ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

11.7.28 taika

2011-07-31 13:54:41 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.7.28 吉祥寺Silver Elephant
<Progressive Live 2011>
 とっても可愛らしい美少女系で独特のトーンのヴォーカリスト率いる抒情派プログレバンド<taika>。メンバーはヴォーカル&アコーディオンの<妙さん>、ベースの<Daniさん>、キーボードの<高橋在也さん>、ドラムスの<谷本朋翼さん>の4人編成です。結成は2009年で、2010年初頭にミニアルバム「flow and reflection」を発表され、精力的にライブ活動されています。昨年暮れのライブ以来、自分はご無沙汰になってしまったので、また機会があればライブ観に行きたいなって思っていた矢先に、平日ながら<taika>の出演するイベントが7/28にシルエレであると知って、行けたら行きたいなって思っていました。

 さて当日。幸いにも急ぎの仕事もなかったもので、早めに仕事を終えて吉祥寺へGo!もっとも今回は19時開場19時半開演なので余裕です。但し、開演が遅いがゆえに帰りの電車の都合もあり、次に出演するバンドのライブが観れないのは残念です。開演10分前くらいにお店に着いて受付を済ませてフロアーへ。余裕で席をGETして開演を待ちます。ステージは向かって左にベースアンプ。中央後方に2タム1バスのドラムセット、右にキーボードが1台セットされています。中央フロントがヴォーカル&アコーディオンです。

 19時35分ころ、メンバーの皆さんがステージに登場し、拍手で迎えられます。妙さんはブラウン水玉のワンピのようなチュニックのようなお衣装で、長い髪は三つ編みに。めっちゃ可愛いっす♪チューニングのあとはじまった1曲目は「dungeon」。ピアノのゆったりとしたリフからなだらかにはじまり、ベースのハーモニクスサウンドがしっとりと響いて。そしてアコーディオンの素朴な音色がながれ、のびやかなヴォーカルがゆったりと。そしてシンバルがはいって、ピアノとともに力強く歌い上げて。その後ミドルテンポのパワフルなドラムにのってリズミカルなアコーディオンソロ。バックには力強いベースラインがながれて。その後一旦ドラムが止まって力強いヴォーカルがはいって歌い上げ、終盤ではテクニカルなベースソロとドラムが叩きまくって。

 「ありがとうございます。こんばんは、taikaです」って妙さん、拍手です。ここでちょこっとバンドの説明を。“taika”とはフィンランド語で”魔法“という意味だそうで。「ファンタジックな内容の歌詞が多くて、変拍子が多いので、わりとシルエレに出させていただいてます」って。「最後まで楽しんでいただけたら幸いです。宜しくお願いします」って大拍手です。

 2曲目は「螺旋の森」。妙さんはアコーディオンを置いて鈴を持って。そしてベースのハーモニクスから幻想的にはじまって、ベースのメロウリフからしっとりとしたヴォーカルがゆったりと叙情的にながれて。その後マレットでのシンバルロールからベースの目の覚めるような衝撃音がはいってサビでは力強く歌い上げて盛り上がって。間奏ではパワフルなドラムをバックにピアノの綺麗で力強いソロが。終盤ではパワフルなピアノリフをバックにヴォーカルが力強く歌い上げて。

 「ありがとうございます」って妙さん、アコーディオンの準備を。スティックのカウントからはじまった3曲目は「深海」。谷本さんはマレットでオフスネアをアフリカンっぽく叩いて、アコーディオンのベース音が響き、そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって幻想的に。その後ピアノの美しいリフがながれ、パワフルなドラムと共に徐々にもりあがっていきます。間奏ではアコーディオンのリフとピアノのフィル・ベースフィルからピアノの力強くリズミカルソロが。とってもドラマティックですね。終盤ではヴォーカルが力強く歌い上げて盛り上がって、そして叩きまくりのドラムから力強いピアノソロが。ラストはドラムが止まってピアノとアコーディオンの音色がしっとりと、だんだんゆっくりと。

 ここでメンバー紹介です。「ベース、Dani!」「ドラムス、谷本朋翼!」「ピアノ、高橋在也!」「私はヴォーカルとアコーディオンの妙と申します」ってメンバーおのおのに大きな拍手が送られます。
 次の曲は今回初披露の新曲だそうです。歌詞ができる前のインスト段階のリハで、曲のイメージがメンバーから「グランドキャニオンっぽい」って言われたとか。それでそのイメージで歌詞を書かれたそうです。「私は行ったことがないんですが、グランドキャニオン、行ったことあるひととかいます?」って妙さん。するとお客さんの1人が手をあげられて「おぉ~!」って。「グランドキャニオンっぽくなかったら教えてください」って妙さん、爆笑!「凄い谷になっていて、下からいろんな時代の歴史が地層になっているのが見えるみたいな」「時代の流れを感じる凄い場所」というイメージでファンタジックに歌詞を書かれたそうで。

 曲に入ろうと在也さんがいままさにピアノを弾こうとした直前に「ちょっと待ってください!」って妙さん。アコーディオンの位置を直して。「いまちょうどそのまま凄い筋肉を・・・全身の筋肉ストップって」って在也さん、爆笑!
 「お願いいたします」ってあらためて。4曲目は「星の鼓動」。大きなアクションのピアノの衝撃的なリフからゆっくりとはじまって、しっとりとしたヴォーカルがはいって叙情的に。そしてドラムが民族音楽的なリズムを叩き、ベースがリズミカルなリフを弾き、盛り上がっていって力強く歌い上げて。間奏ではベースのエモーショナルなソロが。バックではアコーディオンのベース音が響いてます。終盤ではヴォーカルが再び力強く歌い上げてドラマティックに盛り上がって、パワフルなドラムとともにテクニカルなピアノリフが響いて。ラストはドラムが止まってピアノリフがゆったりとながれて。長い年月を経た歴史の重みや雄大さみたいなものを感じますね。

 「ありがとうございます」って妙さん。アコーディオンを置いてマイクを持ってはじまった5曲目は「meteor」。ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ベースのエモーショナルなソロ、ピアノのリズミカルなリフが。その後静かになってゆったりと力強いヴォーカルがはいって、サビはパワフルに盛り上がって、妙さん可愛く踊って。ダイナミックでダークな感じですね。。中盤ではテクニカルなピアノソロ、エモーショナルなベースソロと続きドラムも叩きまくって盛り上がって。そしてヴォーカルが伸びやかで力強いスキャットを。終盤では静かになってしっとりとしたヴォーカルがはいって、そして力強く盛り上がって、叩きまくりドラムとともにダークにパワフルにドラマティックに歌い上げ、ラストはアグレッシブなベースソロとパワフルなピアノリフのあと、ドラムが止まってピアノリフがながれて。

 「ありがとうございます」って妙さん。ここで物販のCDの宣伝を。で「ちょっと待ってください」って。妙さんが準備している間に朋翼さんがマイクを。「次の曲、ボクは胸がキュンキュンしてしょうがないんですけど、メンバーだれも賛同してくれない」って。「胸キュンソングっていつも言ってるね」ってDaniさん。「でもウキウキするんじゃなくて、ドヨ~ンとしてる」って。「今日聴いていただいた方はこの気持ちがわかってくれるんじゃないかと」って。
 「ではいってみましょう」ってはじまった6曲目は「星雨」。ピアノの力強いリフからゆったりとはじまって、妙さんがミニチャイムを鳴らし、鈴でアクセントをつけて。そしておだやかな感じのピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが静かにはいって。その後徐々に盛り上がっていって歌い上げます。とってもドラマティック。終盤では力強いピアノソロが。そしてだんだんとテンポダウンしていって静かにfin。曲が終わると「キュンキュンしましたか?」って妙さん。自分もキュンとしました。素敵な曲です。

 「次は速いうるさい曲やります」って妙さん。前々回のライブで初演奏されたそうですが、タイトルがこれまで決まっていなかったそうで。「メタルバンドでこういう名前ありそうですね」って爆笑!ちなみに“不死”“不滅”という意味があるそうで。妙さん、アコーディオンを置いてマイクを持って。
 7曲目は「Immortal Fate」。スティックのカウントからピアノのリズミカルで綺麗なリフがはいって、そしてダンサブルなアップテンポのリズムにのって力強く歯切れのいいヴォーカルがはいって歌い上げます。中盤ではテクニカルなベースソロ・パワフルなピアノソロのエネルギッシュなソロバトルが。もちろんドラムも叩きまくって凄いっす。終盤一旦止まったあとドラマティックに盛り上がって、そして叩きまくりドラムとアグレッシブなピアノソロが。

 「ありがとうございます」「次の曲で最後なんですが」って妙さん。ここでインフォが。taikaの次のライブは10月にあるそうで、そのときは生ピアノというお話も。それと「taika.web.jp!」ってHPの宣伝を朋翼さんと何度も。続いて各メンバーおのおのの活動の宣伝です。Daniさんは10月の<KBB>ライブの宣伝を。朋翼さんはたくさんのライブインフォと何度も「tomoyoku.com!」ってHPの宣伝を。在也さんは9月の<わすれな草>等の告知を。

 オーラス8曲目は「誓いの彼方」。パワフルなアコーディオンのリフとピアノリフからミドルテンポのドラムがはいってダイナミックに。そして一旦止まったあと、綺麗なピアノリフをバックにゆったりりとしたヴォーカルがはいって、力強く歌い上げていって。その後アコーディオンの力強いリフとリズミカルなピアノリフからたおやかなヴォーカルがはいって、力強く歌い上げて。間奏では力強いアコーディオンソロが。終盤一旦止まったあと、ピアノリフをバックに伸びやかなヴォーカルがはいってドラマティックに盛り上がって。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました、taikaでした」って妙さん。メンバーの皆さんは拍手に応えてお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると20時40分と、1時間強のライブでした。
しっとりとゆったりとはじまって、ダイナミックにドラマティックに盛り上がっていく曲展開、たまらなく好きです。もちろん、新曲も速いうるさい曲も最高っす。可愛らしい独特の歌声の妙さんのヴォーカル&アコーディオン、とても繊細ながら力強くて。味わい深くテクニカルなDaniさんのベース、緩急絶妙でテクニカルかつパワフルな朋翼さんのドラム、美しく力強い在也さんのピアノ、ほんと素敵なサウンドを聴かせてくれますね。1時間があっという間でした。また観に行きたいっす。

11.7.24 Rainbow Knights(Legend of Rock)

2011-07-28 00:15:00 | ライブレポ HR/HM
◇ 2011.7.24 日比谷野外音楽堂
<LEJEND OF ROCK at 日比谷野音 Vol.3>
 <RE-ARISE>や<SMG>等で凄い歌を聴かせてくれているスーパーヴォーカリスト<DIOKENさん>。でも自分は一番肝心のRainbowのカヴァーバンド<Rainbow Knights>のライブをまだ観たことがなかったんですね。30年前から大好きな思い入れの深いRainbow。存命中の元Rainbowのヴォーカリストたちはもう劣化してしまったし、DIOKENさんが歌うカヴァーバンドのかっちょいいライブをいつか観に行きたいと思っていました。そんな折に7/24に野音で開催される70年代HRカヴァーバンドの祭典<LEGEND OF ROCK>に出演されると知って楽しみにしていました。もっとも9バンド出演なので、持ち時間はおそらく30分程度かなと。それでも30分だけでも観たいなって。ただ・・・その日は朝から用事があって、13時開演なのに自分が行けるのは早くても15時。もしもそれまでに<Rainbow Knights>のライブが終わってしまったらヤバいなと。でも前日になっても出順がわからず。もう祈る気持ちです。

