ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Prospective Faces Ⅱ

2010-08-31 06:25:21 | ジャパン・プログレ
 先日、中古CDを扱っている某CD店で偶然見つけた、made in japanレーベルが1989年に発表したジャパン・プログレの貴重な音源を収録したコンピレーションアルバム「Prospective Faces Ⅱ」。このアルバムも6バンド6曲が収録されています。しかもそのうちの4バンドは自分がいままで聴いたことのないバンドなんです。このアルバムは某プログレサイトで紹介されていましたが、まさか手にはいるとは思っていなかったのでほんと超ラッキーでした。しかもほぼ定価だったし。

 1曲目は<i>の「Wind Tale」。<i>のメンバーは、<Naomi Amanoさん(Vo)>、<Naoyuki Haradaさん(Dr)>、<Toshiya Ikouさん(Gr)>、<Kimiyo Satoさん(Key)>、<Minoru Tanakaさん(Bs)>の5人で、バンドの経緯等については現在まったくわかりません。
 「Wind Tale」は、1989年9月に都内のスタジオでレコーディングされたようで、サウンドプロデュースとして、かの<林克彦さん>のお名前が記載されています。
 静かに静かにはじまるもので聞き耳をたてて聴いているといきなりパワフルでダイナミックなリフがはいってビックリ!テクニカルにパワフルはじまるも一転ゆったりとしっとりとした展開になり、ピュアな女性ヴォーカルが叙情的な歌を聴かせてくれます。サビではスケールの大きなドラマティックな展開となって歌い上げて。間奏ではゆったりとしたなかでギターのテクニカルなソロが。そして♪ラ~ラ~ララ~って可愛らしいスキャットがながれて。その後一転アップテンポのリズミカルな展開になってスリリングに。ヴァースのあとはギターとキーボードの掛け合いバトルが。めっちゃかっくいいっす。そしてテクニカルでパワフルなユニゾンリフもキメて。その後再びゆったりとしたドラマティックな展開に。ベースラインが太く力強くてサウンドに厚みをもたらしていて迫力も感じますね。ラストはゆったりとしっとりとFin。ヴァースはポップですけど演奏はテクニカルでパワフルでかっくいいっす。9分を超える大作ですけど曲の長さを感じないどんどん展開していく構成もいいですねぇ。

 2曲目は<Ashule>の「Montage」。<Ashule>は、マルチミュージシャンの<橋本成朋さん>の多重録音ユニットで、“SINGLE SYMPHONIC ORCHESTRA”と書かれており、”conducter S,Hashimoto”とも記載されています。
 「Montage」は、1989年の8月から9月にかけて仙台のスタジオでレコーディングされたようです。ゆったりとピアノとオルガンの美しいメロディがながれ、そこにオーボエが加わり、重厚なベースサウンドから今度はチェンバロの優雅なサウンドが響き、そしてそこにドラムとシンセがはいってパワフルに盛り上がります。その後再びゆったりとなってフルートのような音色がしっとりと叙情的に響き、そしてアップテンポになってキーボードの伸びやかな音色がながれて。中盤ではパワフルな変拍子リフからシンセのスペーシーでメロウな音色が響きわたり、そして一旦静かになって美しいピアノリフをバックにシンセのメロウなサウンドがながれ、ドラマティックに展開していきます。7分弱ですけど壮大で劇的なシンフォニックサウンド、めっちゃ感動的ですね。素晴らしい!


 3曲目は<JETAIME>の「Missing」。<JETAIME>のメンバーは、<Kazuya Fujiwaraさん(Gr)>、<Shizuo Gotoさん(Bs&Key)>、<Tatsuo Takenakaさん(Dr)>、<Jun Yamadaさん(Vo)>の4人のようで、バンドの経緯等については現在まったくわかりません。
「Missing」は、1989年9月に大阪のスタジオでレコーディングされたようです。Advisedとして、かの<中嶋一晃さん>のお名前が。期待できます。
 クラシカルなトリルのギターリフからゆったりとダイナミックにはじまるも、ヴァースはしっとりとした透明感のある美しい女性ヴォーカルがしっとりと幻想的な雰囲気を醸し出して。そしてパワフルなリフが入ってサビでは力強く歌い上げます。2ヴァースからはヘヴィなギターリフがはいって美しく力強いヴォーカルが響きわたって。間奏では静かになってギターの伸びやかでメロウなサウンドが響き、そしてパワフルなリフとドラムソロの掛け合いが。その後エモーショナルなギターソロも。ストレートで綺麗な声の女性ヴォーカル、パワフルなリズム隊、メロウでエモーショナルなギター、いいですねぇ。

 4曲目は<舞踏/Maito>の「Going Home/家路」。<舞踏/Maito>のメンバーは、<Yoshikazu Madokoroさん(Prog&Gr)>、<Nozomu Okamotoさん(Bs)>、<Nobuo Itoさん(Per)>、<Shinjir Inoueさん(Dr)>の4人のようで、バンドの経緯等については現在まったくわかりません。
「Going Home/家路」は1989年9月に大阪のスタジオでレコーディングされたようで、驚いたことにサウンドプロデューサーに、かの<Mr,SIRIUSさん>のお名前が。これだけでもめっちゃ期待しちゃいますね。
 キーボードのアップテンポながら叙情的なメロディからはじまって、バックではテクニカルなベースが弾きまくってます。そしてそのベースをバック(?)にクリスタルなキーボードサウンドが幻想的に響いて。すごく和の情緒を感じるサウンドですね。日本の秋の夜のような光景が目に浮かんできそうです。パーカッションが鈴虫のような音色や夜空にキラキラ輝く星星のようなサウンドを効果的に鳴らしてます。そしてギターやキーボードのメロディにベースがカウンターのメロを載せていて、それがまた心地よいんですよね。中盤ではドラムもメロのバックで叩きまくってます。終盤ではギターが前に出てきて、アグレッシブなギターソロを。そのバックではパーカッションやドラムめっちゃ叩きまくってます。叙情的でありながらも弾きまくり叩きまくりで凄いっす。

 5曲目は<AZOTH>の「Apostrophe」。この曲は2004年に発表されたフルアルバムにも収録されていますが、こちらは1989年9月に大阪のスタジオでレコーディングされた音源で、当時のメンバーは<Masayuki Adachiさん(Gr)>、<Kazuhiro Fujiwaraさん(Dr)>、<Yoshiko Atsumiさん(Key)>、<Doppo Nagataさん(Bs)>の4人のようです。そしてSpecial thanksとして<中嶋一晃さん>のお名前が。
 「Apostrophe」。子供の声や車のクラクションのような音からはじまり、その音がメロディを紡いで。そしてアップテンポのリズムがはいってギターリフとキーボードサウンドが響き、変拍子リズムをバックにピュアな女性ヴォーカルがはいって。サビではストレートビートで明るく爽やかなポップなサウンドを聴かせてくれます。間奏ではテクニカルなギターソロやキーボードソロが。中盤では一旦リズムが止まって様々な音が飛び交うアヴァンギャルドっぽい感じに。その後パーカッションソロとテクニカルなギター&ベースのユニゾンリフの掛け合いが。そして再びアップテンポになって変拍子のヴァースから爽やかなポップサウンドのサビに。ラストには弾きまくりのアグレッシブなギターソろが。
 アルバムのメンバークレジットに女性ヴォーカリストの名前が載ってないのはなんでかな?まあ音程がちょっと危ういようなとこもあったような気もしましたが、自分的には好きな声質ですね。

 6曲目は<Seilane>の「Third Class Angel」。この曲は1989年8月に東京のスタジオでレコーディングされたもので、メンバーは<Taku Shimazakiさん(Vo)>、<Tsutomu”BEN”Kudoさん(Gr)>、<Makoto”D”Kudoさん(Bs)>、<Kenji Kawamuraさん(Key)>、<Yutaka Ishizakiさん(Dr)>の5人で、Sound Advisedとして<林克彦さん>のお名前が記載されています。
 シンバルロールから爽やかで力強い男性ヴォーカルがはいって、そしてシンセリフ・ギターリフからパワフルなドラムが。ノリのいいアップテンポのリズムにのって爽快感のあるヴォーカルがのって。そしてテクニカルなキーボードリフのあと、ゆったりとした展開になってメロウに歌い上げます。間奏ではテクニカルなギターソロからシンセのメロディアスなフレーズがながれ、ギターとのユニゾンやハモりも。そしていきなり電球が割れるような音からトイピアノのような音色のメルヘンチックなサウンドがながれます。がすぐにヘヴィなギターサウンドがはいってダイナミックなサウンドになり、ギターのエモーショナルなソロが。その後アップテンポになってベースソロ、そしてダイナミックなリフをバックに叩きまくりのドラムが。ラストは疾走モードで激しくドラマティックなフィナーレへ。

 全6曲どれも素敵な曲ばかりで聴き応えありますね。特に<i>、<Ashule>、<JETAIME>、<舞踏/Maito>の4バンドに関してはこれ以外の曲を知らないので、機会があれば他の音源やバンドの情報を調べてみたいっす。

10.8.22 Renaissance

2010-08-28 07:33:10 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.8.22 日比谷野外音楽堂
<Progressive Rock Fes 2010>
 天から降り注いでくるかのような美しく澄んだ歌声でファンを魅了する女性ヴォーカリスト<Annie Haslamさん>を擁する、70年代から活躍されているヨーロピアンプログレバンド<Renaissance>。自分がこのバンドを知ったのは、元Deep Purple,RainbowのギタリストRitchie Blackmoreさまが、当時まだフィアンセだったCandice Nightさんと97年から始めているアコースティックユニットBlackmore’s Nightで、Renaissanceの名曲Ocean Gypsyを演奏していたからなんです。すごく素敵な曲だったので、それなら本家のオリジナルバージョンを聴いてみようとRenaissanceのアルバムを買って、それですっかりハマってしまい、他のアルバムやAnnieさんのソロアルバムも買い集めました。そしていつかチャンスがあればライブも観に行きたいなと。そんな折にRenaissanceが来日し、8/22のプログレフェスにも参加されると知ってビックリ!これはぜひとも観に行かねばと。で、本来なら8/21の単独公演も行きたいところなのですが、資金的に両方は難しいもので8/22のみ行くことにしました。

