ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

DDR / SEVEN SEAS

2023-03-11 06:47:13 | 新月・Asturias系
 凄いメンバーによる凄いアルバムが発表されたものです。新●月プロジェクト、アストゥーリアス、ステラ・リー・ジョーンズ等、日本プログレッシヴ・ロックを代表する豪華ミュージシャンによるユニット『DDR』。ライナーノーツによると、このユニットは、「リズムを主体とした大人のプログレ・ハードなロックをやりたい」という京極さんのアイデアを元に2019年に結成されたそうです。当初はライブ1回こっきりの予定だったそうですが、ライブでの化学反応にお互いが刺激されて、記録としてアルバムを作ろうという話になって、2022年4月に発表されたのがこのアルバム「SEVEN SEAS」です。メンバーは、
ワタナベカズヒロさん/ Vocal (シンガーソングライター)
入山ひとみさん/ Violin, Chorus (STELLA LEE JONES)
花本 彰さん/ Mellotron, Keyboards (新●月Project)
大山 曜さん/ Bass (ASTURIAS)
MILKYさん/ Guitar, Chorus (MILKY SWEET)
磯江俊道さん/ Piano, Keyboards (ZIZZ Studio)
京極輝男さん/ Drums, Chorus (ex.De-LAX, FAB’S)
 このアルバム制作に当たっては、メンバー全員が曲を持ち寄ること、そしてアルバムに統一感を持たせるため、緩やかな組曲形式にすることが申し合わされたそうです。ではアルバムの方へ。
1. ラットレース Ruby City Rat Race (曲 : MILKY/ワタナベカズヒロ)
ミドルテンポのヘヴィリフからパワフルにはじまって、ファンクかつダークな感じで。ヌケの良いスネアの音が印象的。想像以上のヘヴィサウンドにビックリしました。
2. 夜明けの晩 Gulls out of the Cage (曲 : 入山ひとみ)
ミドルテンポのミステリアスなリフと、アップテンポのダンダブルでノリノリモードが交互に。面白くて楽しくて、ワクワクしながら聴き入ってしまします。
3. タンポポとタンバリン Tambourine and Dandelion (曲 : 花本 彰)
ゆったりほのぼのとメルヘンチックな感じではじまって。チェロのような太くのびやかな弦の音色が印象的です。そしてヴァイオリンがしっとりと優しく奏でて。その後ヘヴィにドラマティックに盛り上がって。
4. 二人のレイン Rain Falling (曲 : 花本 彰)
ミドルテンポのアコギリフからゆったりとはじまってピアノとヴォーカルがゆったりとほのぼのと。
5. 空白より From KU (曲 : ワタナベカズヒロ)
オルガンがゆったりとほのぼのと奏でて。前曲の続きのようです。そしてヴァイオリンがのびやかにドラマティックに。その後パワフルなリズムがはいってヘヴィでノイジーなギターソロが。ラストはガムランのような金属音が響いて。
6. 竹鼓楽韻 Bamboo Rhyme (曲 : 京極輝男)
タイトル通りにバンブーパーカッションのミドルテンポのリズムが。36秒の小曲です。
7. 波旬 Darkfire (曲 : 磯江俊道)
パイプオルガンサウンドと、グレゴリアンのようなコーラスが、奥深く荘厳に響いて。そしてダイナミックリフからリズミカルに、ドラマティックに盛り上がって。Queen、というよりも、Robby Valentine氏のアルバムの曲のような、美しいコーラス&オーケストラサウンドのドラマティックサウンドですね。途中にはギターのノイジーかつテクニカルなソロが。
8. 神のご加護を Godspeed (曲 : 大山 曜)
ベースのしっとりっとしたリフからはじまり、ダイナミックリフからヴァイオリンがのびやかに美しく奏で、その後ドラマティックに盛り上がって。
9. 僕は黄金の舟に乗った My Golden Ship (曲 : MILKY)
アコギのしっとりとほのぼのした57秒の小曲です。
10. 明日への航海 The Voyager (曲 : 京極輝男)
アカペラヴォーカルからミドルテンポではじまって、しっとりとしたピアノが加わってバラード調に。そしてヘヴィリフからオルガン・ギター・ヴァイオリンがソロ廻しのように弾きまくって。中盤ではアコギのミドルテンポのほのぼのリフからドラマティックに盛り上がって。終盤では大勢が肩を組んで大円団で楽しく歌っているかのようなコーラスが。
11. かもめのロック Tale of the Fool (曲 : 入山ひとみ)
ヴァイオリンとヴォーカルがPOPにリズミカルにグルーヴィなベースリフにのって明るく楽しく爽やかに。
アルバム本編は全11曲で終わりですが、某店ではおまけのCD-Rが付いていまして、そこには未発表曲が2曲収録されています。
1曲目は「Do it!」。ぶっとくうねりまくるベースリフからミドルテンポではじまって、ギターのヘヴィリフが。即興のヘヴィブルーズな感じですね。
2曲目は「Dancing with the trees」。アップテンポのアフリカンなリズムにのって、ギターがハンマリングからフィードバックサウンドをうねらせて。62秒のこちらも即興な感じの小曲です。
 宣伝コピーに“バイオリンが軋み メロトロンが下降する!プログレ・グラム・ハード・ジャズ界の鬼才異才が集結して作り上げた唯一無二のロック・ファンタジー!”と記載されてていますが、まさにその通りで。プログレを極めた達人の方々による本気のROCK、めっちゃかっくいいっす!


