ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

15.8.29 HALL OF GLASS

2015-08-30 17:39:21 | ライブレポ プログレ2014-2016
◇ 2015.8.29 新宿Live bar ∞ Strength
<インハイヤー主催 【歌舞伎者の宴】>
 暗くしっとりと幽玄な感じでしかも美しくドラマティック、力強いヴォーカルと幻想的なシンセ&パワフルドラムの魅力たっぷりのプログレバンド<HALL OF GLASS>。メンバーは、キーボード<カズロウさん>、ベース&ヴォーカル<Pochikoさん>、ドラムス<ヒロミチさん>のトリオ編成です。昨年暮れに初めてライブを観て、すっかりその魅力にハマっています。で、7/26沼袋のライブではヒロミチさん作曲の新曲第2弾が披露され、それがまた自分好みの素敵な曲だったもので、早くまた聴きたいと思っていまして、8/29に新宿でライブがあるとのことで楽しみにしていました。さらに事前情報で、今回はいつもと違う感じになるとか、「Blood Music」を演奏されるとか。ただ、今回のハコのHPを見てみると、ちょと狭い感じ。大音量&重低音は無理だろうなと。それと数バンドの対バンとのことで、出番待ちミュージシャンだけで客席が埋まってしまって入れなくなる、なんてことはなかろうかとちょと不安が。

 さて当日。また仕事が忙しくなってきてはいますが、<HALL OF GLASS>の出番はトップで19時半で、30分間のライブとのことで、なんとかなるかなと。でも他バンドのライブはあきらめっす。で、お店には5分くらい前に着いて、ちょうどPochikoさん・カズロウさん・ヒロミチさんがいらして、挨拶をさせていただいて、Pochikoさんにお店のシステムを教えてもらって、受付を済ませてドリンクを頼んで開演を待ちます。
今回初めておじゃましたこのハコ、壁が板貼でこじんまりとして温かみのある感じです。ステージは向かって左に黒トップ&黒カーデに黒ロングスカートのシックな装いで、サンバーストJAZZベースを抱えるPochikoさん。後方には1タム1バスのドラムセットに囲まれたヒロミチさんが。そしてステージ左が3段キーボードセットを前にしたカズロウさんです。ハコの事情もあり、ベースアンプが小さく、ドラムセットもすごく小さくて、ちょとビックリ。PAなしのアンプ直のようで。そうそう、背景用にプロジェクターが用意されて。

 19時半を少し過ぎたころ、「こんばんは、HALL OF GLASSと申します」「今日はお忙しい中、お越しいただいてありがとうございます」って挨拶されて大拍手!「雨も止んでよかった」「ウチにはリアルてるてる坊主がいるので」って爆笑!「最初からスベってしまって」「大体こんな感じですので、温かい目で見ていただけたら」って。
 1曲目は早くも楽しみにしていたヒロミチさんの新曲「Crystallization」。ミドルテンポでピアノのリズミカルなリフから綺麗にはじまって、シンセがのびやかに奏で、シンバルからパワフルなドラムがはいって、ゆったりシャッフルが気持ちよくながれ、それにのってシンセがのびやかに爽やかに。そしてリズミカルなヴォーカルがはいって、壁に幾何学模様が映し出されるなか、ヴォーカルが力強く歌い上げて。中盤ではシンセの幻想的ながらもリズミカルで明るい雰囲気の心地よいソロが。終盤ではヴォーカルがリズミカルに、そしてパワフルなドラムとともに盛り上がって、力強く歌い上げて。ラストはドラムが止まってピアノのリズミカルなリフが綺麗にながれ、シンセがのびやかにかなでられ、そしてゆったりと。「ありがとうございます」ってPochikoさん、大拍手!そうそう、ハコの事情か、今回はベースの音が小さ目のようで。