 さて当日。14時50分に新橋駅に着いてダッシュ!すると交番の前に警察官がいっぱいいてビックリ!何か事件でもあったのかと思ったら、どうやらデモ行進があるみたいで。ロックフェスには関係なさそうなのでホッとして。そして受付を済ませて会場へ。結構お客さん入ってますね。

 ステージは<VON HALEN>のライブが終盤にさしかかってました。すっごいいい音しててめっちゃかっこよかったっすね。これ最初から観たかったっす。ヴォーカルの声もデイヴさんしてるし。ギターもエディさんしてるし。PanamaとJumpしか聴けなかったのは残念。いつか機会があればライブ観に行きたいっす。ただ・・・“でぶっちょ・りー・ろす”さん、ハンケツ&モロケツはカンベンっす。

 次はKISSのカヴァーバンド<MAKIN’ LOVE>。音はともかくもジーンさん・ポールさん・ピーターさん、メイクもコスチュームも完璧でビックリ!ジーンさん斧ベースだし。今回残念ながらエースさんが病欠なんだそうで。なので曲ごとに様々なゲストギタリストが登場して豪華でしたね。最後には病欠のはずのエースさんがノーメイクながら登場して大拍手!挨拶&御礼のあと、かっちょいいギターを聴かせてくれました。次回ライブには完全復活されるようで。

 次はThe Whoのカヴァーバンド<TOWNZEN>。ギターさん、SGをかき鳴らし、腕を振り回してかっこよかったっすね。ドラマーはパワフルに叩きまくりでキース・ムーンさんしてましたね。そしてなんといってもキーボードの女の子が可愛かった。キーボードのない曲ではアイドル歌手のような振り付けで踊っていてそれがまたキュートでたまらんです。ヴォーカルはガイジンさんでパワフルな声で”Young man!”ってシャウトしてました。

 次はジミヘンさんのカヴァーで<JIMISEN>。右利きながらもストラト&オールドマーシャルで凄い音出してましたね。すっげーかっこよかった!Foxy Lady, Voodoo Chile, Purple Hazeなどなど。特に“星条旗よ永遠なれ”はもう感動モノでしたね。夕焼け空のビル街にストラトサウンドが響き渡って。ジミヘンさんといえばウッドストック。野外がすんごく似合っていてもう最高っす!

 次はZEPのカヴァーバンドで<MR. JIMMY>。今回は後期ZEPをやるとのことで、いきなりカシミールでビックリ。ヴォーカルさん、本家よりも歌えていて見事にプラントしてましたね。ギタリストさん、見た目にもJIMMYさんしてて、ギターもいい音してましたね。エレドラでティンパニサウンドも聴かせてくれたドラムも重いビートでよかったっす。キーボードもいい音響かせてましたね。

 そしてお待ちかねの<Rainbow Knights>。メンバーはヴォーカルDIOKENさん、ギター<ATSUSHIさん>、ベース<SHIGEさん>、ドラムス<JUNさん>、キーボード<TOSHIさん>。ステージは向かって左にオルガン&キーボード、そして2段のキーボードセットとレスリーが。その隣がベースでサンバーストのプレシジョンかな。中央に赤のYAMAHAの2タム2バスのドラムセットが。BDは26インチではなく小さめでしたね。ギターは黒ピックガードの白のストラトです。
まずは司会の方々が前説を。Rainbow Knightsの動画が世界中のRainbowマニアから絶賛されているとか。めっちゃ楽しみです。18時25分ころ♪2時のワイドショ~っていつものテーマソングが。続いて本家と同じくドロシー嬢の♪We must be over the rainbow・・・って。そしてOver The Rainbowのダイナミックなフレーズがながれて、一旦止まったあとはじまった1曲目は「Kill The King」。もうこの流れだけでも涙でそうです。その後ヴォーカルがはいって。すんごいパワフルな声、迫力満点ですね。ステージ前のブロックはめっちゃ盛り上がってます。DIOKENさんは袖や胸にヒラヒラいっぱいのウエスタン風レザーシャツに、太もものところに星と三日月のパッチのついたジーンズすがたで。マニア大喜びのコスですね。間奏ではキーボードとギターのユニゾンのトリルからアグレッシブなギターソロへ。ATSUSHIさんずっと右端のPAの隣で弾いてます。この間にDIOKENさん、得意のマイクスタンド回しにトライしますが、今日のスタンドは上手く廻らないみたいです。

 続いて2曲目は「Long Live Rock’n’ Roll」。なんで一番盛り上がる曲が2曲目なのかな?って不思議に思ったんですけど、でもでもステージ前はすんごい盛り上がりですから関係ないっすね。曲終盤ではもちろんコール&レスポンスが。お客さんけっこう歌ってましたね。やっぱりRainbowファン多いんですね。「Your Great!」ってDIOKENさん。「7/10は天国にいるRonnieさんの69歳の誕生日でした。まさにロックの年!」って。「天国のRonnieさんに聴こえるように歌って!」って再び♪Long Live Rock’n’ Roll!ってコール&レスポンス。盛り上がってます。「Thank you!Great!」ってDIOKENさん。お客さんもHey!Hey!って煽って。そしてバンドがはいって転調して盛り上がって。

 「皆さん素晴らしい!」「Rainbowは1曲1曲が長いのでこれが最後のMCになります」「これからアツいアツい15分間を堪能してください」「用意いいすか!」って。3曲目は名曲中の名曲「Stargazer」。まずはダークかつ力強いキーボードソロが。SHIGEさんが手を上げてお客さんを煽って。そしてパワフルなドラムフィルがはいってダイナミックなリフが響き渡って。超大好きな曲なのでここでももう涙でそうっす。ドラマティックで力強いヴォーカル、すごい迫力!間奏ではスライドギターソロが。ここではDIOKENさん、マイクスタンド回し見事にキメてましたね。そして劇的なエンディングへ・・・と間髪入れずにパワフルなアップテンポのドラムがはいってはじまった4曲目は「A Light in The Black」。これめっちゃ嬉しいっす!本家Rainbowもこの2曲を続けて演奏したのは75年のデビューツアーと、76年夏のツアーだけで、その後はドラマーの体力消耗が激しいという理由でA Light in The Blackはたま~にしかやらなくなっちゃったし。それを再現してくれるのはめっちゃ嬉しいっす。近くにいるガイジンさんはエアドラムやって超ノリノリ!間奏まずはテクニカルなキーボードソロ。そしてギターとユニゾンのスリリングなリフをキメて、そのままアグレッシブなギターソロへ。途中ドラムが止まってATSUSHIさんひざまづいて弦をかきむしって。そしてドラムがはいってキーボードのところへ行って向かい合ってユニゾンリフをキメて。ラストはDIOKENさんもマイクスタンド回しを決めて、ATSUSHIさんはネックをもって大きくギターを振り回して、そしてギターを床に置いて踏みつけて。

 曲が終わると大拍手大歓声!DIOKENさんはメンバー紹介を。これでライブ終了です。ちょうど19時ですね。持ち時間ややオーバーかな?SEでOver The Rainbowのエンディングテーマがながれています。
DIOKENさんすんごい迫力のパワフルな歌&シャウトをおもいっきり聴かせてくれましたね。もう圧倒されちゃいました。Kill The King, Long Live Rock’n’ Roll, そしてStargazer~A Light in The Blackのメドレー、凄すぎです。キーボードも本家よりもテクニカルでいい音響かせてましたね。欲を言えばドラムとギターの音をもうちょっと上げてほしかったかな。ATSUSHIさん、モニターが聴き取り辛かったみたいでしたね。

 ここまでで19時をまわっていたので自分はここで退席しました。それにしても70年代のROCKはほんと最高っすね。とっても楽しめました。

11.7.22 ERA

2011-07-25 06:21:19 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2011.7.22 横浜・野毛DOLPHY
<DUO LIVE>
 凄腕ギタリスト<鬼怒無月さん>と凄腕ヴァイオリニスト<壷井彰久さん>のアコースティックDUO<ERA>。これまで何度かライブを観にいってますけど、ほとんどがゲストミュージシャンを迎えたスペシャルバンドスタイルで、本来のお2方のみのライブって自分はずっとご無沙汰だったんですね。そんな折に7/22に横浜野毛でERAのライブがあると知ってずっと楽しみにしてました。個々には壷井さんのライブはKBBや先日のオオフジツボ野外ライブ等よく観る機会がありましたが、鬼怒さんのライブはなぜか久々になってしまったので、鬼怒さんのギターもすごい楽しみです。

 さて当日。仕事を終えてそのまま日ノ出町へ。早めに着いたのでFood&Drinkで軽めの夕食を。ステージは向かって左がギターで、右がヴァイオリン。それだけです。アコースティックといっても壷井さんの足元にはエフェクターがいっぱい。もちろん鬼怒さんのほうも。
 客席もそこそこ埋まってきて、19時45分を過ぎたころ、鬼怒さんと壷井さんがステージに登場し、客席が暗くなってステージが明るくなって。鬼怒さんはガットギターとフォークギターを、壷井さんはブラウンのアコースティックヴァイオリンのみです。

 チューニングのあと「せーの!」って息を合わせてはじまった1曲目は「Lavender Hill」。アップテンポのギターとヴァイオリンのリズミカルなリフが。明るく爽やかで瑞々しい感じのテーマリフです。まずはギターのメロウなリフをバックにヴァイオリンソロ。哀愁ただようメロディアスな感じからはじまって、徐々に激しくなっていって。その後ギターが優しい感じのリフを奏で、ヴァイオリンが加わってユニゾンで。続いてはギターソロ。メロウでほのぼのした感じからはじまって、徐々に力強くなって激しいカッティングリフでめっちゃ盛り上がります。ラストはユニゾンリフからテーマリフに戻ってパワフルに。

 「どうもこんばんは、ERAです」って鬼怒さん。ここDOLPHYではERAとしては久々のライブとのことで。「ヴァイオリン、壷井彰久です」って鬼怒さんが紹介。「ギター、鬼怒無月!」って壷井さんが紹介。お2方に大きな拍手が。いまの曲は3rdアルバムからですが「1曲目?」って鬼怒さんがアルバムの曲順を壷井さんに確認して。「2曲目です」って壷井さん。元々はこの曲が1曲目だったそうですが、最終的に2曲目になったそうで。

 2曲目は「忘れられた舟」。ヴァイオリンのフィンガーピッキングのしっとりとしたリフと、ギターのメロウなアルペジオリフからはじまって、ヴァイオリンがゆったりと伸びやかな音色を響かせて。どこか寂しげな感じですね。まずはギターソロで、しっとりとはじまって徐々に力強く盛り上がっていって。その後アップテンポでパワフルなリフがはいって、そのままヴァイオリンソロへ。エネルギッシュでドラマティックに展開して。終盤ではギターの激しいカッティングリフとヴァイオリンのパワフルなリフからだんだん静かになってテンポダウンしていって。

