以前、いつも会社の帰りに寄っていたCD店の棚にずっと気になっているCDがありました。<THE M>と書かれたCD。いったいどんなバンドorプロジェクトで、どんなサウンドなんだろうか?ってずっと不思議に思っていたんです。先日ふと某サイトを見てみるとこの<THE M>のアルバムが。でも詳しい説明はなくて、紹介者のコメントも「“凄い”バンドだった、って話を聞いたことがある」って。これは面白そうなので購入してみました。すると・・・
<THE M>、詳しいことは全くわからないんですけど、1969年ころに結成されたようです。メンバーは流動的だったようで、1972年に発表されたアルバム<THE M>に参加されているのは・・・のちにミッキー吉野さん率いる<ゴダイゴ>に加入する<浅野孝巳さん(ギター・キーボード)>、THE M解散後<イエロー>を結成する<垂水孝道さん(ヴォーカル)><垂水良道さん(ベース・ヴォーカル)>の兄弟、そしてのちに<ファニー・カンパニー>に加入する<西哲也さん(ドラムス)>の4人です。<THE M>はよく新宿ACBでライブをやって人気を博していたそうですね。特に洋楽のコピー(CSN&Y、Free、Santana、Cream、Doors、そして、グレンキャンベル、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン等々)を多く演奏していて、「本家よりもいい!」って噂が流れていたとか。アルバム<THE M>にもカヴァー曲が多く収録されています。アルバム全8曲で最初の3曲「時は今ここに」「白い十字架」「愛の断層」がオリジナルで、どれもマイナーの哀愁漂うメロディで、特に「時は今ここに」はめちゃめちゃ劇的でドラマチックです。そしてカヴァー曲はスティーヴィー・ワンダー氏の「My Cherie Amour」、E.Forehand作曲の「Looking For A Home」、サンタナ氏の「Gypsy Queen」、キャロル・キングさんの「It’s Too Late」、最後はIan Mcdonald作曲の「Flight Of The Ibis」です。 孝道さんのヴォーカルは絶品ですね。よく通る中音域でややハスキー気味でかっちょいい!そしてまたコーラスがすっごい綺麗。インストもめっちゃ充実してますね。間奏が幾分長めで各楽器ギター・ドラム・ベース・キーボードのアンサンブルが素晴らしくすっごい楽しめます。ただ・・・このスタジオアルバムを聴く限りではとても洗練されていて上品な感じもして“素晴らしい”のですが“凄い”という形容までにはいたらなかったのよね。ですが・・・写真のライブ盤を聴いてぶっとびました。まさしく“凄い”の一言に尽きます。アルバム<THE M>も72年に発売されてから1度も再発されず、30年以上過ぎてから2002年にCD化して再発されたのですが、もっと凄いのがこのライブアルバム。メンバーが所有していた1972年に新宿で行われたライヴを収録した幻の音源を、スタジオアルバムの再発に伴って新たに発表!それがこのアルバム「1972, LIVE AT 新宿」です。全11曲のうち、オリジナル曲は最後11曲目の「時は今ここに」のみ。あと10曲は全てカヴァー曲です。このライブにはキーボードに<川崎雅文さん>が参加されています。
1曲目は「Southern man / CSN&Y」。ミドルテンポのダークなギターリフからはじまってパワフルなドラムがはいってそして哀愁ただようコーラスが。間奏ではアップテンポのリズムをバックにエモーショナルなギターソロが。バックではベースがうねってます。終盤ではめっちゃパワフルに盛り上がって。すごい迫力のある演奏ですね。圧倒されちゃいます。
2曲目は「Evil Ways / サンタナ」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまる楽しい雰囲気の曲。コーラスもキマってますね。オルガンソロもいいムードを醸し出してます。続いてはギターソロ。ムーディな感じではじまって徐々にパワフルに盛り上がっていって。
3曲目は「Tighten Up / アーチー・ベル&ザ・ドレルズ」。パワフルなドラムからはじまるアップテンポのファンキーで華やかな感じの楽しい曲。序盤・中盤に短いドラムソロやベースソロも。めっちゃノリノリっすね。一旦Finしたあと「Here I go again!」って再びはじまって。
