ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

11.1.25 岸倫仔さん

2011-01-30 16:11:22 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2011.1.25 曙橋BACK IN TOWN
<LINN-TETRA at BACK IN TOWN>
 以前とあるプログレサイトでアルバムレビューを見たことをきっかけに、これまで発表されたアルバムを購入し、その艶やかで美しいサウンドと素敵な楽曲をすっかり気にいってしまって、いつかライブを観にいきたいとずっと思っていました。女性ヴァイオリニストの<岸倫仔さん>です。倫仔さんは2001年に自身のバンド<LINN-TETRA>を結成し、これまでに4枚のアルバムを発表されています。ライブを観に行きたかったんですけど、なかなか自分のスケジュールと合わなくて。そんな折に1/25に曙橋でライブがあると知って、この機会を逃がすわけにはいくまい、と平日ながら急な仕事が入らないことを願って当日を楽しみにしてました。

 さて当日。幸い急ぎ仕事もなく、クレームもなかったので開演予定時間の19時半に間に合うように会社を出て、10分前に会場に着きました。客席はほとんど埋まってましたね。あらかじめお店のほうで席を決めていて、自分は予約が遅かったこともあり一番後ろの方でした。でも1段高くなっているのでわりと観やすい席でしたね。客席を見渡すと7:3か8:2くらいで女性が多かったです。
 今回の<LINN-TETRA>のメンバーは、ヴァイオリンの倫仔さん、ギターの<尾嵜啓一さん>、同じくギターの<SUNAOさん>、ベースの<高山毅さん>、キーボードの<中道勝彦さん>、そしてパーカッションの<沼直也さん>です。

 19時半を過ぎたころ、倫仔さん以外のメンバーがステージに登場しチューニングやウォーミングアップを始めます。ステージは向かって左後方にキーボード、中央後方にパーカッション、右後方にベース。キーボードとパーカッションは自分の席からはほとんど見えないっす。ベースは6弦ベースです。そして左前列にギター、右前列もギターで、中央がヴァイオリンです。狭いステージに6人ってキツそうですねぇ。尾嵜さんはレッドボディのイバニーズタイプで、SUNAOさんはダークながらカラフルなボディのストラトタイプとレッドレスポールです。そしていよいよ倫仔さんが登場し、大拍手で迎えられます。倫仔さんはダーク系のカラフルなワンピースすがたで、ボディレスの黒のエレキヴァイオリンです。

 スティックのカウントからはじまった1曲目は「Brilliant Time」。いきなりダイナミックでスケールの大きなヴァイオリンのリフとパワフルなリズムからアップテンポではじまります。とっても明るく楽しくしかも大空を飛んでいるかのような爽快感もたっぷりです。最初のテーマメロをギターが、続いてヴァイオリンが奏でて。中盤でのギターカッティングリフをバックにしてのヴァイオリンフレーズ、かっくいいっす。

 「皆様、寒いなかよくお越しくださいました。LINN-TETRAのライブにようこそ!」って倫仔さん。拍手です。「1部はわりとうるさい感じで」「どうよ、見て!いい男4人を引き連れて・・・うそ!5人です」って笑いが。「1部はまとめてくださいって言われたのでサッサとやります」って。

 2曲目は「太陽の塔」。伸びやかな音色が爽やかに清清しくながれ、そしてパワフルなリフとピアノの綺麗なリフがヴァイオリンの伸びやかな音色とともに。中盤ではヘヴィサウンドでゆったりと。そしてヴァイオリンとギターが雄大な音色を響かせ、その後ピアノがリズミカルで軽快なリフを。終盤ではヴァイオリンとギターがユニゾンで、そしてダイナミックで雄大なフレーズを奏でて、ラストはパワフルにFin.

 「ありがとうございます」って倫仔さん。ここでメンバー紹介です。「今夜私に付き合わされた”いい男達”を紹介します」って倫仔さん、皆さんを楽しく紹介してくれて。沼さんと高山さんはLINN-TETRA初参加なんだそうで。

 3曲目は「The Swayed Stars」。力強いリフからはじまるアップテンポのリズミカルで爽やかで心地よい曲。ヴァイオリンのメロウで美しく伸びやかなフレーズがながれて。中盤にはエモーショナルなギターソロやヴァイオリンソロも。そしてアグレッシブなギターソロの掛け合いが。終盤は一旦静かになって綺麗なピアノリフがながれ、そして再びアップテンポでパワフルになってブレイクもキメてFin。
 続いて4曲目は「Queen’s Stone」。いきなりヘヴィでアグレッシブなハードギターソロからはじまります。尾嵜さんはタッピングを交え、SUNAOさんはアームでアツいギターソロバトルを繰り広げて。そしてミドルテンポのゆったりリズムがはいって、ピアノリフをバックにゆったりと伸びやかなヴァイオリンのフレーズがながれ、そこにギターも加わって艶やかに。中盤では力強いベースラインをバックに尾嵜さんのエモーショナルなギターソロが。そしてヴァイオリンが力強く伸びやかなフレーズをたおやかに奏でて。ラストはパーカッションも叩きまくりでダイナミックにFin。

 「皆さん、大丈夫でしょうか?」って倫仔さん。「ここに居て凄い爆音でやられてます」って。そして「慣れてない方もいらっしゃると思うんですけど、LINN-TETRAのライブ初めての人、挙手!」って。自分手を挙げましたけどわずか数名でしたね。常連さんが多いようで「皆さん慣れてらっしゃる。なら大丈夫ですね。やりたい放題」って爆笑!でも「安心しました」って。

 次の曲はメンバーには不評なんだそうで。この曲の制作時には倫仔さんは尾嵜さんの自宅に通い詰めてたそうで「仏壇のある部屋で爆音をだしてた」って爆笑!「ずっと7拍子です」「当分聴けないと思います」って。
5曲目「天国へのエレベーター」。ゆったりと素朴な音色が叙情的に響き、そこにヴァイオリンとリズムが加わって。ミドルテンポの哀愁を感じる曲調です。中盤からはアップテンポになってリズミカルに。そしてギター&ヴァイオリンのエモーショナルなフレーズが。とってもドラマティックですね。
 倫仔さん、小学生のころにこのメロディを思いついたそうで。で、当初は8拍子で考えていたそうですが、思うとおりにならず、7拍子にしたらハマったそうで。「小学生でそんなこと考えるって凄い」ってSUNAOさん、爆笑!

 ここで倫仔さん、本日物販コーナーで売っているCDの宣伝を。「購入してくださった方にはサインも握手もします。ハグは禁止ね」って爆笑!ふいに倫仔さん、後ろを振り返って「いまみんな譜面さらってたでしょ?」って爆笑!「最後まで通しましょうね」って。
 6曲目は「Go Place!」。いきなりパワフルなヴァイオリンのリフからはじまって、アップテンポで明るく爽やかな感じで、変拍子ながらもリズミカルに跳ねるように楽しく展開していきます。ギターとヴァイオリンが伸びやかで爽やかなフレーズを奏でて。中盤ではパワフルなバンドリフからリズミカルなピアノリフをバックにテクニカルなベースソロが。終盤ではパワフルなリフで盛り上がってブレイクもキメて、ラストはダイナミックにFin。
 「この曲、大好き!」「気持ちいい曲、ちゃんと出来たね。良かった良かった」って倫仔さん。

「人の変拍子って身体に入ってないので大変」「みんな1日3時間づつ練習してくれたそうです。ねっ!ねっ!」って、同意を迫って。メンバーの皆さんはお互い顔を見合わせて。
 1部最後の7曲目は「い・ら・ち」。アップテンポのパワフルなピアノリフから躍動感たっぷりにはじまって、そしてギターのヘヴィリフ・ヴァイオリンのリズミカルなリフが。まずはSUNAOさんのワウの効いたギターソロ、そしてテクニカルなピアノソロが。続いて尾嵜さんのアグレッシブなソロ、ヴァイオリンのアヴァンギャルドっぽいソロが。その後軽快なピアノリフからリズミカルな変拍子リフへ。そしてテンポダウンしてヴァイオリンの優雅で艶やかな音色が響き、再びアップテンポのリフに。ラストはパワフルに盛り上がってFin。
 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんはお辞儀をしてステージを降りて楽屋へ。時計を見ると20時25分。約50分の第1部でした。

 20時50分ころ、ギターの尾嵜さん・SUNAOさん、そしてキーボードのさんがステージに戻って準備を。ギターお二方はアコギをセッティングです。そして倫仔さんがアコースティックバイオリンを持って登場!拍手で迎えられます。
 2部最初となる8曲目は、ピアノの美しいリフレインからゆったりとはじまって、ヴァイオリンの哀愁ただよう伸びやかなフレーズがたおやかにながれて。そしてアコギの力強いリフ、ピアノのリズミカルなリフが。中盤では尾嵜さんがエモーショナルな泣きメロのソロを。その後再びヴァイオリンの哀愁ただよう伸びやかなフレーズがながれて。

 「2部がはじまりました」って倫仔さん。客席を見渡して「誰も帰らないようでよかった」って。ここでSUNAOさんのギターにトラブルが。どうも音が出ないようで。「ギター2人いてよかった」って倫仔さん。「いましゃべってた方いいかな?」ってここでアンケートのお願いと次のライブのインフォです。2/26に名古屋でライブ、そして3/12に横浜で開催されるイベントに出演されるとか。行けたら観に行きたいな。SUNAOさんはアコギをあきらめてレッドレスポールを抱えて。

 9曲目は「生贄」。ダイナミックなストリングスリフからパワフルにはじまって、アコギのテクニカルなギターリフにのって伸びやかな音色のヴァイオリンフレーズがながれて。ピアノのリフもとっても綺麗です。ギター・ピアノ・ヴァイオリンで大きな音のうねりを心地よく聴かせてくれ、徐々に盛り上がっていって。パワフルで激しいリフのあと、ヴァイオリンの伸びやかで美しいフレーズがながれ、終盤はダイナミックにドラマティックに盛り上がって。

 「大して難しくないように聴けるけど、演るととっても難しい」って10曲目は「雨と涙」。ピアノの綺麗なリフレインからはじまって、ゆったりと美しいヴァイオリンの音色がしっとりとながれて。ピアノリフ、とっても瑞々しい感じです。とってもロマンティックな雰囲気ですね。終盤ではヴァイオリンが力強くドラマティックなフレーズを奏でて盛り上がって、そしてしっとりとFin。美しい曲ですね。

 ここでパーカッションのさんとベースのさんがステージに登場して準備を。「自主的に(呼ばなくても)出てきてくれた」って倫仔さん、爆笑!「ここからは2曲LINN-TETRAフォークソング支部です」って、倫仔さんはヴァイオリンを置いてマイクを持って。倫仔さんのヴォーカル曲ですね。次の曲はアルバム「Go Place!Linko!」の収録曲で、これまでに1度もライブでやったことのない曲とのことで「本邦初公開!」って。

 11曲目は「ずっと好きでいるから」。ほのぼのとゆったりとしたリフからはじまって、優しく暖かいピュアヴォーカルがはいって。バックではギターがメロウなリフを。サビではSUNAOさんがコーラスではいって盛り上がります。間奏ではSUNAOさんがエモーショナルなギターソロを。終盤ではサビで盛り上がって再びSUNAOさんのギターソロが。
 「ギターソロ、弾きやすそうだね、SUNAOちゃん」って倫仔さん。「気持ちいい」ってSUNAOさん。「やっぱりアコギの人じゃないんだね」って倫仔さん。

 「次は・・・あまりサクサク行かないほうがいい?」ってメンバーに確認する倫仔さん。次の曲は「アルバムに入っていない、ライブ観にきてくれた人しか聴けないライブオンリーの曲」って、12曲目は「甘い細胞」。ピアノリフをバックに力強いコーラスが響いて、そしてピアノとギターがゆったりとメロウなリフを奏で、その後アップテンポになってリズミカルで明るく楽しい感じになるも、リズムが止まってピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって。中盤ではパーカッションがミドルテンポのリズムを刻み、SUNAOさんのエレキギターソロ、尾嵜さんのアコギソロとエモーショナルなソロが続き、さらにピアノの綺麗なソロが。終盤では力強いコーラスがはいって盛り上がって。

 「フォークソング支部はこれで終了です。インストに戻ります」って倫仔さん。13曲目は「Gethering」っておっしゃったかな?アコギのリフからゆったりとはじまって、パーカッションがはいってワルツリズムのロマンティックな雰囲気になって、ヴァイオリンの力強く伸びやかな音色が響いて、徐々に盛り上がっていきます。中盤には力強く奥深いベースソロ、そしてクリスタルサウンドのキーボードソロが。終盤では再びヴァイオリンの力強く伸びやかなフレーズがながれて。
 「曲のタイトルを考えるのが難しい」って倫仔さん。この曲もたまたま譜面の端に“○時集合”って書いてあったメモを見て“集合”ってタイトルにしようとしたとか。でもそのままじゃどうかと思って和英辞典で調べて“Gethering”にしたそうで。