新●月  遠き星より

2016-04-11 21:14:14 | 新月・Asturias系
 しっとりとした和の情緒溢れる伝説のプログレバンド<新●月>。メンバーはキーボード<花本彰さん>、ギター<津田治彦さん>、ベース<鈴木清生さん>、ドラムス<高橋直哉さん>、ヴォーカル<北山真さん>の5人で、1978年ころから本格的にライブ活動を始め、日本の情緒たっぷりのアコースティックでフォークっぽい歌詞やメロディ、そしてジェネシスを彷彿させるユーロプログレのシンフォニックサウンドで聴衆を圧倒。しかも演劇を学んでいたという北山さんの魅惑のヴォーカル&パフォーマンスもあって人気を博したそうです。そして79年に名作「新月」を発表され、レコ発売ライブも行われました。しかし・・・その後、メンバーの脱退やプロダクションの倒産もあって81年に惜しまれつつも解散してしまいます。解散後、メンバーの皆さんは個々に音楽界で活躍されます。そして1994年に79年に行われたレコ発ライブの音源が収録されたライブアルバム「赤い目の鏡:ライブ79‘」が発表され、2004年にはそのライブの別テイクアルバム「Shingetsu Live 25.26 july 1979,ABC kaikan hall Tokyo」が発表されました。その翌年2005年にはBOX発売の企画が立上り、幻の2ndアルバム「遠き星より」のレコーディングの為に当時のメンバーが集結。同年12月にCD5枚+DVD1枚&ブックレットのBOX「新●月●全●史」が発表されます。そして翌2006年に待望の復活ライブを行ったそうで。しかし、北山さんが多忙のために、今後はサポートヴォーカリストを迎えて<新●月プロジェクト>として花本さん・津田さんを中心に活動を行っていくとのことで。で、自分は完全に後追いなためにBOXを手に入れるのは少々厳しい状況。そんななか、2015年に北山さんが久々にソロアルバムを発表され、音楽雑誌のインタビュー等で新●月のお話も出てきて、なんと2016年にBOXの音源があらたにリニューアルされて個々に紙ジャケで発売されるとのことで超ビックリ!即予約して到着を待ちます。もちろん自分の最大のお目当ては幻の2ndアルバム「遠き星より」です。
 アルバム1曲目は「殺意への船出Part2」。ゆったりとしたストリングスサウンドからしっとりとはじまって、ミドルテンポのアコギのリズミカルなリフがながれ、シンバルロールや、トライアングルの音色や、ギターんぼハーモニクスサウンドが綺麗に響き、しっとりとしたヴォーカルがはいって、キーボードがのびやかに奏で、パイプオルガンサウンドがゆったりと響いて。そしてアップテンポのパワフルなリズムがはいって、オルガン・ギター・シンセがのびやかに爽やかに奏で、ミドルテンポになって、アコギリフからヴォーカルがのびやかに爽やかに。さらにゆったりと艶っぽく。中盤ではアコギのミドルテンポのリフからギターとオルガンがのびやかに奏で、シンセサウンドがうねり、シンバルロールから盛り上がっていって、ギターのダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードになって、明るく爽やかにリズミカルになって、そしてミドルテンポになってゆったりとのびやかなヴォーカルがはいって、リズミカルなリフからメロトロンがのびやかに奏で、ダイナミックなリフから再び盛り上がって。終盤ではリズミカルなリフからヴォーカルもリズミカルに。そしてブレイクからダイナミックなリフがはいって、アップテンポのノリノリモードでギターとキーボードがのびやかに奏で、そこからギターのテクニカルなソロが。その後ブレイクからゆったりとしたアコギリフからのびやかなヴォーカルがはいって、再びブレイクからダイナミックなリフがはいって、ヴォーカルがハイトーンで歌い上げ、ラストはリズミカルなリフからダイナミックなブレイクをキメて。
 2曲目は「殺意への船出Part1」。心落ち着くようなピアノリフがゆったりとながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって、アコギのゆったりとした音色が綺麗に響いて。その後モールス信号のような電子音が響いて。
 3曲目は「赤い目の鏡」。オルゴールのしっとりとした音色がながれ、シンセサウンドが浮遊感たっぷりに幻想的に響き、ピアノリフからゆったりとしたヴォーカルがはいって、ほのぼのした感じに。そしてミドルテンポのリズムがはいって、ギターとストリングスサウンドがゆったりと響き、ヴォーカルが歌い上げてドラマティックに盛り上がって。中盤ではシンセサウンドが浮遊感たっぷりに幻想的に響き、ギターののびやかでエモーショナルなソロ、続いてベースのエモーショナルなソロも。終盤ではのびやかなヴォーカルがはいって、シンセサウンドがドラマティックにながれ、パワフルなドラムとストリングスサウンドがはいって、ヴォーカルがドラマティックに歌い上げて。ラストはギターがのびやかに奏でて。
 4曲目は「不意の旅立ち」。アコギのゆったりとしたリフからキーボードのほのぼのしたリフがながれ、パーカッションのリズムがはいって、オルガンがのびやかに奏で、アコギのほのぼのしたアルペリフからリズミカルで軽やかなヴォーカルがはいって、明るく爽やかな感じに。その後、一旦止まってからさざ波の音が聴こえてきて、アコギのゆったりとしたアルペリフから低い声のヴォーカルがはいって、そして一転ギターのダイナミックなリフからアップテンポのパワフルなタムドラムとドライブ感たっぷりのベースリフがはいって、ヴォーカルがリズミカルに。中盤ではギターのアップテンポのノリノリのロックンロールリフからそのままギターのテクニカルなソロが。そしてミドルテンポでヴォーカルとキーボードがのびやかに爽やかに。終盤ではギターがのびやかに爽やかに奏で、オルガンものびやかに奏で、ベースのテクニカルなリフからブレイク。そしてスネアのパワフルな連打からダイナミックなリフが。ラストはギターの美しいアルペリフがゆったりとながれて。
 5曲目は「島へ帰ろう」。ダイナミックリフがのびやかにほのぼのとながれ、ピアノリフからゆったりちほのぼのしたヴォーカルがはいって、そしてドラマティックに歌い上げて。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。その後ヴォーカルがドラマティックに歌い上げて。終盤ではオルガンののびやかでエモーショナルなソロ、そして再びギターののびやかでエモーショナルなソロが。
 曲数は5曲ながらも濃密で聴き応えたっぷりな新●月ワールドを存分に楽しめますね。なによりも新●月のヴォーカルは北山さんでなければ、との想いが強くなってしまいます。北山さんのヴォーカルでの新●月のライブをぜひとも観てみたいっす。それにしても、現在ではプレミア付で貧乏な自分にはとても手が出ない「新●月●全●史」に収められていた幻の2ndアルバム「遠き星より」がこうして聴けてほんっと嬉しいっす。