 <Renaissance>は、元ヤードバーズのヴォーカリストの故キース・レルフさんと妹のジェーン・レルフさんが主体となって69年に結成されます。その後大幅にメンバーチェンジがあり、71年からAnnieさん、Michael Dunfordさんらが参加されます。英国トラッド&フォークミュージックにプログレのエッセンスが加わったオリジナリティ溢れる楽曲にAnnieさんの美しい歌声が天を舞う至高の音楽。素晴らしいアルバムを何枚も発表して成功を収めますが、時代とともに音楽性もポップ化してしまって低迷し、84年に解散してしまいます。その後Annieさんらはソロで活躍されますが、2000年にAnnieさんとDunfordさんが中心となって再結成。翌2001年には日本公演も行われました。そして今回は2009年の北米ツアーからはじまった結成40周年記念ツアーの一環で日本公演が決まったそうです。
 今回の来日メンバーはAnnieさん・Dunfordさんの他、キーボードRave Tesarさん、同じくキーボードTom Brislinさん、ベースJohn Arboさん、そしてドラムスFrank Paganoさんの6人編成だそうです。

 さて当日。前バンドの演奏が終わってすぐに物販コーナーへダッシュ!残念ながらRenaissanceのTシャツは売り切れだったので、イベントTシャツとパンフと、もうすぐ一般発売されるRenaissanceのミニアルバムを購入。そして座席に戻って。17時すぎなのでまだ明るいし暑いし。蝉の声がうるさいっす。ステージではセットチェンジがテキパキと行われています。ステージの両サイドにキーボードセットが配置され、ステージ中央後方にドラムセットが。もっとも自分の席からはドラムセットは全く見えないっす。ステージ前列にはマイクスタンドが3本配置され、向かって右側にベースが置いてありました。

 17時22分ころ、再びストレンジデイズ誌の岩本さんが前説に登場。「ロック・クラシック・トラッド・女性ヴォーカル」「プログレの要素が3拍子も4拍子も揃ったバンド」「英国からRenaissance!」って、大拍手大歓声!するとSEでゴスペル調の重厚な曲がながれます。そしていよいよメンバー登場!拍手と歓声で迎えられます。ステージ前列は中央がDunfordさんで、その左側にAnnieさんです。ちょっと意外でしたね。白シャツにウエストコートをキメてアコースティックギターを抱えているロマンスグレーの英国紳士のDunfordさん。黒系のゆったりとした衣装をまとった金髪のAnnieさん。“姫”というよりも“女王”という感じの風格が漂ってますね。そしてはじまった1曲目は「Prologue」。ピアノのテクニカルなリフからアップテンポではじまって、パワフルなドラムとともにスリリングに展開していきます。Annieさんはリズムに合わせて踊ってます。その仕草がなんとも可愛いっす。そしてついにAnnieさんの歌声が!透き通るような美しいスキャット、いいですねぇ。曲調が雄大な感じになり、Annieさんの天を突き抜けるようなパワフルなハイトーンスキャットが!凄いっす!この時点でもう感動しちゃいました。曲はピアノのリズミカルなリフからそのままソロへ。ドラマティックに盛り上がったあと、再びアップテンポの躍動感のあるリズムに戻って、キーボードのテクニカルなリフから、ラストはフロント3人がコーラスをキメて。
 大拍手大歓声に応えてAnnieさん「アリガト!Thank you!」「Thank you so much!」って笑顔で。そして少しMCを。自分は英語わからないもので、Annieさんがどんなお話をされたかわかりませんが、このProg Fesに関してのお話をされてたような?

 2曲目は「Carpet of the sun」かな。ミドルテンポのギターリフからはじまって、ピアノのきれいな音色のリフがながれ、ゆったりとたおやかな感じになり、そこにAnnieさんの美しく力強いヴォーカルがはいって、サビではハイトーンも。
Dunfordさんは12弦のアコースティックギターに持ち替えて、そしてMCを。3曲目は「Midas man」。Raveさんのカウントからミドルテンポのしっとりとした叙情的なフレーズがながれ、サビではDunfordさんとコーラスを。中盤では重いベースサウンドが響いたあと、テンポアップしてAnnieさんがタンバリンを、ピアノがテクニカルなリフを。ラストは♪Midas MidasってコーラスでFin。

 続いて4曲目は「Things I don’t understand」。ベース音が響き、スネアのリズムからパワフルなドラムが入ってミドルテンポで展開していきます。ヴァースはAnnieさんとJohnさんがツインで歌い、サビではDunfordさんも加わって3人でコーラスを。あ、ドラムのFrankさんも入れて4人か。中盤では叙情的なスキャットがながれ、そしてピアノの美しいソロが。その後ギターとピアノのリフをバックにAnnieさんの美しいハイトーンスキャットがゆったりと響き、Johnさんもコーラスで加わってしっとりと。終盤はパワフルにドラマティックに盛り上がったあと、ピアノのリフがしっとりとゆったりとながれ静かにFin。

 Annieさん「It’s Hot!Very Hot!」って叫んで。客席も暑いですけど、照明の当たるステージはもっともっと暑いんでしょうね。団扇で扇いでいるお客さんたちを見てAnnieさん「Fan!More Fan!」ってステージに風を送って!みたいなことおっしゃって、爆笑です。

 5曲目は「The mystic and the muse」。新曲です。ミステリアスなキーボードリフからミドルテンポではじまって、そしてダイナミックなリフが。Annieさんのパワフルなハイトーンも炸裂!その後パワフルなドラムのミドルテンポの躍動感たっぷりのリズムでRaveさんがテクニカルなキーボードリフを弾いて。そしてダイナミックリフのあとパイプオルガンサウンドが響き、ゆったりとミステリアスなキーボードリフがながれ、Annieさんがオペラチックなヴォーカルを。中盤ではアップテンポのパワフルなリズムでピアノのテクニカルなリフがながれたあと、一転シンセのゆったりとした伸びやかなフレーズがながれ、Annieさんは小さなウインドベルを鳴らして、そしてしっとりとしたヴォーカルを。終盤では再びミドルテンポのパワフルなリズムでミステリアスなキーボードリフが響き、ラストはAnnieさんがゆったりとドラマティックなヴォーカルを聴かせてくれて、Annieさんの合図でFin。これぞプログレって感じのドラマティックで素晴らしい曲ですね。
 Dunfordさんが大拍手大歓声に応えて「Thank you!」って。そして少しMCを。内容は次の曲の説明のようです。

 本編最後の6曲目は「Running hard」。まずはピアノのパワフルなソロ。そしてダイナミックなリフがはいってアップテンポのパワフルなリズムにのって力強いヴォーカルが。躍動感のあるスリリングなリズムにのってTomさんがシロホンのようなサウンドのリフを。その後ゆったりとダイナミックなリフがながれ、ギターリフをバックにAnnieさんがしっとりとしたヴォーカルを聴かせてくれて。終盤では壮大なスケールのフレーズがながれて、ドラマティックな展開になり、4人でコーラスを響かせて劇的なエンディングを迎えます。

 曲が終わると大拍手大歓声!「Thank you good night!」ってDunfordさん。「Thank you so much!」ってAnnieさん。メンバーの皆さんは手を振りながら楽屋へ。アンコールを求める手拍子が音楽堂に響き渡っています。するとほどなくメンバーの皆さんはステージに戻ってきて大拍手大歓声で迎えられます。「アリガト!Thank you!」ってAnnieさん。さらに「Come back soon. Maybe next week!」って、爆笑です。

 オーラス7曲目は「Mother Russia」。ピアノのゆったりとしたクラシカルなリフからしっとりと叙情的にはじまるも、シンセのブラスのダイナミックなサウンドが響き、そして盛大なオーケストラサウンドも。その後ギターリフをバックにAnnieさんのしっとりとしたヴォーカルがゆったりとながれ、サビでは力強く、そして4人でコーラスを。中盤ではシンセのフルートサウンドとオーボエサウンドの掛け合いがあり、Annieさんの美しく叙情的なスキャット、そしてRaveさんの美しくドラマティックなピアノソロも。終盤はそのまま盛り上がってAnnieさんが力強く歌い上げて、ロングハイトーンもキメて。もう鳥肌モノです。凄すぎます。ラストはゆったりとしっとりとFin。

 曲が終わるとお客さん立ち上がって大拍手大歓声!Annieさん「Thank you!Wonderful Audience!」ってすっごい嬉しそう。メンバーの皆さんは大拍手のなか、ステージ前に並んで手をつないで何度もお辞儀をして。Annieさんは何度も投げkissを。そして手を振りながら楽屋へ・・・約1時間のとっても素敵なライブでした。
 ずっと以前からその存在を知っていてアルバムも聴いていて初めてライブを体験した<Renaissance>。もう"素晴らしい"の一言に尽きます。歌姫Annie Haslamさんの美しくしかも力強い歌声にもう最初のスキャットからノックアウトされちゃいました。70年代初期からずっとあの素晴らしい声を維持されているなんて凄いっす。いや70年代よりもはるかに進化されているのでしょう。生で聴けてほんと嬉しいっす。そしてその歌声が遺憾なく発揮される素晴らしい楽曲に素晴らしい演奏、感無量です。でもできれば、もし次回があるならば、音響効果の優れた音楽ホールで拝聴させていただきたいものです。

10.8.22 四人囃子

2010-08-25 00:07:16 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2010.8.22 日比谷野外音楽堂
<Progressive Rock Fes 2010>
 70年代初期にアルバム「一触即発」で日本ロック界に大きな衝撃を与え、そのハイレベルな演奏力とオリジナリティ溢れる楽曲で人気を博した、日本を代表するロックバンド<四人囃子>。その後、メンバーチェンジや時代とともに音楽性も変化し、79年には活動停止してしまいます。その後メンバーはそれぞれ音楽界で活躍され、また散発的に再結成ライブも行われたり、89年にスタジオアルバムを発表するも本格的なバンド始動はありませんでした。それが2000年頃から徐々に機運が高まり、2008年に完全復活宣言。4月に再結成ライブを開催(対バンはクリエイション)し、7月と翌年1月には若手バンドと対バンライブを敢行。その後一旦メンバー個々の活動が活発になり、バンドとしての活動は休止されてたんですよね。そんななか次のライブをずっと待ち望んでいたときに、8月22日に日本ロックの聖地である日比谷野音で行われるプログレフェスに<四人囃子>が出演すると聞いてビックリ!共演は元GENESISのギタリストであるSteve Hackettさんのバンドと、歌姫Annie Haslamさん擁するRenaissanceと聞いて豪華すぎる共演にさらにビックリ!即チケットを手に入れて当日を楽しみにしていました。野外なので雨が降らないことを祈りつつ・・・
 <四人囃子>。現在のメンバーはドラムス<岡井大二さん>、キーボード<坂下秀実さん>、ベース&リコーダー<佐久間正英さん>、そしてギター<森園勝敏さん>です。

