくるようにスリリングに展開し、アップテンポでテクニカルにパワフルにスリリングに。その後、ヴァイオリンの静かなリフからギターの情熱的でテクニカルなソロで盛り上がって。中盤ではリズミカルなリフからテクニカルなユニゾンがスリリングに。そしてギターのアップテンポのリフにのってヴァイオリンのテクニカルな弾きまくりソロが。終盤ではダイナミックなリフが迫りくるように聴き手を圧倒して、テクニカルなユニゾンをスリリングにキメて。

 「ありがとうございます。いつも最後にやる曲なので、もう終わった気分に」って壷井さん、爆笑!壷井さんは海老名出身とのことで、壷井さんもここ茅ヶ崎は実家からは遠くない距離のようで。で、某ローカル線の話になって「ようやく電化されました」って壷井さん。「え、○○線ってまだあるの?」って鬼怒さん。ちょと線名は書けないっす。鬼怒さんは1回も乗ったことがないそうで。「電車に乗り遅れても次の駅まで自転車で追いつく」って壷井さん。

 2曲目は「アンクル・エナー」。ギターのテクニカルなリフからはじまって、ヴァイオリンが加わって、アメリカ中西部のカントリーっぽい陽気で楽しい感じでリズミカルに。そして静かになって、ギターのリズミカルなリフにのってヴァイオリンの爽やかでエモーショナルなソロへ。続いてヴァイオリンリフにのってギターのテクニカルなソロが。その後、ギターのパワフルなカッティングリフからヴァイオリンがのびやかに爽やかに奏で、テクニカルなソロへ。終盤では陽気で楽しいリフがリズミカルに。ラストはゆったりと。「ヴァイオリン、壷井彰久!」って鬼怒さん、大拍手!

 「壷井さんは湘南に縁は?」って鬼怒さん。壷井さんは子供の頃、海老名から自転車で湘南の海まで初日の出を観にいったことがあるそうで。「途中、オートバイのヤンチャな人たちにも遭遇したり」って爆笑!で、帰り道が上り坂になるので「後悔した」って。すると鬼怒さん「自転車って“じでんしゃ”って言わない?」って。「本来はもちろん“じてんしゃ”ですけど子供のころ“じでんしゃ”って言ってた」って。自分も湘南のはずれのはずれですけど、“じでんしゃ”って言ってたかも。さらに鬼怒さん「“じじくり”って知ってる?」って。聞いたことないっす。壷井さんも全然知らないご様子。「藤沢のごく一部の方言みたい」って。「地元自慢みたいになってしまいました」って鬼怒さん。

 3曲目は「ラベンダー・ヒル」。カウントからリズミカルなリフが入って、ギターリフにのってヴァイオリンが瑞々しいリフをリズミカルに、そしてゆったりと美しく奏で、そこからパワフルなリフへ。その後ギターのしっとりとしたリフからヴァイオリンのしっとりとエモーショナルなソロへ。途中からギターリフがパワフルになっていって、ヴァイオリンもテクニカルに弾きまくって盛り上がって。中盤ではヴァイオリンのリズミカルなリフが静かにながれるも、パワフルなギターリフとともに盛り上がって、そしてギターのテクニカルなソロへ。終盤ではパワフルでリズミカルなリフからヴァイオリンがゆったりと美しく奏で、そしてリズミカルなリフからパワフルに盛り上がって。

 「どうですか、湘南の雰囲気は?」って鬼怒さん。「湘南の風の匂いがした」って壷井さん。「鬼怒さんはよく“湘南BOY”風ふかしますよね」って壷井さん。ちなみに鬼怒さんは群馬で生まれて、すぐに藤沢に引っ越されたんだそうで。で「プロフィールに藤沢出身って書いてたら親が悲しんだんで、しばらくは“群馬生まれ、藤沢育ち”にしてた」って鬼怒さん。でも今はかいていないそうで。ここで鬼怒さんはギターチェンジのため、壷井さんにMCを振って。壷井さんは横浜生まれの海老名育ちで「ハマっこ」って。今度海老名に某大型商業施設ができるそうですが「まだそんな広い土地があったんだ」って。ちなみに海老名の壷井さんにとっても、藤沢の鬼怒さんにとっても某有名進学高校は「別世界」って。

 4曲目は壷井さんの新曲で、まだタイトルがないそうで。ギターのしっとりとほのぼのした感じのリフからゆったりとはじまって、ヴァイオリンものびやかにほのぼのした感じのメロディを美しく奏で、ギターのパワフルなリフからヴァイオリンが力強くのびやかに奏で、さらにギターの躍動感たっぷりのリフからドラマティックに盛り上がって。その後、静かになって、ギターとヴァイオリンがしっとりと。

 「素敵な曲ですね」って鬼怒さん。「タイトルは“湘南の風”」って壷井さん。「心にもないことを言わないほうがいいですよ」って鬼怒さん。「なんで自分が諌められたんでしょうか」って壷井さん、爆笑!
 本日は2部構成で、次が第1部最後の曲だそうで「最後まで楽しんでいってください」って壷井さん、大拍手!で、次の曲は再録音された2ndアルバムからの曲だそうですが、ここでその再録音2ndアルバムのお話になって。「アルバムを何度も録り直して発売して」「少ない楽曲でたくさんのアルバムが」「新たなビジネスモデル」って爆笑!チック・コリア氏の名曲「Spain」はもう難しくしすぎてわからなくなってるとか。

 第1部最後となる5曲目は「Arena」。カウントからダイナミックなリフがアップテンポで躍動感たっぷりにスリリングに。そして突き抜けるように爽快感たっぷりに展開してテクニカルなユニゾンもスリリングにキメて。その後、静かになってヴァイオリンのアップテンポのリフにのってギターのアグレッシブな弾きまくりソロが。途中エネルギッシュなカッティングやリズミカルなアルペジオリフもはさんで弾きまくって。中盤ではダイナミックなリフがスリリングに展開し、そして静かになってからギターのハーモニクスのリフにのってヴァイオリンソロへ。序盤はしっとりとのびやかにディレイを効かせて幻想的に響かせ、ギターのパワフルなカッティングリフから盛り上がっていって、アグレッシブに弾きまくって。終盤ではアップテンポの突き抜けるような爽快感たっぷりにスリリングに盛り上がって、テクニカルなユニゾンをキメて。

 曲が終わると大拍手!「ヴァイオリン、壷井彰久!」「ギター、鬼怒無月!」ってお互いに紹介して大拍手!「ありがとうございました。ちょっと休憩します」って、ここで第1部終了です。時計を見ると19時58分。約50分の第1部でした。

 20時20分を過ぎたころ、メンバーのお二人がステージに戻って準備を。「お待たせしました。第2部を始めたいと思います」って壷井さん。
 最初となる6曲目は「Sailing Stone」。ギターの爽やかでリズミカルなリフからはじまって、ヴァイオリンがのびやかに爽やかに奏で、リズミカルなリフからダイナミックなリフがはいって、ヴァイオリンがのびやかに爽やかに奏でて。そしてダイナミックなリフやユニゾンリフからヴァイオリンのエモーショナルなソロへ。それが徐々に力強くなってさらにテクニカルにドラマティックに。中盤ではリズミカルなリフからギターのエモーショナルなソロへ。途中からパワフルなカッティングリフがはいって盛り上がって。終盤ではギターのパワフルなカッティングリフにのってヴァイオリンのテクニカルなリフがはいって、激しく弾きまくって。ラストはダイナミックなリフがのびやかに爽やかに力強く。

 いまの曲がアルバムの何曲目かという話で「アルバムの曲順が覚えられない」って鬼怒さん。壷井さんに振りますが「アルバムのマスタリングをやってるんで覚えてます」ってきっぱりと。「いい曲は1曲目ってイメージが」って鬼怒さん。「ほめてくれてるんですよね」って壷井さん、爆笑!
 「どうですか、湘南の風は?」って鬼怒さん。ここでまた第1部最初のMCの話題が。で、壷井さんの両親の実家の和歌山では自転車を“じてこ”と呼ぶのだそうで。
 鬼怒さんは、子供の頃から知っている古本屋にあるとき行かれたそうですが「小学生のとき見た本がいまだにあった」って。「どうやって生計をたてているのか」って不思議がって。

 次の曲は新曲で、鬼怒さんが今年の1月4日に書いたそうで、今日が2回目のライブ演奏だとか。「難しいな」って鬼怒さん。「いま譜面をロードしてます」って壷井さん。「難しいな」って鬼怒さん。「止めますか」って壷井さん、爆笑!で、鬼怒さんがカウントをしますが、リズムが合わなくて壷井さんがコケて爆笑!「いま息止めてたのに」って。で、あらためて鬼怒さんのカウントからスリリングなユニゾンリフが。そしてアップテンポの躍動感たっぷりの明るく楽しいリフがはいって、ノリノリモードでユニゾンもキメて。その後、静かになってアップテンポのギターリフをバックにヴァイオリンソロへ。序盤はのびやかに幽玄な感じで奏で、パワフルなギターリフから盛り上がってノリノリで弾きまくって。中盤ではパワフルでリズミカルなノリノリのリフからユニゾンをキメて、そしてギターのテクニカルな弾きまくりソロへ。終盤ではロックンロール調のノリノリのリフから盛り上がってスリリングなテクニカルユニゾンをキメて。「難しい」って鬼怒さん。

 次の曲は壷井さんの曲ですが「悲しい思い出話が」って壷井さん。元々は壷井さんが“忘れられた舟”とタイトルを付けていた曲でしたが、鬼怒さんが作った“水車”という曲と「タイトルを交換しよう」と持ちかけられて、大先輩からの申し出を断れないので泣く泣く承諾されたそうで。でも「水車っぽい曲」「外国っぽい曲」って鬼怒さん。「御礼を頂いてないんですけど」「いつも良くしてもらってますので」って壷井さん。「そうですね」って鬼怒さん、爆笑!
 8曲目は「水車」。ギターの郷愁ただようしっとりとしたリフがゆったりとながれ、ヴァイオリンがほのぼのした感じのメロディをゆったりとドラマティックに奏でて。そして一旦止まってからエモーショナルなギターソロが。その後ヴァイオリンが力強くのびやかにドラマティックに奏でて。ラストはしっとりとゆったりと。
 「ありがとうございます。元“忘れられた舟”でした」って壷井さん、爆笑!

 次の曲は鬼怒さんの曲ですが、まだタイトルが決まっていないそうで。鈴木大介さんとのDUOでも演奏していて、その際にお客さんにタイトルを募ったところ、馬のイメージとのことで“フライングホース”というタイトルも浮上してきたそうで。ところが鬼怒さんは“馬”というとヨーロッパツアーで食べた馬肉ステーキを思い出し、さらに馬の尻を連想してしまって、どうも馬のタイトルは決めかねておられるようで。「馬刺しは好きなんだけどね」って鬼怒さん。で、今回もふさわしいタイトルを募っておられました。
 9曲目。ミドルテンポのリズミカルなリフからはじまってパワフルに盛り上がっていって。そしてヴァイオリンの爽やかなリフや、ギターのテクニカルなリフを挟んでパワフルなリフで盛り上がって。その後、ギターのテクニカルなソロが。パワフルなカッティングリフから盛り上がって。中盤ではパワフルでリズミカルなリフからヴァイオリンソロへ。序盤はのびやかに奏で、それが徐々にテクニカルに弾きまくって。終盤ではダイナミックなリフからヴァイオリンのリズミカルなリフ、ギターのカッティングリフから盛り上がって。

 「ありがとうございます。次が最後の曲です」って壷井さん。「え~!」って鬼怒さん、爆笑!ここでERAのライブ告知を。鬼怒さんはご自身の”3days“の日程をド忘れされたようで爆笑!
「今年はアルバムを作りたい」って壷井さん、大拍手!で、壷井さんが現在新曲を書いているそうですが、今回は間に合わなかったそうで。「どんな曲?」「いい曲」「馬にちなんだ曲」って爆笑!
 「こんなに来てくれて、鼻が高い」って鬼怒さん、ほぼ地元なだけに嬉しそうです。で、以前にあるベーシストの方から“湘南のギター四天王”と呼ばれているギタリストを聞いたそうですが、鬼怒さんが4人のなかに入っていなくて「なんでオレが入ってないんだ?」って聞いたところ「お前、湘南に住んでないだろ」って言われたそうで。確かに鬼怒さんは現在は埼玉在住でしたね。でも鬼怒さんはこだわっておられるようで「じゃあ、湘南の新ギター四天王ってことで」って、大拍手!