 「ありがとうございます」って壷井さん。現在「2ndアルバムを作ってます」って。「いま2ndのリフォームを」って鬼怒さん、爆笑!「リフォームっていいですね」って壷井さんも笑って。でも「なんていうんでしょうね?」って鬼怒さん。「再録音?RE-REC?」って。そしてまたいまの曲が何曲目かという話になって「曲順替えたりしないんですか?」って壷井さん。「どうでしょう?どっちでもいいですよ」って鬼怒さん。
 鬼怒さんは先日行われたKIKIバンドのカナダ・アメリカツアー用にi-podを購入したそうですが、鬼怒さんのPCと合わなくて音源を入れられないそうで、ツアー中は早川さんのをコピーさせてもらったとか。

 3曲目は「I was a Teenage Werewolf」。めっちゃ明るく楽しいアメリカンなギターリフとフィドル調のヴァイオリンリフからリズミカルにノリノリにはじまって、そしてテクニカルなユニゾンも。まずはヴァイオリンのリフをバックにパワフルでテクニカルなギターソロ。そしてユニゾンリフのあとはヴァイオリンソロ。ワウを効かせてアグレッシブに弾きまくって。ラストはユニゾンリフでパワフルに盛り上がって。

 現在2ndアルバムのリ・レコーディング中とのことで、次に演奏する曲をどのギターを使うか鬼怒さんはまだ決めかねているようで。元のレコーディングではエレキメインでフォークをダブに使ったそうで。フォークかガットか「どっちがいい?」って鬼怒さん。「どちらでもいいですよ。シタールでも12弦でも」って壷井さん。壷井さんは以前12弦ギターで早弾きする鬼怒さんをみて「人間技じゃない」って驚かれたとか。でも鬼怒さんは「12弦のほうが意外と弾きやすい」って。但し「チューニングが難しい」「いまは状態の良い12弦ギターがない」ってことで却下のようで。

 で、これから演奏するのにフォークギターとガットギターと「どっちがいい?」って鬼怒さん、壷井さんに再び尋ねて。すると壷井さんが「曲にはフォークのほうが合ってるんじゃないですか」って。即座に鬼怒さん「はい、わかりました!」って、はじまった4曲目は「Dizzy Blank」。ギターのしっとりとしたメロウなリフ、ヴァイオリンのゆったりとした抒情的なフレーズ、ユニゾンでのしっとりとしたフレーズがながれ、そして一転アップテンポのワルツ調のリズミカルなリフはいって、その後伸びやかで美しいユニゾンのリフが。まずはヴァイオリンのフィンガーピッキングのリフをバックにギターがしっとりとしたエモーショナルなソロを。一旦止まったあと、ギターのメロウなリフをバックにヴァイオリンが抒情的なしっとりとしたソロを。終盤ではギターのリズミカルなアルペジオリフからヴァイオリンソロが。しっとりと哀愁たっぷりにはじまって、徐々に力強くドラマティックに盛り上がっていって。ラストはしっとりと静かにゆっくりとFin。

 「フォークでよかったかな」って鬼怒さん。ヴァイオリンソロのときにバックで指をおもいっきり広げてポジションを押さえるヴァイオリンのリフを弾いていたそうで「小指の関節がひっくり返る」って。「小指がカクンとなる」「関節逆転現象」って。さらに「やめてくんないかなって思った」って爆笑!ガットギターだとフォークギターよりもややフレット間が狭いので大丈夫なんだそうで。でも壷井さん「フォークギターしかないですね」って爆笑!
 次に演奏する曲はやはり2ndアルバムからの曲で「当初は難曲だったけど、いまはそれほどでもない」って壷井さん。曲に慣れたこともあるとか。ここで鬼怒さんがマハビッシュ・オーケストラの話を。こちらは曲に慣れないようにわざとリハをしないそうで、実際のライブでは「ピッチひどいし、ユニゾンとか何やってるか、誰が正解なのかわからない」って。ちなみに2ndアルバムレコーディングのときは鬼怒さんの意向でほとんど一発録りだったそうで。「レコーディングは一発だ、録り直しは許さないって感じだった」って壷井さん。「あの頃は勢いがあった。若かったから。でもいまは丸くなった」「レコーディングは10回」って鬼怒さん、爆笑!逆に南米のミュージシャンは何度もやってこなれてきたのを採用するとか。

 第1部最後となる5曲目は「Arena」。まずはフリーで様々な音が飛び交うアヴァンギャルドな感じに。そしてギターの疾走感たっぷりのハイテンポのスピーディなリフがはじまって、ヴァイオリンもパワフルなリフをギターとともにスリリングに。高速をかっとんでいるようなスピード感ですね。その後一旦静かになってからギターのテクニカルでアグレッシブなソロが。そしてパワフルなカッティングリフからヴァイオリンソロへ。序盤は静かにはじまるもどんどん盛り上がっていってエネルギッシュに。ラストも激しいリフが疾走していってダイナミックにFin。
 曲が終わると大拍手!「ありがとうございました。しばらく休憩いたします」って鬼怒さん。拍手のなかお二方とも楽屋へ。ここで第1部終了です。時計をみると20時45分。ちょうど1時間でした。

 20分後の21時5分ころ、お2方がステージに戻ってきて準備を。そしてはじまった第2部最初となる6曲目は「水車」。ギターの郷愁ただようリフとヴァイオリンのフィンガーピッキングリフからしっとりとはじまって。ほのぼのとした感じの曲調です。そしてヴァイオリンの伸びやかな音色が心地よく響いて。まずはギターのエモーショナルなしっとりとしたソロが。その後リフをはさんでヴァイオリンの伸びやかでゆったりとしたソロが。ラストはスローモードでFin。

 「2部の1曲目、壷井くんの曲で“Water Car”」って鬼怒さん。「“水車”です」って壷井さん。「“水車”って英語でなんて言うの?」って鬼怒さん。「なんとかWheelのような。Water Carはないと思います」って壷井さん。「直訳じゃないですか」って。そして「今日は“英語で言うと”シリーズですね」って。そして鬼怒さんのお名前を「Devil Angly Nothing Moon」って爆笑!ここで鬼怒さんのお名前とお母様のお話になって「鬼怒さんにもお母さんって存在するんですね」って壷井さん、爆笑!「鬼怒さんからは生活感がみえない」って。でも「洗濯もするし、洗い物も好きですよ」って鬼怒さん。特に食べたあとの食器とかいつまでも目の前にあるのがイヤで、いつもすぐに片付けるとか。ここで鬼怒さんがKIKIバンドのドラマーJoeさんのお話を。Joeさんはとにかく典型的なアメリカ人で、陽気で初対面の人にもとにかくフレンドリーにしゃべりまくるそうで。ライブハウスに楽器を運ぶときにも入り口の人と話こんでしまって楽器運搬が進まなくて困ったとか。で、Joeさんのお宅に行ったとき、食事が終わった際に食器を洗おうとしたら「食洗器の中に入れて」って言われて食洗器を開けたところ、汚れた食器が入ったままだったとか。大型の食洗器なのでJoeさんの家では食器が溜まったら洗うのだそうで。鬼怒さんが「洗えばいいじゃん」って言っても「いやいいんだ」って。(こう文章にすると面白くないんですけど、実際のMCではもうおなか抱えて笑っちゃうくらいでした。笑い転げてあまりメモとれなかったっす)

 次の曲にいこうとしますが、壷井さん笑いのツボにハマってしまって。「大丈夫ですか?違う曲にしますか?」って鬼怒さん。でも収まって予定とおりはじまります。7曲目は「金環食」。ヴァイオリン、そしてギターがリフを追いかけたりユニゾンしたりとアップテンポでスリリングに展開して。その後静かになって、再びパワフルでスリリングなリフが怒涛のように迫ってきて。まずはパワフルで情熱的なギターソロ。テクニカルでエネルギッシュで迫力あります。そしてパワフルなリフを挟んでギターリフをバックにテクニカルかつ激しくスリリングなヴァイオリンソロが。凄すぎです。ラストはテクニカルなユニゾンリフでFin。

 「ありがとうございます」って壷井さん。ここで曲前の鬼怒さんのMCにふれて「すごい“プログレ”でしたね、組曲を聴いているみたい」「話がどこにいっちゃうか、気を失いかけた」って爆笑!すると鬼怒さん再びJoeさんのお話を。KIKIバンドでカナダのバンクーバーで行われたJAZZフェスに出演したとき、大受けでダブルアンコールももらったとか。「聴衆は1000から2000くらい居たけど、盛り上がってたのはステージ前の数百人くらいだった」って鬼怒さん。で、アメリカに行くとJoeさんは「2000人総立ちで盛り上がった」ってまず家族に話し、次に会った友人には4000人、その次に会った人には5000人ってどんどん話をふくらませていったそうで爆笑!まあでもみんなそうかもしれませんね。

 8曲目は「Touch」。「南ちゃん?」って壷井さん。「いや」って鬼怒さん。まずはギターのしっとりとしたソロからはじまります。途中からヴァイオリンの幻想的な音色がながれて。その後ギターのリズミカルな爽やかな感じのリフがはいって、そしてヴァイオリンとユニゾンも。そしてギターリフをバックにヴァイオリンの伸びやかな音色がながれ、そのままソロへ。序盤はゆったりと、それがリズミカルになって跳ねるような楽しい感じに。続いてはギターソロ。まずはシーケンスのようにディレイをかけたリフがずっとながれ、それをバックにパワフルに盛り上がって。終盤では一旦静かになるも再び盛り上がって、ギターのパワフルなリフとヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれ、ラストはゆったりと静かにFin。

 「面白い音楽と面白いMC」って鬼怒さん。ここでERAのキャッチフレーズの話になって「“小粋なジョークとオシャレな音楽”って以前言ってたような」って壷井さん。今度ERAで東北ミニツアーに行かれるそうで。「5月にTVでやっていた“美人女将のいる旅館”って行ってみたら愛想が良くなかった」って鬼怒さん。
 次の曲は以前“マタハリオールスターズ”で演奏したそうですが「感動した」って壷井さん。でも鬼怒さんはそうでもないって反応で爆笑!「廻りに気を配るので、いっぱいいっぱいだった」って。「人数が多くなるとアンサンブルとか変えなきゃいけない」って。すると壷井さん「ボクが知らぬ間にコードが変わってた」って爆笑!

 9曲目は「Sailing Stone」。ギターの鮮烈なリフからはじまって、明るく爽やかな感じになり、ヴァイオリンが瑞々しい感じのリフを奏で、そしてダイナミックに。まずはヴァイオリンのエモーショナルなソロ。そしてパワフルなリフを挟んでギターの力強いソロが。パワフルに盛り上がったあと、伸びやかで雄大な感じになって。

 次が本編最後とあって、壷井さんが物販のCDの宣伝を。ここでカラオケの話になりますが、壷井さんが「歌は全然ダメ」って。意外ですねぇ。カラオケは「3年に1回くらい」でアリスの曲を歌ったとか。鬼怒さんは過去に3回しか行ったことないとか。で歌ったのは“六本木心中”だったそうで。聴いてみたいかも。「いまはカラオケってどんな曲があるの?」って鬼怒さん。「ありとあらゆる曲が」って。で「21世紀の~とかも?」って鬼怒さん。すると壷井さん「あれって歌は最初と最後しかないじゃないですか。しかもほとんど音程ないし」って大爆笑!「ギターのソロを歌うヤツもいるんじゃない?」って爆笑!「バンド連中でカラオケ行くとDEEP PURPLEとか盛り上がる」「ソロのとこを歌ってる」「みんなJon Lord」って爆笑!「東北ツアー行ったとき、カラオケ行きますか」って壷井さん。「ブルーズとかもあるのかな?」って鬼怒さん。でも「そんなの自分で弾き語れって話ですね」って爆笑!