 さて当日。朝から所用で静岡市に行っていたので、新幹線で品川まで、そして山手線で新橋へ。会場には15時半過ぎに着きました。で、グッズを買おうとなが~い列に汗だくになって並びましたが、開演に間に合いそうもないのであきらめて座席へ。B列のステージ向かって左端で、ステージを斜め横から見る感じでキーボードセットでベースとドラムが全く見えないっす。しかもPAの前なので音響バランスはもうあきらめました。客席を見渡すとほぼ満席で、自分と同世代以上の方がやはり多かったですね。そして男性が多かったっす。

 16時を過ぎたころ、ある方がステージに登場して前説を。プログレ雑誌ストレンジデイズの岩本氏です。「プログレフェス、スタート!」って、お客さん大拍手!「弟が円盤に乗るかもしれません」「水槽でネッシーが暴れているかもしれません」って。そして「日本が世界に誇るバンド、四人囃子!」って、大拍手大歓声!そしてメンバーが登場して再び大拍手!森園さんはライトブルーのストラトをかかえて。今回ドラムはツータムですね。キーボードは4台でいつもの木製オルガンはなかったような。佐久間さんのベースは見えないっす。

 そしてはじまった1曲目は「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」。アップテンポのパワフルなドラムからはじまって、キーボードのフワフワした感じのサウンドのリフ、そしてギターの爽やかで伸びやかなリフからヴォーカルがはいって。サビではパワフルなドラムとともに盛り上がって。森園さん、よく声出てますね。間奏ではギターとキーボードのユニゾンも。
 続いて2曲目は「泳ぐなネッシー」。ギターのリズミカルでメロウなリフからアップテンポではじまって、そしてゆったりと伸びやかなギターのフレーズながれ、ソフトなヴォーカルがたおやかにながれて。間奏まずは幻想的なシンセソロ、そしてギターとユニゾンでゆったりとしたフレーズを。ヴァースのあとはテンポアップしてパワフルでヘヴィなサウンドのエモーショナルなギターソロが。バックではドラム叩きまくりです。続いてアグレッシブなキーボードソロも。
 そして♪ジャーン!で一旦Finしたあとすぐにシンバルのカウントからアップテンポでパワフルなリフが。なんと「Summer Time Blues」。これには超ビックリ!そしてヴァースに入るかと思いきや、さらにテンポアップしての「カーニバルがやってくる」に移行してさらにビックリ!パワフルでめっちゃノリノリのリズムで力強いヴォーカルがはいって。間奏もサーカスのパレードのようなめっちゃ楽しいピアノリフ&ギターリフがリズミカルにながれて、ドラムもパワフルに叩きまくって盛り上がって。その後ゆったりとメロウなリフがながれてFin。

 ここで森園さんがメンバー紹介。「オンドラムス、岡井大二!」「オンキーボード、坂下秀実!」「オンベース&リコーダー、佐久間正英!」っておのおのに大きな拍手と歓声が。「まだしばらくやります」って森園さん。
 そしてはじまった3曲目は「レディ・ヴァイオレッタ」。ギターのメロウなゆったりとしたフレーズがムーディに心地よくながれて。大好きな曲が聴けてめっちゃ嬉しいっす。日比谷の空はまだ青くしかもミンミン蝉がうるさく鳴いてますけど、サウンド的には夕暮れの海辺みたいな感じでほんとステキ!中盤ではキーボードのゆったりとした美しいソロ、そしてギターのエモーショナルなソロが。その後元のフレーズに戻ってゆったりとFin。

 続いてシンバルが静かに響き、ギターのメロウなリフとフレーズがゆったりと静かにながれて。4曲目は「おまつり」。ヴァースではゆったりとけだるい感じのヴォーカルがながれ、そしてサビでは力強く。間奏まずはエモーショナルなオルガンソロからはじまって、パワフルなドラムとともにアグレッシブなオルガンソロを。そして力強いヴォーカルのあと、ヘヴィでアグレッシブなギターソロが。終盤では元のゆったりとした感じに戻ってヴァースへ。そしてメロウなギターソロのあとパワフルなドラムとともに盛り上がってアグレッシブなギターソロを展開。ラストはゆったりとFin。

 5曲目は「なすのちゃわんやき」。パワフルなドラムにのってギターとオルガンのリフが。そして伸びやかなオルガンリフのあと、佐久間さんのリコーダーがリズミカルに奏でられて。続いてゆったりとした感じでキーボードソロがながれ、そしてアップテンポのパワフルなドラムにのってギターのヘヴィサウンドの伸びやかなフレーズがながれて。めっちゃ明るく楽しく、しかもスリリングなインスト曲、かっくいっす。終盤ではゆったりと静かな感じになってキーボードのクリスタルなサウンドが幻想的に響き、そして再びギターのヘヴィなリフがはいって、リコーダーソロへ。ラストはめっちゃ盛り上がってドラムも激しく叩きまくって。

 ここで森園さんはゴールドのストラトに持ち替えて。シンセのジェットストリームサウンドが響きわたり、スネアロールからめっちゃパワフルな♪ダンダダダダってリズムが。オーラス6曲目は「一触即発」。アップテンポのめっちゃパワフルなドラム、凄い迫力で背筋がゾクゾクしちゃいます。ギターのヘヴィサウンドのエモーショナルなソロのあと、ゆったりとメロウなヴォーカルが。サビでは情感たっぷりに歌い上げて。間奏まずはミドルテンポでのエモーショナルなギターソロ、そして力強いサビのあと、静かでゆったりとした感じになり、キーボードの綺麗な音色のリフがながれ、その後ブルージーな雰囲気に。中盤ではミドルテンポのパワフルなギターリフ、そしてキーボードとのテクニカルなユニゾンから、アップテンポのパワフルなリフがはじまって、アグレッシブなキーボードソロが。佐久間さんはそれまでかけていたグラサンを外してベース弾きまくってます。終盤ではアップテンポのパワフルなリフをバックに力強いヴォーカルがはいって、そして力強く息の合ったブレイクのあと、元の♪ダンダダダダのめっちゃパワフルなリフに戻って、ラストは♪ジャーン!でFin.

 曲が終わる大拍手大歓声!メンバーの皆さんはお辞儀をして手を振りながらステージ袖へ消えていって。約1時間の暑いアツいパワフルなライブでした。1年半ぶりに観た<四人囃子>、やっぱかっこよかったっす。森園さんのギターいい音してたし、声もよく出てたし。岡井さんのドラム、タイトでパワフルでしかも緩急織り交ぜたドラミングで迫力アリアリで。坂下さんのキーボードも佐久間さんのベースも凄くよかったんですけど、PAの関係で自分の席ではちょっと聴き取り辛かったのが残念。あちこちのサイトを見ると、どうも音のバランスが悪かったみたいですね。野外だとやはり難しいのかな。それに静かな部分では蝉の鳴き声のほうがうるさかったし。いずれにせよ、来年もあるとすれば屋内希望です。
 