 「近年ピアノと2人で“血圧上げて”・・・あ“テンション上げて”ですね」って大爆笑!今回は全員での演奏だそうです。レコーディングではアコギとエレキと両方SUNAOさんが弾いていたそうですが、「今回はエレキ居ないね。2人ともアコギでいいねって言ってたのに・・・エレキ居るやん!」ってSUNAOさんを見て爆笑!「結局元に戻った。最初からこうしとけばよかった」って倫仔さん。
「おっ!これで最後ですね。よくみんな無事に来れたね」って。そして「張り切っていきましょう!」って本編最後となる14曲目は「さそり」。ピアノとヴァイオリンの力強いリフからゆったりとはじまって、ヴァイオリンがゆったりとほのぼのした感じのフレーズを奏でて、そして盛り上がっていきます。中盤ではリズミカルなピアノソロ、そしてエモーショナルなヴァイオリンソロも。終盤ではヴァイオリンが力強く伸びやかなフレーズを奏でて。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って倫仔さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなかステージを降りて楽屋へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻って拍手で迎えられます。「アンコールありがとうございます」って倫仔さん。ここであらためてメンバー紹介を。各メンバーにねぎらいとお礼のお言葉を述べて。優しいですねぇ。SUNAOさんは多忙ななかスケジュールを合わせてくれたとか。ベースの高山さんは「(今回のメンバーのなかで)知っている人がパーカッションの沼さんだけなのに(参加してくれた)」って。パーカッションの沼さんはいつもリハの帰りに倫仔さんを車で送るそうですが「家まで行ったことはほとんどない」って。いつも倫仔さんは“ちょっと降ろして!飲みに行く!”って途中下車で飲みに行かれるとか。「“焼き鳥屋に集まってる”って聞いたら降りるでしょ」って倫仔さん、言い訳して、爆笑!キーボードの中道さんは学生の頃にSUNAOさんとバンドをやっていたそうで、今回20年ぶりくらいに一緒にやることになったとか。ギターの尾嵜さんには最近はアレンジャーとしてお世話になっているそうで。いつもスタジオに行くとご飯をご馳走してくださるとか。倫仔さん、ステージ衣装は“網タイツ”を穿くことがあるそうですが、それは“女王蜂の罠”を演奏するときだけだそうで。今回は残念ながら黒パンツスタイルで“網タイツ”すがたは拝めませんでした。

 「楽しくやってね。顔がこわばらないように」ってはじまったオーラス15曲目は「Big Bamboo」。ミドルテンポのパワフルなリズムではじまって、ヴァイオリンの跳ねるようなリズミカルなリフが。そして艶やかな音色を響かせて。中盤ではSUNAOさんのエモーショナルなエレキギターソロ、続いて尾嵜さんのテクニカルなアコギソロが。終盤はヴァイオリンの伸びやかなフレーズから盛り上がってリズミカルでパワフルなリフが。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って倫仔さん。この後丁寧に挨拶をされますが、時計を見ると22時。自分はあわてて退席して会計を済ませて駅へダッシュです。1部2部合わせて計2時間のとっても楽しくて素敵なライブでした。
 1部はエレキヴァイオリンとエレキツインギターでパワフルな変拍子ハードプログレをアツく激しく聴かせてくれて、2部はアコースティックで美しい音色をしっとりと聴かせてくれ、さらにはとってもピュアで澄んだ可愛らしい歌声も聴かせてくれて。MCのときの声と歌声との差にちょっとビックリ。MCはめっちゃ面白くて、ちょびっと某有名JAZZシンガーを思い出しちゃいました。でもアルバムジャケットの通り、とっても綺麗な方ですね。
 ブログを見ると、とても悲しいことがあったご様子ですが、そこはプロ。とても楽しい満足感たっぷりのライブでした。また機会があればライブ観にいきたいっす。

11.1.22 荘園

2011-01-27 23:55:37 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.1.22 吉祥寺Silver Elephant
<PROGRESSIVE LIVE 2011>
 ギター・ベース・ドラムのシンプルな3ピース編成のハードロックプログレバンド<荘園>。1998年頃にギタリストの<Yasuhiro Nishioさん>が中心となって京都で結成されたようです。2003年に1stアルバム「荘園」を発表。そして2005年に2ndアルバム「荘園Ⅱ」を発表されます。現在のメンバーはNishioさんの他、ドラムス<Isao Moriさん>、ベース<Hiroaki Fujiiさん>です。自分はまだアルバムを聴いていないもので、いったいどんなサウンドなのか興味ありました。

 さて当日。<荘園>はトップバッターでした。ステージ向かって左がベース、中央がドラムス、右がギターです。Nishioさんは右用ギターをサウスポーで弾かれるんですね。
 18時ちょうど、メンバーの皆さんがステージに登場。拍手で迎えられます。そしてスティックのカウントから1曲目がはじまります。「Reallusion」。ミドルテンポのパワフルなリフからギターの明るく楽しい感じのリフが。その後ギターのアルペジオのメロウなリフとベースのしっとりとしたラインがながれ、そして再びギターの明るい感じのリフが。中盤ではけだるい感じになり、ギターのブルージーなソロが。終盤ではパワフルなリフからダイナミックに盛り上がって。
 続いて2曲目は「Parade」。ギターの明るく爽やかなリフがミドルテンポでたおやかにながれ、その後メロウなリフから変拍子のパワフルなリフが。中盤ではギターがメロウなフレーズをドラマティックに奏で、そして再び明るく爽やかなリフがながれて。

 「荘園です。宜しくお願いします」ってFujiiさん。拍手です。ここで今日のイベントのお話をちょこっと。Fujiiさんは次のバンドでもベースを弾くと。大活躍ですね。
 3曲目は「Gish」。パワフルなドラムからミドルテンポのギターとベースユニゾンのヘヴィなリフが。そしてベースのリズミカルなリフをバックにギターがミステリアスな妖しい感じのフレーズを。中盤ではギターのテクニカルかつエモーショナルなソロが。
 続いて4曲目は「Quappa」。パワフルなチョッパーベースリフからはじまって、ミドルテンポでパワフルで歯切れのいいリズムが。そしてギターがフィードバックからヘヴィな変拍子リフを弾き、ベースもユニゾンでヘヴィリフを。中盤ではギターがメロウで叙情的なソロをしっとりと奏で、そしてパワフルなバンドリフからエモーショナルなソロへ。終盤ではパワフルな変拍子リフからユニゾンリフでFin。

 「ありがとうございます」ってFijiiさん。ここでメンバー紹介です。「ギター、Nishio Yasuhiro!趣味は車」って拍手です。「ドラムス、Mori Isao!趣味はお酒」って拍手で、笑いも。「ベース、Fujii!趣味は献血」って拍手です。
 「いっていいですか?」ってメンバーに確認するFujiiさん。5曲目は「Kirin」。アップテンポのシャッフルリズムではじまって、ヘヴィなギターリフがはいって、そしてテクニカルなリフが。明るい感じでノリノリでめっちゃ楽しいっす。中盤ではギターのエモーショナルなソロ、テクニカルなソロと続いて、そしてテクニカルでパワフルなベースソロが。
 続いて6曲目は「So」。ギターのメロウなリフからはじまって、メロディアスなフレーズをしっとりと奏でて。どことなくトワイライトムードですね。ムーディなアダルトな感じ、いいですねぇ。中盤ではパワフルなドラムがはいってギターのアグレッシブなソロが。その後再びギターがゆったりとムーディなメロディを奏で、ラストはギターの合図でFin。

 「ありがとうございます」ってFujiiさん。ここで現在発売している2枚のCDの宣伝を。そして次回のライブのインフォですが、2/18に神戸でライブをやるそうで。
 次の曲はライブで必ず演奏する曲と、新曲だそうで。新曲はまだタイトルが決まっていないそうですが“Mori先生、酒飲むな”ってFujiiさん。「聴いててわかるかな?」って

 7曲目は「Network Broken」。ミドルテンポのダイナミックでヘヴィなリフからはじまって、パワフルなドラムからアップテンポのスリリングな変拍子リフが。リズミカルでファンキーな感もありますね。中盤ではミドルテンポでテクニカルなチョッパーベースソロ、そしてエモーショナルなギターソロと続き、アップテンポになってアグレッシブなギターソロへ。
 続いて8曲目の“新曲”。ミドルテンポの明るく楽しい感じの変拍子リフからはじまって、ギターの伸びやかなフレーズがながれて。そしてパワフルなヘヴィリフからユニゾンリフも。中盤ではミドルテンポでギターがフィードバックからアームをグイングインいわせてそしてヘヴィでダークなギターソロへ。テクニカルかつアグレッシブで。終盤ではスリリングな変拍子ヘヴィリフが。

 「どうもありがとうございます」ってFujiiさん。「次が最後の曲です」「皆さん最後まで楽しんでいってください」って挨拶を。拍手です。
 最後の曲、8曲目は「乱」。ミドルテンポのパワフルでダイナミックなリフからはじまって、スリリングな変拍子リフが。中盤ではギターがメロウで明るい感じのフレーズを奏で、そしてパワフルなリフからギターのアグレッシブなソロが、テクニカルなタッピングも交えて。終盤ではヘヴィでスリリングでダイナミックなリフで盛り上がってFin。時計を見ると18時45分。

 45分と短いながらもかっくいいライブでしたね。変拍子を交えながらも明るく楽しい曲やしっとりとした曲、そしてメロディアスな曲も聴かせてくれ、そのうえパワフルでテクニカルでアツい演奏でとっても楽しめました。必要以上に技巧に走らず、“曲”をたくさん聴かせてくれるのがいいですね。またいつか機会があれば観に行きたいっす。

11.1.22 Margaret Maggie

2011-01-25 06:23:47 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.1.22 吉祥寺Silver Elephant
<PROGRESSIVE LIVE 2011>
 2010年10月にデビューミニアルバムを発表したヴァイオリン・プログレバンド<Margaret Maggie/マーガレット・マギー>。ケルティック風味でクラシカルでとっても楽しくとってもドラマティックな素敵なアルバムでもうすっかりお気に入り♪なのでいつかライブを観に行きたいなって思っていました。そんな折に1/22にシルエレで開催されるプログレイベントに出演すると知って楽しみにしておりました。
 <Margaret Maggie>は、ギター他の<Tully Actsさん>、ドラムスの<Frank Furutaさん>、ヴァイオリンの<Goa Natsukiさん>のお3方が中心となって2008年4月に結成されたようです。メンバーの平均年齢は20歳で、お3方は高校時代からバンドを組んでいたそうで。今回のメンバーはTullyさん・Furutaさん、そしてヴァイオリンは<Ekus Yoさん>です。

 前バンドの演奏が終わってステージはあわただしくセットチェンジが行われています。客席には、メンバーが若いこともあり、いつもよりも年齢層低くてワイワイにぎやかですね。ステージは向かって左がヴァイオリン、中央がドラムス、右がギターです。ヴァイオリンは赤のガイコツエレキヴァイオリンで、ドラムスはツータム3シンバルのシンプルなセット。ギターはというとお1人で何役もこなすこともあり、ミニキーボードにフットペダルシンセにエフェクターがいっぱい。ギターはオフホワイトボディに黒シングルピックアップ、ラージヘッドのスキャロップローズフィンガーボードとほぼRitchie様使用のストラトモデルです。

 20時をちょと過ぎたころ、セッティングも終わっていよいよ演奏がはじまります。1曲目は「かわず池/An old quiet pond」。シンバルのカウントからパワフルでダイナミックなケルティック風のリフがながれ、アップテンポでとっても明るく楽しいヴァイオリンサウンドがたっぷりと。思わず手拍子したくなるような、踊りたくなるようなすっごい楽しい曲です。ドラムもタイトでパワフルでいい音してますね。ヴァイオリンとギターのユニゾン、そしてヴァイオリンの伸びやかでメロウなフレーズも

 「こんばんは、Margaret Maggieです」「久しぶりのライブということで」ってTullyさん。ここで新メンバーのヴァイオリンのYoさんが紹介されます。ちなみに2/11にSactuaryで行われるプログレイベントに参加予定でしたが、Tullyさんの都合が悪くなって不参加になったそうで。なので「今回だけの編成です」って。そして対バンの前2バンドに「対バンできて光栄です」って丁寧に敬意を表されて。若いのに律儀ですねぇ。

  2曲目がはじまりますが、Yoさんがイントロのリフを弾きますが、一旦ストップして“ごめんなさい”ポーズを。そしてあらためてヒステリックなヴァイオリンリフからハンガリアンっぽくはじまって、クラスカルなユニゾンリフもあり、アップテンポでスリリングに展開していきます。中盤ではミドルテンポでダークでしっとりとした雰囲気になり、ヴァイオリンが哀愁ただようフレーズを奏でて。そしてそこから徐々に元のハンガリアンなフレーズに戻って、クラシカルなユニゾンリフからダイナミックでスリリングな感じになり、ヴァイオリンのアヴァンギャルドなソロも。終盤ではアップテンポで明るく爽やかなパワフルでダイナミックに盛り上がって、ユニゾンのテクニカルなリフも。