4曲目は「Light My Fire / The Doors」。ミドルテンポのメロディアスなリフからはじまるポップ調の曲。1ヴァースのあとまずはかっくいいオルガンソロ、続いてはギターソロ。アヴァンギャルドな感じからはじまって徐々にパワフルにアグレッシブに。終盤めっちゃ叩きまくりのドラムも凄いっす。
5曲目は「Ohio / CSN&Y」。ヘヴィなギターリフから力強くはじまるミドルテンポのブルージーな曲。ヴァースでは哀愁を感じるコーラスをキメて、ラストはパワフルにFin。
6曲目は「My Cherie Amour / Stevie Wonder」。ドラムからはじまるミドルテンポの爽やかなポップス。トロピカルな雰囲気もありますが、ヴォーカル、かっくいいっすね。コーラスもきれいにキマってます。
7曲目は「Stand By me~My Girl~Have Marcy」。まずはベースがあのリフを。そしてかっくいいヴォーカルがはいって。ファルセットもキマってますね。メロディアスで楽しいポップスメドレーです。
8曲目は「You’re No Stranger / エリック・バードン&ウォー」。幽玄な感じで静かにはじまるミドルテンポのメロディアスな曲。2分ちょいと短いんですけどムーディで心地よい曲ですね。
9曲目は「Groovin’ / ラスカルズ」。ミドルテンポの落ち着いた感じのソウルフルな曲。コーラスもきれいにムーディにキマってますね。
10曲目は「Unchained Melody」。言わずと知れた美しいバラード。ムードたっぷりで素敵です。終盤ではファルセットもキマって盛り上がります。
11曲目は「時は今ここに」。ゆったりと美しいフレーズがながれ、ムードたっぷりの甘いヴォーカルがはいって。サビは力強く歌い上げて盛り上がります。間奏ではヘヴィでブルージーなギターソロが。そして徐々にパワフルにアグレッシブになり、テンポもアップしてノリノリ状態に。その後再びスローテンポになってサビへ。そして元の静かでゆったりとした美しいながれになり、それがまた徐々に盛り上がっていって。とってもドラマティックな曲ですね。
スマートに聴こえるスタジオ盤とは打って変わって、ライブでは元曲はポップな曲が多いのに、前半はめちゃめちゃロックしてます。そしてすっごいドライブ感が伝わってきます。聴いていると白熱する演奏に思わずひきこまれちゃいますね。あのゴダイゴの浅野さんのこんなにロックしてるギターって初めて聴いたし、ドラムもすっごい迫力だし、ベースもブンブンいわしてます。まさにあの頃のハードロックですね。インスト部でギターがメロディを弾いて、キーボードがバッキングを、そしてベースが裏メロを弾いたりするとことかはゾクゾクしちゃいます。もちろんヴォーカルもめちゃかっちょいいっす。後半は一転ソウルフルでムーディに聴かせてくれます。
<THE M>のその後のことはわかりませんが、数年後には浅野さんはゴダイゴに、垂水兄弟はイエローを結成、西さんはファニー・カンパニーへとバラバラになってしまうんですね。それにしても・・・70年代初期の日本ロック界ってほんと凄いバンドがいくつもあったんですね。いまさらながらに驚いています。
<THE M>、詳しいことは全くわからないんですけど、1969年ころに結成されたようです。メンバーは流動的だったようで、1972年に発表されたアルバム<THE M>に参加されているのは・・・のちにミッキー吉野さん率いる<ゴダイゴ>に加入する<浅野孝巳さん(ギター・キーボード)>、THE M解散後<イエロー>を結成する<垂水孝道さん(ヴォーカル)><垂水良道さん(ベース・ヴォーカル)>の兄弟、そしてのちに<ファニー・カンパニー>に加入する<西哲也さん(ドラムス)>の4人です。<THE M>はよく新宿ACBでライブをやって人気を博していたそうですね。特に洋楽のコピー(CSN&Y、Free、Santana、Cream、Doors、そして、グレンキャンベル、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン等々)を多く演奏していて、「本家よりもいい!」って噂が流れていたとか。アルバム<THE M>にもカヴァー曲が多く収録されています。アルバム全8曲で最初の3曲「時は今ここに」「白い十字架」「愛の断層」がオリジナルで、どれもマイナーの哀愁漂うメロディで、特に「時は今ここに」はめちゃめちゃ劇的でドラマチックです。