東ともみさん HAND

2010-08-22 00:15:43 | ジャズ
 “ベース”って、メタルばかり聴いているころはあまり意識して聴いてなかったんですよね。でもプログレやJAZZ/Fusionを聴くようになって、あらためてその存在感や重要性を認識し、そしてその素晴らしいサウンドのとりこになったしまったような。で、ベースといえば“力強さ”や“太さ”や“どっしりとした重さ・存在感”など、自分のなかでは男性のイメージが強いんですよね。でも以前かのJEFF BECK御大が20代前半の可愛らしい女の子ベーシストを起用してワールドツアーを敢行されていてビックリ!男性ベーシストほどの重さはないものの、また違った魅力でいい味だしてたんですよね。女性の弾くベースもいいなぁ~って、それまでの認識が変わりました。
 先日のこと。いつものように某通販サイトを覗いてみると、女性べーシストのソロアルバムが掲載されていてビックリ!そしてそのピンクを基調としたお花のジャケットにも凄く惹かれました。ただ・・・ジャンルが“癒し系”になってたんですよね。なのでもしも退屈なヒーリングミュージックだったりしたらイヤだなぁ~ってちょっと躊躇したんですよね。それでもやっぱり気になって聴いてみたくなってやはり購入することに。届くのを楽しみしてました。
 そのアルバムは2010年6月に発表された、女性ベーシスト<東ともみさん/The Tomomi Azuma Band>の1stアルバム「HAND」です。
 東ともみさんは大阪出身で、19歳頃からエレキベースを始めて、ブラックミュージック等にハマり、ブルーズバンド等で活躍されたそうです。そして2001年頃からJAZZの道に進み、コントラバスも始めて音楽の幅を広げ、様々なジャンルで活躍されます。2006年からはコントラバスのみのバンドでも活躍され、翌2007年からは作曲や編曲も手がけられるようになったそうです。そして2008年にはご自身がリーダーを務める<The Tomomi Azuma Band ><The Tomomi Azuma Trio>を結成し、ジャンルにとらわれない、オリジナリティ溢れる自由なサウンドでファンを魅了されているようで。
 <The Tomomi Azuma Band>、メンバーはベースの東ともみさん、パーカッションの<池田安友子さん>、ピアノの<牧知恵子さん>のお3方で、このアルバムにはトランペッターの<田中洋一さん>がゲスト参加されています。
 東ともみさんのオリジナル作品は“日記のようなもの”なのだそうで、日々の生活や考察、そして風景や情景、空気の流れや振動を表現されているそうです。なのでこのアルバム「HAND」を制作するにあたり、レコーディングは空気感や景色感を大事にされ、そのためスタジオではなく美しい音色のピアノがある栗東芸術文化会館“きらら”で、ホールの自然な<鳴り>を生かして2010年4月7日に一発録りのようにレコーディングされたそうです。東ともみさんの“音”へのこだわり、素晴らしいです。
 アルバム1曲目は「HAND」。東ともみさんの唯一のラヴソングなんだそうです。美しく瑞々しいピアノの音色とベースの奥深い音色がゆったりしっとりとながれ、それが徐々に力強くなっていって。ほのぼのとした感じでうっとりと聴き入ってしまいますね。ドラマティックで美しいベースソロ&ピアノソロが心に響きます。
 2曲目は「Two For You」。以前友人にプレゼントしようと作り始めたそうですが上手くいかず、お蔵入りになってしまったんだそうで。ところが最近になってその頃のメモが見つかって、そして今回仕上げたそうです。アップテンポのリズミカルなベースリフからはじまって、すぐにラテンパーカションもはいって、そしてピアノの爽やかなメロディが軽快にながれて。気持ちがウキウキ♪してくるような躍動感のある楽しい曲です。リズミカルでパワフルなピアノソロがたっぷりと楽しめ、そして終盤にはピアノリフをバックに激しいパーカッションソロが。
 3曲目は「Scene」。夕暮れ前の日常の1コマを表現されたそうです。弓でのコントラバスの重低音が響き、そこにピアノのしっとりとした音色が幻想的に奏でられ、パーカッションの音が神秘的に鳴って。リズムのない様々な音が暗黒空間を舞う前衛的な曲ですね。でも終盤ではしっとりと美しい音色が。
 4曲目は「Never Natural」。人生の応援歌のつもりで書かれたそうです。ピアノのきれいな音色と弓でのコントラバスの音色がゆったりと雄大にながれて。その後一転パワフルなトランペットが鳴り響き、アップテンポの軽快なパーカッションが入って、そしてリズミカルなピアノも加わって優雅で楽しい雰囲気に。トランペットとピアノが交互にメロディを奏で、そして力強く爽やかなトランペットソロへ。続いては軽やかなピアノソロが心地よく、そしてパワフルに。ラストはゆったりと雄大にコントラバスの音色が響いて。
 5曲目は「A Place In The Ray」。暗闇のなかの一筋の光、希望の光を表現されたそうです。ゆったりと力強いベースリフからはじまって、パーカッションの金属音が響くなか、ピアノのしっとりとした音色がながれて。その後ミュートしたトランペットのソフトな音色がムーディにながれ、そして一転明るく楽しいにぎやかなラテンパーカッションが。ところがそれもすぐに止まって再びピアノ&トランペットの音色がゆったりとムーディに。それが繰り返されたあと、しっとりとした味わい深いベースソロが。そして徐々にリズミカルにパワフルになって。中盤ではパーカッションのミドルテンポのリズムにのってミュートしたトランペットのリズミカルで明るく軽快なソロが。終盤はリズムが止まってピアノとミュートトランペットのユニゾンフレーズがながれ、そして再びアップテンポのにぎやかなラテンパーカションがはいって。ラストはしっとりとした美しいピアノソロが静かにながれてFin。
 6曲目は「Flowers」。天国へ旅立った愛犬のとのお別れ物語だそうです。クリスタルな音色がゆったりと神秘的に響き、そしてピアノが加わり、続いてベースも。ゆったりとした物悲しい曲調ですね。まずは情感たっぷりなベースソロがしっとりと響きます。中盤では美しいピアノソロが。そして終盤トランペットが入って、さらに力強いパーカッションも入ってドラマティックに盛り上がります。
 7曲目は「Little Brazil Street」。ニューヨークでの早朝に、ビル群の中から聴こえてきたトランペットの音色にともみさんはとても感銘を受けたそうで。このときのそのサウンドこそがこのアルバムの原点になっているようです。ミドルテンポのパワフルなベースリフとピアノの力強い不協和音的なピアノからはじまるも、心地よいボサノヴァ調のパーカッションリズムにのってトランペットの伸びやかな音色が爽やかに響き渡って。続いてはおしゃれでエレガントな感じのピアノソロ。その後再びトランペットの清清しい音色が響き渡り、そしてリズミカルでパワフルなパーカッションソロが。
 8曲目は「When Sumer Comes」。ある夏の思い出を曲にされたそうです。ピアノの透明感のある音色のソロからゆったりとはじまります。その後ピアノの美しく優雅でロマンティックな音色がゆったりとながれて。バックの味わい深いベースも相まって、あまりの美しさにうっとりと聴きほれてしまいます。心穏やかになる、まさに癒し系の曲ですね。
 繊細で美しい曲、アダルティな感じのムーディな曲、明るく爽やかな曲、躍動感のあるとっても楽しい曲、そして心に響く癒し系の曲など、バラエティに富んだ内容ですごく聴き応えのある素敵なアルバムですね。そして、ときに繊細に、ときに力強いタッチで聴かせてくれる味わいのあるベースサウンド、いい感じですね。ぜひとも生で聴きたいところですが、HPのスケジュール表を見ると、ほとんど関西での活動なんですね。でももし機会があればライブ観にいってみたいっす。

analog kids α+

2010-08-19 21:38:45 | 21th J-プログレ
 いつものように某通販サイトを見ていたらこのアルバムが新作で上がっていました。<Analog Kids>の1stアルバム「+α」です。“Power系JAZZRockの裏番長”って一体どんな硬派なサウンドを聴かせてくれるのか、とても興味深いので即注文。届くのを楽しみにしていました。
 <analog kids>は、2001年夏に結成されたそうです。このアルバムでのメンバーは、ベース<Hiroさん>、ドラムス<Kazuさん>、ギター<Yutakaさん>、そしてキーボード<Kent-fさん>の4人のようです。
 1曲目は「韋駄天野郎」。通販サイトのアルバム紹介に、この曲は“某ドラマートリビュート曲”って書かれていたんですよね。“某ドラマー”って一体誰なのかな?って不思議に思っていましたが、聴いてすぐにわかりました。“某ドラマー”とは1998年3月に他界したHR/HM界最強のドラマー、故Cozy Powell氏ですね。曲はそのCozyさまの2ndソロアルバムのなかのハイスピードナンバー「Formura1」がベースになってますね。ハイテンポのめっちゃパワフルでドライブ感たっぷりのスリリングな曲です。もうドラムも叩きまくり、ギターもキーボードもベースもめっちゃ弾きまくってます。元タイトルさながらに抜きつ抜かれつの激しいデッドヒートを繰り広げているようなアツいソロバトルがたっぷりと展開されていてめっちゃ聴き応えあります。元アルバムではギターGary Mooreさんと、キーボードDon Aireyさんというロック界最高レベルの強者がバトルしてますが、それに負けず劣らずの凄い演奏ですね。
 2曲目は「Moonlight」。ミドルテンポのパワフルでグルーヴィなリズムではじまります。ギターリフが「Formura1」にちょこっと似ているような?その後、ギターのメロウで伸びやかなフレーズがながれ、そしてエモーショナルなオルガンソロ、ギターのヘヴィサウンドのギターソロと続きます。終盤ではギターがアグレッシブに弾きまくって。
 3曲目は「Scamper」。パワフルなドラムからアップテンポで疾走していき、そこにリズミカルなギターリフが乗って。そしてグルーヴィなリフ、爽やかなフレーズが伸びやかにながれて。その後、アグレッシブなキーボードソロ、エモーショナルなギターソロ、そしてモーグソロ、テクニカルなギターソロとエネルギッシュなソロバトルがそのたびに音色を変えて展開されます。もちろんソロだけでなく高速ユニゾンもキメて、めちゃかっくいいっす。
 4曲目は「Galaxy Being」。シンセのジェットストリームのようなフランジャー効果ではじまって、キーボードの爽やかなリフとギターのヘヴィリフが、ミドルテンポのパワフルなリズムにのって、そして華々しいオープニングが。その後ミドルテンポの跳ねるようなリズムに乗ってギターのメロウで爽やかなながれて。中盤ではシンセのエモーショナルなソロ、そしてギターのテクニカルな弾きまくりソロが。とっても心地よいフュージョンサウンド、素敵ですね。
 5曲目は「Alpha Beam」。ミドルテンポのパワフルなドラムからギターのリズミカルで爽やかなフレーズがながれて。落ち着いた感じの曲調ですね。中盤ではエモーショナルなオルガンソロのあと、一転アグレッシブなギターソロと叩きまくりのドラムが。ベースもめっちゃ弾きまくってます。ラストまでアツいバトルが展開されます。
 6曲目は「Tumbleweed」。ゆったりとしたシンセのフレーズをバックに味わい深いベースソロがしっとりと響き渡って。その後ミドルテンポでブル-ジーなギターフレーズがながれて。アダルティな落ち着いた感じの曲です。ギターの泣きメロもたまらないっすね。
 7曲目は「The Ants」。アップテンポのパワフルなリズムに乗ってリズミカルなヘヴィリフが。それがミドルテンポになってギターのメロウなフレーズがながれて。中盤ではリズムが止まって、様々な音が飛び交うカオス状態に。その後ミドルテンポのリズムがはいって、パワフルなドラムをバックにワウの効いたエモーショナルなギターソロが。終盤にはギターの爽やかで伸びやかなフレーズがながれ、テクニカルなユニゾンリフも。
 8曲目は「」。ギターと力強いドラムからダイナミックなリフがはじまって、そしてアヴァンギャルドなギターリフも。その後アップテンポの変拍子ながらもリズミカルなリフがパワフルに展開。それが一転静かになり、ゆったりとしっとりとした感じになり、ギターのナチュラルトーンのメロウなソロが。それが徐々に盛り上がり、テクニカルなソロ、そしてミドルテンポのパワフルなギターリフをバックに叩きまくりのドラムソロも。
 アツいソロバトルがたっぷりと繰り広げられるめっちゃ攻撃的なテクニカルハードJAZZロックですね。これはぜひともライブで観てみたいっす。手に汗握るめっちゃスリリングなソロバトル、やはり生で楽しみたいっすね。

マンガ「ウッドストック」

2010-08-16 07:28:05 | Books
 このところギターやベースを背負ったじょしこーせーちゃんを朝の電車等でよく見かけるようになりました。これもマンガ「けいおん」の影響なのかな?バンド人口が増えるってことは嬉しいっすね。音楽マンガといえば、いまはこの「けいおん」や映画化された「BECK」が有名ですかね。(クラシック系の「のだめカンタービレ」など他にもいっぱいあるのかな?)
 私はマンガ大好きなんですけど、これらは実はまだ読んだことがないんです。私がいま超お気に入りの音楽マンガは2008年から雑誌連載中の浅田有皆先生のパンクを題材とした「ウッドストック」というマンガです。私は正直パンクというジャンルが苦手なんですけど、このマンガは別ですね。
 ストーリーは・・・人前で話すことが苦手な引っ込み思案の主人公<楽>。でもパンクとギターが大好きでバンドに憧れて。そんな楽はネットでバーチャルバンド<Charlie>を立ち上げてオリジナル曲を配信して徐々に人気を高めていきます。そんな折に仕事の配送先で<Charlie>に衝撃を受けた女性パワフルドラマー<椎名>と、そしてメジャーデビューしながらも<Charlie>のピュアなサウンドに心を打たれて脱退し、楽と同じ会社に入社してきた凄腕ベーシスト<要>と出会い、バーチャルバンドがリアルバンドに発展していき、さらに凄い声量の女子高生空手家<スウ>をヴォーカリストに引き入れて、バンド活動やコンテスト出場など、様々な人との出会いやトラブルなど経験を積んで飛躍・成長していく、涙あり笑いあり感動ありの素敵なマンガです。現在単行本9巻まで発表されています。絵はちょっとバランスイマイチな部分もあるものの、バンド結成の過程やメンバー間の軋轢、そしてアツいライブ演奏の盛り上がりなど、心に響くものがたっくさんあって読み応えあるんですよね。特に学生時代の部活とかアマとかバンド経験のある方、あるいはバンドをやりたいけどメンバーが見つからない方などは共感をもてる内容がたっくさんあるかと。私のようにパンクはちょっと苦手って方でもバンドに興味のある方には充分に楽しめる内容だと思います。
 しかし・・・連載していた雑誌が景気悪化により休刊になり存続が危ぶまれる状況に。せっかく楽しみにしていたのにめっちゃがっかりです。でも先生のブログによると、具体的な言及はまだされていませんが、他で続けられるような雰囲気も。楽やCharlieの活躍をもっともっと見たいので、存続を願っております。

