ひよりの音楽自己満足

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桜庭統さん 13

2008-10-11 08:12:21 | 桜庭統さん
 桜庭さんも続編を望んでいたといわれるバテン・カイトスの続編<バテン・カイトスⅡ –始まりの翼と神々の嗣子->が2006年に発売されました。好評だった前作の続編ということで期待されたものの、ちょうどDSの爆発的ヒットと重なってゲームキューブが売れなくなり、またゲーム自体もバグが続発したために、売り上げは前作の4分の1にも満たなかったとか。
 このゲームのストーリーはというと・・・舞台は前作より20年前の帝国アルファイド。帝国の暗黒部隊に緊急招集がかかる。この部隊には主人公<サギ>が。任務はなんと自国皇帝オーガンの暗殺。サギはパートナーのギロたちと皇帝の屋敷へ。皇帝の私室には謎の男が皇帝の前に立っていて、その男と入れ違いでサギたちが部屋に入ると、皇帝はすでに殺されていた。そこに部隊のメンバーがやってきて、サギたちは皇帝暗殺の罪をきせられて処刑されそうになるも、なんとか逃げ出して。すると突然目の前に異形の怪物が・・・という感じのようです。
 アルバムはCD3枚組で61曲もあるので、特に印象に残った曲のみ抜粋させていただこうかと。まずCD1枚目1曲目は「Le Ali Del Principio」。ゆったりとした綺麗なピアノの音色からはじまって、可愛らしい少女のピュアなヴォーカルが。壮大なイメージながらも素朴で綺麗なバラードソングです。ヴォーカルの少女は桜庭さんの娘さんだそうで。イタリア語で歌われています。4曲目は「The Valedictory Elegy」。アップテンポのキーボード主体のスリリングなハードロック。後半のアグレッシブなオルガンとヴァイオリンのバトル、いいですねぇ。5曲目は「Poacher」。オーケストラによる迫力のあるスリリングな曲。6曲目の「Chaotic Dance 2」はテクノのヒップホップ。7曲目は「Iconoclasm」ハイテンポのパワフルなハードロック。オルガンソロ&キーボードソロ、そしてギターソロとハードな流れが。8曲目は「The Valedictory Elegy」のギターバージョン。めちゃめちゃメタルしてますね。9曲目は「Evidential Material」。ハイスピードの疾走ハードロック。リフがTOTOの「Girl Good-bye」にかなり似てますね。10曲目は「The True Mirror」のオーケストラバージョンです。このオーケストラでの重厚感もなかなかですね。14曲目は「傀儡の主」。オーケストラによるボレロ調の力強い行進曲。15曲目は「二つの棺」。パワフルかつダークで重厚な曲。17曲目は「Ruins」。アコースティックの寂しい抒情曲。19曲目は「いにしえの故郷」。ハープの音色が綺麗なたおやかで優しく美しい曲。21曲目は「邂逅」。ゆったりとした、エスニック調のどこか懐かしさを感じる抒情曲。シタールの音色、聴き入ってしまいます。
 CD2枚目の2曲目は「荊棘なる干と矛」。パワフルなオーケストラサウンドのダークで力がみなぎってくるような曲。3曲目は「均衡の光と闇」。目の前に広大な世界が見えてくる力強い行進曲。4曲目は「紅緋草」。ミドルテンポの軽快かつ優しく穏やかな曲。心やすらぐ曲でもありますね。6曲目は「The Broken Manas And My One And Only」。ゆったりとした哀愁ただよう美しいピアノの抒情詩。9曲目は「水雲」。アップテンポの躍動感のあるメロディアスなオーケストラ+ドラムのロック曲。11曲目は「脅威なる座主」。アラビアンな雰囲気のあるゆったりとしたミステリアスな曲。12曲目は「旭日貫流」。壮大なスケールのとっても清清しく爽やかな、夜明けの光景が浮かんでくる曲。13曲目は「乏しくもあらず秋の夕風」。ゆったりとした、穏やかで優しい曲。14曲目は「豊穣の郷」。伸びやかで美しいヴァイオリンの音色と素朴なアコースティックギターの音色が印象的なゆったりとした素朴な曲。15曲目は「Emotional Blackmail」。パワフルで緊迫感たっぷりのスリリングな曲。16曲目は「ホロホロ鳥」。アフリカのジャングルの土着民族の踊りの曲のような。焚き火の周りを踊りながら廻っているような光景が目に浮かびます。17曲目は「天海花御堂」。“春”を思わせる爽やかで優雅でロマンティックな曲。クラリネットとフルート音色、いいですねぇ。19曲目は「白き心の強さと遥か未来への道」。壮大なシンフォニーのパワフルなオーバーチュア。勇気が湧いてきます。21曲目は「シンムナフォスン」。不思議な音色の神秘的な曲。
 CD3枚目の1曲目は「伝承の人形」。グロッケンのような神秘的な透明感のある金属音からはじまり、ゆったりとした叙情的な雰囲気に。3曲目は「蒼穹の天蓋」。壮大なオーケストラの力強く重厚な曲。4曲目は「古魂の言霊」。ハイテンポのスリリングな疾走ハードロック。アグレッシブなシンセ&オルガンのソロ、凄いっす。もちろんハードなギターソロも。6曲目は「清月夜雨」。どんよりと暗くジメっとした、それでいて美しく感じる曲。8曲目は「Shogyo-Mujo」。いきなりはじまるアップテンポのヘヴィロック。歪んでうねりまくるギター、いいっすね。9曲目は「The Dead And Creatures」。オーケストラのスリリングでミステリアスな世界が。10曲目は「Tears of Compassion」。哀愁ただようピアノのゆったりとした抒情曲。11曲目は「A Road To The Dignified Future」。オーケストラの壮大でパワフルな曲。力がみなぎってきます。12曲目から14曲目は「安らかなる四季Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」。オーボエとハープの音色、ゆったりとした穏やかで優しく綺麗なメロディの曲。心癒されます。15曲目は「呉越同舟」。迫力のある躍動感溢れるパワフルなオーケストラ曲。16曲目は「蜃気楼の地平線」。ハープの音色にうっとりのゆったりとした静かで穏やかな曲。17曲目は「水面にたゆたふ月の影」。ゆったりとたおやかにながれる美しいシンフォニーと、神秘的なグロッケンの金属の音色が交互に。終盤からは可愛らしいピュアで綺麗なヴォーカルが。ラストは盛大にFin。
前作以上に本作も素晴らしい曲が盛りだくさん。攻撃的でスリリングな曲・ドラマティックで感動的な曲、などなどCD3枚分たっぷりと桜庭ワールドを堪能できます。

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2 コメント

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Unknown (あきかん)
2008-10-12 15:28:51
桜庭さんがライナーにアレンジアルバム切望と書いてますが未だにリリースされる気配はありません・・・
そっか・・・ (ひより)
2008-10-12 17:08:13
 あきかんさま、いらっしゃいませ。
コメント書いてくださってめっちゃ嬉しいっす!
そっか、このバテン・カイトスのアレンジアルバムはまだなんですねぇ。素晴らしい曲が多いだけに、ぜひとも作ってほしいですね。

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