そしてカヴァー曲はスティーヴィー・ワンダー氏の「My Cherie Amour」、E.Forehand作曲の「Looking For A Home」、サンタナ氏の「Gypsy Queen」、キャロル・キングさんの「It’s Too Late」、最後はIan Mcdonald作曲の「Flight Of The Ibis」です。 孝道さんのヴォーカルは絶品ですね。よく通る中音域でややハスキー気味でかっちょいい!そしてまたコーラスがすっごい綺麗。インストもめっちゃ充実してますね。間奏が幾分長めで各楽器ギター・ドラム・ベース・キーボードのアンサンブルが素晴らしくすっごい楽しめます。ただ・・・このスタジオアルバムを聴く限りではとても洗練されていて上品な感じもして“素晴らしい”のですが“凄い”という形容までにはいたらなかったのよね。ですが・・・写真のライブ盤を聴いてぶっとびました。まさしく“凄い”の一言に尽きます。アルバム<THE M>も72年に発売されてから1度も再発されず、30年以上過ぎてから2002年にCD化して再発されたのですが、もっと凄いのがこのライブアルバム。メンバーが所有していた1972年に新宿で行われたライヴを収録した幻の音源を、スタジオアルバムの再発に伴って新たに発表!それがこのアルバム「1972, LIVE AT 新宿」です。全11曲のうち、オリジナル曲は最後11曲目の「時は今ここに」のみ。あと10曲は全てカヴァー曲です。このライブにはキーボードに<川崎雅文さん>が参加されています。
1曲目は「Southern man / CSN&Y」。ミドルテンポのダークなギターリフからはじまってパワフルなドラムがはいってそして哀愁ただようコーラスが。間奏ではアップテンポのリズムをバックにエモーショナルなギターソロが。バックではベースがうねってます。終盤ではめっちゃパワフルに盛り上がって。すごい迫力のある演奏ですね。圧倒されちゃいます。
2曲目は「Evil Ways / サンタナ」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまる楽しい雰囲気の曲。コーラスもキマってますね。オルガンソロもいいムードを醸し出してます。続いてはギターソロ。ムーディな感じではじまって徐々にパワフルに盛り上がっていって。
3曲目は「Tighten Up / アーチー・ベル&ザ・ドレルズ」。パワフルなドラムからはじまるアップテンポのファンキーで華やかな感じの楽しい曲。序盤・中盤に短いドラムソロやベースソロも。めっちゃノリノリっすね。一旦Finしたあと「Here I go again!」って再びはじまって。
4曲目は「Light My Fire / The Doors」。ミドルテンポのメロディアスなリフからはじまるポップ調の曲。1ヴァースのあとまずはかっくいいオルガンソロ、続いてはギターソロ。アヴァンギャルドな感じからはじまって徐々にパワフルにアグレッシブに。終盤めっちゃ叩きまくりのドラムも凄いっす。
5曲目は「Ohio / CSN&Y」。ヘヴィなギターリフから力強くはじまるミドルテンポのブルージーな曲。ヴァースでは哀愁を感じるコーラスをキメて、ラストはパワフルにFin。
6曲目は「My Cherie Amour / Stevie Wonder」。ドラムからはじまるミドルテンポの爽やかなポップス。トロピカルな雰囲気もありますが、ヴォーカル、かっくいいっすね。コーラスもきれいにキマってます。
7曲目は「Stand By me~My Girl~Have Marcy」。まずはベースがあのリフを。そしてかっくいいヴォーカルがはいって。ファルセットもキマってますね。メロディアスで楽しいポップスメドレーです。
8曲目は「You’re No Stranger / エリック・バードン&ウォー」。幽玄な感じで静かにはじまるミドルテンポのメロディアスな曲。2分ちょいと短いんですけどムーディで心地よい曲ですね。
9曲目は「Groovin’ / ラスカルズ」。ミドルテンポの落ち着いた感じのソウルフルな曲。コーラスもきれいにムーディにキマってますね。
10曲目は「Unchained Melody」。言わずと知れた美しいバラード。ムードたっぷりで素敵です。終盤ではファルセットもキマって盛り上がります。