 本編最後となる10曲目は「プロペラ」。ギターのテクニカルなリフからアメリカ中西部のカントリーっぽい感じでアップテンポでノリノリではじまって、フィドル調のヴァイオリンリフもノリノリでリズミカルで明るく楽しい曲調で。そしてヴァイオリンがギターのパワフルなカッティングリフにのってのびやかに爽やかに奏で、ダイナミックなリフが。その後、静かになってヴァイオリンソロへ。ワウを効かせ、ディレイも効かせてのびやかに奏で、ギターのパワフルなカッティングリフがはいってヴァイオリンも弾きまくって盛り上がって。中盤ではテクニカルなユニゾンリフがスリリングに、そしてパワフルなブレイクをキメて。その後、静かになってヴァイオリンのフィンガーピックリフからギターソロへ。まずはエレキのようなディストーションサウンドでテクニカルに。そしてアコギサウンドでクリアに響かせ、再びディストーションサウンドでワウも効かせてヘヴィに弾きまくって、さらにエネルギッシュなカッティングも。終盤ではリズミカルなリフやテクニカルなリフがスリリングに展開し、エネルギッシュなカッティングリフが激しくかき鳴らされ、ダイナミックにスリリングに盛り上がって。

 曲が終わると大拍手!「ヴァイオリン、壷井彰久!」「ギター、鬼怒無月!」ってお互いに紹介して大拍手!その大拍手がアンコールを求める手拍子になって鳴り響いて。
 「引っ込むところがないので、そのままアンコールやらせていただきます」って壷井さん、大拍手!
 “プロペラ”は「1.2を争う大好きな曲」って壷井さん。でも鬼怒さんはやりたがらないそうで「けっこう難しい」って鬼怒さん。今回、壷井さんからもらったセットリストを見て「あり得ない」って思ったそうで。「手がちぎれそう」って壷井さん。ここで鬼怒さんは、とあるテキサス出身のギタリストのお話を。そのギタリストは一般受けよりもギタリストから好まれているギタリストなのだそうで「狙いすぎて外している」って鬼怒さん。

 オーラス曲は3rdアルバムからの曲だそうですが、現在3rdアルバムが欠品中なのだそうで。「そんなあなたに朗報があります」って壷井さん、サトケンさん風に。「YoutubeにUPされています」って壷井さん。「それじゃ商売にならない」って鬼怒さん、爆笑!
 オーラス11曲目は「Three color of the Sky」。ヴァイオリンのフィンガーリフからギターのリズミカルなリフがはいって、ブレイクリフからギターがリズミカルなアルペジオリフを弾き、ヴァイオリンが弦を擦って効果音を。そこからギターがリズミカルなリフを瑞々しく奏で、ヴァイオリンも瑞々しいリフを爽やかに綺麗に奏でて。中盤ではヴァイオリンのフィンガーリフからギターのテクニカルなソロがドラマティックに。続いてヴァイオリンソロへ。ほのぼのした感じのメロディをのびやかに爽やかにドラマティックに奏でて。ラストはリズミカルで瑞々しいリフを力強く奏でて、ゆったりとしっとりとFin。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございました。ギター、鬼怒無月!」「ヴァイオリン、壷井彰久!」ってお互いに紹介して大拍手!「本当にありがとうございました」って鬼怒さん、大拍手!これにてライブ終了です。時計を見ると21時40分。1時間20分の第2部で、合計2時間10分のとっても素敵なライブでした。
 久々に純粋な<ERA>のライブをたっぷり楽しませていただきました。アコースティックのギターとヴァイオリンの2本だけなのに、繊細で美しいのも素敵ですが、パワフルでダイナミックでエネルギッシュでさらにドラマティックで迫力のある演奏で、音も良くて、そのうえMCも面白くて2時間があっという間でしたね。ただ、満員大盛況なだけにちと窮屈で、自分の席では鬼怒さんがほとんど見えなかったのが残念でした。それと今回のお客さんはこういうライブに慣れている方が少なかったのか、ソロ後の拍手もなく、最後の曲の「え~~」もなかったし。こうなると1/31の横浜ライブを観に行かないとなんか納得いかないっす。なんとか仕事を調整せねば。

洪栄龍さん  天地洪荒

2014-01-23 06:22:28 | World Music
 70年代初期に伝説のロックバンド<乱魔堂>で一躍脚光を浴びたギタリスト<洪栄龍さん>。洪さんは、大学在学中の67年に<竹田和夫さん>とロックバンド<ビッキーズ>を結成され、その後いくたのバンドを経て、71年に<乱魔堂>を結成されます。活発にライブ活動をされて、72年にアルバム「乱魔堂」を発表されるも、この年の12月に突如解散されてしまいます。その後いくたのバンドを経て75年にソロアルバム「目覚まし時計」を発表されます。その後はあまり表舞台に出ることはなく、多くのミュージシャンのレコーディングに参加されたり、ライブのサポートをされたり。またギタリストとしてだけでなく、演劇の音楽監督やプロデュース、さらに教則本の執筆や後進の指導や育成など多方面で活躍されます。ご自身の創作活動は94年ころから再開され、ギターのみでの新しい世界を探求されて、97年に今回紹介させていただくソロアルバム「天地洪荒」を発表されます。楽器はギターのみです。
 アルバム1曲目は「Suite: Sky Land Water Earth/天地洪荒」。ミドルテンポのゆったりとしたリフからはじまって、琉球風のメロディがたおやかにながれて。その後一転、アップテンポのパワフルなカッティングリフがはいって、パーカッシブにエネルギッシュに、まるで津軽三味線のように力強く弾いて。中盤では一旦静かになってからギターのボディを叩いてアップテンポのリズムを刻み、そして再びエネルギッシュにカッティングを。めっちゃノリノリでかっくいいっす。終盤では静かになってゆったりとしっとりとメロウに奏で、美しいハーモニクスサウンドを響かせ、ラストは再びパワフルになって盛大にFin。
 2曲目は「Dawn/黎明」。ヴァイオリントーンで静かに幻想的に幽玄に奏でて。
 3曲目は「Rambling Song/逍遙曲」。アルペジオのゆったりとしたリフからはじまって、爽やかでほのぼのしたメロディを素朴にたおやかに奏でて。後半ではマンドリン風にしっとりと奏でて。
 4曲目は「(Under The) Moonlight/月照」。ミドルテンポのパワフルなギターリフからのびやかにかなで、中盤ではテクニカルなソロが。その後はパーカッシブにリフを刻んで。
 5曲目は「A China Beauty/虞美人」。チャイナ風メロディを艶っぽく美しくゆったりとたおやかに奏でて。
 6曲目は「The Earth/大地」。アルペジオリフがゆったりと奥深い感じでながれ、哀愁ただようしっとりとしたメロディをのびやかに奏でて。
 7曲目は「Black Cat, White Cat/黒猫白猫」。ダイナミックなリフから時計の秒針のようなリズムのリフがはいって、エフェクトのかかったサウンドでけだるい感じのブルージーなリフが。
 8曲目は「Night Market/夜街夜市」。アップテンポのとっても楽しいリズミカルなカッティングリフがダンサブルなリズムでノリノリで。大勢で手をつないで回りながら楽しく踊っているような光景が目に浮かんできます。アイリッシュな感じかな。
 9曲目は「Mongolian Blues/英雄故事」。パワフルなカッティングリフからダイナミックにスリリングにはじまって、ミドルテンポのパワフルなリフにのって伸びやかに奏で、中盤ではエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後パワフルなリフからのびやかに奏でて。
 10曲目は「Nature/森羅万象」。メロウでしっとりとした音色がゆったりと幻想的にながれて。終盤ではテクニカルなギターソロが。
 ライナーノーツによれば、このアルバムの方針は“洪さんのアジア人としてのアイデンティティーを追求する”“ミュージシャンは洪さんのみで楽器もギターのみ”“ギターという西洋楽器とアジアの精神文化の新しい融合を目指す”というものだったそうです。パワフルでエネルギッシュ、かつ、繊細で美しい、洪さんの魂のこもったギターサウンドを堪能できる素敵なアルバムですね。

14.1.18 人間椅子

2014-01-20 23:14:22 | ライブレポ HR/HM
◇ 2014.1.18 渋谷O-EAST
<バンド生活25年 ~猟奇の果~>
 青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。昨年2013年は、5月にOZZFEST出演で一般メタルファンに大きな衝撃を与えてその名を轟かせ、その勢いで8月に通算21枚目となるニューアルバム「萬燈籠」を発表。そして9月には札幌から熊本までのレコ発全国ツアーを敢行し、どこも大入りで大阪と仙台と東京2daysがSoldout。さらに11/30にはZEPP TOKYOで世界の<LOUDNESS>との対バンなど、大飛躍の年でした。さらに2014年1月には東名阪のレコ発追加ツアーも決まり、なんと東京はO-WESTからO-EASTに進出とのことで超ビックリ!倍のEAST1000人は無理じゃないかなって。そして年が明けて2014年。動員を心配していたら、なんとO-EASTが1000人soldoutとの情報が!超ビックリ!まさかsoldoutになるなんて夢にも思いませんでした。2007年に初めて<人間椅子>のライブを観たとき、100人にも満たなかったのに、それが1000人soldoutなんてもう超感激!でも実際にライブ会場に行くまでは信じられなかったっすね。

 さて当日。この日は他に観たいライブかぶりまくり。でもO-EASTsoldoutの歴史的瞬間を見逃すわけには行きません。で、開場時間の17時に間に合い、受付を済ませて、いつものように研ちゃん側の後ろのほうでのんびりと開演を待ちます。
 ステージは中央後方に2タム2バスのドラムセットが。昨年よりもシンバルが増えてますね。ステージ左にはベースアンプが2台。そしてステージ右にはマーシャルが4台も。実際使うのはいつもの御札が貼られたマーシャルでしょうけど。
 開演時間が近づくにつれ、スタッフの方が「もっと前に詰めてくださーい!」って、ほんとに満員!間違いなく1000人Soldoutです。今回も高校生くらいのコから白髪頭のオッサンオバハンまでほんと幅広い年齢層で、男女は半々くらいかな?そうそう、今回会場のアチコチにビデオカメラが。ひょっとして・・・

 18時1分。客席が暗くなってステージが薄暗いブルーライトに包まれ、SEから♪チーンって音から「此岸御詠歌」がゆったりと響いて大きなどよめきと大拍手が。そしてメンバーの皆さんが登場して大拍手大歓声で迎えられます。和嶋さんは紺の着物と袴で、研ちゃんは黒の僧姿で、ノブさんは粋なシャツで。
 そしてSEが終わると♪ジャーン!って明るいステージのなか、ダイナミックなバンドイントロが!大歓声のなか弾きまくり叩きまくりで盛り上がって。それが収まると、静かになってギターのメロウなアルペジオリフがゆったりとながれて。ダイナミックなリフからアップテンポのパワフルなザクザクリフが。1曲目は「新調きゅらきゅきゅ節」。最からもう超ノリノリで場内揺れてます。和嶋さんのパワフルなヴォーカルがはいって♪きゅっきゅきゅー!って大合唱!サビでも♪ぶんがちゃっちゃ~って大合唱ノリノリ!間奏ではカラフルライトのなか、ギターのエモーショナルなソロが。その後ミドルテンポになって、ヘヴィなダークリフからブルー&グリーンライトのなか、ダークなコーラスがながれるも、再びアップテンポのパワフルなザクザクリフから和嶋さんのパワフルなヴォーカルがはいって大合唱でもりあがって。