 次の3曲目は新曲で、まだタイトルが決まっていないそうです。パワフルなドラムからはじまってユニゾンでヘヴィでダークなリフがアップテンポでながれ、そしてヴァイオリンのリズミカルなリフが。その後♪ダンダダダダって力強いリズムにのってヴァイオリンのアヴァンギャルドなソロが。Tullyさんはエフェクターで衝撃音を発して盛り上げます。そしてヴァイオリンがミステリアスなフレーズを奏で、パワフルにダイナミックに。中盤では静かになって、ヴァイオリンが郷愁ただよう叙情的なフレーズをしっとりと奏でて。どことなく和風な感じがしますね。ギターのゆったりとしたリフからヴァイオリンのエモーショナルなソロが。終盤ではアップテンポの変拍子のリズミカルなリフからダイナミックになるも、ラストはヴァイオリンが再びしっとりとした郷愁ただようフレーズを奏でて。

 「ありがとうございます」「あと2曲となりました」「次のバンドもお楽しみください」「今日はどうもありがとうございました」ってTullyさんが丁寧に挨拶を。
 4曲目は「太陽の陰」。ストリートオルガンのような素朴な音色リフからヴァイオリンのゆったりとのびやかなフレーズがたおやかに。3拍子のメヌエットのようなクラシカルな曲調です。その後ミドルテンポのリズムがはいってしっとりしながらもダイナミックなサウンドに。ラストはしっとりとFin。
 続いてオーラス5曲目は「たわむれ」っておっしゃったかな?アップテンポのシャッフルリズムでノリノリではじまる、ケルティックでとっても明るくめっちゃ楽しいハッピーソング。しかも変拍子もたっぷりでテクニカルにパワフルに展開されます。ドラムも叩きまくりでとってもにぎやかです。ラストは♪ジャーン!でFin。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんはお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると20時40分。約40分のとっても素敵なライブでした。
 アルバム以上にパワフルでダイナミックな演奏で、しかもケルティックでクラシカルな曲をドラマティックに美しく楽しく聴かせてくれて嬉しかったっす。特にドラムがいい音してましたね。見た目にもかっこよくて、聴いていて楽しかったっす。Tullyさんはギターにキーボードにペダルシンセにと大活躍でしたね。お1人で何役もこなされていて凄いっす。もちろんヴァイオリンも良かったっす。若いミュージシャンの新しい感覚のサウンド、これからも期待したいっす。

MASSA 1

2011-01-22 07:28:47 | World Music
 日本プログレッシブロック界の重鎮<美狂乱>のドラマー<佐藤正治さん>。2005年にはヴァイオリン奏者<太田恵資さん>、キーボード奏者<細井豊さん>と<MASSA>を結成されます。そして2006年2月にこの1stアルバム「MASSA 1」を発表されます。アルバムインフォには、
“空間を旅する三つの心がMASSAという音になった
 遥かなる声、大地のリズム、彩りを操る鍵盤、空駆ける擦弦
 その音は激情的で暖かく、ロマンチックでパワフル“
と記載されていました。となるともうこれはなんとしても手に入れねばと。自分は<美狂乱>に関してはまだ未知の分野で、そして細井さんのこともよく知らないのですが、太田さんのヴァイオリンが凄く好きなもので、どんなサウンドを聴かせてくれるのか、とても楽しみです。
 アルバム1曲目は「歌う満月」。アップテンポのリズミカルなキーボードリフ、そしてタップの足のリズムからはじまって、アコーディオンのような音色のリフとヴァイオリンの明るく爽やかなメロディが軽やかにながれて。そして中盤からは男性コーラスがはいって。とっても清清しくて気持ちいい曲ですね。晴れ渡った広大な草原で大勢でおもいっきり深呼吸しているみたいな感じがします。あ、タイトルと全然違うか。
 2曲目は「I Climb Your Mountain」。ゆったりとした美しいピアノのリフレインからはじまって、しっとりと囁くようなヴォーカルがピアノをバックにたおやかにながれます。中盤からは力強くなって、艶やかなヴァイオリンも加わって盛り上がっていきます。その後美しく瑞々しい感じのヴァイオリンソロが。そしてヴァースでは日本語でしっとりと歌って聴かせてくれます。心休まるしみじみと聴き入ってしまう素敵な曲ですね。
 3曲目は「Apology 2005」。アップテンポの激しいピアノリフからはじまって、そこにパーカッションが加わり、ヴァイオリンの力強いメロディがながれて、そしてパワフルなリフが。とってもスリリングですね。山河を岩にぶつかりながら流れる急流を眺めているような感覚がします。中盤にはアグレッシブなヴァイオリンソロが。さらには太田さんの力強い“太田語”ヴォイスも。その後ピアノの流麗で美しいソロも。ラストは弾きまくり叩きまくりで盛り上がってFin。
 4曲目は「Meet Your Child」。ゆったりとほのぼのとした美しく暖かいピアノのリフレインからはじまって、囁くような素朴な感じのヴォーカルがしっとりとながれて。中盤からはヴァイオリンも加わって盛り上げて。その後美しいピアノソロ、そして伸びやかなヴァイオリンソロが。心にジーンと響いてくる叙情的な曲ですね。
 5曲目は「風の掟」。荘厳なシンセサウンドからはじまり、太田さんのヴォイスが雄大に響き渡って。そこにアップテンポの力強いパーカッションがはいってリズミカルに。そしてキーボードのケーナのようなサウンドのメロウなフレーズがながれ、そしてヴァイオリンの伸びやかで艶やかな音色が加わって。草原を駆け抜けているかのようなスピード感があってとってもスリリングに感じますね。中盤ではキーボードとヴァイオリンの掛け合いのあと、ヴァイオリンのアグレッシブなソロが。終盤では力強いリフがながれ、そして再び太田さんのヴォイスが響き渡って。
 自然の美しさや暖かさ・瑞々しさ、そして力強さや厳しさまでも伝わってくるような素晴らしいアルバムですね。もっともっとMASSAサウンド聴いてみたいっす。

Prospective Faces

2011-01-19 06:25:43 | ジャパン・プログレ
 以前、made in japanレーベルが1989年に発表したジャパン・プログレの貴重な音源を収録したコンピレーションアルバム「Prospective Faces Ⅱ」を手にいれて紹介させていただきましたが、今回はⅠであるこの「Prospective Faces 」を手にいれましたので紹介させていただこうかと。このアルバムは5バンド5曲が収録されていますが、そのうちの4バンドは以前紹介させていただいたバンドなもので実はこれまでノーマークだったんです。でもよく調べたらこれまでに紹介させていただいたアルバムには収録されていない曲が多いことがわかって、あわてて某中古CD店に駆け込んで購入した次第です。しかもほぼ定価で。美しいジャケット、おぢさんはかなり嬉しいかも。

 1曲目は<WHITE FANG>の「La Luna」。 89年12月から90年に2月にかけてスタジオでレコーディングされた音源のようです。メンバーはヴォーカル&ベースの<高橋竜さん>、ギターの<スズキ・クニアキさん>、キーボードの<小門学さん>、そしてドラムスは<下田武雄さん>です。1990年にアルバム「CRIMSON WAVES」を発表しています。この曲はアルバム未収録で、89年の2月から3月にかけて東京のスタジオでレコーディングされたようです。プロデューサーにはヌメロ・ウエノ氏のお名前が。
 「La Luna」は3部構成の10分に及ぶ組曲です。パイプオルガンの荘厳な音色が響きわたり、そしてアップテンポのヘヴィなギターリフからパワフルでスリリングな展開に。メロディアスなヴォーカルライン、いいですねぇ。間奏まずはパワフルなベースラインにのってキーボードのリフ、そしてギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。左右チャンネルのギターバトル、かっくいいっす。その後ミドルテンポでメロウで美しくドラマティックな展開に。中盤ではピアノをバックにしっとりとしたヴォーカルが。それが徐々に盛り上がっていき、強烈なシャウトから情感たっぷりのギターソロが。そしてミドルテンポのパワフルなリズムでギターリフが響いて。終盤ではミドルテンポで穏やかなキーボードリフをバックにたおやかなヴォーカルが。そしてフルートのような音色の優雅なフレーズがゆったりとながれてFin。
 メロディアスでドラマティックでとっても素敵な曲ですね。なんでこれほどの曲がアルバムに収録されなかったのか、不思議です。

 2曲目は<ISIS>の「Nocturne」。<ISIS>はL’VOLUZIONEやROUNDHOUSE等でも活躍されたキーボーディスト<片岡祥典さん>が参加されていたバンドということは知っていましたが、曲はいまだに聴いたことがなかったんです。メンバーはヴォーカル<Harumi Wadaさん>、ギター<Masayuki Kaneharaさん>、ベース<Junji Takeyamaさん>、ドラムス<Shuji Wadaさん>、そして片岡さんの5人です。この曲は89年2月に大阪のスタジオでレコーディングされたようです。プロデューサーには林克彦さんのお名前が。
 ピアノの哀しげなリフレインからゆったりとはじまって、そしてしっとりとした艶っぽく美しい女性ヴォーカルが。途中からバンドがはいってミドルテンポで展開し、サビではフルートの音色も加わってヴォーカルが歌い上げ、めっちゃドラマティックに盛り上がります。バックにながれる力強いベースラインもいい味だしてますね。間奏ではシンセのゆったりとしたソロのあと、マーチングスネアがはいって徐々に盛り上がって再びドラマティックなサビへ。よく通るストレートでピュアで綺麗なヴォイス、いいですねぇ。ラストはメロウでエモーショナルなギターソロのあと、ゆったりとFin。
 <ISIS>は、様々な音源を集めたアルバムが1枚だけ発売されているんですね。これ聴いたらそのアルバムも欲しくなっちゃいました。

3曲目はキーボーディスト<三浦奈緒美さん>率いる女性プログレバンド<ROSALIA>の「殺意のドレスアップ/Dress Up Murderous Intent」。メンバーは、三浦さんの他、ヴォーカル<坂上香織さん>、ギター<竹田幸代さん>、ベース<藤本絵衣子さん>、ドラムス<西田恵美子さん>の5人で、1990年に4曲収録のアルバム「ジリオン・ティアーズ」を発表されています。この曲はアルバム未収録で、89年3月に大阪のスタジオでレコーディングされたようです。プロデューサーにはヌメロ・ウエノ氏のお名前が。
 ミドルテンポのヘヴィなギターリフからダークな感じで重くはじまり、そして甲高いパワフルなヴォーカルがはいって、サビではメロウに歌い上げて。間奏まずはオルガンリフから伸びやかでエモーショナルなギターソロ。その後シャッフルリズムになってリズミカルなオルガンソロが。そしてマーチングスネアリズムでシンセの壮大なフレーズがながれて。中盤では再びミドルテンポのヘヴィでダークなギターリフからヴァースへ。終盤ではマーチングスネアの行進曲リズムで明るく楽しい雰囲気で元気いっぱいのヴォーカルが。冒険アニメのテーマソングみたいな感じですね。ラストは劇的にFin。この曲もなんでアルバムに収録されなかったのか不思議ですね。かっこいい曲なのに。

 4曲目は<AUGUST>の「秋/Autumn」。メンバーはギターの<河合良典さん>、ドラムスの<西田等さん>、ヴォーカルの<工藤美鈴さん>、ベースの<菅野荘さん>、そしてキーボードの<高田礼人さん>の5人のようです。1990年にアルバム「8月の印象/August」を発表されています。この曲はアルバム未収録で、89年の2月から3月にかけて札幌のスタジオでレコーディングされたようです。
 幻想的なシンセサウンドから静かに幻想的にはじまり、叙情的なピアノのフレーズをバックに美しい女性ヴォーカルが情緒たっぷりにしっとりと素敵な歌を聴かせてくれます。2ndヴァースからドラムがはいってミドルテンポのリズムを刻み、そこから徐々に盛り上がっていって。間奏ではエモーショナルなギターソロが。その後リズムが止まって、ピアノリフをバックに艶っぽく美しいヴォーカルがしっとりとながれ、そして再びバンドが入ってドラマティックに盛り上がっていきます。終盤にはアグレッシブなギターソロ、そして綺麗なピアノリフからそのまま繊細で美しいピアノソロが。
 この曲もアルバム収録曲に全くひけを取らない、情緒溢れる瑞々しく美しい素敵な曲ですね。アルバムの他にも以前カセット音源を発表されてたそうで。もう手に入れるのは無理かとは思いますが、いつか聴くことができたらいいなぁ。

 5曲目の<PROVIDENCE>の「Galatour」は以前紹介させていただいたアルバムの曲のバージョン違いのようですけど、近いような感じなので今回は割愛させていただきます。

