◇ 2011.1.25 曙橋BACK IN TOWN
<LINN-TETRA at BACK IN TOWN>
以前とあるプログレサイトでアルバムレビューを見たことをきっかけに、これまで発表されたアルバムを購入し、その艶やかで美しいサウンドと素敵な楽曲をすっかり気にいってしまって、いつかライブを観にいきたいとずっと思っていました。女性ヴァイオリニストの<岸倫仔さん>です。倫仔さんは2001年に自身のバンド<LINN-TETRA>を結成し、これまでに4枚のアルバムを発表されています。ライブを観に行きたかったんですけど、なかなか自分のスケジュールと合わなくて。そんな折に1/25に曙橋でライブがあると知って、この機会を逃がすわけにはいくまい、と平日ながら急な仕事が入らないことを願って当日を楽しみにしてました。
さて当日。幸い急ぎ仕事もなく、クレームもなかったので開演予定時間の19時半に間に合うように会社を出て、10分前に会場に着きました。客席はほとんど埋まってましたね。あらかじめお店のほうで席を決めていて、自分は予約が遅かったこともあり一番後ろの方でした。でも1段高くなっているのでわりと観やすい席でしたね。客席を見渡すと7:3か8:2くらいで女性が多かったです。
今回の<LINN-TETRA>のメンバーは、ヴァイオリンの倫仔さん、ギターの<尾嵜啓一さん>、同じくギターの<SUNAOさん>、ベースの<高山毅さん>、キーボードの<中道勝彦さん>、そしてパーカッションの<沼直也さん>です。
19時半を過ぎたころ、倫仔さん以外のメンバーがステージに登場しチューニングやウォーミングアップを始めます。ステージは向かって左後方にキーボード、中央後方にパーカッション、右後方にベース。キーボードとパーカッションは自分の席からはほとんど見えないっす。ベースは6弦ベースです。そして左前列にギター、右前列もギターで、中央がヴァイオリンです。狭いステージに6人ってキツそうですねぇ。尾嵜さんはレッドボディのイバニーズタイプで、SUNAOさんはダークながらカラフルなボディのストラトタイプとレッドレスポールです。そしていよいよ倫仔さんが登場し、大拍手で迎えられます。倫仔さんはダーク系のカラフルなワンピースすがたで、ボディレスの黒のエレキヴァイオリンです。
スティックのカウントからはじまった1曲目は「Brilliant Time」。いきなりダイナミックでスケールの大きなヴァイオリンのリフとパワフルなリズムからアップテンポではじまります。とっても明るく楽しくしかも大空を飛んでいるかのような爽快感もたっぷりです。最初のテーマメロをギターが、続いてヴァイオリンが奏でて。中盤でのギターカッティングリフをバックにしてのヴァイオリンフレーズ、かっくいいっす。
「皆様、寒いなかよくお越しくださいました。LINN-TETRAのライブにようこそ!」って倫仔さん。拍手です。「1部はわりとうるさい感じで」「どうよ、見て!いい男4人を引き連れて・・・うそ!5人です」って笑いが。「1部はまとめてくださいって言われたのでサッサとやります」って。
2曲目は「太陽の塔」。伸びやかな音色が爽やかに清清しくながれ、そしてパワフルなリフとピアノの綺麗なリフがヴァイオリンの伸びやかな音色とともに。中盤ではヘヴィサウンドでゆったりと。そしてヴァイオリンとギターが雄大な音色を響かせ、その後ピアノがリズミカルで軽快なリフを。終盤ではヴァイオリンとギターがユニゾンで、そしてダイナミックで雄大なフレーズを奏でて、ラストはパワフルにFin.