 続いて2曲目は「爆弾行進曲」。レッドライトのなか、アップテンポのパワフルなノリノリモードで、研ちゃんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビは♪ツッコメツッコメ!って。間奏ではテクニカルなギターソロが。ステージ中央で研ちゃんと背中わせで弾きまくって。中盤ではパワフルなスネアのリズムで力強いリフから♪Hey!って手を挙げて。その後再びアップテンポに戻って研ちゃんのパワフルなヴォーカルがはいって。ラストはテクニカルなギターソロが。
 さらに続いて3曲目は「りんごの泪」。レッドライトのなか、ミドルテンポのシャッフルモードノリノリで和嶋さんと研ちゃんがステージ中央でリフを。そしてブルー&グリーンライトのなか、研ちゃんが津軽弁でパワフルに歌って、サビでお客さん手を挙げて。その後一旦止まってから、ミドルテンポのリズムがはいってギターがエモーショナルなソロを。そして和嶋さん、あのセリフに行くかと思いきや「O-EAST!O-EAST!」って叫んで、観客が「Yeah!」って反応して「もう1回、O-EAST!」「Yeah!」「ありがとう!」って大拍手!「バンド生活25年~猟奇の果~、ようこそ!」「これからたっぷり人間椅子の猟奇の世界を一緒に楽しみましょう」って和嶋さん、大拍手大歓声!そのあといつものセリフからノリノリのリズミカルなリフにのって和嶋さんがパワフルに歌って、リフで跳ねまくって、そこからギターでの三味線風ソロへ。ラストはオレンジ&レッドライトのなか、サビをコーラスでパワフルに歌って。

 「こんばんは、人間椅子です」「あけましておめでとうございます」って研ちゃん、大拍手!「本来こんな大きなハコでできる器じゃないのに」って爆笑!「人間椅子への皆さんからのお年玉と思って」「今年も宜しくお願いします」って大拍手!そして和嶋さん、大阪と東京がSoldoutになったことで「幸先のいいスタートができました」って大拍手!そして「今日はいろいろ趣向を凝らしていますが、カメラが」「DVD化するかも」ってどよめきと大拍手が。「皆さん、ぜひ参加してください」って爆笑&大拍手!「凄いね」「頑張ってます」って爆笑!

 和嶋さんが“ミステリー・ゾーン”の不気味なリフを弾き始めて「人間の英知を超えたところに5次元の世界が・・・」ってナレーションを。さらにピックで弦を擦ってノイズ音を発して。4曲目は「時間からの影」。ベースのアップテンポのリフからギターがミステリアスなリフを弾き、和嶋さんがレッドアッパーライトで不気味に照らされて、のびやかに歌って、そして研ちゃんがブルーのアッパーライトで照らされて、不気味なコーラスを。その後、和嶋さんがのびやかに歌ってダイナミックに盛り上がって。間奏ではレッドライトのなか、ミドルテンポのヘヴィリフとドコドコ叩きまくりドラム&テクニカルなギターソロが交互にスリリングに展開して。その後ヴァースに戻って和嶋さんがのびやかに歌って、サビで盛り上がって。
 続いてブルー&パープルライトのなか、ギターがミドルテンポでミステリアスなリフを。そしてアップテンポのノリノリモードに。5曲目は「怪人二十面相」。ドライブ感たっぷりのリフにのって研ちゃんがリズミカルにパワフルに歌って、3人で順番に歌ってからサビで研ちゃんがのびやかに歌って。中盤では一旦止まってからギターがミステリアスなリフを引きずるようにゆったりと弾き、ベースがハモって。そしてうねるベースリフから研ちゃんがのびやかに歌って、そこからスライドギターソロが。終盤では再びアップテンポのノリノリモードに戻って、研ちゃんがリズミカルに歌って、サビではのびやかに。その後、和嶋さんがテクニカルなギターソロを。研ちゃんが寄り添って。ラストは♪お前は誰だ~!って。
 さらに続いて、ミドルテンポのリズミカルなリフから「Clap your hands!手拍子ご一緒に」って和嶋さん。手拍子のなか♪チュッチュル~ってコーラスがはいってノリノリ。6曲目は「九相図のスキャット」。自分の周りのお客さん、大喜び!和嶋さんののびやかなヴォーカルがはいって、研ちゃんがステージ前で変顔でお客さんを煽って。間奏ではレッドライトのなか、和嶋さんがステージ前でエモーショナルなギターソロを。研ちゃんはドラムのそばに。その後、研ちゃんがコーラスをいれて、和嶋さんがのびやかに歌って。

 「ハードルが高い曲が続いてます」って和嶋さん、爆笑!「手拍子、感謝します」って大拍手!「死体が朽ちる歌で手拍子させるなんて、さすが人間椅子」って爆笑!ここで研ちゃんがベースを縦にもってゆっくり登場して「お坊さんがやってきました。ベースが杖みたい」って和嶋さん。「ちょっと休憩」って研ちゃん、爆笑!「いま15曲だから」って研ちゃん。「あっ、それ先に言っちゃった!」って和嶋さん慌てて。大爆笑!「5年ごとに1曲づつ減らして」「チケット代も安くして」って研ちゃん、爆笑!それをノブさんが大笑い!「安くなるチケットって初めて聞いた」って。「だったら時間を短くして全部2daysに」って大爆笑!「でも物販は高くして」って爆笑!
 そして研ちゃん「猟奇と言えば・・・」って地元の青森弘前の“ねぷた”祭のお話を。“ねぶた”は綺麗なのに“ねぷた”は生首や目玉が飛び出てるような気持ち悪い絵ばかりだそうで、なかでも蜘蛛が子供の首を咥えた絵が怖かったそうで「こんないい絵はない」って研ちゃん。そして研ちゃん「こんな大きなハコでこんなしょぼいMCをしたら、あとで和嶋くんに怒られる」って大爆笑!

 7曲目は「ねぷたのもんどりこ」。アップテンポのノリノリモードで研ちゃんのリズミカルなヴォーカルがはいって、サビでは♪やぁーれやれやぁーれや!って祭囃子のように盛り上がって、ヴォーカルに合わせて♪Hey!って手を挙げて。間奏ではライトが点滅するなか、テクニカルなギターソロが。その後レッドライトのなか、バスドラドコドコでギターリフがはいって、研ちゃんが力強く歌って、再び盛り上がってノリノリで。
 続いてダイナミックな出囃子リフがゆったりとながれて。8曲目は「品川心中」。アップテンポのノリノリモードで和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって、サビはミドルテンポで力強くのびやかに。その後ミドルテンポのリフから研ちゃんがダークなコーラスを。そしてブルーライトのなか、和嶋さんがのびやかに爽やかに歌い上げ、そこから三味線風のギターソロを。中盤では演奏がとまって、和嶋さんの落語タイム。序盤“年金”の小ネタを挟んで笑いが。締めは三味線リフで大拍手!その後アップテンポのノリノリのヴァースに戻って、ミドルテンポのダイナミックなサビへ。ラストは軽快なギターとベースの掛け合いからダイナミックなリフでFin。

 「やっぱり1000人の観客の前で落語するって緊張するよね」って研ちゃん、爆笑!「1000人の観客の前で落語できるって(落語家の中でも)大御所くらいでしょ」って。「年金のとこでクスクス笑いがあってよかったですね」って爆笑!「デカいハコに慣れてないから」「こんなデカいハコ借りて、すごい真ん中でやってるよね」って研ちゃん、爆笑!「MSGのZEPみたいでかっこいい」って和嶋さん、大拍手!
 昨年12月にTレコード店で人間椅子のキャンペーンが開催されたり、ラジオ出演もあって、そのなかで“初恋”の質問もあったそうで「50近いオッサンに」って爆笑!和嶋さんは中二のときにバレンタインデーにクッキーをもらったとか。ノブさんは幼稚園のときに先生に惚れてしまったとか。そして和嶋さんは研ちゃんに振りますが「なんだ、くるのか」って爆笑!研ちゃんは中二のときに「最初で最後」のラブレターを送ったとか。でも返事は来なかったそうで。今になってその人から「いまでもあの手紙持ってるよ」って言われたとか。「甘酸っぱい思い出ですね」って和嶋さん。「こんな話のあとでいったい何の曲やるんですか」って研ちゃん、爆笑!

 9曲目は「黒百合日記」。ミドルテンポのダークリフがゆったりとながれ、ブルー&レッドライトのなか、和嶋さんのパワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって、研ちゃんのコーラスもはいって、サビではゆったりとダイナミックにダークに。中盤では和嶋さんがサスペリア風のミステリアスなリフを弾き、力強く歌い上げ、エモーショナルなギターソロを。その後、ギターとベースのユニゾンリフからヴァースに戻って。ラストはギターの“異邦人”リフからダイナミックなリフと叩きまくりドラムでFin。
 続いて10曲目は「冥土喫茶」。ダイナミックでスリリングなリフからハイテンポのスラッシュモードで研ちゃんのパワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって、サビでは♪Die!Die!って盛り上がって。間奏ではブルーライトのなか、リズムチェンジして和嶋さんと研ちゃんがステージ中央で並んでリフを弾き、そこからギターのアグレッシブなソロが。その後ヴァースに戻ってスラッシュモードで疾走して、和嶋さん、跳ねまくってステージを左へ右へ。ラストはドコドコドラムとともにめっちゃ盛り上がって。「ありがとう!」って研ちゃん。「DieとDeathは基本ですね」って和嶋さん。

 客席から「ノブさーん!」って声援が。「皆さん楽しんでますか!」ってノブさん。もちろん「イエーイ!」って。「まだオレのしゃべるとこじゃないんだけど」ってノブさん、爆笑!「こんなにたくさん集まってくれて」「3人とも充実してるぜ!」ってノブさん、大拍手!ここでステージ袖から戻ってきた研ちゃんがおもむろにドラム台に座って。「坊さんが休憩してる」って和嶋さん、爆笑!で、ノブさんがバスドラをキックすると「ここ、風が来て涼しい」って研ちゃん、爆笑!で、ノブさんがドコドコすると「うるさい!」って研ちゃん、爆笑!
 「メジャーから出たアルバムもあれば、インディーから出たアルバムもあり」「売れたアルバムもあれば、売れなかったアルバムもあり」「いま手に入らないのもあり」「踊る一寸法師」って研ちゃん、大拍手!「いま徳間さんに(権利を)買い取ってくれってお願いしてるんですけど、なかなか」って研ちゃん、大拍手!「再発、いまこのタイミングで」って。で「いまカメラで撮ってますけど、DVDになるならここをカットしないで収録すれば」って研ちゃん、爆笑&大拍手!「皆さん聴きたいですよね」って和嶋さん。お客さんもちろん大拍手大歓声!「徳間さん、1000枚は売れますよ!」って和嶋さん、大拍手!「なんで売れなかったのか考えたんですけど」「1曲目が“モスラ”なのが良くなかったんじゃ」って研ちゃん、爆笑!「“暗い日曜日”のほうがよかったんじゃないかと」って。「いや、1曲目モスラでいいんですよ」って和嶋さん。「再発のときはボーナストラックで」って研ちゃん、爆笑!

