ベースレスのオリジナリティ溢れるジャズロックバンド<FLAT122>。ギタリストの<平田聡さん>、キーボードの<川崎隆男さん>、ドラムスの<田辺清貴さん>のお3方で2002年に結成されたそうです。そして2005年に1stアルバム「The Waves」が発表されました。それは国内にとどまらず海外でも高評価され、そしてAsturiasの大山曜さんも、大御所の難波弘之さんも絶賛されてました。アルバム発表後は精力的にライブ活動を行っていたそうですが、ここ最近はメンバ-おのおのの活動が主で<FLAT122>としてのライブは休止状態のようです。しかし2008年8月から徐々に2ndアルバムの制作にかかられ、2010年1月にようやく発表されます。それが今回紹介させていただくアルバム「KAGEROU」です。もやのなかに古びたジェットコースターの軌道(レール)が。幻想的であり、また“夢のあと”のような寂しさも若干感じられます。ちなみにデザインはゲスト参加されているアコーディオン奏者佐々木さんの旦那様が手がけられたそうです。さらにこのアルバム、レコーディングではクリックなしの一発録音がほとんどで、オーバーダブも最小限しかやらず、シンセもサンプラーも使わない入魂の直球勝負だそうです。
アルバム1曲目は「Circle of sound」。運動会の観客席のような歓声やおしゃべりが。
2曲目は「On the hill」。ゆったりと美しいピアノのメロディがたおやかにながれ、それが徐々に躍動感あふれるダンサブルな感じになって。
3曲目は「Clouds」。ダイナミックなリフからミドルテンポではじまって、ギターのメロディアスで力強いフレーズがながれ、パワフルなドラムとともに盛り上がって。その後一転静かで幻想的な雰囲気になってピアノのダークなリフが鳴り響き、そこにギターが加わってエモーショナルなソロを。そしてドラムが入ってアグレッシブに展開していきます。終盤はアップテンポでミステリアスな感じのギターフレーズがながれ、そしてハイテンポになってリズミカルでコミカルなリフが忙しくながれ、ラストはゆったりとドラマティックにFin。
4曲目は「Panorama2」。力強いミドルテンポのギターリフからはじまり、そしてパワフルなピアノリフからギターとのユニゾンリフが。その後アップテンポでテクニカルにリズミカルに展開していきます。そしてマーチングスネアとピアノリフをバックにギターがエモーショナルなフレーズを。ピアノとの掛け合いのあと短いギターソロ、そして再びユニゾンリフのあとテクニカルなギターソロが。ラストはパワフルに盛り上がってFin。
5曲目は「Sterra lee jones」。アコーディオンの素朴な音色がゆったりと情緒たっぷりにながれます。そして美しい女性のスキャットがピアノをバックにしとやかにながれて。うっとりと聴きほれてしまいますね。その後ピアノの力強い音色をバックにアコーディオンの音色がながれて。中盤からドラムが入ってアップテンポの迫り来るようなスリリングな展開になりますが、その後ワルツリズムでゆったりとした優雅でロマンティックな感じに。とっても素敵な曲です。終盤は再びピアノをバックに美しいスキャットがゆったりとながれ、そしてアコーディオンの素朴な音色が抒情的にながれて。
6曲目は「Improvisation」。ピアノ・アコーディオン・スキャット、そしてパーカッションの様々な音が空間を浮遊して。前衛の世界ですね。無秩序な弾きまくり叩きまくりのソロバトルが。
7曲目は「Remembrance/記憶」。ドラムのリムをコツコツ叩く音からはじまって、そこにギターのアグレッシブなソロが。そしてピアノのゆったりとした美しいフレーズがながれ、さらにギターの雄大なフレーズが幻想的に響き渡って。中盤ではピアノリフをバックにギターの力強く太いサウンドがながれ、ゆったりとダイナミックな展開に。とってもドラマティックな曲ですね。終盤ではエモーショナルなギターソロ、そしてピアノソロ&テクニカルなドラムソロも。ラストはピアノの調べがゆったりと静かにながれてFin。