「ありがとうございます」って倫仔さん。ここでメンバー紹介です。「今夜私に付き合わされた”いい男達”を紹介します」って倫仔さん、皆さんを楽しく紹介してくれて。沼さんと高山さんはLINN-TETRA初参加なんだそうで。
3曲目は「The Swayed Stars」。力強いリフからはじまるアップテンポのリズミカルで爽やかで心地よい曲。ヴァイオリンのメロウで美しく伸びやかなフレーズがながれて。中盤にはエモーショナルなギターソロやヴァイオリンソロも。そしてアグレッシブなギターソロの掛け合いが。終盤は一旦静かになって綺麗なピアノリフがながれ、そして再びアップテンポでパワフルになってブレイクもキメてFin。
続いて4曲目は「Queen’s Stone」。いきなりヘヴィでアグレッシブなハードギターソロからはじまります。尾嵜さんはタッピングを交え、SUNAOさんはアームでアツいギターソロバトルを繰り広げて。そしてミドルテンポのゆったりリズムがはいって、ピアノリフをバックにゆったりと伸びやかなヴァイオリンのフレーズがながれ、そこにギターも加わって艶やかに。中盤では力強いベースラインをバックに尾嵜さんのエモーショナルなギターソロが。そしてヴァイオリンが力強く伸びやかなフレーズをたおやかに奏でて。ラストはパーカッションも叩きまくりでダイナミックにFin。
「皆さん、大丈夫でしょうか?」って倫仔さん。「ここに居て凄い爆音でやられてます」って。そして「慣れてない方もいらっしゃると思うんですけど、LINN-TETRAのライブ初めての人、挙手!」って。自分手を挙げましたけどわずか数名でしたね。常連さんが多いようで「皆さん慣れてらっしゃる。なら大丈夫ですね。やりたい放題」って爆笑!でも「安心しました」って。
次の曲はメンバーには不評なんだそうで。この曲の制作時には倫仔さんは尾嵜さんの自宅に通い詰めてたそうで「仏壇のある部屋で爆音をだしてた」って爆笑!「ずっと7拍子です」「当分聴けないと思います」って。
5曲目「天国へのエレベーター」。ゆったりと素朴な音色が叙情的に響き、そこにヴァイオリンとリズムが加わって。ミドルテンポの哀愁を感じる曲調です。中盤からはアップテンポになってリズミカルに。そしてギター&ヴァイオリンのエモーショナルなフレーズが。とってもドラマティックですね。
倫仔さん、小学生のころにこのメロディを思いついたそうで。で、当初は8拍子で考えていたそうですが、思うとおりにならず、7拍子にしたらハマったそうで。「小学生でそんなこと考えるって凄い」ってSUNAOさん、爆笑!
ここで倫仔さん、本日物販コーナーで売っているCDの宣伝を。「購入してくださった方にはサインも握手もします。ハグは禁止ね」って爆笑!ふいに倫仔さん、後ろを振り返って「いまみんな譜面さらってたでしょ?」って爆笑!「最後まで通しましょうね」って。
6曲目は「Go Place!」。いきなりパワフルなヴァイオリンのリフからはじまって、アップテンポで明るく爽やかな感じで、変拍子ながらもリズミカルに跳ねるように楽しく展開していきます。ギターとヴァイオリンが伸びやかで爽やかなフレーズを奏でて。中盤ではパワフルなバンドリフからリズミカルなピアノリフをバックにテクニカルなベースソロが。終盤ではパワフルなリフで盛り上がってブレイクもキメて、ラストはダイナミックにFin。
「この曲、大好き!」「気持ちいい曲、ちゃんと出来たね。良かった良かった」って倫仔さん。
「人の変拍子って身体に入ってないので大変」「みんな1日3時間づつ練習してくれたそうです。ねっ!ねっ!」って、同意を迫って。メンバーの皆さんはお互い顔を見合わせて。
1部最後の7曲目は「い・ら・ち」。アップテンポのパワフルなピアノリフから躍動感たっぷりにはじまって、そしてギターのヘヴィリフ・ヴァイオリンのリズミカルなリフが。まずはSUNAOさんのワウの効いたギターソロ、そしてテクニカルなピアノソロが。続いて尾嵜さんのアグレッシブなソロ、ヴァイオリンのアヴァンギャルドっぽいソロが。その後軽快なピアノリフからリズミカルな変拍子リフへ。そしてテンポダウンしてヴァイオリンの優雅で艶やかな音色が響き、再びアップテンポのリフに。ラストはパワフルに盛り上がってFin。
曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんはお辞儀をしてステージを降りて楽屋へ。時計を見ると20時25分。約50分の第1部でした。
20時50分ころ、ギターの尾嵜さん・SUNAOさん、そしてキーボードのさんがステージに戻って準備を。ギターお二方はアコギをセッティングです。そして倫仔さんがアコースティックバイオリンを持って登場!拍手で迎えられます。
2部最初となる8曲目は、ピアノの美しいリフレインからゆったりとはじまって、ヴァイオリンの哀愁ただよう伸びやかなフレーズがたおやかにながれて。そしてアコギの力強いリフ、ピアノのリズミカルなリフが。中盤では尾嵜さんがエモーショナルな泣きメロのソロを。その後再びヴァイオリンの哀愁ただよう伸びやかなフレーズがながれて。
「2部がはじまりました」って倫仔さん。客席を見渡して「誰も帰らないようでよかった」って。ここでSUNAOさんのギターにトラブルが。どうも音が出ないようで。「ギター2人いてよかった」って倫仔さん。「いましゃべってた方いいかな?」ってここでアンケートのお願いと次のライブのインフォです。2/26に名古屋でライブ、そして3/12に横浜で開催されるイベントに出演されるとか。行けたら観に行きたいな。SUNAOさんはアコギをあきらめてレッドレスポールを抱えて。
9曲目は「生贄」。ダイナミックなストリングスリフからパワフルにはじまって、アコギのテクニカルなギターリフにのって伸びやかな音色のヴァイオリンフレーズがながれて。ピアノのリフもとっても綺麗です。ギター・ピアノ・ヴァイオリンで大きな音のうねりを心地よく聴かせてくれ、徐々に盛り上がっていって。パワフルで激しいリフのあと、ヴァイオリンの伸びやかで美しいフレーズがながれ、終盤はダイナミックにドラマティックに盛り上がって。
「大して難しくないように聴けるけど、演るととっても難しい」って10曲目は「雨と涙」。ピアノの綺麗なリフレインからはじまって、ゆったりと美しいヴァイオリンの音色がしっとりとながれて。ピアノリフ、とっても瑞々しい感じです。とってもロマンティックな雰囲気ですね。終盤ではヴァイオリンが力強くドラマティックなフレーズを奏でて盛り上がって、そしてしっとりとFin。美しい曲ですね。
ここでパーカッションのさんとベースのさんがステージに登場して準備を。「自主的に(呼ばなくても)出てきてくれた」って倫仔さん、爆笑!「ここからは2曲LINN-TETRAフォークソング支部です」って、倫仔さんはヴァイオリンを置いてマイクを持って。倫仔さんのヴォーカル曲ですね。次の曲はアルバム「Go Place!Linko!」の収録曲で、これまでに1度もライブでやったことのない曲とのことで「本邦初公開!」って。
11曲目は「ずっと好きでいるから」。ほのぼのとゆったりとしたリフからはじまって、優しく暖かいピュアヴォーカルがはいって。バックではギターがメロウなリフを。サビではSUNAOさんがコーラスではいって盛り上がります。間奏ではSUNAOさんがエモーショナルなギターソロを。終盤ではサビで盛り上がって再びSUNAOさんのギターソロが。
「ギターソロ、弾きやすそうだね、SUNAOちゃん」って倫仔さん。「気持ちいい」ってSUNAOさん。「やっぱりアコギの人じゃないんだね」って倫仔さん。
「次は・・・あまりサクサク行かないほうがいい?」ってメンバーに確認する倫仔さん。次の曲は「アルバムに入っていない、ライブ観にきてくれた人しか聴けないライブオンリーの曲」って、12曲目は「甘い細胞」。ピアノリフをバックに力強いコーラスが響いて、そしてピアノとギターがゆったりとメロウなリフを奏で、その後アップテンポになってリズミカルで明るく楽しい感じになるも、リズムが止まってピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって。中盤ではパーカッションがミドルテンポのリズムを刻み、SUNAOさんのエレキギターソロ、尾嵜さんのアコギソロとエモーショナルなソロが続き、さらにピアノの綺麗なソロが。終盤では力強いコーラスがはいって盛り上がって。