 2曲目は「Summer Orbit」。パワフルなドラムフィルから、網目模様の背景のなか、ミドルテンポでピアノがゆったりと。そしてアップテンポのノリノリモードになって、ピアノのリズミカルなリフにのってヴォーカルが力強くのびやかに爽快に。その後ミドルテンポになってヴォーカルがゆったりとしっとりと。シンセがのびやかに、さらに壮大に奏でられて。終盤では再びアップテンポのノリノリモードでヴォーカルが力強くのびやかに。

 3曲目は「Alan」。カウントからミドルテンポのドラムとリズミカルなベースがはいって、シンセがのびやかに奏で、しっとりとのびやかなヴォーカルがはいって。背景には幻想的な星空が。その中をヴォーカルが力強くのびやかに、ほのぼのと。中盤ではシンセがゆったりとたおやかに、雄大に奏で、さらに明るく爽やかに。終盤ではヴォーカルがのびやかに。そしてゆったりとFin。

 続いて次の曲に行こうとしますが、「ちょっと待って!」ってカズロウさん。なのでPochikoさんがMCを入れようと「“ちょっと待って”と言えば、ラッス○・・・」って。すかさず「スベるからやめろ」ってカズロウさん。「やめろって言われちゃいました」ってPochikoさん。
 4曲目は「沈んだ時間」。カウントからゆったりとしたリズムがはいって、シンセとベースがしっとりと奏で、宇宙の映像をバックにヴォーカルが暗くしっとりと。そしてパワフルなドラムからリズミカルに明るく爽やかに盛り上がって、力強く歌い上げて。中盤ではシンセがパワフルなドラムにのってエモーショナルなソロを。終盤では再び暗くしっとりと。それがパワフルにリズミカルに盛り上がって、歌い上げて。ラストはピアノの綺麗なリフがながれ、シンセがのびやかに、ゆったりとゆっくりと。

 「ありがとうございます」ってPochikoさん、大拍手!そして「今回のイベントに呼んでくださってありがとうございます」ってお店の方々や対バンさんに御礼を述べられて大拍手!
 「お酒での失敗はいろいろあって・・・・」ってPochikoさん。先日、Pochikoさんは朝からビールを飲んで、いつの間にか眠ってしまって、ふと気がつくと、なぜかネギを握りしめていたとか。ネギを掴んだまま眠ってしまったようで。もしその奇妙な寝姿を旦那様が見たら、さぞ驚くでしょうねぇ。ちなみにその日の夕飯は<トン汁>だったそうで。

 「MCはこのくらいにしてあと2曲」って、5曲目は「Blue Water」。パワフルなドラムフィルからシンセがゆったりとのびやかに奏で、ピアノフィルが綺麗に響き、ブルー模様の背景のなか、しっとりとしたヴォーカルがはいって、そしてアップテンポになって、パワフルなドラムにのってヴォーカルが力強くのびやかに、さらにハイトーンでものびやかに。その後シンセがゆったりと幻想的に奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいって。終盤ではヴォーカルが力強くのびやかに、ドラムがパワフルに叩きまくって盛り上がって。ラストはシンセがのびやかに幻想的に、そしてゆったりとFin。

 ここでカズロウさんがPochikoさんにベースの音が聞こえないって。でもPochikoさんがベースを弾くとちゃんと音が出て。で、それまでベースアンプの前に立っていたPochikoさんが少し右に移動して。で「最後の曲です。今日は本当にありがとうございました」って。
 オーラス6曲目はお待ちかねの「Blood Music」。ピアノのリフが始まりますが、すぐに「スマン!」ってカズロウさん。「えっ?」ってPochikoさん。すぐにカズロウさんが始めからピアノリフをゆったりとしっとりと弾きはじめ、パワフルなドラムフィルからアップテンポのノリノリモードになって、シンセがのびやかに奏で、ヴォーカルがパワフルにリズミカルに歌いますが、突然ベースの音が消えてビックリ。でも演奏は続行して、お店の方がまずベース本体のジャックをチェックし、それでも音は出ず、次はアンプをチェック。どうもアンプのほうの接触が悪いようで、その部分を押えると音が出て、放すと消えて。なので演奏中ずっとお店の方がアンプの接触部を押えてフォローされて。曲のほうはサビではヴォーカルが明るく爽やかに、力強くのびやかに。その後シンセのリズミカルなソロが。終盤ではパワフルなドラムとともに盛り上がって、ラストはドラム叩きまくりでFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました。すみません」ってPochikoさん、お辞儀を。これにてライブ終了です。時計を見ると20時ちょい過ぎ。ちょうど30分間のとってもレアで楽しいライブでした。
 ハコの事情や対バンさんとの兼ね合いもあってか、いつもよりも明るめの曲多めのセットで、自分的にはレアなライブで、それなりに楽しめました。それと宇宙や星空の映像と幻想的なシンセの調べにはめっちゃ感動しました。最後の機材トラブルは残念でしたね。まあライブですし、初めてのハコですから仕方ないかなと。逆に次回9/12早稲田でのライブが余計に楽しみになりました。リベンジ!