 11曲目は「踊る一寸法師」。お客さんからどよめきが。これめっちゃ嬉しいっす!暗いレッドライトのなか、ヘヴィでダークなリフがゆったりとながれ、ブルーライトのなか、研ちゃんの引きずるような不気味なヴォーカルがゆったりと響き、レッドライトのなか、研ちゃんの狂気の笑い声が。その後ダイナミックなリフから徐々にパワフルにテンポUPしていって、研ちゃんがリズミカルに歌って盛り上がって。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。研ちゃんはステージを右へ左へ怖いくらいに狂人のように踊りまくって、そしてステージ中央でヒザをついて天を仰いで。その後、暗いブルーライトのなか、レッドのアッパーライトに不気味に照らされた研ちゃんの狂気の笑いとギターソロが交互に。終盤では不気味なスキャットのコーラスからダイナミックなリフがはいって盛り上がって、ラストはダークリフから、暗いレッドライトのなか、再び研ちゃんの狂気の笑いが響いて。
 間髪入れず、パワフルなタムドラムが鳴り響いて、研ちゃんがステージ中央で客席を見渡してからベースソロを。そして和嶋さんがフィードバック音を響かせてから研ちゃんが♪ウェーエオ!って。もちろんお客さん大合唱です。12曲目は「相剋の家」。和嶋さんのパワフルなヴォーカルがはいって、研ちゃんがステージを右へ左へ跳ねて、そしてアップテンポのノリノリモードになって。その後、オレンジ&グリーンライトのなか、和嶋さんがのびやかに爽やかに歌って、そこからギターのエモーショナルなソロが。終盤ではヴァースに戻ってミドルテンポからアップテンポになって盛り上がって、ラストは和嶋さんと研ちゃんがブルーのアッパーライトに不気味に照らされて♪ウェーエオ!って。

 客席から「アニキー!」って声援が。「オレのことアニキって呼んでくれ」「ダムさんって呼んでくれ!」って「アニキー!ダムさーん!」って声援が。「25周年、ありがとう!」って大拍手!「25年間、一度も休止することなく続けてるって凄いこと。誇りだぜ」って大拍手!そして「オレも今年で加入して10周年!」って大拍手!「10年の間にバスドラも増えて、タムも増えて、今回シンバルも!」って大拍手!「おかげで体重も増えて、青春真っ盛りだぜ!」って大拍手!「こんなMCに慣れてきたか!」って爆笑&大拍手!そして「オレの最新ナンバー、地獄の歌を」って。
 13曲目は「蜘蛛の糸」。明るいステージのなか、ダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードでノブさんが叩きながらリズミカルに歌って、和嶋さんと研ちゃんはステージの両端でリフを弾き、サビでは戻ってコーラスを。2ヴァースでは和嶋さんと研ちゃんは寄り添ってアクションを合わせてリフを弾き、サビでは研ちゃんのマイクでキスしそうなくらいに接近してコーラスを。中盤では静かになってブルーライトのなか、ノブさんが囁いて。そして一旦止まってからノブさんが「ギター、ワジマシンジ!」って叫んでライトが点滅するなかアグレッシブなギターソロが。終盤ではヴァースに戻って、ラストは叩きまくって盛り上がって。「イエーイ!ありがとう!」ってノブさん、大拍手大歓声!

 続いてギターのミステリアスなリフからはじまった14曲目は「天国に結ぶ恋」。パープルライトのなか、アップテンポのノリノリモードで和嶋さんがリズミカルに歌って、サビもノリノリで盛り上がって。中盤ではギターのミステリアスなリフからフィードバック音を響かせて、そしてダイナミックなリフから和嶋さんがシャウト!そこからアグレッシブなギターソロへ。その後サビに戻ってパワフルに。
 間髪入れずにギターのノリノリのリフが。「最後一発!」って研ちゃん。本編最後となる15曲目は「針の山」。ノリノリのお祭り騒ぎで場内揺れてます。研ちゃんのリズミカルなヴォーカルとパワフルなリフでめっちゃ盛り上がって。間奏ではアグレッシブなギターソロが。そしてギターリフに合わせて♪Hey!ってみんなでジャンプ!その後ヴァースに戻ってノリノリで。一旦止まって「ありがとう!」って研ちゃん。そして弾きまくり叩きまくりで、和嶋さんは歯で弾いて、ラストは盛大にfin。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って、メンバーの皆さんは手を振りながら楽屋へ。大拍手はアンコールを求める手拍子になって鳴り響いて「あんこーるっ!」って掛け声も。

 しばらくするとステージが明るくなって、まずはノブさんが走ってステージ中央にきてマッチョポーズをキメて、和嶋さんも登場して大拍手大歓声で迎えられます。2人ともツアーTシャツです。でそのロケットが描かれたTシャツを「ロケットにのって未来へはばたく」「鈴木画伯が描きました」って大拍手!で、今回Tシャツが売り切れてしまったので、通販を受け付けるとのことで、しかもこれを手始めにして、本格的に通販をやっていくような話で大拍手!この頃には研ちゃんも白着物姿で登場していて。「和嶋くん、楽しそうですね」って爆笑!「こんなに楽しんでます」って和嶋さん。「和嶋くんが楽しければボクも楽しい」って大拍手!「ボクは2人が楽しければ楽しい」ってノブさん、大拍手!「30年.40年.50年、ずっと続けていきます。死ぬまでやります」って和嶋さん、大拍手!そして、昨年レコード会社の方と居酒屋を借り切って今後のミーティングをされたそうですが、レコード会社から大目に予算をもらえる話もあって、これからななんと夏に発売予定のニューアルバムの制作に入るとのことで大きなどよめきと大拍手が!「オヤジの再デビュー、新人バンドのようです」って和嶋さん。そしてこの後のライブ予定の告知も。「WESTには戻らないつもりです」って和嶋さんが宣言して大拍手大歓声!

 「猟奇の歌を、軽快なリズムにのせて恐ろしい歌を」ってはじまった16曲目は「猟奇が街にやってくる」。ミドルテンポのパワフルなリフから♪Hey!って掛け声が。そして和嶋さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビはコーラスもはいってノリノリで盛り上がって。間奏では「ギター!」って研ちゃんが叫んでから和嶋さんがステージ中央でアグレッシブなギターソロを。その後ヴァースに戻ってノリノリで盛り上がって。
 次の曲の前に和嶋さんがZEPの“天国への階段”のイントロのアルペジオリフを爪弾いて。そして「それでは、皆様のご健康をお祈りいたしまして。さんさん、ななびょうぉ~し!」って研ちゃん。17曲目は「地獄風景」。三・三・七拍子のパワフルなリズムからスラッシュモードで疾走して研ちゃんがパワフルに歌って、和嶋さんは跳ねまくってノリノリで。間奏では和嶋さんがステージ前でアグレッシブにギターソロを。その後スラッシュモードで疾走して、パワフルな三・三・七拍子リフで盛り上がって、ラストは弾きまくり叩きまくりで、和嶋さんは頭の後ろで弾きまくって、そして盛大にFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ベース鈴木研一!」「ギター和嶋慎治!」「ドラム、ナカジマ・ノブ!」って紹介しあって大拍手!メンバーの皆さんは手を振りながら楽屋へ。大拍手はアンコールを求める手拍子になって鳴り響いて。

 しばらくするとステージが明るくなって、ノブさんが走ってステージ前に来てマッチョポーズをキメて「自己紹介します。人間椅子でドラムやってます、ナカジマ・ノブです。ヨロシク!」って大拍手!ノブさんは先日“怒髪天”の武道館ライブを観にいったそうですが「ボクらは武道館最年長記録を狙って」「研ちゃんの健康に留意して」って爆笑!で「メンバーを呼びたいと思います。大きな拍手で迎えて」ってノブさん。「史上最高のギタリスト、和嶋慎治!」って和嶋さんが登場して大拍手大歓声で迎えられます。「長いフリ、素晴らしい」って和嶋さん。そして「猟奇・怪奇が似合う史上最強のベーシスト、鈴木研一!」って研ちゃんが白着物の前をはだけておフンドシ丸見えで登場して、大拍手と爆笑と女性の♪キャ~!って声が。で、研ちゃん、額に入れた表彰状を持っていて。なんと日本フンドシ協会から“2013ベストフンドシスト”として本日表彰されたとのことで爆笑&大拍手!そういう協会があるなんて知らなかったっす。

 オーラス18曲目は「どっとはらい」。定番ですね。ミドルテンポのダイナミックなリフからはじまって、和嶋さんがパワフルに歌って、研ちゃんが踊りまくって、サビは大合唱で盛り上がって。中盤ではスリリングなブレイクリフが。その後ダイナミックなリフからカラフルライトのなか、テクニカルなギターソロが。和嶋さんと研ちゃんはステージ中央で背中合わせで、そして寄り添って、和嶋さんがベースのネックを触って。その後テンポダウンしていって、ラストは弾きまくり叩きまくりで、和嶋さんと研ちゃんは最前列のお客さんにギターとベースのネックを触らせて、盛大にFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ベース、25年裸足で弾き続けたロック界のアベベ、鈴木研一!」って大拍手!「まだまだ丈夫なギタリスト、和嶋慎治!」って大拍手!「いつも若くて頼りになるアニキ、ドラムス、ナカジマ・ノブ!」って大拍手!メンバーの皆さんはステージ前に並んで大拍手に応えてお辞儀をして、大拍手大歓声のなか、手を振りながら楽屋へ。これにてライブ終了です。時計を見ると21時21分。2時間20分のめっちゃ盛り上がった超楽しいライブでした。
 このライブのDVD発売、踊る一寸法師の徳間さんからの再発、そして夏予定のニューアルバム、めっちゃ楽しみです。まずは3/20のここでの対バンライブっすね。

14.1.11 スパコネ大新年会

2014-01-15 06:16:37 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2014.1.11 大塚GRECO
<スパコネ大新年会>
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット、凄腕ギタリストの伊藤芳輝さん率いる<スパニッシュ・コネクション>。スペインのフラメンコ音楽を基調にあらゆるジャンルの音楽要素も取り入れて素敵なサウンドを構築されています。メインメンバーはギターの伊藤芳輝さんの他、ヴァイオリンの平松加奈さん、タブラの吉見征樹さんのお3方です。
 結成は2000年で、これまでにアルバムやDVDを多数発表され、ライブ活動も全国ツアーなど精力的に行われています。また2009年には某国営放送のTV人形劇「新三銃士」の音楽も担当され、全国で活発に活動されています。
 自分は2009年2月に初めて<スパニッシュ・コネクション>のライブを観に行って、その音楽の素晴らしさやエネルギッシュな演奏にめっちゃ感動したんですよね。なので次のライブもぜひ観にと思っていたのですが、2010年1月のライブのあと、なかなか機会に恵まれなくてずっとご無沙汰になってしまいました。で、チャンスを伺っていた折に、2014年1月にフラメントストリングスも交えた大新年会が大塚であると知って予約して楽しみにしていました。
 今回のメンバーは、ギター芳輝さん・ヴァイオリン加奈さん・タブラ吉見さんの他、ヴァイオリン<yuiさん>、ビオラ<田中詩織さん>、チェロ<伊藤ハルトシさん>、そしてベース<伊藤寛康さん
>の7人編成です。

 さて当日。今回は16時開演という早いスタートで、ライブ後に新年会があるそうで。第二土曜の仕事休みの日でラッキーでした。で、余裕を持って家を出て、早めに大塚に着いたものであちこち散策してからお店に行ったらなんと超満員!かろうじて空席があってギリギリセーフでした。ヤバかったっす。もっと早く店に行けばよかったっす。