「フォークソング支部はこれで終了です。インストに戻ります」って倫仔さん。13曲目は「Gethering」っておっしゃったかな?アコギのリフからゆったりとはじまって、パーカッションがはいってワルツリズムのロマンティックな雰囲気になって、ヴァイオリンの力強く伸びやかな音色が響いて、徐々に盛り上がっていきます。中盤には力強く奥深いベースソロ、そしてクリスタルサウンドのキーボードソロが。終盤では再びヴァイオリンの力強く伸びやかなフレーズがながれて。
「曲のタイトルを考えるのが難しい」って倫仔さん。この曲もたまたま譜面の端に“○時集合”って書いてあったメモを見て“集合”ってタイトルにしようとしたとか。でもそのままじゃどうかと思って和英辞典で調べて“Gethering”にしたそうで。
「近年ピアノと2人で“血圧上げて”・・・あ“テンション上げて”ですね」って大爆笑!今回は全員での演奏だそうです。レコーディングではアコギとエレキと両方SUNAOさんが弾いていたそうですが、「今回はエレキ居ないね。2人ともアコギでいいねって言ってたのに・・・エレキ居るやん!」ってSUNAOさんを見て爆笑!「結局元に戻った。最初からこうしとけばよかった」って倫仔さん。
「おっ!これで最後ですね。よくみんな無事に来れたね」って。そして「張り切っていきましょう!」って本編最後となる14曲目は「さそり」。ピアノとヴァイオリンの力強いリフからゆったりとはじまって、ヴァイオリンがゆったりとほのぼのした感じのフレーズを奏でて、そして盛り上がっていきます。中盤ではリズミカルなピアノソロ、そしてエモーショナルなヴァイオリンソロも。終盤ではヴァイオリンが力強く伸びやかなフレーズを奏でて。
曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って倫仔さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなかステージを降りて楽屋へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻って拍手で迎えられます。「アンコールありがとうございます」って倫仔さん。ここであらためてメンバー紹介を。各メンバーにねぎらいとお礼のお言葉を述べて。優しいですねぇ。SUNAOさんは多忙ななかスケジュールを合わせてくれたとか。ベースの高山さんは「(今回のメンバーのなかで)知っている人がパーカッションの沼さんだけなのに(参加してくれた)」って。パーカッションの沼さんはいつもリハの帰りに倫仔さんを車で送るそうですが「家まで行ったことはほとんどない」って。いつも倫仔さんは“ちょっと降ろして!飲みに行く!”って途中下車で飲みに行かれるとか。「“焼き鳥屋に集まってる”って聞いたら降りるでしょ」って倫仔さん、言い訳して、爆笑!キーボードの中道さんは学生の頃にSUNAOさんとバンドをやっていたそうで、今回20年ぶりくらいに一緒にやることになったとか。ギターの尾嵜さんには最近はアレンジャーとしてお世話になっているそうで。いつもスタジオに行くとご飯をご馳走してくださるとか。倫仔さん、ステージ衣装は“網タイツ”を穿くことがあるそうですが、それは“女王蜂の罠”を演奏するときだけだそうで。今回は残念ながら黒パンツスタイルで“網タイツ”すがたは拝めませんでした。
「楽しくやってね。顔がこわばらないように」ってはじまったオーラス15曲目は「Big Bamboo」。ミドルテンポのパワフルなリズムではじまって、ヴァイオリンの跳ねるようなリズミカルなリフが。そして艶やかな音色を響かせて。中盤ではSUNAOさんのエモーショナルなエレキギターソロ、続いて尾嵜さんのテクニカルなアコギソロが。終盤はヴァイオリンの伸びやかなフレーズから盛り上がってリズミカルでパワフルなリフが。
曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って倫仔さん。この後丁寧に挨拶をされますが、時計を見ると22時。自分はあわてて退席して会計を済ませて駅へダッシュです。1部2部合わせて計2時間のとっても楽しくて素敵なライブでした。