入山ひとみさんSTRINGS Q. AD LIB ON NIPPON

2015-08-23 17:16:21 | ジャズ
 2013年より新鋭プログレッシブバンド<STELLA LEE JONES>に参加され、バンドに新たなJAZZの風を吹き込み、活性化させた美女ヴァイオリニスト<入山ひとみさん>。入山さんは4歳よりピアノを始め、小学校高学年にヴァイオリンに転向され、大学では軽音楽部JAZZ系に入部されて、そこでDuke Ellington氏の影響を受けたそうで。大学卒業後は、活動の拠点を関西から関東に移され、JAZZをメインとして様々な分野で活動されています。
 そして2015年8月、ご自身初となるリーダーアルバムを発表されます。入山さんが手がける弦楽カルテット<HITOMI IRIYAMA STRINGS Q.>の1stアルバム「AD LIB ON NIPPON」です。”NIPPON”というタイトルから日の丸を意識されたかどうかはわかりませんが、白系のバックに赤のドレスが映えるとっても素敵なジャケット。入山さんの美しさにうっとりと見とれてしまいます。弦楽カルテットのメンバーは、リーダー入山さんの他、ヴァイオリン<森口真智さん>、ヴィオラ<糸永衣里さん>、チェロ<TAIGAさん>です。今回のアルバムでは現在ライブで演奏されている楽曲群のなかから、入山さんの原点であるDuke Ellington氏やBilly Strayhorn氏の曲を中心に選曲されたそうで。
 アルバム1曲目は「Such Sweet Thunder」。Duke Ellington氏の曲です。ミドルテンポの重厚なストリングスリフからクラシカルにはじまって、ヴァイオリンがミステリアスに奏で、チェロがムーディに奏で、そしてヴァイオリンがのびやかに気だるく艶っぽく奏でて。
 2曲目は「Pyramid」。Duke Ellington氏の曲です。ボディを叩くかのようなミドルテンポのリズムからはじまって、ヴァイオリンがのびやかに奏で、ストリングスがゆったりとムーディに。その後ヴァイオリンがのびやかにたおやかに奏で、終盤では少々アバンな感じのソロを。
 3曲目は「The Nutcracker ~overture~」。クラシックの名曲のアレンジバージョンです。ストリングスのリズミカルなリフから明るく楽しくはじまって、時折ラジオのチューニング音が入って。そしてヴァイオリンがのびやかに力強く奏で、ストリングスとともに盛り上がって。終盤ではSWINGモードでリズミカルに楽しく。
 4曲目は「Swimming in a Shallow Sleep “for STELLA LEE JONES”」。入山さんがステラに提供された曲の弦楽カルテットバージョンです。ゆったりとのびやかに爽やかに、朝起きる前の夢うつつな感じで。その後ヴァイオリンのテクニカルなソロが。終盤では力強くのびやかに奏で、そしてリズミカルに。
 5曲目は「Bird Head Tune」。入山さんのオリジナル曲です。アップテンポのリズミカルなリフからパワフルにはじまって、ヴァイオリン・チェロがゆったりとのびやかに奏でて。終盤ではアップテンポの躍動感たっぷりのリズミカルなリフから力強くのびやかに奏でて。
 6曲目は「C Jam Blues」。Duke Ellington氏の曲です。ヴァイオリンがのびやかに気だるく艶っぽく奏で、さらにメロディアスにアバンに。その後アップテンポのノリノリモードでロカビリー風にリズミカルに。一旦ゆったりとなるも再びノリノリモードで楽しく。
 7曲目は「Afro-Bossa」。Duke Ellington氏の曲です。ボレロリズムでストリングスの重厚なリフがミドルテンポでブルージーにながれて。その後ダイナミックに盛り上がって。
 8曲目は「I was a ”Controled Bear”」。入山さんのオリジナル曲です。ストリングスのゆったりとしたほのぼのメロディからはじまって、ワルツリズムでゆったりとのびやかに。そしてアップテンポのリズミカルなリフがスリリングにながれ、ノリノリモードでヴァイオリンがのびやかに奏でて。その後ヴァイオリンがワルツリズムでクラシカルな感じで優雅に奏で、終盤ではストリングスがリズミカルに明るく華やかに奏でて。
 9曲目は「Balcony Serenade」。Billy Strayhorn氏の曲です。ゆったりとのびやかに、爽やかにはじまって、一旦止まってからゆったりと甘く、ムーディにロマンティックに。チークダンスの光景が目に浮かぶような。
 10曲目は「Ad Lib on NIPPON」。Duke Ellington氏の曲です。フィンガーピッキングのリフからミステリアスな感じではじまって、ゆったりとのびやかに哀愁メロディがながれて。その後ヴァイオリンが力強くスリリングに奏で、リズミカルにダンサブルに。中盤ではゆったりとしっとりと。終盤ではアップテンポのリズミカルなリフから明るく華やかに盛り上がって。
 11曲目は「Chelsea Bridge」。Billy Strayhorn氏の曲です。入山さんのヴァイオリンソロ曲で、ゆったりとしっとりと始まって、ミステリアスに、力強くテクニカルにと聴かせてくれて。
 最初聴いたときにクラシックの弦楽四重奏のイメージを持ったんですけど、でも根底はJAZZでくつろいで聴けて、いつの間にかリズムをとってしまうくらいにノれる場面もあれば、甘いムードの場面もあり、さらにアレッて感じのアバンな面もありで、全曲通して楽しめる素敵なアルバムですね。最初はタイトルからしてアドリブでの前衛的弾きまくりかとも危惧してましたけど、Duke Ellington氏のことも全く存じない、JAZZに疎い自分でもこれほど楽しめるアルバムとは。機会があれば生で、ライブも楽しみたいっす。