 16時5分ころ、メンバーの皆さんがステージに登場して大拍手で迎えられます。芳輝さんは白シャツにグレーのベストでエンジ系の帽子をキメて。吉見さんはエンジ系の上下で。そして女性陣。詩織さんは赤と黒のノースリーブロングドレスで美しく、yuiさんは赤・黒・グレーのノースリーブロングドレスで妖艶に、加奈さんは黒とシルバーのSEXYなノースリーブロングドレスで美しく。美女3人しばし見とれてしまいました。ステージは向かって後方左にyuiさん、その隣に詩織さん。後方中央がハルトシさん、後方右にブラウンのベースを抱えた寛康さん。フロントがスパコネお3方で、左が加奈さん、右が吉見さんでセンターが“りぃ~だぁ~”芳輝さんです。

 チューニングのあと、ギターのアップテンポのリフからはじまった1曲目は「星のフラメンコ」。アップテンポのパワフルなリズムにのってヴァイオリンのリズミカルなリフからギターがメロウに歌メロを奏で、ギターリフにのってヴァイオリンがのびやかに奏で、パワフルなブレイクをキメて。間奏ではテクニカルなギターソロ、そしてヴァースを挟んで、それまで座って弾いていた加奈さんが立ってテクニカルなヴァイオリンソロを。そのあとヴァースに戻るとき、吉見さんが立ち上がって加奈さんの方を指すと、加奈さんの前の常連のお客さんが立ち上がって加奈さんの目の前で♪好きなんだけど~って告白のように歌って大爆笑&大拍手!加奈さん、このサプライズを全く知らなかったようでめっちゃ動揺されて。メンバーの皆さんも爆笑です。曲が終わると大拍手!芳輝さんがそのお客さんを紹介してさらに大拍手!加奈さん、相当驚かれたようでまだ動揺されていて胸に手を当てて気を落ち着けておられて。

 会場がざわめくなか、芳輝さんのギターソロがはじまります。2曲目は「ジャニーギター」。テクニカルに哀愁ただようメロディを奏でて。途中からパーカッションと、加奈さんと寛康さんのハンドクラップがはいって躍動感たっぷりに弾きまくって盛り上がって。

 「ありがとうございます」「新年あけましておめでとうございます」って芳輝さんが挨拶して大拍手!ここでの大新年会はここ数年恒例となっているようで、今年はやめようかと思っていたところに秋頃オーナー様から要請があって、やはりやることにしたそうで。「より音楽的なスパコネを」って芳輝さん。ですが「皆さん、何を期待しているのでしょうか」「コメディーバンドではありません」って。この時点で自分は後半の展開を全く知らなかったもので、このMCの意味がわからなかったんですね。
 ここでメンバー紹介です。「ヴァイオリン、yui!」大拍手です。そしてここで再び芳輝さんが先ほどの常連のお客様を紹介して大拍手!「メンバーですから。隠し玉です」って芳輝さん、爆笑!続いて「ヴァイオリン、平松加奈!」大拍手です。「ビオラ、田中詩織!」大拍手!「今回初めて。無理やり引っ張ってきました。2部ではギターも。1部はボクより上手く弾かれると困るから」って芳輝さん、爆笑!「チェロ、伊藤ハルトシ!」大拍手!「今日は“伊藤”が3人」って。「ベース、伊藤寛康!」大拍手!続いて「タブラ、赤トウガラシ!」って芳輝さん、大爆笑!「ヨシミ“ナマステ”マサキです」って吉見さん、立って挨拶して大拍手!で「ギター、伊藤芳輝です」って大拍手!

 3曲目は“新三銃士”から「愛の剣」。アップテンポのギターリフとヴォイスタブラからパワフルにはじまって、ヴァイオリンのリズミカルなリフ、のびやかなフレーズがながれ、ブレイクとテクニカルなリフが。続いてギターのメロディアスでリズミカルなリフからヴァイオリンがのびやかに美しく奏で、加奈さんとyuiさんが美しくハモって。そしてパワフルなリフからオールユニゾンでリフを。その後、リズミカルなリフから叩きまくりのタブラソロ、続いてヴァイオリンがのびやかに奏でてからギターのテクニカルなソロが。終盤ではオールユニゾンでテクニカルなリフをスリリングにキメて盛り上がって。

 「ありがとうございます」って芳輝さん。昨年の大新年会は大雪に見舞われたそうで、来れないお客さんもだいぶいらしたとか。今日も秋田から来られる予定のお客様が新幹線運休で来れなくなったそうで。で、昨年は吉見さんのお芝居があったとか。「今年はより音楽的に」って芳輝さん。

 4曲目も“新三銃士”より「アトスのファルーカ」。まずはギターソロ。序盤はしっとりと奏で、徐々にテクニカルに盛り上がって。そしてストリングス隊がしっとりとゆったりとのびやかに奏で、ヴァイオリンの音色が美しく響き渡って。その後、リズミカルなリフとハンドクラップからミドリテンポのパワフルなリズムがはいってヴァイオリンが力強くのびやかに奏でて、そこから徐々にゆっくりと。中盤ではリズミカルなリフ、テクニカルなリフからユニゾンでスリリングにテクニカルなリフを。そしてそこからテクニカルなギターソロへ。その後、アップテンポのパワフルでリズミカルなリフからヴァイオリンがのびやかに奏で、スリリングなブレイクからヴァイオリンがゆったりとしっとりと奏でて。終盤ではタブラのアップテンポのリズムからパワフルでリズミカルなリフがはいって盛り上がっていって。その後ヴァイオリンとギターがのびやかにしっとりと奏でるも、再びアップテンポでリズミカルなリフがはいって、オールユニゾンでテクニカルなリフをスリリングに。

 「ありがとうございます。次が一部最後です」って芳輝さん。「平松加奈とyuiの仲は・・・やっぱり仲悪いんでしょうか」って芳輝さん。「そんなことないですよ」って加奈さん。「オレじゃなくてyuiちゃんに言って」って芳輝さん。加奈さんはyuiさんと向き合って「ねー」って。でもなんかあやしそうです。

 第一部最後となる5曲目は“オペラ・カルメン”より「ハバネラ」。チェロのミドルテンポのリズミカルなリフからはじまって、加奈さんが妖しくゆったりと弾き、続いてyuiさんも対抗するように妖しくゆったりと弾き、2人は向き合って見せつけるかのように“女”の戦いの火花散る緊迫感ただようソロバトルを展開して爆笑&大拍手!その後、アップテンポのパワフルなリズムがはいって、リズミカルなリフからタブラソロ、そしてテクニカルなユニゾンも。中盤ではyuiさんのヴァイオリンソロで、加奈さんが加わってユニゾンやハモリで美しい音色を響かせて大拍手!続いてはアップテンポでタブラの短い叩きまくりソロ、さらに加奈さんのヴァイオリンソロで、yuiさんが加わってユニゾンはハモりでスリリングに盛り上がって大拍手!そして今度はロングのタブラの叩きまくりソロが。その後、テクニカルなオールユニゾンリフとタブラソロのスリリングな掛け合いが。でも途中で吉見さんがタブラソロではなく「誰が赤トウガラシや!」って爆笑!終盤ではユニゾンでのびやかに奏でて、ギターのテクニカルなソロへ。その後ヴァイオリンのテクニカルなリフから、吉見さんが「All Together!」って叫んで、オールユニゾンでテクニカルなリフをスリリングに。ラストは盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございます。タブラ、吉見征樹!ベース、伊藤寛康!チェロ、伊藤ハルトシ!ビオラ、田中詩織!ヴァイオリン、平松加奈!ヴァイオリン、yui!ギター伊藤芳輝でした」って大拍手!「しばらく休憩して2部を始めたいと思います」って芳輝さん。メンバーの皆さんは大拍手のなか楽屋へ。これにて第一部終了です。時計を見ると16時56分。約50分の第一部でした。

 17時23分ころ、照明が少し暗くなっていよいよ第二部がはじまるようです。ここからは面白すぎてほとんどメモを取れなかったもので、おおまかなながれだけになります。すみません。本来のスパコネライブではなく、新年会の余興のかくし芸大会のような感じかも?この展開は自分は全く知りませんでした。
 まずは男性陣4人が黒系スーツ&黒グラサンでクールにキメて登場して大拍手!まずはチェロの優雅でリズミカルな音色が響いて。そして芳輝さんが立ってポーズをキメて、そのたびに吉見さんが♪コッ!て効果音を。続いて芳輝さんが野球モードになってイチローポーズをキメて、スイングのたびに吉見さんが♪コッ!って。でも次にスイングすると♪ブッ!って。そうなると芳輝さんはおしりを振ってオナラポーズで、吉見さんが♪ブッ!って爆笑!芳輝さんはキャイーンポーズや踊りまくって、そのたびに吉見さんが♪ブッ!って。ラストは連発&ロングで大爆笑!

 続いては詩織さんがなんとミニスカセーラーのJKスタイルで譜面を持って登場して大拍手&大歓声!超可愛い!現役JKにしか見えないっす!いや、現役より可愛い!しばし見とれてしまいました。詩織さんはグランドピアノの前に座ってゆったりと優雅に美しくショパンの「ノクターン」を奏でて。いかにも“お嬢様”って感じで素敵♪演奏が終わると大拍手大歓声!「アタシってばほんと才能のかたまり。次はソロリサイタルかしら」って詩織さん、爆笑&大拍手!
 すると今度はピアノがしっとりと奏でるなか、yuiさんがこれまたミニスカセーラーのJKスタイルで登場して大拍手大歓声!めっちゃ可愛くて色っぽくて素敵!しかも着物用の草履で、髪は和風の紐でアップでまとめてJK&京女スタイルですね。そしてしっとりとしたピアノリフがながれるなか、リコーダーでお正月曲「春の海」をしっとりと奏でて。演奏が終わると大拍手!ここで詩織さんとyuiさんがしばし舌戦。もちろん台本通りのお芝居ですが。その後、ピアノとリコーダーでメヌエットのような曲をリズミカルに奏でて。演奏が終わると大拍手!

 続いて登場は「加奈先輩だ!」って、もこもこアフロのヅラにロングスカートセーラーの昭和のスケ番スタイルの加奈さんがフルートを持って登場して爆笑&大拍手!「よっ!ご苦労!ご苦労!」って加奈さん。ここで加奈さん、iPadの台本を読みながらしばし関西弁で毒づいたり、ギャクをかましたりで盛り上げてお客さん大爆笑!そして「フルートを振るーと・・・こんな台本書いたの誰や!」って芳輝さんを怒鳴って大爆笑!
 ここで、ハルトシさんがアコギを抱えて、加奈先輩がフルートでリズミカルなリフを。なんと「コーヒー・ルンバ」を吹き始めてビックリ!上手いっす!バンドもはいってノリノリで盛り上がって。演奏が終わると大拍手大歓声!
 続いてはそれまでピアノを弾いていた詩織さんがハルトシさんのアコギを抱えてリズミカルなリフを弾き、加奈さんがヴァイオリンでリズミカルなリフから弾きまくりのソロを。そしてリフをユニゾンで弾いて。演奏が終わると大拍手!