1部はエレキヴァイオリンとエレキツインギターでパワフルな変拍子ハードプログレをアツく激しく聴かせてくれて、2部はアコースティックで美しい音色をしっとりと聴かせてくれ、さらにはとってもピュアで澄んだ可愛らしい歌声も聴かせてくれて。MCのときの声と歌声との差にちょっとビックリ。MCはめっちゃ面白くて、ちょびっと某有名JAZZシンガーを思い出しちゃいました。でもアルバムジャケットの通り、とっても綺麗な方ですね。
ブログを見ると、とても悲しいことがあったご様子ですが、そこはプロ。とても楽しい満足感たっぷりのライブでした。また機会があればライブ観にいきたいっす。
<LINN-TETRA at BACK IN TOWN>
以前とあるプログレサイトでアルバムレビューを見たことをきっかけに、これまで発表されたアルバムを購入し、その艶やかで美しいサウンドと素敵な楽曲をすっかり気にいってしまって、いつかライブを観にいきたいとずっと思っていました。女性ヴァイオリニストの<岸倫仔さん>です。倫仔さんは2001年に自身のバンド<LINN-TETRA>を結成し、これまでに4枚のアルバムを発表されています。ライブを観に行きたかったんですけど、なかなか自分のスケジュールと合わなくて。そんな折に1/25に曙橋でライブがあると知って、この機会を逃がすわけにはいくまい、と平日ながら急な仕事が入らないことを願って当日を楽しみにしてました。
さて当日。幸い急ぎ仕事もなく、クレームもなかったので開演予定時間の19時半に間に合うように会社を出て、10分前に会場に着きました。客席はほとんど埋まってましたね。あらかじめお店のほうで席を決めていて、自分は予約が遅かったこともあり一番後ろの方でした。でも1段高くなっているのでわりと観やすい席でしたね。客席を見渡すと7:3か8:2くらいで女性が多かったです。
今回の<LINN-TETRA>のメンバーは、ヴァイオリンの倫仔さん、ギターの<尾嵜啓一さん>、同じくギターの<SUNAOさん>、ベースの<高山毅さん>、キーボードの<中道勝彦さん>、そしてパーカッションの<沼直也さん>です。
19時半を過ぎたころ、倫仔さん以外のメンバーがステージに登場しチューニングやウォーミングアップを始めます。ステージは向かって左後方にキーボード、中央後方にパーカッション、右後方にベース。キーボードとパーカッションは自分の席からはほとんど見えないっす。ベースは6弦ベースです。そして左前列にギター、右前列もギターで、中央がヴァイオリンです。狭いステージに6人ってキツそうですねぇ。尾嵜さんはレッドボディのイバニーズタイプで、SUNAOさんはダークながらカラフルなボディのストラトタイプとレッドレスポールです。そしていよいよ倫仔さんが登場し、大拍手で迎えられます。倫仔さんはダーク系のカラフルなワンピースすがたで、ボディレスの黒のエレキヴァイオリンです。
スティックのカウントからはじまった1曲目は「Brilliant Time」。いきなりダイナミックでスケールの大きなヴァイオリンのリフとパワフルなリズムからアップテンポではじまります。とっても明るく楽しくしかも大空を飛んでいるかのような爽快感もたっぷりです。最初のテーマメロをギターが、続いてヴァイオリンが奏でて。中盤でのギターカッティングリフをバックにしてのヴァイオリンフレーズ、かっくいいっす。
「皆様、寒いなかよくお越しくださいました。LINN-TETRAのライブにようこそ!」って倫仔さん。拍手です。「1部はわりとうるさい感じで」「どうよ、見て!いい男4人を引き連れて・・・うそ!5人です」って笑いが。「1部はまとめてくださいって言われたのでサッサとやります」って。
2曲目は「太陽の塔」。伸びやかな音色が爽やかに清清しくながれ、そしてパワフルなリフとピアノの綺麗なリフがヴァイオリンの伸びやかな音色とともに。中盤ではヘヴィサウンドでゆったりと。そしてヴァイオリンとギターが雄大な音色を響かせ、その後ピアノがリズミカルで軽快なリフを。終盤ではヴァイオリンとギターがユニゾンで、そしてダイナミックで雄大なフレーズを奏でて、ラストはパワフルにFin.