Asturias  欠落-Missing Piece of My Life

2015-11-19 23:16:20 | 新月・Asturias系
 “日本のマイク・オールドフィールド“と称えられる音楽家<大山曜さん>。1988年に多重録音を駆使したソロプロジェクトのプログレユニット<Asturias/アストゥーリアス>を立ち上げ、アルバムを3枚発表。その高い音楽性は海外からも高い評価を得たものの、1993年に活動停止。その後10年にわたる充電期間をへて、2003年に<Acoustic Asturias>を結成されて、表舞台に復帰されます。
 そして2008年11月、実に15年ぶりとなる<Asturias>のニューアルバム「樹霊-In Search of the Soul Trees」を発表されました。「樹霊」は、2014年に行われたジャパンプログレアルバムの人気投票で、並み居る70年代80年代の名作がひしめく中、21世紀に発表されたアルバムの中でトップとなる第4位にランクインという快挙を成し遂げられました。その後アコアスの2ndアルバム発表、そして新たにロックバンドの<Electric Asturias>を結成され、2枚のアルバムを発表し、ライブ活動も活発に行われ、海外のフェスにも出演されて、その名を轟かせて。そんなお忙しい折に、なんと2015年に7年ぶりとなる多重録音ユニット<マルチアス>のニューアルバムが発表されるとのことで超ビックリ!大山さんの制作意欲に脱帽です。
 2015年10月に発表されたニューアルバム「欠落-Missing Piece of My Life」。前作と同じ構成のジャケットデザインで、今回も大山さんのお父上の大山画伯の原画がデザインされています。大山さんの解説によると、前作のテーマは“森の中をさまよう旅”だったのに対して、今回のテーマは“心の旅”とのことで。詳しくはAsturiasのHPに掲載されていますので、ここでは割愛させていただきます。
 アルバムは前半後半を<Part1><part2>とに分けられていて、まずは<Part1>。
 1曲目は「beginnings起源」。ピアノの音色とコーラスサウンドが暗闇の中に響くかのように静かにしっとりと、暗く冷たくはじまって。そしてピアノのアップテンポのリズミカルなリフがスリリングに展開し、盛り上がって。その後、真夜中の吹雪のような音が響いて。中盤ではパワフルなパーカッションリズムがはいって躍動感たっぷりに。暗いなかでも雪の結晶がキラキラしているような印象が。そしてギターのヘヴィリフがはいってパワフルにダイナミックに盛り上がって。終盤ではピアノのリズミカルなリフからシンセとギターがはいって、力強くダイナミックに盛り上がり、ヴァイオリンがのびやかに奏でて。
 2曲目は「departure門出」。リコーダーのアップテンポのリズミカルなリフからパワフルにはじまって、アコギやヘヴィギターも加わって躍動感たっぷりに、そしてヴァイオリンがのびやかに力強く、リコーダーものびやかに奏でて。聴いていて力がみなぎってくるような、タイトル通りに“さあ行くぞ!”って気合の入るような感じですね。
 3曲目は「sigh道標」。オルガンのアップテンポのリズミカルなリフから、グロッケンの綺麗な音色のリズミカルリフがはいって、ダイナミックリフからキーボードとギターがのびやかかに爽やかに。中盤ではギターのテクニカルな弾きまくりソロ、ピアノの瑞々しく美しいソロが。終盤では静かになって、綺麗な音色のリズミカルなリフからマンドリンのほのぼのしたリフがはいって、その後、華やいだ感じでゆったりと綺麗に。
 4曲目は「journey旅路」。木琴のリズミカルなリフからリコーダーのアップテンポの可愛らしい感じのリズミカルなリフがはいって、ピアノとシンセの音色がゆったりと美しく響いて。そしてリコーダーのリズミカルなリフからギターのヘヴィリフがはいって楽しく盛り上がって。終盤ではギターがのびやかに雄大にドラマティックに奏でて。
 5曲目は「lost喪失」。ピアノリフからケーナのような素朴な音色がのびやかに響き、チェロののびやかな音色がたおやかにながれて。そしてパワフルなワルツリズムがはいって、チェロとヘヴィギターがのびやかにドラマティックに奏でて。ラストはピアノの暗く冷たい音色がしっとりと響いて。
 次は<Part2>。
 6曲目は「alone孤独」。コーラスサウンドが静かに暗く冷たく響いて。そしてアコギがしっとりと切ない哀愁メロディを奏で、メロウにドラマティックに。その後アコギとグロッケンの音色がしっとりと響いて。中盤ではアコギのアップテンポのリズミカルなリフが。終盤ではギターとシンセが哀愁リフを奏でて。
 7曲目は「rebirth再生」。ピアノのアップテンポのテクニカルリフから瑞々しくはじまって、シーケンス風のアップテンポのリズムがはいって、ギターとヴァイオリンがユニゾンでテクニカルなリフをスリリングに。さらにパワフルな叩きまくりドラムからキーボードとギターのテクニカルなリフがはいって、そこからモーグソロへ。中盤ではパワフルなリズムにのってヴァイオリンのリズミカルなリフがスリリングに。さらにハンドクラップ音のリズムもはいって盛り上がって。終盤では静かになるも、躍動感たっぷりのリズミカルリフからパワフルにスリリングに盛り上がって。
 8曲目は「wandering彷徨」。シンセサウンドがしっとりと暗く響き、チェロがのびやかに哀愁メロディを奏でて。そしてストリングスサウンドが加わって切なくもドラマティックに。
 9曲目は「missing piece失われた断片」。ピアノのリズミカルなリフから暗く冷たく始まるも、シンセサウンドが加わって、暗闇が徐々に明るくなっていくかのように盛り上がっていって。そしてリズミカルリフとパワフルドラムからダイナミックなリフがスリリングに。その後ピアノの流麗なリフが綺麗に響き、ヴァイオリンとアゴギが美しくのびやかに奏でて。中盤ではピアノのリズミカルリフからアップテンポのパワフルなタムドラムがはいってスリリングに盛り上がって。終盤ではピアノの流麗なリフからヴァイオリンが美しくたおやかに奏で、コーラスサウンドが美しく響き、ダイナミックなリフからヴァイオリンとギターが力強くのびやかに奏で、ドラマティックに盛り上がって、ラストは劇的にFin。
 10曲目は「resolution決意」。ピアノとシンセのリフが暗く冷たく響き、チェロがストリングスサウンドとともにのびやかに哀愁メロディを奏でて。その後ピアノとアコギのゆったりとしっとりとしたリフからチェロがのびやかに奏でて。終盤ではパワフルなタムドラムがはいって、リズミカルなリフからヘヴィギターがのびやかに奏で、チェロものびやかに奏でて盛り上がって。ラストはミドルテンポのタムドラムの音が響いて。
 前作同様に美しく瑞々しく、繊細かつ力強くドラマティックなサウンドに、暗く冷たい響きが加わってより奥深いサウンドで、前作以上に何度も何度も聴きたくなる、大山さんの意図をとことん追求してみたくなるような、非常に興味深い作品ですね。果てしない旅が続きそうです。
 現在、この「欠落」や前作「樹霊」などのマルチアスの作品をライブで演奏すべく、メンバーを募集中とのことで超ビックリ!どういうバンド編成になるのか、どんなサウンドになるのか、すっごい楽しみです。そしていつかはフルオーケストラで聴けたら嬉しいっす。

北山真さん with 真○日  冷凍睡眠

2015-09-14 22:18:51 | 新月・Asturias系
 <新●月>のヴォーカリストで、バンド休止後は、ソロや様々な分野で活躍され、アルバムも発表されている<北山真さん>。数年前より花本さんや津田さんが中心となって活動されている<新●月プロジェクト>には参加されず、2015年8月に<北山真 with 真○日>としてアルバム「冷凍睡眠」を発表されました。なんとも意味深なジャケットに感じます。アルバム参加メンバーは、ヴォーカル北山さん、キーボード・バスクラリネット<清水一登さん>、ベース<桜井良行さん>、ドラムス<れいもさん>、ギター<林隆史さん>で、3曲目にフルート<吉田一夫さん>が参加されています。
 アルバム1曲目は「約束の地」。スネア連打からパワフルにはじまって、ギターがのびやかに奏で、オケサウンドも加わって、迫りくるようにスリリングに展開して。そしてピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、メロウに哀愁たっぷりに。そこにミステリアスなコーラスが加わるもギターがのびやかに爽やかに奏でて。終盤にはギターのエモーショナルなソロが。その後ヴォーカルがドラマティックに歌い上げ、ギターのテクニカルなソロへ。ラストは再びダイナミックにスリリングに。
 2曲目は「そろいぶみ」。ピアノのアップテンポのパーカッシブなリフからギターのヘヴィリフがはいってスリリングに展開し、ミステリアスなヴォーカルとコーラスがはいって。その後ギターののびやかでミステリアスなソロが。
 3曲目は「別のなにか」。ミドルテンポでギターとキーボードがのびやかに哀愁メロディを奏で、静かになってからピアノリフがはいって、ヴォーカルがしっとりとムーディに。その後ドラマティックに盛り上がって、歌い上げて。中盤ではフルートのエモーショナルなソロが。そこにギターが加わって、掛け合いのようにフィルを入れて。そしてアップテンポのノリノリモードになって、フルートのテクニカルなソロが。終盤ではメロトロンやピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、、たおやかに、さらに歌い上げて、ラストはギターがのびやかに奏でて。
 4曲目は「日々」。ピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、力強く歌い上げて。そしてバスクラリネットの音色がのびやかに響いて。
 5曲目は「冷凍睡眠」。ピアノとキーボードの音色がのびやかにたおやかにながれ、ゆったりとしたジャジーなSWINGモードでヴォーカルがはいって、力強く歌い、さらにファルセットのハイトーンで歌い上げて。その後スネアのパワフルなリズムにのってギターが弾きまくって盛り上がり、アップテンポのノリノリモードになって、躍動感たっぷりにオルガンのアグレッシブなソロが。中盤ではしっとりとしたピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、のびやかにドラマティックに歌い上げて。その後再びゆったりとしたSWINGモードになって、ヴォーカルがはいって、力強く歌い上げて。終盤ではアップテンポのノリノリモードになって、躍動感たっぷりでギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。ラストはパワフルなオルガンリフからダイナミックなブレイクが。
 6曲目は「手段」。ピアノのゆったりとしたリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、さらにしっとりとした女性ヴォーカルがはいって。その後ヘヴィギターサウンドがのびやかにながれ、盛り上がって。中盤では静かになって、ピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、そして力強く歌い上げて。終盤ではギターのエモーショナルかつ流麗でテクニカルなソロが。
 17年ぶりとなるアルバム。震える弱弱しい歌声が徐々に太く力強くなって。しっとりと静かにはじまって、徐々にドラマティックに盛り上がっていく、ジャパン叙情派プログレの元祖の作品、めちゃめちゃ聴き応えのある素晴らしい作品ですね。聴いているとその世界に引きこまれていくような、唯一無二の北山さんのドラマティックな歌声に、超強力なメンバーの皆さんが盛り立てて引き立てて、より一層魅力たっぷりのアルバムに。出来ることならライブも観てみたいものです。
 