 ここで加奈さんは男性陣に毒づいて、そして「そこの金髪!」ってハルトシさんをご指名。「アンタなぁ、ギター下手やから、歌でも歌ってもらおうか。さっさとさっさと!」って爆笑!ハルトシさん、グラサンが陽水さん風ですが「皆さんこんばんは、ジョ○ー・デップです」って爆笑&大拍手!曲はなんとキャロル・キング女史の「You’ve got a friend」。加奈さんはフルートを、yuiさんはリコーダーを、詩織さんはピアノを弾いて、ハルトシさんが甘く力強くドラマティックに歌い上げて。演奏が終わると大拍手!
 続いて加奈先輩は「英語はわからんから日本語の歌を歌え!」って。「でも古い曲ばかりでしょ」ってyuiさん、大爆笑!そして加奈先輩、「おい!そこのベース弾いてるヤツ!」って寛康さんをご指名で「ホンマは歌いたいんちゃうか?」って大拍手!さらに「そこの頬っぺたに黒豆つけてるヤツ!」って芳輝さんに「お前がベース弾け!」ってご命令。寛康さんの歌に芳輝さんのベースが聴けるなんて、こんなチャンスは滅多にないっすね!さらにハルトシさんはブラウンのSGを抱えて。で、加奈先輩はヴァイオリンの準備をしますが「弓がない!」って。客席のテーブルに置きっぱなしだったのを忘れてたようで大爆笑!「出鼻をくじいて申し訳ございません」って寛康さんに謝って。そしてハルトシさんのアップテンポのギターリフからはじまって寛康さんが歌いはじめたのはなんとチューリップの「虹とスニーカーの頃」。懐かしいっす。寛康さん、中高音のクリアでいい声してますね。芳輝さんのベースもかっくいいっす。間奏では加奈さんとyuiさんがヴァイオリンソロを。演奏が終わると大拍手!
 加奈先輩「♪わがままは男の罪?それを許さないのは女の罪?ケッ!なめとんか!」って毒づいて大爆笑!そして「おい!そこの黒豆!」って芳輝さんをご指名。「お前、歌え!パーっと明るいヤツや」って。カホンのアップテンポのリズムからハルトシさんのかっちょいいエレキギターリフがはいって芳輝さんが歌いはじめたのは、ジュリーの「危険なふたり」。これもめっちゃ懐かしいっす。芳輝さん、リズミカルにノリノリで歌って、ラストは再びオナラポーズをキメて爆笑!「あえて言えば・・・最低」って加奈先輩、爆笑!

 ここで吉見さんが一旦楽屋へ。ハルトシさんがアコギに持ち替えて、Yuiさんがリコーダーで「男はつらいよ」のテーマ曲をゆったりと奏でて、芳輝さんが寅さんの口上を。ラストはyuiさんがリコーダー2本吹きで。「それをやっちゃあ、おしまいだよ」って芳輝さん、爆笑!
 続いて加奈先輩「おい、さっきハコを叩いていた犯罪者みたいなヤツ、どこ行った?」って爆笑!そしてハルトシさんがアコギから再びSGに持ち替えて、ヘヴィサウンドでかっちょいいソロを。そしてノリのいいリフを弾きはじめて、芳輝さんがカホンを叩いてリズムを。すると吉見さんがギターのような民族楽器(?)を抱えて白ツナギを着てかっこよく登場して大拍手大歓声で迎えられます。曲はダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコヨコハマヨコスカ」の替え歌。吉見さんの竜童氏風のヴォーカル、めちゃめちゃかっくいいっす!最初サビのキーが合わなかったようですが、後半はバッチリでしたね。替え歌も大爆笑!間奏ではハルトシさんの弾きまくりのヘヴィギターソロが。ラストはアグレッシブなギターソロで盛り上がって「Thank you!」ってFin。演奏が終わると大拍手大歓声!

 このあと加奈先輩、ちょとコワれちゃいますが、メンバーの皆さんは本職の楽器に戻って、「新年、あけましておめでとうございます!」って。そして本編最後となる本気演奏の曲は「リベルタンゴ」。アップテンポのリズミカルなリフ、テクニカルなリフがユニゾンでスリリングに展開して。そして一旦止まってからチェロがのびやかに奏で、yuiさんのエモーショナルなヴァイオリンソロ、続いてユニゾンリフから詩織さんの艶やかでエモーショナルなビオラソロ、そして再びyuiさんのソロへ。中盤ではハルトシさんのテクニカルなチェロソロ、続いて加奈さんのエモーショナルなヴァイオリンソロが。その後、オールユニゾンのリフとタブラの叩きまくりソロの掛け合い、そしてギターの弾きまくりソロ、ベースのテクニカルなソロ、タブラの叩きまくりソロと続いておのおの大拍手が。終盤ではユニゾンのリズミカルなリフ、テクニカルリフからヴァイオリンがのびやかに奏で、ブレイクをユニゾンでキメて、リズミカルなメインリフからさらに盛り上がって何度もエンディングをキメて盛大にFin。
 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って芳輝さん。メンバーの皆さんは立ってお辞儀をして大拍手のなか、楽屋へ。もちろん大拍手はアンコールを求める手拍子になって大きく鳴り響いて。

 するとほどなくメンバーの皆さんが登場して大拍手大歓声で迎えられます。「今日はどうもありがとうございました」って芳輝さん。「リベルタンゴで終わりにしようと思っていたんですけど、予想外の拍手をいただいたんで」って芳輝さん。ここで再びメンバー紹介を。おのおのに大拍手が。
「最後にもう一度あの方の雄叫びを」ってはじまったオーラス曲は再び「星のフラメンコ」。ギターのリズミカルなリフからアップテンポのパワフルなリズムがはいって、ヴァイオリンのリズミカルなリフにのってギターがメロウに奏で、ギターリフにのってヴァイオリンがのびやかに奏で、テクニカルなユニゾンをキメて。中盤ではユニゾンリフからヴォイスタブラソロ、そしてギターのテクニカルなソロが。その後ヴァースから加奈さんのヴァイオリンソロへ。そして再びあのお客さんが立ち上がって、加奈さんの目の前で♪好きなんだけど~って大爆笑!ラストは盛大に盛り上がってフィナーレ。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って芳輝さん。「今年も宜しくお願いします」って大拍手大歓声!メンバーの皆さんは立ち上がって大拍手のなかお辞儀を。これにてライブ終了です。時計を見ると18時半を過ぎたところ。1時間ちょいで、合計2時間の最高に楽しいライブ&余興でした。ここでオーナー様がこのあとの新年会の説明を。会場準備があるので、一旦清算して外で待っててほしいとのことで。自分はお酒飲めないし、知り合いもいないので、そのまま会計を済ませて駅へ。
自分としては久々のスパコネライブ。しかもヴァイオリン・ビオラ・チェロ・ベースの加わった7人編成のライブ。前半は凄テクのエネルギッシュなアツい演奏で、後半は寸劇というか音楽コントというか抱腹絶倒の爆笑ライブ!超満員でめっちゃ盛り上がって最高に楽しかった!おもいっきり笑わせていただきました。
 詩織さんのミニスカセーラー、超可愛かった!yuiさんの妖艶なミニスカセーラーにも見とれちゃいました。そして主演女優賞の加奈さんのスケ番、迫力ありましたね。男性陣のダークスーツ&グラサンもシブくてかっこよかったし、歌もよかったですね。寛康さんの歌って凄いレアなような。そして吉見さんの白つなぎでのDTBWB、超かっこよかった。でも今日の主演男優賞は、某お客さんですね。スパコネライブ、また観に行きたいっす。