11曲目は「時は今ここに」。ゆったりと美しいフレーズがながれ、ムードたっぷりの甘いヴォーカルがはいって。サビは力強く歌い上げて盛り上がります。間奏ではヘヴィでブルージーなギターソロが。そして徐々にパワフルにアグレッシブになり、テンポもアップしてノリノリ状態に。その後再びスローテンポになってサビへ。そして元の静かでゆったりとした美しいながれになり、それがまた徐々に盛り上がっていって。とってもドラマティックな曲ですね。
スマートに聴こえるスタジオ盤とは打って変わって、ライブでは元曲はポップな曲が多いのに、前半はめちゃめちゃロックしてます。そしてすっごいドライブ感が伝わってきます。聴いていると白熱する演奏に思わずひきこまれちゃいますね。あのゴダイゴの浅野さんのこんなにロックしてるギターって初めて聴いたし、ドラムもすっごい迫力だし、ベースもブンブンいわしてます。まさにあの頃のハードロックですね。インスト部でギターがメロディを弾いて、キーボードがバッキングを、そしてベースが裏メロを弾いたりするとことかはゾクゾクしちゃいます。もちろんヴォーカルもめちゃかっちょいいっす。後半は一転ソウルフルでムーディに聴かせてくれます。
<THE M>のその後のことはわかりませんが、数年後には浅野さんはゴダイゴに、垂水兄弟はイエローを結成、西さんはファニー・カンパニーへとバラバラになってしまうんですね。それにしても・・・70年代初期の日本ロック界ってほんと凄いバンドがいくつもあったんですね。いまさらながらに驚いています。
しかもコメントを書いていただけるなんて感無量!めっちゃ嬉しいっす!
稚拙な文でお恥ずかしい限りですが、お礼のお言葉までいただけて感激いたしております。
さらに貴重な情報まで教えてくださって本当にありがとうございます。
70年代ロックの同窓会ライブがあるという話は知ってましたが、まさか垂水さまや浅野さん、さらに凄そうなメンツが出演されるとは・・・驚きました。観に行ける方々がうらやましいです。自分は残念ながら仕事で行けませんが、ライブの成功をお祈りいたしております。
そしてこれからのご活躍も期待いたしております。
クロコダイル、良く利用しているのに~行きたかった~^^;
昔、「M」の大ファンで、CSNYのサザンマン、オハイオなど聴くと、今だにMを思い出しています。
垂水さんの↑ステキな目力、思い出します^^
今も70'Sのロックが好きで、蕨のロックバーに通っています。
CD教えてくれてありがとう^^
買いたいな~
ひよりさんありがとう^^
ちなみに「水鏡」のメンバーもロックバーの常連さんです。
良かったら、来てね^^
コメントを書いていただけてめっちゃ嬉しいっす!ありがとうございます。
おぉ!ビブさまはThe Mのリアルタイムのファンでいらしたのですか!なんて羨ましい・・・自分は完全に後追いですけど、70年代のロックってほんと凄いと思います。その時代を生で体験したかったっす。
”蕨のロックバー”ぜひともおじゃましたいのですが・・・ちょっと遠いんですよね。いつか行ってみたいっす。
また来ます。
自分は、rと名乗っていました。今はnです。
「n君のブログ」も見に生きてください。泉洋次さんは、「アイさん」で軽く触れる程度にしております。
コメントを書いてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しいっす!
垂水良道さまがわざわざ告知してくださったライブ、ほんと観に行きたかったっす。どなたかのブログかどこかのサイトにライプレポとかもしあったら見てみたいっすね。
nさんはThe Mやイエロー、カニバルスを調査しておられるのですか。なかなか難しそうですね。がんばってください。
時期が今年の1月末です。
成田賢さんのブログ(http://evergreen009.web.fc2.com/)や、
中村純作さん(イエローの方)のブログでもレポートがあるので、ご覧下さい(http://pub.ne.jp/bluesguitar2008/image/user/1270937693.mp3)。
ライブレポ情報を教えてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しい!
後ほどゆっくり拝見させていただこうと思っております。
めっちゃ楽しみ♪
成田さんは捜すのに苦労するかも!!