11.1.15 純真~JUNKO Symphonia

2011-01-16 23:19:44 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.1.16 沼袋Sanctuary
<BURNING ROCK SPIRITS>
NOVELAのギタリスト<平山照継さん>のソロユニット<Teru's Symphonia>。80年代中期から90年代にかけてアルバムを何枚も発表し活躍されました。いつかライブを観てみたいものですが・・・なにせアルバムを買い集めるのも結構時間かかりましたし。せめてカヴァーバンドのライブとかテルシンの曲を演奏するユニットがあったら、ライブ観に行きたいなって思っていました。
 そんな折に<Angel's Ladder>の<Y@もーりさん>がこのブログに書いてくださったコメントを読んでビックリ!なんともーりさんが参加するテルシンのカヴァーバンドが1/16にSanctuaryで行われるイベントに出演されると。しかもヴォーカルが<ALHAMBRA>の<世良純子さん>ってめっちゃ驚きました。さらに当日は平山さんの1stアルバム「ノイの城」を中心に演奏してくれるとのことで、これはもう何が何でも観に行かねばと予習もして当日を楽しみにしてました。教えてくださったもーりさんにほんと感謝!です。
 <Teru's Symphonia>のカヴァーバンド<純真~JUNKO Symphonia>。メンバーはギター<satoさん>、ドラムス<Ryuさん>、キーボード<naomiさん>、そしてヴォーカルが純子さん、
ベースがもーりさんです。

 さて当日。この日のイベントは4バンド出演で17時から開演なのですが、自分は仕事なので、仕事を終えてから駆けつけることに。18時に会社を出て駅へ。2バンドは観れるだろうと思っていたのですが・・・品川駅に着くとなんと山手線が運転見合わせだって。自分は高田馬場で西武新宿線に乗り換えようと思っていたのでこれには参りました。なので東京へ行って中央線で新宿に行って西武新宿線に乗ることに。結局会場に着いたときはもう3バンド目の演奏中でした。このバンドも最初から観たかったのでちょっと残念。
 19時45分ころそのバンドの演奏が終わり、ステージの幕が閉じてセットチェンジ。お客さん結構はいってましたね。すごくにぎやかでした。

 20時10分ころ、客席が暗くなって、ステージの幕が開いて大拍手のなかライブがはじまります。1曲目は「夢先案内会社」。シーケンスのリズムがながれ、そしてミドルテンポのパワフルなバンドリフがはいって、そして力強いヴォーカルが。サビではアップテンポのノリノリモードで歌い上げて。純子さんは白のフリフリブラウスに黒のJSK、naomiさんは胸におっきなリボンの白ブラウスに黒のベストとお二人ともめっちゃ可愛いっす。男性陣お3方は皆さん白の光沢シャツで揃えてます。もーりさんはブルーのリッケンバッカーベースで、satoさんはダークグリーンのMusicmanタイプのギターです。間奏ではミドルテンポになってベースフィルからメロウなギターソロへ。終盤ヴァースに戻ってサビでアップテンポで盛り上がり、キーボードのテクニカルリフ、ギターとのユニゾンリフからダイナミックになって、そしてゆったりとFin。

 「こんばんは!純真でぇ~す!」って純子さんが元気よく挨拶を。大拍手です。そして2曲目の「ルパン三世のテーマ」がパワフルな変拍子リフからアップテンポではじまります。最初何の曲かわからなかったんですけどサビでわかりました。ヴァースは音域が低いのでちょっとヴォーカルが聴き取りにくかったかな。でもサビはめっちゃパワフルに歌ってくれて。途中もーりさんがsatoさんの所へいって寄り添って。
 続いて3曲目は「寂しい街で」。ミドルテンポのパワフルながら哀愁ただようリフではじまって、ピアノの綺麗なリフから力強いヴォーカルがはいって、そしてベースのパワフルなリフも。中盤ではシンセの幻想的な音色がゆったりとながれ、そのままピアノソロへ。そして純子さんの美しいスキャットがはいってパワフルなベースリフとともに徐々に盛り上がっていって。終盤はしっとりとしたヴォーカルがはいって、そして美しいスキャットとキーボードのテクニカルなリフが。

 「こんばんは!純真でぇ~す!」って純子さんあらためて挨拶を。このユニットは昨年大阪でやったことがあって、今回が東京初ライブで2回目なんだそうです。「紆余曲折ありましたが、無事2回目のライブができました!皆さんのおかげです。ありがとうございます!」って大拍手!そしてテルシンのカヴァーということで、今回は「物語の中の曲をやります」って、アルバム“ノイの城”の曲を中心に。「“ノイ”ってなんですかね?」ってもーりさん、爆笑!「少年“空也くん”の冒険の物語です」って純子さん。「ニャンコも出てきます」って。さらには“ノイの城”にはないアナザーストーリーとして“鬼退治”も出てくるとか。「お話のなかの曲、楽しんでいってください」って純子さん。

 4曲目は「序奏とメインタイトル」。シンセのオーボエのようなサウンドがゆったりとたおやかにながれて。そしてもーりさんもシンセを弾いて、厚く壮大なサウンドでダイナミックなシンフォーニーを聴かせてくれます。ステージはスモークが焚かれ、幻想的な雰囲気に。そしてゆったりと綺麗なリフがながれて。
 続いてピアノのアップテンポのリフからパワフルな変拍子のバンドリフが。5曲目は「Mystic World」。ヴァースでは静かになって囁くようなメルヘンチックな可愛らしいヴォーカルがはいって。そしてアップテンポのパワフルなリフから、ミドルテンポのパワフルなサビへ。間奏ではアップテンポのパワフルなリズムにのってエモーショナルなギターソロが。そしてキーボードとのユニゾンリフをキメてダイナミックに盛り上がって、アグレッシブなギターソロへ。終盤では再び静かになってしっとりとしたヴォーカルがながれ、それが徐々にパワフルに盛り上がっていって。

 次の曲に行く前に皆さん小道具を用意して。もーりさんとsatoさんが白&ピンクのネコミミカチューシャをつけて、さらにsatoさんは白の肉球付きネコ手袋を。純子さんは赤のネコミミと赤のネコ手袋です。もうめっちゃ可愛い♪ネコ大好きの自分はもうたまらないっす。あれ欲しいなぁ。
 ニャンコモードの6曲目は「Nelfelti」。♪ブンチャッチャブンチャッチャのリズムでストリートオルガン風サウンドのリフからはじまって、まずはもーりさんが王様役で歌って。続いて純子さんが王妃役でオペラチックに歌って。次はsatoさんがネコ族役で歌って、そして純子さんとsatoさんが♪ニャニャニャニャニャニャーオ!って歌いながら踊って。その仕草がまためっちゃ可愛い♪まるでミュージカルのようでメルヘンチックでいいですねぇ。ラストは♪ニャーオ!って。

 「あっ、鬼だ!鬼だ!」って、キーボードのアップテンポのリズミカルなリフからパワフルなドラムがはいってダイナミックに。7曲目はアルバム“七つの夜の物語”から「鬼たいじ」。ミドルテンポのリズミカルなリフにのってコミカルで可愛いヴォーカルがはいって。サビはゆったりと雄大な感じで。その後アグレッシブなギターソロが。そしてキーボードがメルヘンチックなフレーズを奏で、ギターとユニゾンリフも。中盤ではパワフルな変拍子リフが繰り返されるなか、純子さんは鬼の角つきもじゃもじゃかつらをかぶってステージをウロウロ。一旦ステージ裏に戻ると今度は黒の小さな三角帽子をつけて魔法の杖を持ってステージをウロウロ。鬼役と魔法使い役を交互に演じる純子さんです。その後ギターがメロウなフレーズを奏で、そしてミドルテンポでダイナミックで雄大な感じに。終盤ではサビからシンセのダイナミックなファンファーレが力強く響き、そしてギターのテクニカルなリフが。曲が終わると純子さんはプレゼントの入った小袋を投げますが天井に当って手前にポトンと落ちて。「飛びませんでした」って爆笑!

 「さあ、いよいよ少年はノイの城に到着しました」って純子さん。キーボードともーりさんの弾くシンセのゆったりと雄大なサウンドがながれて。8曲目は「ノイの城」。アコギ風サウンドのギターリフがゆったりとながれ、力強いヴォーカルがはいって。そして一旦ドラムがとまってヴォーカルがしっとりと歌い上げて。とってもドラマティックです。その後ミドルテンポのズンズンと響くパワフルなリフがながれ、そしてアップテンポになってキーボードのテクニカルなソロ、ギターのエモーショナルなソロと続きます。その後ダイナミックなリフとSEが交互にながれ、ミドルテンポのパワフルでズンズン響くリフから盛り上がっていって。終盤では静かになってピアノのしっとりとした綺麗なリフがながれ、そしてギターのメロウなフレーズがゆったりと奏でられ、キーボードとユニゾンも。そこから再びダイナミックに盛り上がって、パワフルなベースリフにのってキーボードソロが。ラストはもーりさんもsatoさんもシンセを弾いて、シンフォニックの厚く壮大なサウンドがドラマティックにながれ、純子さんもスキャットを。そして劇的なフィナーレへ。

 「冒険を楽しんでいただけましたでしょうか」って純子さん。もちろん大拍手です。そしてここでメンバー紹介です。まずは「リーダー、satoさん!」拍手です。「今年の抱負は?」って純子さん。「”抱負“は”豊富“にある」って。そうそう、satoさんは新婚ホヤホヤなんだそうで。「今年もラブラブですね」って純子さん。次は「ドラムス、Ryuさん!」拍手です。次は「キーボード、naomiさん!」拍手です。「あいにく告知はないんです。なにか仕事ください。少々困ってます」ってnaomiさん、切実なようですねぇ。次は「ベース&キーボード」って純子さん。すると「もーりです!」ってご自分で。拍手です。もーりさんはここでAngel's LadderのCDの宣伝と2/12のライブの告知を。最後は「オンヴォーカル、純子さん!」ってもーりさん、拍手です。「あいかわらずボケまくってます」って爆笑!正月始めにこのバンドのリハがあったそうですが、純子さんは場所を間違えたそうで。あとここで物販のALHAMBRAのCDの宣伝も。「J-POPです」って爆笑!

 「最後の曲です」。ってはじまった9曲目は「Midnight Dreamer」。いきなりパワフルなコーラスからはじまって、アップテンポのパワフルなバンドリフが。キーボードがちょっと入りをミスったかな?そしてギターのアルペジオのメロウなリフからファルセットの美しくも力強いヴォーカルがはいって。間奏まずはテクニカルなユニゾンリフから綺麗なピアノソロ。そしてパワフルなリフからエモーショナルなシンセソロが。続いてパワフルなリフからテクニカルなギターソロが。もーりさんと純子さんは寄り添ってます。ラストはパワフルなサビからパワフルなコーラスが。そして♪ジャーンで盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って純子さん。メンバーの皆さんは拍手歓声に応えてお辞儀をして手を振りながら楽屋へ。もちろん場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いてます。すると程なく純子さんが走ってステージに戻ってきて大拍手で迎えられ「ありがとうございまーす!すぐ出てきちゃう!」って。他のメンバーもすぐに戻って。
 「最後、もう1曲だけお付き合いください」って純子さん。「電気の会社の歌です」「世界中に電線を張り巡らせる」ってもーりさん。「無限電設株式会社」って純子さん。皆さん意味がわからずシーン。「どーよ、このネタ、どーよ」ってもーりさんに純子さんが訴えて。「解説しよう!」ってもーりさんが“伝説”と“電設”をかけたと説明を。すると「あぁ~」って理解した観客。「遅いよ!」ってもーりさん。「やっぱ伝わらないって。TVみたいにテロップがないとムリ」って純子さん。客席からはヤジも飛び交い爆笑!