10.8.11 クレンザーズ(仮)林・鬼怒・壷井ユニット

2010-08-13 17:18:41 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2010.8.11 横浜野毛DOLPHY
 凄腕ギタリスト<鬼怒無月さん>と、凄腕ヴァイオリニスト<壷井彰久さん>と、凄腕ピアニスト<林正樹さん>のトリオユニット<クレンザーズ(仮)>のライブを約1年ぶりに観に行ってきました。鬼怒さんと壷井さんも3月の<ERA>以来ですのでとっても楽しみだったんです。

 さて当日。明日からお盆休みなので早く帰れるかなぁ~なんて思っていましたが、いつも通りの残業で、結局終わったのが19時。あわてて駅へ向かって今回の会場のある日ノ出町へ。開演予定時間を少し過ぎてましたが、まだライブは始まってなかったのでセーフ。ドリンクを注文して開演を待ちます。同年代っぽいおねーさまやおじさまが集ってましたね。

 19時50分ころ、客席の照明が暗くなって、メンバーの皆さまがステージに登場し、チューニングをはじめます。ステージ向かって左にピアノ、中央やや後ろにギター、そして右前にヴァイオリンスペースが。鬼怒さんはガットギターと、水色ハンバッカーピックアップのストラトを用意されてます。鬼怒さんまずはイスに座ってガットギターの準備を。
 そしてはじまった1曲目は「おか」。林さんの曲です。ギターのミドルテンポのアルペジオリフから静かながらもリズミカルにはじまって、そこにヴァイオリンのフィンガーピッキングのリフが加わり、そしてピアノのハイキーのゆったりとしたメロが。ちょっぴり幻想的な感じもしますね。その後ギターのゆったりとした素朴でのどかなメロディが奏でられ、そしてピアノのゆったりとした綺麗なメロディとヴァイオリンの伸びやかな音色が心地よくながれて。まるで草原に吹くそよ風のように爽やかで清清しい感じです。それが徐々に盛り上がっていってヴァイオリンの力強い音色が響き、そしてピアノリフをバックにギターのエモーショナルでテクニカルなソロが。続いてピアノが力強く美しいメロディを奏で、ヴァイオリンも伸びやかで美しいメロディを聴かせてくれます。終盤ではピアノのリズミカルなリフからギターのパワフルなリフがアップテンポではいってそしてヴァイオリンがリズムにのって力強くしかも綺麗なフレーズを。ラストはめっちゃパワフルに盛り上がってFin。

 「皆さん、こんばんは」って林さん挨拶を。お客さんも「こんばんは」ってお返事。いいですねぇ。「ようこそいらっしゃいました。クレンザーズです」って。でもまだ“クレンザーズ”に決まったわけではないそうです。ここで林さんがメンバー紹介を。「素晴らしいギター、鬼怒無月!」「素晴らしいヴァイオリン、壷井彰久!」「私、林正樹です」って、おのおのに大きな拍手が。このトリオでこの夏に3回ライブを予定してて、今日は中日だそうです。MCの間に鬼怒さんはギターをストラトに持ち替えて。「こんなMCでいいですか?」って鬼怒さん・壷井さんに尋ねる林さん。「自分は“ささやき系”なんで随時ツッこんでください」って。

 2曲目は「Larks in the air」。壷井さん率いるKBBの曲です。ヴァイオリンのフィドル調のリズミカルなリフからはじまって、そこにストラトのパワフルなリフがはいって、そしてヴァイオリンの綺麗で伸びやかなフレーズがながれ、ギターとのユニゾンも。とっても明るく爽やかな感じですね。まずはメロウで美しく瑞々しい感じのピアノソロが。その後、雄大でダイナミックなリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではヴァイオリンの伸びやかで力強いフレーズがながれ、ピアノのパワフルなリフ、そしてギターのヘヴィなリフからテーマメロに戻ってアップテンポでダイナミックでパワフルで激しいリフを展開します。

 「どうもありがとうございます」って林さん。「かっこいい。素晴らしい曲ですね」って壷井さんを褒めまくって。すると「ステキなシャツですね」って壷井さんは林さんのグリーンのギンガムチェックシャツを褒めます。「地味ですか?」って林さん。「アメリカのキャンディーみたい」って壷井さん、爆笑です。
 次の曲は鬼怒さんの曲で「Cat in the rain」。この曲はSaxの川嶋さんのために作られたそうで。ライナーノーツには“雨にうたれているネコの様子”と書かれていますが「そんなことはない」って否定されて爆笑!でもこのタイトルは気に入っているそうです。

 ヴァイオリントーンのギターから静かにそっとはじまります。そしてギターのアップテンポのリフからリズミカルなピアノリフもはいって、ヴァイオリンのそっとささやくようなゆったりとした静かな音色が響いて。まずはシックながらも力強い音色のピアノソロ、続いてしっとりとダークな感じのヴァイオリンソロが。オペラチックなようなクラシカルなような感じで、そしてテクニカルにアグレッシブに。続いてゆったりとメロウなギターソロが。ナチュラルトーンのプロントPのやや篭った感じのサウンドでエモーショナルかつ軽快に。終盤ではギターとヴァイオリンのゆったりとしたユニゾンリフが。なんとなく、お昼下がりのボーっとしてる時間のような不思議な雰囲気の曲ですね。

 続いて4曲目は「ジャパメンコ」。林さんの曲です。ピアノのめっちゃパワフルなアップテンポのリフからギターのヘヴィリフもはいって攻撃的でスリリングな展開に。テクニカルでダークなリフをユニゾンでキメて、まずはエモーショナルなギターソロ。続いてピアノのパワフルでエネルギッシュなリフからユニゾンリフで盛り上がります。一旦落ち着いたあとヴァイオリンのゆったりと伸びやかな音色が響き、そしてまたそれが徐々に盛り上がって、ギターのかっくいいカッティングリフをバックにヴァイオリンのパワフルでアグレッシブなめっちゃ弾きまくりソロが。続いてピアノのパワフルなリフからそのままアグレッシブなピアノソロへ。タイトル通りの情熱的なフラメンコスタイルのアツくエネルギッシュな演奏に圧倒されちゃいます。ラストまでピアノもギターもヴァイオリンもダイナミックにスリリングに激しく弾きまくって。

 「ありがとうございます」って拍手に応える林さんです。「もう1曲やっちゃいますか、ねっ」って。1部最後は林さんの曲で「2006」。“2006”を素因数分解すると2と17と59になる、と。でこの曲は17/16拍子で・・・う~ん・・・おバカな自分には難しいっす。説明を聞いていた壷井さんを見て「鼻で笑ってますね」って林さん、爆笑です。
 5曲目「2006」。ピアノのゆったりとした美しいリフレインからヴァイオリンとギターのしっとりとした哀愁ただようフレーズがながれ、そしてユニゾンでも奏でられて。それが徐々に力強くなり、ドラマティックに盛り上がっていって。中盤ではピアノの綺麗なリフからしっとりとしたソロが。続いてはギターの泣きのエモーショナルなソロも。終盤テクニカルにアグレッシブに盛り上がったあと、しっとりと静かにFin。
 曲が終わると大拍手!「ギター、鬼怒無月!」「ヴァイオリン、壷井彰久!」「ピアノ、林正樹でした。ちょっと休憩します」って林さんが挨拶を。拍手のなかメンバーの皆さんは楽屋へ。時計を見ると20時50分を過ぎたところ。約1時間の第1部でした。

 21時20分頃、メンバーの皆さんがステージに戻って準備を始め、客席が暗くなって。「おまたせしました。第2部を始めたいと思います」って林さん。鬼怒さんはストラトを持ってスタンバイ。
 第2部最初となる6曲目は「そたち」っておっしゃったかな?林さんの曲です。ピアノのモールス信号のような音からはじまってリズミカルなリフ、そして明るく華々しいリフがはいって、アップテンポの明るく楽しい感じに。その後一旦リズムが止まってゆったりとなり、ピアノのテクニカルなソロ→ギターのテクニカルなソロ→ヴァイオリンのテクニカルなソロと数小節づつのソロバトルが繰り廻され、それが徐々に激しさを増してアツく白熱した超早弾きバトルに。終盤ではバンドリフから弾きまくりピアノソロが。ラストはユニゾンリフから元の明るく爽やかなリフに戻ってFin。

 このユニットの次回のライブは8/22江古田で、ゲストに凄腕パーカッショニスト<岡部洋一さん>を迎えて行われるそうです。この間に鬼怒さんはガットギターに持ち替えて。「バンド名は?」って鬼怒さん。「江古田のスケジュール表に“クレンザーズ”って書いてあった」って壷井さん。お店にバンド名を聞かれて「一応“クレンザーズ”で」と林さんが答えたとか。ここでバンド名をどうするかという話題になりますが、「“クレンザーズ”でいいじゃないですか」ってとある女性のお客さんが。でも鬼怒さんは「“クレンザーズ”じゃないほうがいい」って拒否。「鬼怒さんが“クレンザーズ”って言ったんでしょ?」って壷井さん、爆笑です。鬼怒さんはそういうつもりではなかったようで「(クレンザーズだと)のちのち飛躍したときに後悔する」って、爆笑です。

 7曲目は「ガジェット」。壷井さんの曲です。アップテンポのパワフルでスリリングなユニゾンからリズミカルに始まます。まずはギターリフをバックにヴァイオリンのソロが。伸びやかでけだるい感じではじまって、その後ワウを効かせてアヴァンギャルドな感じに。続いてギターのテクニカルでパワフルなソロ、そしてかっくいいカッティングリフをバックにヴァイオリンのアグレッシブなソロが。それが徐々に早くなっていき、アップテンポのパワフルなユニゾンリフへ。一旦落ち着いたあとパワフルなピアノソロが。バックでは鬼怒さんがギターをミュートしていろいろな効果音を出して。終盤ではアップテンポのリズミカルで楽しいリフから元のスリリングなテーマリフに戻ってFin。
 「ありがとうございました」って林さん。「凄いすね」「凄い」「凄いや」って壷井さんと褒めあって。でも譜面は1枚って壷井さんがお客さんに見せて。爆笑です。大部分インプロ合戦ですもんね。

 次の曲は「あい」という林さんの曲ですが、林さんは“五十音シリーズ”の曲を作っておられるそうで、今日の「おか」「そたち」もそのシリーズの曲だそうで。それらをまとめたアルバムの構想もあるらしいのですが・・・「五十音シリーズって“売り”じゃ弱いよね」って鬼怒さん。購買層のターゲットの話になって、「小学校とか・・・」って林さん。「他にどこかありますかね」って林さんが尋ねると、鬼怒さん「パン屋さんとか。朝早いから」って。その発言に皆さん「???」。う~ん・・・その発想、よくわかんないっす。すると壷井さんが「曲に行くことを進言します」って、爆笑!それでも鬼怒さんがまだ考えている様子に再び壷井さん「曲に行きましょう!」って、爆笑!