Electric Asturias ELEMENTALS

2015-01-01 15:33:28 | 新月・Asturias系
“日本のMike Oldfield“と称えられる、マルチミュージシャンで作曲家の<大山曜さん>。大山さんは1987年に多重録音を駆使した自身のユニット<Asturias>を立ち上げます。透明感のある瑞々しいサウンドの素晴らしい作品群は国内のみならず海外からも高い評価を得たのですが、スタジオアルバム3枚を発表し、93年に活動休止してしまいます。その後、スタジオ・ミュージシャンや作曲・編曲家としてゲームミュージック等のお仕事もされていた大山さんですが、2003年にアコースティックのバンド<Acoustic Asturias>を結成されて再始動。2004年にミニアルバム、2006年にフルアルバムを発表し、ライブも行い、ファンを魅了されて。
 そしてそのアコアスと同時進行で2008年に15年ぶりとなる<Asturias>名義のアルバム「樹霊/In Search of The Soul Trees」を発表されます。さらにそのアルバムのレコーディングの頃から“ロックをやりたい”と構想を練っていたというエレクトリックのAsturiasが具現化しはじめ、2008年9月頃にHPにメンバーを募る記事が掲載され、そして集まったところでリハを重ねられて、ついにあらたなユニット<Electric Asturias>が誕生!メンバーは大山さんの他、ヴァイオリン奏者<テイ・セナさん>、ドラマー<田辺清高さん>、ギタリスト<平田聡さん>、そしてアコアスの盟友、キーボード奏者<川越好博さん>の5人編成です。
 お披露目ライブが2009年12月5日に行われ、翌2010年4月にはなんとポルトガルで開催されたプログレフェスに出演。早くも世界デビューされました。で、ライブを重ねて曲を練り、2011年9月にデビューアルバム「FRACTALS」が発表されました。その後2013年5月にアメリカで行われたプログレフェスに出演されて絶賛され、翌2014年4月にはアメリカマイアミ沖で豪華客船で行われたプログレフェスにYESやUKなど、世界に名だたるビッグバンドとともに出演されて、セレブなプログレファンを魅了するなど、ワールドワイドで活躍されて。
 そして2014年12月にこれまでのライブで練ってこられた新曲の数々を収めたこの2ndアルバム「ELEMENTALS」が発表されました。プログレの王道である組曲もおさめられたこのアルバム。壮大で神秘的で美しく、かつ鋭角的なサウンドを期待してしまうとっても素敵なジャケット、しばし見とれてしまいました。自分は12/6に行われたレコ発ライブの先行発売で購入しましたが、その際にこのサイン紙を頂きました。
 アルバム1曲目は「DEADLOCK TRIANGLE」。スリリングなテクニカルユニゾンとゆったりとのびやかで美しいフレーズが交互に。中盤ではエモーショナルかつテクニカルなギターソロ、エレガントかつテクニカルなヴァイオリンソロが。
 2曲目は「TIME TRAVELER/時を支配する人々」。ゆったりとはじまって、しっとりと美しくドラマティックに。中盤ではピアノのテクニカルなソロと、ギターのテクニカルなソロの掛け合いソロバトルがスリリングに。
 3曲目は「TANGRAM PARADOX」。Gentle Giantへのオマージュ曲。パワフルなリズミカルリフが躍動感たっぷりにスリリングに、しかも爽やかに。ピアノとオルガンの音色がとっても印象的に感じました。終盤では綺麗なピアノリフからヴァイオリンの美しい音色がのびやかに。
 4曲目は「HONEYCOMB STRUCTURE」。シンセの鮮烈なリフからダンサブルな感じでヴァイオリンが優雅に奏でて。中盤ではエレガントな感じのピアノソロ、パワフルなドラムソロ、シンセ風サウンドのテクニカルなギターソロが。
 ここからが組曲「SUITE OF ELEMENTAL」です。
 5曲目は「.UNDINE -水の精霊-」。ピアノの無機質なリズムからヴァイオリンが冷たく美しく、かつ寂しげに奏でて。中盤ではヴァイオリンがクラシカルに優雅に奏でて。その後パワフルなスネアリズムからギターのテクニカルなソロが。そして力強くダイナミックに。
 6曲目は「.SALAMANDER –火の精霊-」。スリリングでダイナミックなリフからシャッフルモードで躍動感たっぷりにリズミカルに。めっちゃロックしてて超かっくいいっす!聴いていて力がみなぎってくる感じがします。中盤ではピアノの綺麗なリフからのびやかにドラマティックに。その後シンセとギターのテクニカルなソロが。
 7曲目は「.SYLPHIDE -風の精霊-」。風の吹く音からしっとりと寂しげにはじまって、ストリングスサウンドが重厚に響いて。これを聴くとAsturias曲をフルオーケストラで聴きたくなってしまいます。その後ダイナミックなリフからのびやかにドラマティックに雄大に。中盤ではエモーショナルなギターソロ、叩きまくりのドラムソロが。
 8曲目は「.GNOME -地の精霊-」。ピアノの無機質なリズムからのびやかにはじまって、リズミカルなリフからダイナミックなブレイクがスリリングに。中盤ではヴァイオリンがゆったりと美しく奏で、UNDINEのフレーズも。
 テクニカルでやや複雑な展開もあるも、耳に残る美しいメロディも多く、時にスリリングにエネルギッシュに、時にしっとりと繊細に奏でられて。プログレの王道を継承しつつも、さらに進化させて、ハードなAsturiasサウンドを楽しませてくれる素晴らしいアルバムですね。今回は特にピアノとオルガンの音色、そして力強いヴァイオリンの音色が強く印象に残っています。次のライブ日程が決まるのを楽しみにしています。また、現在レコーディング中の多重録音Asturiasのニューアルバムも待ち遠しいっす。