 本編最後となる10曲目は「St.Vitus Dance」。ヴァイオリンのアヴァンギャルドなフィルからパワフルでヘヴィなリフがはじまって、ギターがアップテンポで爽快感たっぷりのパワフルなリフを。まるで大空を高速で飛んでいるかのように。その後ギターとヴァイオリンのスリリングな掛け合いソロが。白熱した凄テク応酬のエネルギッシュなソロバトル、凄すぎです。終盤ではミドルテンポになってゆったりと落ち着いた感じに。そして再びアップテンポになって爽快感たっぷりのリフがながれてパワフルにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!ERAでした。ギター、鬼怒無月!」って壷井さん、「ヴァイオリン、壷井彰久!」って鬼怒さん。大拍手のなか、お2方はお辞儀をして楽屋へ。もちろんお客さんはアンコールを求める手拍子を。するとほどなくお2方ともステージに戻ってきて大拍手で迎えられます。「ありがとうございます」って壷井さん。「それではお言葉に甘えまして」って。で鬼怒さんに「なにか他にしゃべることはないですか?」って尋ねて。「しゃべりつくした」って鬼怒さん、爆笑!

 オーラス11曲目は「Three Colors of The Sky」。ハーモニクスを交えたリズミカルなギターリフからアップテンポで躍動感たっぷりにはじまって、ヴァイオリンの爽やかで清清しい力強いリフがはいって。まずはギターのテクニカルなソロ、続いてヴァイオリンのエネルギッシュなソロが。その後ユニゾンリフから徐々にテンポダウンしてゆったりとFin。
  曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました!ギター、鬼怒無月!」って壷井さん、「ヴァイオリン、壷井彰久!ありがとうございました」って鬼怒さん。大拍手のなか、お2方はお辞儀をして楽屋へ。これでライブ終了です。時計を見ると22時33分。約1時間半の後半でした。前後半あわせて2時間半とたっぷり楽しめたライブでした。自分はあわてて会計を済ませて駅へダッシュして。

 パワフルで躍動感があってスリリングでエネルギッシュ、なおかつ繊細で美しく、しっとりとほのぼのと、とっても素敵なサウンドを前後半合わせて2時間以上全11曲たっぷりと聴かせてくれました。特に現在リ・レコーディング中という2ndアルバムの曲が多めでしたね。アルバム発売が楽しみです。そして面白すぎるMCもたっぷりと。もうおなか抱えて笑っちゃいました。”プログレなMC”最高っす!ほんとたっぷりと楽しめたライブでした。

EARTHBOUND PAPAS 1

2011-07-22 06:25:28 | ゲーム・アニメMusic
 2010年暮れにビッグニュースが!ゲーム音楽界の両巨頭<植松伸夫さん>と<桜庭統さん>が3/19と3/20に川崎クラブチッタで対バンというイベント「ファンタジー・ロック・フェス2011」が開催されると。これにはビックリしました。両巨頭のライブなんて滅多に観れるものじゃありませんから、もちろんチケット発売日に目白へ行ってGET!当日を楽しみにしていました。ところが・・・3/11に東日本大震災が。その影響で余震や電力不足ということもあってイベントはしばらく延期に。まあ仕方ないっすね。
 ところで・・・植松さんはこのイベントで自ら率いる<EARTHBOUND PAPAS>というバンドで出演予定だったんです。いったいこのバンドではどんな音楽を聴かせてくれるのか楽しみにしていました。すると6月になんとこのバンドのデビューアルバム「Octave Theory」が発表されたんです。これはもう即買いです。
 お椀の舟にお姫様が乗っているかのような抽象的なシンプルなジャケットで、下には象形文字のような文章が。アルバムは全9曲で、これまでに発表されたファイナルファンタジー・グインサーガ・ブルードラゴン等の曲のバンドアレンジ曲が5曲、オリジナル曲が4曲収録されています。
 1曲目は「Introduction~Octopus Theory」。ティンパニのパワフルな打撃音からはじまって、木管系のリズミカルで可愛らしい音色が軽快にながれ、そして盛大なオーケストラサウンドがはいって賑やかになって華々しいファンファーレが響き渡って。素晴らしい幕開けですね。続いてキーボードのリフから力強いドラムがはいってシンセサウンドとともに盛り上がったあと、ゆったりとした哀愁ただようキーボードのメロディにのって?語の女性ヴォイスがながれて。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいってキーボードのリズミカルなリフが。その後アップテンポのハードロックモードなってスリリングなギターソロが。バックではベースがうねってます。終盤ではパワフルなミドルテンポになってテクニカルなギターソロが。
 2曲目は「Liberi Fatali」。神秘的なサウンドがゆったりと響き、そしてパワフルなベースリフとリズムがはいって、さらにザクザクギターリフもはいって、そして女性ヴォイスと男性コーラスが。その後アップテンポのリズムにのってスリリングに展開して。中盤では一旦テンポダウンしてオルガンリフとベースリフが響くも再びパワフルなリズムがはいって力強いコーラスがながれて。終盤ではエモーショナルかつテクニカルなギターソロが。迫りくるような迫力を感じるかっくいい曲ですね。
 3曲目は「Advent:One-Winged Angel」。ズンズン♪とパワフルで力強いリフからはじまって、ダークでヘヴィなギターリフがはいって、そしてエモーショナルなギターソロが。その後ミドルテンポの力強い女性コーラスがはいってマーチングスネアのリズムとともに盛り上がっていきます。中盤ではオケサウンドとギターとキーボードの掛け合いやユニゾンが。その後アップテンポになってオルガンリフから女性コーラスがはいってスリリングに疾走していきます。終盤にはアグレッシブなギターソロが。バックではぶっといベースがうねりまくって、そしてテクニカルなベースソロがちょこっと。オペラチックで力強くスリリングな曲ですね。
 4曲目は「Thread of Fate」。ハープのような音色の美しいリフがゆったりとながれ、そこにフルートのような素朴な音色のフレーズがしっとりとながれて。心休まるうっとりと聴きほれてしまうメロディですね。その後一転パワフルなドラムがはいってギターの泣きのメロウなソロがゆったりとながれて。美しいバラード調の曲です。中盤ではキーボードのクリスタルなサウンドのリフが響き、そしてフルートのような音色がしっとりとながれ、そこに伸びやかなギターサウンドが加わって盛り上がっていきます。終盤ではドラマティックなギターソロで盛り上がったあと、ゆったりとしっとりと。
 5曲目は「Metal Hypnotized」。スリリングなピアノリフからはじまって、ダイナミックなシンセリフがはいって、そしてミドルテンポでヘヴィでダークなギターリフが。その後変拍子でミステリアスなシンセリフがながれ、さらにスリリングなユニゾンも。中盤では一旦リズムがとまって力強いピアノリフが響きわたり、そして奥深いベースリフとキーボードリフが響いたあと、ミドルテンポのパワフルなリズムにのってエモーショナルなギターフレーズがながれて。終盤はヘヴィでダークなギターリフにのってアグレッシブなオルガンソロが。
 6曲目は「Eternity」。ヘヴィなギターリフからハイトーンスクリーミングとめっちゃメタルモードではじまって、アップテンポでノリノリの様式美系ハードロックが展開されます。パワフルでクリアトーンのヴォーカル、いいですねぇ。佐々井さんかな?間奏ではオルガンとギターのスリリングな掛け合いソロやユニゾンが。この曲は“元祖シャウト王”DPのIan Gillan氏のヴォーカルバージョンが以前発表されてましたね。ラストはGillan氏に負けじとクリアなハイトーンスクリーミング炸裂です。そしてアグレッシブなギターソロも。
 7曲目は「The Forest of Thousand Years」。静かに幻想的にはじまって、ピアノとヴァイオリンの美しい調べがゆったりとながれ、そしてミドルテンポのリズムがはいって、フレットレスベースのしっとりとした味わい深いフレーズがながれて。その後キーボードのクリアで綺麗な力強い音色がドラマティックに響いて。中盤ではエモーショナルなギターソロが。終盤ではチェロ風の伸びやかな音色も加わって盛り上がっていきます。とってもドラマティックなバラード曲ですね。ラストはリズムが止まってゆったりとしっとりと静かにFin。
 8曲目は「Bo-Kon-Ho-Ko」。衝撃的な女性コーラスからミステリアスにはじまって、その後パワフルなリフとテクニカルなキーボードリフがはいって変拍子でスリリングに、そしてアップテンポで男性コーラスと女性コーラスが交互にはいってオペラチックに。間奏ではモーグの不可思議な音色のソロから、男性のナレーションがはいって終盤にかけて盛り上がっていきます。
 9曲目は「Homecoming」。民族音楽的なアフリカンな力強いミドルテンポのリズムではじまって、?語の女性ヴォイスがながれて。中盤からはアヴァンギャルドな伸びやかなギターソロが。バックでは力強いベースラインが響いて。
 クラシカルな曲やオペラチックな曲、ノリノリのパワフルなハードロックや美しいバラードなどバラエティに富んだとっても素敵なアルバムですね。ただ、バンドのアルバムというよりも“ベスト・オブ・植松”的な感が強いかな。これはもうぜひともライブを観てみたいっす。延期になった3月のファンタジー・ロック・フェスが9月に開催されることが決定!めっちゃ楽しみです。

11.7.17 MARS

2011-07-19 06:23:28 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.7.17 吉祥寺Silver Elephant
<PROGRESSIVE LIVE 2011>
 新潟の“女エマーソン”と称される女性キーボード奏者<KUMIKUMIさん>を擁するキーボードトリオプログレバンド<MARS>。現メンバーは、KUMIKUMIさん、ドラムスの<岡田隆さん>、ベース&ヴォーカルの<成田秀雄さん>のEL&Pと同じトリオ編成です。1999年にアルバムを発表。そして2010年9月に現メンバーで復活し、活発にライブ活動を行われています。自分は12月に初めてライブを観てめっちゃ感動して、次の2月のライブも観にいきました。そして6月にもライブがあったのですが、仕事帰りに駆けつけたときにはもうライブが終わったあとで超ガッカリ。でもその時点でもう7月の日曜にシルエレでライブがあると発表されていたので、その日は絶対に仕事にならないように気をつけて7/17を楽しみにしていました。そうそう、その間に成田さんが6月のライブのDVDを送ってくださってめっちゃ感激!そして映像を見て仕事をサボってでも観に行けばよかったとちと後悔。ライブが待ち遠しいっす。