桜庭統さん Passage

2014-01-12 11:18:45 | 桜庭統さん
 ゲーム・ミュージック界等で大活躍されている<桜庭統さん>。これまでに膨大な数のアルバムを発表されています。で、ご自身のソロアルバムはというと、1990年に「戯曲音創」を発表され、その後しばらく空いて、2008年1月にピアノ主体の18年ぶりとなる2ndソロアルバム「Forest of glass」を発表されます。そして3年後の2011年9月には「FANTASY ROCK FES 2011」出演に伴ってプログレハードな3rdソロアルバム「After all・・・」を発表されました。このアルバムはミニアルバムという位置づけで発表され、プレス数も少なかったことから、2013年4月に4曲追加され、部分的にアレンジもされて「What’s up」と題してフルアルバムでフランスのmuseaレーベルから発表されました。で、次のソロアルバムはずっと先なんだろうなぁ~なんてのんきに構えていたところ、なんと2013年12月にソロアルバム「Passage」が発表されるとの情報を知ってビックリ!こんなに早いとは!もちろん即予約して発売日を心待ちしておりました。このアルバムでは桜庭さんが全て演奏&プログラミングされていて、ドラムは打ち込みではなく、桜庭さんが叩いておられるようで。
 アルバム「Passage」、1曲目は「Close your eyes」。ピアノの哀しげな音色がゆったりとしっとりとながれて。約1分の小曲です。
 2曲目は「Storm of blooms」。アップテンポのパワフルなピアノリフから、変拍子のパワフルなドラム&ベースがはいって、ピアノのリズミカルなリフがスリリングに、さらにピアノとベースのテクニカルなユニゾンからダイナミックなリフがはいってスリリングに盛り上がって。その後、静かになってミドルテンポでピアノリフがゆったりとながれるも、再びパワフルなピアノリフからアップテンポのスリリングな感じになって、キーボードのテクニカルなリフからモーグのテクニカルなソロが。そしてピアノとベースのテクニカルなユニゾンも。中盤では静かになって、ピアノソロが。その後ダイナミックなリフからオルガンのテクニカルなソロ、さらにパワフルなドラムからピアノの弾きまくりのアグレッシブなソロが。終盤ではリズミカルなリフ、テクニカルなリフからダイナミックなリフとめっちゃ盛り上がって、ラストはピアノの綺麗なリズミカルリフからダイナミックなリフがはいって、ピアノのテクニカルなリフがスリリングに。これぞ!という感じの桜庭節全開の攻撃的でめっちゃかっくいい曲です。
 3曲目は「Starting over」。シンセのほのぼのした感じの音色からゆったりとはじまるも、ダイナミックなリフからうねりまくるベースにのってピアノのテクニカルなリフがスリリングに。さらにモーグのテクニカルなリフが爽快感たっぷりに。そしてピアノのリズミカルなリフ、シンセとのユニゾンでのテクニカルなリフが。その後、静かになって、シンセサウンドがのびやかにながれ、モーグのテクニカルなソロへ。そしてピアノのパワフルなリフから盛り上がっていってオルガンのテクニカルな弾きまくりソロへ。中盤ではシンセとピアノのスリリングなユニゾンリフからダイナミックなリフがはいって、ベースのテクニカルなリフとピアノのパワフルなリフがスリリングに。その後、静かにシンセサウンドが響くも、再びアップテンポのパワフルなリズムがはいってピアノとシンセのリズミカルなリフから盛り上がって、ピアノとモーグがユニゾンでテクニカルなリフをスリリングに。終盤ではピアノとベースのスリリングなユニゾンリフからダイナミックなリフで盛り上がって。ラストは一旦止まってからシンセサウンドがしっとりとゆったりとながれるも、一転ピアノとベースのテクニカルなユニゾンリフからダイナミックなリフが。
 4曲目は「Sigh」。ピアノのしっとりと美しい音色がゆったりとながれ、ドラマティックに展開して。約1分の小曲です。
 5曲目は「Caution of the fragile」。ゆったりとしたシンセサウンドからはじまって、キーボードのリズミカルなリフからダイナミックなリフと叩きまくりドラムでスリリングに盛り上がって。そしてアップテンポの変拍子にのってシンセのリズミカルなリフが爽やかにながれ、オルガンリフ・シンセリフがのびやかにながれて、ダイナミックなリフからオルガンのテクニカルなリフと叩きまくりドラムがスリリングに展開し、そこからオルガンのテクニカルな弾きまくりソロが。中盤では静かになり、シンバルが響き、そこからダイナミックなリフがはいってアップテンポの変拍子でシンセリフがスリリングに。そしてシンセの爽やかなリフがのびやかにながれ、オルガンのリズミカルなリフと叩きまくりドラムからテクニカルなユニゾンリフが。終盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムからシンセのリズミカルなリフがはいって、キーボードとベースのテクニカルなユニゾンリフがスリリングに展開して盛り上がって。ラストはシンセサウンドがしっとりと響いて。
 6曲目は「時を止めて」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりとたおやかにながれて。癒し系な感じですね。約1分の小曲です。
 7曲目は「Dangerous fragment」。しっとりとしたシンセサウンドから静かにはじまるも、うねるベースからダイナミックなリフと叩きまくりドラムでスリリングに。そしてアップテンポの変拍子にテクニカルなオルガンリフがのって攻撃的になり、パワフルなドコドコドラムからモーグが爽快感たっぷりにのびやかに奏でられて。その後、オルガンのパワフルでリズミカルなリフから弾きまくりのテクニカルなオルガンソロへ。中盤ではモーグの妖しいフレーズからそのままテクニカルなソロへ。そして一旦静かになるもキーボードのテクニカルなリフからパワフルなベースがはいって、オルガンとベースのテクニカルなユニゾンがスリリングに展開して。その後、静かになってからオルガンのパワフルでテクニカルなリフ、変拍子にのってのモーグのリズミカルなリフからモーグが爽快感たっぷりにのびやかに。終盤ではダイナミックなリフと叩きまくりドラムからスリリングに盛り上がって。そしてベースのテクニカルなリフとパワフルなドラムからモーグがのびやかに奏で、再びダイナミックなリフからアップテンポでオルガンとベースがテクニカルなユニゾンを叩きまくりドラムとともにスリリングに。めちゃめちゃかっくいいっす。
 8曲目は「Around the cold world」。キーボードのしっとりと哀しげなリフからはじまって、ピアノのしっとりとしたリフからキーボードのクリスタルな音色のほのぼのしたリフがゆったりとながれ、オルガンとメロトロンの音色がのびやかにながれ、パワフルなドラムとともに壮大なシンセサウンドも入ってドラマティックに。中盤ではミドルテンポのシンセリフから、シンセがドラマティックに奏で、キーボードとベースのリズミカルなリフからダイナミックなリフがはいってアップテンポでスリリングに展開し、オルガンの弾きまくりのアグレッシブなソロがたっぷりと。終盤では一旦止まってからシンセサウンドがゆったりとのびやかに、キーボードのクリスタルサウンドがゆったりとほのぼのしたメロディを奏で、シンセののびやかで壮大なサウンドがはいってドラマティックに盛り上がって、そこからモーグのエモーショナルなソロ、オルガンのテクニカルなソロが。その後、キーボードのテクニカルなリフからダイナミックなリフがはいって盛り上がって、ラストはクリスタルな音色がしっとりと響いて。
 9曲目は「Passage」。ピアノとキーボードのリズミカルなリフが叩きまくりドラムとともにアップテンポでスリリングに。そしてオルガンが響くなか、ピアノのエレガントな感じのリズミカルなリフ、オルガンのリズミカルなリフがスリリングに、さらにピアノのリズミカルなリフからパワフルなドコドコドラムとともに盛り上がって。中盤ではピアノの綺麗なリフが流麗にながれ、ピアノのパワフルでリズミカルなリフが叩きまくりドラムとともにスリリングに展開し、モーグの弾きまくりのテクニカルなソロが。その後、ミドルテンポのゆったりとした感じになって、ピアノの優雅でエレガントな感じのソロ、続いてキーボードのエモーショナルなソロが。終盤ではピアノとキーボードのリズミカルなリフが迫りくるようにスリリングに展開し、ピアノのパワフルなリフから叩きまくりドラムとともにパワフルに盛り上がって。ラストはピアノの音色がダークに響いて。
 10曲目は「雪解け」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりとながれ、それが力強くリズミカルになって、たおやかに綺麗に、シンバルロールとともにドラマティックに盛り上がって。その後、ピアノのパワフルなリフがゆったりと静かになるも、再びパワフルになっていって、躍動感たっぷりに。
 11曲目は「Blast of wind」。ダイナミックなリフからアップテンポの疾走モードでグルーヴィなベースにのってオルガンのリズミカルなリフが。めっちゃ攻撃的でかっくいいっす。そして吼えまくりのアグレッシブなオルガンソロからシンセがのびやかに奏で、オルガンのテクニカルなリフからブレイクをキメて。その後、静かになるもオルガンとベースのテクニカルなソロからグルーヴィなベースにのって再びアグレッシブな弾きまくりのオルガンソロへ。中盤ではミドルテンポでゆったりと壮大なシンセサウンドがながれるも、再びアップテンポになってオルガンリフと叩きまくりドラムから疾走モードで盛り上がってオルガンのテクニカルなソロへ。終盤では疾走モードでオルガンのリズミカルなリフからシンセがのびやかに奏で、ダイナミックなブレイクからスリリングなユニゾン、そこから弾きまくりのスリリングなオルガンソロが。ラストはミドルテンポになってゆったりと壮大に。そしてオルガンがのびやかに奏でられ、テクニカルなリフでFin。
 12曲目は「Silent」。ピアノの奥深い音色がゆったりとダークにながれて。約1分の小曲です。
 13曲目は「Hedge hog」。パワフルなシャッフルモードでダイナミックなリフからグルーヴィなベースにのってピアノの綺麗な音色のリズミカルなリフが。そしてミドルテンポでゆったりとなるも、再びアップテンポのノリノリのシャッフルモードになってピアノの綺麗なリフからダイナミックなリフがはいって、ピアノとシンセのリズミカルなリフから盛り上がって。中盤ではアップテンポのノリノリのシャッフルモードで、グルーヴィなベースにのってピアノのリズミカルなリフがながれ、ミドルテンポになってピアノがゆったりとドラマティックに奏でられて。終盤ではアップテンポのノリノリのシャッフルモードに戻って、ダイナミックなリフから盛り上がって
 14曲目は「Ice glass」。ヴァンゲリスの“南極物語”を彷彿させるシンセのしっとりとした音色がゆったりとながれ、オルゴール風の音色がゆったりと暗く響き、シンセの壮大なサウンドが響くなか、クリスタルなサウンドが綺麗に響いて。そしてラテンパーカッションのアップテンポのリズムが入って、シンセサウンドがゆったりとながれ、ピアノのリズミカルなリフもはいって、躍動感のあるリズムにのってシンセがのびやかに、壮大に奏でられて盛り上がって。中盤では一旦止まってからクリスタルなサウンドがゆったりと響くも、シーケンスのアップテンポのリズムがはいってシンセサウンドが壮大に響き、クリスタルサウンドのリズミカルなリフからチェロ風のベースサウンドがのびやかに力強く響いて。終盤ではミドルテンポの躍動感たっぷりのパワフルなドラムからシンセがのびやかに奏で、盛り上がっていって。ラストは静寂のなか、クリスタルサウンドが響いて。
 HPのアルバム紹介では桜庭さんのコメントで“今自分が格好が良いと思える音を形にしました”と書かれています。静かな美しいピアノの小曲とめっちゃ弾きまくり叩きまくりのテクニカルなハードプログレが絶妙に配置されて、全14曲通して楽しめる、桜庭さんの魅力を存分に堪能できる素敵なアルバムですね。ここまで凄腕っぷりを聴かされてしまうと、聴くだけでなく、観たくなりますね。またぜひライブをお願いしたいっす。

中島優貴さん  インスパイア/INSPIRE

2014-01-09 21:03:39 | ジャパン・プログレ
 2013年秋、突如80年代から90年代にかけてのジャパンプログレ系の貴重なアルバムがCD化再発されました。そのなかにこれまでCD化されていなかった、80年代に<ヘヴィ・メタル・アーミー→イースタン・オービット>等で活躍されたキーボード奏者の<中島優貴さん>の84年に発表されたこの「インスパイア/INSPIRE」も再発されてビックリ!というか、以前紹介させていただいた82年発表の「大予言」はずっと以前にCD化されていましたけど、このアルバムの存在を自分は全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。しかもこのアルバム「インスパイア」にはあの「ジョニー・ルイス&チャー」のメンバーが全面協力されているとのことでさらにビックリ!それほどのメンバーによるアルバムなのにいままでCD化されていなかったとは、なんとも不思議です。アルバムにはさらにヴォーカリスト<佐藤真紀さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「プロローグ 新生」。シンセのリズミカルなリフからダイナミックなリフが。そしてアコギのパワフルなリフがゆったりとながれ、シンセがのびやかに奏で、パワフルなピアノリフがゆったりと。その後シンセの哀愁ただようメロディがしっとりとながれ、終盤では壮大に。
 2曲目は「Are You Darling」。ダイナミックなリフからアップテンポのパワフルなリズムがはいってギターがメロウなリフを奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって、サビではパワフルに歌い上げて。ポップなハードロックって感じですね。間奏ではギターのエモーショナルなソロが。終盤ではパワフルなヴォーカルからギターとベースがユニゾンリフをキメて。
 3曲目は「Sagittarius & Aquarius」。キーボードのアップテンポのリズミカルなリフからヴォーカルがはいって、サビではパワフルに。これもハードポップな感じですね。間奏ではグルーヴィなベースにのってギターのエモーショナルなソロ、続いてミドルテンポでキーボードのゆったりとしたエモーショナルなソロが。終盤ではアップテンポに戻ってパワフルなチョッパーベースリフにのってヴォーカルがパワフルに。
 4曲目は「Love Is Mystery」。キーボードのクリスタルサウンドがゆったりと幻想的にながれ、そしてダイナミックなリフからミドルテンポでモーグがのびやかにゆったりと奏でられ、そこからしっとりとしたヴォーカルがはいって、メロウに歌い上げて。間奏ではエモーショナルなギターメロにのってキーボードのテクニカルなソロが。
 5曲目は「Truck Me Down (Moon King)」。ミドルテンポのダイナミックなリフからグルーヴィなベースとファンキーなリズムにのってエモーショナルなギターソロが。
6曲目は「Rock On Target」。アップテンポのグルーヴィなリズムとヘヴィリフにのってモーグのテクニカルなソロが。ドライブ感たっぷりに疾走してめっちゃスリリングでかっくいいっす。中盤ではオールユニゾンでのクラシカルなリフがスリリングに。そしてグルーヴィなリズムにのってキーボードのテクニカルなソロが。さらにギターとユニゾンやハモりでのびやかに奏でて。終盤ではギターとベースのユニゾンでのスリリングなクラシカルリフからドライブ感たっぷりにキーボードの弾きまくりソロが。この曲だけでもこのアルバムは買いですね。凄すぎ!
 