筒井香織さん  CADEAU DE PARIS 2014

2014-09-04 21:24:42 | 新月・Asturias系
 <音楽絵ほん><Acoustic Asturias><KTG>のリコーダー&クラリネット奏者としても、音楽コンポーザーとしても活躍中の<筒井香織さん>。筒井さんは2012年夏よりフランスに留学されています。が、お正月とお盆には一時帰国されて、2013年のお正月には<KTG>のライブに出演され、素晴らしいクラリネットサウンドを聴かせてくれました。そのライブの際に3曲入りミニアルバム「Cadeau de Paris 2013 ~パリのお土産」を販売されました。それが短い時間の曲なれど、とっても素敵な曲ばかりで。そして今年2014年8月にも一時帰国されて<KTG>のライブに出演され、今年も新たに4曲入りミニアルバム「CADEAU DE PARIS 2014」を限定10枚のみ販売されました。さらには今回はミニ楽譜も販売されて。音楽素人の自分が譜面を見たところで全くわかりませんが、せっかくの<お土産>ですので同時購入しちゃいました。今回のアルバムでは筒井さんの歌も聴けるとのことで、めっちゃ楽しみです。
 アルバム1曲目は「LE PETITS OISEAUX SUR L’EAU 水上のことり」。オルゴール風のマリンバのような音色のほのぼのした感じのメロディがゆったりと浮遊感たっぷりに幻想的にながれ、小鳥のさえずりも聞こえてきて。
 2曲目は「LE CHANT DE OISEAUX 鳥のうた」。鐘の音がゆったりとミステリアスに響き、ゴシック調の美しい女性ヴォーカルが奥深く荘厳にしっとりと響き、そこに美しいコーラスが重なって。その後ハープシコード風の音色しっとりと響き、小鳥のさえずりが聞こえてきて。終盤では再びしっとりと美しいヴォーカルがはいって、さらに澄んだ綺麗なハイトーンも。ラストはピアノがしっとりと。
 3曲目は「DARK NEO (P.S.) POUR KTG」。ピアノのダークな音色がゆったりと響き、力強いタムドラムのミドルテンポのリズムにのってクラリネットとピアノがしっとりと奏で、アップテンポのノリノリモードになってクラリネットとピアノがパワフルにリズミカルに、さらにダイナミックに盛り上がって。そしてクラリネットのテクニカルなリフがスリリングに、ピアノのテクニカルなリフをバックにクラリネットが力強くのびやかに奏でて。中盤ではクラリネットのリズミカルなソロが。そしてピアノのリズミカルなリフからクラリネットがゆったりとのびやかに奏で、テクニカルなリフからリコーダーがのびやかに奏で、そこからクラリネットのエモーショナルなソロが。終盤ではクラリネットのスリリングなテクニカルリフと力強くのびやかなフレーズが交互に。その後、静かになってピアノリフがゆったりとミステリアスに響き、アップテンポのパワフルなピアノリフにのってクラリネットが力強くのびやかに。ラストはピアノとベースがゆったりと。めっちゃスリリングで迫りくるような緊張感がたまらないっすね。
 4曲目は「CENT PHRASES POUR EVENTAILS DE PAUL CLAUDEL 百扇帳 ポール・クローデル」。実際のコンサートホールでの演奏を収録されています。ピアノのダークでミステリアスな音色がゆったりと響き、そこから力強いテノールヴォーカルと、クラリネットやピアノやチェロのフィルが交互に。のびやかに力強く奏で、そのパターンが4楽章に渡って繰り返されて。最後には大きな拍手が。
 今回はなんといっても筒井さんの美しい歌声に超感動!美しい、美しすぎる!もちろん力強くテクニカルで美しいクラリネットサウンドも4曲ながらもたっぷり聴けて嬉しいっす。「DARK NEO」は先日のライブでのKTGバージョンも迫力たっぷりでかっこよかったですけど、こちらのバージョンもスリリングで迫力あってかっくいいっす。いつかフルアルバムを期待したいっす。

PHONOGENIX  METAGAIA

2014-01-06 23:25:05 | 新月・Asturias系
 伝説のプログレバンド<新●月>のギタリスト<津田治彦さん>が立ち上げたユニット<PHONOGENIX>の2005年に発表されたアルバム「METAGAIA」。レコーディングは95年から97年にかけて行われ、99年にトラックダウンされたようです。サウンドは打ち込み主体のアンビエント系とのことですが、新●月のように“和”を感じさせる部分もあるようで、さらには“壮大な生命の叙情詩”との副題もあり、聴くのがとても楽しみです。
 アルバム1曲目は「DIVINITY RISING」。シンセサウンドが静かに幻想的に明るく爽やかな感じでながれて。朝もやが晴れていくような感じでしょうか。そして口琴のような♪ビヨーンって音がながれ、ギターがしっとりと幻想的に奏でて。その後ミドルテンポのリズムがはいって、尺八のようなフルートのような音色がのびやかにながれ、そしてSaxのアヴァンギャルドな感じのソロが。終盤では木琴のようなガムランのようなオリエンタルなサウンドのリフからダイナミックなオケサウンドが。
 2曲目は「COSMO-SPHERE」。尺八風の音色のリフがゆったりとながれ、シンセサウンドが幻想的に響いて。そしてミドルテンポのリズムがはいって、ホーンセクションのようなサウンドがながれて。ヴァンゲリス風な雰囲気ですね。その後ギターののびやかな音色が浮遊感たっぷりにゆったりとながれ、そして口笛風サウンドとホーンセクションのようなサウンドがのびやかにながれて。
 3曲目は「THE STAR OF D.O.G」。シンセの奥深いスペーシーなサウンドがゆったりとながれ、ミドリテンポのリズムとベースのパワフルなリフがはいって、民族音楽のような子供のコーラスがながれて。その後ギターの幽玄な感じの音色がゆったりとながれ、そのままドラマティックなソロへ。後半ではフルートのような音色がのびやかにながれ、Saxのエモーショナルなソロ、続いてギターののびやかでメロウなソロが。
 4曲目は「PSYCHE OF CLOUD」。シンセの浮遊感漂う神秘的な音色がゆったりと奥深くながれ、ホーンセクションのような音色がのびやかにながれて。これもヴァンゲリス風な感じですね。
 5曲目は「THE CONFIGURATION DANCE」。シンセサウンドがゆったりとながれるなか、ホーンセクションの音色がのびやかにながれ、さらにオケサウンドがはいってゆったりと。その後、ゆったりとながれる奥深い神秘的なサウンドと、トランペット風サウンドのフィルが掛け合いのようにながれて。ラストはシンセサウンドがゆったりとのびやかに。
 6曲目は「A SIGNAL GLOWS IN THE DARK」。女性コーラス風の幻想的なサウンドがゆったりとながれ、ミドルテンポの神秘的なサウンドのリズムがはいって、時折トランペット風サウンドのフィルがはいって。そしてストリングス風サウンドがゆったりとドラマティックに奏でられて。
 7曲目は「HOME」。ヴァンゲリス風サウンドがゆったりとしっとりとながれ、そしてミドルテンポのレゲエ風のゆったりとしたリズムがはいってヴァイオリンの弦を爪弾くような音のリフからマンドリン風の哀愁ただようリフがゆったりとながれて。その後、民族音楽風のコーラスがのびやかにながれ、そこからギターのエモーショナルなソロが。後半では再びマンドリン風の哀愁漂うリフやコーラスがゆったりとながれ、そしてバクパイプ風サウンドがのびやかにながれて。
 8曲目は「WATER HARP」。逆回転のストリングス風サウンドがゆったりとのびやかにながれ、クリスタルなピアノサウンドのアルペジオ風リフがしっとりと幻想的にながれて。この曲では盟友の花本さんがピアノで参加されています。
 アルバム全体を通して確かにアンビエント系サウンドで、ヴァンゲリスを思い起こさせるような感じですね。そのなかでも“和”の情緒を感じさせる部分や、民族音楽のようなワールドミュージックのエッセンスもあり、じっくりと聴き入ってしまいました。深夜に真っ暗な部屋で聴いたらその不可思議な世界にトリップしてしまうかも。