 さて当日。MARSがトップバッターであることは成田さんから教えていただいていたので、早めに家を出て吉祥寺へ。余裕でお店に着いてのんびりと開演を待ちます。ステージは向かって左にKUMIKUMIさんの3段キーボードセットが。中央に2タム1バス&エレドラのドラムセット、そして右にナチュラルボディのイーグルベースが。

 開演予定時間の18時を5分過ぎたころ、客席が暗くなってメンバーの皆さんがステージに登場し、拍手で迎えられます。KUMIKUMIさんはノースリーブの白ミニワンピすがたでスレンダーで綺麗でもううっとり♪男性陣は黒Tシャツで。準備が整うとステージが暗くなって、それまでながれていたSEが止まって、そしてながれてきたのがバンド名そのもの、ホルストの「惑星」より「火星/Mars」が。これめっちゃ嬉しいっす。背筋がゾクゾクしてきますね。ひょっとしてこのままEL&Powellの曲に突入?と思いきや、ナレーションがはいったあとスネアロールからはじまった1曲目は「Who Done it!」。テクニカルなオルガンリフのアップテンポのリズミカルでとっても楽しい曲。元曲はEL&Pの“Hoedown”かな。パワフルでノリノリのリズムにのってオルガン&シンセのリフが。ベースのリズムもパワフルなドラムもかっくいいっす。特にスネア、いい音してますね。中盤にはテクニカルなオルガンリフ&ソロが。終盤再び明るく楽しいリフに戻って、ラストはジャジーなピアノフィルでおしゃれにFin。

 「こんばんは、MARSです。新潟からきました」って成田さん。MARSはシルエレは9年ぶりだそうで「またここに来れて嬉しいです。今後とも宜しくお願いします」って。ここで成田さんは今日のシルエレのスケジュールを。「ゆっくり楽しんでいってください」って。

 2曲目は「Voice of the Universe」。ダイナミックなファンファーレから劇的にはじまり、アップテンポのパワフルなリズムがはいってめっちゃ明るく爽やかなシンセリフ、メロウなフレーズがながれて。そして美しいピアノリフとフルート風の音色がながれて。その後ダイナミックなリフから明るく楽しいリフが元気よくながれ、ピアノの綺麗なリフがゆったりとながれたあと、ドラムが一旦止まって、ピアノの美しくたおやかなリフがながれ、ウインドベルが鳴って。そして成田さんの力強いヴォーカルと岡田さんのパワフルなヴォーカルか交互に、そして綺麗なハーモニーも聴かせてくれて。サビはパワーバラード調でめっちゃドラマティック。中盤ではテンポアップしたパワフルなドラムにのってピアノのテクニカルなリフが。ドラムも叩きまくって盛り上がっていきます。その後ミドルテンポでパイプオルガンの音色が響きわたって、ダイナミックなリフからシンセの明るく爽やかなフレーズがながれて。終盤では一旦ドラムがとまってピアノの美しいリフレインがゆったりとながれ、ウインドベルが綺麗に響いて。そして成田さんと岡田さんの力強いヴォーカルが入ってドラマティックに盛り上がっていきます。ラストはハイテンポのパワフルなリズムにのってアグレッシブなモーグソロ、そしてリズミカルなピアノリフのあと、ゆったりとFin。大好きな曲なので演ってくれてめっちゃ嬉しいっす。

 「ありがとうございます」って成田さん。ここでチューニングタイムでしばし沈黙です。そしてはじまった3曲目は「億万長者のファンファーレ」。シンバルロールからはじまって、まずは「庶民の~」の壮大なファンファーレが、ゆったりと響きわたり、ティンパニサウンドも力強く響いて。そしてアップテンポのノリノリのパワフルなリズムがはいって、明るく力強いエマーソン風ブラスサウンドが鮮烈に響き渡って。中盤ではテクニカルなベースソロがちょこっと。その後「Fanfare for the common man」の力強いシンセリフが響き渡って。これ大好きなのでめっちゃ嬉しいっす!感激してちょっと涙腺が緩んだかも。そしてスリリングなシンセのトリルとアグレッシブなベースリフが。終盤は再び元のリフに戻って、ラストはドラムも叩きまくりで盛大にFin。

 「ありがとうございました」って成田さん。メンバーの皆さんは今朝8時過ぎに新潟を出発して高速を通って東京にこられたそうですが、これまでは高速料金は休日1000円だったので安く来れたそうですが、法改正で元の料金に戻ってしまったので、ちと出費がかさんだようで。遠くから来られるのはほんと大変ですねぇ。お疲れ様です。そして次のライブの告知ですが、9月に行われる沼袋の3daysイベントの初日に出演が決まったそうで。とっても楽しみです。

 4曲目は「Awakening」。ミドルテンポのパワフルなドラムからピアノの瑞々しく綺麗で爽やかなリフがながれ、変拍子で静かになったり、パワフルになったりと強弱をつけて聴かせてくれます。その後一旦止まってクリスタルなキーボードサウンドが幻想的にながれ、そしてピアノリフをバックに成田さんの力強く伸びやかなヴォーカルがはいってドラマティックに展開していき、盛り上がってから、ピアノの綺麗なリフ、シンセの幻想的なフレーズがしっとりとながれ、レッドライトに包まれてテンポダウンしていって。中盤では一旦止まったあと、パワフルなドラムをバックにピアノの力強いリフがリズミカルにテクニカル響き、そして力強いヴォーカルがゆったりと伸びやかに響き渡って盛り上がって。その後一旦止まってパイプオルガン調の壮大なサウンドが響き、クリスタルなサウンドが響くなか、テクニカルなベースソロが。終盤再びヴォーカルがはいって劇的に盛り上がって。そしてピアノの綺麗なリフ、シンセの幻想的なフレーズがながれて。ラストは一旦止まったあと、エレドラのティンパニロールからダイナミックなリフが劇的にながれ、ドラムも叩きまくりで盛大にFin。

 「ありがとうございます」って成田さん。ここでHPの宣伝を。最近、検索すると以前よりも上位でHITするようになったそうで。

 オーラス5曲目は「Rond of roses」。「ツァラトゥストラはかく語りき」のブラスサウンドが力強く響き渡り、エレドラのティンパニサウンドが力強く打ち鳴らされて。そしてアップテンポの躍動感たっぷりのリズムにのってオルガンのリズミカルで明るく爽やかなリフがながれて。そしてパワフルなソロやテクニカルなトリルが。終盤では叩きまくりのドラムソロがちょこっと。ラストは壮大なフレーズがダイナミックにゆったりとながれて劇的にFin。
 そしてすぐに「木星」の美しいメロディがゆったりとながれ、成田さんが「ありがとうございました、MARSでした」って挨拶を。そして「このあとも最後まで楽しんでいってください」って。続いてメンバー紹介です。「ドラムス、岡田隆!」「キーボード、KUMIKUMI!」「ベース&ヴォーカル、成田秀雄でした」ってメンバーおのおのに大きな拍手が。「またよかったら観に来てください。今日はありがとうございました」って。そして劇的なフィナーレを迎え、エレドラのティンパニサウンドが響き渡って盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って成田さん。メンバーの皆さんは拍手歓声のなか、お辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると19時ちょい前。1時間弱のとっても素敵なライブでした。
今回もパワフルでドラマティックな<MARS>サウンドを聴かせてくれて。鮮烈かつ繊細で美しいKUMIKUMIさんのキーボードサウンド、パワフルでエネルギッシュ、そして力強い岡田さんのドラム&ヴォーカル、太く奥深い成田さんのベース&ヴォーカル。それらによるダイナミックでドラマティックな楽曲の数々、感動です。特に好きな曲ばかりだったのでめっちゃ嬉しかったっす。久々のシルエレということでの選曲もあったのでしょうね。今回もエマーソン風の力強いシンセサウンド、めっちゃ楽しめました。次回のライブもすっご楽しみです。そして現在レコーディング中というニューアルバムもめっちゃ待ち遠しいっす。

YUHKINEN 1

2011-07-16 21:41:24 | Marge Litch・ALHAMBRA
 GALNERYUSやALHAMBRAで活躍され、さらにセッション活動等でも引っ張りだこの凄腕キーボーディスト<YUHKIさん>の初のソロ・アルバムが2011年に4月に発表されました。アルバムはヴォーカル入り曲5曲とインスト6曲の全11曲収録です。 参加メンバーは、ヴォーカルに佐々井康雄さん、下山武徳さん。コーラスに世良純子さん。ギターに木下昭仁さん、Syuさん、大田カツさん、梶原稔広さん。ベースに長谷川淳さん、TAKAさん、三瓶朋大さん、Hibikiさん。ドラムに長倉哲郎さん、そして森下フミヤさん。豪華で超強力な凄腕の皆さんが参加されています。美しいジャケットも最高っすね。
 アルバム1曲目は「YUHKINEN」。シンセのスペーシーっぽいサウンドが幻想的にながれ、そしてアップテンポのパワフルなリズムにのってダイナミックなリフからギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフが。明るく爽やかでなおかつスリリングで。中盤からはギターとキーボードのテクニカルでアグレッシブなソロバトルやユニゾンが存分に楽しめます。
 2曲目は「Far Beyond The Seven Seas」。パワフルでダイナミックなリフからアップテンポでノリノリモードではじまって、ヴォーカルがはいって。メロハーというかハードポップというかパワフルで楽しい感じの曲調ですね。中盤ではエモーショナルかつテクニカルなギター&キーボードソロが。そしてダイナミックでドラマティックに展開していって、終盤ではゆったりと雄大な感じに。
 3曲目は「Kraken」。ギターのヘヴィリフからツーバスドコドコのアップテンポでパワフルに疾走していって、力強いヴォーカルがはいって明るく爽やかなHR調に。間奏ではギターとキーボードのテクニカルでアグレッシブな白熱したソロバトルがたっぷりと。さらにユニゾンやハモリもキメて。終盤ではコーラスもはいってドラマティックに。80年代後半のジャーマンメタルを思い出したかも。
 4曲目は「Mourning Star」。パイプオルガンの荘厳な響きからゆったりとはじまって、ヴァイオリントーンのギターの哀愁たっぷりのメロディがながれ、味わい深いベースラインが加わって、ゆったりとドラマティックに展開していって徐々に盛り上がって。ドラマティックなインストです。終盤では叩きまくりのドラムをバックにアグレッシブなキーボードソロが。
 5曲目は「XXX」。ダイナミックなバンドリフからはじまってツーバスドコドコのアップテンポで疾走するめっちゃテクニカルでスリリングなハードインスト。ギターとキーボードの弾きまくりソロバトルはYM調クラシカルメロ満載で白熱してます。高速ユニゾンも凄いっす。エンディングは劇的に盛大にFin。
 6曲目は「Ivory」。シンセのしっとりとしたサウンドからゆったりとはじまって、ミドルテンポで綺麗なピアノリフと素朴な音色のアコギのリフがながれ、そして哀愁ただようヴォーカルがはいって。サビではハスキーに力強く歌い上げて。パワーバラードって感じでしょうか。間奏ではエモーショナルなギターソロ・キーボードソロ、そして奥深いベースソロが。終盤にはエネルギッシュなハイトーンスクリーミングも。とってもドラマティックです。
 7曲目は「Impulse」。ダイナミックなリフからミドルテンポとアップテンポでチェンジしながらギターとキーボードがそれぞれ哀愁ただようフレーズを奏でたり、ユニゾンで聴かせたり。中盤からはアップテンポでスリリングなソロバトルも。
 8曲目は「The Spirits Of Dark And Lonely Water」。アップテンポのツーバスドコドコの疾走様式美HRですね。パワフルなヴォーカルがはいって、間奏ではギターもキーボードもめっちゃ弾きまくりのテクニカルなソロバトルがたっぷりと。
 9曲目は「Bump And Grind」。ジャジーな感じのフリー演奏からアップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリリズムがはいって、ギターとキーボードがテクニカルなソロやユニゾンをたっぷりと。パワフルなドラムに躍動感たっぷりのベースもめっちゃかっくいいっす。
 10曲目は「Triumph & Glory」。ゆったりと哀愁ただようフレーズからはじまるも、アップテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターとキーボードがダイナミックでドラマティックなリフを。そして力強くもダンディな感じのヴォーカルがはいって、サビでは盛り上がって。間奏ではギターとキーボードのエモーショナルかつテクニカルなソロがたっぷりと。ドラムも叩きまくってます。凄く力強さを感じる曲ですね。
 11曲目は「Believe」。しっとりとしたシンセサウンドが幻想的にながれ、美しいピアノリフと味わい深いベースラインが響き、そしてヴァイオリン風サウンドが伸びやかに哀愁たっぷりに奏でられて。その後ミドルテンポのリズムがはいってアコギのアルペジオリフがメロウにながれて。中盤ではキーボードやベースのエモーショナルなソロ、そしてアコギのテクニカルなソロが。
 4月にALHAMBRA他との対バンでのレコ発ライブがあったんですね。残念ながら自分は観に行けませんでした。キーボードとギターのソロバトルはCDで聴いているだけでもかっくいいんですけど、やはり生で観ながら聴きたいっすね。メロディアスでドラマティックな楽曲とスリリングな凄腕テクバトルを存分に楽しめるかっくいいアルバムですね。