 オーラス10曲目は「無限伝説」。ピアノのしっとりとしたリフレインがながれ、もーりさんがシンセで美しい音色をゆったりと奏でて。そしてピアノリフをバックに、力強くもしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビではドラマティックに歌い上げて。そしてミドルテンポでダイナミックなバンドリフがはいって、シンセのゆったりと壮大なサウンドがながれて。その後再びピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビではダイナミックに盛り上がって。中盤ではギターのテクニカルなソロのあと、シンセのしっとりとしたサウンドがゆったりとながれ、もーりさんもシンセを弾いてシンフォニックにパワフルに盛り上がって、そしてスネアのパワフルなリズムにのってダイナミックに展開し、satoさんもコーラスではいってドラマティックにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました、純真でした!」って純子さん。メンバーの皆さんはステージ前に並んで手をつないで大拍手のなか、一緒に何度もお辞儀を。そして手を振りながら楽屋へ。時計を見ると21時10分。ちょうど1時間の素敵なライブでした。
 とっても可愛くてメルヘンチックで、そしてパワフルでダイナミックで、Teru’s Symphoniaのドラマティックな世界を充分に堪能させていただきました。ミュージカルモードもハードロックモードもどちらも見ごたえ聴き応えありましたね。やっぱり純子さんのヴォーカルは凄いっす。パワフルな中高音域の歌声もファルセットの美しい歌声もほんと素敵!もーりさんのベースもパワフルでブンブン鳴ってたし、タイトでテクニカルでパワフルなドラムもかっこよかったっす。そしてギターもキーボードもほんといい音してましたねぇ。ライブまたぜひやってほしいっす。テルシンの名曲の数々をいっぱい聴かせてほしいっす。

11.1.8 大徳

2011-01-13 06:21:57 | ライブレポ HR/HM
◇ 2011.1.8 吉祥寺Silver Elephant
<プログレッシヴ・エレキの若大将(仮)>
 先日、とあるライブを観にいって、そこでもらったフライヤーの束をみていると、なんともマニア心をくすぐるDPの“嵐の使者”アルバムのジャケットをもじったデザインのフライヤーが。でもなぜか“聖徳太子”の絵も。DPのカヴァーバンドであることはともかくもいったいどんな曲をどんな風に演奏するのか興味がありました。で、年明け1/8にシルエレで行われるカヴァーバンドイベントに出演すると知って、他バンドにも興味があったもので当日を楽しみにしていました。
 DPのカヴァーバンド<大徳/Dai Toku>。メンバーはギター&シンセの<高木大地さん>、ベースの<多良洋祐さん>、ドラムスの<諸石和馬さん>、ヴォーカルの<諸石政興さん>、そして女性キーボーディストの<山本真美さん>の5人編成です。

 さて当日。前2バンドの演奏が終わって<大徳>が今日のトリです。最初のバンドで凄いキーボードを聴かせてくれた高木さん、今度はギタリストとして登場です。ステージは向かって左にキーボード2段セット、隣にベース、中央にワンバスワンタムのドラムス、右にオールドマーシャルとモーグが。足元にはベースペダルも。ベースは黒ボディのJAZZベースかな?ギターはナチュラルボディのストラトとワインレッドボディのSGが用意されていました。ヴォーカルの政興さんはカホンを用意されてましたね。真美さんは白シャツに黒地水玉ネクタイでキュートで可愛い♪

 20時半ころ、メンバーの皆さんはセッティングを終えてそろそろ始まりそうな感じ。ところが高木さんはステージ袖で何やらゴソゴソと。そして真っ黒ながら“ねずみ男”みたいな黒頭巾服スタイルでビックリ。なにかと楽しませてくれますねぇ。
 そしてアップテンポのツインペダルドコドコのパワフルなドラムソロからはじまった1曲目は「Fireball」。いきなりそうくるとは思わなかったのでこれまたビックリ。マニアックな選曲、期待できますねぇ。ヴォーカル、パワフルでいい声してますね。ハイトーンシャウトもキマってかっくいいっす。間奏ではドコドコドラムをバックにベースソロ、オルガンソロとスリリングに展開して。
 続いて2曲目はミドルテンポのヘヴィなリフからはじまる「Into The Fire」。これまたマニアックな選曲で嬉しくなっちゃいます。ヘヴィブルーズでヴォーカルが重要なんですけど、これまたサビでパワフルなシャウトを聴かせてくれて。間奏ではギターのタメを効かせたブルージーなソロが。

 「ありがとうございます」「“大徳”でございます。宜しくお願いします」「昨年は皆さんにとって良い年になりましたでしょうか」って政興さん、丁寧に挨拶を。「皆さんに大いなる徳があるようにと、昨年6月から<大徳>という名でやらせてもらってます。宜しくお願いします」って、大拍手!

 3曲目は「Kentucky Woman」。1期でこの曲をもってくるとはこれまたマニアックですねぇ。アップテンポのめっちゃ楽しい曲。ヴァースでもドラムは叩きまくっていて、サビではヴォーカルもシャウトをキメて。間奏では叩きまくりドラムとともにギターのテクニカルなソロや、オルガンのパワフルなソロも。ラストにはドラムソロもちょこっと。
 続いて4曲目は3期から「Stormbringer」。ミドルテンポのパワフルでヘヴィな曲。この曲はコーラスが入らないとちぃと寂しいけど、でもヴォーカルパワフルでかっくいいっす。間奏ではスライドギターソロ、そしてオルガンソロも。ラストはパワフルにダイナミックにFin。

 「楽しんでいただけてるでしょうか?」って政興さん。お客さんもちろん拍手!「ちょっと激しい曲が続いたのでリッチー大地さんに・・・」って。高木さんは黒頭巾を脱いで、ギターもSGに持ち替えて。「お久しぶりでございます」って高木さん。<大徳>は今回が2回目のライブだそうです。ここでなぜDPのカヴァーバンドが<大徳>というバンド名なのかという説明を。政興さんが白い大きな紙に書かれた表を客席に見えるように広げて。ここで日本史のお勉強タイムです。西暦603年に聖徳太子が冠位十二階という制度を定めたとか。これは位階によって冠の色が異なり、一番高い位階である”大徳“の色は”深紫“なんだそうで。そういうわけだったのですねぇ。勉強になりました。拍手です。
 「今日で2回目のライブということもあり、少し余裕も出てきたもので、ここでリクエストを受付ます」って高木さん。先ほどの表に各位の冠の色がカラフルに書かれていたこともあり「カラーに関係のあるリクエストを」って。客席からは「コンディション・グリーン!」って。高木さんすかさず「無理です!」って。他から「White Snake!」って声が。すると「White Snakeは弾けないんですよね」って爆笑!そして「King Crimson!」って声が。すると「それくるのを待ってました」って、爆笑!で「21世紀の~」のリフをちょこっと弾いて。「他には?」って高木さん。すると「Black Sabbath!」って声が。「だからSG持ったんだ」って「Iron Man」のリフをちょこっと弾いて「チューニング狂った」って。今度は「Blue Oyster Cult!」って声が。すると高木さんがギターリフを弾いて歌いますが・・・「これブルーハーツでした」って爆笑!

 こういったながれで、5曲目はDPではなく、URIAH HEEPの「July Morning」。オルガンのたおやかな調べがゆったりとながれ、そしてパワフルでダイナミックなリフがはいって。高木さんはベースペダルを踏んで音に厚みを出して。その後オルガンリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって、徐々に盛り上がっていき、サビではドラマティックに歌い上げて。間奏まずはオルガンソロ。そしてオルガンとギターでユニゾンをキメたあと、ワウを効かせたギターソロが。終盤ではダイナミックにもりあがって、そして高木さんのアグレッシブなモーグソロが。ラストはヴォーカルがハイトーンシャウトをキメて、そして弾きまくりのギターソロも。

 「ありがとうございます」って。高木さん、SGを置いて再びストラトを。「長い曲でしたが、次も長いんです」って。そして「お手を拝借させてください」って政興さん。6曲目は「Space Truckin」。これはもう“何か”をやってくれそうな予感です。ハイハットのアップテンポのリズムにのってオルガンがリズミカルなソロを。そして政興さんがお客さんに手拍子を促して。その後パワフルなリフがはいって力強いヴォーカルが。ハイトーンも冴えてますね。間奏まずはギターソロ、続いてベースソロ&叩きまくりドラムが。そして再びサビに戻ってオルガンとギターのユニゾンリフにのってヴォーカルがハイトーンシャウトをパワフルにキメて、♪ジャーン!で一旦Fin。そしてアップテンポのドラム&ベースリフが入ってソロコーナーへ・・・かと思いきや、ここで聴き覚えのあるパワフルなギター&オルガンリフがはいって、ヴォーカルがハイトーンで歌って。なんと<四人囃子>の「一触即発」の後半部分じゃないですか!たしかにリズムパターン同じだし。まさかそう来るとは思わなかったので超ビックリ!エネルギッシュなギターソロもキメて、ここで♪ジャーン!で一旦Fin。その後再びSpace Truckinに戻って狂乱のギターソロへ。高木さん、まずは両手で指板の弦をかきむしり、そしてギターを背中に持っていってそこでも弦をかきむしり。続いてギターをアンプに擦りつけ、ギターのネックを持って高く上げたり回したり。そして足に擦り付けたあと、ギターを床に置いて裸足で踏みつけて擦って。その後ギターを抱えて天井を見ながら放り投げようとしますが・・・ほんの10cmほどそおっとでしたね。爆笑です!終盤はピックスクラッチからオルガンとユニゾンのトリルをキメて、ラストはパワフルなドラムソロから♪ジャーン!で。ここでも高木さんはギターを振り回して、そして再び♪ジャーン!でFin。大拍手大歓声!

 「名残惜しいですが、最後の曲となりました」って。ここで告知ですが・・・1/30に四谷で対バンライブがあるそうなのですが、なんとその1/30のライブをもって<大徳>は解散するとのことで超ビックリ!お客さん「えぇ~!」ってどよめいてます。ヴォーカルの政興さんが就職が決まって北海道に行くことになったので続けられなくなったとのこと。それじゃしゃーないっすね。でも「再結成もあるかもしれない」って。そうそう、もうひとつ告知が。高木さんがこのたびご結婚されるとのことで、大拍手です。高木さんはYoutubeで♪結婚は人生のハカバ~って歌われていた気もしますが・・・MC中、高木さんが「ギターが大変なことになってる」ってずっとチューニング&調整をされてました。ちょこっと無茶してましたもんねぇ。

 「今日はどうもありがとうございました」って調整が終わって高木さん「最後の曲です。YESの”Mood For A Day”」ってちょこっと弾いて。そしてメロウなソロもちょこっと弾いたあと、あのパワフルなリフを。本編最後の7曲目は「Burn」。アップテンポのめっちゃパワフルでスリリングな曲でもうノリノリっす。ドラムも叩きまくってます。ヴォーカルはあのGlennさんのハイトーンパートもキメて。間奏まずはエモーショナルなギターソロ。トリルはオルガンとユニゾンで。そしてリフに戻ると、政興さんは観客に手拍子を促して。ヴァースのあと再びハイトーンシャウトをキメて、そしてテクニカルなオルガンソロへ。その後リフに戻ると高木さんはSmoke on the waterのリフを早いテンポでちょこっと弾いて、すぐBurnのリフに戻って。ラストはめっちゃ盛り上がって♪ジャーン!で弾きまくり叩きまくりでFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って政興さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして。ステージはこれで終了みたいな雰囲気になるものの、客席からはアンコールを求める手拍子が。するとメンバーの皆さんは再び楽器を持って。もちろん大拍手です。「アンコール、ありがとうございます」って高木さん。でも「何も打合せしてないので・・・Smoke on the waterぐらいしか出来ないけど。出来る?」って。すると政興さんが「出来ない」ってバッテンマークを。で「何やるの?」って。すると「Smoke on the waterやるの!」って高木さん。そして「あ、Black Sabbathバージョンにしよう!」って、ストラトをSGに持ち替えて。

 オーラス8曲目は「Smoke on The Water」。ギターリフからはいって、政興さんが観客に手拍子を促して。そしてドラムがはいって、ベース&キーボードがはいって、ヴァースで力強いヴォーカルが。間奏ではパワフルなドラム&ベースのリズムをバックにエモーショナルなギターソロが。そして3rdヴァースでは歌詞にあわせて照明がRed Lightsに。終盤ではLive in Japanバージョンっぽくオルガンソロも。そしてラストはギターのオルガンの掛け合いからスネア連打でFin。最後おもいっきりスティックが折れて飛んでましたね。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございます!」「1/30四谷でお逢いしましょう」ってメンバーの皆さんお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると21時33分。1時間チョイのめっちゃかっくいいアツいライブでした。
 自分は高校のときからですからもう30年以上DPを聴き続けてますから思い入れもたっぷりなんですよね。DPのカヴァーバンドっていっぱいあると思いますが、演奏はそこそこいいもののヴォーカルが納得できるレベルのバンドってそう多くはないかも。(昨年のDeep Blue Chateauは凄かった!) なので正直つまんなかったらすぐ帰ろうかと、出口近くで観ていたんですけど・・・最後まで観入ってました。政興さんのヴォーカル、パワフルで迫力あって、ハイトーンシャウトもキメて凄く良かったですね。聴き入ってしまいました。ドラムもタイトでパワフルでテクニカルで、しかもいい音してたし、叩きまくってて凄かったっす。ベースもキーボードもいい音してましたねぇ。そして高木さん、最初のバンドで素敵なキーボードサウンドを聴かせてくれ、このバンドではめっちゃかっくいいギターを聴かせてくれ、さらにはパフォーマンスもたっぷりと魅せてくれて最高に楽しめました。MCもめっちゃ面白かったし。このバンドが解散ってほんっと残念っす。1/30も観に行きたいなぁ・・・

11.1.8 からやん!