 7曲目は「No Answer (Get Away Air Pocket!)」。アップテンポのテクノリズムにのってヘヴィギターリフがはいって、キーボードがのびやかにメロウに奏でて。その後パワフルなブレイクリフからキーボードのテクニカルなソロが。
 8曲目は「Forever」。シンセサウンドがゆったりとのびやかにながれ、ピアノのゆったりとしたリフからアコギがしっとりと奏でて。そしてアコギのテクニカルなソロが。
 9曲目は「エピローグ 転生」。ダイナミックなリフからピアノのリズミカルなリフと、ギターのヘヴィリフがながれて。
 パワフルなハードロックや、しっとりとしたメロウな曲や、ポップな曲、さらにめっちゃ弾きまくりの凄テク応酬のめっちゃかっくいい曲など、アルバム通して楽しめるかっちょいいアルバムですね。プログレとは言えないかもしれませんが、その要素はちりばめられているような。何といっても弾きまくりの中島さんのキーボードに、ジョニーさんのパワフルなドラム、うねりまくるぶっとくグルーヴィな加部さんのベース、そしてかっちょいいCharさんのギター、凄すぎです。こののち、中島さんは<サブリナ>というもう少しポップ寄りになったユニットで86年にアルバムを発表されます。


PHONOGENIX  METAGAIA

2014-01-06 23:25:05 | 新月・Asturias系
 伝説のプログレバンド<新●月>のギタリスト<津田治彦さん>が立ち上げたユニット<PHONOGENIX>の2005年に発表されたアルバム「METAGAIA」。レコーディングは95年から97年にかけて行われ、99年にトラックダウンされたようです。サウンドは打ち込み主体のアンビエント系とのことですが、新●月のように“和”を感じさせる部分もあるようで、さらには“壮大な生命の叙情詩”との副題もあり、聴くのがとても楽しみです。
 アルバム1曲目は「DIVINITY RISING」。シンセサウンドが静かに幻想的に明るく爽やかな感じでながれて。朝もやが晴れていくような感じでしょうか。そして口琴のような♪ビヨーンって音がながれ、ギターがしっとりと幻想的に奏でて。その後ミドルテンポのリズムがはいって、尺八のようなフルートのような音色がのびやかにながれ、そしてSaxのアヴァンギャルドな感じのソロが。終盤では木琴のようなガムランのようなオリエンタルなサウンドのリフからダイナミックなオケサウンドが。
 2曲目は「COSMO-SPHERE」。尺八風の音色のリフがゆったりとながれ、シンセサウンドが幻想的に響いて。そしてミドルテンポのリズムがはいって、ホーンセクションのようなサウンドがながれて。ヴァンゲリス風な雰囲気ですね。その後ギターののびやかな音色が浮遊感たっぷりにゆったりとながれ、そして口笛風サウンドとホーンセクションのようなサウンドがのびやかにながれて。
 3曲目は「THE STAR OF D.O.G」。シンセの奥深いスペーシーなサウンドがゆったりとながれ、ミドリテンポのリズムとベースのパワフルなリフがはいって、民族音楽のような子供のコーラスがながれて。その後ギターの幽玄な感じの音色がゆったりとながれ、そのままドラマティックなソロへ。後半ではフルートのような音色がのびやかにながれ、Saxのエモーショナルなソロ、続いてギターののびやかでメロウなソロが。
 4曲目は「PSYCHE OF CLOUD」。シンセの浮遊感漂う神秘的な音色がゆったりと奥深くながれ、ホーンセクションのような音色がのびやかにながれて。これもヴァンゲリス風な感じですね。
 5曲目は「THE CONFIGURATION DANCE」。シンセサウンドがゆったりとながれるなか、ホーンセクションの音色がのびやかにながれ、さらにオケサウンドがはいってゆったりと。その後、ゆったりとながれる奥深い神秘的なサウンドと、トランペット風サウンドのフィルが掛け合いのようにながれて。ラストはシンセサウンドがゆったりとのびやかに。
 6曲目は「A SIGNAL GLOWS IN THE DARK」。女性コーラス風の幻想的なサウンドがゆったりとながれ、ミドルテンポの神秘的なサウンドのリズムがはいって、時折トランペット風サウンドのフィルがはいって。そしてストリングス風サウンドがゆったりとドラマティックに奏でられて。
 7曲目は「HOME」。ヴァンゲリス風サウンドがゆったりとしっとりとながれ、そしてミドルテンポのレゲエ風のゆったりとしたリズムがはいってヴァイオリンの弦を爪弾くような音のリフからマンドリン風の哀愁ただようリフがゆったりとながれて。その後、民族音楽風のコーラスがのびやかにながれ、そこからギターのエモーショナルなソロが。後半では再びマンドリン風の哀愁漂うリフやコーラスがゆったりとながれ、そしてバクパイプ風サウンドがのびやかにながれて。
 8曲目は「WATER HARP」。逆回転のストリングス風サウンドがゆったりとのびやかにながれ、クリスタルなピアノサウンドのアルペジオ風リフがしっとりと幻想的にながれて。この曲では盟友の花本さんがピアノで参加されています。
 アルバム全体を通して確かにアンビエント系サウンドで、ヴァンゲリスを思い起こさせるような感じですね。そのなかでも“和”の情緒を感じさせる部分や、民族音楽のようなワールドミュージックのエッセンスもあり、じっくりと聴き入ってしまいました。深夜に真っ暗な部屋で聴いたらその不可思議な世界にトリップしてしまうかも。

小馬崎達也&PANGAEA 月到天心

2014-01-03 09:16:39 | World Music
 以前、横浜某所で中古CDのフェアがありまして、そのときにふとこのCDジャケットが手に止まって、何か素敵な”和”の情緒を楽しめそうな予感がしたもので、お値段も手ごろだったことからジャケ買いしちゃいました。<小馬崎達也&PANGAEA>の2010年に発表されたアルバム「月到天心」です。
 小馬崎さんは、HPのプロフィールによると、自然の持つエネルギー感や、世界各地の民族音楽研究の成果を反映した楽曲を創作されており、世界各地の民族音楽や仏教音楽等と共演され、自分の中から生まれた音、これまで体験された音、そして自然との融合を目指されており、1991年より<小馬崎達也&PANGAEA>を主宰され、世界各国ワールドワイドで活躍されているようで。
 ” 月到天心”とは、11世紀の中国の儒学者<邵雍>の「清夜吟」のなかにある言葉で、CDの帯には井上勝六氏の「時よ 止まれ 小径に迷えば 月(天心)は水辺に」という文が記載されています。言葉の深い意味は割愛させていただきます。
 このアルバムの参加メンバーは、ギター&コンポーザーの小馬崎さん、笛&箏の<仲林利恵さん>、コントラバスの<佐藤美穂さん>、パーカッションの<吉口克彰さん>、琵琶の<仲林光子さん>、笙の<三井有さん>です。
 CD2枚組のアルバムで、1曲目は「宝泉の華」。ギター、そしてコントラバスの哀愁ただようメロディがゆったりとながれ、ユニゾンでチャイナ風のメロディも奏でて。その後、綺麗なお琴の音色が響き、ギターとコントラバスがゆったりとしっとりと奏で、笛の郷愁ただようメロディがながれ、ラストはオールユニゾンでしっとりと。
2曲目は「醍醐」。りんの音が荘厳に響き、笙の音が鳴り響いて。そして鈴の音色からギター・コントラバス・お琴がゆったりと幽玄に奏で、ギターのリズミカルなリフから笛がしっとりと奏で、ユニゾンでゆったりと。その後、マラカス風のリズムから笛のしっとりとしたソロが。
 3曲目は「月の城」。りんの音色がリズミカルに響き、ギターが加わってユニゾンで。そしてギターとお琴がリズミカルで哀愁のメロディを奏で、お琴とりんがユニゾンで。その後、ギターとお琴のユニゾンからギターのしっとりとしたソロ、笛のゆったりとしたソロが。ラストはコントラバスも加わってユニゾンでしっとりと。
 4曲目は「おもろ」。りんの音が神秘的に響き、ディレイを効かせたお琴の音色がしっとりと。そしてギターがゆったりとほのぼのした感じのメロディを奏で、コントラバスが加わってユニゾンで琉球風のメロディを奏でて。その後、お琴のほのぼのした感じのメロディのソロ、続いてギターのリズミカルなソロが。ラストはリズミカルなリフをユニゾンで。
 5曲目は「草の海を吹き抜けて」。ギターのリズミカルなリフにお琴も加わってノリノリモードで。そしてお琴とコントラバスのリズミカルなユニゾンからギターのテクニカルなソロ、お琴とのトリルのユニゾンも。ラストはユニゾンでリズミカルなリフを。とっても楽しい曲ですね。
 6曲目は「映月揺圓」。笛がしっとりとミステリアスに奏で、りんの音、琵琶の音が力強くダークに響いて。そして笛がまるで幽霊でもでてきそうな感じに不気味に奏で、りんの音が神秘的に響いて。その後も琵琶と笛の音色が力強くもダークに不気味に響いて。
 7曲目は「帰依」。りんの音が荘厳に響いて。その後、お琴とコントラバスの音色がしっとりとながれ、りんの音が厳かに響いて。仏教の世界ですね。
 8曲目は「幻桜」。ギターの哀愁ただようメロディがたおやかにながれて。ギターソロ曲です。
 9曲目は「晩鐘の月」。笙の音色がながれるなか、お琴の音色がゆったりとしっとりと響き、ギターが郷愁ただようメロディをたおやかに奏でて。その後、ギターとコントラバスがユニゾンでリズミカルなリフを弾き、笛のしっとりとドラマティックなソロへ。ラストはユニゾンで郷愁ただようメロディをしっとりと。
 ここからは「月の組曲」です。第一章「月の忘れ物」。りんの音、お琴の音が、まるで真夜中の暗闇のなかで響くように聴こえてきて。そして一転お琴のきらびやかな音色が、まるで雲の切れ目から満月が覗いたように響き、ギターとコントラバスがのびやかに奏で、盛り上がっていって。
 第二章「月への思ひ」。ギターのしっとりとした音色からチャイムの音が響き、お琴とコントラバスがのびやかに奏でて。その後、お琴の音色がゆったりとながれ、それがテンポアップしていって盛り上がって。
 第三章「月から舞い降りて」。ギターのミドルテンポのリフからはじまって、りんの音が響き、笛がのびやかに、コントラバスものびやかに奏でて。
 第四章「大地に浮かぶ月」。ギターのアップテンポのリズミカルなリフから笛がたおやかに奏で、躍動感たっぷりにユニゾンも。そこにコントラバスもはいってリズミカルにユニゾンで。
 「観遠」。りんの音が神秘的にゆったりと響いて。
 第五章「月のわらべ歌」。ギターがほのぼのしたメロディをゆったりと奏で、コントラバスとお琴がのびやかにメロウに奏でて。
 第六章「満月と小月」。お琴のリズミカルなリフからギターが郷愁ただようメロディを奏で、お琴とギターがおっかけリフやユニゾンリフを。その後、ギターとコントラバスがゆったりとユニゾンでのびやかに。
 第七章「下弦の月」。笛の郷愁ただようメロディが力強くのびやかにながれ、ギターと笛がユニゾンでゆったりとしっとりと。
第八章「波舞月」。ギターがしっとりと哀愁ただようメロディを奏で、お琴の音色が切なく響き、コントラバスがゆったりとのびやかに奏でて。
 「時照」。りんの音が神秘的にゆったりと響いて。
 第九章「月のゆりかご」。お琴の音色がゆったりと響き、ギターが哀愁のメロディをしっとりと奏で、コントラバスがのびやかにドラマティックに奏でて。そしてギターとお琴がユニゾンでゆったりと奏で、コントラバスがのびやかに奏で、ドラマティックに盛り上がっていって。
 第十章「月華の語り」。ギターの哀愁を感じるリズミカルなアルペジオリフから、笛が郷愁を感じるメロディをリズミカルに。そして笛とコントラバスがユニゾンでドラマティックに奏でて盛り上がって。
 第十一章「十三番目の月」。ギターがしっとりと寂しげに切なく奏で、コントラバスがゆったりとのびやかに奏でて。
 第十二章「観還月」。りんの音が響き、りんを鳴らしまくって。そしてお琴のミドルテンポのリズミカルなリフからギターが郷愁ただようメロディを奏で、ギターとコントラバスがユニゾンでゆったり奏で、りんのフィルがはいって、お琴とコントラバスがユニゾンでゆったりと奏でて。中盤ではギターのしっとりとしたソロ、コントラバスののびやかでエモーショナルなソロ、笛のしっとりと郷愁ただようソロと続いて。終盤では笛とギターがユニゾンで奏で、ドラマティックに盛り上がって。
 りんの音が響くと、つい姿勢を正して聴かなきゃいけないような雰囲気になりますね。お寺で演奏されるだけあって、荘厳な響きに己を律することで心が清められるようです。しっとりとゆったりとした曲調が多いなかでも、リズミカルな楽しい曲や、ほのぼのしたメロディの曲、さらに終盤ではドラマティックに盛り上がる曲などもあって、飽きさせずに楽しませてくれますね。なかなかこういう音楽を生で聴く機会はないでしょうから、これは貴重なCDではないかと。