HAL  KURSK

2013-07-27 23:25:55 | 新月・Asturias系
 日本プログレの代表格といえる<新●月>。その元になったのが<HAL>というバンドです。1975年にギター<津田治彦さん>、キーボード<鎌田洋一さん>、ベース<桜井良行さん>、ドラムス<高橋直哉さん>の4人で結成されますが、活動期間は半年で、津田さんと高橋さんが<新●月>に。その後月日はながれ、2005年に<新●月>の貴重な音源を集めた6枚組BOXアルバムが発表されますが、そのなかに<HAL>のライブ音源も収録されたことがきっかけとなって、2006年に<HAL>と<RING>のメンバーが合流して<HAL&RING>を立ち上げ、アルバム「ALCHEMY」を発表されます。
 そして2013年。<HAL&RING>には参加されなかった鎌田さんが主体となってアルバム「KURSK」が発表されました。“KURSK”はロシア南西部のウクライナとの国境付近の地域で、第2次大戦時にドイツ軍とソ連軍との壮絶な戦闘が行われ、戦車1000両以上がひしめき合う戦車戦もあったそうで。このアルバムは“KURSK”をテーマとしたコンセプトアルバムです。詳しいコンセプトの内容はノーチラスレコーズの公式HPを見ていただければと。
 参加メンバーは、キーボード鎌田さん、ベース桜井さんの他、ギター<キデラ・マコトさん>、ドラムス<サタケ・タカシさん>で、ゲストプレーヤーとして、ホルン<ワタナベ・トヨヒデさん>、ヴァイオリン<モリ・アツコさん>、コントラバス<ヤマダ・ヒロシさん>、ヴォイス<ヤマダ・ユリコさん>、パーカッション<シブヤ・ヨシユキさん>が参加されています。津田さんや高橋さんは参加されていないようで”SPECIAL THANKS“にお名前が記載されています。戦車がひしめき合う構図ながらもメルヘンチックで綺麗な色使いのジャケット、しばし見入ってしまいました。
 アルバム1曲目は「PROLOGUE」。オルゴール風サウンドの音色がゆったりとほのぼのした感じのメロディを奏で、ウインドベルが綺麗に響いて。1分ちょいの短い曲です。
 2曲目は「Mr.ZEALOT」。ダイナミックなリフからアップテンポのベースのグルーヴィなリズムにのってギターとオルガンのリズミカルなリフがドライブ感たっぷりにながれ、ユニゾンやテクニカルなフィルがはいって、オルガンの流麗でテクニカルなリフとギターがメロウなリフがスリリングに展開して。中盤ではオルガンのクラシカルなメロディがゆったりとながれて。そしてギターのパワフルなリフと叩きまくりドラムが。その後ミドルテンポの幽玄な感じになってオルガンのエモーショナルかつテクニカルなソロへ。そして一転アップテンポになってノリノリのドライブモードでギターのテクニカルなソロが。終盤ではベースのグルーヴィなリズムにのってギターとオルガンがリズミカルなリフを。そしてギターとオルガンのハモりや、ベースのテクニカルなリフから、オルガンの流麗でテクニカルなリフとギターのメロウなリフがながれ、スリリングなブレイクをキメてFin。
 3曲目は「TOP OF THE TOWER」。シンセの幻想的なサウンドがながれ、そこにパワフルなリズムとギターのヘヴィリフがアップテンポのノリノリモードではいって、シンセののびやかな音色がながれ、シンセのテクニカルなリフと叩きまくりドラムがダイナミックに。そしてヘヴィなギターとオルガンのリズミカルなリフとシンセの爽やかなメロディがながれて。中盤ではギターのエモーショナルかつテクニカルなソロ、オルガンのテクニカルなソロの掛け合いバトルが。その後、躍動感たっぷりのグルーヴィなベースリフにのってキーボードのテクニカルなリフとギターののびやかなメロディがながれて。終盤ではパワフルなブレイクリフからギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフが。そしてダイナミックなリフからドラムも叩きまくって盛り上がって。
 4曲目は「A DAY OF SORROW/或る悲しい1日」。キーボードのほのぼのした感じのメロディがゆったりとながれ、ギターがのびやかに奏でて。そして尺八風サウンドの郷愁ただようメロディがゆったりとながれ、ギターの哀愁ただようメロディがしっとりと。その後オルガンのリズミカルなリフからギターのエモーショナルなソロ、オルガンのメロウなソロが。終盤では尺八風サウンドがしっとりと響き、ベースがテクニカルなリフを。そしてギターが哀愁たっぷりにしっとりと奏で、オルガンのほのぼのした感じのリフが。ラストは一転アップテンポのノリノリモードになって盛り上がって。
 5曲目は「THE DEVIL OF TRIUMPH/勝利の悪魔微笑みし時」。オルガンとギターのユニゾンリフがミドルテンポのグルーヴィなリズムにのってながれ、ギターのヘヴィリフとオルガンリフが叩きまくりドラムとともにスリリングに展開して。中盤ではダイナミックなリフからギターのテクニカルなソロが。そしてドラムとベースのパワフルなリズムからラテンパーカッションの叩きまくりソロが。終盤ではオルガンのテクニカルなリフからギターのアグレッシブなソロが。ラストはめっちゃ盛り上がってダイナミックに。
 6曲目は「KURSK Part1」。スネアのボレロ風の力強いリズムにのってオルガンのリズミカルなリフ、ギターのヘヴィリフがながれ、徐々に盛り上がっていって。軍隊の行進のような勇壮な力強い曲です。
 7曲目は「KURSK Part2」。ホルンの音色がゆったりと響き、ヴァイオリンとコントラバスがしっとりと哀愁たっぷりに奏でて。そしてホルンの音色が高らかに響き、パワフルなドラムがはいってズンズンと躍動感たっぷりのベースリフにのって攻めのギターのヘヴィリフ、オルガンのテクニカルなリフがながれ、さらにユニゾンリフからダイナミックでスリリングなリフが。中盤ではブレイクからオルガンとベースがクラシカルなガボット風のメロディを奏で、その後パワフルなドラムから躍動感たっぷりのズンズンリフにのってギターのテクニカルなソロがスリリングに展開し、続いてオルガンのテクニカルなソロへ。ホルンの音色が高らかに響き、オルガンとギターのユニゾンでのテクニカルなリフも。終盤ではダイナミックでスリリングなリフから力強いスネアのリズムにのってオルガンのパワフルなリフ、ギターのヘヴィリフがながれ、ホルンの音色とともに迫力たっぷりに盛り上がって
 8曲目は「KURSK Part3」。オルガンがアップテンポで楽しいポルカ風のリズミカルなリフを弾き、ベースのリズミカルなリフにのってギターがメロウなサウンドでハモって。その後ホルンの音色がゆったりと高らかに響き、ダイナミックなブレイクリフが。その後ギターとオルガンがアップテンポでリズミカルにポルカ風の楽しいリフをハモって。
 9曲目は「KURSK Part4」。夏の虫の音が聞こえてきて、そこに女性コーラスがゆったりと美しく響いて。そしてミドルテンポのベースのパワフルなリフからギターのヘヴィリフとオルガンのパワフルなリフが攻撃的にスリリングに戦闘シーンのような感じでながれて。その後一旦止まってからオルガンのアップテンポのクラシカルなリフと、ギターのヘヴィリフが交互にながれ、ブレイクリフとオルガンのテクニカルなフィルからダイナミックなリフと女性コーラスがはいって、高らかなホルンの音色とともに盛り上がって。中盤ではホルンの音色と女性コーラスがゆったりとながれて。そしてミドルテンポでギターのヘヴィリフとオルガンリフがながれ、そこからアップテンポになってギターとオルガンのリズミカルなリフからオルガンのスリリングでテクニカルなソロが。その後ホルンの音色と女性コーラスがアップテンポのリズムにのってながれ、オルガンとギターのヘヴィリフがリズミカルにスリリングに展開して盛り上がってダイナミックなリフが。終盤ではギターのヘヴィリフと叩きまくりドラムで盛り上がったあと、静かになって雨音が響くなか、女性コーラスなしっとりと響いて。そして雷鳴が轟き、再びダイナミックなヘヴィリフがはいって盛り上がって。
 10曲目は「EPILOGUE(Hope)」。ハープのような、ハープよりも太い音のようなサウンドのリズミカルに、哀愁を感じるメロディがながれて。2分ちょいの短い曲です。
 聴いていてこれからどう展開していくのかワクワクドキドキしながら最後まで超楽しめました。起承転結あるダイナミックでドラマティックな構成で、しっとりした曲や攻撃的な曲が絶妙に並べられ、ときにゆったりとメロウに聴かせ、ときにテクニカルにアグレッシブにアツいバトルを楽しませてくれる素晴らしいアルバムですね。とくに組曲は圧巻でした。できることならライブお願いしたいっす。