2011-01-10 08:42:38 | ライブレポ ROCK
◇ 2011.1.8 吉祥寺Silver Elephant
<プログレッシヴ・エレキの若大将(仮)>
 年明け1/8にシルエレでカヴァーバンドのイベントがあるとのこと。で、出演バンドの中に<からやん!>というユニット名があったもので気になってました。なんせヴォーカル担当にシルエレ店長と記載されていましたから興味津々だったんですよね。でもいったいどんな曲をやるのかわからなくて。ユニット名の通りでもまさかクラシックじゃないだろうなぁなんて。で、日が近づくにつれてアチコチのサイトをみてみると、なんとマキ&OZなど70年代J-ROCKの曲を演奏するとのことで、これはもうぜひとも聴いてみたいと当日を楽しみにしてました。

 さて当日。出発時間を間違えてしまって、会場に着いたのは開演5分前でした。ヤバかったっす。席は結構埋まってましたね。で、なぜか小さいおこちゃまが多かったっすね。ちょと珍しい光景かも。ステージは左にオルガン・モーグ、そしてエレピなどのキーボード群。隣にベースアンプ、中央にワンバスワンタムのドラムセット、右にマーシャルアンプが。
 <からやん!>、メンバーはキーボードが“ダイッチェ・フォン・カラヤン”こと<高木大地さん>、ギターが"The Peach Sunfish"の<ほたるさん>、ドラムスが"ex内核の波"の<しんごさん>、ベースが<こゆみさん>、ヴォーカル&コーラスが<飯野むつみさん>、そしてメインヴォーカルが“シルエレ店長”<ゆっきーさん>です。

 18時10分ころ、それまでながれていたSEのヴォリュームが大きくなり、ステージにスモークが。そして客席が暗くなってメンバーの皆さんが登場!拍手で迎えられます。高木さんは70年代のRick Wakeman氏のような白ラメのガウンを纏って登場でビックリ!ユッキーさんは白レースのトップスにチェックのパンツで可愛い♪。こゆみさんはレッドボディのMusicmanベース、ほたるさんはクリーム色のアーム付きテレキャスです。
 「皆さんこんばんは!からやん!でございます。こんなにたくさん集まってくれて嬉しいです」ってユッキーさん、大拍手です。

 そしてはじまった1曲目はマキ&OZの「午前1時のスケッチ」。ギターとオルガンのヘヴィなリフ、そしてパワフルなドラムとベースからミドルテンポでダイナミックにはじまって、そして力強いヴォーカルがはいって。ゆっきーさんの声は中高音域で太さや深みはないものの力強くいい声ですね。間奏ではエモーショナルなギターソロが。中盤ではアップテンポになってアグレッシブなオルガンソロ、そしてテクニカルなギターソロと続きます。それがモーグソロとギターソロの掛け合いの激しいバトルになって、パワフルなベースとドラムとともにめっちゃアツく盛り上がって。ラストはユニゾンリフをキメたあと見合ってFin。

 「ありがとうございます」「1曲目から飛ばしすぎじゃない?」ってゆっきーさん。そしてあらためて「からやん!と申します」って、拍手です。「こんな感じで進めていこうかなと」って。
 2曲目もマキ&OZで「閉ざされた街」。めっちゃヘヴィでダークなリフからダイナミックにはじまって、ギターとオルガンがユニゾンリフをキメて、そして力強いヴォーカルがはいって。高木さん、エネルギッシュにオルガンリフを弾いてます。サビではゆっきーさん、ハイトーンシャウトもキメて。迫力ありますねぇ。間奏ではミドルテンポのヘヴィリフをバックにギターが泣きのエモーショナルなソロを。その後一旦ドラムが止まって、ピアノリフをバックにしっとりとした感じのベースソロが。そしてしっとりとしたヴォーカルがはいって、ドラマティックに歌い上げて盛り上がっていきます。パワフルなドラム、いい音してますねぇ。凄い迫力だし。終盤では元のヘヴィでダークなリフに戻って、そしてヴォーカルが凄いハイトーンシャウトもキメて。

 「ありがとうございます」ってゆっきーさん。ここで高木さんがユニット名<からやん!>の説明を。クラシック界の巨匠のカラヤン氏の誕生日が4月5日なんだそうで。そしてなんと、高木さん・こゆみさん・ゆっきーさん・ほたるさんの誕生日が同じ4月5日とのことでめっちゃビックリ!そんなことからカラヤン氏のお名前をいただいて、さらに“けいおん!”風にひらがなでビックリマークも付けて<からやん!>にしたそうです。ちなみに「次のライブは4/5ですか?」って声が。でもその予定はないそうで「やらない」「誕生日は各自家で祝う」って、爆笑!

 「ちょっと暗い曲が続いたので、次は明るい曲を・・・」って高木さん。ここでもう1人のヴォーカルの飯野むつみさんが招かれて拍手で迎えられます。ゆっきーさんとは対照的に黒レースのお衣装で美しく妖しい感じで。
 「もっと暗い曲です」ってはじまった3曲目はFTBの「Unaware」。ギターの叙情的なメロウなリフからゆったりとはじまって、そしてちょっとけだるい感じの妖しいヴォーカルが。サビではハイトーンで歌い上げて。その後ギターのゆったりとしたブルージーなソロが。そしてパワフルに盛り上がっていって、力強いヴォーカルとともにダイナミックに展開していって。

 ここでほたるさんが「こんにちは」って挨拶を。話を続けようとしますが、ここでおこちゃまがステージ前をウロウロ。高木さんが「音大きくない?大丈夫?」って気遣って。で手をのばして握手しようとしますが「黙殺された」って爆笑!お母様がおこちゃまを抱き上げて客席後方に連れていって。あらためてほたるさんがお話を。先ほどのFTBの曲は、現在闘病中のFTBのヴォーカリストのジョーさんへの応援、とのことで。ちなみにほたるさんのご自宅はジョーさんのお宅にわりと近くて、よく散歩中のジョーさんを見かけるそうで、挨拶交わしておられるとか。さすがにまだ“お友達”ではないそうで。

 ラメガウンを脱いだ高木さん。下には懐かしいYMOシャツを着ておられて。「次こそは明るい曲を」って。そして「次はこのシャツを見て判る方・・」「YMOの80年ワールドツアーのBOXセットに付いてたものです」って。となると次の曲は・・・「YMOはやらないんで」って爆笑!「YMOの高橋ユキヒロさんつながりで、サディスティック・ミカ・バンドを」って。すると客席から「おぉ!」ってどよめきと拍手が。
 4曲目は「黒船(嘉永6年6月4日)」。ギターのヴァイオリントーンのしっとりとした哀愁ただようメロディがゆったりとながれて。いい音してますねぇ。途中からバンドがはいってパワフルに盛り上がって。
 続いて5曲目は「タイムマシンにお願い」。ゆっきーさんがヴォーカルで、むつみさんがタンバリンとコーラスです。アップテンポのパワフルなリフからピアノのリズミカルなリフにのってダイナミックに明るく楽しくめっちゃノリノリに。そしてヴォーカルがはいって。ゆっきーさんの声に合っていてめっちゃかっくいいっす。ゆっきーさんもノリノリでとっても楽しそうに歌って、その仕草がまた可愛い♪っす。間奏ではリズミカルなギターリフ&ピアノリフで盛り上がり、そしてサビに戻ってめっちゃ盛り上がってFin。

 「ようやくちょっと楽しくなってきたところで、次がラストです」ってゆっきーさん。「自己紹介形式でメンバー紹介を」ってゆっきーさん。まずはドラムのしんごさんが挨拶を。しんごさん、風邪ひいてたとか。続いてベースのこゆみさんと、ヴォーカル&コーラスのむつみさんが「あと1曲頑張ります」「もう1曲楽しんでください」って挨拶を。そして高木さんとほたるさんもあたらめて挨拶を。「懐かしい友達が集まって・・・」って。高木さんとほたるさんは同じギター教室に通っていて、そこのヴォーカル教室にはゆっきーさんが通っていて、皆さん15年前くらいから知り合いなんだそうで。でもこうして一緒にライブをやるのは初めてなんだとか。未成年の頃、ほたるさんは高木さんにタ○コの味を教えてもらったって話を暴露。高木さんあわてて「今日その話はマズいって!」って、爆笑!

 オーラス6曲目は再びマキ&OZ曲で「私は風」。アップテンポのパワフルでダイナミックなリフからはじまって、ギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフが。そしてドラムが止まってピアノのしっとりとしたリフがゆったりとながれるも、一転アップテンポのダイナミックなリフに。それが繰り返されたあと、ピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって、徐々に盛り上がっていって。サビはミドルテンポのパワフルなオルガンリフをバックに力強いヴォーカルが。高木さんとほたるさんが♪チュッチュッチュッチュゥルゥ~ってコーラスを。中盤ではヘヴィなギターリフからアップテンポのシャッフルリズムになって、アグレッシブなギターソロ、テクニカルなオルガンソロ、ワウを効かせたギターソロと続き、サビに戻ってヴォーカルが力強く歌って。そしてエモーショナルなギターソロからアップテンポで盛り上がって一旦Fin。中盤ではモーグの音色がゆったりと幻想的に響きわたり、ドラムがミドルテンポのリズムを静かに刻み、そしてヴォーカルがファルセットでしとやかに美しく聴かせてくれます。終盤ではパワフルなギターリフからヴォーカルがドラマティックに歌い上げ、そしてアップテンポのパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、ギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフが。ラストは♪ジャーン!でめっちゃ弾きまくり叩きまくりで盛り上がってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました。からやん!でした」ってゆっきーさんが挨拶をしてお辞儀を。時計を見ると19時6分。1時間弱のエネルギッシュでパワフルでアツいライブでした。
 自分はいままでマキ&OZ曲を生で聴いたことがなかったので、3曲も聴けてめっちゃ嬉しかったっす。なによりもド迫力のパワフルでヘヴィなサウンドに圧倒されちゃいましたね。ゆっきー店長の声はマキさんとは異なるものの、力強いハイトーンも聴かせてくれていい感じでしたね。ベースは本家のような“うねり”はなかったもののズンズンとパワフルに響いてましたね。ドラムはアタック音が強くて凄い迫力でしかもいい音してましたね。めっちゃかっこよかったっす。キーボードとギターは文句ナシ!ときにメロウに、ときにエネルギッシュにアツく弾きまくって凄かったっす。「タイムマシンにお願い」はめっちゃノリノリですっごい楽しかったっすね。ゆっきー店長の声もピッタリハマっていて最高でした。FTBの暗い感じも良かったっす。次の予定はないとのことですけど、またいつかぜひやってほしいものです。