 8曲目は「あい」。ピアノの明るく軽やかなリフからはじまって、ギターの爽やかなフレーズがながれて。優しくメロウでおだやかで心地いい曲調ですね。ヴァイオリンのソフトで伸びやかなフレーズから、綺麗で清清しい音色のギターソロへ。続いてヴァイオリンの美しく伸びやかでしっとりとしたドラマティックなソロが。その後、ピアノとヴァイオリンのゆったりとしたユニゾンからしっとりとFin。

 「ありがとうございました」って林さん。次が本編最後の曲になるようですが、ここでメンバーおのおののライブの告知を。この間に鬼怒さんはギターをストラトに持ち替えて。ちなみに8/15に渋谷でERAのライブがあり、8/18には鵠沼海岸でERA+佐藤芳明さんのライブがあるそうで。でもその日は平日なのに開演が17時なんだそうで。難しい時間帯だけに集客に苦労されているとか。

 本編最後の9曲目は「St.Vitus Dance」。鬼怒さん作曲のERAの曲です。ヴァイオリンのダイナミックなヘヴィサウンドが響き渡り、アップテンポのパワフルなリフがギターのカッティングリフと共にドライブ感満点で突き進んでいきます。まるで海の上を猛スピードで飛んでいるかのような爽快感がありますね。ヴァイオリンの伸びやかなフレーズからパワフルでアグレッシブなソロへ。続いてピアノのリズミカルなリフからパワフルでエネルギッシュなソロへ。さらに続いてヘヴィサウンドのギターのめっちゃ弾きまくりのハードなソロも。その後、鬼怒さんが手を上げて合図して♪ジャン!で一旦ゆったりと静かな感じに。終盤再びパワフルに盛り上がっていってテーマメロに戻って爽やかに楽しくノリノリでエンディングへ。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」「ギター、鬼怒無月!」「ヴァイオリン、壷井彰久!」「ピアノ、林でした。ありがとうございました」って林さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなか楽屋へ。もちろんお客さんはアンコールを求める手拍子を。
 するとほどなくメンバーの皆さんはステージに戻ってきて大拍手で迎えられます。「ありがとうございます」「アンコール1曲やらせていただきます」って林さん。

 アンコールのオーラス10曲目は「18doors 14nobs」。ピアノのしっとりとしたフレーズがゆったりと響き、ヴァイオリンの伸びやかな音色が加わって、さらにギターともユニゾンでしっとりと。雄大でおおらかな感じの曲調ですね。ピアノが綺麗なメロディを奏で、ギターとヴァイオリンがユニゾンでしっとりと美しいメロディを。中盤ではヴァイオリンのしっとりとしたソロ、そしてギターのエモーショナルなソロ&ピアノソロがドラマティックに展開し、終盤ではユニゾンのパワフルでダイナミックなリフで盛り上がり、エンディングは静かにしっとりとFin。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございました」「ギター、鬼怒無月!」「ヴァイオリン、壷井彰久!」「ピアノ、林でした。ありがとうございました」って林さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなか楽屋へ。時計を見ると22時35分。約1時間15分の第2部&アンコールでした。
ときに繊細に美しいメロディを奏で、ときに激しくエネルギッシュに弾きまくりの聴き応え見ごたえたっぷりのとても素敵でとてもアツいライブでした。スリリングなインプロバトル、めっちゃかっこよかったっす。
次回は8/22で、そのライブには凄腕パーカッショニストの岡部さんが加わるわけですが、たしかにこのメンバーにパーカッション加わったら最強だろうなって思うし観に行きたいんですけど・・・その日は野音でプログレフェスだもんね。なんでこう観たいライブが重なるかなぁ・・・

10.8.7 RE-ARISE

2010-08-10 21:58:38 | ライブレポ HR/HM
◇ 2010.8.7 目黒 鹿鳴館
<第13回《いつでも誰でも主役になれるスーパーライブセッション》>
 8月7日にロック界の大御所<五十嵐“アンジー”久勝さん>主催の上記イベントが目黒の鹿鳴館で開催されました。このイベントは午後1時からはじまって、夕方まではフリーセッションで、夕方から6バンドがライブを行うスケジュールだったんです。自分は第一土曜で仕事だったもので夕方のライブに間に合えばいいかな、と。ところが当日、仕事が長引いてしまって、終わったのが19時。それから急いで目黒へ行き、着いたときにはラストから3番目の女性ヴォーカリストのバンドが演奏中でした。まあともかく間に合ってよかったっす。

 で、ラスト2番目に出演したのが<RE-ARISE>というバンドです。Rainbowのトリビュートバンド等でも活躍されているヴォーカリスト<Dio-KENさん>が参加されている<RE-ARISE>、これまで全然知りませんでした。<RE-ARISE>は元東京V-Ray, ALKALOID等で活躍のギタリスト<PUNKYさん>が結成したハードロックバンドで、メンバーはPUNKYさん・Dio-KENさんの他、ベース<SOGOさん>、キーボード<SOSAKUさん>、ドラムス<赤間慎さん>で、赤間さんはDio-KENさんの実の弟さんなんだそうで。

 20時頃、客席の照明が暗くなって、ステージの幕が開いて。ステージはブルーライトに包まれ、ラップリズムながらミステリアスなメロディのSEがながれて。そしてギターのゆったりとしたメロウなリフが響き、そこにスネアが加わって盛り上がっていき、ヘヴィなギターリフからミドルテンポでパワフルなハードロックがスタート。ステージは向かって左からキーボード・ベース・ドラムス・ヴォーカル・ギターで、SOGOさんはサンバーストのJAZZベーを、PUNKYさんはメタルっぽいワーロックギターを、Dio-KENさんは黒の袖の広がったRonnieさま風の衣装で。Dio-KENさんのヴォーカル、初めて生で聴きましたけど、いいですねぇ。いい声してますしめっちゃパワフルだし。中盤ではヘヴィなリフからエモーショナルなギターソロが。終盤ではパワフルなドラムからアップテンポのノリノリモードになって盛り上がります。「Thank you!」ってDio-KENさん。

 「え~RE-ARISEと言います」ってDio-KENさん、挨拶を。今回3回目のライブだそうです。1曲目は新曲で、戦争のとき硫黄島にいて、終戦後に投稿して本土に戻ったものの、ずっとのちに硫黄島に残した日記を探しに行ったそうですが、火口から「万歳!」って叫んで飛び降りてしまったという人の話をモチーフにされたそうです。「いきなりシリアスな内容ではいってますので、皆さんくつろいでいただければ」って。するととあるお客さんが「ニッポン!チャチャチャ!」のコールを。「いや応援されてウチら頑張るって訳でもないんで」「ウチらリハからアツい演奏してますんで」って。爆笑です。ひとしきりお客さんを煽ってから2曲目へ。

 2曲目は「Red Sky」。ミドルテンポのブルージーな曲で、けだるい感じがいいですねぇ。しかもメロディアスだし。パワフルなブルーズヴォーカルもド迫力でかっくいいっす。間奏ではブルーズながらもアグレッシブなギターソロをたっぷりと。
 曲が終わるとDio-KENさん「マイクを我がバンマスPUNKYに」「崇高な言葉をお聞きください」って、PUNKYさんがMCを。なんでも今年お仲間の方が天国へ旅立たれたそうで、次の曲をその方に捧げると。「しんみりしないで」「しんみりする内容でもないし、バシもお祭り大好きだったし」ってPUNKYさん。シーンと静まりかえっているお客さんに「拍手!」って、もちろん大拍手です。

 3曲目は「RE-ARISE」。ステージがグリーンライトに包まれ、ゆったりとしたメロウなギターリフがながれて。そしてバンドがはいってミドルテンポでヘヴィなギターリフが。雄大でなだらかな感じのメロディ、いいですねぇ。その後アップテンポになってヘヴィサウンドのギターソロが。中盤では一旦リズムが止まって、シンセサウンドをバックに囁くようなヴォーカルがゆったりとながれ、そしてメロウなギターフレーズが響いて。幻想的な雰囲気です。その後ヴォーカルがバラード調に歌い上げ、エモーショナルなギターソロも。めっちゃドラマティックです。終盤はアップテンポになって、ギター弾きまくり、ヴォーカルシャウトしまくり、ドラム叩きまくりでめっちゃ盛り上がって。

 「Thank you!」ってDio-KENさん。「どうですか?」「CD聴いたことあるひとはいらっしゃるでしょうか?」って。曲の歌詞の内容はメンバーを物語っているような感じだそうで。
 次の曲はベースのSOGOさんが書かれた曲だそうで。4曲目は「Get The Free」。パワフルなベースリフからアップテンポではじまって、力強いヴォーカルがはいって。ストレートな力強いメロディアスハードロック、めっちゃかっくいいっす。中盤ではエモーショナルなギターソロも。

 ここでDio-KENさん、物販のCDの宣伝を。このあと自分もちろん買いました。
5曲目は「A Light In The Dark」。パワフルでダイナミックなリフが盛大に響いたあと、ギターのアルペジオリフがメロウにゆったりとながれ、そこに囁くようなヴォーカルがはいって、そして徐々に盛り上がっていき、Dio-KENさんがロングトーンシャウトをキメて。ゾクゾクするくらいかっこいいっす。中盤ではオルガンソロからヴァースに戻り、サビではドラマティックに歌い上げ、そしてエモーショナルで伸びやかなサウンドのギターソロへ。その後ゆったりと幻想的な雰囲気になり、ヴァイオリントーンのギターソロが。終盤では徐々に盛り上がっていき、テンポアップしていってパワフルにダイナミックに頂点を迎えます。ラストはベースリフからゆったりとメロウなピアノリフ・ギターリフと続いてしっとりと静かにFin。

 ここでDio-KENさんがメンバー紹介を。「オンキーボード、SOSAKU!」「オンドラムス、ボクの弟です。赤間慎!」ちょとビックリ。続いて「髪型がかっこいいですね。オンベース、SOGO!」「オンギター、うちのバンマスです」「最近ギターの先生をやっているそうです」「PUNKY!」「PUNKY!」「PUNKY!」って何度も。メンバーおのおのに大拍手です。そしてPUNKYさんが「ヴォーカル、赤間謙です。Dio-KEN!」って。もちろん大拍手!