宮野寛子さん  Ocean

2015-08-16 08:11:23 | ジャズ
 多くのJAZZ系・ブラジル系のミュージシャンのライブサポートやレコーディングに参加されたり、ライブハウス等で演奏されたり、またCMやTVの音楽など多方面にわたって活躍されている女性ピアニスト<宮野寛子さん>。“情景を思い浮かべるようなメロディアスな音造り”を目指しておられるそうで、2008年10月に1stアルバム「Precious Moments」を発表。そして2011年10月にメジャーレーベルより2ndアルバム「Notes Of Comfort」を発表されます。その後同じく3年後に3rdアルバム「Ocean」を発表されます。今回のジャケットは寛子さんのお美しいおすがたはなく、自然の景色や可愛らしい綺麗なお花や動物の写真がいっぱいです。参加メンバーはドラムス<加納樹麻さん>、パーカッション<渡辺亮さん>、ベース<コモブキイチロウさん>、A・Sax<グスターボ・アナクレートさん>、そしてギター<宮野弘紀さん>です。
 アルバム1曲目は「Ocean」。ゆったりとしっとりと始まって、シンバルのリズムがはいって、Saxがのびやかに力強く奏で、ピアノが加わってユニゾンでのびやかに。その後ピアノのエモーショナルなソロが。終盤ではピアノとSaxがユニゾンでのびやかにムーディに奏で、そこからSaxのエモーショナルなソロが。
 2曲目は「Feel Colors」。アコギがゆったりと綺麗な音色を響かせ、ピアノもゆったりと美しく奏で、ウインドベルが綺麗に響き、ピアノがゆったりとしっとりと奏でて。その後アコギのエモーショナルなソロが。
 3曲目は「花信風~KASHINFU~」。パーカッションのミドルテンポのリズムから始まって、ピアノが軽やかに爽やかに奏で、ドラムも入って跳ねるようにリズミカルに軽快に。その後、静かになってピアノのリズミカルなソロが。終盤ではベースのテクニカルなリフにピアノも加わってユニゾンでリズミカルに。ラストには叩きまくりのドラムソロが。
 4曲目は「Mama’s Song」。ゆったりとしっとりと、優しく力強く包容力たっぷりに。
 5曲目は「Blowin’ in The Winds」。ピアノのトリルのリズミカルなリフから始まって、スネアの軽快なリズムからピアノの流麗で綺麗なメロディが爽やかにながれて。その後ピアノのリズミカルなソロが。パワフルなドラムとともに盛り上がって。
 6曲目は「Dream Time」。静かにリズミカルにはじまって、ベースがゆったりと奏で、シンバルロールからピアノがゆったりとしっとりと奏でて。中盤ではアコギのテクニカルなソロ、続いてピアノの流麗でリズミカルなソロが。徐々にパワフルに盛り上がって、ラストは静かに。
 7曲目は「夕刻~Gloaming~」。ゆったりとしっとりとムーディに。そして力強く。
 8曲目は「美瑛~White Around~」。ミドルテンポのリズムからピアノとベースがユニゾンでリズミカルに。そしてベースのテクニカルなソロが。その後ピアノがリズミカルに優雅に奏でて。
 9曲目は「Paisagem Estrelada」。アコギ・ピアノ・ベースのフィルからはじまって、ピアノがゆったりとしっとりと奏で、ピアノとギターがユニゾンでゆったりとほのぼのメロディを奏でて。中盤ではアコギのエモーショナルなソロが。終盤ではピアノとアコギのユニゾンからピアノのしっとりとしたエモーショナルなソロが。
 10曲目は「Flamingo」。ミドルテンポのピアノのリズミカルなリフが爽やかにエレガントに奏でられ、さらに軽やかに心地よく。その後ピアノのリズミカルなソロが。終盤ではピアノリフとベースのテクニカルなフィルが交互に。
 11曲目は「Alone Not But Only」。ゆったりとしっとりとムーディに、そしてほのぼのと。
 明るく楽しい曲やしっとりと聴かせる曲、そして1-2分の小曲を織り交ぜてとアルバムを通して楽しめる素敵なアルバムですね。全体を通して特にピアノの音がとっても優しくまろやかに感じました。聴いていてほんと心地よくて、しかも聴きどころたっぷりで聴き入ってしまいます。またいつか機会があればライブ観に行きたいっす。