音更~OTOFUKE KENTA~ S.S

2011-01-07 06:29:13 | フュージョン
 先日、ライブを観に吉祥寺に行きました。そのときは開演時間まで間があったもので、吉祥寺駅界隈を散策してました。すると偶然通りかかった街中でストリートライブをやってたんです。まあ夜によく駅前でやってますけど、それとは違って照明も音響設備もあって本格的な感じでした。で、そのライブは、とあるギタリストがアコースティックギター1本で、弾き語りではなく、パワフルでテクニカルな演奏でドラマティックなインスト曲を演奏されてたんです。それがまためっちゃかっこよくて。でも残念ながらその曲が最後の曲だったんですね。演奏後にCDを売ってるとのことで「いまの曲はどのアルバムに入ってるんですか?」って尋ねてこのアルバムを購入しました。
 そのギタリストとは<KENTAさん>という方で、HPでご自身を“タッピングやスラップ、ボディヒットなど、様々なテクニックを駆使したロックテイスト溢れる演奏を武器とするアコースティックギタリスト”と書かれています。
KENTAさんは2003.年に石井崇氏とギターDUO<音更>を結成され、そして6月に自主制作でアルバム「kaun」を発表し、その後半年間のストリートライブで2000枚を売り切ったそうで。翌年2004年6月にはアルバム「Butterfly Effect+」を発表され、収録曲がNHK教育の番組挿入歌に使われたそうです。アルバム売り上げも累計で5000枚を突破されたとか。凄いっすね。さらにニューヨークで行われた音楽イベントにも参加されたとか。しかしその後、石井氏が脱退してしまったため、音更の活動を一時休止されるも、2005年10月からKENTAさんのソロとして活動を再開されたそうです。2008年7月にはあの超有名番組「笑っていいとも!」に出演され、タッピング奏法を披露されたとか。う~ん、見たかったっす(ひょっとしてYoutubeとかにあったりして?)
 そして2009年2月にこのアルバム「音更~OTOFUKE KENTA~ S.S」が発表されます。タイトルの“SS”とは、ライナーノーツによると”Strong Style””Street Style”の略だそうで、さらに”Strong Style”とは、バックにカラオケなどは流さずに自分の楽器一本のみで勝負するミュージシャンのことだそうで。このアルバムでもKENTAさんはエフェクトなど使わず、アコースティックギター一本で弾いた演奏をマイクで拾っただけのシンプルな素のサウンドにこだわったそうで。
 アルバム1曲目は「沈黙の大陸と空想旅団」。ゆったりと抒情的なメロディがしっとりとながれます。その後一瞬の沈黙のあと徐々に力強くなっていき、そしてアップテンポの躍動感のあるリズムになってパワフルでスリリングな感じに。めっちゃかっくいいっすね。
 2曲目は「旅人の木」。アップテンポのパワフルなリフからはじまって、明るく爽やかなメロディがながれて。ノリのいいとっても楽しい曲で、聴いていて思わず笑顔になってしまいますね。2分弱の小曲です。
 3曲目は「Happy Notes」。ミドルテンポの優しく穏やかな感じではじまります。どこか懐かしい感じもするかな。その後ギターリフとボディを指で弾くパーカッションリズムがはいって、そしてアップテンポになって軽快なバンジョー風のソロが。テクニカルでかっくいいっす。ウエスタン調な感じもしますね。
 4曲目は「Kaun」。ゆったりと幻想的な雰囲気でたおやかなメロディが奥行きのあるサウンドでしっとりとながれて。心安らぐ癒し系の曲調ですね。美しく優しく柔らかくほのぼのした感じ、いいですねぇ。
 5曲目は「72」。ミドルテンポで優しく心地よい感じのメロディがながれて。夕暮れの浜辺みたいなイメージがしてくるような。それが徐々に力強くなっていって。う~ん、夏の思い出みたいな感じもしますね。あるいは“あの頃は良かったなぁ”みたいな昔を懐かしむような感じの曲調かな。
 6曲目は「にやにやねこのテーマ」。ミドルテンポのブギー調のリズムでブルーズっぽい感じのリフが。ちょっぴりコミカルな感じも。タイトルの通り、ネコがじゃれてるような光景も浮かんできますね。2分ちょいの小曲です。
 7曲目は「-2 degrees」。アップテンポで力強くテクニカルで、しかも哀愁を感じる曲調の2分弱の小曲です。
 8曲目は「Here and Now」。ゆったりと懐かしくほのぼのする感じの曲調ではじまって、そしてアップテンポになって明るく爽やかな曲調に。リフとメロディを弾き、ボディを叩いてリズムをとって。その後テクニカルなソロが。
 9曲目は「トム・ソーヤの冒険」。アップテンポの爽やかで楽しい躍動感のあるリフからはじまって、明るく清清しいメロディがリズミカルにながれて。草原を駆け抜けているかのような爽快感やスピード感がありますね。後半にはパワフルでエネルギッシュなカッティングもたっぷりと。
 しっとりとした美しい場面もありますが、明るく楽しい感じの曲が多くて、しかも自然の広大さ・力強さや爽やかさ、そして懐かしさをも感じる場面も。それら多彩な面をギター1本だけで表現されているってほんと凄いっす。リフを弾きメロディを弾き、さらにボディを叩いてリズムも刻むテクニカルな演奏で、色彩豊かな楽曲を聴かせてくれる素敵なアルバムですね。

10.12.29 ERA special session

2011-01-04 08:16:33 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2010.12.29 代官山 晴れた空に豆まいて
<ERA Special Session>
 凄腕ギタリスト<鬼怒無月さん>と、凄腕ヴァイオリニスト<壷井彰久さん>のアコースティックDUOのユニット<ERA>。今年2010年は3月に4枚目のアルバム「忘れられた舟」を発表し、レコ発の全国ツアーも敢行されるなど大活躍の年だったようで。前回自分が観に行ったのは3/7に同じハコで行われたレコ発ライブで、そのときは大御所キーボーディスト<難波弘之さん>がゲスト出演されたんです。ニューアルバム中心のセットでそこにピアノが加わってのそれはもう素敵なライブでした。
 そして今回12/29という暮れの押し迫ったときにSpecial Sessionのライブがあると。ゲストに以前のときと同じく、難波さんが出演され、さらにベースの<佐藤研二さん>と、パーカッションの<岡部洋一さん>も出演されるとのことでした。そしてもう1人、シークレットゲストがいらっしゃるとか。ただこの日12/29は他にも観たいライブがあるので、どちらを観にいくかすっごい悩んだんです。
 日が近づくにつれていろいろな情報が。今回のライブでは難波さんをフィーチャーしてEL&Pの「Hoedown」が演奏されると。これ聴きたいなぁ・・・でもなぁ・・・って気持ちはかなりERAに傾いて。さらに前日には、あのKANSASの名曲「Dust in the wind」も演奏されるとの情報が。KANSAS大好きな自分はこれでもう<ERA special session>を観に行くことに決定です。

 さて当日。開場が18時半なのでそれに間に合うように家を出て、代官山には5分前に着きました。そして並んで待って順番が来て受付を済ませて中へ。受付では鬼怒さんからのお客さん全員へのプレゼントということで、本日演奏される「Dust in the wind」の鬼怒さんが書かれた譜面のコピーが他フライヤーと一緒に配られました。客席は幸い前のほうが空いていたのでGETです。開演が19時半予定なので1時間ほどのんびり待ちです。
 ステージ上は後方左に難波さんのミニモーグとグランドピアノ。後方中央はマーシャルアンプにレッドSGベース。後方左はドラムセットのようなパーカッションセットです。前列左は鬼怒さんのギターセットです。がステージが狭いため、ギターはステージ下に置かれてましたね。ギターはアコギ・ガットギター・ストラトハンバッカーモデルです。前列中央にはシークレットゲストさんのものらしきアコーディオンが。そして前列右がヴァイオリンセットです。足元にはエフェクターがいっぱい!開演が近づくと客席は超満員!凄いっす。

 19時35分頃、ステージに鬼怒さんと壷井さんが登場!拍手で迎えられます。まずは本来の<ERA>で演奏のようです。鬼怒さんまずはアコギを抱えて。1曲目はギターのアップテンポのアルペジオリフからはじまって、ヴァイオリンの伸びやかで爽やかなフレーズがながれて。そしてパワフルなユニゾンリフからヴァイオリンソロへ。序盤はゆったりと美しいメロディがドラマティックにながれ、それが徐々に盛り上がっていき、アグレッシブな弾きまくりに。続いてはヴァイオリンのリフをバックにギターのエモーショナルなソロが。終盤ではパワフルなカッティングリフからユニゾンで盛り上がっていき、ブレイクをキメたあと、テーマメロに戻って伸びやかな音色を響かせて。

 「どうもこんばんは。ERAです」「ERA年末special 」って鬼怒さん。そして「ヴァイオリン、壷井彰久!」って、拍手です。そして壷井さんが「ギター、鬼怒無月!」って拍手です。ここで鬼怒さん「最初に謝らなければいけないことが」って。なにかあったのかと思いきや、受付で頂いた譜面に消し忘れの記号とかがあるとか。「ご容赦願います」って。「演奏前に楽譜を配るって、ある意味試練ですよね」って壷井さん。譜面通りに弾かなきゃいけなくなるって。ちなみに鬼怒さんは楽譜に歌詞も書いて歌うことも考えたとか。でも「年末にオレの唄お聴きかせするのってどうかと思って」ってやめたそうで。「今度ERAの歌版やろうか」なんてお話も。でも「歌うのはお客さん」「ERAがバッキングを務めて、ERAカラオケ」って壷井さん、爆笑!

 ここで「素晴らしいゲストの皆さんをお呼びします」って鬼怒さん。「ピアノ、難波弘之さん!」拍手です。「ベース、佐藤研二さん!」拍手です。サトケンさん何度もお辞儀して爆笑!続いて「パーカッション、岡部洋一さん!」拍手です。登場したメンバーの皆さんが準備している間、鬼怒さんがでまかせなお話を。「場つなぎでもほどがある」って壷井さんが言うほどのここで書けないお話でした。「もうTwitterにつぶやかれてるかもしれませんよ」って壷井さん、爆笑!

 「それでは賑々しく始めたいと思います」「ご準備のほうは宜しいでしょうか?私がまだでございます」って壷井さん、爆笑!。ここから5人編成となっての演奏です。2曲目は「Trade Wind」。アップテンポのパワフルなリフからはじまってヴァイオリンが伸びやかなフレーズを奏でて。雄大な感じの曲調ですね。ヴァイオリンがメロディを弾き、ピアノがカウンターメロを。その後静かになってギターのメロウなアルペジオリフ、ヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれ、ピアノの綺麗なリフが響いて。中盤まずはギターのエモーショナルでテクニカルなソロが。バックではベースがテクニカルなラインを弾き、パーカッションがパワフルに叩きまくって。続いてはとっても綺麗で瑞々しくしかもテクニカルなピアノソロが。終盤徐々に盛り上がっていってブレイクもキメて、パワフルなリフからヴァイオリンソロへ。序盤は雄大な感じで、それが徐々にアグレッシブに。ラストはダイナミックに盛り上がったあと、徐々にテンポダウンして息を合わせてFin。

 ERAのバンド編成のライブは昨年の12/24にこのハコでやって、それがとても楽しかったので「また3ヶ月とか半年くらいでやろう」って話になるも「1年たってしまった」って壷井さん。「ERA年忘れスペシャル、今年1年のいやな思い出を増幅して、いやな気分で帰ってもらって」って爆笑!

 3曲目は「Three Colors of The Sky」。ギターのハーモニクス音が響き、しっとりとしたギターソロが。パーカッションがベルを鳴らして幻想的な感じになり、ピアノも加わって綺麗なリフレインを奏で、パーカッションがさらに鈴を鳴らして、そして音が飛び交う幻想空間になって。その後ギターとピアノがアップテンポのリフを静かに奏でて。とっても瑞々しい感じですね。そしてヴァイオリンのアップテンポのリズミカルなリフから、ピアノが美しいメロディを弾き、そしてヴァイオリンが爽やかなフレーズを伸びやかに奏でたあと、パワフルなベースリフ&パーカッションをバックにピアノの清清しく綺麗なソロが。中盤では鬼怒さんが手を上げて合図してギターのエモーショナルでテクニカルなソロへ。サトケンさんノリノリでとっても楽しそう。続いてヴァイオリンの伸びやかで美しいソロへ。徐々にドラマティックに盛り上がったあと、静かになってロマンティックな雰囲気に。ラストはダイナミックに盛り上がったあと、ゆっくりとFin。

 ここで鬼怒さんが後ろのミキサーの方に合図をしますが、それに合わせて壷井さんが「業務連絡、ギター、上げてくれ」って、爆笑!サトケンさんが「キタ!キタ!」って。「今日の最初のクライマックス」「4曲目にして今日のクライマックス」って、爆笑!「せっかく難波さんをお呼びしたので、難波さんを大フィーチャーして」って壷井さん。ちなみに壷井さんはTwitterで“フィーチャー”を“フューチャー”って書いてしまったとか。「“フューチャー”じゃ“未来”ですよね」って爆笑!。でも「そのままで・・・プログレの未来に向かって突き進むんです」ってお客さん大拍手です。
 次はお待ちかねの曲です。壷井さんは3-4年前にアメリカでエマーソン氏のソロライブを観たそうで。で、ここでメンバーの皆さんに「ここは譜面を予習する時間ですよ」って、爆笑!ここで次の曲がELPのアルバム「Trilogy」に収録されているという話から「“Trilogy”って“戦車”みたいなジャケット?」って壷井さん。すかさず鬼怒さん「違います。戦車は”Talcus”」って、爆笑!「壷井さん、あんまプログレ知らないよね」「ELP好きじゃないでしょ?」って鬼怒さん。「ELP大好きですよ、Love beachとか」って壷井さん。「じゃあ“Trilogy”の1曲目は何?」って鬼怒さん。困った壷井さん「また難題を・・・アレですよ“恐怖の頭脳改革”?“21世紀の~”?」って爆笑!

 次の曲に行こうとしますが、難波さんが壷井さんに「テンポ気をつけて!」って。爆笑する壷井さんですが「リハのときにものすごい早さで弾いて袋叩きにあった」って、爆笑!ここで照明が少し暗くなりますが鬼怒さんがすかさず「あんまり暗くしないで、譜面ガン見なんで」って爆笑!
 4曲目はELPの「Hoedown」。まずはミニモーグのwarning音のようなサウンドが響き渡り、そしてヴァイオリンがあの早弾きリフを。ヴァイオリンがあのリフを弾くとは思ってなかったのでビックリ!めっちゃかっくいいっす!そしてアップテンポのパワフルなパーカッションリズムにのってノリノリでめっちゃ明るく楽しく展開していきます。その後ミニモーグとギターの早弾きでのリフから、バンドリフとモーグの掛け合いも。中盤では大ふゅーちゃーのモーグソロが。その後モーグ・ギター・ヴァイオリンのユニゾンで早弾きリフから、バンドリフとモーグの掛け合い、そして壷井さんが弓でモーグを指してテクニカルなモーグソロへ。ラストはヴァイオリンの早弾きリフでFin。曲が終わると大拍手大歓声!「シンセ、難波弘之!」「ベース、佐藤研二!」「パーカッション、岡部洋一!」って鬼怒さんが紹介。大拍手です。

「次で1部最後の曲です。まだ隠し玉があるんです」って鬼怒さん。すると壷井さん「えっ、そうなんですか!メンバーにも黙ってて」って爆笑!さらにステージ中央にカバーをかけて置いてあるアコーディオンを見て「何か置いてある、これは何ですか?」って。鬼怒さん「これで呼ばないで終わったら面白いね」って。「曲いっちゃいますか」って壷井さん。するといきなりステージにアコーディオン奏者<佐藤芳明さん>が登場!「アコーディオン、佐藤芳明!」って壷井さんが紹介して大拍手!「今年はいろいろ忙しいとか」って壷井さんが聞くと「そうでもない」って佐藤さん、爆笑!「それでは佐藤芳明さんをフィーチャーして」って鬼怒さん。すると「フューチャーです。我々は未来に向かって」って壷井さん。すると鬼怒さん「ボクは結構正しい日本語にこだわって・・・日本語じゃないか」って爆笑!「どの口でおっしゃってるんですか」って壷井さん。「この口です」って鬼怒さん、爆笑!