結月そらさん・Daniさん 時が廻る~

2011-07-13 06:23:55 | J-POP
 先日<KBB>のライブを観に行ったとき、休憩時間にふと物販コーナーを見たら<Daniさん>が参加されてるアルバムがあったもので即購入しました。自分のようなおやぢにはちと買い辛いジャケですけど。
 2011年発表の<結月そらさん>とDaniさんのコラボレーションアルバム「時が廻る、世界の向こう」です。全6曲収録されていて、結月そらさんがヴォーカル、Daniさんがギター&ベースで、1曲だけヴァイオリンで<壷井彰久さん>が参加されています。
 <結月そらさん>は、舞台俳優として活躍され(別名義)、2007年の「ひぐらしのなく頃に 祭囃し編のエンディングテーマ「そらのむこう」の歌と作詞でその名が知れ渡ったそうで。この年に自主レーベル<Soranetarium>を開設し、自主制作の1stアルバム「philos*sophia」を発表され、その後もアルバムを何枚も発表されています。そらさんは、幼い頃から戦争の話を聞いたり、戦争もののアニメや本を見たり読んだりされたこともあって、“命”や“争い”をテーマとした独自のディープな世界観を作品に表現されることが多いようで。
 アルバム1曲目は「いつか届く夢」。ピュアで可愛らしいしっとりとしたヴォーカルからはじまって、シンセサウンドがゆったりと幻想的に響き、味わい深いベースメロがゆったりとながれて。バックではクリスタルなサウンドが神秘的に響いて。その後リズミカルなベースリフとリズムがはいって徐々に盛り上がっていって。中盤ではパワフルなドラムがはいってダイナミックな感じになってヴォーカルが歌い上げて。その後力強くもメロウなベースソロが。終盤は再び盛り上がって、バックではピアノサウンドが綺麗に響いて曲の美しさが増して。ラストはしっとりと。
 2曲目は「私が欲しいもの」。ダイナミックで華々しいケルティックなヴァイオリンとアコーディオンのリフから盛大にはじまります。ヴァースに入るとミドルテンポでゆったりと爽やかなヴォーカルがながれ、合間に華やかなリフがはいって、サビではパワフルにドラマティックに盛り上がって。中盤ではダイナミックなリフからピアノのリフ、そしてゆったりと伸びやかで美しいヴァイオリンソロが。終盤では静かになって美しいピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが。そして徐々に盛り上がっていって歌い上げ、ラストはダイナミックなリフが。こういう曲、大好き!素晴らしい!
 3曲目は「色とりどりの花」。ピアノとアコギのリフからゆったりとしっとりと美しくはじまって。バックのベースラインも素敵。そして可愛らしいヴォーカルがほのぼのとした感じで、ピアノの美しいリフレインをバックにながれて。ボサノヴァっぽい感じの心地よい曲ですね。軽快で爽やかで優しくて。間奏の美しいピアノソロとベースラインにもうっとりです。そよ風の吹くお花がいっぱい咲いている草原をのんびりお散歩しているかのような感じがします。
 4曲目は「深い森」。暗く奥深いような神秘的なサウンドがゆったりとながれ、それが徐々に盛り上がっていって、そしてしっとりとした可愛らしいヴォーカルがゆったりと幻想的にながれて。アンビエントな感じの曲ですね。中盤からはアップテンポのパワフルなリズムがはいって、暗闇が晴れて明るく壮大な景色が広がっていくように盛り上がっていきます。ラストは再び神秘的なサウンドがながれて。
 5曲目は「流星と∞のセカイ」。スペーシーなサウンドから静かにはじまり、耳を澄ませているといきなりパワフルでダイナミックなリフがはいってヘヴィなギターソロが。そしてアップテンポのパワフルなリフをバックに力強いヴォーカルがはいって。その後一旦静かになってリズミカルなヴォーカルがながれ、そして徐々に盛り上がっていってパワフルなサビへ。ヴァースではヴォーカルの裏でベースがテクニカルなラインを弾いていて聴き応えあります。間奏ではテクニカルかつエモーショナルなギターソロが。終盤はパワフルなサビでめっちゃ盛り上がって、ラストはピアノリフがしっとりとながれて。
 6曲目は「時が廻る、世界の向こう」。クリスタルサウンドがゆったりと幻想的に響き、美しいピアノのリフレインが加わって、そして可愛らしいほのぼのとした感じのヴォーカルがはいって。優しく美しくほのぼのして心温まるバラードソングですね。サビでは歌い上げてパワフルなドラムとともに盛り上がって。間奏では力強くエモーショナルなギターソロが。終盤はドラマティックに盛り上がって、ラストはゆったりとFin。
 そらさんのヴォーカル、とってもピュアで可愛らしくほのぼのと、それでいて力強さも感じられてほんと素敵ですね。いわゆる“アニソン”と呼ばれるジャンルにはいるのかもしれませんが、1曲5分前後のたった6曲のアルバムとはいえ、とっても楽しい曲・静かで美しい曲・明るく爽やかな曲・アンビエントな曲などなどバラエティに富んでいて、なおかつ、単なるポップソングでは片付けられないDaniさんのテクニカルかつ味のある演奏がそこかしこにさりげなくちりばめられていて、聴き応えあります。このコラボ、もっと聴いてみたいっす。

11.7.3 Benoit Moerlen with Sprocket

2011-07-10 07:35:47 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2011.7.3 江古田Buddy
<Benoit Moerlen Marimba Concerts in Japan 2011>
 以前の<KBB>のライブの折に、ドラマーの<菅野詩郎さん>が7月に行われるマリンバ奏者<Benoit Moerlenさん>のライブに出演されるっておっしゃってたんですよね。菅野さんのKBB以外で叩くライブも観てみたいなって楽しみにしてました。さらにはエレアス等でも活躍されるギタリスト<平田聡さん>も参加されるとのことで、これはもう見逃せないと。もっとも自分は一番のメインであるBenoitさんのことを全く知らないんですけど。
 Benoit Moerlen(ブノア・ムーラン)さんは、幼少の頃からピアノを学び、ドラマーの実兄ピエールさんの影響でパーカッションに興味を持ち、特にヴィヴラフォンやマリンバ等の鍵盤打楽器に惹かれたそうです。そして1974年にプログレバンド<GONG>のアルバム「You」にゲスト参加され、「Gazeuse!」「ExpressoⅡ」で活躍されたそうです。そして<Pierre Moerlen’s Gong>に参加され、さらに<Mike Oldfieldさん>のアルバム「Exposed」「Islands」にピエールさんとともに参加されたそうです。その後、2004年に<Gongzilla>で来日され、今回2011年6月に初のソロアルバム「Rocking Roller」を発表され、来日が決まったそうで。自分はGONGもいまだ聴いたことがないもので初の遭遇であります。

 今回は東京と名古屋でElectric ShowsとAcoustic Showsを2公演づつ行うスケジュールで、東京2公演観たいのはやまやまですが、資金的にキビしいので、菅野さん・平田さんが出演される7/3のElectric Showsのみチケットを買って楽しみにしてました。ところが・・・日が近づくにつれ、平田さんのtwitterに危うい雰囲気が。心配していたところ、残念ながら平田さんは諸事情により不参加となったそうでガッカリ。それでも菅野さんだけでも観たいし、もちろんブノアさんの演奏も興味あるものでとにかく7/3は江古田に行こうと。それとは別にP社のM様からふいに7/1杉並のAcoustic Showsの招待状が送られてきてビックリ。7/1は平日ですから、もしも仕事が早く終わったらせっかくだから観に行こうかなぁなんて、こちらも楽しみしてました。

 7/1、仕事帰りに東高円寺の杉並セシオンというホールへ。ステージには所狭しとパーカッション楽器がい~っぱい配置されていてビックリ!このライブは、ブノアさんとストラスブール国立音楽院でクラスメートだった、パーカッショニスト<上野信一さん>率いる新鋭パーカッショニスト集団<PHONIX Reflexion>との共演ライブです。19時からはじまった第1部はまずPHONIX Reflexionの演奏からはじまって、後半にブノアさんのソロ1曲と共演で1曲が披露されました。第2部ではブノアさんとPHONIX Reflexion、さらにキーボードの<加藤忠崇さん>、Eギターの<高橋誠さん>、マリンバ奏者の<SINSKEさん>が加わって演奏されました。ヴィブラホンとマリンバの美しい音色が、迫力のあるリズミカルなパーカッションにのってとっても楽しい素敵な音楽世界を魅せてくれました。高橋さんのギターもいい音響かせてましたね。今回のライブ演奏曲、事前にブノアさんから譜面が送られてきたそうですが、仲間内でしか理解できないような書き方だったため、加藤さんが耳コピーで譜面を起されたとか。