8曲目は「Matsukura snow [visual]」。ピアノ、そしてギターのエッジの音が神秘的にながれて。
9曲目は「Matsukura snow [story]」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりとながれ、それが徐々に力強くなり、そこにドラムとギターがはいってミドルテンポの幽玄な感じのリフがながれて。そして美しいスキャットも加わって明るく爽やかな感じに。その後、スペーシーかつリズミカルでコミカルな感じになりますが一旦Fin。中盤ではリズムが止まって暗闇のなかに様々な音が飛び交う神秘的な感じに。そしてピアノの美しく穏やかなフレーズがながれ、ギターの力強くしかもドラマティックなフレーズがゆったりと心地よくながれます。終盤は力強いピアノリフからダイナミックな展開になり、ラストはしっとりとFin。
10曲目は「Kagerou」。雑踏の音とバンドサウンドからはじまって、そしてアップテンポのリズムにのってギターリフ&ピアノリフが。そしてそこにアコーディオンとスキャットがはいって、その後リズムをバックにピアノのアヴァンギャルドなソロが。そしてハイテンポのアコーディオンやピアノのリフがスリリングにながれ、英語のナレーションがはいって。中盤ではアコーディオンのスリリングなリフ、続いてピアノの力強いリフのあと、一転ゆったりとロマンティックで優雅な感じに。美しく優しげなスキャットが心地よくながれ、そしてアコーディオンソロへ。終盤ではハイテンポでせわしなく展開していって、そしてダイナミックでスケールの大きなリフから雄大なフレーズがながれドラマティックにFin。
11曲目は「The Breeze/時を渡る風」。ゆったりとした浮遊感のあるリフから幻想的にはじまって、情緒たっぷりにしっとりとしたピアノの音色が抒情的にながれて。幻想的な曲です。
そしてボーナストラックとして12曲目に1stアルバムの「The Waves」のライブ音源が収録されています。
今回も非常に複雑な構成ですね。でも聴き終わるとまた再び聴きたくなって、難解ながらも何度も聴いて曲を謎解きしてみたくなるような、好奇心・探究心をくすぐられますね。
現在、川崎さんは自身のユニット<KTG>等で活動され、平田さんと田辺さんはAsturiasの別ユニット<Electric Asturias>で、さらに平田さんは自身のユニット<Sterra lee jones>でも活躍されています。せっかくアルバムも発表されたことですし、出来れば<FLAT122>としてレコ発ライブを演ってほしいものですね。
※このアルバムは某社M氏より提供していただきました。M様、ありがとうございました。
アルバム1曲目は「Circle of sound」。運動会の観客席のような歓声やおしゃべりが。
2曲目は「On the hill」。ゆったりと美しいピアノのメロディがたおやかにながれ、それが徐々に躍動感あふれるダンサブルな感じになって。
3曲目は「Clouds」。ダイナミックなリフからミドルテンポではじまって、ギターのメロディアスで力強いフレーズがながれ、パワフルなドラムとともに盛り上がって。その後一転静かで幻想的な雰囲気になってピアノのダークなリフが鳴り響き、そこにギターが加わってエモーショナルなソロを。そしてドラムが入ってアグレッシブに展開していきます。終盤はアップテンポでミステリアスな感じのギターフレーズがながれ、そしてハイテンポになってリズミカルでコミカルなリフが忙しくながれ、ラストはゆったりとドラマティックにFin。
4曲目は「Panorama2」。力強いミドルテンポのギターリフからはじまり、そしてパワフルなピアノリフからギターとのユニゾンリフが。その後アップテンポでテクニカルにリズミカルに展開していきます。そしてマーチングスネアとピアノリフをバックにギターがエモーショナルなフレーズを。ピアノとの掛け合いのあと短いギターソロ、そして再びユニゾンリフのあとテクニカルなギターソロが。ラストはパワフルに盛り上がってFin。