 第1部最後となる5曲目は「金環食」。鬼怒さんはガットギターを抱えて。ヴァイオリンとギターの追っかけリフからはじまって、アップテンポのダイナミックでダークなリフがはいってスリリングに展開していきます。まずはアコーディオンのテクニカルでアグレッシブなソロが。その後一旦静かになるも再び盛り上がって、ヴァイオリンのパワフルなリフからそのままエモーショナルなヴァイオリンソロへ。続いてはモーグのエモーショナルなソロが。そしてヴァイオリンとモーグのテクニカルでアグレッシブなソロの掛け合いが。手に汗握る白熱のアツいソロバトル、凄い迫力っす。終盤では一旦止まるも再びダイナミックに盛り上がってバンドリフとヴァイオリンリフの掛け合いも。ラストはヴァイオリンリフとピアノリフが。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございます」「しばらく休憩します」って壷井さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして、拍手のなか手を振りながら楽屋へ。時計を見ると20時35分。1時間ちょいの第1部でした。休憩中に岡部さんはしばらくパーカッション機材の手直しをされてましたね。

 20時50分ころ鬼怒さんと壷井さんと佐藤芳明さんのお3方がステージに登場!大拍手で迎えられます。「はい、お待たせしました」って鬼怒さん。ここで「今日お配りしたお手元にある譜面を見てください」って。鬼怒さん手書きの譜面のコピーですが休憩中に見直したところ誤記があったそうで訂正してくださいとのことでした。そして譜面の説明を。すると壷井さんが「じゃ皆さんお手元のギターを持っていただいて」って、爆笑!ほんと鬼怒さんのギター教室みたいですもんね。ナイスです。もちろん皆さんギターを持ってきているはずもなく「それじゃ皆さんエアギターで」って鬼怒さん、爆笑!

 次はアメリカのプログレハードバンド<KANSAS>の曲ですが「壷井くんはKANSASに何か思い出はありますか?」って鬼怒さん唐突にたずねて。壷井さんはヴァイオリニストのRobbyさんの話をしようとしますが、鬼怒さんが「Youtube見てたらさぁ、KANSASの“Carry on wayward son”のビデオ見たことある?」「あの曲でヴァイオリンのひとがタンバリン持って踊りまくってるのがおかしくて」って、しばしKANSASのお話で盛り上がって。
 第2部最初となる6曲目はKANSASの名曲「Dust in the wind」。ギターがミドルテンポでメロウなアルペジオリフを、そしてヴァイオリンが歌メロをしっとりと奏でて。大好きな曲なのでめっちゃ嬉しいっす。2ndヴァースではアコーディオンがハーモニーを聴かせてくれて、間奏部ではヴァイオリンとアコーディオンが追っかけメロを奏で、そしてユニゾンも美しく響かせて。終盤ではヴァイオリンのしっとりとした哀愁たっぷりのソロが。曲が終わると「アコーディオン、佐藤芳明!」って拍手です。

 佐藤さんはここでステージを降りて、そして鬼怒さんが「それではまたスペシャルゲストのお3方」「パーカッション、岡部洋一さん!」「ピアノ、難波弘之さん!」「ベース、佐藤研二さん!」って、大拍手のなかお3方がステージに登場!「楽屋で聴いてたけど、営業出れるよ。ディナーショーとか」って難波さん。「ディナーショー、いいですねぇ。それはボクの夢ですよ。やりたいなぁ」って鬼怒さん。「大体のことはできますよ、KANSAS、CRIMSON、GONG」って。でも「Adrian Belewは出来ない。けどSteve Howeのマネは上手い、相当上手いと思う」って、爆笑!「ぜひここで!」って壷井さん、拍手です。壷井さんは一噌さんのマネが上手いそうですが「今日は出来ない、明日会うから」って爆笑!

 ここで鬼怒さんはハンバッカーストラトを抱えて。壷井さん、ストラトを見て「いい色のギターですね」って。「さあ、はりきってどうぞ!オレからか」って爆笑!7曲目は「Ee-Wah-Kee」。ヴァイオリンのフィンガーピッキングのアップテンポのリフからはじまって、ギターのアルペジオのメロウなリフ、ピアノの綺麗なリフ、味のあるベースラインがながれ、そしてミドルテンポでヘヴィなギターリフがはいって、ギターとヴァイオリンがユニゾンでテクニカルなリフを。パワーブルーズな感じの曲調です。中盤まずはパワフルなパーカッションをバックにエモーショナルなベースソロ。続いてテクニカルなギターソロへ。途中からワウを効かせてアグレッシブに。さらに続いてヴァイオリンソロへ。序盤はワウを効かせてアヴァンギャルドな感じで、それが徐々に盛り上がっていってエネルギッシュに。終盤ダイナミックに盛り上がったあと、静かになってピアノのしっとりとしたソロが。バックではパーカッションがチャイムを鳴らしたり、シンバルの上をスティックでなぞって♪シャーンって音を響かせて。ああいうやり方もあるんですねぇ。いい音してました。そして再びミドルテンポのパワフルでダイナミックなリフがはいってユニゾンのテクニカルなリフが。ラストはめっちゃ弾きまくり叩きまくりで盛り上がってFin。

 鬼怒さんは岡部さんとはボンデージ・フルーツでかれこれ10年以上のお付き合いだそうで「素敵なイタズラを仕掛けてくれる」って。「終わるかな?と思ったらまたかき回しやがった」って爆笑!
 「こんなに男気溢れる曲だったとは」って壷井さん。「KANSASっぽいね」って鬼怒さん。「壷井くんもソロないときはタンバリン持って踊れば?」って。すると岡部さんがタンバリンを渡そうとして大爆笑!「ドラえもんのポケットみたいにどんどん楽器が出てきますね」って。

 ここで鬼怒さんはアコギに持ち替えて。「次の曲は鬼怒さんが日々提唱しているプログレバラード曲です」って壷井さん。8曲目は「Foghone」。まずはギターの哀愁ただようしっとりとしたソロが。そしてアルペジオのリフからゆったりとはじまって、ヴァイオリンが叙情的なメロディを奏でて。ベルの音が印象的に響きます。その後ピアノのしっとりとしたソロが。バックではベースが味わい深いラインを響かせ、徐々に力強くドラマティックに。続いてはギターのメランコリックなソロ、そしてヴァイオリンとユニゾンで雄大に伸びやかにダイナミックに。終盤では静かになってヴァイオリンのしっとりとしたメロディがゆったりとながれ静かにFin。

 「残りあと1曲となりました」って壷井さん。ここで各メンバーのインフォが。ERAは1/20に船橋で、2/9に渋谷でライブがあるそうです。サトケンさんは1/28に高円寺でベースオンリーのソロライブがあるそうで。何度も「恐縮です」ってサトケンさん。言い方がなんとも可笑しくて場内は爆笑の渦!さらに「1/28はどうしても都合が悪くて行けないという方に・・・朗報がございます」って爆笑!「CDを売るほどいっぱい持ってきました」って。ちなみにそのCDもベースオンリーでしかも1曲55分延々とベースを引き続けているとか。「お正月に私とガマン比べをしたい方はぜひ」って爆笑!サトケンさんの告知MCショー、大爆笑でした。続いて難波さんが物販のCDの宣伝を。そして鬼怒さんですが、2月に新宿で3days公演を開催するそうです。行きたいなぁ。

 次の曲はERAの曲だそうですが「ERAの面影がない」って壷井さん。本編最後の9曲目は「Arena」。鬼怒さんはストラトを抱えて。パーカッションとベースのダイナミックなアップテンポのリズムではじまってギターとピアノがアヴァンギャルド風のソロを。その後ギターとヴァイオリンがテクニカルなユニゾンリフを。ハイスパートJAZZみたいにパワフルでスリリングに展開していきます。まずはギターソロですがアグレッシブな弾きまくりで、パーカッションも叩きまくって激しいバトル状態です。続いてはテクニカルでアグレッシブなピアノソロですが、ベースも弾きまくってパーカッションも叩きまくってます。そしてヴァイオリンソロへ。序盤は伸びやかに、その後ワウを効かせてアグレッシブに。ベースも弾きまくってここでもエネルギッシュなバトルが。終盤ではギターとヴァイオリンのユニゾンからバンドリフとギターフィルの掛け合いが。そして盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って鬼怒さん。「ヴァイオリン、壷井彰久!」「シンセ・ピアノ、難波弘之さん!」「ベース、佐藤研二さん!」「パーカッション、岡部洋一さん!」って。そして壷井さんが「ギター、鬼怒無月!」ってメンバーおのおのに大きな拍手が。メンバーの皆さんはお辞儀をして手を振りながら大拍手のなか楽屋へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いてます。
すると程なく鬼怒さんと壷井さんがステージに戻って大拍手で迎えられます。「どうもありがとうございます」って鬼怒さん。「せっかく用意してあるので」って爆笑!そして難波さん・サトケンさん・岡部さん・佐藤芳明さんが大拍手で迎えられます。サトケンさん、何度も四方にお辞儀をして。
「本日は暮れのお忙しいなか、たくさん来てくださってありがとうございます。感謝しております」って壷井さん。「今年のERAは良い年でしたね」って壷井さん。鬼怒さんは「そうですか?」ってそっけない返事で「アルバムも出したし良い年だったじゃないですか」って壷井さん。

 「最後はハッピーな歌でお別れします」って壷井さん。オーラス10曲目は「I was Teenage Werewolf」。鬼怒さんはストラトを抱えて。ギターリフからアップテンポのファンキーなリズムがはいって、そしてギター・ヴァイオリン・アコーディオンのユニゾンリフが。ほんとめっちゃ楽しいハッピーソングですね。サトケンさんノリノリでめっちゃ楽しそうに弾いていて、そのままベースソロへ。パワフルなパーカッションとバトル状態に。続いてはパワフルなベースラインをバックにエネルギッシュなアコーディオンソロが。その後エモーショナルなピアノソロ、そしてアグレッシブなヴァイオリンソロと続きます。終盤ではギターのヘヴィなリフからそのままアグレッシブなギターソロへ。そしてギターとヴァイオリンのユニゾンリフから♪ジャーン!って盛大に盛り上がってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って鬼怒さん。「ピアノ、難波弘之さん!」「ベース、佐藤研二さん!」「パーカッション、岡部洋一さん!」「アコーディオン、佐藤芳明さん!」「ヴァイオリン、壷井彰久さん!」って。そして壷井さんが「ギター、鬼怒無月!」ってメンバーおのおのに大きな拍手が。「どうもありがとうございました。良い年をお迎えください」って鬼怒さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして手を振りながら大拍手のなか楽屋へ。これにてとっても楽しかったライブ、終了です。時計を見ると22時5分。第2部は約75分でした。

 凄腕のメンバーの方々によるアツく激しくエネルギッシュな演奏にただただ圧倒されちゃいましたね。本来はアコースティックDUOなのにこのスペシャルセッションはもうそこらのハードロックバンドを遥かに上回る音圧音数でめっちゃパワフルでダイナミックで凄かったっす。見所もいっぱいありすぎだったし、もちろん激しいだけでなく、しっとりと美しく聴かせる場面もあってうっとりと聴き入ってしまいました。楽しみにしていた5人でのELPのHoedownは凄い迫力でしたね。めちゃめちゃかっこよかったす。テクニカルなユニゾンリフもぴったり息合ってたし、なによりもERAで難波さんのパワフルなモーグ演奏が聴けるなんて最高っす。ヴァイオリンのリフも凄かったっす。そしてKANSASのDust in the windは大好きな曲なのでERAバージョンが聴けてほんと嬉しかったっす。間奏のヴァイオリンとアコーディオンの掛け合いも美しくて素敵でしたね。素晴らしい演奏だけでも大満足なのに、MCが面白すぎで、もうおなか痛くなるくらい笑ったのも久々かも。ほんと最高に楽しませていただいたライブでした。またいつかライブ観に行きたいっす。
(MCは面白すぎて笑ってしまってメモがあまり取れなかったので半分くらいしか書けてないかも)