 そして7/3、<Benoit Moerlen with Sprocket>です。Sprocketのメンバーは、ドラムスの菅野さん、ベースの<中島洋隆さん>、ヴァイオリンの<河崎今日子さん>、そしてギターが平田さんに代わって<Qui>等でも活躍されている<林隆史さん>です。チケットに開場時間が18時と書いてあったので、間に合うように会場に行ったら18時半開場でした。まだリハの最中でかっくいい音が店の外にも聴こえてきます。30分待つと扉が開いてチケットの番号とは関係なく先着順で入場です。受付を済ませ、前には行かず、中央くらいの席をGETしてしばし開演を待ちます・・・が、開演時間の19時を過ぎても全然始まる気配はなく、メンバーの皆さんはフロアーで親しいお客さん方と談笑されてたり。そうそう、客席にはAsturiasの大山さん・セナさん・筒井さんがいらしてましたね。他にも有名ミュージシャンの方々がいらしてたような?上野さんもいらしてました。
 ステージは後方向かって左にワンタムワンバスのドラムセット、その隣にベースが。フロント向かって左にギター、フロント中央がヴァイオリンそしてステージ右にヴィブラホンとエレクトリックマリンバが配置されています。

 19時27分、メンバーの皆さんがステージ登場し、拍手で迎えられます。最後にブノアさんが登場し、大きな拍手が。ブノアさん、黒のボルサリーノきまってますね。今日子さんも黒の帽子でクールにキメてかっくいいっす。
 そしてスティックのカウントから1曲目が。ゆったりとしたユニゾンリフからはじまって、ヴィブラホンのテクニカルなリフに合わせてドラムが叩きまくって。
 ところがあっというまに終了。そして「ボンソワール、ボンジュール!コンバンハ、TOKYO!」ってブノアさん。大拍手です。ブノアさん、今回は英語でMCを。7/1はフランス語だったかな?自分全然わかんないっす。

 そして2曲目がはじまります。ハイハットのハイテンポのリズムにぶっといベースリフがはいって、そしてヘヴィなギターリフとリズミカルなEマリンバのリフが。そしてEマリンバとヴァイオリンのユニゾンからヴィヴラホンのソロが。その後ヴァイオリンとヴィブラホンのユニゾンリフからテクニカルなギターソロが。ブノアさん、Eマリンバでアクセントを入れて、徐々に盛り上がってドラムも叩きまくって。中盤では静かになってドラムとベースのリズムが響き、そこにEマリンバのリズミカルなリフがはいって、そしてギターとヴァイオリンのヘヴィなリフがはいって、ユニゾンもキメて。

 短いMCのあとの3曲目は「It came out of the blue」。ミドルテンポの16ビートリズムからはじまって、ブノアさんはEマリンバで電子音ピコピコサウンドのリフを。そしてギターとヴァイオリンが軽快なリフを弾き、ブノアさんはカウベルを叩いて。まずは叩きまくりのドラムソロがちょこっと。その後ギターとヴァイオリンがファンキーでノリノリのリフを弾き、そのままアグレッシブなギターソロへ。中盤ではギター・ヴァイオリン・ヴィブラホンのユニゾンリフからヴァイオリンソロ。ブノアさんはEマリンバでキーボードサウンドを奏で、そしてユニゾンリフからヴィブラホンソロへ。終盤はユニゾンリフからドラムソロをちょこっとはさんで、そして唐突にFin。

 4曲目は「Say no more」っておっしゃったかな?マレットでのシンバルロールからギターがメロウなリフをゆったりと奏でて。そしてEマリンバのクリスタルサウンドが幻想的にながれたあと、ヴィヴラホンのリズミカルなリフが。そこにヴァイオリンも加わってユニゾンで力強いリフを。中盤ではダラムがタムをパワフルに叩き、ヴァイオリンが伸びやかなフレーズを奏で、ヴィブラホンがリズミカルなリフからそのままソロへ。終盤ではEマリンバがオルガンサウンドを奏で、そしてヴィヴラホンとヴァイオリンがユニゾンでリフを。

 ここでMCですがよくわかんないっす。「スモーキン・シガレット」とか「ゴングジラ」とかおっしゃっていたような。スティックのカウントから5曲目「Bad Habbit」がはじまって、ミドルテンポで爽やかで伸びやかなリフがながれ、ヴィブラホンのテクニカルなリフが。中盤ではギターの流麗でテクニカルなソロがはいって、ブノアさんはEマリンバでアクセントを入れて。その後ギターとヴァイオリンのユニゾンや爽やかなフレーズがながれ、ヴィブラホンのテクニカルなリフがはいって、ドラムも叩きまくりで盛り上がって。終盤はヴィブラホンのテクニカルなリフから神秘的な感じになって、そして今日子さんが小さなマラカスでリズムを入れて、そしてドラムがマレットでタムを力強く叩いてアフリカンなリズムを。ラストは一旦静かになってテンポダウンするも盛り上がって。

 ここでMCですが、小さなお子さんが大声で泣いて「Very sorry!」ってブノアさん、爆笑!
6曲目は「クロス・クラウンズ」っておっしゃったかな?ドラムとベースのズンズン響く変拍子リフからヴィブラホンの力強くリズミカルなリフがはいって、ダイナミックな変拍子リフに。そしてヴァイオリン・ヴィブラホン・ギターのユニゾンリフが響き、ドラムも叩きまくって、そしてヴィブラホンの超テクリフが。中盤では静かになるもパワフルなチョッパーベースリフがはいって、そしてギターがメロウなリフを。そこからヴィブラホンのテクニカルなソロがはいって盛り上がって。終盤一旦止まって、そしてブレイクリフをキメたあと、ギターのテクニカルなソロが。ラストはユニゾンリフをキメて。
 曲が終わると大拍手大歓声!「Thank you!ドウモ!」ってブノアさん。メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀をして、拍手のなかステージを降りて楽屋へ。時計を見ると20時14分。約45分の第1部でした。ここで少し休憩です。

 20時26分ころ、メンバーの皆さんはステージに戻ってお客さん拍手です。でも菅野さんがまだ現れず。「Drummer!Drummer!」ってブノアさんが呼んで菅野さん登場です。ここでブノアさんは今回発表されたソロアルバムの宣伝をちょこっと。「Only Japan」って。ブノアさん、暑いせいか第2部は帽子ナシです。
 第2部最初となる7曲目は「Wasabi time」。ヴァイオリンとヴィブラホンのユニゾンからアップテンポでリズミカルに明るく爽やかに始まります。そしてEマリンバの綺麗なリフとヴァイオリンの伸びやかな音色が響き、ギターのエモーショナルかつテクニカルなフレーズがながれて。中盤では変拍子リフやヴィブラホンとヴァイオリンのユニゾンリフからヴィブラホンのテクニカルなソロが。その後Eマリンバのリフとドラムフィルの掛け合いも。終盤ではマリンバ・ヴァイオリン・ギターがユニゾンでリフをリズミカルに。

 「Thank you very much!」ってブノアさん。そしてメンバー紹介です。「オンドラムス、シロー・スガノ!」「オンベース、ヒロタカ・ナカジマ!」「オンギター、タカシ・ハヤシ!」「オンエレキヴァイオリン、ミス・キョウコ・カワサキ!」ってメンバーおのおのに大きな拍手が。

 8曲目は「Camel Ride」。ヴィブラホンのハイテンポのテクニカルなリフからバンドがはいって・・・ところがテンポが合わず一旦ストップ。客席から声援が。あらためてヴィブラホンの超テクリフからはじまって、ドラムが力強くタムを叩いてアフリカンなリズムを。そしてヴィブラホン・ヴァイオリン・ギターがアラビアンっぽいリフを奏でて、テクニカルなユニゾンも。その後テクニカルなヴィブラホンのリフをバックにヴァイオリンが伸びやかなフレーズを。ラストは残念ながらキメが合わず。

 9曲目は「In the black forest」。ヴィブラホンの神秘的なリフからはじまって、パワフルなドラムがはいって、ヴィブラホンとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフが。その後一旦止まってヴィブラホンのハイテンポのテクニカルなリフからヴァイオリンがゆったりと幽玄な感じのフレーズを奏でて。そしてミドルテンポのパワフルなリズムをバックにヴィブラホンのソロへ。終盤ではテンポダウンしてヴィブラホンとベースのユニゾンからヴァイオリンが伸びやかな音色を響かせ、ヴィブラホンとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンをキメ、ブレイクもキメて。

「Woh!Thank you!」ってブノアさん。ここで少しMCを。“All Japan Children”“フクシマ”ってフレーズもあったかな。
10曲目は「Kitami」。ヴィブラホンのリズミカルで明るく爽やかなリフからはじまって、ヴァイオリンがフィンガーピッキングでリフを。ほのぼのした感じの曲調ですね。そしてヴァイオリンの伸びやかな音色が響き、ヴァイオリンとヴィブラホンのユニゾンからヴィブラホンのリズミカルなソロへ。中盤ではギターも加わってユニゾンで、そのままギターのメロウなソロへ。ラストはヴィブラホンとヴァイオリンのユニゾンで、ブノアさんマレットをゆっくり回してFin。「Keep Smiling!」ってブノアさん。

 11曲目は「Grin and bear it」。ミドルテンポのパワフルでダイナミックなリフからギターのヘヴィなリフ、ヴィブラホンのテクニカルなリフ、ヴァイオリンとヴィブラホンのユニゾンリフが。明るく爽やかな感じの曲調ですね。そしてギターとヴァイオリンのユニゾンリフからパワフルなミドルテンポのリズムをバックにオルガン風サウンドのEマリンバソロ、続いてヴィブラホンのテクニカルなソロが。中盤ではギターの流麗でテクニカルなソロが。バックではドラムが叩きまくってます。そしてティンパニ風サウンドのEマリンバのリフからオルガン風サウンドのリフとギターリフがはいって、ヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれて、そのままソロへ。ラストはヴィブラホンのリズミカルなリフからヴァイオリンの爽やかなフレーズがながれ、そしてヴィブラホンとヴァイオリンのユニゾンで♪ジャーン!でFin。

 「Thank you!」「Last tune!」ってブノアさん。本編最後の12曲目は「Rocking Roller」。アップテンポのテクニカルなユニゾンリフからはじまります。爽やかで楽しい感じの曲調ですね。ヴァイオリンが力強いフレーズを奏で、ドラムが叩きまくって、そしてギターがメロウなフレーズを奏で、ヴィブラホンがテクニカルなリフを。その後一旦静かになってベースラインが響き、そしてヴィブラホンのソロへ。序盤はリズミカルで、それが徐々にアグレッシブに。続いてヘヴィなギターリフに叩きまくりのドラムからEマリンバのオルガン風サウンドのリフをバックにギターソロが。終盤ではヴィブラホンとギター、ヴァイオリンとのユニゾンリフから爽やかなフレーズがながれ、ギターが伸びやかでメロウなフレーズを奏でて。

 曲が終わると大拍手大歓声!「アリガトウ!Thank you!」ってブノアさん。メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀をして拍手歓声のなか手を振りながらステージを降りて楽屋へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。
すると程なくメンバーの皆さんが再びステージに登場し、大拍手で迎えられます。ブノアさんは頭に手ぬぐいを巻いて粋な感じで。

 アンコール最初となる13曲目は、ギターのヘヴィなリフとパワフルなドラムからミドルテンポではじまって、ヴィブラホンのリズミカルなリフ、ヴァイオリンの伸びやかなリフがながれて。そしてヴィブラホンのパワフルなリフ、ヴァイオリンとギターのユニゾンリフ、トリプルのユニゾンリフが。