 「最後ぐらいはさ、盛り上がっていきませんが」「アツい速いヘヴィな曲やっていくんで、ちょっと冷房上げてくれる?」って爆笑!「最後みんな盛り上がって行きましょう!」ってはじまったオーラス6曲目は「Burnin’」っておっしゃったかな?めっちゃパワフルでダイナミックなリフからハイテンポで疾走していくハイスピードメタル、めっちゃかっくいいっす。力強いシャウトヴォーカルからアグレッシブなギターソロへ。終盤ではシャウトしまくりでめっちゃ盛り上がってそしてラスト、ハイトーンシャウトをキメてFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとう!」ってDio-KENさん。メンバーの皆さんもお辞儀をしたり手を振ったり。すると程なくステージの幕が閉じ、客席が明るくなってライブ終了。時計を見ると21時。約1時間のかっくいいハードロックライブでした。
 初めて生で見た聴いたDio-KENさんのヴォーカル、パワフルで迫力あっていいですねぇ。オリジナルバンドということでモロではないものの、そこかしこにRonnieさまを感じさせる部分も見られたし。♪Look out!や♪Power!なんてシャウトも。もちろんそれだけでなくメロディアスなフレーズもよかったし、マイクスタンド回しもかっこよかったっす。キーボードは聴こえない部分もありましたけどでも要所は押さえてましたね。ベースはテクニカルでリズミカルで力強くて凄くよかったっす。そしてドラム、すっげーかっこよかった!もしかするとドラムを見ていた時間が一番長かったかも。パワフルでタイトなドラミングに見とれてました。見ていてふと元Y&Tのレオナード・ヘイズさんのパワフルなドラミングを思い出しました(古いかな?)。もちろん見た目は赤間さんのほうが遥かにハンサムでいい男ですがね。そしてギターのPUNKYさん、いい音してましたねぇ。ときにメロウにブルージーに切なく、ときにアグレッシブにエネルギッシュにとかっこよくて素敵なギターを聴かせてくれましたね。特にRE-ARISEはめっちゃ感動しました。買ったCDはヘビロテになりそうです。<RE-ARISE>これからも注目していきたいっす。

10.8.7 Deep Blue Chateau

2010-08-08 20:24:51 | ライブレポ HR/HM
◇ 2010.8.7 目黒 鹿鳴館
<第13回《いつでも誰でも主役になれるスーパーライブセッション》>
 8月7日にロック界の大御所<五十嵐“アンジー”久勝さん>主催の上記イベントが目黒の鹿鳴館で開催される、と。で、その一大イベントのトリが5月のGWに横浜で開催されたロックイベントでもトリを務め、アツいステージを魅せてくれた、日本ロック界最高峰のキーボーディスト<厚見玲衣さん>率いる第2期DPのカバーバンドだと知って即予約。当日を楽しみにしてました。
 このイベントは午後1時からはじまって、夕方まではフリーセッションで、夕方から6バンドがライブを行うスケジュールだったんですね。よく考えたら自分は第一土曜って仕事だったんですよね。なので夕方のライブに間に合えばいいかな、と。
 ところが当日、仕事が長引いてしまって、終わったのが19時。それから急いで目黒へ行き、着いたときにはラストから3番目の女性ヴォーカリストのバンドが演奏中でした。まあともかく間に合ってよかったっす。本当は18時からはじまる予定だったバンドもめっちゃ観たかったんですけどねぇ・・・残念。

 <厚見玲衣さん>率いる第2期DPのカヴァーバンドは、GWイベントのあと、<Deep Blue Chateau/ディープ・ブルー・シャトー>というパーマネントなユニットに。メンバーは厚見さんの他、ギター<Mitchミルクもあさん>、ベース<ルディ・ブルー・シャトーさん>、ヴォーカル<慰安ゴンザレスさん>で、今回のドラマーは<土屋敏寛さん>です。横浜では本家にはもう期待できない、めっちゃパワフルなシャウトを聴かせてくれたゴンザレスさん。本家ブッとびのハードなオルガンを聴かせてくれた厚見さん、かっくいいぶっといストラトサウンドを聴かせてくれたMitchさん、本家よりかっくいいベースを聴かせてくれたルディさん、今回も楽しみです。そして今回、土屋さんがどんなペイシーっぷりを見せてくれるのかも楽しみです。

 21時ころに前バンドが終わってステージは幕が閉じてセットチェンジ中。今回でっかいタンスのようなレスリーを持ち込んでた方もいらしたようで、厚見さんもまた横浜のときのようにすんごいキーボードセットを組むのかな?なんて。それだとセットするのにかなり時間かかるだろうな~なんて思っていたら、10分もしないうちにもうオルガンの音が聞こえてきてビックリ!ずいぶん早いなって。客席はほぼ満員で、綺麗なお姉様やロックしてる方ばかり。仕事帰りのリーマンおやぢは自分だけみたいであきらかに場違いでしたね。結構冷たい視線を浴びましたけど、しゃーないっす。

 21時20分頃、客席の照明が暗くなってステージの幕が開いて大拍手大歓声!ステージにはコンガが2台セットされてビックリ!さらにビックリしたのは、キーボードが赤い小さいキーボード1台のみ!てっきりまたハモンドが観れるかと思ってたものでちょと拍子抜け。
 そして前回同様、made in japanアルバムと同じようにオルガンの指慣らしからスネアのリズムが入って、ゴンザレスさんが「Song called Highway star!」って。白スーツのゴンザレスさん、ちょっと緊張されているようにも見えましたけど、パワフルなヴォーカルを聴かせてくれて、シャウトもキメてかっくいいっす。ルディさん、帽子も黒リッケンバッカーベースもきまってますね。間奏まずはオルガンソロ。小さいキーボードなのにヘヴィなオルガンサウンドを聴かせてくれます。厚見さん、凄いっす。次の間奏はお待ちかねのギターソロ。Mitchさん、サンバーストラージヘッドストラトにヴィンテージマーシャルで今回もぶっといストラトサウンドを聴かせてくれます。ギターメロをゴンザレスさんも歌ってそしてあのソロもキメて。かっくいいっす!

 「Thank you!」って拍手歓声に応えるゴンザレスさん。「皆さん、初めまして!」って。そして「あざ?」って振ると客席から「あざとーす!」って声も。「それ違うバンドなんだ」って爆笑!「今日は第2期Deep Purpleトリビュートバンド、Deep Blue Chateau初お披露目です」って大拍手!「今日来られた方はラッキーですね」「今日このまま無事に終われば、ですがね」って。次のライブは来年になってしまうとか。「来てくれてありがとう!」って。
 ここでゴンザレスさん次の曲に行こうとしますが・・・「おぉ、メンバー紹介を忘れてましたよ!」って爆笑!「今日は暑い!」って。まずは「まずはワタクシ、ゴンザレスと申します」って大拍手!続いて「ギター、Mitchミルクもあ!」って大拍手!ゴンザレスさんが厚見さんに名前の由来を尋ねますが・・・よく聞きとれなかったっす。“健康”“ヘルス”がキーワードになっていたような?書かないでおきます。
 続いて「今日ドラムを叩いて頂いてます、土屋敏寛!」って大拍手!ここでゴンザレスさん「暑いですよ!」ってジャケットを脱いで。するとMitchさんが“タブーのテーマ”を弾いて爆笑!続いて「オンベース、このバンドの表向きのバンマス、ルディ・ブルー・シャトー!」って大拍手!「最後に控えしは、キーボード、厚見玲衣!」って大拍手!ここでスタッフの方があの”Vマーク“が映し出されたケータイをまるで印籠のように”これ知ってますか?“ってお客さんに見せて。それってひょっとしてあの”V“に関する何かがあるのかなぁ・・・「期待していいみたいですよ」ってゴンザレスさん。

 キーボードにスポットが当ってそしてゆったりとあのメロディが奏でられて。2曲目は「Child in time」。ゴンザレスさんのしっとりとしたメロウな歌がゆったりとながれ、そして徐々に盛り上がっていってそれが最高部のハイトーンシャウトへ。お顔を真っ赤にして身体を小刻みに震わせながら全身を使ってのファルセットではないド迫力のシャウト!凄すぎです。もう圧倒されちゃいました。そしてボレロリズムのあのリフのあと、オルガンのパワフルなソロが。そしてアップテンポになってトリルいっぱいアームグイングインのアグレッシブなギターソロへ。その後激しいユニゾントリルから一旦止まったあと、再びゆったりしっとりとオルガンのメロディがながれて。ゴンザレスさん再びド迫力のハイトーンシャウトをキメてそして♪ダンダカダンダカってドラムのリズムから盛り上がっていって最高潮に到ったところでFin。

 曲が終わって拍手しようと思いきや、すぐにもうオルガンがゆったりと荘厳なメロディを奏でて。そして爆発するかのように始まった3曲目は「Speed King」。GW初日のライブではこの曲は演奏されなかったので、今日演ってくれてめっちゃ嬉しい!大好きな曲なので感激!攻撃的でめっちゃパワフルな曲、すっげーかっくいっす!間奏はもちろんギターとオルガンの掛け合いで、これも楽しみにしていました。スタジオバージョンの掛け合いを再現されてましたね。終盤のリフのあとのヴォーカルの笑い声もスタジオバージョン通りで。ラストはMitchさん、ギターを背中にまわして弦をかきむしって。