筒井香織さん Cadeau de Paris 2013

2013-01-18 23:30:49 | 新月・Asturias系
 <Acoustic Asturias><KTG>そして自身のユニット<音楽絵ほん>のリコーダー&クラリネット奏者としても、音楽コンポーザーとしても活躍中の<筒井香織さん>。筒井さんは2012年夏よりフランスに留学されています。が、今年(2013年)のお正月には一時帰国されて、1/6には<KTG>のライブに出演され、素晴らしいクラリネットサウンドを聴かせてくれました。そのライブの際に10枚限定で3曲入りミニアルバムが販売されました。それが今回紹介させていただく「Cadeau de Paris 2013 ~パリのお土産」です。筒井さんのソロ作品です。
 1曲目は「L’eau et le vent」。ウインドベルが鳴り響き、ハープの音色が幻想的に美しくながれ、続いてピアノのしっとりとした音色が響き、そこにストリングス風サウンドがはいって徐々に盛り上がっていき、シンバルが打ち鳴らされ、ドラマティックに壮大に。その後、鐘の音が鳴り響き、静かになって再びウインドベルやハープの美しい音色がゆったりと響きしっとりとFin。とっても瑞々しく美しく奥の深い素敵な曲ですね。
 2曲目は「La sirene」。アコギのアップテンポのリフと、美しいピアノのリズミカルなリフからはじまって、フルート風サウンドが伸びやかにミステリアスな感じでながれ、そこにメロトロン風サウンドが加わって。その後、ピアノとハープのリズミカルなフレーズがながれ、力強くテクニカルなピアノソロへ。終盤では再びアコギのアップテンポのリフにのってリズミカルなピアノリフが。もっと続きを聴いてみたいです。躍動感もあって、スリリングな感もあって曲に引きこまれていくような感じがしました。
 3曲目は「耳(日本語版)」。クラリネットとピアノの力強い音色が交互に響き、その後静かになってピアノリフがしっとりと。それが徐々に力強くなって、伸びやかな女性ヴォーカルがはいって、ハイトーンも綺麗に。ですが、これからというときに曲の序盤で終わってしまったかのような、これももっともっと続きを聴いてみたい感じです。
 美しくドラマティックな曲、スリリングな曲、力強い曲とどれも3分足らずの曲ですが、今後の展開がすっごく楽しみになってくる素敵な曲ばかりですね。ぜひぜひフルアルバムを期待したいっす。