EAST

2015-08-09 08:34:47 | 70's J-Rock
 60年代後半、<瀬戸龍介さん>と<森田玄さん>が中心となって、フォークユニット<ニュー・フロンティアーズ>が結成され、66年11月にデビューアルバムが発表されます。その後バンドは<吉川忠英さん>やドラムス<足立文男さん>やベーシストが加入されてバンドとして活動を始め、アメリカ進出を目指して米軍キャンプ等でもライブ活動を行われて研鑽され、ついにアメリカへ。各地で活動されて、TV出演のチャンスもあったものの、メンバーの皆さんは大学卒業が迫っていて残念ながら帰国。おのおの就職や進学されるも、音楽への情念は募るばかりで、再びアメリカを目指して音楽活動に専念され、日本からデモテープを送るも良い反応はなく、71年に瀬戸さん・森田さん・吉川さん・足立さんに、ベース<朝日昇さん>を加えたメンバー全員でアメリカに渡り、サンフランシスコのライブスポットに出演されます。そこでの演奏が評判を呼び、ついにサンタモニカの老舗クラブに出演され、念願のレコード会社と契約され、バンド名を<EAST>として72年にアメリカやオーストラリアを含む6か国でこのデビューアルバム「EAST」が発表されます。ニュー・フロンティアーズの頃のフォークに和楽器・和旋律などのオリエンタルのエッセンスを加えたオリジナリティあふれるサウンドでリスナーを魅了されて。しかし当時はビザの関係で活動を制限され、やむなく帰国。日本では6月に渋谷で凱旋ライブが行われ、8月にこのアルバムが発表されたそうです。
 アルバム1曲目は「Beautiful Morning」。お琴や琵琶や笙などの和楽器の音色がきらびやかに華やかに響き、ミドルテンポの太鼓のリズムからヴォーカルがはいってリズミカルに歌い、お琴の音色が美しく響き、サビではヴォーカルが力強くのびやかに歌って。その後アコギのパワフルなカッティングリフからノリノリモードになってヴォーカルがリズミカルに歌い、鼓の音が響き、サビが力強くのびやかに。いかにもという感じの和とロックのコラボでかっくいいっす。
 2曲目は「Me」。ギターのゆったりとしたアルペリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、時折お琴の音色や鼓の音が美しく響き、サビでは女性コーラスもはいってゆったりとのびやかに。
 3曲目は「Geese On The Road」。ミドルテンポのパワフルでファンキーなリズムからヴォーカルがリズミカルに歌って、ブルースハープのフィルも入って。明るく楽しい感じのカントリー風のアメリアンな曲ですね。その後ヴォーカルがゆったりとのびやかに歌い、チェロ風の音色がのびやかに響き、メロウに歌い上げて。終盤では再びファンキーモードでノリノリで楽しくリズミカルに。
 4曲目は「She」。アコギの音色がしっとりと響き、幻想的なコーラスがゆったりと。1分半の小曲です。