 ここでも拍手をしようかと思いきや、すぐにオルガンが弾きはじめて、ドラムもハイハットでリズムを刻んで。4曲目は「Space Truckin」。オルガンのヘヴィリフからパワフルなリズムをバックに力強いヴォーカルがはいって。そしてここでもゴンザレスさん、お顔を真っ赤にしての全身を使った入魂のハイトーンシャウトをキメて。そして短いベースソロ&ドラムソロから再び強烈なハイトーンシャウトを。ユニゾンリフのあと「It’s a Show time!」ってゴンザレスさん。ここからインプロバトルです。アップテンポの軽快なリズムにのってまずはオルガンソロ。ハードにテクニカルに弾きまくったり、静かに「木星」のメロディを奏でたり、リングモジュレーター(?)でヒステリックで強烈なサウンドをかましたりと、今回もやってくれてます。バックではゴンザレスさんがコンガを叩いてます。そして厚見さんが指でカウントをとりながらのトリルからユニゾンのリフへ。続いてはギターソロ。アームをグイングイいわせて弾きまくったあと、一転静かに。ルディさんはマラカスでリズムを。ヴァイオリントーンのギターが幻想的に響き、そこにオルガンも加わって徐々に盛り上がっていきます。そして「Let’s Go!」ってゴンザレスさんの掛け声のあと、一転アップテンポになってパワフルなリズムが入って。Mitchさんはギターをモニターにこすりつけたり、背中にまわして弦をかきむしったりとアグレッシブに。どんどん盛り上がっていく一番いいところで・・・なんといきなり電源が落ちてしまってビックリ!聴こえるのはスネアとコンガの音だけ。土屋さんは止めずに叩きまくってリズムをとってます。すると厚見さん、ゴンザレスさんのところに行って一緒にコンガを叩きまくってお客さんを沸かせます。さすがプロですね。そしてほどなく電源が入って復活!気を取り戻して再び盛り上がっていき、ギターもオルガンもめっちゃ弾きまくって。ラストではルディさん、アンプにベースをこすりつけ、厚見さんがマイクスタンドを倒し、さらにはキーボードも倒して。ゴンザレスさんもコンガを倒して、まるで70年頃のDPの映像を見ているかのような破壊ショーが繰り広げられてFin.。
 大興奮のめっちゃ盛り上がりのお客さんをよそにメンバーの皆さんは楽屋へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子と歓声が鳴り響いて。ある興奮したお客さんは「Black night, Come on!Yeah!」ってしきりにわめいてましたね。ステージはスタッフの方々が機材が散乱するはちゃめちゃなステージを元に戻してます。

 しばらくすると、まずルディさんがステージに戻り、そしてメンバーが続々とステージに。大拍手大歓声で迎えられます。「皆さんありがとうございました」ってゴンザレスさん。「機材が壊れて演奏できないかと思った」「大丈夫ですか?音出ますか?」ってキーボードの心配を。でもちゃんと音が出てひと安心です。「アンコール、あざ?」ってふるとお客さんが「とーす!」って。
 「ここで主催者であるアンジーさんを迎えて2曲くらいやります」って、アンジーさん登場!大拍手大歓声で迎えられます。まさかこのバンドでアンジーさんの歌が聴けるなんて夢にも思ってなかったので超ビックリ!ゴンザレスさんとのツインヴォーカルめっちゃ楽しみ♪一体どんな曲をと思いきや・・・はじまった曲はURIAH HEEPの「Look at your self」。アップテンポのめっちゃパワフルな曲。ヴァースはアンジーさんが歌って、サビはゴンザレスさんが歌って、アンジーさんはハイトーンでコーラスを。ギターとオルガンのユニゾンリフのあとギターソロ、そしてサビのあとにオルガンソロが。最初はパーカッシブに、そしてアグレッシブに弾きまくって。ドラムもめっちゃ叩きまくってます。

 曲が終わるとすぐにゆったりとした明るく華やかなオルガンリフがおだやかにながれ、そしてそこにギターが加わって伸びやかなフレーズをダイナミックに奏でて。オーラスは同じくURIAH HEEPの名曲「July morning」。オルガンリフをバックにアンジーさんのしっとりとしたメロディアスな歌がながれて。サビではゴンザレスさんがコーラスで盛り上げます。中盤ではオルガンソロがドラマティックに展開し、そして終盤ドラマティックに盛り上がってアンジーさんが美しいハイトーンを。めっちゃ感動!背筋がゾクゾクしちゃいました。ゴンザレスさんやMitchさんがアンジーさんに向かって手をヒラヒラさせて引き立たせてました。ラストはめっちゃ盛り上がって劇的なフィナーレが。

 曲が終わると大拍手大歓声!「アツミ・レイ!」ってアンジーさんが、そしてゴンザレスさんがアンジーさんを讃えて。アンジーさんと厚見さんが握手を交わして。「今日このお2人、なんと初共演なんですよ、この長いキャリアのなかで」ってゴンザレスさん。ともに70年代から第一線で活躍されているお二人がこれまで共演されていなかったとは意外ですね。もっともアンジーさんといえばやはり盟友である永川さんのイメージが強いかな。そしてアンジーさんがあらためてメンバーを紹介して、そしてイベント最後の挨拶を。スタッフの皆さんや出演者の皆さん、そしてお客さんにお礼のお言葉を。「けっこう押してしまって、本来なら22時で音を止めなければいけないのに、ここまでやらせてくれて・・・」ってアンジーさん。時計を見ると22時半近くでビックリ!自分はあわてて退席して駅へ向かって。ド迫力のめっちゃアツい凄いライブでした。

 今回突然のアクシデントもありながらも白熱のライブを魅せて聴かせてくれましたね。厚見さん、小さいキーボード1台ながらもぶ厚いヘヴィなオルガンサウンドを響かせてましたね。もちろん演奏も凄かったっす。ソロでは指先を食い入るように見つめてしまいました。Mitchさんのギターもぶっとくていい音してましたね。時折魅せるRitchieさま風のアクションもキマってめっちゃかっこよかったっす。ルディさんのベースも本家以上にかっこよかったしパワフルなベースを聴かせてくれました。土屋さんのドラム、初めて見聞きしましたが、時に繊細に時に激しく叩きまくっていて、なおかついい音してましたね。そして今回もド迫力のシャウトを聴かせてくれたゴンザレスさん、凄すぎです。圧倒されちゃいました。
 最後にアンジーさんの歌が聴けるとは思ってもいなかったのでほんとビックリでした。そういえばアンジーさんはURIAH HEEPのトリビュートバンドにも参加されてましたね。アンジーさんのハイトーンと厚見さんのオルガンがたっぷり聴けて嬉しかったっす。折りしも本家URIAH HEEPの来日公演が発表されたばかりなのでグッドタイミング!でしたね。
Deep Blue Chateauの今後の活躍も、アンジーさんのシェラザードのライブも楽しみです。

※画像は”イメージ”ということで・・・

シンフォニック・ロック・コレクション

2010-08-05 22:24:55 | ジャパン・プログレ
 1980年代末から90年代初頭頃にmade in japanレーベル等からジャパン・プログレの貴重な音源を収録したアルバムが何枚も発表されたようですね。元々プレス数が少ない上にもう20年もの歳月がながれていますから、いま探そうと思ってもなかなか手に入らないっすね。地道に某オクや通販サイトや中古CD店をチェックするしかないわけですが・・・ 先日のこと。時間があったので某CD店にたいして期待もせずに寄ってみたら・・・ありました。しかもずっと欲しかったCDが2枚も。もちろん即レジへ。
 Made in japanレーベルが1989年に発表した6バンド6曲が収録されているコンピレーションアルバム「シンフォニック・ロック・コレクション/Symphonic Rock Collection」です。この6曲のなかの4曲の<Vermilion Sands>「Ashes of The Time」、<Social Tension>「Macbethia」、<MIDAS>「The Slough of Despond」、<De Javu>「Prelude~Next World」は以前に紹介させていただいているもので、ここでは割愛させていただこうかと。

 で、残りの2曲のうちの1曲は、1曲目に収録されている<ATARAXIA>の「Adolescence of an Ancient Warrior」。<ATARAXIA>というバンド、メンバーは<Hideaki Murataさん(Vo&Bs)>、<Yasuaki Matsuoさん(Dr)>、<Atsushi Ohmiyaさん(Gr)>、<Nobuko Mumataさん(Key)>、<Akira Komachiさん(Key)>の5人で、バンドの経緯等については現在まったくわかりません。フルアルバムが1枚発表されているようですので現在手配中です。そちらが手にはいり次第、あたらめて紹介させていただこうかと。しかもこちらの収録曲はそのアルバムの曲とはバージョン違いなのだそうで。とあるプログレ本によると<ATARAXIA>は初期GENESISのようなシアトリカルな面もある、とのことなので楽しみです。 「Adolescence of an Ancient Warrior」。1989年7月にレコーディングされたようです。静かにしっとりと荘厳な雰囲気ではじまって、囁くようなヴォーカルから変拍子のパワフルなリズムのリフが入って、そして演劇的なヴォーカルが。バックでながれているシンセサウンドがドラマティックに曲を盛り上げます。パワフルなドラムもアクセントが効いていいですねぇ。終盤ではシンセをバックにピアノの美しいメロディがたおやかにながれてうっとりと聴きほれてしまいます。その後テクニカルなギターやパワフルなヴォーカルがはいって劇的なフィナーレが。とっても素敵な曲ですねぇ。7分半ですけど聴きほれているうちにあっという間に終わってしまいました。

 もう1曲は、<YUSEI/誘精>の「Handle With Care」。以前にネガスフィアを調べていたときにこの<誘精>というバンドがあったことを知ったんですよね。なのでいつか<誘精>の曲が収録されたアルバムを手にいれたいとずっと思っていました。 メンバーは<Osamu Imamuraさん(Vo)>、<Noriyasu Domenさん(Dr)>、<Kouichi Hanadaさん(Gr)>、<Naomi Takizawaさん(Key)>、<Keiichi Tezukaさん(Bs)>の5人で、バンドの経緯等については現在まったくわかりません。 「Handle With Care」。1988年3月にレコーディングされたようです。リズミカルなベースリフからはじまって、きらびやかでダイナミックなシンセリフがはいってミドルテンポのダンサブルな感じで優雅に展開していきます。ヴォーカルは似てませんけどどことなくJon Anderson氏を彷彿させるような。華麗なシンセ、裏で弾きまくるベースなどYESっぽさを感じますね。中盤ではアグレッシブなギターソロ、そしてテクニカルなキーボードソロが。ドラムもタイトでパワフルでいいですねぇ。この曲も7分強なのですが聴いているうちにあっという間に終わってしまいました。とっても華麗で優雅でドラマティックで最高っす。もっと他の曲も聴いてみたいですね。ネガスフィアのところで親切な方がYoutubeに<誘精>の曲がUPされていることを教えてくださったのでそちらもじっくり聴き込もうかと。