「ありがとうございます」って倫仔さん。ここでメンバー紹介です。「今夜私に付き合わされた”いい男達”を紹介します」って倫仔さん、皆さんを楽しく紹介してくれて。沼さんと高山さんはLINN-TETRA初参加なんだそうで。
3曲目は「The Swayed Stars」。力強いリフからはじまるアップテンポのリズミカルで爽やかで心地よい曲。ヴァイオリンのメロウで美しく伸びやかなフレーズがながれて。中盤にはエモーショナルなギターソロやヴァイオリンソロも。そしてアグレッシブなギターソロの掛け合いが。終盤は一旦静かになって綺麗なピアノリフがながれ、そして再びアップテンポでパワフルになってブレイクもキメてFin。
続いて4曲目は「Queen’s Stone」。いきなりヘヴィでアグレッシブなハードギターソロからはじまります。尾嵜さんはタッピングを交え、SUNAOさんはアームでアツいギターソロバトルを繰り広げて。そしてミドルテンポのゆったりリズムがはいって、ピアノリフをバックにゆったりと伸びやかなヴァイオリンのフレーズがながれ、そこにギターも加わって艶やかに。中盤では力強いベースラインをバックに尾嵜さんのエモーショナルなギターソロが。そしてヴァイオリンが力強く伸びやかなフレーズをたおやかに奏でて。ラストはパーカッションも叩きまくりでダイナミックにFin。
「皆さん、大丈夫でしょうか?」って倫仔さん。「ここに居て凄い爆音でやられてます」って。そして「慣れてない方もいらっしゃると思うんですけど、LINN-TETRAのライブ初めての人、挙手!」って。自分手を挙げましたけどわずか数名でしたね。常連さんが多いようで「皆さん慣れてらっしゃる。なら大丈夫ですね。やりたい放題」って爆笑!でも「安心しました」って。
次の曲はメンバーには不評なんだそうで。この曲の制作時には倫仔さんは尾嵜さんの自宅に通い詰めてたそうで「仏壇のある部屋で爆音をだしてた」って爆笑!「ずっと7拍子です」「当分聴けないと思います」って。
5曲目「天国へのエレベーター」。ゆったりと素朴な音色が叙情的に響き、そこにヴァイオリンとリズムが加わって。ミドルテンポの哀愁を感じる曲調です。中盤からはアップテンポになってリズミカルに。そしてギター&ヴァイオリンのエモーショナルなフレーズが。とってもドラマティックですね。
倫仔さん、小学生のころにこのメロディを思いついたそうで。で、当初は8拍子で考えていたそうですが、思うとおりにならず、7拍子にしたらハマったそうで。「小学生でそんなこと考えるって凄い」ってSUNAOさん、爆笑!
ここで倫仔さん、本日物販コーナーで売っているCDの宣伝を。「購入してくださった方にはサインも握手もします。ハグは禁止ね」って爆笑!ふいに倫仔さん、後ろを振り返って「いまみんな譜面さらってたでしょ?」って爆笑!「最後まで通しましょうね」って。
6曲目は「Go Place!」。いきなりパワフルなヴァイオリンのリフからはじまって、アップテンポで明るく爽やかな感じで、変拍子ながらもリズミカルに跳ねるように楽しく展開していきます。ギターとヴァイオリンが伸びやかで爽やかなフレーズを奏でて。中盤ではパワフルなバンドリフからリズミカルなピアノリフをバックにテクニカルなベースソロが。終盤ではパワフルなリフで盛り上がってブレイクもキメて、ラストはダイナミックにFin。
「この曲、大好き!」「気持ちいい曲、ちゃんと出来たね。良かった良かった」って倫仔さん。
「人の変拍子って身体に入ってないので大変」「みんな1日3時間づつ練習してくれたそうです。ねっ!ねっ!」って、同意を迫って。メンバーの皆さんはお互い顔を見合わせて。
1部最後の7曲目は「い・ら・ち」。アップテンポのパワフルなピアノリフから躍動感たっぷりにはじまって、そしてギターのヘヴィリフ・ヴァイオリンのリズミカルなリフが。まずはSUNAOさんのワウの効いたギターソロ、そしてテクニカルなピアノソロが。続いて尾嵜さんのアグレッシブなソロ、ヴァイオリンのアヴァンギャルドっぽいソロが。その後軽快なピアノリフからリズミカルな変拍子リフへ。そしてテンポダウンしてヴァイオリンの優雅で艶やかな音色が響き、再びアップテンポのリフに。ラストはパワフルに盛り上がってFin。
曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんはお辞儀をしてステージを降りて楽屋へ。時計を見ると20時25分。約50分の第1部でした。