 5曲目は「Lumberer Moses」。バンジョーのリズミカルなリフからミドルテンポでゆったりとしたコーラスがながれ、カントリー風のリズミカルなリフからサビはほのぼのした感じのコーラスが。ヴォーカルは力強くのびやかに歌って。アメリカンな曲ですね。終盤では笛の音色がのびやかに。
 6曲目は「Deaf Eyed Julie」。ベースサウンドがのびやかにミステリアスにながれ、ノイズもはいって前衛的な感じに。そしてシンバルロールからお琴の音色が美しく響き、アコギの哀愁メロディのアルペリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、パワフルなドラムトパワフルなリフからヴォーカルが力強く歌い上げて。
 7曲目は「Black Hearted Woman」。アップテンポのリズミカルなリフからスリリングにはじまって、ドライブ感たっぷりのリズムにのってヴォーカルがリズミカルに早口で歌って、サビでは浮遊感たっぷりの綺麗なリフとコーラスが。中盤ではハイキーのギターソロが。その後パワフルなドラムフィルからドライブ感たっぷりのノリノリモードに。
 8曲目は「Call Back The Wind」。ピアノがゆったりとしっとりと。アコギもゆったりとしっとりと奏で、しっとりとしたコーラスがはいって。そしてパワフルなドラムから笛がのびやかに奏で、ヴォーカルが力強くのびやかに。
 9曲目は「Jar」。アップテンポのパワフルでリズミカルなリフからスリリングにはじまって、リズミカルなヴォーカルがはいって。その後ゆったりとしたコーラスがのびやかにながれ、アルペリフから綺麗なコーラスがゆったりとながれて。
 10曲目は「Everywhere」。三味線と尺八の音色がしっとりとながれ、鼓の音が響き、暗くミステリアスな感じに。そして琵琶と三味線のリフから尺八の音色がのびやかに響き、しっとりとしたヴォーカルがはいって。その後ミドルテンポの太鼓のリズムからアコギのアルペリフと三味線のフィルからコーラスが力強くのびやかに。
 11曲目は「新ソーラン」。アップテンポのリズミカルなリフからノリノリのロック調のソーラン節が明るく楽しくお祭りモードで展開して。
 和風もあり、アメリカンもアリで、アップテンポの楽しい曲とメロウでしっとりとした曲が絶妙に配置され、アルバムを通して楽しめますね。
 残念ながら当時はまだ時代がこのサウンドに追い付いておらず、当初は話題になったものの、あまり評価されず、吉川さんの脱退もあって活動休止に。アルバム1枚きりでは本当にもったいないっす。メンバーの皆さんはおのおのソロで活躍され、こののちにニュー・フロンティアーズのほうは86年と2006年に再結成ライブを行われたそうですが、このEASTのほうはこれっきりのようで。でもこのアルバムが2012年に再発されて本当に良かったっす。こうして聴くことができて嬉しいっす。