STELLA LEE JONES A FLOATING PLACE

2012-01-24 06:26:35 | 新月・Asturias系
 FLAT122やエレアス等で活躍されているギタリスト<平田聡さん>率いるプログレバンド<stella lee jones>。2009年5月頃にエレアス結成とほぼ同時期に結成されたそうです。メンバーは平田さんの他、ピアノ<佐藤真也さん>、ドラムス<谷本朋翼さん>、パーカッション<工藤げんたさん>、アコーディオン<佐々木絵実さん>、ヴァイオリン<テイセナさん>、ベース<瀬戸尚幸さん>の7人大所帯バンドです。エレアスのライブで平田さんとテイセナさんの素晴らしい演奏に惹かれてstella lee jonesにも興味を持って、そしてライブを観てその美しいアンサンブルに聴き惚れ、ダイナミックで迫力ある演奏に圧倒されちゃいました。で、2010年10月くらいからデビューアルバムのレコーディングを始められているという情報が。2011年内には発表されるようで楽しみにしていました。そして12/28にこの1stアルバム「A FLOATING PLACE」が発売されました。古びた倉庫のような場所の頑丈な鉄扉のジャケット、意味深ですが趣があっていいですね。
 アルバム1曲目は「Synapse」。シンバルのアップテンポのリズムからはじまってピアノ・ギター・ベースがユニゾンでミステリアスなリフを奏で、ヴァイオリンがゆらゆらとしたミステリアスなリフを奏で、アコーディオンが加わってユニゾンで。そしてヴァイオリンがテクニカルにミステリアスなリフを奏で、ゆったりとたおやかなフレーズも。その後ピアノとアコーディオンがユニゾンでリフを、ヴァイオリンがロマンティックなフレーズを奏で、パワフルなドラムが盛り上げて。中盤では一旦ドラムが止まってピアノの綺麗なソロが。そしてドラムが叩きまくって盛り上げ、ベースが力強いラインを弾いて。続いてギターのなんとなくピアニカっぽいようなエフェクターをかけたサウンドのテクニカルなソロ、ヴァイオリンのエモーショナルなソロが。その後再びドラムが止まってヴァイオリンとアコーディオンがリフを奏で、そしてヴァイオリンがロマンティックなフレーズを、パワフルなドラムをバックに奏でて。ラストはダイナミックなユニゾンリフが
 2曲目は「Parallel Railways」。ピアノのリズミカルなリフとハイハットのアップテンポのリズムからはじまって、躍動感たっぷりのベースリフにのってギターとアコーディオンがテクニカルなユニゾンリフや綺麗なハーモニーを奏でて、ヴァイオリンが明るく爽やかなフレーズを奏で、ギターとアコーディオンがリズミカルなリフを。中盤ではギター・ヴァイオリン・ギターがユニゾンやハーモニーで力強いフレーズを奏で、ヴァイオリンがのびやかで美しいフレーズを奏で、終盤にはスリリングなアコーディオンソロが。ラストは再びテクニカルなユニゾンリフをパワフルに躍動感たっぷりに鳴らして。この曲大好きです。でもライブのように汽笛やシュッシュッって効果音を入れて欲しかったかも。
 3曲目は「眩暈/Memai」。パワフルでミステリアスなリフから叩きまくりドラムとともにテンポアップしてスリリングに展開していきます。その後、アップテンポのジャジーなビートにのってギターが弾きまくりのテクニカルなソロ、ピアノのアグレッシブなソロが。バックではドラムがめっちゃ叩きまくってほとんどバトル状態。終盤はパワフルなドラムフィルからヘヴィでダイナミックなリフがスリリングに展開されて盛り上がってFin。
 4曲目は「Jean Pierre」。古い蓄音機のレコードのノイズのような音がながれ、ピアノリフをバックにヴァイオリンの哀愁ただようフレーズがモノラルレコードのようなサウンドでワルツリズムでしっとりとながれて。そして元のサウンドになってパワフルなスネアドラムがはいってミドルテンポでヴァイオリンとアコーディオンの暗く哀愁を感じるメロディがながれ、ベースラインをバックにアコーディオンとヴァイオリンが優雅なフレーズを奏でてダイナミックにパワフルに。60年代の古き良き時代の栄華というような趣を感じます。
 5曲目は「Ceaseles memory」。波の音や鈴虫の音が聴こえてきて、ギターがメロウなアルペジオの綺麗なリフをゆったりと響かせ、ヴァイオリンが郷愁ただようフレーズをしっとりと奏で、そこにアコーディオンも加わって美しく響き、ピアノの美しいメロディもながれて。癒されますねぇ。その後アコーディオンが力強く、ヴァイオリンがゆったりとのびやかにしっとりとしたフレーズをギターリフ・ピアノリフをバックに奏でて、ユニゾンでも聴かせてくれて。中盤では一旦止まって笛の音のようなサウンドが響き、その後キーボードがリズミカルなリフを弾き、ヴァイオリンがゆったりとたおやかに奏で、ギターとアコーディオンとヴァイオリンが哀愁ただようメロディを。そしてとってもドラマティックに展開し、終盤パワフルに盛り上がったあと、元にもどってしっとりとFin。
 6曲目は「Water Colors」。ピアノとギターがメロウなリフを、ヴァイオリンが伸びやかでたおやかなフレーズを優雅にロマンティックに奏で、途中スリリングなリフも織り交ぜて。中盤ではピアノとベースのテクニカルなリフ、ヴァイオリンの優雅なフレーズから、味わい深いベースラインにのってピアノがエモーショナルなソロを。しっとりとはじまってドラマティックに盛り上がって。終盤ではヴァイオリンとアコーディオンがゆったりと美しいロマンティックなフレーズを奏で、ピアノリフからベースのメロウなフレーズがながれて、ラストはパワフルにFin。
 7曲目は「Clouds」。ギターのしっとりとしたアルペジオリフがながれ、アコーディオンのゆったりと哀愁ただようフレーズ、ヴァイオリンのしっとりとしたフレーズがながれて。そしてヴァイオリンが幽玄な感じのフレーズを奏で、ギターがミステリアスな感じのフレーズを弾いて。中盤では一旦止まってピアノリフをバックに、ベースのしっとりとしたソロが幻想的にながれて。その後、ピアノのエモーショナルかつテクニカルなソロ、そしてミドルテンポのリズムがはいってアコーディオンのテクニカルで優雅なソロ、ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではゆったりとユニゾンでロマンティックなフレーズを奏で、そしてミドルテンポでダイナミックなリフ、パワフルでスリリングなユニゾンで盛り上がって。その後一旦とまって、再びパワフルなドラムフィルからゆったりと雄大な感じでダイナミックなユニゾンリフがながれ、躍動感のあるリズムで盛り上がるも、ラストはゆったりと優しくたおやかにFin。
 8曲目は「X-Zone」。テープ逆回転の音やカップにお湯を注ぐ音、TELの呼び出し音など、アヴァンギャルドな感じで様々な音が飛び交ってミステリアスに展開して。前衛音楽のような感じですね。2分半の小曲です。
 9曲目は「Kagerou」。ハイハットのアップテンポのリズムからギターがメロウなアルペリフを奏でて。そしてヴァイオリンとアコーディオンがパワフルなリフを。ハイハットのスリリングなリズムが凄く緊張感をかもし出してますね。力強いベースラインとダイナミックなバンドリフからアコーディオンがゆったりと伸びやかなリフを奏で、そしてアップテンポのリズムにのってピアノのアヴァンギャルドなソロへ。その後パワフルなザクザクのバンドリフからズンズン響くベースリフをバックにアコーディオン・ヴァイオリンがゆったりと伸びやかなフレーズ&テクニカルなリフをユニゾンでスリリングに奏でて。途中に無線交信のような音がかぶって。中盤ではアコーディオン・ヴァイオリン・ベースが躍動感たっぷりのリフを、ヴァイオリンが味わい深いベースラインと綺麗なキーボードサウンドをバックにゆったりとロマンティックなフレーズを。そしてギターのテクニカルなソロからピアノとヴァイオリンとベースがユニゾンリフ、アコーディオンがアップテンポでリズミカルなリフを。パワフルなドラム&エネルギッシュなパーカッションのド迫力のリズムにのってダイナミックなリフで盛り上がり、ゆったりと雄大な感じに。終盤ではアコーディオン・ヴァイオリンがたおやかなフレーズをゆったりと奏で、そしてダイナミックで壮大な展開に。ラストは躍動感たっぷりのスリリングなリフでFin。
 10曲目は「stella lee jones」。ギターのしっとりとしたリフをバックにアコーディオンの哀愁ただよう音色がゆったりとながれ、ヴァイオリンが美しいフレーズをしっとりと奏でて。そして一旦止まってからパワフルなリズムがはいって、ヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンリフを。中盤では一旦とまってアコーディオンとヴァイオリンがゆったりと美しい音色を響かせて盛り上がって。その後ギターリフをバックにヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンでゆったりとたおやかにドラマティックに。終盤ではピアノリフをバックにヴァイオリンとアコーディオンがユニゾンでしっとりと奏で、それが徐々に盛り上がって、ヴァイオリンの美しい調べがゆったりとながれて。
 7人編成のその厚いサウンドに圧倒されますね。メンバー皆さんの高い演奏力による絶妙なアンサンブルもたっぷり堪能でき、テクニカルなソロも聴けて。パワフルでダイナミックでしかも繊細で美しくドラマティックな聴き応えのある曲も多くて、なおかつ各パートも良さもふんだんに楽しめて。素晴らしいアルバムです。