20時50分ころ、ギターの尾嵜さん・SUNAOさん、そしてキーボードのさんがステージに戻って準備を。ギターお二方はアコギをセッティングです。そして倫仔さんがアコースティックバイオリンを持って登場!拍手で迎えられます。
2部最初となる8曲目は、ピアノの美しいリフレインからゆったりとはじまって、ヴァイオリンの哀愁ただよう伸びやかなフレーズがたおやかにながれて。そしてアコギの力強いリフ、ピアノのリズミカルなリフが。中盤では尾嵜さんがエモーショナルな泣きメロのソロを。その後再びヴァイオリンの哀愁ただよう伸びやかなフレーズがながれて。
「2部がはじまりました」って倫仔さん。客席を見渡して「誰も帰らないようでよかった」って。ここでSUNAOさんのギターにトラブルが。どうも音が出ないようで。「ギター2人いてよかった」って倫仔さん。「いましゃべってた方いいかな?」ってここでアンケートのお願いと次のライブのインフォです。2/26に名古屋でライブ、そして3/12に横浜で開催されるイベントに出演されるとか。行けたら観に行きたいな。SUNAOさんはアコギをあきらめてレッドレスポールを抱えて。
9曲目は「生贄」。ダイナミックなストリングスリフからパワフルにはじまって、アコギのテクニカルなギターリフにのって伸びやかな音色のヴァイオリンフレーズがながれて。ピアノのリフもとっても綺麗です。ギター・ピアノ・ヴァイオリンで大きな音のうねりを心地よく聴かせてくれ、徐々に盛り上がっていって。パワフルで激しいリフのあと、ヴァイオリンの伸びやかで美しいフレーズがながれ、終盤はダイナミックにドラマティックに盛り上がって。
「大して難しくないように聴けるけど、演るととっても難しい」って10曲目は「雨と涙」。ピアノの綺麗なリフレインからはじまって、ゆったりと美しいヴァイオリンの音色がしっとりとながれて。ピアノリフ、とっても瑞々しい感じです。とってもロマンティックな雰囲気ですね。終盤ではヴァイオリンが力強くドラマティックなフレーズを奏でて盛り上がって、そしてしっとりとFin。美しい曲ですね。
ここでパーカッションのさんとベースのさんがステージに登場して準備を。「自主的に(呼ばなくても)出てきてくれた」って倫仔さん、爆笑!「ここからは2曲LINN-TETRAフォークソング支部です」って、倫仔さんはヴァイオリンを置いてマイクを持って。倫仔さんのヴォーカル曲ですね。次の曲はアルバム「Go Place!Linko!」の収録曲で、これまでに1度もライブでやったことのない曲とのことで「本邦初公開!」って。
11曲目は「ずっと好きでいるから」。ほのぼのとゆったりとしたリフからはじまって、優しく暖かいピュアヴォーカルがはいって。バックではギターがメロウなリフを。サビではSUNAOさんがコーラスではいって盛り上がります。間奏ではSUNAOさんがエモーショナルなギターソロを。終盤ではサビで盛り上がって再びSUNAOさんのギターソロが。
「ギターソロ、弾きやすそうだね、SUNAOちゃん」って倫仔さん。「気持ちいい」ってSUNAOさん。「やっぱりアコギの人じゃないんだね」って倫仔さん。
「次は・・・あまりサクサク行かないほうがいい?」ってメンバーに確認する倫仔さん。次の曲は「アルバムに入っていない、ライブ観にきてくれた人しか聴けないライブオンリーの曲」って、12曲目は「甘い細胞」。ピアノリフをバックに力強いコーラスが響いて、そしてピアノとギターがゆったりとメロウなリフを奏で、その後アップテンポになってリズミカルで明るく楽しい感じになるも、リズムが止まってピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって。中盤ではパーカッションがミドルテンポのリズムを刻み、SUNAOさんのエレキギターソロ、尾嵜さんのアコギソロとエモーショナルなソロが続き、さらにピアノの綺麗なソロが。終盤では力強いコーラスがはいって盛り上がって。
「フォークソング支部はこれで終了です。インストに戻ります」って倫仔さん。13曲目は「Gethering」っておっしゃったかな?アコギのリフからゆったりとはじまって、パーカッションがはいってワルツリズムのロマンティックな雰囲気になって、ヴァイオリンの力強く伸びやかな音色が響いて、徐々に盛り上がっていきます。中盤には力強く奥深いベースソロ、そしてクリスタルサウンドのキーボードソロが。終盤では再びヴァイオリンの力強く伸びやかなフレーズがながれて。