15.8.2 田近香子さん”Vakeneko”

2015-08-03 23:14:10 | ライブレポ Jazz/Fusion
◇ 2015.8.2 葉山町福祉文化会館ホール
<モヒカーノ関メモリアル 15th真夏のJazz 葉山2015>
 逗子市小坪出身の女性ピアニスト<田近香子さん>。洗足学園-バークリーを経て、しばしニューオリンズで生活され、2004年に帰国し、ライブ活動の他にもTVラジオや多数のイベントに参加さるなど活躍中で、2011年1月に初のソロアルバム「変幻自在Phantasmagoria」を発表されています。いつかライブを観て観たいと思いつづけていたものの、Soldoutだったりスケジュールが合わなかったり。でも2013年8月にやっと観ることができて、パワフルでテクニカルでしかも繊細で美しく、またベースもドラムもめっちゃかっこよくて感動したんですね。で、次のライブを楽しみにしていたところ、またもやSoldout。でも今年3/28に鎌倉光明寺の大殿でのライブを短いながらも観る/ことができて満足。その後また大きな会場でライブがないかなぁ~と様子をうかがっていたところ、8/2に葉山町で行われるJazzイベントに出演されるとのことで楽しみにしていました。今回のライブのメンバーも、ベース<岩見継吾さん>、ドラムス<中島道博さん>とのことで。

 さて当日。本日のイベントは14時スタートで夕方まで5バンドが出演予定のようで、たっぷりJazzを楽しめるなぁ~って思っていたのですが、仕事が忙しくなってしまって、田近さんのライブしか観れなくなってしまって。で14時過ぎに一旦仕事を止めて葉山町へ。着いたときには前バンドが終わるところでした。今回はちゃんとしたホールなので音響もまずまず。それにグランドピアノですので、生ピアノの音を堪能できそうです。ステージは向かって左にピアノ。現在調律中です。中央にはウッドベースを抱えた岩見さん。そしてステージ右に1タム1バスのシンプルなセットをセッティング中の中嶼さんが。準備が終わるとメンバーの皆さんは一旦楽屋へ。

 15時ちょい前に司会進行の女性が登場して田近さんのプロフィールを紹介されて。「それではVakenecoさんの登場です。大きな拍手でお迎えください」ってメンバーの皆さんが登場して大拍手!田近さんは赤系ロングキャミのSEXYなおすがたで、しばし見とれてしまいました。
 背景がブルー&パープルになって、まずはピアノソロ。ゆったりとはじまって、力強く流麗にリズミカルに、情熱的に奏でられて。そして1曲目。ピアノのアップテンポのリズミカルなリフからベースとドラムがはいってノリノリモードで。その後テクニカルなブレイクからベースの躍動感たっぷりのリズミカルでアグレッシブなソロが。終盤ではピアノのアップテンポの流麗なリフからそのままピアノのリズミカルでテクニカルなソロへ。パワフルなリズム隊とともに盛り上がって、ピアノのパワフルなリフと叩きまくりのドラムフィルが交互に。