 「ゲンキデスカ?」ってブノアさん。「Last tune!」ってはじまったオーラス14曲目は「テキーラ」。アップテンポのパワフルなドラムからオールユニゾンでファンキーでリズミカルなリフを。そしてキメでブノアさんが「テキーラ!」って。続いてはヴィブラホンのリズミカルなソロが。中盤ではオールユニゾンのリフからギターのアグレッシブなソロが。ラストはユニゾンのテクニカルなリフから「テキーラ!」って。

  曲が終わると大拍手大歓声!「Thank you very much!アリガトウ!ドウモ!」ってブノアさん。そして次の名古屋公演の宣伝も。メンバーの皆さんは立ち上がってお辞儀をして拍手歓声のなか手を振りながらステージを降りて。最後に中島さんがブノアさんのところに行ってマイクを持って「ありがとうございました。マリンバ奏者のブノア・ムーランさんでした!」って紹介して大拍手大歓声!中島さん、ナイスです。大拍手のなかブノアさんは手を振りながらステージを去って。これでライブ終了です。時計を見ると21時22分。自分は大急ぎで店を出て駅へ。前半45分後半1時間のとってもパワフルで楽しいライブでした。

 ヴィブラホンの澄んだ音色、Eマリンバの様々な音色、そしてブノアさんの超テクによる演奏でとっても素敵なサウンドを響かせてましたね。たっぷり堪能させていただきました。バックの<Sprocket>、パワフルでエネルギッシュに叩きまくっていた菅野さんのドラム、かっこよかったっす。複雑な曲を支える中島さんのぶっとく、しかも味のあるベースもよかったし、ホールズワーズ級の流麗でテクニカルなソロやヘヴィなリフの林さんのギターも凄かったっす。そして河崎さんのヴァイオリンもいい音響かせてましたね。もちょっとソロを聴きたかったかな。急造バンドということもあり、曲も複雑なので、ちょこっとタイミングが合わないところもありましたけど、まあライブですからご愛嬌といったところで。全体的にもとっても楽しめたほんと素敵なライブでした。自分は<GONG>って全く聴いたことがないんですけど、今回を機にアルバムを買おうかなと。

まぼろしペイガンズ 1

2011-07-07 06:30:55 | World Music
 <ラクリモーザ>等で活躍されている<Chihiro S.さん>と、<おしゃれジプシー>等で活躍されている<佐藤圭一さん>のコラボレーションユニット<まぼろしペイガンズ>の1stアルバムが、2011年5月に発表されました。“ペイガン”で調べると、“自然崇拝”とか“異教徒”とか“田舎の人”といった意味があるようですね。忘れ去られた古代遺跡のような、なんとも趣きのあるジャケットですねぇ。
 あらためて、メンバーはヴォーカル・saz・fretted hardy gardyのChihiro S.さん、oud・mouth organ・ethnological forgeryの佐藤圭一さん、そしてacoustic guiter・virtual mellotronの<平田穂高さん>、darbouka・tombak・rigの<やじちさとさん>の5名です。
 アルバム1曲目は「Johnny’s Wedding」。力強いリフからミドルテンポではじまります。そのリフがなんとも揺れているというかゆがんでいるというか不思議な感覚です。そしてメロウなアイリッシュフレーズがリズミカルにながれて。中盤ではアップテンポで激しく楽しく、思わずハンドクラップしたくなっちゃうくらいに。その後再びミドルテンポでゆったりと、哀愁を感じるメロディがながれて。
 2曲目は「Oyster Bay」。ゆったりと暗く幻想的な雰囲気からはじまって、ヴァーチャルメロトロンをバックにミドルテンポで哀しげなメロディがゆったりとながれて。しかし演奏はめっちゃ激しくテクニカルです。中盤では不気味なヴォーカルがゆったりと。ちょっぴり悲劇的で懐かしさいっぱいの感じかも。
 3曲目は「Palastinalied」。ゆったりと力強くはじまります。一歩一歩踏みしめていくような重さかな。困難に立ち向かっていくような強さを感じますね。
 4曲目は「Black Corridor」。アップテンポでパワフルでからっと明るく楽しい感じの小曲です。
 5曲目は「The River Song」。水の流れる音からはじまって、ヴァーチャルメロトロンの哀愁ただようサウンドからゆったりとはじまって、力強くも不気味なヴォーカルがはいって、徐々にダークな感じに。中盤ではメロトロンサウンドが暗くゆったりと響きわたって。
 6曲目は「Intermede」。アップテンポのパワフルでリズミカルで明るく楽しい曲です。テクニカルにアグレッシブに弾きまくって、あっという間に終わってしまいます。 
 全6曲トータルで22分というミニアルバムのような作品ではあるものの、中身は非常に濃いですね。音程の揺れやゆがみが慣れるまでちょっと異様に感じますね。でも慣れてくると不思議な魅力が湧いてくるかも。どの楽器の音なのかよくわからないもので、あいまいな表現しかできませんでした。いつか機会があればライブを観にいってどの楽器がどの音を出すのか確認したいっす。

※このアルバムはP社のM様から提供していただきました。M様、ありがとうございました。上手く紹介できなくてすみません。

11.6.29 Amadeus-unit

2011-07-04 06:21:54 | ライブレポ Jazz/Fusion
 4月のアコアスのライブにゲスト出演されたオーボエ奏者<堀子孝英さん>のユニット<Amadeus-unit>のライブが6/29に六本木のラウンジで行われるとの情報が、アコアスのクラリネット&リコーダー奏者<筒井香織さん>のアメブロに書かれていたんです。あのライブのときのオーボエの音色が印象に残っていたものですから、これはぜひとも聴いてみたいと思って仕事帰りに行ってきました。メンバーは掘子さん・筒井さん、そしてキーボード奏者の<秋岡峻介さん>。オーボエ・クラリネット・ピアノのトリオユニットです。

 出番が20時とのことで、19時40分くらいにお店に着いて、受付を済ませて中へ。すると薄暗くてミラーボールがくるくる回っていて、ハウス系サウンドが大音量でながれていて。苦手な雰囲気なので思わず帰ろうかと思いましたが、お金払ったばかりなので仕方なく席へ。お客さんはほんの数名。カウンターでドリンクを注文して開演を待つことに。するとお店の方がフードメニューを持ってきて。少しすると「ご注文はお決まりですか?」って。食事するつもりはなかったけど、なんか断り辛い感じなので仕方なく軽食を注文して。開演近くなると次に出演するバンドメンバーらしき方々が入ってきて、そこそこ席が埋まって。
開演時間近くになるとメンバーの皆さんが準備を始めます。ステージ向かって左にキーボード、中央がオーボエ、右がクラリネットです。客席では川越さんがビデオの準備を。

 20時頃に演奏がはじまります。1曲目は「亡き王女の為のパヴァ-ヌ」。オーボエ・クラリネット・ピアノによるゆったりとした美しいアンサンブルがながれて。心地よく聴いていると、演奏が一旦止まって、そしてハウス系サウンドがながれてきて。そしてそのアップテンポのリズムにのせてオーボエ・クラリネット・ピアノがはいってコラボ演奏に。ちと違和感ありです。そのなかでもオーボエ・クラリネットがゆったりとほのぼのした感じのフレーズを奏で、ピアノは力強くも美しいリフを。

 続いて2曲目は「チャルダッシュ」。ミドルテンポのハウス系サウンドがながれてきて、そしてオーボエ・クラリネット・ピアノが力強くもしっとりと哀愁ただようメロディを奏でて。中盤ではアップテンポになってオーボエとクラリネットがテクニカルなリフの掛け合いを。その後ピアノが力強いリフをゆったりと奏で、そしてオーボエとクラリネットがテクニカルなユニゾンリフを。
 曲が終わると掘子さんがマイクを持って「ありがとうございます」って。そして曲名の紹介を。

 3曲目は「Blues in A-minor」。オーボエの伸びやかで力強くも郷愁ただよう音色からはじまって、ピアノがリズミカルなリフを。そしてオーボエもクラリネットもリズミカルなフレーズを奏で、ロックっぽいノリノリな感じに。まずはクラリネットのテクニカルなソロ、そしてピアノのパワフルなリフをはさんでオーボエのアグレッシブなソロが。その後、オーボエとクラリネットのユニゾンからパワフルなピアノソロ、クラリネットとオーボエの伸びやかな音色のソロと続きます。中盤では一旦止まってオーボエの音色がゆったりと響き、そこにクラリネットが加わって、そしてテンポアップしていってリズミカルに掛け合いを。その後ピアノのリズミカルなリフにのってオーボエがアグレッシブなソロを。ロングのハイトーンもキメて、そしてピアノのパワフルなソロへ。終盤では一旦止まったあと、ピアノのリズミカルなリフからオーボエのアグレッシブなソロが。ラストはアップテンポのダイナミックでFin。

 「ありがとうございます」って掘子さん。次の曲は中国の風景をイメージして作曲されたそうです。筒井さんはステージを離れてカウンター席へ。4曲目はピアノとオーボエのみで「Chinese reflection」。ピアノの綺麗なリフからゆったりとはじまって、オーボエが加わってユニゾンで奏で、そしてオーボエが郷愁ただようメロディを。そしてオーボエがリフを奏で、ピアノがフレーズを弾いて、そして掛け合いも。その後オーボエが美しいフレーズを、ピアノが綺麗で瑞々しい感じのフレーズを奏でて。中盤ではピアノが力強いリフ、リズミカルでほのぼのした感じのリフを弾き、そしてオーボエが郷愁ただようフレーズを。ラストは清い水のながれのような綺麗なユニゾンリフが。

 ここで掘子さんがメンバー紹介です。「キーボード、秋岡峻介!」拍手です。「クラリネット、筒井香織!」拍手です。そして「オーボエ、堀子です」拍手です。ここで筒井さんがライブ告知を。まずは「本日はお忙しいなか、ご来場くださってありがうございます」って丁寧に挨拶を。そして「今度、7月3日に・・・」って言ったところで「2日!」って客席の川越さんがダメ出しを。それと8/7に掘子さんとファゴット奏者の方とのトリオでライブがあるそうで。観に行きたいなぁ。

 そして掘子さん「次が最後の曲です。お付き合いくださってありがとうございました」って、拍手です。オーラス5曲目はピアソラ氏の「鮫」。ピアノのパワフルなリフからはじまって、オーボエがテクニカルなリフを、クラリネットもテクニカルなリフを。そしてピアノのパワフルなリフと迫り来るようなスリリングな展開です。中盤ではゆったりとダイナミックな感じからピアノの滑らかで綺麗なリフがながれ、オーボエとクラリネットがテクニカルでスリリングなリフを。その後オーボエとピアノのリズミカルなリフからクラリネットのテクニカルなソロが。そしてピアノの力強いリフにオーボエとクラリネットも加わって、テクニカルなユニゾンリフからパワフルなリフでFin。

 曲が終わると拍手です。メンバーの皆さんがお辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると20時半でした。約30分のライブ、それなりに楽しめた素敵なライブでしたね。
前半2曲はハウス系サウンドがはいって、ちとなじめなかったのですが、後半はハウス系は入らず、トリオの繊細で美しく、しかもパワフルでテクニカルでアグレッシブな演奏を楽しめました。今度は別のハコで聴いてみたいですね。美しいアンサンブル、もちっと静かなところで聴かせてほしいっす。