「曲のタイトルを考えるのが難しい」って倫仔さん。この曲もたまたま譜面の端に“○時集合”って書いてあったメモを見て“集合”ってタイトルにしようとしたとか。でもそのままじゃどうかと思って和英辞典で調べて“Gethering”にしたそうで。
「近年ピアノと2人で“血圧上げて”・・・あ“テンション上げて”ですね」って大爆笑!今回は全員での演奏だそうです。レコーディングではアコギとエレキと両方SUNAOさんが弾いていたそうですが、「今回はエレキ居ないね。2人ともアコギでいいねって言ってたのに・・・エレキ居るやん!」ってSUNAOさんを見て爆笑!「結局元に戻った。最初からこうしとけばよかった」って倫仔さん。
「おっ!これで最後ですね。よくみんな無事に来れたね」って。そして「張り切っていきましょう!」って本編最後となる14曲目は「さそり」。ピアノとヴァイオリンの力強いリフからゆったりとはじまって、ヴァイオリンがゆったりとほのぼのした感じのフレーズを奏でて、そして盛り上がっていきます。中盤ではリズミカルなピアノソロ、そしてエモーショナルなヴァイオリンソロも。終盤ではヴァイオリンが力強く伸びやかなフレーズを奏でて。
曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って倫仔さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなかステージを降りて楽屋へ。場内はもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なくメンバーの皆さんがステージに戻って拍手で迎えられます。「アンコールありがとうございます」って倫仔さん。ここであらためてメンバー紹介を。各メンバーにねぎらいとお礼のお言葉を述べて。優しいですねぇ。SUNAOさんは多忙ななかスケジュールを合わせてくれたとか。ベースの高山さんは「(今回のメンバーのなかで)知っている人がパーカッションの沼さんだけなのに(参加してくれた)」って。パーカッションの沼さんはいつもリハの帰りに倫仔さんを車で送るそうですが「家まで行ったことはほとんどない」って。いつも倫仔さんは“ちょっと降ろして!飲みに行く!”って途中下車で飲みに行かれるとか。「“焼き鳥屋に集まってる”って聞いたら降りるでしょ」って倫仔さん、言い訳して、爆笑!キーボードの中道さんは学生の頃にSUNAOさんとバンドをやっていたそうで、今回20年ぶりくらいに一緒にやることになったとか。ギターの尾嵜さんには最近はアレンジャーとしてお世話になっているそうで。いつもスタジオに行くとご飯をご馳走してくださるとか。倫仔さん、ステージ衣装は“網タイツ”を穿くことがあるそうですが、それは“女王蜂の罠”を演奏するときだけだそうで。今回は残念ながら黒パンツスタイルで“網タイツ”すがたは拝めませんでした。
「楽しくやってね。顔がこわばらないように」ってはじまったオーラス15曲目は「Big Bamboo」。ミドルテンポのパワフルなリズムではじまって、ヴァイオリンの跳ねるようなリズミカルなリフが。そして艶やかな音色を響かせて。中盤ではSUNAOさんのエモーショナルなエレキギターソロ、続いて尾嵜さんのテクニカルなアコギソロが。終盤はヴァイオリンの伸びやかなフレーズから盛り上がってリズミカルでパワフルなリフが。
曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って倫仔さん。この後丁寧に挨拶をされますが、時計を見ると22時。自分はあわてて退席して会計を済ませて駅へダッシュです。1部2部合わせて計2時間のとっても楽しくて素敵なライブでした。
1部はエレキヴァイオリンとエレキツインギターでパワフルな変拍子ハードプログレをアツく激しく聴かせてくれて、2部はアコースティックで美しい音色をしっとりと聴かせてくれ、さらにはとってもピュアで澄んだ可愛らしい歌声も聴かせてくれて。MCのときの声と歌声との差にちょっとビックリ。MCはめっちゃ面白くて、ちょびっと某有名JAZZシンガーを思い出しちゃいました。でもアルバムジャケットの通り、とっても綺麗な方ですね。
ブログを見ると、とても悲しいことがあったご様子ですが、そこはプロ。とても楽しい満足感たっぷりのライブでした。また機会があればライブ観にいきたいっす。