 すぐにベースのミドルテンポのリズミカルなリフが。ここで田近さんがマイクを持って「皆さん、こんにちは」「暑い中、ようこそお越しくださいました」って大拍手!この葉山のJazzフェスは今年で15周年だそうで、田近さんは5回目の出演になるそうで。いままで気づかなかったのが情けないっす。ここでメンバー紹介です。「ベース、岩見継吾!ドラムス、中島道博!ピアノ、田近香子でお送りします」って大拍手!そしてマイクを置いて2曲目「想い」。ミドルテンポのリズムにのってゆったりと美しく奏でて。その後力強いリフからそのままエモーショナルなソロへ。終盤ではしっとりと、そして力強く奏でて。

 続いて3曲目「Light It Up」。背景がブルー&グリーンになり、ピアノのノリノリのリズミカルなリフから、ベースの跳ねるようなリズミカルなリフとパワフルなドラムのアップテンポのリズムがはいって、ピアノがリズミカルにSWINGモードで気持ち良く奏でて。その後まずはピアノのリズミカルでテクニカルなソロが。ソロが終わると大拍手!続いてベ-スの躍動感たっぷりのテクニカルなソロが。ソロが終わると大拍手!続いてはピアノのリズミカルなリフと叩きまくりドラムフィルが交互にスリリングに。終盤ではピアノのリズミカルなリフが。
 この曲は、大震災の後に節電や世の中の自粛モードでピアノ演奏の仕事が激減して不安になったときに、希望を持って明るく生きる、という想いを込めて作曲されたそうで。

 4曲目はカーペンターズの「Super Star」。ベースの躍動感たっぷりのリズミカルなリフからはじまって、アップテンポでピアノのリズミカルなリフがはいって、パワフルに盛り上がって。そしてピアノのリズミカルでテクニカルなソロが。その後突然なんと<高橋ゲタ夫さん>が中学生くらいの男の子と一緒にコンガを持ってステージに登場されて大拍手!そのままコンガの叩きまくりソロを。これには超ビックリっす!ソロが終わると大拍手!そのまま紹介されることもなく、そのままステージを去って。ラストはピアノのリズミカルなリフから盛り上がって、ドラムの叩きまくりでFin。

 「高橋ゲタ夫さん!」って田近さん、大拍手!ここでステージ袖のスタッフの方が!“10分前”と書かれたプラカードを掲げられてビックリ!まだ始まったばかりなのにて。で、田近さんと岩見さんが話し合って。
 5曲目。背景がパープル&レッドになって、ピアノがゆったりとしっとりと奏で、ベースも弓でのびやかに奏で、ドラムがマレットでシンバルロールを。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ベースの躍動感たっぷりのリフからピアノのテクニカルなソロが。ソロが終わると大拍手!続いてはドラムの叩きまくりソロが。終盤ではピアノのリズミカルなリフが。

 すぐにミドルテンポのリズムとピアノの明るく爽やかでリズミカルなリフがはいって。そして田近さんがピアノを止めてマイクを持って「皆さん、どうもありがとうございました」って大拍手!「パパッとやってしまいましたが、この後も良いバンドがたくさん出演しますので、最後まで楽しんでいってきださい」って。そしてあらためてメンバー紹介です。「ベース、岩見継吾!ドラムス、中島道博!ピアノ、田近香子でした。どうもありがとうございました」って大拍手!そしてマイクを置いて再びピアノに向かって明るく爽やかでリズミカルなリフを奏でて、ラストはゆったりとFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!メンバーの皆さんは立って深々とお辞儀をされて。すると司会進行の女性が登場して「Vakenekoの皆さんにもう一度大きな拍手を!」って大拍手!これにてライブ終了です。時計を見ると15時45分。45分間のとっても素敵なライブでした。素敵なライブだっただけに45分では物足りないっす。やっぱりなんとかフルライブを観に行かなくては!8/22に鎌倉のライブスポットであるようなので、今からでも予約しなきゃ!