5曲目は「Sterra lee jones」。アコーディオンの素朴な音色がゆったりと情緒たっぷりにながれます。そして美しい女性のスキャットがピアノをバックにしとやかにながれて。うっとりと聴きほれてしまいますね。その後ピアノの力強い音色をバックにアコーディオンの音色がながれて。中盤からドラムが入ってアップテンポの迫り来るようなスリリングな展開になりますが、その後ワルツリズムでゆったりとした優雅でロマンティックな感じに。とっても素敵な曲です。終盤は再びピアノをバックに美しいスキャットがゆったりとながれ、そしてアコーディオンの素朴な音色が抒情的にながれて。
6曲目は「Improvisation」。ピアノ・アコーディオン・スキャット、そしてパーカッションの様々な音が空間を浮遊して。前衛の世界ですね。無秩序な弾きまくり叩きまくりのソロバトルが。
7曲目は「Remembrance/記憶」。ドラムのリムをコツコツ叩く音からはじまって、そこにギターのアグレッシブなソロが。そしてピアノのゆったりとした美しいフレーズがながれ、さらにギターの雄大なフレーズが幻想的に響き渡って。中盤ではピアノリフをバックにギターの力強く太いサウンドがながれ、ゆったりとダイナミックな展開に。とってもドラマティックな曲ですね。終盤ではエモーショナルなギターソロ、そしてピアノソロ&テクニカルなドラムソロも。ラストはピアノの調べがゆったりと静かにながれてFin。
8曲目は「Matsukura snow [visual]」。ピアノ、そしてギターのエッジの音が神秘的にながれて。
9曲目は「Matsukura snow [story]」。ピアノのしっとりとした音色がゆったりとながれ、それが徐々に力強くなり、そこにドラムとギターがはいってミドルテンポの幽玄な感じのリフがながれて。そして美しいスキャットも加わって明るく爽やかな感じに。その後、スペーシーかつリズミカルでコミカルな感じになりますが一旦Fin。中盤ではリズムが止まって暗闇のなかに様々な音が飛び交う神秘的な感じに。そしてピアノの美しく穏やかなフレーズがながれ、ギターの力強くしかもドラマティックなフレーズがゆったりと心地よくながれます。終盤は力強いピアノリフからダイナミックな展開になり、ラストはしっとりとFin。
10曲目は「Kagerou」。雑踏の音とバンドサウンドからはじまって、そしてアップテンポのリズムにのってギターリフ&ピアノリフが。そしてそこにアコーディオンとスキャットがはいって、その後リズムをバックにピアノのアヴァンギャルドなソロが。そしてハイテンポのアコーディオンやピアノのリフがスリリングにながれ、英語のナレーションがはいって。中盤ではアコーディオンのスリリングなリフ、続いてピアノの力強いリフのあと、一転ゆったりとロマンティックで優雅な感じに。美しく優しげなスキャットが心地よくながれ、そしてアコーディオンソロへ。終盤ではハイテンポでせわしなく展開していって、そしてダイナミックでスケールの大きなリフから雄大なフレーズがながれドラマティックにFin。
11曲目は「The Breeze/時を渡る風」。ゆったりとした浮遊感のあるリフから幻想的にはじまって、情緒たっぷりにしっとりとしたピアノの音色が抒情的にながれて。幻想的な曲です。
そしてボーナストラックとして12曲目に1stアルバムの「The Waves」のライブ音源が収録されています。
今回も非常に複雑な構成ですね。でも聴き終わるとまた再び聴きたくなって、難解ながらも何度も聴いて曲を謎解きしてみたくなるような、好奇心・探究心をくすぐられますね。
現在、川崎さんは自身のユニット<KTG>等で活動され、平田さんと田辺さんはAsturiasの別ユニット<Electric Asturias>で、さらに平田さんは自身のユニット<Sterra lee jones>でも活躍されています。せっかくアルバムも発表されたことですし、出来れば<FLAT122>としてレコ発ライブを演ってほしいものですね。
※このアルバムは某社M氏より提供していただきました。M様、ありがとうございました。